日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月12日日曜日

◆五輪OA報道に浦和FW興梠「よく考えて決断したい」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?191594-191594-fl

[6.11 J1第1ステージ第15節 浦和0-2鹿島 埼玉]

 浦和レッズのFW興梠慎三が今夏のリオデジャネイロ五輪でオーバーエイジ候補に入ったとの報道を受け、試合後のミックスゾーンで自身の心境を語った。

 11日付の『日刊スポーツ』は、リオ五輪のオーバーエイジ候補が興梠、DF藤春廣輝(G大阪)、DF塩谷司(広島)の3人に絞られたと報道。このことについて興梠は「そういうふうに名前が挙がることは光栄で、うれしいことだけど、僕は浦和レッズに所属している。そこが一番大切だし、よく考えて決断したい」と述べた。

 この日は古巣相手に痛恨の敗戦を喫し、「個人的には一番負けたくない相手だった」と悔しさを隠さなかった興梠。消化試合は2試合少ないが、首位の川崎Fとは勝ち点7差、2位鹿島とも勝ち点6差に開いた。ここから中3日、中2日、中3日、中2日で連戦が続く。「こういう結果になったのは仕方ない。連戦が始まるので、体を休めて、またハードワークできるようにしたい」と必死に切り替えた。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島のブラジル人MFカイオに人種差別投稿…Jリーグはクラブを処分せず(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160612/454491.html



 鹿島アントラーズは12日、SNS上でブラジル人MFカイオに対する差別的な投稿が確認されたと発表した。

 鹿島は11日に行われた2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第15節で浦和レッズと対戦し、2-0の勝利を収めた。試合終了後、87分までプレーしたカイオに対してSNS上で人種差別的なコメントが投稿されていたという。

 カイオは自身のツイッターに「黒人死ねよ」と記されたツイートのキャプチャー画像を掲載。それに対して「差別や偏見を持つ人は可哀想で未熟」、「僕は黒人であることは誇り」などとコメントしている。

 鹿島は「Jリーグ及びJクラブでは、差別や暴力のない世界を目指して定期的に各種啓発活動が実施されており、その中でこのような事象が発生したことは誠に残念です」とコメント。Jリーグとの連携で事実確認を進めていくという。

 浦和も同日に「このような行為については断じて許せるものではなく、誠に遺憾です。浦和レッズは断固として差別を許さず、今後も、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります」との声明を発表している。なお、昨年11月にも、浦和サポーターがガンバ大阪のFWパトリックに対し同様の投稿をし、クラブやJリーグなどを通じて謝罪していた。

 また、Jリーグも同日に「本件のような差別的な行為は絶対に許されないことであり、引き続き差別撲滅に向けての取り組みを進めてまいります」とコメント。今回の件はスタジアム外で発生した事象であるため、クラブへの処分はしないと発表した。

◆鹿島カイオに人種差別投稿、Jからクラブへ処分なし(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1661847.html



 11日に行われたJ1浦和-鹿島戦後に、鹿島のブラジル人MFカイオ(22)に対する人種差別的な書き込みが「ツイッター」に投稿された。浦和サポーターとみられる人物が「カイオ黒人死ねよカス」と書き込んだ。その後、当該コメントを削除して謝罪しているが、浦和が投稿者について調査するなど対応を協議した。深夜1時30分すぎにJリーグ、浦和、鹿島がプレスリリースを出した。

 Jリーグは「本件のような差別的な行為は絶対に許されないことであり、引き続き、差別撲滅に向けての取り組みを進めてまいります」とコメントを出し「なお本件はスタジアム外で発生した事象であり、Jリーグによるクラブへの処分はありません」と付記した。

 浦和は埼玉スタジアムで担当者が対応。クラブの監視チームが当該の書き込みを発見したといい「このような行為は断じて許せるものではなく誠に遺憾です。浦和レッズは断固として差別を許さず、今後もサッカーファミリーの一員として差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります」。鹿島も「差別行為はいかなる状況においても許されないことであり、Jリーグと連携を取りながら事実確認を進めております」。

 カイオ本人は写真投稿サイトのインスタグラムに「僕は黒人であり、自分の誇りでもある」と書き込み反応した。

◆鹿島・カイオに対しツイッターで人種差別的な書き込み(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160612/jle16061200040001-n1.html

 サッカーJ1鹿島に所属するブラジル出身のMFカイオ選手(22)に対して11日、「黒人死ねよ」との人種差別的な書き込みが短文投稿サイト「ツイッター」に投稿された。書き込みは埼玉スタジアムで行われたJ1第1ステージ第15節で、鹿島が浦和を2-0で下した試合後。浦和は投稿者などについて調査している。

 Jリーグはスタジアム外の発生事象として、クラブへの処分はしないと発表した。

 カイオ選手は自身のツイッターで「僕は黒人であることは誇り」などと反応した。その後、当該アカウントから「カイオ選手に謝りたいです」「不愉快な思いをさせてしまったことを後悔しています」などの謝罪が投稿された。

◆鹿島・カイオに差別的ツイッター 浦和戦後に投稿も即謝罪(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160612/jle16061203420003-n1.html

 明治安田J1第1ステージ第15節(11日、浦和0-2鹿島、埼玉)J1鹿島に所属するブラジル出身のMFカイオ(22)に対して11日、「黒人死ねよカス」との人種差別的な書き込みが短文投稿サイト「ツイッター」に投稿された。書き込みは埼玉スタジアムで行われた試合で鹿島が浦和を2-0で下した試合後に行われた。

 カイオは自身のツイッターなどでこの発言を紹介。「黒人であることは、自分の誇りでもある」と心境をつづった。その後、当該アカウントから「カイオ選手に謝りたいです」「不愉快な思いをさせてしまったことを後悔しています」などの謝罪が投稿された。

 Jリーグはスタジアム外の発生事象として、クラブへの処分はしないと発表した。浦和は投稿者などについて今後も調査を継続する。昨年11月にも浦和サポーターがG大阪のブラジル人FWパトリックに対し、人種差別的な発言を書き込み、投稿した埼玉県内の高校生が謝罪するという問題が起きた。

◆浦和 5万人がため息…自力V消滅 鹿島に6年ぶり黒星(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/12/kiji/K20160612012764250.html

明治安田生命J1第1S第15節  浦和0―2鹿島 (6月11日  埼玉)

鹿島に敗れガックリの浦和イレブン

 第1ステージ優勝の行方を左右する大一番で、浦和が痛恨の黒星を喫した。一進一退の攻防が続いていた後半7分、鹿島にカウンターを許し、金崎に先制点をぶち込まれた。同43分には鈴木にPKをねじ込まれ、万事休す。1点を追う後半13分に関根、駒井の両サイドアタッカーを投入し、24分にズラタンを送り込むなど、総力を結集して攻撃を仕掛けたが、1点が遠かった。

 15日間で最終戦までの5試合をこなす過酷な日程。その初戦で勝利が必要だった。ACLでは決勝トーナメント1回戦で敗退。リーグ戦では2試合連続でスコアレスドローが続いていただけに、興梠は「その後に4連戦が待っているので、しっかり勝って波に乗っていきたい」と強調していた。今季初めて5万人を超える5万1674人が集結した注目カードだったが、いきなり出ばなをくじかれる結果となってしまった。

 相性の良い鹿島に不覚を取った。最近リーグ戦では10年に黒星を喫して以来11試合負けなし。6勝5分けの“お得意さま”で、直近の試合は2連勝していた。今回は優勝を争うライバルとの直接対決。油断は一切なく、日本代表組5人が合流した9日の練習では、ペトロヴィッチ監督の厳しい戦術指導が続いた。勝利のみを目指して戦ったが、3月6日のホーム磐田戦以来となる今季2敗目となった。

◆鹿島、大一番制す…浦和退け、首位追走(毎日新聞)


http://mainichi.jp/articles/20160612/k00/00m/050/064000c



 ○鹿島2−0浦和●(11日)

 後半7分、ようやくその時が訪れた。ミスパスをカイオが自陣で拾って一気にカウンター。右サイドに流れた柴崎のクロスを絶妙のタイミングで遠いサイドに走り込んだ金崎が押し込む。まさに流れるような攻撃で均衡を破った鹿島が、勢いそのままに浦和との大一番を制した。

 上位対決は第1ステージ優勝のために落とせない試合だった。浦和は消化試合が2試合少ないため「俺らは負けたら終わり」と昌子。決勝戦と位置づけ、2週間かけて攻守で対策を練っていた。

 変則的な3バックで攻め上がる相手のスペースを突いた攻撃が有効だった。圧力をかけてくる浦和の攻撃を粘り強い守備で体を張ってしのぎ、カウンターを仕掛ける。5万人を超える観衆。浦和の大応援団の歓声の中、高い位置からの連動したプレスと引いて守るブロックを使い分けた。浦和の遠藤は「相手は割り切って守るところは守り、チャンスを狙った。結果だけみればゲーム運びの巧みさにやられた」。

 浦和戦は2010年3月を最後にリーグ戦は11戦未勝利の鬼門だったがアウェーで会心の白星をもぎ取り、第1ステージ終盤で4連勝。柴崎は「きょうのような気持ちの入った試合をしていきたい」。残り2試合、暫定首位の川崎をぴたりと追走する。【大島祥平】

◆【鹿島】金崎、6年ぶり浦和撃破弾「岳が良いボールをくれた」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160612-OHT1T50025.html



 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第15節 浦和0―2鹿島(11日・埼玉スタジアム)

 思いが表れた。後半7分。MF柴崎からのクロスにFW金崎が体ごとゴールに突っ込んだ。右足に当て、ゴール上のネットを揺らした。4試合連続ゴールで先制した。前半にはシュートをバー、ポストに当てるなど、決定機を生かせなかっただけに大事に、大事にゴールに押し込んだ。「良い時間に取れた。岳(柴崎)が良いボールをくれた」とこん身のガッツポーズだ。

 3位・浦和の注目対決。サバイバルマッチを制する以外に逆転Vへの道はなかった。川崎を勝ち点差1の2位で追走。その首位が試合前に勝利し、一時的ながら勝ち点4差に開いた状態でキックオフを迎えた。この試合に勝たなければ、2試合消化が少ない浦和にも抜かれる可能性が高い。先制した直後、最終ラインでDF昌子が声をからす姿あった。「ここでいつも追加点を取られている。気をつけよう」。反省を生かし、全員に伝えた。

 浦和には10年3月を最後に、リーグ戦11試合未勝利が続いていた。その間、得点直後の失点も多かった。スタンドにはOBで、3連覇経験者のDF内田(シャルケ04)、FW大迫(1FCケルン)が訪れていた。MF小笠原の「もっと良い試合を」という思いはあるが、勝利をつかむ姿を届けたかった。

 試合を控えて、日本代表合宿で一緒だった浦和GK西川に対し、「絶対、周ちゃん(西川)から点を決めてやる」と話していた金崎は、有言実行の一発に笑顔が絶えない。「全部勝つつもり。必ず優勝できると思う」と言い切った。残り2試合。鹿島は勝ち続け、道を切り開く。(内田 知宏)

◆鹿島 FW金崎弾で1差ピタリ“有言実行”相手GKにゴール宣言(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/12/kiji/K20160612012764220.html

明治安田生命J1第1S第15節  鹿島2―0浦和 (6月11日  埼玉)

後半7分、ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎

 鹿島が3位・浦和との直接対決を2―0で制し、首位・川崎Fと勝ち点1差の2位をキープした。後半7分、日本代表FW金崎夢生(27)の2戦連続弾で先制。最近11戦で5分け6敗と負け続けていた宿敵を敵地で下した。ACL出場のため消化が2試合少ない浦和は、11戦ぶりの黒星で首位との勝ち点差が7に拡大。自力優勝の可能性がなくなった。川崎FはFW大久保嘉人(34)のPK弾などで横浜に2―0で快勝。暫定首位を守って初のステージ優勝に前進した。 

 7年ぶりのリーグタイトル獲得に向けて鹿島が先手を取った。0―0の後半7分、右サイドでボールを持ったMFカイオが右足で低いクロス。そこへ日本代表FW金崎がファーサイドへ走り込み、スライディングしながらゴールへと押し込んだ。5月29日の甲府戦に続く2戦連発となる今季8得点目。前半40分に右サイドを抜け出して放ったシュートは左ポスト、同ロスタイムのヘディングシュートは右ポストに阻まれた。だが、日本代表として、鹿島のエースとして、3度目の決定機は逃さなかった。

 試合前には暫定首位の川崎Fが横浜を下していた。勝ち点1差で追う立場として、離されるわけにはいかなかった。相手の浦和には勝ち点3差をつけていたが、消化試合は浦和が2試合少なく、落とせば“三つ巴”から後退せざるを得ない状況。クラブ幹部が「重要な一戦。うちはこういう(大一番の)試合をやっていかないといけない」と話したように、国内最多・7度のリーグ制覇を誇る絶対王者がプライドを懸けて戦った。

 先制点を奪ってからは相手に攻められ、何度も決定機をつくられた。それでも、日本代表DF昌子、ハリルホジッチ監督も注目するU―23日本代表のDF植田を中心にはね返した。クラブOBのシャルケDF内田、ケルンFW大迫が見守った中、後半43分にはFW鈴木がPKを決め、最近11試合勝ちなしだった天敵を退けた。

◆冷静かつ度胸満点のPK弾、鹿島FW鈴木「100%決める自信があった」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?191598-191598-fl



[6.11 J1第1ステージ第15節 浦和0-2鹿島 埼玉]

 譲る気はなかった。そして落ち着いていた。1-0の後半40分、鹿島アントラーズは途中出場のMF鈴木優磨がPA内でMF駒井善成に倒され、PKを獲得。「100%決める自信があったので、行きました」と、ボールを抱え、自らキッカーを務める。ボールをセットしようとする鈴木に浦和DF槙野智章が近づき、「右だろ、右」と動揺を誘うが、「あれぐらいの駆け引きは当たり前」と動じなかった。

「キーパーの足を見て蹴った。うまく練習どおりに蹴れた」と、冷静にGK西川周作の逆を突き、ゴール左へ流し込んだ。「(自信が)100%じゃなかったら譲っていたかもしれないけど、自分で取ったPKだったので、自分で蹴った。今日の試合は何としてでも、どんな手を使ってでも勝ちたかった。それが実行できてよかった」。20歳の若武者はそう言って胸を張った。

 PK獲得のシーン。MF小笠原満男の右クロスに対し、自分の手前で駒井がジャンプしたが、ボールはその頭上を越えてきた。冷静に胸で落とし、体を入れ替えようとしたところで駒井に押し倒された。「(駒井が)かぶると読んでいた。ギリギリまでヘディングするか迷ったけど、入れ替わると思ったので、ヘディングにいかず、胸でトラップした」。高卒2年目とは思えない冷静さと度胸。鈴木のファインプレーが鹿島に価値ある勝ち点3をもたらした。

 リーグ戦での浦和戦勝利は10年3月6日のJ1第1節以来、6年ぶり。消化試合は浦和より2試合多いが、これで勝ち点差を「6」に広げ、首位・川崎Fとも勝ち点1差の2位をキープした。「大事な試合だというのはみんな分かっていた。球際やセカンドボールでみんな負けなかった」。そう勝因を語る鈴木は「試合終了の笛が鳴った瞬間、西(大伍)さんも『次が大事』と言っていた。この流れを切らず、次の試合につなげたい」と、早くも次節18日の神戸戦に視線を向けた。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島残った(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14656549946160

明治安田J1第1ステージ第15節(11日・埼玉スタジアムほか=9試合)鹿島は浦和を2-0で下し、連勝を4に伸ばした。通算成績は10勝3分け2敗、勝ち点33で2位を維持した。

鹿島は後半7分、金崎の今季8ゴール目で先制。同43分には鈴木が得たPKを鈴木自ら決めて引き離した。守備も集中を切らさず無失点に抑え、今季7度目の無失点勝利を収めた。鹿島の4連勝は昨季の第2ステージ第4〜9節で6連勝して以来。

■厳しい戦いだった

鹿島・石井監督 厳しい戦いだった。前半は思ったより縦パスを入れられ押し込まれたが、後半は前からプレッシャーをかけられるようになった。


鹿島・鈴木 PKはGKの動きを見てから蹴った。(クラブ通算1400点目を決めたが)まだまだチームに貢献できていない。記念のゴールより、優勝したい。


鹿島・曽ケ端 難しいゲームだった。(歓声が大きく)声が通りにくかったが、みんなで声を出し続け、うまくいかない部分を助け合えた。

◆鹿島、2289日ぶり浦和撃破!決勝Gの金崎「合わせるだけ」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160612/jle16061205020008-n1.html

後半、PKを決め、金崎(右)らに祝福される鹿島・鈴木(中央)=埼玉スタジアム(撮影・中井誠)

 明治安田J1第1ステージ第15節(11日、浦和0-2鹿島、埼玉)6年の呪縛を解いた。後半7分、鹿島の日本代表FW金崎夢生(27)が、MF柴崎の右クロスにゴール前で滑り込む。右足で合わせたボールはネットを揺らし、値千金の決勝ゴールとなった。

 「(柴崎)岳がいいボールをくれて、合わせるだけだった。練習のとおり」

 三度目の正直だった。前半訪れた2度の決定機を逃した。「決められるときに決めていればチームが楽になっていた」と反省したが、次の好機は確実に仕留めた。

 チームはこれで、リーグ戦では2010年3月6日の開幕戦(2-0)以来、2289日ぶりの浦和戦勝利。歴史の扉をやっと開いた。

 4連勝で勝ち点は首位川崎に1差の33で、残るは3試合。自力Vはすでに消滅しているが、逆転優勝はあきらめていない。 (一色伸裕)

◆鹿島が浦和との上位対決制して2位堅守…三つ巴の優勝争いは大混戦に(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160611/454378.html



 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第15節が11日に行われ、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦した。

 3位の浦和レッズが2の鹿島アントラーズをホームに迎えての上位対決。先に行われた試合で勝利を収めた暫定首位の川崎フロンターレが勝ち点を34に伸ばしたため、同30の鹿島と同27の浦和(2試合未消化)にとっては負けられない一戦となる。

 先にチャンスを作ったのは鹿島。4分、エリア手前左の好位置でFKを獲得すると、キッカーの小笠原満男が右足で直接狙う。しかしこのシュートは枠の右上に外れた。

 一方の浦和は14分、エリア手前中央でボールを持った武藤雄樹が右サイドに展開。梅崎司がクロスを供給し、ゴール前の興梠慎三がヘディングで合わせたが、わずかに枠の右へ逸れてしまった。

 互いに無得点のまま前半の終盤に差し掛かると、鹿島が立て続けにチャンスを作る。40分、前線でボールを受けた金崎夢生がドリブルでエリア内右に侵入。右足で放った低い弾道のシュートがゴールを脅かしたが、惜しくも左ポストに弾かれた。さらに前半アディショナルタイム2分、エリア内右の遠藤康が左足で折り返すと、マークを振り切った金崎がヘディングで合わせる。しかし今度は右ポストを叩き、先制ゴールとはならなかった。このまま0-0でハーフタイムを迎える。

 試合は52分に鹿島の得点で動く。ハーフウェイライン付近で相手のパスミスを拾ったカイオがドリブルで持ち上がり、エリア内右の柴崎にスルーパス。これを受けた柴崎が右足ダイレクトで折り返すと、ファーサイドの金崎が右足で押し込んでネットを揺らした。

 追いかける展開となった浦和は58分、左サイドをドリブルで突破した宇賀神友弥が左足でマイナス方向にグラウンダーのクロスを供給。中央の武藤が左足で合わせたシュートがDFに阻まれると、こぼれ球に反応した梅崎が左足で狙ったが、ここもDFにブロックされた。

 このプレーの直後、浦和は宇賀神と梅崎に代えて関根貴大と駒井善成を投入。一方の鹿島も65分、遠藤との交代で杉本太郎をピッチへ送り出す。

 敵陣に押し込む時間が増え始めた浦和は69分、李忠成に代えて高さのあるズラタンを投入し、交代枠を使い切る。76分には、左サイドの関根からパスを受けた武藤がエリア手前左から右足でミドルシュートを放ったが、ここはわずかにゴール右へ逸れた。さらに77分、エリア内右にスルーパスが入ると、飛び出したGKの手前で興梠がボールキープ。後方に落としたところを駒井がダイレクトで狙ったが、無人のゴールへ向かったシュートはクロスバーを叩いた。

 終盤はゴールを目指す浦和が猛攻を仕掛けたがなかなか得点が生まれない。すると、反対にカウンターを仕掛けた鹿島が貴重な追加点を挙げる。88分、エリア内でパスを受けた鈴木優磨が駒井に倒されてPKを獲得。これを鈴木自らゴール左に沈め、スコアは2-0となった。

 試合はこのまま終了のホイッスルを迎え、勝った鹿島が2位をキープ。浦和は残り試合が2試合多いものの手痛い黒星を喫した。この結果、鹿島は川崎との勝ち点差1を維持し、浦和も未消化の2試合で勝利した場合は川崎との差が1ポイントと、三つ巴の優勝争いは大混戦となっている。

 次戦、浦和は15日にガンバ大阪、18日にサンフレッチェ広島とそれぞれ敵地で対戦。鹿島も18日に敵地でヴィッセル神戸と対戦する。

【スコア】
浦和レッズ 0-2 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 52分 金崎夢生(鹿島)
0-2 88分 鈴木優磨(PK)(鹿島)

◆【鹿島】浦和に6年ぶり勝利「耐えればチャンスが来る」石井監督(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160611-OHT1T50236.html



 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第15節 浦和0―2鹿島(11日・埼玉スタジアム)

 第1ステージ優勝争いの行方を占う暫定2位・鹿島と同3位・浦和の大一番が11日に埼玉スタジアムで行われ、鹿島がアウェーで1―0の勝利を収めた。首位・川崎を勝ち点1差で追走し、残り2試合で逆転を狙う。浦和は首位と勝ち点7差に後退。川崎より2試合消化が少ないが、自力優勝の可能性が消滅した。

 立ち上がりから、上位対決にふさわしい一進一退の激しい攻防が続いた。試合が動いたのは後半7分、鹿島の日本代表FW金崎夢生(27)が右からのクロスに右足を合わせ、先制のネットを揺らした。前半に2本のシュートがポストに嫌われていたが、悔しさをバネにリーグ戦出場4試合連続ゴール。後半42分にはFW鈴木優磨(20)のPKでリードを広げた。

 浦和のパス回しに翻弄されながらも、速攻から決勝点を挙げた金崎は「いい時間に点を取れた」と胸を張った。「耐えればチャンスが来ることを選手たちが分かっていた」と石井監督。浦和には2010年以来、6年ぶりにリーグ戦で勝ち、優勝争いに食らいついた。

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第15節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51787
明治安田J1 1st 第15節

鹿島、敵地埼玉スタジアムで6年ぶりの勝ち点3!全員の力で2-0と浦和に完封勝利!

1stステージ逆転優勝へ向けて、鹿島はこの大一番を最高の形で制した。一進一退の攻防から金崎の先制点、そして鈴木のPKによる追加点で浦和を2-0と突き放し、6年ぶりの埼玉スタジアム勝利を手にした。 







後ろから曽ケ端、西、植田、昌子、山本、中盤に柴崎、小笠原、遠藤、カイオ、そしてツートップに土居、金崎と現時点でのベストメンバーをスターティングイレブンにそろえた鹿島は、序盤から浦和ゴールへ向かって果敢に攻める。しかしこの試合で勝って、ステージ優勝へ向けて前進したい浦和も興梠、武藤らが虎視眈々とゴールを狙った。一進一退の攻防が続き、目の離せない展開が前半は続いた。

前半、鹿島にとっての最大のチャンスはアディショナルタイム。柴崎のパスから最後は遠藤がゴール前で反転しつつ、ラストパス。これを金崎がヘディングで狙うが、これはポスト直撃で先制点とはならなかった。













後半に入っても、アップテンポの展開は続く。そして52分、カウンターからついに鹿島へ歓喜の瞬間が訪れる。小笠原を起点としたカウンターからカイオがドリブルで相手陣内に持ち込み、右サイドを駆け上がる柴崎へパス。ここから柴崎が中に入る金崎の動きを良く見て、絶妙のグラウンダークロスを入れる。そして最後は金崎が体ごと浦和ゴールに突っ込むような形で待望の先制点を手にした。









これで鹿島に勢いが出るかと思われたが、ホームの浦和も黙ってはいない。興梠、李、武藤の”KLM”トリオが柏木らとの連係で圧倒的な攻めを見せる。また途中交代で入ったズラタンや駒井、関根といった選手たちもチャンスを演出する。かなり押し混まれる時間が続いたが、この日、鹿島を支えたのはチーム最年長、キャプテンの小笠原だった。その圧倒的な戦術眼で、相手の危険な芽を次から次と摘み取る。その体を張った献身的なプレーでチーム全体を鼓舞し続けた。







そして再三の猛攻を跳ね返した鹿島は88分、追加点を決める。小笠原のクロスを途中交代でピッチに立った鈴木が胸トラップ。そしてゴールへ迫ろうとした瞬間、駒井に倒され、PKを得た。

ここで鈴木は自らがキッカーになることをアピールし、周りも受け入れる。そして鈴木は日本代表のGKでもある西川からしっかりゴールを奪い、追加点を決めた。








その後、追いつきたい浦和が前がかりになるところを再三カウンターで脅かし、ゲームを見事にクローズさせた。結果は、2-0。鹿島はキャプテンの小笠原を中心に全員が結束して、この大きな大きな勝ち点3を手にした。



これで逆転優勝へ向けて、大きく前進したことは間違いない。しかしまだ首位の川崎Fを超えることはできていない。我々ができることは、残り2試合も勝利すること。再び、全員の力を結集して。

<この試合のトピックス>
・リーグ戦における埼玉スタジアムでの浦和戦勝利は2009年12月5日の最終節(1-0)以来。
・リーグ戦における浦和戦勝利は2010年3月6日の第1節(カシマ:2-0)以来。
・鈴木が初のPKゴール。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手陣内に運んだ時は落ち着いて、テンポよくボールを動かそう。
・まずは守備の形を整えて、集中力を切らさず戦おう。
・必ずチャンスはある。相手エリアではポジティブに!

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・コレクトなゲームが出来ている。
・我慢すること。走ることが大事。
・相手にスペースと時間を与えないようにコンパクトにすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日の試合は非常にタフなゲームになると、最初から分かっていた。浦和は攻撃力もあるし、変則的なシステムが年々固まってきて、非常に強いチーム。前半は押し込まれる展開で自分たちが思っていたよりも縦パスを入れられた。そういう中でも相手陣内に深く入ることもできた。後半はもっともっと前からプレッシャーに行くことも見せられた。1点取って、また後ろに重たくなってしまった状況になったが、交代選手を入れたことで前に比重が行き、カウンターもできるようになって追加点を取ることができた。

Q 先制点を振り返って
A ミーティングで何をということではなく、選手が狙いを持ってやったこと。ただ前から行くことで、相手にもミスが出てくる。それは狙っていること。

Q どちらかというと守備的な戦いでは?
A ボランチはいつも後ろに1枚は残らないと対応はできない。全体として下がっている感じではなかったが、相手の前線の選手が下がってきた時の対応は少し甘かったかと思う。

Q 1点目と2点目の間は
A 少し下がってしまった。1点取ったことで後ろに余る形になって、少し重くなった。なので交代選手を入れて、再び前から行くようにした。そこはうまくできたと思うし、こちらの意図を選手たちはしっかりと読み取ってくれた。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
今日のゲームは両チームともハイテンポで素晴らしい内容だったと思う。もちろんサッカーである以上、どちらかに勝利、または引き分けという結果になるのだけど、今日はいい内容ながら負けてしまったことは非常に残念である。後ろから組み立てての攻撃というのは比較的落ち着いてやれたと思う。ボールをしっかり動かす中で、前の3人に縦パスが通っていた。ただそこからの展開がうまくいかなかったし、うまくいったとしてもラストパスの精度やシュートの精度が足りなかった。相手との違いがあったとすれば、相手には個人的な能力、ボールを運べる選手たちがいた。得点シーンもそうだった。我々は相手を押し込んでおきながらも、相手のゴール前で決定的な仕事ができなかった。ただ全体的にはチームとして悪いゲームではなかった。非常に重要な試合だったので負けたのは非常に悔しいが、戦いは続く。しっかり切り替えて残りの4試合を戦いたい。



選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
PKは100%自信あった。通算1400ゴールは、知らなかった。勝てて良かった。絶対に負けられない試合だった。いい試合だったし、今日はどんな手を使っても勝ちたかった。

【金崎 夢生】
勝てて良かった。岳がいいボールを入れてくれた。合わせるだけだった。練習通り。この勝ちは大きい。また勝てるように頑張りたい。チャンスは多くないと思っていた。決めるところをしっかり決めていれば、もっと楽な試合だった。残り2試合、勝って終わりたい。

【柴崎 岳】
負ける可能性もあった試合の中で、しっかり点を決めることが出来て、自分たちの試合にすることが出来た。守備がすべて上手くいったとは思わない。体を投げ出して守った。得点シーンはカウンターからで、夢生くんにいいボールを送るだけだった。一つひとつ、プレッシャーをかいくぐれば出来るし、チャンスを作りだすことが出来る。1stステージの中では非常に大きい勝利。他力だが残り2勝して終わりたい。長い目で見れば年間の順位の事も考えないといけない。今日のような気持の入った試合を残り2試合やって、レベルアップした姿を披露したい。

【曽ケ端 準】
難しい試合だった。相手と同数になっても、後ろはついていくという話をしていた。多少のズレはあったが、最後のところでしっかり守れていた。何より勝てたことが良かった。うまくいかないところがあっても助け合うことができた。あと2試合残っているし、そこで勝たないと意味がない。他力になるが、勝ち続けることが大事。今日みたいな環境や相手だからということではなく、すべての試合でやれるようにしないといけない。

【西 大伍】
最後のところでボールにいけていた。押し込まれる場面が多く、もうちょっと前で奪いたかった。ただ、押し込むだけでは勝てないということ。勉強になった。今までのアントラーズは、大事な試合で勝てていたが、ここ何年かは勝てないことが多かった。やっと何をやるべきか少しずつ分かってきたのかと思う。

【昌子 源】
これまで1点を取ってから逆転されることが多いという話をみんなにしていた。相手に持たれるのは分かっていた。こちらとしても引きたいわけではない。それでもマークをはがして前に来るのが浦和。ただ、サッカーは結果。どんなに危ない場面が多くても、どんな形でも無失点で終われたのは良かった。サポーターが静まる場面がなく、応援でも戦ってくれていたのを感じた。この注目度で試合ができる幸せを感じながらプレーしていた。

【山本 脩斗】
みんな最後まで戦って、耐えたことで2点目につながったと思う。あそこまで下がってしまうと、相手もやりたいように出来る。圧力があるなか、ピッチにいる選手で良くしていかないといけない。今日勝てたことで、残り2試合に可能性が残った。このまま、どちらも勝ちたいと思う。

【杉本 太郎】
カウンターのときに飛び出して、中に入っていけという指示だった。なかなかそういう場面はなかったが、守備の面で体は張れたと思う。少しずつチャンスはもらえているので、この時間を伸ばしていければと思う。あとは、結果を残したい。

★2016J1リーグ1stステージ第15節vs浦和(埼スタ)ツイートまとめ

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