日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年12月6日木曜日

◆柴崎岳が3か月半ぶりスタメン!! ヘタフェ、5得点大勝で5回戦進出(ゲキサカ)






[12.4 コパ・デル・レイ4回戦第2戦 ヘタフェ5-1コルドバ]

 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は4日、4回戦第2戦を各地で行い、MF柴崎岳所属のヘタフェはコルドバ(2部)と対戦した。柴崎は8月19日のリーガ・エスパニョーラ開幕節レアル・マドリー戦(●0-2)以来、約3か月半ぶりの先発出場。チームは5-1で勝利し、2戦合計スコアを7-2とし、5回戦進出を決めた。

 加入2年目の柴崎は直近リーグ戦10試合で出番がなく、ここ3試合はベンチメンバー入りもままならない状況。控え選手主体で臨むカップ戦が主戦場となっている。11月1日の第1戦は後半24分からの途中出場だったが、この日は右ボランチのポジションで先発し、1か月ぶりにピッチに立った。

 格下相手との対戦で試合を優勢に進めたいヘタフェだが、なかなかボールを前に進められない立ち上がり。ところが前半18分、思わぬ形でスコアが動いた。DFレアンドロ・カブレラが左サイドを駆け上がると、鋭いクロスをGKマルコスが後逸。これをMFフランシスコ・ポルティージョが落ち着いて押し込んだ。

 1点リードとしたヘタフェはリスクを負って攻める必要がなくなり、4-4-2のブロックをがっちりと敷いて守りに入る。それでも前半41分、GKレアンドロ・チチソラのロングキックに抜け出したFWアンヘル・ロドリゲスがPA内で倒されてPKを獲得。これを左に決め、2点リードで前半を終えた。

 ヘタフェは後半4分、ここまでバランサーの役割に徹していた柴崎を起点に3点目を奪った。中盤でボールを持った柴崎はドリブルで敵陣に攻め上がり、左に抜けたA・ロドリゲスにパス。そのままPA内に抜け出した柴崎へのリターンは相手に阻まれたが、こぼれ球を拾ったMFロベルト・イバニェスが決めた。

 柴崎は後半6分にも素早い出足からパスカットを見せ、ハーフタイム明けからパフォーマンスが向上。しかし同8分、セットプレーの競り合いで腹部を痛めた様子も見せた。コルドバは同15分、MFハイメ・ロメロが接触で意識を失うアクシデントで交代した。

 コルドバは後半26分、MFセバス・モヤノのCKからDFアイタミ・アルティレスがヘッドで叩き込んで1点を返す。だがヘタフェは同33分、DFビトリーノ・アントゥネスの落としをA・ロドリゲスがボレーで合わせて再び3点差とすると、同35分にもA・ロドリゲスが加点。柴崎は90分間プレーし、5回戦進出を果たした。




◆柴崎岳が3か月半ぶりスタメン!! ヘタフェ、5得点大勝で5回戦進出(ゲキサカ)




◆バイエルン戦でゴールの大迫勇也、次節欠場か…気道感染症で練習欠席(サッカーキング)






 今月1日のブンデスリーガ第13節では、バイエルンに1-2と競り負けたブレーメン。日本代表FW大迫勇也は同試合でヘディングシュートを決めたが、コンディション不良に陥っているようだ。ドイツ誌『kicker』日本語版が5日に伝えている。

 同誌によると、大迫は4日のトレーニングに参加しなかったという。元ペルー代表FWクラウディオ・ピサーロとともに気道感染症を患っており、出場に向け「ピサーロは半々。勇也はそこまでよく見えない。様子を見てみなければ」と、フローリアン・コーフェルト監督は語っている。

 ブレーメンは次節、7日に行われる第14節でデュッセルドルフをホームに迎える。6位のホッフェンハイムと3ポイント差につけているだけに、上位進出のためには重要な一戦だ。だが、大迫とピサーロ以外にも、バイエルン戦ではセルビア代表DFミロシュ・ヴェリコヴィッチが臀部に筋損傷を抱えて離脱し、フィンランド代表DFニクラス・モイサンデルが退場処分を受けるなど、苦しい台所事情となっている。

 金曜日開催ということで次節までの準備期間は限られているが、大迫はピッチに立つことができるだろうか。




◆バイエルン戦でゴールの大迫勇也、次節欠場か…気道感染症で練習欠席(サッカーキング)





◆浦和、頂点まであと一つ!! 鹿島撃破で3大会ぶり天皇杯決勝へ(ゲキサカ)






[12.5 天皇杯準決勝 浦和1-0鹿島 カシマ]

 天皇杯は5日に準決勝を開催し、県立カシマサッカースタジアムでは、浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦。前半27分にDFマウリシオの得点で先制した浦和が、鹿島の反撃を許さずに1-0の完封勝利を収めて3大会ぶりの決勝進出を決めた。決勝に進出した浦和は9日に埼玉スタジアムで行われる決勝戦で仙台と対戦する。

 3大会ぶりの決勝進出を狙う浦和は1日のJ1第34節FC東京戦(○3-2)から先発5人を入れ替え、FW興梠慎三、FW武藤雄樹、MF長澤和輝、MF宇賀神友弥、マウリシオらを先発起用。一方、2大会ぶりの決勝進出を目指す鹿島はJ1第34節鳥栖戦(△0-0)から先発2人を入れ替え、MF安部裕葵、DF内田篤人らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 序盤は鹿島がゴールに迫る場面を作り出す。まずは前半11分、PA内にドリブルで運んだFW鈴木優磨が至近距離からシュートを狙うが、カバーに入ったDF槙野智章にブロックされてしまう。さらに同19分には右サイドから内田が送ったクロスにMF西大伍が飛び込んだものの、ヘディングシュートは枠を捉え切れなかった。




 すると前半27分、鹿島に得点を許さずに試合を進めた浦和が先制に成功。MF柏木陽介が蹴り出したCKをファーサイドのマウリシオがヘディングで叩き込み、スコアを1-0とした。さらに同34分には再び柏木のCKがファーサイドのDF岩波拓也に届けられて決定機を迎えるが、叩き付けたヘディングシュートはGKクォン・スンテに阻まれてしまった。

 1-0と浦和がリードしたまま後半を迎えると、同3分に浦和が追加点のチャンスを迎える。高い位置でボール奪取した武藤がPA内まで運び、鋭い切り返しから左足シュートを放つがクォン・スンテの守備範囲に飛んでネットを揺らすには至らず。すると同6分、プレー続行不可能と判断された興梠に代わってFW李忠成がピッチへと送り込まれる。

 1点のビハインドを背負う鹿島は後半17分にMF永木亮太に代えてMF土居聖真、同25分にMF遠藤康に代えてDF安西幸輝、同39分にDF山本脩斗に代えてFW山口一真を投入して状況を打開しようと試みる。その後は鹿島が押し込む時間帯が続いたものの、同アディショナルタイムのセルジーニョのシュートを宇賀神がライン上でクリアするなど、体を張った守備で得点を許さなかった浦和が逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

◆浦和、頂点まであと一つ!! 鹿島撃破で3大会ぶり天皇杯決勝へ(ゲキサカ)



◆札幌、初のACL挑戦権獲得ならず…鹿島の天皇杯敗退で繰り上げ消滅(ゲキサカ)






 天皇杯は5日に準決勝を行い、浦和レッズは鹿島アントラーズに1-0で勝利して3大会ぶりの決勝進出。ベガルタ仙台はモンテディオ山形との“みちのくダービー”を制し、初の決勝戦へ挑むことになった。

 一方、鹿島が敗れたことで北海道コンサドーレ札幌のACL出場が消滅した。リーグ戦3位の鹿島が天皇杯で優勝した場合、元々獲得していたプレーオフ出場枠が空き、4位の札幌が繰り上げになっていた。

 札幌がACLプレーオフ出場枠に入れば初の挑戦に。しかしその夢は静かに持ち越しとなった。




◆札幌、初のACL挑戦権獲得ならず…鹿島の天皇杯敗退で繰り上げ消滅(ゲキサカ)




◆鹿島内田 CK被弾でかつての師に敬意「らしい」(ニッカン)






<天皇杯:浦和1-0鹿島>◇準決勝◇5日◇カシマ

鹿島アントラーズは引いた浦和レッズを崩すことができず、セットプレーからの1点に泣いた。

この日はDF内田篤人が2カ月ぶりに先発復帰した。前半19分、内田は右サイド深い位置からのクロスで決定機を演出したが、走り込んだMF西大伍のヘディングは上に外れた。前半25分にはロングスローから決定機を演出したが、こちらも得点には結びつかなかった。

すると前半27分、浦和MF柏木陽介の右CKから、ファーサイドにいたDFマウリシオに頭で決められ先制点を許した。鹿島は次第にパスが途切れ始め、そのまま前半を折り返した。

後半も、守りに入った浦和を崩しきれなかった。アディショナルタイムには、FWセルジーニョのシュートに詰めていたMF土居聖真が触れば1点という決定機を迎えたが、相手DFにクリアされ試合終了。決勝進出はならなかった。

鹿島はこれで2試合連続無得点。内田は「誰が見ても俺たちのほうがいいサッカーをしていた。セットプレーで1点取って勝つというのはオズワルドらしい」と、トーナメントの戦い方を熟知したかつての師でもある敵将に敬意を表した。

「FK、セットプレーは準備したつもりだったけど、いいボールが入ってきた。うちのヘディングがうまい選手のところでやられるのはしょうがない。いいときに決められないところがね」と話し、決定力不足の改善を掲げた。







◆鹿島内田 CK被弾でかつての師に敬意「らしい」(ニッカン)





◆天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準決勝(オフィシャル)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


2018年12月05日(水) 19:04キックオフ 県立カシマサッカースタジアム

【入場者数】13,949人 【天候】 曇、弱風、 気温15.0度、 湿度71.0% 【ピッチ】前面良芝、乾燥

【主審】福島 孝一郎 【副審】聳城 巧 【副審】平間 亮 【追加副審】荒木 友輔 【追加副審】今村 義朗 【第4の審判員】野村 修


マッチレビュー

天皇杯 準決勝

鹿島、天皇杯準決勝敗退。聖地で屈辱の完封負け。

今季最後のカシマスタジアムで、天皇杯の戦いは終わった。準決勝、浦和レッズ戦。前半にセットプレーから先制を許した鹿島は、最後まで1点を返すことができずに0-1と敗れた。2年連続の国内無冠が決まった。

4日前のJ1最終節、鳥栖と対峙した90分は不甲斐ない戦いだった。スコアレスドローで終了のホイッスルが鳴り響くと、聖地は重苦しい雰囲気に包まれる。3位を確保してACLプレーオフ出場権という最低限の任務は遂行したものの、1年前に味わった屈辱を想起させる結末でもあった。守備を固めた相手を攻略できず、山本は「ホーム最終節だったし、1点を取って勝って終わりたかった」と悔しさを露わにしていた。

それでもシーズンは続く。リーグ最終節セレモニー、聖地の中心に立った昌子は「これからも一緒にファミリーとしてともに戦い、21、22、23と、タイトルを獲り続けられることを願っています。ともに戦い、ともに笑いましょう」と、“共闘”の思いを鹿嶋の空へ響かせていた。ACL制覇を誇るとともに、J1とルヴァンカップを失った悔しさを胸に刻み、そして総力戦で突き進む。背番号3はチームのベクトルを次なる戦いへと向けるべく、努めて前向きのベクトルを放っていた。

来たる戦いは4日後、聖地で戦う最後の公式戦。宿敵相手のノックアウトマッチへ、まずはリカバリーメニューで心身の状態を整えていく。週末には、ユースが高円宮杯プレミアリーグU-18 EASTを制覇。アカデミーの快挙がクラブの歴史に刻まれ、クラブハウスは祝福の花に彩られた。ACL制覇に次ぐ栄光の物語に、新たなる章を書き加えるために――。トップもユースも、勝利だけを目指して歩みを進めていく。

季節外れの暖かさに恵まれた火曜日、クラブハウスのグラウンドは熱を帯びていた。セットプレー練習を入念に行い、紅白戦とPK練習も実施。攻守の連係を改めて確認した指揮官は「重要な試合である位置付け、浦和対策を思い出してもらううえで、しっかりと試合へと意識を向けていく」と意図を説明した。分析映像で意思を統一し、グラウンドで実践へと移していく。中盤での起用が示唆された西について指揮官は「攻守において中心になってほしい」と信頼を寄せていた。

中3日で迎える、聖地でのノックアウトマッチ。大岩監督は鳥栖戦から2名の先発変更を施した。右サイドバックに内田、2列目に安部が復帰。その他、クォン スンテがゴールマウスに立ちはだかり、最終ラインには内田とともにチョン スンヒョン、昌子、山本が並ぶ。ボランチには永木と西がゲームコントロールを司る。そして攻撃陣は安部とともに遠藤、セルジーニョ、鈴木が虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、安西、犬飼、土居、レアンドロ、小笠原、山口が座る。



穏やかな青空に恵まれた鹿嶋は、日没とともに冷え込みに見舞われた。水曜日のナイトゲーム、今季最後のカシマスタジアム。開場前から緊張感と高揚感に包まれ、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。詰め掛けた報道陣の数もまた、舞台の大きさを物語っていた。ウォーミングアップへ姿を見せた選手たちに、愛情と情熱が注がれる。鈴木とセルジーニョのゴールを渇望するコール、そしてミドルゾーンで輝きを放つ西ヘと信頼を託すチャントが、聖地の夜空に響き渡った。チーム一丸で戦い抜く、ノックアウトマッチが始まる。

19時4分、戦いの火蓋が切って落とされた。立ち上がりから激しいボディコンタクトが繰り返され、ピッチは熱を帯びていく。鹿島は鈴木が前線で体を張ったポストプレーを見せ、存在感を見せた。背番号9は遅れて入ったタックルで何度も地を這うこととなったが、献身の意味をピッチに刻んだ。開始7分には敵陣左サイドでの攻撃からセカンドボールを拾い、最終ラインに戻して昌子がロングパス。ペナルティーエリア中央へのボールを遠藤が追ったが、伸ばした足にはわずかに届かなかった。





続く9分、鈴木がペナルティーエリア右側で後方からのパスを受ける。軌道を確保すると、マウリシオに背後から押されて倒されたものの、笛は鳴らなかった。遠藤と内田が主審に埋め寄るが判定は覆らない。聖地は騒然としたが、プレーは続いた。直後の10分には鈴木が敵陣左サイドのスペースへ抜け出し、粘り強い突破から左足を一閃。強烈なシュートを放ったがしかし、相手DFにブロックされてしまった。さらに直後の左CK、永木のボールに反応した山本のヘディングも、わずかに枠の左へ逸れてしまった。







鹿島が攻勢をかけた開始15分を経て、次第に一進一退の攻防へと推移する中、次の決定機は19分に生まれた。鈴木がペナルティーエリア右外でボールをキープすると、大外で待っていた内田へ預ける。加速した背番号2がピンポイントのクロスを供給、そこに西が待っていたが、ヘディングシュートは枠を越えた。

20分、そして25分が経過しても、均衡が破られることはない。鹿島がボールキープ率を高めて攻撃の圧力を高め、浦和を押し込んでいった。しかし、27分。この日最初のスコアは浦和の者だった。CKからファーサイドのマウリシオにヘディングシュートを許し、0-1。警戒していたセットプレーから、痛恨の失点を喫してしまった。



ビハインドを負った鹿島は、失点のプレーで相手と交錯したスンテが足首を痛めるアクシデントにも見舞われたものの、百戦錬磨の守護神は不屈の闘志で立ち上がった。33分にもCKからゴール前の密集となってピンチを迎えたものの、シュートは枠を逸れていった。





前半残り10分、鹿島は両サイドから突破口を見出そうと腐心した。激しいタックルの応酬、セカンドボールの奪い合いに推移する中で、痛みとともにピッチに倒れる選手も増えていった。44分にはペナルティーエリア手前で突破を試みたセルジーニョが相手に交錯し、もつれながらなぎ倒される形となったが、判定は浦和ボール。前半はスコアを刻むことができず、0-1で終了した。









後半も肉弾戦が繰り返された。ホイッスルから1分足らず、競り合いでセルジーニョがマウリシオに顔面を蹴られて倒れ込む。守備を固める浦和に対し、鹿島は必死の攻撃を試みた。53分にはセルジーニョがバイシクルシュート。以後も人数をかけて敵陣に押し込んだが、なかなかペナルティーエリア内へ効果的な形で進出することができなかった。







61分、大岩監督は永木に代えて土居を投入。背番号8を中盤の低い位置に配し、西とのペアにゲームコントロールを託す。さらに70分、遠藤に代えて安西がピッチへ。攻撃陣を活性化し、反撃の時を虎視眈々と狙った。





3選手が負傷交代となった浦和は、カウンター狙いを徹底してきた。鹿島は敵陣でボールを動かす時間が続いたが、なかなか決定機を作れない。72分には右サイドから鈴木がクロスを上げ、安西が飛び込んだものの、ヘディングシュートは枠の上へ。残り15分を切ると、枠内へシュートを飛ばすことができないまま時計の針が進んでしまった。







84分、最後の交代カードは山口。貪欲な突破を仕掛けるルーキーに希望を託し、ノックアウトマッチは最終盤へと突入する。89分、背番号19はペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾い、ミドルシュート。左CKを得ると、ニアサイドに飛び込んだスンヒョンのヘディングから密集となったが、押し込むことができない。アディショナルタイム1分にはエリア手前でボールを持った鈴木が左前方のセルジーニョへ預け、至近距離からシュート。相手GKの手を避けてゴールへと転がったボールはしかし、相手DFにブロックされた。こぼれ球を押し込むべく反応していた土居も、ボールに触れることはできなかった。











最後まで、歓喜の瞬間は訪れなかった。0-1。天皇杯は準決勝敗退、2年連続の国内無冠に終わった。次戦は15日、クラブワールドカップ初戦。北中米王者のメキシコ・CD グアダラハラとの準々決勝に臨む。国内無冠の屈辱と向き合い、世界の舞台で意地を示すしかない。






【この試合のトピックス】
・1992年(第72回大会)以来、天皇杯のクラブ通算100試合目だった。戦績は75勝6分19敗(PK戦突入の試合は引き分け扱い)。
・内田が10月10日のルヴァンカップ準決勝第1戦、横浜FM戦以来の先発出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・前半はいい守備、いいスライドができているので、それを続けること。
・ボールを奪ったら逆サイドの選手を見て、サイドチェンジを効果的に使っていこう。
・もっと積極的にシュートを打っていこう!こぼれ球をしっかりねらい、絶対に点をとろう!

浦和レッズ:オズワルド オリヴェイラ
・相手をしっかりマークしつかまえよう。
・押上をしっかりすること。
・ボールサイドにプレッシャーを強くかけよう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常にいいゲームをしたが、注意していたセットプレーでやられてしまった。最終的に自分たちのゲームに持っていくことができなかった。選手は非常にいいゲームをしていた。姿勢はすばらしいものがあった。しかし、我々はしっかり勝ち上がらなくてはいけないクラブだ。非常に残念な結果だが、しっかり受け止めなくてはいけない。我々のシーズンはまだ終わっていないので、しっかり前を向いて進んでいきたい。

Q. 前半は圧倒的だったが、想定内の展開だったか?

A. 想定はしていなかったが、我々のこの試合にかける気持ちをしっかりと出せていたと思う。ピッチにいる選手が攻守において非常にいいアクションを起こしてくれた。それだけに、セットプレーからの失点が非常に痛かった。

Q. 選手が入れ替わっても強さを維持しているが、その秘訣は?

A. 今シーズン、前半戦は非常に苦しい戦いだった。W杯の中断期間を経て、一体感が出てきた。チームのなかでの競争、試合に出たときに絶対に負けたくないという気持ちが大前提としてある。ケガ人が多いなかで、試合に出た選手が勝つことで自信をつけていった。それは、日頃のトレーニングの成果だと選手に言い続けている。選手1人1人が成長している。その結果として、一体感があるチームができあがっている。しかし、ベスト4で満足している選手は誰もいない。非常に悔しい1日になっている。しっかり反省してクラブW杯に向かいたい。

Q. クラブW杯の初戦に向けて、どのような調整をするか?

A> 今シーズンずっと言い続けていることだが、タイトなスケジュールのなかで、しっかりとリカバリーすること。少しだけ時間が空くので、しっかりとリカバリーして初戦に向けて標準を合わせていきたい。周りはいろいろなチームの名前を出しているが、まず初戦を勝たなくては次に進めない。しっかり気持ちを切り替えて、選手はリカバリーすること、スタッフはしっかり分析することだと思う。


浦和レッズ:オズワルド オリヴェイラ
非常に難しい試合だった。アントラーズはすばらしいチーム。同時進行で、Jリーグ、ACL、天皇杯を戦ってきた大岩監督を讃えたい。メンバーを入れ替えて戦っていたが、どちらもあまりにもいいプレーをするので、ACLを戦っているチームがいいのか、Jリーグを戦っているチームがいいのか、わからなくなるほどだった。そのようなチームに勝利をおさめ、決勝に進むことができるので、非常に価値のある勝利だと思う。今日のピッチコンディションはあまりにもイレギュラーで、ボールが引っかかったり、ボールの方向が変わったりした。後半、アントラーズが押し込んでボールをつなごうとしたが、芝生が妨げとなってつながらず、アントラーズのチャンスはハイボール、もしくはコーナーキックからになっていた。そんな状況もあったが、日本のビッグクラブ同士の緊張感ある試合だった。どちらが勝ってもおかしくない試合だった。前半のうちにアントラーズは3回、明らかな決定機を作った。しかし、浦和が決定機を決めることができた。浦和の選手を讃えたい。押し込んでくるアントラーズの攻撃を持ちこたえて、最後までしっかり戦うことができた。


選手コメント

[試合後]

【内田 篤人】
相手は全部蹴って、そのセカンドを狙っていた。そういう中でもこのチームは勝っていかないといけないし、決勝に進まないといけない。いい時に点を取れなかったことがこの結果につながった。

【安部 裕葵】
前半はかなりいい形の立ち上がりで、相手に押し込まれることも、カウンターを受けることもなく試合を進めることができた。でも、セットプレーで失点してしまった。単純に押し込むことはできても、ペナルティーエリア内に入るには個の能力が必要で、創造性のある選手がたくさんボールに触る必要があると思う。

【昌子 源】
立ち上がりはすごくよかったと思うけど、セットプレーで点を取られてからは崩しの形がうまくハマらなかった。Jリーグに続いて、ホームで無得点で勝てなかったことはすごく情けなく思う。

【遠藤 康】
前半からテンション高く試合に入った中、1本のセットプレーでやられてしまった。自分たちがやっているサッカーは間違っていないけど、相手のサッカーを崩せなかったのは自分たちの実力。


◆天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準決勝(オフィシャル)

◆1点が遠かった鹿島 大岩監督、失点の場面「非常に痛かった」/天皇杯(サンスポ)



大岩剛 Go.Oiwa


 天皇杯全日本選手権準決勝(5日、浦和1-0鹿島、カシマ)鹿島は立ち上がりに鋭い出足で主導権を握ったが、失点後は有効な攻め手が見つからず、1点が遠かった。大岩監督は「セットプレーからの失点は非常に痛かった」と顔をしかめた。

 けが人が多く、サイドバックが本職の西を守備的MFに起用する苦境だった。試合終了間際には鈴木が右太もも付近を肉離れしたもようで、12日開幕のクラブワールドカップ(W杯)にエース不在で臨むことが濃厚になった。




◆1点が遠かった鹿島 大岩監督、失点の場面「非常に痛かった」/天皇杯(サンスポ)





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