「チームとして安定感をもたらしていきたい」
鹿島アントラーズは2月5日、来日後の隔離期間が終了したザーゴ監督が、宮崎キャンプでのトレーニング2日目からついにチーム練習に合流。オンラインでの取材に応じ、今季の意気込みやキーマンについて語った。
鹿島アントラーズは5年ぶりのリーグ制覇に向け、4日から宮崎県内でトレーニングを実施。すでに来日していたザーゴ監督と外国籍のスタッフ陣だったが、政府が定める隔離期間消化のため、5日からチームへ合流した。
「ブラジルは(コロナの状況が)深刻だったので家族に会うのみで、極力不要な外出を避けていた。日本では自粛期間があるので、映像で練習を観たり、いろいろな試合を観たりして過ごしていました。来日して翌日にオンラインで選手とも話しましたが、ほかのスタッフを信頼しているので、コミュニケーションを取りながらメニューを与えて、うまく仕上げることができている思います」
昨シーズンは1月下旬のACLプレーオフから公式戦6連敗と立ち上がりから失速。指揮官も「序盤は思っているような結果がでなかった」と反省の弁を述べたが、8月からは11年ぶりとなる7連勝を記録するなど見事に持ち直し、リーグ戦は5位でフィニッシュした。
「(昨季の)シーズンの後半からはチームの良さを示せた。そこの質と精度をさらに高めていかなければいけないと思います。また失点数も優勝を目指すチームとしては多すぎたので、そこも改善していきたい。チームとして安定感ももたらしていきたいと思っています」
また昨シーズンの後半戦のような戦いを演じるうえでの今シーズンのキーマンとして、FW上田綺世を挙げた。昨季はJ1で10ゴールを挙げて存在感を示した22歳のストライカーへ期待を込めた。
「彼は非常にポテンシャルが高いので、僕自身は彼が開花して飛躍していくのではないかと思いますし、彼が将来的に日本代表として日本を背負う選手になってくれればなと思っています」
新型コロナウイルス陽性となってしまったMFレオ・シルバ、さらに入国制限措置を受けているMFディエゴ・ピトゥカ、MFアルトゥール・カイキの新加入2選手がまだ合流できていないが、まずは2月27日のホーム開幕戦・清水エスパルス戦へ向け、今いるメンバーで準備を進める。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆【鹿島】「彼は非常にポテンシャルが高い」ザーゴ監督がチーム練習に本格合流! 今季のキーマンに挙げたのは…(サッカーダイジェスト)