日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年4月18日水曜日

◆元日本代表・秋田豊さんはパセリやセロリを進んで食べた(日刊ゲンダイ)





 1対1と空中戦にめっぽう強いセンターバックだった。主力として活躍した鹿島アントラーズでは9つのタイトルを獲得。日本代表が初めてワールドカップ本大会に出場した1998年のフランス大会ではレギュラーとしてピッチに立ち、2002年の日韓大会でもメンバーに選出された。サッカーファンにとっては、忘れられない選手のひとりである。

 食に対しては、「プロらしくストイックに」を意識してきた。そのために、栄養学も勉強したという。

「太りやすい体質なので、脂肪分を取らないようにしていました。月並みですけど、味付けは薄味にして、ローカロリーで高タンパクのものを選ぶように気を付けましたね。食材が偏らないようにするために、あまり好きではないセロリやパセリも、意識的に食べるようにしました」

 現役時代のサイズは180センチで78.5キロ。

「78.5キロと79キロの間を維持するのが本当に大変で。体重は落ちすぎてもパフォーマンスが悪くなるのでダメなんです。あと、とにかくお酒を控えるようにしました。プロになって1年目はたくさん飲んだけど、これでは代表になれないと自覚、徹底的に節制しましたね」

 サプリメントも使ったが、栄養は食事で取るようにしていたので、あくまで補助。たまに食べるのがプリンで、「プリンがよく似合うって言われるんですよ」とニヤリ。「ミナミの帝王」を見ながら食べるのが至福の時だったとか。

 試合の前日は肉だ。アドレナリンを出すためで、「体重を維持するために魚系を食べるようにしていたんですけど、試合中は戦わなければいけない。やっぱり肉を食べると違うんですよね」。ホームで試合のときは、寮母さんの作るステーキがごちそうだったという。

「パステリア ゴッツォ」(鹿嶋市)にもよく通った。「いかとルッコラのパスタ」がお気に入りで、家族と一緒に通ったそうだ。

「サッカー選手なら24時間サッカーのことを考えろ! って思うね。食べることはもちろん、飲むこと、遊ぶこと、寝ることも、サッカー中心にしないと。それができるかできないかで全然違う人生になる。近ごろの試合を見て思うのは、男性ホルモンが出ている選手が少ないということ。全力で力を出し切っている姿が見られない。いかにそれを見せられるかがプロだよ」

 現役引退後は、指導者や解説者のかたわら、スポーツ用品の卸や販売を手掛ける「サンクト・ジャパン」の代表取締役を務める。

「“サンクトバンド”というトレーニング用ゴムチューブ・ゴムバンドを販売しています。これが結構評判がよくて、プロ野球の巨人、DeNA、ロッテ、ソフトバンクに納品済み。“ファーシャ”のすべりが良くなる天然ゴム製の“フロスバンド”というグッズも売っています。ファーシャというのは、筋膜を覆っている結合組織のこと。これが硬くなると体も柔軟性を失って“老化”ということになります」

 食に気を配り運動もすれば、老化知らずだ。

(浦上優)


元日本代表・秋田豊さんはパセリやセロリを進んで食べた



◆誕生日翌日に226日ぶり先発、鹿島DF三竿雄斗「ずっと試合に出たかった」(ゲキサカ)





[4.17 ACLグループリーグ第6節 鹿島0-1水原三星 カシマ]

 27歳の誕生日翌日に226日ぶりの復帰を果たした。左サイドバックで先発した鹿島アントラーズDF三竿雄斗は昨年9月3日のルヴァン杯準々決勝第2戦・仙台戦以来の出場。「チームを勝たせらなかったのは残念だけど、ずっとケガしていて、90分出られたのは良かった。ずっと試合に出たかった」と安堵の表情を浮かべた。

 前半8分には自らのミスを取り返すスライディングタックルで相手のシュートをブロック。その後も攻守に奮闘し、正確な左足でセットプレーのキッカーも務めた。後半の被シュート数はゼロ。それだけにセットプレーから許した前半31分の失点が悔やまれた。

 PAすぐ外の危険な位置でMF中村充孝がファウル。FKのキッカーを務めたFWバギニーニョが右足でグラウンダーのボールを蹴り込むと、ゴール前に走り込んだFWデヤン・ダムヤノビッチが右足を伸ばしてコースを変え、ゴールネットを揺らした。

「(クロスを)狙ったのかどうかは分からないけど、あの位置でセットプレーを取られたら、ああいうことも起きる。前半は自分を含めてクリアが小さかった。力が入って何回か短くなって、あのFKもそういうところからだった」

 引き分け以上で首位通過を決められた鹿島だが、水原に首位の座を明け渡し、2位通過となった。「すぐ試合があるので下を向いている暇はない」と切り替える三竿雄。「ケガ人も戻ってくるし、またここから。練習からアピールしていきたい」とあらためて決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)


誕生日翌日に226日ぶり先発、鹿島DF三竿雄斗「ずっと試合に出たかった」




◆「自分の得意な形。決めないと」鹿島FW山口一真はプロ初先発初ゴールならず(ゲキサカ)





[4.17 ACLグループリーグ第6節 鹿島0-1水原三星 カシマ]

 初先発初ゴールとはならなかった。今季、阪南大から鹿島アントラーズに入団した大卒ルーキーのFW山口一真が2トップの一角でプロ公式戦初先発。後半10分には際どいミドルシュートを打ったが、わずかに枠を外れ、無得点のまま後半38分に交代した。

 試合後、山口は右足首をアイシングし、足を引きずりながらミックスゾーンに現れた。競り合いの中で相手のスパイクが入ったようだが、「打撲なので、張りが引けば。数日で治ると思う」と軽傷を強調。何よりもチームの敗戦、そして自身のシュートミスを悔やんだ。

 後半10分、MF金森健志の縦パスをポストプレーに入ったFW鈴木優磨がワンタッチで流す。左サイドのスペースに飛び出した山口がボールを受け、そのままドリブルで切れ込んだ。しかし、PA手前から放った右足ミドルはわずかにゴール右へ。「あれは自分の得意な形。決めないといけない」と悔やんだ。

 プロ1年目の22歳はここまでシドニーFC戦の2試合に途中出場。今月14日のJ1名古屋戦にも途中出場し、J1デビューを果たしたばかりだった。シドニーFC戦は6分間と5分間の出場時間。名古屋戦もラスト15分からの投入だったが、プロ初アシストを記録し、この日待望の初先発をつかみ取った。

「日本よりプレスがきつい中でどういうプレーをできるかが課題だった。まだまだなので、次はゴールを決められるように準備したい」。アジアの舞台で戦った83分間。ほろ苦い初先発の経験を今後の成長の糧にしていく。

(取材・文 西山紘平)


「自分の得意な形。決めないと」鹿島FW山口一真はプロ初先発初ゴールならず




◆昌子がチームメイトに喝「“俺もいるんだぞ”という気持ちを」(ゲキサカ)





[4.17 ACLグループリーグ第6節 鹿島0-1水原三星 カシマ]

 首位突破ならF組2位の蔚山現代(韓国)、2位通過ならF組1位の上海上港(中国)と対戦することは試合前から決まっていた。首位通過であれば、決勝トーナメント1回戦は第2戦をホームで戦える。ところが、引き分け以上で首位が決まるホームでの最終戦で水原三星(韓国)に0-1の零封負け。5月9、16日の決勝トーナメント1回戦では、FWフッキやMFオスカルを擁する前回大会4強の上海上港と対戦することが決まった。

「もちろん1位で通過したかったけど、(上海上港は)上に行けば、いずれはやる相手だと思うし、早くやるか、あとでやるかの違いしかない。しっかり勝つことを考えたい」。鹿島アントラーズDF昌子源は自分たちを言い聞かせるように強調した。

 連敗を止めた14日のJ1名古屋戦(2-0)からは先発6人を変更。中2日の連戦でいい流れを継続させたいところだったが、公式戦連勝とはならなかった。「今日で言うと僕や(三竿)健斗、(鈴木)優磨がもうちょっと引っ張るというか、そういう姿勢を見せないといけない立場だった」。メンバーが大きく入れ替わったからこそ、レギュラー格である自分たちがもっとリーダーシップを発揮し、チームを牽引するべきだったと悔やんだ。

 そのうえで「仲間を批判する気持ちはまったくない」と前置きし、「“レギュラーを奪ってやる”とか、“俺もいるんだぞ”とか、そういう強い気持ちをもう少し出してほしかった」と、普段出場機会の少ない選手に対して、さらなる発奮も促した。

「ミスを恐れて、バックパスが多かった」。そう指摘する昌子は「僕や(三竿)健斗は見本になるプレーを出したかったし、普段試合に出られていない選手は“必ず(ポジションを)奪ってやる”という気持ちを出さないと、層は厚くならない。いい例で言うと、こないだの(名古屋戦でJ1初先発を飾った小田)逸稀みたいな闘争心溢れるプレーが必要だった」と力説した。

(取材・文 西山紘平)


昌子がチームメイトに喝「“俺もいるんだぞ”という気持ちを」



◆鹿島 首位通過ならず、H組2位でACL決勝Tでは上海上港と対戦へ(スポニチ)





 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は17日、各地で1次リーグ最終戦が行われ、H組の鹿島はホームで水原(韓国)と対戦。前節すでに1次リーグ突破を決めている鹿島は引き分け以上で首位通過となるところだったが、中村がペナルティーエリア手前で与えた左FKから最後はダムヤノビッチに右足で決められて0―1で敗れ、H組2位となった。 

 前半30分、ペナルティーエリア手前の左サイドで中村がヨム・ギフンを倒してFKを献上。キッカーを務めたヴァギニーニョが出したグラウンダーのボールにダムヤノビッチが右足を合わせて方向を変えてゴールネットを揺らし、これが決勝点となった。

 H組2位通過となった鹿島は、決勝トーナメント1回戦で元ブラジル代表FWフッキやMFオスカルを擁するF組1位の上海上港と激突へ。第1戦は5月9日にホームで、第2戦は同16日にアウェーで対戦する。


鹿島 首位通過ならず、H組2位でACL決勝Tでは上海上港と対戦へ




◆鹿島ホームで1次リーグ初黒星 監督「非常に残念」(ニッカン)




<ACL:鹿島0-1水原>◇1次リーグH組◇17日◇カシマ

 鹿島アントラーズはホームで水原(韓国)に1次リーグ初黒星を喫して、2位通過となった。

 既に決勝トーナメント進出は決めていたが、1位通過を懸けて直近のJリーグ名古屋グランパス戦から先発6人を入れ替え、普段はチャンスの少ない選手たちの奮起にも期待した。

 だが、前半はほとんどチャンスをつくれず、31分にFKから失点。後半はリズムを取り戻しかけたが、相手の堅い守りを崩せず、追いつくことができなかった。大岩剛監督は「自分たちが意図していたことがなかなかできずにいた中で、セットプレーからの失点。あれをはね返す力が、今現在の我々にはなかったと総合的に見ている。非常に残念なゲームだった」と悔やみ、DF昌子源は水原とは「気持ちの差」と指摘して「レギュラーを奪ってやるとか、強い気持ちをもっと全員が出さないといけない。ミスを恐れずにやる選手が少なかった」と振り返った。

 決勝トーナメント1回戦の相手はF組1位の上海上港(中国)に決まった。中国のリーグで負けなしで首位を走る強敵だが、昌子は「上に行けば当たる相手。しっかり勝つことを考えてやりたい」と話した。


鹿島ホームで1次リーグ初黒星 監督「非常に残念」

◆すでに突破決定の鹿島、H組首位通過とはならず…ホームで水原に完封負け(サッカーキング)





2018.04.17 19:00
鹿島サッカー・スタジアム
鹿島アントラーズ 0 終了 1 水原三星ブルーウィングス

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018・グループステージ第6節が17日に行われ、鹿島アントラーズ(日本)と水原三星(韓国)が対戦した。

 すでにグループステージ突破を決めている鹿島は、14日に行なわれた明治安田生命J1リーグ第8節・名古屋グランパス戦からスタメンを6名変更。鈴木優磨とルーキーの山口一真の2トップで臨む。

 31分、ゴール手前で相手にセットプレーを与えると、ヴァギニーニョのFKからデヤン・ダムヤノビッチに詰められ、水原に先制を許してしまう。前半は鹿島の1点ビハインドで折り返す。

 後半は球際の攻防が激しくなる中、鹿島がボールを保持しチャンスを作る。金崎夢生らを投入して打開を図ったが、最後まで得点は奪えず。

 試合は0-1で終了。この結果、鹿島は2勝3分け1敗の勝ち点9でグループHを2位で通過した。5月9日、16日に行われる決勝トーナメント1回戦でグループF首位の上海上港(中国)と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 0-1 水原三星

【得点者】
0-1 31分 デヤン・ダムヤノビッチ(水原三星)

すでに突破決定の鹿島、H組首位通過とはならず…ホームで水原に完封負け





◆AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ 第6節





ACLグループステージ 第6節

鹿島、ホームで完封負け。グループ2位でACLラウンド16へ。

鹿島がホームで完封負けを喫した。AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第6節、水原三星ブルーウイングスをカシマスタジアムに迎え撃つと、31分にセットプレーから失点。ビハインドを負うと、後半には土居と金崎、小笠原をピッチに送り出して反撃を試みたものの、ゴールネットを揺らすことはできなかった。0-1。今大会初黒星を喫し、グループHの2位でラウンド16へ駒を進めた。

3日前、カシマスタジアムは久しぶりの歓喜に包まれた。名古屋戦、2-0。金崎がエースの責務を果たす2得点を記録し、J1初先発初出場の小田も攻守に奮戦して90分を走り抜いた。J1では実に8年ぶりとなるホームゲームに臨んだ内田もまた、的確な状況判断でチームの進むべき道を照らしていた。3試合ぶりに復帰した昌子は「ミスはあったけど、プレーで示せたと思う」と、もがき苦しみながらも3ポイントを掴んだ意味を強調。フル稼働を続ける土居も「みんなが気を引き締めてやっていこうという意味で、よくできた試合だったと思う」と前を向いていた。

負傷者が相次ぐ苦境に身を置き、結果を出せない暗闇に迷い込み、そして5試合ぶりに収めた勝利――。3ポイントを掴んだうえで課題と向き合えることの意味を噛み締めながら、連戦の日々は続く。次なる戦いは中2日、再びホームでの90分だ。今季、まだ成し得ていない公式戦での連勝へ。己の力で上昇気流に乗り、勝利とともに過密日程を突き進むために。選手たちは翌15日の午前中にトレーニングを実施し、水原三星との対峙に照準を合わせていった。

前日練習を終えて公式会見に臨んだ指揮官は「我々は常に勝利を目指している」と改めて強調。既にラウンド16への切符を掴み、今節で引き分け以上の結果を残せばグループ首位通過が決まる状況だが、あくまでも勝ち点3だけを求めて戦う。永木もまた「勝利につながるように攻守で貢献したい」と、90分を見据えていた。

「今は若い選手に出場するチャンスがある状況。若い選手がアグレッシブにプレーすることがチームのために、そして本人のためになる」と期待を語っていた指揮官は、名古屋戦から6名の先発変更を施した。最終ラインに伊東と犬飼、そして左サイドバックには今季の公式戦初先発初出場となる三竿雄斗を指名。ボランチの一角に永木を復帰させ、2列目には金森を配した。そして前線には、名古屋戦で貪欲にピッチを駆け続けたルーキーの山口を抜擢。そのほか、GKにクォン スンテ、センターバックには犬飼とともに昌子が入り、中盤には健斗と中村が並ぶ。そして2トップ、山口とコンビを組むのは鈴木だ。チームで唯一、全ての戦いでピッチに立ち続けている背番号9が今夜もゴールを狙う。またベンチには、今季初のメンバー入りとなったGKの川俣、内田、植田、小田、小笠原、土居、金崎が座る。



曇り空に覆われた鹿嶋は厳しい冷え込みに見舞われたが、背番号12は続々とスタジアムへ足を運んだ。ウォーミングアップへ姿を見せた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれる。昨年9月3日以来の出場機会を得た雄斗、そして初先発のチャンスを掴み取った山口が引き締まった表情でボルテージを高めていった。そして鈴木は大きな声を張り上げ、フレッシュなメンバーを鼓舞していた。

19時、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから積極的に縦へ突破する姿勢を見せ、立て続けに右CKのチャンスを迎える。得点には結び付かなかったものの、出場機会に飢えた面々が己の存在をアピールすべく、ギアを上げて試合に入った。8分にはペナルティーエリア内でのクリアミスからピンチを迎えたものの、雄斗がスライディングでブロック。直後のCKでもゴールを許さず、無失点のまま時計の針を進めていった。





10分経過後は前線でなかなかボールを収めることができず、水原三星に押し込まれる時間が続いた。鹿島は腐心しながらも両サイドからの攻撃に突破口を求め、雄斗や伊東が敵陣まで進出してパス交換の起点となった。20分にはゴールライン際まで突破した雄斗のクロスから左CKを獲得。永木はショートコーナーを選択し、最後は雄斗がペナルティーエリア左手前から思い切り良くミドルシュートを放った。枠を捉えることはできなかったが、久々の出番に燃える背番号15は必死に戦い続けていた。



25分、そして30分が経過しても、鹿島は決定機を作り出すことができない。すると31分、最初のスコアはビジターチームのものだった。ペナルティーエリア手前からのFKはグラウンダーのシュート。スンテはしっかりと反応していたが、その前にコースを変えられてしまった。デヤン ダムヤノヴィッチのゴール。0-1。鹿島はホームで先制点を許し、1点を追う展開となった。





鹿島は劣勢を強いられた。44分には中盤左サイドでのパスミスからカウンターを受け、ペナルティーエリア内へパスを通される。至近距離から強烈なシュートを打たれたが、スンテが渾身のビッグセーブで立ちはだかった。何とか1点差を維持したまま、ハーフタイムを迎えた。



アントラーズレッドのサポートの背に受けて攻める後半、鹿島は必死に水原三星のゴールを目指した。49分にはドリブルでペナルティーエリア右手前まで持ち込んだ中村が左前方へラストパス。しかし、わずかに合わなかった。55分には金森のドリブルから鈴木を経由し、山口がペナルティーエリア左手前で前を向く。背番号19は鋭いカットインから右足を一閃。縦回転のシュートでゴールを脅かしたが、枠を捉えることはできなかった。







大岩監督は62分、土居を中盤に送り出す。すると65分、敵陣右サイドでボールを持った背番号8から伊東を経由したパス交換から、最後は永木が強烈なミドルシュート。枠を捉えたかに見えたが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。







1点ビハインドのまま、残りは15分を切った。指揮官は78分、金崎を投入して反撃への希望を託す。5分後には最後の交代カードに小笠原を指名し、ミドルゾーンの整備と前線の活性化を試みた。終盤は疲れの見えた水原三星を押し込み、セットプレーから犬飼が打点の高いヘディングシュートを放つなど、同点ゴールを目指し続けた。







だが、聖地は沈黙に包まれてしまった。0-1。今季初の連勝を果たすことはできなかった。今大会初黒星で、グループHの2位に転落。ラウンド16の相手は上海上港に決定した。







次戦は4日後、J1第9節の川崎F戦だ。チケット完売が既に発表されている等々力に乗り込み、気迫をみなぎらせて勝ち点3を奪い取らなければならない。アントラーズレッドの誇りを歌い上げ、水色と黒を沈黙させなければならない。チームは明日、午後練習を実施。勝利だけを見据えて、準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・水原三星との対戦は通算6回目。戦績は2勝2分2敗となった。
・2年連続5回目のACLラウンド16進出で、グループ2位での突破は2回目となった。
・ルーキーの山口が公式戦初先発を果たした。
・三竿雄斗が今季の公式戦初先発初出場を果たした。公式戦のピッチに立つのは昨年9月3日のルヴァン杯準々決勝第2戦、仙台戦以来だった。
・川俣が今季の公式戦で初めてベンチ入りを果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


水原三星ブルーウイングス:ソ ジョンウォン


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
Q.水原三星戦を振り返って

A.非常に残念な90分になってしまった。自分たちが意図していたことがなかなかできない中で、セットプレーから失点してしまった。それを跳ね返す力が現在の我々になかったと総合的にみている。非常に残念なゲームだったが、次のJリーグやラウンド16の戦い方にも今日の反省を活かしたい。

Q.チーム状態は

A.若い選手や試合出場の機会がない選手がゲームに出ることによって、個人としてのレベルを上げていく。それは今後、さらにできていくと思う。ただ(個人としてだけではなく)グループやチームになったり、チームとしての役割であったり、そういうところでもっと質を上げていくこと、コンビネーションを上げていくこと、そういった部分が重要だと思う。個人個人のレベルを上げつつ、チームとしての質の高さももっと求めていきたい。彼たちに要求していきたい。

Q.選手を入れ替えた意図は

A.選手の入れ替えについては、過密日程でることやケガ人が多いということを踏まえてのことだが、今日の試合を軽視していたわけではない。「必ずホームで勝つんだ」、「サポーターの皆さんの前でいいゲームをするんだ」と言って送り出した。そういうところでは少し残念な結果になってしまった。僕自身も非常に反省している。

Q.上海上港戦に向けて

A.ラウンド16に関して言えば、詳しい分析をまだしていない。ただ個々のタレントもチームとしてのレベルも非常に高いと認識している。しっかり分析をしたうえで、しっかりした準備をして、戦いに勝てるようにしたいと思う。

Q.ゲーム前の狙いは

A.試合の入り方としては「精神的な部分でしっかり準備をしよう」と送り出した。戦術的な部分では「ベースになっている部分は変わらず続けていこう」と、あとは相手の特長をシステムによって、守備と攻撃に対しての狙いを明確にして送り出した。

Q.守備的な相手をどのように崩そうとしたのか

A.0-1で相手が守備的になったところでは、交代で入る選手のコンディションや組み合わせも含めて、中央をおとりに使ってサイドから攻撃していくという意図を狙って送り出した。なかなか相手の守備が堅くて、突破できなかった。セットプレーも含めてチャンスはたくさんあったが、最後の一押しができなかったので反省している。

Q.グループステージでの収穫は

A.過密日程を言い訳にするつもりはない。どのチームも同じ状況でやっているし、我々はケガ人が多い中でも総力戦としてやってきた。試合数が多ければ多いほど、選手にチャンスが増える。そういう中で、チャンスを掴む選手、勢いを持って伸びていく選手、そういう選手がたくさんいることが望ましい。若い選手の中でチャンスを掴む選手もいると思う。そこから自分の成長につなげていくことが重要だと思う。それは個人にとっても、チームにとっても、クラブにとっても、重要なこと。こういう過密日程でたくさん試合がある中で、もっともっと我々のチームのアグレッシブさを出せるような状況になってくれれば喜ばしい。今後、試合が続く中でたくさんの選手が試合に絡み、レベルアップをすること、チーム力が上がるということが、理想的なんじゃないかと思う。その中でしっかり勝利をつかむことをしっかり認識して、我々は前に進みたいと思っている。

水原三星ブルーウイングス:ソ ジョンウォン
今日の試合は、シドニー、上海申花の結果に関係なく勝たなくてはいけない試合だった。そういう面で良い結果につながったと思う。アントラーズは分析で両サイドが高い位置をとることが分かっていた。そこでボールを奪って速攻を仕掛ければ良い形ができていた。あとは選手たちの気持ちで勝つことができたと思う


選手コメント

[試合後]

【三竿 健斗】
シュートを多く打てなかった。ミスが出るのは仕方がないと思うけど、その後の周囲の反応が遅かったと思う。日頃の意識や試合で感じることだと思う。もっとレベルを上げていかないといけない。

【昌子 源】
最近試合に出ている自分たちは見本になるプレーを見せないといけなかったし、普段出ていない選手は「もっとレギュラーを奪うんだ」というプレーを見せなければいけなかった。

【山口 一真】
後半のシュートは得意な形だったし、決めなければいけなかった。まだまだだと思う。次は決められるようにしたい。

【金森 健志】
気持ちも含めて相手に上回られてしまった。自分自身としては、一つひとつ目の前の試合に全力でやったつもり。でも、前線の選手としてもっとやらないといけなかった。

【三竿 雄斗】
チームを勝たせることができなくて残念。相手は10番の選手がボールを収めるので、その後のプレーに対するカバーリングを意識していた。自分の手応え云々ではなく、負けてしまったのでダメ。またアピールできるようにやっていくしかない。




AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ 第6節

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