http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20140106-OHT1T00029.htm 日本代表FW大迫勇也(23)=鹿島=が6日にも移籍先となるドイツ2部1860ミュンヘンとの契約のため、ドイツへと出発する。今回の移籍理由の1つには、日本代表で1トップのポジションを争うFW柿谷曜一朗(24)=C大阪=の存在があったことが判明。鹿島残留の安定路線を歩むよりも、日本代表の1トップでレギュラー奪取というより大きな飛躍のために、海を渡る決意を固めた。
FW大迫がドイツでザック・ジャパン、エースの座を目指す。4日、鹿島残留かミュンヘン移籍の選択から、移籍することを決意。近い関係者は「このまま(残留で)いけば、W杯のメンバーに入れるかもしれない。でも、W杯でレギュラーで出られるかは不透明。柿谷と大迫、どちらがチャレンジしなければいけないのかと言えば、大迫」と1つの理由に挙げた。
日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)は、1トップ候補として大迫、柿谷を招集している。2人は昨年の東アジア杯(7月・韓国)でザック・ジャパンにデビュー後、ポジション争いを繰り広げてきた。11月のベルギー遠征では、ともに1得点を挙げ、存在感を発揮。ただ、どちらかと言えば、ザッケローニ監督は柿谷を優先して起用している。
柿谷も海外クラブからラブコールを受けたが、「C大阪でのJリーグ制覇」という目標のため、残留を表明。逆に、大迫は海を渡る決断を下した。昨季リーグ戦で自身最多の19得点を挙げたほか、ポストプレーでは国内では、敵なしの状態だった。そのポストプレーにより磨きをかけるためには、大柄な外国人DFにもまれた方が良い、という判断は当然だ。
また、ドイツ2部は2月上旬に再開する。3月上旬に開幕するJリーグよりも多くの試合機会があることはメリットの1つ。「W杯に出ることが第一だと思う。そこでプレーして、ゴールしたい。今年は結果を出して、飛躍したい」と大迫。5日は帰省先の鹿児島から帰京。状況が整えば、6日にもドイツへ向けて出発する。安定よりも挑戦を選んだ大迫が、新天地で飛躍する。
◆ドイツ2部の現状 18チームが所属し、毎シーズン上位2チームが1部に自動昇格し、3位は1部16位とプレーオフを戦う。大迫が入団する1860ミュンヘンは第19節を終え、首位の1FCケルンと勝ち点11差の8位。先月に1FCケルンと契約した長沢和輝(専大4年)を含めた日本人選手は、元川崎FのMF田坂祐介(28)=ボーフム=、元東京VのMF阿部拓馬(26)=アーレン=がいる。