日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年9月30日日曜日

◆ジーコが鹿島を称賛。「引き継ぎ、 やり続けたことが成果になっている」(Sportiva)



ジーコ Zico


遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(30)
ジーコ 中編


◆土居聖真「ボールを持つのが 怖くなるほど、鹿島はミスに厳しかった」(Sportiva)
◆中田浩二「アントラーズの紅白戦は きつかった。試合がラクに感じた」(Sportiva)
◆中田浩二は考えた。「元選手が 経営サイドに身を置くことは重要だ」(Sportiva)
◆スタジアム近所の子供が守護神に。 曽ヶ端準とアントラーズの幸せな歩み(Sportiva)
◆曽ヶ端準「ヘタでも、チームを 勝たせられる選手なら使うでしょ?」(Sportiva)
◆移籍組の名良橋晃は「相手PKに ガックリしただけで雷を落とされた」(Sportiva)
◆名良橋晃がジョルジーニョから継ぎ、 内田篤人に渡した「2」への思い(Sportiva)
◆レオシルバは知っていた。「鹿島? ジーコがプレーしたクラブだろ」(Sportiva)
◆「鹿島アントラーズは、まさにブラジル」 と言い切るレオシルバの真意(Sportiva)
◆「ジーコの負けず嫌いはハンパなかった」。 本田泰人はその魂を継いだ(Sportiva)
◆「アントラーズの嫌われ役になる」 本田泰人はキャプテン就任で決めた(Sportiva)
◆ユースで裸の王様だった鈴木優磨が 「鼻をへし折られた宮崎キャンプ」(Sportiva)
◆鹿島・鈴木優磨のプロ意識。 いいプレーのため、私生活で幸運を集める(Sportiva)
◆岩政大樹の移籍先は「アントラーズと 対戦しないこと」を条件に考えた(Sportiva)
◆三竿健斗は感じている。勝たせるプレーとは 「臨機応変に対応すること」(Sportiva)
◆三竿健斗は足りないものを求めて 「ギラギラした姿勢で練習した」(Sportiva)
◆森岡隆三が鹿島で過ごした日々は 「ジレンマとの闘いだった」(Sportiva)
◆清水への移籍を迷った森岡隆三。 鹿島と対等での戦いに違和感があった(Sportiva)
◆安部裕葵は中学でプロになると決意。 その挑戦期限は18歳までだった(Sportiva)
◆安部裕葵は断言。「環境や先輩が 僕をサッカーに夢中にさせてくれる」(Sportiva)


「ミーティングでも言いましたけど、同じ相手に3回負けるというのは、鹿島としてはやっぱりあってはいけないと思う。首位を走っているチームに、やすやすと天皇杯まで、とは思ってはいないから。Jリーグで俺らだけじゃん。4冠が狙えるチームって。トライしようよ。過密日程だか知らないけど、(鹿島アントラーズは)そういうチームだと思うよ」

 9月26日天皇杯ラウンド16、対サンフレッチェ広島戦を延長の末、2-0で破ったあと、内田篤人はそう語った。今季、広島にはリーグ戦で2連敗している。特に第22節(8月15日)から公式戦3勝1分と勢いをもって挑んだ、9月1日アウェイ戦で3-1と完敗したことは、チームに大きな危機感を与えた。

 しかし、直後のルヴァンカップで川崎フロンターレを破りベスト4に進出。ACLでも同じくベスト4入り。そして、公式戦5連勝で天皇杯は3年連続でのベスト8に勝ち上がった。なによりリーグ戦の広島戦での3失点以降、6試合で失点数はわずかに3点。3戦連続完封と守備の安定感が好結果につながっている。

「チームとして、90分間切らさず、守備で連動し続けられている。誰かがミスをしてもカバーリングができているし、しっかり守れている。勝つことによって、自信がついてくると思う」と左サイドバックの山本脩斗が現状を分析した。

 左アウトサイドで85分に途中出場した安西幸輝は、豊富な運動量だけでなく、守備でも身体を張ってピンチを防いだ。

「(サイドバックではなく)サイドハーフをやるときは、自分の色というのを出さないといけないし、あの時間帯というのは、走ることが自分に求められるタスクだと思うので、1本ピンチをしのげて良かったし、失点しなくて良かったです」

 曽ヶ端準は、好調の要因について次のように語った。

「まず、勝つことが大事ですし、そのために、(失点)ゼロというのは一番近道だと思います。みんなでいい守備からいい攻撃ができていると思いますし、そこがずっと続いて勝っている要因だと思います。連勝することで自信が生まれるし、自信はゲームに臨むうえで大きいと思いますし、それをこう過信せずにみんなで1試合1試合謙虚に戦っていきたいです」

 苦しい前半戦を経て、2018年のシーズンは佳境を迎えようとしているなか、出場するすべての大会で勝ち残ってはいる。しかし、慢心はこのチームには似合わない。

「残りの試合はすべて決勝戦のつもりで戦う。僕らは何も手にしていない。先を見ずに目の前の1試合1試合に集中していきたい」

 三竿健斗の言葉には、過去数多くのタイトルに挑み、喜びと悔しさを味わってきた鹿島アントラーズらしい姿勢が漂っていた。

 1991年、当時日本サッカーリーグ2部だった住友金属の選手として現役復帰したジーコ。鹿島アントラーズとしてJリーグ加盟を目指すクラブ創設にも尽力し、強豪と呼ばれるクラブの土台を作った。鹿島アントラーズには、クラブの哲学とも言える『スピリット・オブ・ジーコ』がある。そこに込められたジーコの想いを訊いた。(取材は8月22日)





――鹿島アントラーズの歴史を支えてきた『スピリット・オブ・ジーコ』について教えてください。「献身・誠実・尊重」という3つの言葉をクラブに託した理由は?

「実は、私自身が提案したのではなく、当時、いっしょに仕事をしていた兄のエドゥから、この3つの言葉を『スピリット・オブ・ジーコ』として掲げたいと考えていると相談され、それは人生のモットーでもあるので、賛成したんです」

――ジーコさん自身も大切にされているスピリッツだったんですね。

「そうですね。自分の人生を生きるうえでの哲学にも当てはまります。私の価値感のひとつとして、大切にしているものだからこそ、アントラーズとも共有したいと思いました」

――ひとつずつ教えてください。最初に献身。

「献身っていうのは努力ということでもあります。ポルトガル語を直訳すると、ハードワークになります。サッカーに限らず、どんな仕事においても、日々一生懸命取り組むということです。一生懸命、全力を尽くすのは、ごく当たり前のことですが、それを当たり前にできるかできないかで、人生が変わってきます」

――続いて、誠実。

「スポーツという競争社会、ましてやプロスポーツは目立つ世界であり、華やかな世界でもあります。だから、どうしても個人のエゴが生まれやすいんだと思います。しかし、仲間に対して誠実に接すること、誠実さがなければ素晴らしい関係は生まれないし、よい空気、雰囲気は作れないし、歓喜の瞬間を味わうことはできません」

――そして、尊重。

「尊重というのは、さまざまなことに対して非常に重要な姿勢です。社会、組織、クラブのルールなど規律を尊重すること。そして仲間、相手、レフリーを尊重する姿勢。たとえば、自分が試合に出ているうちはよいけれど、ベンチスタートになったり、出場機会が減ったりすることもあります。そんなふうに自分の立場が変わったとしても、自分の代わりに出場するメンバーに対して、尊重する心がなければいけません。簡単に言えば、人としての道理や礼儀をわきまえること。その心を尊重という言葉で表現させてもらいました」

――非常にシンプルですが、大切な言葉ですね。

「たとえば、クラブには監督がいて、コーチ、テクニカル、メディカル、通訳とさまざまなスタッフがいます。そして、選手がいて、フロントがいて、掃除や洗濯を担うスタッフ、チケットを販売する人、スポンサーを担当する営業など、本当にいろいろな仕事を務める人間が働いています。懸命に仕事をするあまり、自分が目立つことを最優先する人、自分のことだけを考える人間がいたら、おそらくよい結果は出せません。団体スポーツであるサッカー同様に組織も同じなのです。  

 まず、第一に考えるのは、自分のことではなく、最優先させるべきはチーム、クラブ、組織であるべきです。そうでなければ、どこかの部署、あるいは、誰かが崩れると、すべてが崩れてしまうという状況になってしまいます」

――エゴが集まっても組織の強さには繋がらない。

「お互いを尊重し合い、誠実に接することが、強くて良い組織、形作りに繋がるんです。サッカーで例えるとわかりやすいかもしれません。どんなに優秀な選手、能力の高い選手がいても、結果の出ないクラブは世界中にあります。『俺が俺が』というように、『俺がPKを蹴りたい』とか、選手がそれぞれ自己主張して、チーム内がバラバラになり、ゴチャゴチャと問題が起きれば、結果には繋がらないんです」

――なるほど。

「世界のプロサッカー界でこういう問題が起きる一因には、メディアの影響もあると思います。メディアが作るスターシステムの悪影響ですね。サッカーはチームスポーツであるにも関わらず、メディアは個人の結果、個人の記録ばかりを大々的に取り上げるからです。ようは、何回バロンドールを獲得したとか、得点王に輝いたとかが重要ではないんです。大事なのは『何度優勝したのか?』『どれくらい優勝に貢献したのか?』であるべきなのに。これはとても大きな問題だと思います」

――得点者だけを持ち上げるのは分かりやすいけれど、本質を見失う。

「そして、クラブと選手との契約にも問題はあります。クラブが選手のゴール数、アシスト数といった個人成績に対してボーナスを設定していることです。そうなれば、選手が個人成績に注力してしまう。わかりやすい数字、個人成績をあげれば、さらに良い条件で移籍ができる。そういうサイクルが生じているんです。

 これには、クラブの経営がオーナー制度であることにも原因があると思っています。オーナーが独断と偏見で、スター選手を手に入れ、スターに好条件を与えるからです。サッカーは団体競技である以上、そのクラブ、そのチームに対して、忠誠心を示し、いかに勝利、優勝に貢献したのか。優勝メンバーであったことがもっとも評価されるべきだと思います。しかし、個人にスポットライトを当てる報道の仕方、選手の扱い方については、メディアの皆さんにも考えてもらいたい点ではあります」

――そういう個人主義を許さないのが『スピリット・オブ・ジーコ』だと思います。それがあるからこそ、アントラーズは強豪と呼ばれる結果を生んだのですね。

「当然ながら、繋がっていると思います。なぜかといえば、私のキャリア、優勝回数を見てもらえれば、今は3つの言葉になっていますが、『スピリット・オブ・ジーコ』と関連性があるんじゃないかなと感じます。

 ただ、『スピリット・オブ・ジーコ』があったから、アントラーズが勝ったのかと言えば、そうではありません。当然、優秀な選手がいて、優秀な監督がいて、フロント、サポーターのみなさんが一体となり、こういう結果に繋がったというのは間違いありません。25年間のアントラーズの歴史のうち、私がいたのは11年間だけ。残りの14年間はいなかったわけだから、私の存在がその結果に繋がったということではないんです。だから、あくまでも、その『スピリット・オブ・ジーコ』を引き継ぎ、やり続けたことが、このような結果になったのかなと思っています」

――偶然ではないと。

「『スピリット・オブ・ジーコ』は私が急にひらめいて作りだしたとか、無理やり作ったのではないということだけは、明確にしておいてほしい。これはあくまでも、私が人生、サッカー人生を生きるうえで、私の先輩方とか、チームメイト、フラメンゴ、ウディネーゼ、ブラジル代表での経験、勝者として認められたことを経て培ったものであり、それを私は、ここ鹿島アントラーズにDNAとしてインプラントしたわけです。

 アントラーズを離れて、ほかの代表やクラブ、国でも、私は同じことを言い続けてきましたし、徹底してきました。多少、結果という意味ではそれぞれ違ったかもしれませんが、ともに仕事をしてきた人にとっては、ある程度の成果を残せたと考えています。

 ここには『献身・誠実・尊重』という3つの言葉に集約されていますが、ここから派生するいろいろなものが存在し、大切にすべきものはあります。それでもやはり骨格となるのは、この3つであることには間違いないと私は考えています。ただ、これは別に強制するものではないし、私はこれを大切にして勝者としてこの世界を生きてきた。しかし、成功の秘訣がこれだけとは限りません。ほかのやり方で、成功することもあるでしょうから」




◆大迫、序盤にシュート連発もチャンス生かせず…10人のブレーメンは今季初黒星(ゲキサカ)






[9.29 ブンデスリーガ第6節 シュツットガルト2-1ブレーメン]

 ブンデスリーガは29日、第6節2日目を行い、FW大迫勇也が所属するブレーメンは敵地でシュツットガルトと対戦し、1-2で敗れた。2試合連続で先発した大迫はツートップの一角に入り、後半35分までプレーした。

 3-5-2の最前線に入った大迫は立ち上がりにシュートを連発する。まずは前半3分、右後方からのFKに反応し、強烈なヘディングシュート。5分には右サイドを崩した流れからDFテオドール・ゲブレ・セラシェのクロスを押し込もうとしたが、GKがセーブ。前半8分にも左クロスに飛び込み、右足で狙ったが、決めきれなかった。

 再三のチャンスを逸したブレーメンは前半20分に先制を許してしまう。カウンターから縦パスを受けたFWアナスタシオス・ドニスがPA外に飛び出したGKをかわし、無人のゴールに流し込んだ。

 1点を追うブレーメンは前半36分、アクシデントに見舞われる。MFダニエル・ディダヴィの突破を止めようとしたDFミロシュ・ヴェリコヴィッチが後ろから倒してしまい、2枚目の警告で退場。ブレーメンは残り時間を10人で戦うことになった。

 0-1で折り返した後半23分にはまさかの展開が訪れる。シュツットガルトDFボルナ・ソサが右サイドからGKに向かってスローインを投げ入れると、不意を突かれたGKロン・ロベルト・ツィーラーのトラップが乱れ、そのままゴールイン。10人のブレーメンは幸運な形で1-1に追いついた。

 まさかのオウンゴールを献上したシュツットガルト。それでも数的優位を生かしてすぐさま反撃に出ると、後半30分にMFゴンサロ・カストロのゴールで勝ち越しに成功。大迫は後半35分にベンチに下がった。開幕無敗だったブレーメンは1-2で敗れ、今季初黒星。シュツットガルトは今季初白星を挙げた。




◆大迫、序盤にシュート連発もチャンス生かせず…10人のブレーメンは今季初黒星(ゲキサカ)





◆右ひざじん帯損傷の鹿島DF伊東幸敏、手術が完了…全治6カ月と診断(サッカーキング)






 鹿島アントラーズは29日、DF伊東幸敏が28日に手術を受けたことを発表した。

 伊東は8月25日の練習中に負傷。同29日に右ひざ前十字じん帯損傷との診断結果が発表され、近日中に手術を受ける予定と伝えられていた。全治は後約6カ月を要する見込みと診断されている。


 伊東は1993年生まれの25歳。静岡学園高校出身で、2012年に鹿島へ加入した。以後は同クラブでプレーを続け、明治安田生命J1リーグで通算77試合に出場。今季は11試合に出場している。

 鹿島は今季、明治安田生命J1リーグ第27節終了時点で12勝6分け9敗の勝ち点「36」で4位。次節は29日、ヴィッセル神戸とのアウェイゲームに臨む。




◆右ひざじん帯損傷の鹿島DF伊東幸敏、手術が完了…全治6カ月と診断(サッカーキング)





◆秋田豊氏ら復興イベント、鹿島小笠原ら会場整備尽力(ニッカン)






復興応援キリン絆プロジェクト「JFA・キリンビッグスマイルフィールド」が29日、岩手・大船渡市の赤崎グラウンドで開催された。午前、午後の2部で約350人の子供たちが、水沼貴史氏(58)、秋田豊氏(48=日刊スポーツ評論家)ら6人の日本代表OBと触れ合った。

今回の会場は震災後、J1鹿島アントラーズMF小笠原らが中心となり整備された。水沼氏は「小笠原たちが中心となり、このグラウンドが作られたと聞いています。その場所でこのようなイベントが開かれたことに意義があると思う。今日の子供たちが将来、プロ選手になって、小笠原のように地元に何かを還元してくれれば」と明言。秋田氏は「(小笠原)満男たちの思いが詰まったグラウンドだと、すごく感じる。彼らは地元にこのグラウンドを作って、子供たちに夢を与えた。その場所で子供たちの笑顔が見られたことが大事なこと」と話した。

11年の東日本大震災以降、復興支援で東北に笑顔の輪を広げていくことを目指して、岩手県、宮城県、福島県の小学校693校でサッカー教室「JFA・キリンスマイルフィールド」を6年間にわたり実施した。17年からは地域や人のつながり作りを目的に現在の形となった。この日は子供たちのサッカー教室に加え、親も参加できるアトラクションや、地元の特産品を使用したマルシェなどが行われた。

キリンビール岩手支社の泉水謙二支社長は「スマイルフィールドからビッグスマイルフィールドに進化し、根本に復興支援がある中で、地域が元気になるお手伝いができれば」と話していた。




◆秋田豊氏ら復興イベント、鹿島小笠原ら会場整備尽力(ニッカン)




◆【鹿島】横綱相撲で公式戦6連勝!全公式戦に主力動員“大岩式ターンオーバー”で暫定3位!(報知)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


 ◆明治安田生命J1リーグ第28節 神戸0―5鹿島(29日・ノエスタ)

 圧巻の横綱相撲で鹿島が暫定3位に浮上した。前半にMFレオシルバの先制弾で主導権を握り、セットプレーからDF西大伍が追加点。神戸が攻勢を強めた後半11分にエース鈴木優磨が加点し、途中出場のFWセルジーニョ、金森健志が続けざまにダメ押し点を奪い試合を締めた。

■過密日程なんのその

 金森は「連勝はチームが1つになっているから」とうなずいた。5発大勝で公式戦6連勝&4戦連続無失点。ACL、ルヴァン杯(ともに4強入り)、天皇杯(8強入り)との過密日程を消化する中でリーグ戦も3連勝とし、第11節終了時の15位からついにACL出場圏内にまで上りつめた。

■全試合に“主力”動員

 絶対的なレギュラーは一人もいない。大岩剛監督(46)は全大会の頂点を目指し、リーグ戦とカップ戦で大幅にメンバーを変える「ターンオーバー」を導入せず、巧みにメンバーを組み替えながら全試合に“主力”を動員して連戦に臨んでいる。

■「誰が出ても鹿島のために」

 6連勝の間に20人がピッチに立ったが、同じ11人が並んだ組み合わせは一度もなく、全試合先発も0人。日本代表のMF三竿健斗ですら先発は3試合だけ。5戦連続で先発していたMF遠藤康にはこの日、ベンチからも外して休養を与えた。「誰が出ても鹿島のために戦える」(DF犬飼智也)状態が好調の原動力だ。

■「みんなで戦っていく」

 次戦は中3日で迎えるACL準決勝第1戦・水原三星(韓国)戦(10月3日・カシマ)。“大岩式ターンオーバー”により、この日ベンチスタートの内田篤人、三竿健斗、セルジーニョらが先発起用される見込みだ。鈴木は「全ての試合で勝利できるよう、みんなで戦っていく」と力を込めた。(岡島 智哉)


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◆【鹿島】横綱相撲で公式戦6連勝!全公式戦に主力動員“大岩式ターンオーバー”で暫定3位!(報知)




◆鹿島犬飼胸を張る4戦連続完封「全員で戦えている」(ニッカン)






<明治安田生命J1:神戸0-5鹿島>◇第28節◇29日◇ノエスタ

思わぬ大差がついた。こうした試合では、守備に何らかの隙が生まれるもの。だが、鹿島アントラーズのDF陣が集中力を切らすことはなかった。

ヴィッセル神戸のFWウェリントンをDF町田浩樹が抑え、中盤に下がることもあったFWポドルスキには、DF犬飼智也がうまく対処した。許したシュートはわずか5本。試合を経るごとに頼もしさが増す犬飼は「ボランチとうまくコミュニケーション取りながらできていた。受け渡しやポジションをうまく90分通してやれていた」と胸を張った。

120分間も戦った天皇杯から中2日。だが、その広島戦でフル出場し、神戸戦も先発した犬飼とMFレオ・シルバの2人は疲れを感じさせなかった。レオ・シルバに至っては前半30分、味方のカウンター攻撃に反応。「優磨が1対1になった状況で、それをかわしたらチャンスになるなと思っていたら、しっかりかわしてスピードアップしたので、これはいけるなと。グラウンダーで来たので合わせやすかった。あとは決めるだけでした」。機を見て懸命にゴール前まで走り、先制点を挙げた。

その2人が音を上げないのだから、ほかの選手が疲れを見せるわけにはいかない。相乗効果で、敵地で完勝した。

これで公式戦6連勝で、4試合連続の完封勝利。マイナスのときもあった得失差も「プラス8」に伸び、一時は15位にまで沈んだ順位も暫定3位に浮上した。

上り調子で、ホームで10月3日に行われる水原(韓国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦に臨める。レオ・シルバは警告累積で出場停止だが、犬飼は「今のメンバーは、誰が出てもチームのために戦う選手ばかり。出ていない選手を含めて、全員で戦えている。それが今の鹿島の強さだと思います」と誇った。


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◆鹿島犬飼胸を張る4戦連続完封「全員で戦えている」(ニッカン)




◆鹿島鈴木優磨が1G1A「全員連動守備続けた結果」(ニッカン)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


<明治安田生命J1:ヴィッセル神戸0-5鹿島アントラーズ>◇第28節◇29日◇ノエスタ

狙っていた。その目を、集中を、途切らせることなく。まるで、野獣だった。

ヴィッセル神戸が自陣で行った右からのスローインがセンターバックに渡ったとき、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨はのらりくらりと、気づかれない程度に前へと歩を進めていた。そして、ボールがさらにGKキム・スンギュに戻った瞬間、猛然とダッシュで駆けた。慌てたキムが右足アウトサイドでワントラップし、かわそうとしたところを、構わずかっさらった。悲鳴を上げた神戸サポーターを背にした鈴木は、歓喜に湧く鹿島サポーター側の無人のゴールへと、ボールを運んだ。3-0。後半11分のこのゴールで、試合の大勢は決した。

「前半から全員で連動した守備を続けていたので、その結果があのゴールにつながったと思います」

鹿島の新エースは、その存在感を日増しに高めている。0-0で拮抗(きっこう)していた前半30分には、FW土居聖真からのパスを受けて左サイドを疾走。MFレオ・シルバへの先制点をアシストした。前節札幌戦に続く1得点1アシスト。得点はリーグ3試合連続ゴールで、今季はこれで11得点9アシストの合計「20」へと記録を伸ばした。得点感覚もラストパサーの能力も優れた、まさに万能型ストライカー。なくてはならない頼もしい存在へと変貌している。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)もルヴァン杯も天皇杯も勝ち抜くチームは、23日の札幌戦から22日間で7試合をこなす超過密日程。次戦は、水原(韓国)とのACL準決勝第1戦が控える。「10月はこれから厳しい連戦が続きますが、全ての試合で勝利できるよう、みんなで戦っていきます」。

その言葉が、頼もしく聞こえる。


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◆鹿島鈴木優磨が1G1A「全員連動守備続けた結果」(ニッカン)




◆【鹿島】5発快勝で暫定3位浮上 中2日3連戦を合計9発0封で締めくくり!(報知)






 ◆明治安田生命J1リーグ▽第28節 神戸0―5鹿島(29日・ノエスタ)

 鹿島が神戸に5―0で大勝し、リーグ戦3連勝で暫定3位に浮上した。

 前半30分にFW鈴木優磨のクロスをMFレオシルバが流し込み先制。同40分にはMF永木亮太のCKをニアでDF犬飼智也がそらし、ファーサイドでDF西大伍が押し込んだ。

 後半も勢いは止まらず。11分にFW鈴木優磨が相手GKからボールをかっさらい、無人のゴールに流し込んで3点目。同30分にはMF三竿健斗のボール奪取からセルジーニョ、ロスタイムにはFW土居聖真のシュートをFW金森健志がコースを変えてダメ押し点を挙げた。

 3つのカップ戦(ACL、ルヴァン杯、天皇杯)を勝ち上がる中で迎えた中2日3連戦。26日の天皇杯4回戦広島戦は延長120分の激闘となったが、3試合合計9得点無失点で終えた。全3試合にフル出場したDF犬飼智也は「結果がついてきているので、チームとして自信もついてきた」と充実の表情。公式戦4試合ぶりの先発となったDF町田浩樹は「この(連勝の)流れを途切れさせてはいけないと、いい意味でのプレッシャー、緊張感がありました」と無失点に笑顔を見せた。




◆【鹿島】5発快勝で暫定3位浮上 中2日3連戦を合計9発0封で締めくくり!(報知)





◆鹿島、5発でACL圏内3位浮上 公式戦6連勝&4戦連続完封(スポニチ)






明治安田生命J1第28節   鹿島5―0神戸 ( 2018年9月29日    ノエスタ )

 鹿島が圧巻のゴールラッシュで暫定3位に浮上した。MFレオ・シルバの公式戦2試合連続弾を皮切りに5得点。一時は15位まで沈みながら、公式戦6連勝でついに来季のACLプレーオフ出場圏内へ突入だ。 

 「全員で連動した守備を続けていたので、その結果がゴールにつながった」。後半11分にGKからボールをかっさらう個人技でリーグ3戦連発。直近のリーグ4試合で3得点3アシストのFW鈴木は胸を張った。

 22日間で4大会7試合を戦う過密日程の3試合目。26日の天皇杯・広島戦から先発8人を代えながら、高い連動性を維持した。好調の要因は公式戦4試合連続完封を誇る、守備の意思統一にある。苦しい時間帯を割り切って耐え、好機になれば連動した守備から鋭く奪う。「強い時の鹿島の戦い方。あの時みたいに、流れが悪い時は(ボールを)回されているけど“回させている”感じ」。MF土居の言う「あの時」とはリーグ逆転優勝の末にクラブW杯準優勝した16年。昨季無冠の屈辱を乗り越えた鹿島に今、同じくらい強い、勝利への緊張感がある。




◆鹿島、5発でACL圏内3位浮上 公式戦6連勝&4戦連続完封(スポニチ)


◆鹿島もキタ~3位浮上!敵地で取りも取ったり5得点(サンスポ)






 明治安田J1第28節第1日(29日、神戸0-5鹿島、ノエス)常勝・鹿島が順位を上げてきた。神戸サポーターの声援もどこ吹く風で、敵地で取りも取ったり5得点。3位に浮上した。

 「しんどい中であれだけのパフォーマンスを続けてできる選手を褒めたい」

 大岩監督が目を細めた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、天皇杯などを合わせて9月は公式戦8試合目。しかも前節・札幌戦から天皇杯の広島戦、今節と中2日の試合が続いたが、サイドからの崩しやセットプレーで圧倒した。

 前半30分、MFレオシルバが左からの折り返しを右足で押し込んで先制。前半にもう1点を追加し、後半11分にはFW鈴木が相手GKとDFのパス交換の隙を突いてボールを奪い、無人のゴールに流し込んだ。

 公式戦6連勝。指揮官は「いろいろな局面で選手が自分で判断して戦ってくれた」と称賛した。残り6試合となり佳境を迎えたリーグ戦。苦しい終盤の上り坂で、名門の勝負強さが光った。 (原田遼太郎)




◆鹿島もキタ~3位浮上!敵地で取りも取ったり5得点(サンスポ)




◆鹿島金森、移籍後初弾も「あれは聖真くんのゴール」(ニッカン)



金森健志 Takeshi.Kanamori


<明治安田生命J1:神戸0-5鹿島>◇第28節◇29日◇ノエスタ

鹿島アントラーズのFW金森健志が、恐れ多い? 初ゴールを決めた。

4-0で大勢が決まっていた後半33分に途中出場。すると後半ロスタイム、FW土居聖真が相手DFの股を抜くシュートを放つと、ゴール前にいた金森の右足に当たった。これがコースを変えて、相手GKの股を抜く5点目となった。

喜ぶ土居に集まるチームメートの中で、思わず右手を上げて「オレ?」と確認してしまった金森。ただ、得点者は分からず、金森も土居のところに行って祝福した。

しかし、公式記録は金森のゴール。昨季、アビスパ福岡から移籍してきて、これがリーグ初ゴールとなった。

ただ、試合後は開口一番「いや(土居)聖真くんのゴールです。後で言いに行きますけど、あれは聖真くんのゴールにしてあげたい」と恐縮しきり。「聖真くんは今日、2点目、3点目もフリーランで相手を引きつけて、犠牲になる動きもたくさんしていました。聖真くんのゴールにしてあげたいです。僕はいいです」。

初ゴールがうれしくないはずがないが、自分のことはさておき、90分間、献身的に動き回った背番号8の土居を最後までたたえていた。




◆鹿島金森、移籍後初弾も「あれは聖真くんのゴール」(ニッカン)





◆2018明治安田生命J1リーグ 第28節(オフィシャル)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


明治安田J1 第28節

満員のノエスタで魅せたゴールショー!鹿島が5得点で完勝、公式戦6連勝で暫定3位浮上!

120分の激闘から、わずか中2日。過密の度を増すスケジュールに身を置く鹿島が、連勝街道を突き進む。J1第28節、ヴィッセル神戸戦。チケット完売のノエビアスタジアム神戸に乗り込むと、前半にレオ シルバと西、後半には鈴木、セルジーニョ、金森がゴールネットを揺らした。5-0。完勝で公式戦6連勝を果たし、リーグ戦暫定3位に浮上した。

3日前、鹿島は雨中の聖地で120分の激闘を制した。天皇杯4回戦の広島戦、結果は2-0。スコアレスのまま突入した延長戦で、レオのFKがゴールネットを揺らすと、終了間際には三竿健斗がカシマでの初得点を決めた。全選手が任務遂行のために戦い抜き、準々決勝への切符を掴んでみせた120分間。許したシュートは、わずか2本のみ。札幌とのアウェイゲームからわずか中2日、選手たちはタイトル獲得への決意を燃料として体を突き動かし、そして勝利へとたどり着いたのだった。

「このスケジュールの中で、あれだけのパフォーマンスを見せてくれた。選手の姿勢が素晴らしかった」。余韻が残る記者会見場で、大岩監督は賛辞を惜しまなかった。札幌から鹿嶋へ戻って2日目に臨んだノックアウトマッチで、120分を闘い抜く――。過酷な状況でも、十分に練習時間を確保できない日々でも、総力戦で着実に歩みを進めてきた証左だった。そして指揮官は「今日を振り返るより、次の試合に向かいたいという気持ちが強い」と、既に次なる戦いを見据えていた。

試合翌日、チームは午前練習を実施した。再び中2日で迎えるアウェイゲームへ、リカバリーのメニューを消化してコンディション調整を図る。試合前日にはセットプレーを入念に確認。青空に恵まれたクラブハウスで、選手たちは充実の表情でボールを追っていた。負傷の癒えた中村も完全合流を果たし、チームに新たな風を送り込む。半数以上の先発メンバーを入れ替えながら勝利を重ねている現状を受け、永木は「チーム力がついているからこそ」と自信を見せた。驚異的なタフネスを示し続ける背番号6は「リーグ戦は引き分けも許されない状況なので、勝ちに行く」と決意を刻んでいた。

前日練習を終えた大岩監督は「大会が変わるので、気持ちを切り替えること」をミーティングで強調したと明かした。4つの大会を並行して戦う今、心身のコンディションを最大限に高めることが最優先課題だ。目の前の試合に集中し、勝利だけを目指して準備を進めていく。今節の相手である神戸は、指揮官の変更を断行して改革を図っている。大岩監督は「分析も含めていろいろな準備をしている。整理をして臨みたい」と語っていた。勝利への決意とともに、チームは神戸へと発った。



わずかな準備期間で迎えるアウェイゲームへ、大岩監督は8名もの先発変更を断行した。ゴールマウスにクォン スンテを復帰させ、両サイドバックには西と安西を指名。そしてセンターバックの一角には町田を起用した。ボランチには永木が復帰し、2列目には8月1日以来の公式戦出場となる中村。前線は土居と鈴木のコンビが虎視眈々とゴールを狙う。その他、最終ラインには犬飼、中盤にはレオと安部が入った。そしてベンチにはGKの曽ケ端、内田、山本、三竿健斗、小笠原、セルジーニョ、金森が座る。



9月最後の週末、神戸は厚い雲に覆われた。台風24号が接近する中、不安定な天候に見舞われる。それでも、ともに戦い続ける背番号12は続々とスタジアムへ足を運んでいった。アントラーズレッドがビジタースタンドから情熱を降り注ぐ。チーム一丸で、公式戦6連勝へ――。戦いの時が迫るにつれて、ボルテージが高まっていった。

全天候型、可動式の屋根に覆われた満員の敵地。JFAリスペクト・フェアプレーデイズということで、キックオフ前には両クラブのキャプテンがフェアプレーの誓いを読み上げた。そして16時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。

立ち上がりに決定機を生み出すことはできなかったが、鹿島は落ち着いてパスをつなぎ、試合に入っていった。なかなか前線で起点を作れず、球際で激しいタックルを繰り返してきた神戸に押し込まれる時間が長くなっていったが、選手たちに動揺はない。選手間の距離をしっかりと保ちながら神戸のサイド攻撃に対応し、ペナルティーエリア内へ入ってくるクロスには犬飼と町田が打点の高いヘディングで応戦。先発復帰のスンテも安定感抜群のセービングでチームに落ち着きと秩序をもたらしていた。チャンスを作り出せないまま20分が経過しても、「しっかりと我慢をして戦えている」今の鹿島が浮き足立つことはない。神戸のセットプレーが続いた時間帯も、全選手が集中力を切らすことなく競り合いを繰り返し、相手に自由を与えなかった。



そして、30分。この日最初の決定機を、鹿島が確実に仕留めてみせる。自陣左サイドから中央へ出されたパスを犬飼が鋭いタックルでカットすると、中村からの落としを永木がワンタッチでリターン。攻撃のスイッチを入れ、カウンターを発動する。中村が土居に縦パスを通し、敵陣左サイドで待っていた鈴木が前を向く。背番号9は果敢に縦へと仕掛けて加速。ゴール前へグラウンダーのパスを送ると、ニアで潰れた安部の後方へ走り込んでいたレオがダイレクトで押し込んだ。1-0。大車輪の活躍を続ける中盤の支配者が2試合連続得点を決め、鹿島が均衡を破った。









我慢の試合運びから、ワンチャンスを活かす――。理想的な展開でリードを奪った鹿島は10分後、会心のセットプレーで追加点を挙げる。40分、永木が蹴った右CK。ニアサイドへのボールを犬飼が頭で逸らすと、ゴール前で待っていた西が押し込んだ。2-0。時間を見つけては自主練習でタイミングの確認をしていた永木と犬飼のホットラインが開通し、貴重な追加点を演出してみせた。











2点リードで後半へ。さらなるゴールを渇望するアントラーズレッドへ向かって攻撃を仕掛ける鹿島は、満員の敵地を圧巻のゴールショーで彩ってみせた。反撃を試みようと圧力を高めてきた神戸の攻撃をしっかりと封じると、次のスコアは56分。相手GKへのバックパスに鈴木が反応して猛然とプレスをかける。トラップの乱れを見逃さず、背番号9がボール奪取。目の前には歓喜の瞬間を待つビジタースタンド、そして無人のゴールが広がっていた。ボールを送り届け、鈴木がジャンピングアッパーで吠える。3-0。勝利へと前進する3点目は、自己記録をさらに更新する今季11得点目となった。













残り30分強、鹿島は神戸にボールを回させながら、機を見たカウンターでチャンスの山を築いていく。大岩監督は65分にセルジーニョ、そして73分に健斗を投入。連戦の真っただ中、選手のコンディションを見極めながら交代カードを切った。そしてこの決断が、4度目の歓喜を生むこととなる。













75分、中盤右サイドでの攻防で健斗がボールを奪ったプレーを起点にカウンターを発動。パスを受けたセルジーニョが相手との駆け引きからじわじわとゴールへの距離を縮め、ペナルティーエリア手前から左足を一閃。強烈な一撃がネットを揺らし、アントラーズレッドが沸騰した。







もはや勝負は決した。78分、指揮官は最後のカードに金森を指名する。広大なスペースを突いてカウンターを仕掛けた鹿島にあって、背番号14もまた、果敢な突破を繰り返していた。すると、アディショナルタイム。敵陣左サイド深くでボールを持った土居が華麗なフェイントからペナルティーエリア内へ進出し、右足を振り抜く。強烈なシュート、その軌道に立っていた金森がボールに触れると、この日5度目の歓喜が生まれた。90+1分、金森健志。思い描いた形ではなかったかもしれないが、極めて大きな意味を持つスコアであることは間違いない。鹿島でのリーグ戦初得点で、ゴールショーは終幕を迎えた。



5-0、公式戦6連勝。鹿島が勝利とともに突き進み続ける。次戦は4日後、アジアの頂を懸けた戦いだ。10月3日、ACL準決勝第1戦。カシマスタジアムに水原三星を迎え撃つ“前半90分”へ、チームは総力を結集して準備を進めていく。勢いと自信、そしてアジア制覇への渇望を胸に、勝利だけを目指して集中力を研ぎ澄ましていく。



【この試合のトピックス】
・J1での神戸戦は昨年8月9日の第21節以来、3試合連続負けなし(2勝1分)となった。
・J1でのアウェイ神戸戦は2010年11月10日のJ1第31節以来、8試合連続負けなし(6勝2分)で、2015年10月3日の2nd 第13節以来4連勝となった。
・今季初の公式戦6連勝を果たした。
・鈴木が今季のJ1で11得点目を挙げ、自己記録をさらに更新。リーグ戦では3試合連続得点となった。
・金森がJ1通算50試合出場を記録。リーグ戦で鹿島加入後初得点を挙げた。
・西とセルジーニョが今季のJ1で2得点目を挙げた。
・レオが公式戦2試合連続得点を挙げた。




監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・守備の時、相手の動きに対し、スライドすること、カバーリングすることを意識しよう。
・サイドを上手く使い、ボールを大事にしながらゲームを進めよう。
・攻守の切り替えを早く、後半も集中して戦おう!

ヴィッセル神戸:林 健太郎
・相手のサイドのスペースを上手く使おう。
・試合は挽回できる。
・残り45分ある。やりきろう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に締まった、いい試合だと思う。選手たちには「ディテールのところが大事だ」と伝えて送り出した。守備からの攻撃をするうえで、いろいろな場面で局面局面での判断をしっかりとやって90分を戦ってくれたと思う。非常に評価している。

Q.過密日程の中で試合を進めている状態で、選手起用には気を使っているように感じるが、どのようにして選考しているのか?

A.ケガ人もいるし、コンディションが日々異なる選手もいる。無理をしてピッチに立ってもらっている選手もいる。何がベストなのかを考えながら、毎試合に向かっている。皆さんが思っている以上に選手はしんどいと思うが、それでもあれだけのパフォーマンスを継続していることは選手をほめたいし、評価したい。次の試合、その次の試合が決まっている状況なので、1時間単位で調整をしてリカバリーをして、コンディションを見極めないといけない。今後も過密日程が続くので、しっかりと選手を見てメンバーを選びたい。

Q.不利にも思われるレフェリングだったが?

A.レフェリングについては「セルフジャッジをしないようにしよう」と常日頃から言っていて、それはチーム内で決められたことでもある。複数の大会を戦っている中で、アジアでもいろいろな基準の笛がある。しっかりと次のプレーへ気持ちを切り替えよう、アクティブに気持ちを切り替えようという話をしている。今日も一番怒っていたのは自分だと思う。レフェリングに関しては、ハーフタイムには選手たちに「気持ちを切り替えよう。怒るのは自分だけでいい」ということを伝えた。試合に向けた準備が非常にいい形でできているので、信頼して選手たちをピッチに送り出している。


ヴィッセル神戸:林 健太郎
こういう状況にも関わらず、たくさんのサポーターが来てくれたことに感謝している。期待に応えられるような結果、内容ともに得ることができなかった。次に向かってやっていくしかないので、切り替えていきたい。内容に関しては「すごく良かった」とは言えないが「悪くもない」という感触だった前半に2失点をしてしまったことで、試合が難しくなってしまった。そして後半も「悪くはない」という状況で変化を加えていくことは難しかった。アントラーズは隙のないチームで、自分たちにはやるべきことがまだまだたくさんある。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
前半から全員で連動した守備を続けていたので、その結果として点を取れたと思う。これからも連戦が続くけど、全ての試合で勝てるようにみんなで戦っていきたい。

【セルジーニョ】
オープンな試合展開で、自分が入った時には3-0だった。次の1点を取れば試合を終わらせることができる状況だった。全員が「今、何をしなければいけないのか」ということについて整理ができていて、役割を果たせていると思う。

【中村 充孝】
みんながハードワークをして、勝利にこだわるという部分をしっかりと表現できたと思う。自分がどうこうということよりも、勝てるようにプレーしていた。今日は取るべき場面でしっかりと決めて勝てた。

【金森 健志】
聖真くんのゴールにしてあげたいと思いますけど…。やることははっきりしていたし、点差が開いていたので自分もゴールを狙うつもりでピッチに入った。状況を見ながらプレーして、最後までやり切ることを意識していた。

【レオ シルバ】
優磨が1対1になった状況で、かわせばチャンスになると思っていた。そこからスピードを上げて突破したので「これは行ける」と思ってファーサイドに詰めていったら、グラウンダーでこぼれてきた。打ちやすいボールだった。トレーニングの成果が出て、チームに貢献できていると思う。

【犬飼 智也】
このように大量得点を取れた試合で、ちょっとした隙が生まれて失点をしてしまうことはよくあるので、最後までゼロで抑えることができてよかった。しっかり守りながら攻撃に行けているし、攻めている時も準備ができている。2点目のアシストは練習の成果が出たので、すごく嬉しかった。

【町田 浩樹】
チームとして、展開を読みながら試合運びをすることができた。無失点の試合が続いていたので、自分が入っても継続したいと思っていた。競り合いは自分の特長だし、負けてはいけない部分。ウェリントン選手との競り合いでもしっかりと対応できたと思う。

◆2018明治安田生命J1リーグ 第28節(オフィシャル)


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