◆明治安田生命J1リーグ第28節 神戸0―5鹿島(29日・ノエスタ)
圧巻の横綱相撲で鹿島が暫定3位に浮上した。前半にMFレオシルバの先制弾で主導権を握り、セットプレーからDF西大伍が追加点。神戸が攻勢を強めた後半11分にエース鈴木優磨が加点し、途中出場のFWセルジーニョ、金森健志が続けざまにダメ押し点を奪い試合を締めた。
■過密日程なんのその
金森は「連勝はチームが1つになっているから」とうなずいた。5発大勝で公式戦6連勝&4戦連続無失点。ACL、ルヴァン杯(ともに4強入り)、天皇杯(8強入り)との過密日程を消化する中でリーグ戦も3連勝とし、第11節終了時の15位からついにACL出場圏内にまで上りつめた。
■全試合に“主力”動員
絶対的なレギュラーは一人もいない。大岩剛監督(46)は全大会の頂点を目指し、リーグ戦とカップ戦で大幅にメンバーを変える「ターンオーバー」を導入せず、巧みにメンバーを組み替えながら全試合に“主力”を動員して連戦に臨んでいる。
■「誰が出ても鹿島のために」
6連勝の間に20人がピッチに立ったが、同じ11人が並んだ組み合わせは一度もなく、全試合先発も0人。日本代表のMF三竿健斗ですら先発は3試合だけ。5戦連続で先発していたMF遠藤康にはこの日、ベンチからも外して休養を与えた。「誰が出ても鹿島のために戦える」(DF犬飼智也)状態が好調の原動力だ。
■「みんなで戦っていく」
次戦は中3日で迎えるACL準決勝第1戦・水原三星(韓国)戦(10月3日・カシマ)。“大岩式ターンオーバー”により、この日ベンチスタートの内田篤人、三竿健斗、セルジーニョらが先発起用される見込みだ。鈴木は「全ての試合で勝利できるよう、みんなで戦っていく」と力を込めた。(岡島 智哉)
◆【鹿島】横綱相撲で公式戦6連勝!全公式戦に主力動員“大岩式ターンオーバー”で暫定3位!(報知)