日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年4月9日金曜日

◆「動き出しが神」 鹿島FW上田、相手DF翻弄の今季初ゴールに称賛「センスえぐい」(FOOTBALLZONE)






柏戦でファン・アラーノと好連係、相手最終ラインの背後を突き今季初ゴール


 鹿島アントラーズは7日、J1リーグ第8節で柏レイソルと対戦し、2-1と勝利して5試合ぶりの白星を手にした。波に乗り切れないチームの中で不発が続いていた日本代表FW上田綺世が、この試合で今季リーグ戦初ゴールを奪ったが、持ち味を発揮した一撃に「センスえぐい」「貰い方うますぎる!」など称賛の声が上がっている。

 昨季リーグ戦5位、ザーゴ体制2年目を迎えたなかで優勝候補にも挙げられていた鹿島だったが、今季2試合目で初勝利を手にするもそこから白星に見放され、前節で浦和レッズに1-2と敗れて3連敗を喫していた。

 柏をホームに迎えた今節、前半を0-0で折り返すと、後半18分に上田が魅せる。敵陣右サイドからドリブルで持ち上がったMFファン・アラーノが左に切り返した瞬間、上田は相手最終ライン裏のスペースへ向かって斜めに走り出す。その動きを見たファン・アラーノが相手3人の間を通すスルーパスを送ると、上田が右サイドに流れながら受け、前に出てきた柏GKキム・スンギュをかわしてゴールに流し込んだ。

 出場4試合目での今季初ゴールに、上田は渾身のガッツポーズ。アシストしたファン・アラーノとも歓喜の抱擁をかわした。上田らしさが存分に発揮されたゴール映像をJリーグ公式ツイッターが投稿すると、多くのファンが反応。「貰い方うますぎる!」「動き出しやばい」「未来を予想したような走り出しが本当すごい」「センスえぐい」「動き出しが神」など称賛の声が寄せられた。

 鹿島はその後、同点に追いつかれるものの、後半43分にMF白崎凌兵が決めて2-1と勝利。上田に初ゴールが生まれ、5試合ぶりの勝利を手にしたことで、“常勝軍団”にとってはきっかけとなる1勝になったかもしれない。






◆「再現」ではなく「新しい奇跡」。常勝への階段はひとつではない。鹿島が初めてそれを証明する挑戦(サッカーダイジェスト)






今度はまったく違うプロセスでタイトルを目指す


 鹿島アントラーズはリーグ戦3連敗中で、1勝1分4敗の16位に低迷している。上田綺世、土居聖真、和泉竜司ら主軸に負傷者が重なった影響はあるだろう。2試合(福岡戦、名古屋戦)で退場者が出たこともスコアの見栄えを悪くしている。

 不調の理由をアクシデントに求めるのは簡単だが、たとえ主軸が離脱しなかったとしても良い結果ではなかったのではないか、と思わされるようなシーンは少なくない。

 開幕の清水戦では先制後、3失点。クラブ内から「こんな逆転負けは見たことがない」と溜め息混じりの声が聞こえてきた。先日の浦和戦ではプレスを受け、GKまたは最終ラインからビルドアップできずに、長いボールを蹴った後にピンチを招く。試合を通して改善されなかった。時に自ら、時に相手の誘導で穴に落ち、そこから抜け出せずに終了のホイッスルを聞く。これまで鹿島が強みとして仕掛けていたことを、相手にやられている印象がある。

 鹿島はJリーグで最も多くのタイトルを獲得してきた。理由はたくさんある。練習の緊張感が正当な競争を生み出し、試合に負けることへのアレルギーは他クラブよりもあると確信している。フロントは、優勝争いができる戦力値を過去の経験からはじき出し、編成に反映する。

 最も特別だと感じる瞬間は試合中。自分たちの形をいつでも変えられ、どんな戦い方でもできた。内田篤人さんは「個の能力」と「サッカーをよく知っていた」からと言っていた。つまり鹿島のサッカーは組織ではなく、個の能力が実現させていたと捉えられる。

 クラブは昨年ザーゴ監督を招くにあたり、明確な狙いを持った。戦術で勝たせられる監督――。海外移籍などで選手が入れ替わるサイクルが短くなり、個の質を保つことが難しくなった。打破する手立てとして、ある程度の期間計算できる戦術でチームの土台を支える方針を打ち出した。

 現状に見合うやり方に変えることは、クラブ判断として正しい。ただ、失うこともある。そのひとつが、鹿島が他クラブとの違いを生み出した「変幻自在さ」。この道を選んだ以上、致し方ないことである。

 30年近く最も浮沈が小さく、上位安定だった鹿島が下位に甘んじている。その姿をどう見るか。「優勝しないと意味がない」という厳しい目で見ることも、クラブを強くするだろう。強さを保つクラブ、国に厳しいサポーターが必ずいる。

 一方で「99・9999パーセント不可能」と言われたJリーグ加盟を成し遂げてから30年で、20個ものタイトルを獲得してきた奇跡に一区切りをつける、という見方もある。今度はまったく違うプロセスでタイトルを目指す。個で支えられなくなったサッカーを、今は全くの別角度から組み立てているのだから。

 結果を残してきた伝統的なやり方、考えを継続したほうが安全で納得する人も多い。しかし、実現できないと判断した今、プレーヤー、チームを作る側、そして見る側も「再現」ではなく、「新しい奇跡」を目指す意識を持ったほうが、強さを生み出せる気がしてならない。常勝への階段はひとつではない。Jリーグでは鹿島が初めてそれを証明する挑戦だと捉えている。

取材・文●内田知宏(報知新聞社)




◆「再現」ではなく「新しい奇跡」。常勝への階段はひとつではない。鹿島が初めてそれを証明する挑戦(サッカーダイジェスト)





◆鹿島新加入のブラジル人MFカイキ来日 新外国人選手すべて入国(ニッカン)






鹿島アントラーズは8日、今季から加入するブラジル人MFアルトゥール・カイキ(28)が7日に入国したことを発表した。

今後、新型コロナウイルス感染症防止としてJリーグが一括管理する14日間の待機期間を経て、チームに合流する予定だ。チームでは2日に、MFディエゴ・ピトゥカが入国。これで、今季加入の新外国人選手がすべて、入国したことになる。チームは7日の柏戦で5試合ぶりに勝ち点3を手にし連敗を3で止めた。助っ人の合流を経て、上位陣へ迫る準備は整いつつある。




◆鹿島新加入のブラジル人MFカイキ来日 新外国人選手すべて入国(ニッカン)





◆鹿島、ブラジル人MFアルトゥール・カイキの入国を発表(サッカーキング)









 鹿島アントラーズは8日、ブラジル人MFアルトゥール・カイキが日本に入国したことを発表した。

 鹿島は今年1月12日にアル・シャバブ(サウジアラビア)からの完全移籍でアルトゥール・カイキが加入することを発表。来日が遅れていたが、7日に入国した同選手は新型コロナウイルス感染症防止のために定められている追加的防疫措置として、Jリーグが一括管理する14日間の待機期間(通称:Jリーグバブル)を経て、チームへ合流する予定となっている。

 現在28歳のアルトゥール・カイキはフラメンゴ、シャペコエンセなどのクラブを渡り歩いた後、2018年7月にアル・シャバブへ完全移籍で加入した。2019年2月にはバイーアへ、2020年8月にはクルゼイロへ期限付き移籍をしていた。鹿島での背番号は「17」に決定している。




◆鹿島、ブラジル人MFアルトゥール・カイキの入国を発表(サッカーキング)





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