◆ルヴァン杯▽プレーオフステージ第2戦 鹿島2―1清水(6日・カシマスタジアム)
鹿島はMFアラーノ、FWエヴェラウドのゴールで清水を2―1で下し、2戦合計3―1でクラブ通算22度目の8強入りを決めた。
* * *
決勝点を決めたエヴェラウドは「正直、私が勝利に貢献したということよりも、全員で次のステージに勝ち進んだことを評価してもらいたい」と謙虚に語った。
その心は、「2―1の勝利」ではなく、第1、2戦のトータル180分で「3―1の勝ち上がり」を手にしたという考えにあった。
第1戦ではリーグ戦で出番の限られるメンバーが多く出場し、1―0で勝利。第2戦では第1戦から先発7人を入れ替え、リーグ戦の主力メンバーを中心に2―1のスコアで試合を終えた。一方でチーム内競争は激しく、この日、第1戦の先発から4人がベンチを外れた。
「第1戦で結果を出したメンバーのために、第2戦のメンバーが結果を繋げられてよかった」。頼れるブラジル人ストライカーは、この日の勝利がピッチに立った16人で挙げたものではなく、U―24代表への招集でFW上田綺世ら主力3人が抜ける事態の中、第1戦のメンバーとの180分でつかんだものだと強調した。
体調不良による出遅れからの復活を印象づける1ゴール1アシスト。空中戦の強さやゴール前での馬力など、リーグ戦18ゴールを挙げた昨季の状態に戻りつつあることは間違いない。
「なかなかチームに貢献できなかったが、チームは良い成果を出してきていた。チーム力、組織の素晴らしさであり、メンバーもそろっている。みんなで成し遂げた結果を評価してほしい」。誠実で、献身性を備え、仲間を尊重する点取り屋にとって、自らがゴールを重ねることではなく、チームが勝利を重ねてこそ“本領発揮”となる。
◆決勝点の鹿島エヴェラウド「全員で勝ち進んだことを評価してもらいたい」180分での勝利強調(報知)