日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年3月18日月曜日

◆鹿島ジュニアが茨城県勢初の全国切符 チビリン関東(ニッカン)






◆◆茨城あるある / 広田光治/著 マミヤ狂四郎/画 / TOブックス


<JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関東>◇決勝トーナメント◇16日◇神奈川県大和市・ゆとりの森大規模多目的広場、綾瀬市・スポーツ公園多目的広場◇参加16チーム

「JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関東」が16日から2日間、神奈川県大和市、綾瀬市で開催され、関東1都7県から16チームが参加した。決勝は鹿島アントラーズジュニアが4-0で川崎フロンターレU12を下し、初優勝を飾り、茨城県勢として初の全国決勝大会の切符を手にした。決勝を戦った2チームと3位決定戦を制した鹿島アントラーズつくばジュニアは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での全国決勝大会への出場権を手に入れた。

チームとしては初の優勝、茨城県勢としては初の全国決勝大会進出に、試合終了のホイッスルが鳴ると鹿島の選手達はピッチ上で喜んだ。決勝では予選リーグで負けた川崎相手に、第1ピリオドで3得点するなど、危なげない試合運びで勝利。第1ピリオド序盤、8番の三浦春人が相手DFからボールを奪うとそのまま右足でゴールに流し込み先制。その後も立て続けに得点を重ね、第3ピリオドでは再び三浦がゴールを決め、だめ押しとなった。今大会、予選リーグを含め6試合で18得点、決勝トーナメント3試合ではわずか1失点と攻守にわたって健闘した。

チームを率いる小谷野稔弘監督は「内容はまだまだの部分もあるが、茨城県代表として恥じないプレーをしようと心がけた。全国までに弱点を改善してベスト4を目指したい」と語った

ゴールを決めた三浦は「準決勝でははずしてしまったので、決勝では丁寧にシュートしようと思っていた。全国ではどこまでできるのか、自分の力を試してみたい」と全国決勝大会へ向けて意気込んだ。



決勝トーナメント全試合の結果は以下の通り。

<準々決勝>川崎フロンターレ1-0ヴァンフォーレ甲府、柏レイソル2-1FCアビリスタ、鹿島アントラーズ1-0レジスタFC、鹿島アントラーズつくば0-0(PK6-5)JFC FUTURO

<準決勝>川崎フロンターレ0-0(PK4-3)柏レイソル、鹿島アントラーズ3-1鹿島アントラーズつくば

<3位決定戦>鹿島アントラーズつくば1-1(PK4-3)柏レイソル

<決勝>鹿島アントラーズ4-0川崎フロンターレ

<主催>日刊スポーツ新聞社<後援>日本サッカー協会、大和市、大和市サッカー協会、綾瀬市サッカー協会<主管>関東サッカー協会、神奈川県サッカー協会、関東サッカー協会第4種委員会、神奈川県サッカー協会第4種部会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>協伸商会


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ジュニアが茨城県勢初の全国切符 チビリン関東(ニッカン)

◆ブレーメン地元番記者が語る大迫勇也…復帰へ期待も「不動のレギュラーではない」(サッカーキング)



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 ブレーメンに所属する日本代表FW大迫勇也は背中にケガを負った影響で、2019年に入ってクラブの試合に出場できていない。それでも地元メディアからの期待は大きいようだ。アジアカップ期間中に日本代表の動向も報道していたブレーメンの地元メディア『ダイヒシュトゥーべ』のビョルン・クニプス編集長に、今シーズンこれまでの大迫の評価を聞いた。

 大迫は昨夏にケルンからブレーメンに加入。この移籍はフロリアン・コーフェルト監督の強い意向によって実現したという。クニプス氏は「ユウヤは今シーズンの補強の“目玉”選手だったんだ」と明かした。「オランダ代表のデイヴィ・クラーセンをクラブ史上最高額(1350万ユーロ=約17億円)で獲得したから、かすんでしまったけどね。昨夏のユウヤの入団会見のとき、コーフェルト監督は『彼こそが、この夏の最重要補強選手だ。それを忘れないでくれ』と我々に強調していたよ」

 今シーズンは前半戦だけで公式戦15試合に出場し、4ゴールを記録。前半戦のパフォーマンスについてクニプス氏は、「及第点以上のプレーを見せていたね」と評価している。

「監督はパフォーマンスに満足しているだろう。ユウヤは、なぜ指揮官がなんとしても獲得したかったのかを、ピッチ上でも示してみせた。監督が非常に気に入っているのは感じ取れる。コーフェルト監督のサッカーでは前線に彼のような選手が不可欠で、監督が求める能力を全て兼ね備えている。フレキシブルで多くのポジションでプレーでき、正確にボールを扱い、スピードもある。監督はサイドに置きたがるが、センターフォワードとしてもプレーできる。本当に驚くほどに、さまざまな戦術に柔軟に対応できる」

 しかし、現場のスタッフやジャーナリストの評価は高いものの、現地のファンを“興奮させる”ためには、もっと得点に絡む必要があるようだ。「玄人を唸らせることはともかく、ファンや観客を本当に熱狂させるほどのプレーは見せていない。この点では、もっと良くなることを期待したいね。もっとゴール前のチャンスを生かさないといけない。アシストもそうだが、得点が欲しいね」

 大迫はアジアカップに出場したにもかかわらず、ブレーメン合流後は背中のケガにより離脱を強いられている。このことでクラブは日本サッカー協会(JFA)への不満を顕にし、さらにはコパ・アメリカへの招集拒否をすでに通達したことを発表した。この一件について、クニプス氏は「クラブはコパ・アメリカへの参加をかなり強く拒否すると言っている」と解説する。

「チームが強調しているのは、今年の夏も再び休みなくプレーすることはユウヤの体のために間違いだということだ。(ワールドカップにより)今シーズン開幕前も休みがなく、この冬も大会に参加していた。次の夏も大会に出るようなら、彼自身が壊れてしまう。ブレーメンはJFAに対して、『あなた方に反対しているわけではなく、選手の体のことを考えている。我々にとっても、日本代表にとっても大事な選手なら、休養を与えなければならない』と言っているんだ。この件に関して、チーム内部は本心ではかなり怒っていると思うよ」

 アジアカップ参加と負傷離脱により、後半戦はこれまで8試合欠場が続いているが、3月6日にはチームの全体練習に再合流し、待望の戦線復帰が間近に迫ってきた。だが、戦列を離れている間に、若手選手の台頭やケガをしたベテラン選手たちの復帰と、前線での定位置争いも厳しくなっている。

「今のユウヤはファンの関心の的から外れてしまっている」とクニプス氏は言う。「ファンたちも彼が日本代表として戦うことに理解はできるから、彼に対してネガティブな感情を抱いてはいないだろう。だけど、今は他の選手たちに注目が集まっていることも否めない。ヨハネス・エッゲシュタインが大きな成長を見せているし、ミロト・ラシカもたびたび好パフォーマンスを見せている。ポジション争いは厳しくなっているし、ユウヤはもはや不動のレギュラーというわけにはいかないだろう」

 それでも、前半戦の活躍から、クニプス氏も改めて大迫の存在の重要さを強調する。「再びトップフォームで戻ってくれば、チームにとって非常に大きな助けとなる。攻撃陣のなかでも特殊な能力を持っているからね。ブレーメンにとって重要な選手なんだよ」と復帰へ大きな期待を寄せている。




◆ブレーメン地元番記者が語る大迫勇也…復帰へ期待も「不動のレギュラーではない」(サッカーキング)





◆日本代表DF昌子が帰国「いまはフランス語は聞きたくない」(サンスポ)



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 フランス1部、トゥールーズの日本代表DF昌子源(26)が17日早朝、ドイツからの全日空機で羽田空港に帰国した。

 今年1月にJ1鹿島からトゥールーズへ移籍。公式戦9試合にフル出場中で、昨年の7月2日、W杯ロシア大会ベルギー戦以来、日本代表に招集された。

 日本代表は3月の親善試合2戦(22日、コロンビア戦=日産、26日、ボリビア戦=ノエビア)を戦う予定で、昌子にとってはW杯以来のコロンビアとの再戦。到着ロビーに姿を現した昌子は「寒い。トゥールーズの方が温かい。(状態は)上がっている(試合は)楽しみ」と話し、記者からフランス語で話しかけられ、「いまはフランス語は聞きたくない」と冗談を飛ばした。




◆日本代表DF昌子が帰国「いまはフランス語は聞きたくない」(サンスポ)





◇パトが天津天海を電撃退団、Jリーグも移籍先の候補に?(サカノワ)







ブラジルメディアが「このタイミングだとブラジル復帰が有力」と伝えるが…。

 中国超級リーグの天津天海(昨季まで天津健権)に所属していた元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトがこのほど退団し、フリートランスファー(無所属)となった。ブラジルメディアの『globo』が伝えると同時に、パト本人もSNSのインスタグラムで「この2年間に感謝します」と中国のファンに別れのあいさつをしている。

『globo』によると、パトは天津天海と2019シーズンまで結んでいた契約を前倒しで破棄したという。今季のリーグ2試合はいずれも欠場していた。また同サイトは「すでに中国とヨーロッパ主要リーグの移籍マーケットは締まっており、ブラジルに復帰することが最も可能性が高い」として、サンパウロ、サントス、パルメイラスといった名門が、彼の獲得を検討するだろうと伝えている。

 パトはインスタグラムで「中国での私の冒険が終わったことをお知らせします。この2年間、幸せな瞬間と新しい経験ばかりでした。私が知り合ったすべての友好的な中国人に感謝します」とあいさつし、クラブの目標だったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦できたことを良き思い出に挙げていた。昨季のACLでは、グループステージで柏レイソル、準々決勝で鹿島アントラーズと対戦している。

 移籍マーケットの期間で言えば、Jリーグは3月29日(金)までウィンドーが開いている。そうなると上記の『可能性』で言えば、Jリーグも移籍先の候補に入って来るか。外国人選手枠の新ルールにより、移籍はよりしやすくなっている(登録人数は自由、J1の出場は5人まで可)。

 ケガをしがちなのが玉に瑕だが、ACミランで一時代を築いた実績は十分である。29歳のブラジル人アタッカーは、一体、どのような決断を下すのか――。

文:サカノワ編集グループ


◆鹿島伊藤翔6戦7発「割り切って」背後突き作戦遂行(ニッカン)






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<明治安田生命J1:札幌1-3鹿島>◇第4節◇17日◇札幌ド

鹿島アントラーズがFW伊藤翔(30)の2発で札幌を3-1で下し、今季初のリーグ戦連勝を飾った。

12日のACL山東戦でも2点を決めており、これで1週間で4発、1カ月で公式戦6戦7発。キリンチャレンジ杯に臨む日本代表に初招集されたDF安西幸輝(23)も、個人技と絶妙なスルーパスで伊藤の2点目をアシストした。

鹿島の頼れる男、伊藤がまたやってくれた。前半12分、カウンターからセンター付近で、MFレオ・シルバのパスが「良いところにこぼれてきた」。すぐに反応して持ち上がり、相手DFがスライディングでクリアした跳ね返りを胸で受けると、体勢を崩しながらもゴールに向かって一直線。ペナルティーエリア手前で相手GKの動きをしっかりと捉え、意表を突くループシュートでネットを揺らした。

続く23分には、相手DF3人に囲まれた中で日本代表DF安西のスルーパスを受け、冷静にダイレクトで流し込み2点目。「みんないいボールを出してくれる。自分のタイミングと出すタイミングが合ってきた。結果に結びついている」と手応えを口にした。

左右のMFの裏を突くのが、チームとしての狙いだった。「(札幌が)あれだけ攻めに行くと背後のスペースが空くので、そこはチームとして突いていこうと話していた。ある程度割り切ってカウンターというのはプラン通り」。同じ3バック+3トップの大分相手に、開幕戦では前線からボールに行きすぎて、裏のスペースにロングボールを入れられて敗れた。前線からの守備を掲げながらも敗戦の反省を生かし、鹿島らしく勝ちにこだわるスタイルで勝ち点3をつかんだ。

勝利の立役者は、2戦連続2発にも「今日はもっと取れましたけどね。まだまだ先は長いので、満足せずにやりたい」とさらなる高見を目指している。今季の鹿島の躍進に、伊藤の活躍は欠かせない。




◆鹿島伊藤翔6戦7発「割り切って」背後突き作戦遂行(ニッカン)





◆鹿島FW伊藤翔また決めた!公式戦6戦7発も「地に足つけてやっていきたい」(スポニチ)



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明治安田生命J1第4節   鹿島3―1札幌 ( 2019年3月17日    札幌ド )

 横浜から今季加入した鹿島で好調をキープするFW伊藤翔(30)が敵地での札幌戦で2ゴールを挙げ、チームをリーグ戦2連勝へと導いた。

 前半12分に華麗なループシュートで先制ゴールを決めると、同23分にはドリブル突破から斜めに走った安西の絶妙なスルーパスを決めて2点目を挙げた。

 「GKが前に出てきているのが見えたのでGKの位置を見て冷静に流し込むことができた」と1点目を振り返った伊藤は、2点目については「前の試合でも逆サイドでああいうシーンがあって、いい形で僕のことを見てくれてたんで、あれは本当に0・5点ぐらいは幸輝(安西)のゴールかなと思います」と日本代表に初招集されたばかりの23歳を称えた。

 今季出場した公式戦6試合で7ゴールの荒稼ぎ。「色々な要素が重なり合ってこういう風になってると思います」と自己分析したヒーローは「皆に感謝して、地に足つけてやっていきたいなと思います」と今後に向けても最後まで冷静だった。




◆鹿島FW伊藤翔また決めた!公式戦6戦7発も「地に足つけてやっていきたい」(スポニチ)




◆【鹿島】採点&寸評…伊藤が2得点 大人のサッカーで今季初のリーグ戦2連勝(報知)






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 ◆明治安田生命J1リーグ▽第4節 札幌2―0鹿島(17日・札幌ドーム)

 鹿島が3―1で札幌を下し、今季リーグ戦で初の2連勝を飾った。ボールを回してくる札幌に対して、前から追わず、カウンター狙いの戦術を取ったが、これが功を奏した。ボールを奪ってから素早い攻撃から前半12分、23分にはFW伊藤翔が2得点を挙げ、後半31分にはMFレアンドロにも今季初ゴールが生まれた。札幌の反撃をセットプレーからの1点に抑え、思い描いていた通りの形でアウェーで勝ち点3を奪取した。

 採点、寸評は以下の通り。

大岩剛監督【6・5】

ACLの山東戦からメンバーを入れ替えながら目指したサッカーを展開

GK<1>権純泰(クォン・スンテ)【6・0】

1失点は防ぎようがない。同僚のミスに激しく叱責し、自身のミスにはおちゃめに手刀を切る。信頼される

DF<2>内田篤人【6・0】

右サイドで組むレアンドロを攻撃に専念させ、イライラ病を撃退。大きなジェスチャーで指示を飛ばし、チームの安定剤に

DF<39>犬飼智也【6・0】

2点目の起点となる剛球サイドチェンジは日々の練習のたまもの。ゴール前では最後の壁に

DF<28>町田浩樹【6・0】

厳しく行くところと、待つところの判断が良くなってきた。守備時セットプレーではしっかり弾き返したい

DF<22>安西幸輝【6・0】

サイドではサイドバックとして、一度中に入ったらまるでMFのように前進し、1アシスト。課題の後方でも粘り強かった

MF<6>永木亮太【6・5】ピンチと思ったところに永木参上。ノーファウルのカミソリタックルはプロのなせる技

MF<4>レオシルバ【6・0】

こねずにストレスなくスムーズにパスを展開。こうなればカウンターが決まる

MF<11>レアンドロ(後半41分OUT)【6・5】

2017年11月の浦和戦以来となる得点でダメ押し。時間、スペース、冷静さ。レアンドロ得点3大要素がそろった

MF三竿健斗<20>(後半41分IN)【―】出場時間短く採点なし

MF<10>安部裕葵【5・5】(後半21分OUT)

さらすボールに飛び込んでこない守備に輝けずとも、やるべきことは怠っていない。能力ある選手誰もがぶつかる試練に映る

FWセルジーニョ(後半21分IN)【5・5】

唯一の要望はゴール前からのシュートを枠に、というくらい。2点リードした場面で状況を見ながら逃げ切りの仕事を務める

FW<15>伊藤翔【7・0】MOM。右足でスプーンのようにすくい1点目。2点目はフォークでつつくように、左足でGK股下を抜く。あのナイフ(ボレー)が決まっていればハット

FW<8>土居聖真(後半ロスタイム2分OUT)【5・5】

組み立てるときは間でボールを受け、カウンターでは味方のコースを開けながらゴール前へ。

FW金森健志(後半ロスタイム2分IN)【―】出場時間短く採点なし

 ・飯田淳平主審【5・0】てっきりイエローカードを紛失してしまったかと思ったが、レオシルバにはすぐに提示

※平均点は5・5~6・0。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ




◆【鹿島】採点&寸評…伊藤が2得点 大人のサッカーで今季初のリーグ戦2連勝(報知)





◆2019明治安田生命J1リーグ 第4節(オフィシャル)






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2019年03月17日(日) 14:03キックオフ 札幌ドーム
【入場者数】23,002人 【天候】屋内、無風、 気温22.3度、 湿度46.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥 
【主審】飯田 淳平 【副審】八木 あかね 【副審】馬場 規 【第4の審判員】佐藤 誠和


明治安田J1 第4節

伊藤翔が公式戦2試合連続マルチゴール、レアンドロは2季ぶりのゴール!北の大地で、3-1と勝利!

前節、ホームで湘南相手にリーグ戦初勝利をあげたアントラーズが北海道コンサドーレ札幌をアウェイで3-1と勝利を収めた。勝利の貢献者は、2ゴールの伊藤翔と2シーズンぶりとなるリーグ戦ゴールを決めたレアンドロ。前半12分、23分と立て続けに技ありゴールを決め、伊藤は今季公式戦早くも7得点。そしてレアンドロは76分にカウンターから持ち込んで自らゴール。新旧2人のゴールハンターの活躍により、北の大地で勝ち点3をもぎ取った。

先週火曜日となる3月12日に行われたACLグループステージ第2節・山東魯能戦は、まるでジェットコースターのような展開となった。新加入ながら、周りとの連係も抜群の伊藤が11分、14分と連続ゴールを決め、楽勝ムードが漂ったが、その後、山東のPELLEに2得点を奪われ、前半を2-2と折り返した。後半はフィジカル勝負に出て来た山東を何とかチーム全体で抑えこみ、結局勝ち点1を手に日本へと帰国した。

一方のリーグ戦では前節、ホームで安西の絶妙ゴールで1-0と湘南に勝利。開幕戦は悔しい敗北、第2節は王者川崎Fに対し1-1のドローと続いただけにその喜びはひとしおだった。そして今節、狙うはリーグ戦連勝。北の大地に乗り込み、リーグ戦2連勝中と好調の札幌に対峙した。



この重要なゲームで大岩監督が選んだ先発メンバー11人は、GKにクォン スンテ、最終ラインは右から内田、犬飼、町田、安西。ボランチはレオ シルバ、永木のコンビ、そしてサイドにはレアンドロ、安部、フォワードには伊藤と土居が入り、湘南戦と同じ布陣となった。また、ベンチには曽ケ端、スンヒョン、平戸、セルジーニョ、三竿、遠藤、金森が入った。



今季まだ手にしていないアウェイでの勝ち点3を狙い、ウォーミングアップに集中する選手たち。そして敵地と思えないほどの大きなチームコールが、サポーターから送られる。少しばかり薄暗く、独特の雰囲気に包まれた札幌ドームで戦いの火蓋が切って落とされた。



序盤、細かいパスワークと可変するシステムで前に来る札幌に対し、アントラーズも早いタイミングで仕掛ける。5分、敵陣中央から永木がミドルシュートを放つが、これは枠の上を行った。その後、札幌がボールを保持する時間を作ろうとするが、12分、相手のパスをカットしたアントラーズがカウンターから先制点を奪う。レアンドロから柔らかいパスを受けた伊藤が中央突破から相手GKの動きを良く見て、チップシュート。冷静沈着なゴールハンターが公式戦連発となる得点で、アントラーズにリードをもたらした。







これで浮き足だった札幌を相手に、アントラーズはなおも攻め込む。23分、追加点は再び伊藤。今度は代表初選出で意気込む安西が左から中央へ切り込み、エリア内に走り込んだ伊藤へラストパス。伊藤が左足でゴールネットを揺らし、アントラーズは早くも2点のリードを奪った。























その後もポゼッションする札幌、パスをカットし前へ出るアントラーズと試合の流れは変わらず、前半は2-0のリードで折り返す。「相手の裏を突く」。試合前、伊藤や土居が口をそろえて話していた戦い方を貫くアントラーズに後半もゴールの期待が大きくかかった。





後半開始後も試合の流れは変わらない。ただ、札幌の圧力がやや強まり、前線のアンデルソン ロペス、鈴木武蔵、そしてチャナティップがボールに絡む機会が多くなる。一方のアントラーズは最終ラインからキャプテン内田がうまく全体をコントロールし、守備の布陣を整える。また犬飼、町田、レオ、永木らが体を張って相手の攻撃を防いだ。



















66分、大岩監督は反撃の手を打つ。安部に代わりセルジーニョを入れ、チームのリズムを変える。すると代わったばかりのセルジーニョが果敢なプレスで札幌のミスを誘う。この交代策で札幌の勢いが緩み、10分後には待望の3点目が生まれた。この値千金の追加点を決めたのは、レアンドロ。カウンターから右サイドを抜け出しゴール前に入ると、相手選手をかわし、シュート。これが札幌ゴールのネットを揺らし、スコアは3-0となった。







2017年11月5日のホーム浦和戦以来、実に2シーズンぶりとなるレアンドロのゴールでリードを3点に広げたアントラーズは守備に重きを置いた戦い方へと転じるが、86分にCKからアンデルソン ロペスにヘディングで決められ、3-1としてしまった。ここで大岩監督は3点目を取ったレアンドロに代わり三竿をピッチへ送り、クロージングを図る。アディショナルタイムには土居に代わり金森を入れ、札幌の追加点を許さず、3-1と北の大地で勝利を手にした。









伊藤の公式戦2試合連続となるマルチゴール、レアンドロの2シーズンぶりとなるゴールで対札幌との戦績を13試合連続負けなしとしたアントラーズ。完封勝利で追われなかったことに少しばかり悔いは残るが、好調な札幌を相手に掴んだリーグ戦での連勝は、今後につながることだろう。







インターナショナルマッチウィークに入ることで、Jリーグ、ACLともにしばしの中断期間に入る。2月末からの連戦が続いた選手たちにもしばしの休息が与えられる。次は、2週間後の31日のアウェイ磐田戦。リフレッシュした選手たちの躍動を期待したい。




【この試合のトピックス】
・対札幌の戦績が、これで13試合連続負けなし。
・伊藤翔が公式戦2試合連続2ゴール。
・レアンドロが、2017年11月5日のJ1第32節・ホーム浦和戦以来、2シーズンぶりとなるリーグ戦でのゴールを決めた。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・後半、試合の入りが大切。2-0で勝っているということを頭に入れ、プレーの選択をすること。
・判断を速く、ピッチを大きく使う。前半できていたことを後半も続けよう。
・集中力を持続し、積極的な姿勢を忘れずに戦おう!

北海道コンサドーレ札幌:ペトロヴィッチ
・チャンスは作れている。慌てずに。
・まずは1点とろう。逆転は十分にできる。
・次の展開を予想してプレーしよう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
試合を通じてプラン通りの動きを選手たちがして、いい形で得点が取れた。ただ、最後のセットプレーからの失点は、レベルの高いチームを目指す上でしてはいけない失点だった。反省すべき点はあるが、アウェイの地で連戦最後の試合を勝利で締めくくることができて嬉しく思う。

Q.今日の試合で評価できる部分は?

A.守備のところで連動するところ、相手のウィークポイントを突く動き、これは攻守一体となっている。なので、守備がよかった、攻撃がよかったというよりも、どちらも自分たちの目指すべきところができていた。残り10分のところでは少し後ろに重たくなってしまった。また、ボールホルダーに対してのプレスが、なかなか行けない状態になってしまった。選手交代で勢いを出そうと思ったが、選手たちが自信をもって守ろうという意識が少し強すぎたと感じる。次の試合ではなくしていかなければいけない部分だと思う。

Q. 山東魯能戦と同じく前半の早い時間帯で2点を取ることができ、今日はまた違った形で選手の成長を非常に感じる試合となったが、その点についてはどう思っているか?

A.自分たちが反省すべき試合を前回している。その反省が非常に生きたと思う。選手の中でも、ピッチの中やハーフタイムで声がけがしっかりできていた。そこは、チームのレベルがまた一つ上がったと評価している。

Q.伊藤選手に対する評価は?

A.彼は、得点を取るところ以外に、守備の戦術を非常に理解しようと前向きに取り組んでいる。その結果が、自分のところにボールがこぼれてきたり、パスが出てきたりという部分につながっている。

北海道コンサドーレ札幌:ペトロヴィッチ
今日は敗戦したということで、非常に残念な気持ちでいっぱいだ。気をつけていた形で比較的早い時間で失点してしまった。そこでリードされてしまったことで、試合が難しくなってしまった。相手のやりたいサッカーでやられてしまったという印象を受ける。


選手コメント

[試合後]

【内田 篤人】
今日は守り方が良かったし、相手にボールを回させてからのカウンターができていた。(右サイドでコンビを組んだ)レアンドロの良さを引き出してあげるにはどうしたらいいかを、意識しながらやっていた。

【伊藤 翔】
今日は気持ちよく勝てた。しかし、最後の1失点は余分な部分だった。自分を見ていいパスを出してくれるのは本当にありがたいし、パスを出してくれればゴールを決める自信がある。今は(味方からの)球出しに恵まれているなと感じる。

【町田 浩樹】
相手の攻撃の選手をうまくボランチと受け渡しながら出来た試合だった。

【安西 幸輝】
前半に翔君が2点取ってくれたのですごく楽に試合を進めることができた。アシストをして数字がついたが、チームに貢献していくことが大事だと思っているので、今日は無失点で終わりたかった。

【永木 亮太】
今日は、わん(犬飼選手)とマチが相手の楔に強く行けていたし、そこでほとんどボールが奪えた。このフォーメーションを取ってくる相手に少し苦手意識があったが、今日は守備がうまくいき、守備からのカウンターも決まっていた。今日の試合をヒントにしていきながら、これからの試合に臨んでいきたい。


◆2019明治安田生命J1リーグ 第4節(オフィシャル)


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