日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年6月7日金曜日

◆【東京V】染野唯月「点を取って評価されるポジション」飄々と軽やかにゴール決めるスナイパー(ニッカン)






東京ヴェルディFW染野唯月(22)が持ち前のセンスを発揮し、チームに勢いをもたらしている。

国際Aマッチデーウイークにあって、YBCルヴァンカップで敗退しているチームは公式戦がない。そんな中、J1リーグ再開に向けてチームは着々と準備を進めている。

6日、東京・稲城市のグラウンドでの公開トレーニング。染野は周囲を見渡す視野の広さを見せながら、いつもながら飄々(ひょうひょう)と軽やかにプレーしていた。力みがない。性格的なものもプレーに加味されているのだろう。笑顔も見せながら、楽しげにボールを追い、事もなげに鋭いシュートを蹴り込んでいく。

2日の北海道コンサドーレ札幌戦では2ゴールを挙げ、5-3の勝利に貢献した。その1点目はスルーパスを受け、相手選手をブロックしながら右足で対角のゴール隅に決めたシュート。2点目は縦パスを受けると、相手を巧みなボールタッチで切り返し、さらに飛び込んでくる選手も冷静に見極め、スナイパーのように左足でゴール左隅へと突き刺した。

練習後、あのゴール場面については、あらためて「あれは、うまく相手を冷静に見られた。そこは良かったと思います」。相手の動きを読み、手玉に取る姿はエレガントだった。

4月13日のFC東京との「東京ダービー」ではクロスボールを右足ボレーでたたき込むスーパーゴールも決めている。技術とアイデアが詰まったゴールの美しさは、誰もが認めるところだろう。

最前線に張り付くタイプでなく、中盤に降りてきてゲームメークをができるのが染野の特徴だろう。中学時代は鹿島のアカデミーでボランチをやっていただけに、周囲を活かすプレーはもともと得意だ。

札幌戦でも木村勇大を1トップにした後方のシャドーの位置に入り、攻撃を活性化させた。加えて守備に走る場面も多く、まさに労を惜しまないプレーは光っている。

「いろんなことを監督からも求められていますし、求められることを自分をやるだけ。あとはプラスアルファで点を取って、チームの勝利に貢献できればなと思います」

パリ・オリンピック(五輪)世代だが、予選を兼ねたU-23アジアカップのメンバーには選出されず、現在実施されている米国遠征にも入っていない。

札幌戦の試合後に、五輪代表への思いを問われる「意識していない」と、既に気持ちを切り替えている。登録メンバーが少ない上にオーバーエージ枠もある。状況を鑑みれば、メンバー入りが厳しいことは理解している。それでも近況で言えば、選ばれておかしくない選手の1人と思わせる内容だ。

「点を取って評価されるポジションなので、点を取るかどうかを見られている。(五輪世代の)同年代というのは関係なく、もっとアピールしていきたい」

チームはここ2試合に勝利し、リーグ11位に浮上。自身もゴール数を6(11位タイ)に伸ばしている。この中断期間を活用して、オールラウンダーのエースはさらなる成長を遂げそうな気配だ。【佐藤隆志】





◆【東京V】染野唯月「点を取って評価されるポジション」飄々と軽やかにゴール決めるスナイパー(ニッカン)





◆「日本人の代表として」 鹿島→欧州挑戦の25歳DF、心に刻まれた価値観「諦めない力は長所」【現地発コラム】(FOOTBALLZONE)



常本佳吾


スイス1部セルヴェットFCで活躍の常本佳吾、23年ぶりのタイトル獲得にも貢献


 2023年夏に鹿島アントラーズからスイス1部セルヴェットFCへと移籍した25歳DF常本佳吾は、海外挑戦1年目のシーズンで右サイドバックのレギュラーに定着し、リーグ戦30試合に出場。UEFAヨーロッパリーグ(EL)、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)でも奮闘し、スイスカップではクラブの23年ぶりとなる優勝を見事果たしている。

 ピッチ上で密にコミュニケーションを取り、積極的に指示を出す。監督、コーチ、チームメイト、そしてファンからの信頼が厚いから馴染めているのか、すぐに馴染んだから信頼されているのか。どちらも大事な要素なのだろう。

 シーズンは長く、さまざまなことが起こる。コンスタントに自分のパフォーマンスを発揮する大切さはどんな選手も口にするが、それを実践するのは非常に難しい。自身の調子が悪い時、チームの調子が悪い時に引っ張られて思うような動きができないなんてことは、よく聞く話だ。

 常本にしてもシーズンを通してずっと絶好調だったわけではない。第36節チューリッヒ戦と第37節ヤングボーイズ戦ではスタメンから外れていたが、体調不良だったという。

「シンプルにちょっと体調崩しまして。風邪ですかね。結構すぐ息が上がっちゃうし、ちょっときつかったですけど。でも、もう良くなってます。シーズン通してこういう体調の時もあるし、足が痛い時もあるし、そういうなかでもやっていかなきゃいけないから」

 ヤングボーイズ戦後のミックスゾーンで常本はそう明かしてくれた。体調を崩したり、怪我をしたり、調子を落としたりすることは誰でもある。ただその下降線を可能な限りゆっくりと浅めに留め、可能な限り素早く元の調子を取り戻せるかが重要なポイントになるだろう。

 上手くいかない時の対処力や抵抗力について常本は、海外挑戦1年目で多くの経験を積み、たくさんのことを考えたという。

「日本人の諦めない力とか、協調性とかそういうところは長所だと思ってます。それに僕はまだ日本代表じゃないですけど、こっちでは日本の代表として、日本人の代表として見られています。自分がどういう行動をするのか、どんな発言をするかも関わってくるので、意識してやっていきたいと思います」

 日本人が持つプロフェッショナルさは欧州でもすでに高く評価されており、そのイメージは深く浸透している。

 先日引退した長谷部誠や岡崎慎司といった日本サッカー界のトップランナーたちが率先して築き上げたものでもある。また表舞台ではなかったとしても、世界のさまざまな場所で「日本人の代表」として、丁寧でプロフェッショナルな仕事をしてきた多くの人たちが築き上げてきた大切なものではないだろうか。

 これからも大事に継承されていくことを切に願うばかりだ。





◆「日本人の代表として」 鹿島→欧州挑戦の25歳DF、心に刻まれた価値観「諦めない力は長所」【現地発コラム】(FOOTBALLZONE)





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