日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月7日水曜日

◆さらなる成長へ“2つのアジア制覇”を…昌子源「10万人を黙らせられるように」(サッカーキング)



昌子源 Gen.Shoji


「内弁慶」と揶揄されることもあった。Jリーグ、リーグカップ、天皇杯など国内主要タイトル19冠を手にしても届かなかったアジア王者だった。それでも、“常勝・鹿島”は悲願のアジア制覇に王手をかけた。

 とにかく重要な一歩だった。3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝戦1stレグ、鹿島アントラーズとイランのペルセポリスとの一戦。本拠地のカシマスタジアムでアウェイゴールを与えず、かつ得点を奪って勝ち切ることが、鹿島イレブンに託された至上命題だった。

 序盤こそ相手の猛攻から2度の決定機を作られたが、チョン・スンヒョンの顔面ブロックなどでゴールを死守。その後はチーム全体の高い守備意識と組織力で猛攻をしのいだ。そして、後半に入るとレオ・シルバとセルジーニョのブラジル人コンビが立て続けに得点を挙げることに成功。守備陣も最後の最後まで粘り強く守り切り、2-0の白星発進を決めた。

「相手はロングボールが多かった印象があって、そこで僕とスンヒョンのところで負けていたら相手の流れになるなと。相手はそんなに身長が高くなかったけど、日本人や韓国人にないバネや身体能力を持っていたので、そこはしっかりケアしようと話していた。特に後半はコンパクトにできたし、オフサイドも何度か取れました。良い組織だったんじゃないかなと思います」。試合後、キャプテンマークを巻いた昌子源は手応えを口にした。


ロシアでの活躍を彷彿とさせた一挙手一投足





「絶対に間に合わせたい重要決戦」だった。7月25日のセレッソ大阪戦で左足首を痛め、約3カ月もの長期離脱を強いられた昌子は、復帰以降も万全とは言えない状態で試合に臨んでいた。本人も「このケガとは長い付き合いになる」と覚悟決め、1戦1戦こなしながら実戦感覚を取り戻すしかなかった。
 そんな手探りな状況で迎えた復帰5戦目の大一番、鹿島の背番号3は味方を鼓舞し、チーム全体の集中力を維持させるべく奮闘。ペルセポリスの波状攻撃に、鬼気迫る表情で相対した。その一挙手一投足は5カ月前のロシア・ワールドカップで見せた様子と全く変わらないほど勇敢だった。それだけ本来のパフォーマンスが戻ってきたということだろう。

「俺自身、ここを目標にしてきたし、ケガをしている時もいろんな逆算をしたりしたけど、この1試合を勝っただけでは何も言えない。ここで大きなことを言って、次負けたらシャレにならないからね。2-0っていうスコアは一番怖いと思うし、もう一度、気を引き締め直す必要があるとも思う」と本人はまだ完全復活の途中であることを強調していた。





 2ndレグは再び世界舞台に立つための重要な試金石となる。会場のアザディ・スタジアム(テヘラン)は約10万人の収容数を誇り、2005年3月に開催されたドイツW杯アジア最終予選で日本が苦杯を喫した場でもある。2015年を含め日本代表は2度、同スタジアムでプレーしているが、昌子にとっては初めて立つピッチだ。
「イランには行ったことがあるけど、アザディはないですね。代表の時にも何度か思ったことやけど、ホームとアウェイでは別次元。サウジアラビアもそうやったし、イラクとかもそうやった。代表のサウジなんかホームでは『あれ?』って感じやったけど、アウェイでやったらメチャクチャ強かった。それは歓声や慣れた場というのもあると思う。次のアウェイ戦も先制点を取られたら、準決勝の水原よりもはるかにエグいことになる。そこは絶対に気をつけなきゃいけない」(昌子)

 それでも昌子には、日本を背負って世界の大舞台でベルギーと真っ向勝負を演じた経験がある。この男なら、大サポーターを敵に回しても動じない――、大岩剛監督もチームメートも信頼する強心臓ぶりは、とにかく心強い。


日本代表復帰、もう1つ上のステージへ





 クラブでアジア王者戴冠となれば、次は日本代表としてアジアでの戦いが待ち構えている。来年1月の「AFCアジアカップ2019」。開幕を見据え、9月の新生・日本代表発足後、テストマッチを行ってきた。今月16日にベネズエラ代表と、20日にはキルギス代表との2連戦を行い、いよいよアジアカップ本番に挑む。ロシアW杯以降、招集は見送られてきた昌子も、この2連戦での代表復帰を予想する声も上がっている。
 まずは11月10日、テヘランでアジア王者戴冠へ。その後は日本代表2連戦、12月のクラブワールドカップ、年明けのアジアカップとステップアップできれば、昌子源というセンターバックはさらに一段回高いステージに到達できるはずだ。

「次が本当の勝負? ホントにそうですね。アウェイで10万人を黙らせられるようにしたいなと思います」。そう言って目を輝かせたJリーグ屈指のDFが、常勝軍団のゴール前に君臨し、相手を跳ね返し続ける姿を見せてほしいものだ。

文=元川悦子




◆さらなる成長へ“2つのアジア制覇”を…昌子源「10万人を黙らせられるように」(サッカーキング)





◆ACL決勝の乱入者で、鹿島アントラーズに制裁の可能性も(Qoly)





『Tehran Times』は5日、「イランは、鹿島アントラーズの規則違反を訴えている」と報じた。

3日にカシマスタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグの決勝戦1stレグでは、前半にサポーターがピッチに乱入する事件があった。

それは1979年までイランを支配していたパハラヴィー朝の旗を掲げた人物であり、FIFAの規約で禁止されている政治的なスローガンだった。

この事件をうけてイラン側はカシマスタジアムのセキュリティに問題があったと訴えているとのことで、もしこれが認められた場合は鹿島アントラーズに罰金が課される可能性があるとのことだ。

AFCチャンピオンズリーグ決勝戦の2ndレグは、11月11日の日本時間午前0時からキックオフされる予定となっている。




◆ACL決勝の乱入者で、鹿島アントラーズに制裁の可能性も(Qoly)


◆ACL決勝控え先発総入れ替えの鹿島、暫定3位浮上!三連敗の柏は残留黄信号…(ゲキサカ)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


[11.6 J1第32節 柏2-3鹿島 三協F柏]

 ラスト3戦、17位柏レイソルは5位鹿島アントラーズをホームに迎えた。前半から2ゴールずつを奪った試合は、ルーキーMF山口一真のプロ初ゴールが決勝点となり鹿島が勝利。暫定ながら3位に浮上した。

 鹿島がACL決勝に勝ち進んだ影響で6日に前倒しとなった一戦。残留のためには是が非でも勝ち点3がほしい柏は、前節・川崎F戦(●0-3)から中2日で臨む。DF高木利弥が出場停止から戻り左サイドバックに。FWクリスティアーノとFW瀬川祐輔が2試合ぶりに戻り、
 ACL決勝1戦目、ペルセポリス戦(○2-0)を3日にホームで戦った鹿島は、その試合から先発11選手を総入れ替え。GK曽ヶ端準、MF小笠原満男の両ベテランに加え、前節・C大阪戦(○1-0)で決勝点を挙げたDF小田逸稀もスタメンに名を連ねた。
[スタメン&布陣はコチラ]

 小雨が降りしきる中キックオフを迎えた試合は、序盤から激しい動きを見せた。立ち上がりから鹿島が圧力をかけると、敵陣でFKを得る。MF遠藤康のクロスは柏DFに跳ね返されたが、こぼれ球をひろったFW金森健志がワントラップから左足を一閃。GK中村航輔が反応するも及ばず、開始6分で鹿島が先制した。

 いきなり先手をとられた柏だが、すぐさま反撃のチャンスをつくる。10分、DF鎌田次郎がゴール前に入れた浮き球をMF伊東純也が胸トラップで落とすと、MF江坂任は瀬川へ。瀬川はワンフェイントで目の前のDFをかわすと、左足を振り抜く。GK曽ヶ端が反応できないままにボールはゴールネットに吸い込まれ、1-1の同点となる。

 試合を振り出しに戻してからは柏もパスがまわるようになる。すると24分、クリスティアーノが左サイドでボールをキープし、中央の瀬川へパスを送る。右足から放たれたシュートは弧を描いてゴールネットを揺らし、柏が逆転に成功した。

 この試合初めてリードを許した鹿島だが、セットプレーから好機を見出す。26分、CKのこぼれ球を山口がミドルレンジから狙うも、枠をとらえられない。それでも28分、小笠原の左CKをDF町田浩樹がヘディングで叩き込み、2-2の同点とした。

 長短織り交ぜたパスで崩しにかかる柏に対し、高い位置でボールを奪いカウンターを狙う鹿島は、素早い攻撃を仕掛けるが3点目を奪うまでには至らない。前半終了間際には柏に決定機。伊東が中盤でインターセプトすると、町田をかわして3対1の状況をつくりだす。ゴール前でフリーのクリスティアーノに送ったが、クリスティアーノはボールを軸足に当ててしまい、2-2のまま最初の45分を終えた。

 後半最初のチャンスも柏に訪れた。5分、江坂のサイドチェンジが右サイドの伊東に通るとドリブル突破をはかる。ペナルティエリアまで進入すると中央に切り込み左足を狙いすます。シュートは枠に向かうも小田が頭でクリアしてゴールを許さなかった。

 16分、柏のくさびのパスを奪ってカウンターにつなげた鹿島は、金森が右サイドの遠藤に展開、左足でループシュートを狙う。シュートはクロスバーにはね返されたしまったが、こぼれ球に反応した山口が右足で押し込んで鹿島が再びリードを奪った。
 
 FW山崎亮平、FWオルンガと交代のカードを切って反撃に出る。39分にはDF小池龍太のクロスからオルンガが頭で合わせたが、シュートには威力がなくGK曽ヶ端の手におさまった。

 互いに3つの交代を使い終盤へ。ゴールに迫りたい柏に対し、鹿島は集中を切らさず4分のアディショナルタイムも守り切り、3-2で勝利し、ACL決勝第2戦へ弾みをつけた。

 柏はホームで勝ち点を積み上げることができず、17位のまま残り2節を戦う。

(取材・文 奥山典幸)




◆ACL決勝控え先発総入れ替えの鹿島、暫定3位浮上!三連敗の柏は残留黄信号…(ゲキサカ)





◆鹿島大岩監督「非常に頼りに」39歳曽ケ端ら労う(ニッカン)







<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

鹿島アントラーズは、2-0で勝った3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)第1戦から中2日で臨んだ柏レイソル戦で、メンバーを全員入れ替えながら派手な撃ち合いを制した。

大岩剛監督(46)は会見で「チームの一体感が、試合を追うごとに多くなったと実感し、うれしく思う」と語った。

この日は若手主体の陣容の中、1998年(平10)入団組の39歳MF小笠原満男とGK曽ケ端準の2人が先発。後方から声を出し、身ぶり、手ぶりで指示を送った。小笠原は10月20日の浦和レッズ戦、同31日のセレッソ大阪戦に続き3戦連続先発も、今季はリーグ戦で12試合の出場にとどまっている。曽ケ端もリーグ戦は6試合の出場にとどまり、先発は8月19日の横浜F・マリノス戦以来9戦、約3カ月ぶりだった。

大岩監督は「姿勢だったり、立ち居振る舞いだったり、普段の練習の姿勢もそうだし、出る、出ないにかかわらず、ベテランでも普段、出場する機会がない選手が、この試合に向けて準備していた」とベテランを評価した。

質疑応答では、小笠原に加え2007年(平19)に入団し鹿島一筋12年の、MF遠藤康(30)を含めての、ベテランへの評価を問う質問も出た。大岩監督は、MF永木亮太(30)の名も挙げ「(残留争いの渦中にある)レイソルさんの今の状況も把握していますし、勢い、ガムシャラさを、自分たちも受けずにアグレッシブにやろうと言った。小笠原、遠藤、曽ケ端、永木も含めてですが、プレーで引っ張ってくれる。彼らに失礼ですが…非常に頼りになるベテランで評価しています。彼らの経験に関わる部分…それが若手が自信を持っている要因だと思う」と評価した。

一方で、前半24分の失点をはじめ、前半はサイドから崩されており、どう修整したか? と聞かれると、大岩監督は「レイソルさんのボールの動かし方は洗練していて、非常に苦労した。サイドの立ち位置、アプローチを修整し後半、対応してくれた、守備だけでなく、攻撃につながる立ち位置を取ってくれて、良いカウンターにつながって得点できたと分析しています」と説明した。

これで、10日(日本時間11日)に敵地イランのテヘランで行われる、ACL)決勝ペルセポリス第2戦に臨む。大岩監督は「良い状態かどうかは、決勝までの3日間にかかっている。しっかりした準備をして、決勝第1戦、レイソルの1試合、第2戦の1試合に向けてと、チームが1つになる一体感がさらに大きくなったと思う。自信を持ってテヘランに入るが、絶対に難しいゲームになると思う。抽象的になるが、しっかり準備をしたい」と抱負を語った。【村上幸将】




◆鹿島大岩監督「非常に頼りに」39歳曽ケ端ら労う(ニッカン)





◆鹿島、若手が躍動で暫定3位浮上 大岩監督「一体感が増している」(サンスポ)






 明治安田J1第32節第1日(6日、柏2-3鹿島、三協柏)鹿島は若手が躍動して2連勝を飾り、暫定3位に浮上した。10日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を見据え、普段の控え組が先発。2-2の後半16分、クロスバーのはね返りを右足ダイレクトでねじ込み、J1初ゴールとした22歳の山口は「気持ちで蹴った。気持ちよかった」と破顔した。

 過密日程を大胆な采配で切り抜ける大岩監督は「試合を重ねるごとに一体感が増している」とうなずく。勝利で勢いをつなぎ、敵地のテヘランに向かう。

鹿島・大岩監督
「選手たちが最高の準備をしてくれた。相手にボールを持たれる時間もあったが、粘り強く戦った結果が逆転につながった」

鹿島・金森(先制点)
「ファーストタッチでボールを目の前に置けた。狙い通り。決めたことより、勝ったことが重要」

鹿島・町田(CKから得点)
「満男さん(小笠原)がいいボールをくれたので決めるだけだった。2-2でハーフタイムにいけたのは良かった」




◆鹿島、若手が躍動で暫定3位浮上 大岩監督「一体感が増している」(サンスポ)





◆【鹿島】控え組主体でリーグ戦2連勝!「一体感」手にいざACL決戦の地へ(報知)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


 ◆明治安田生命J1リーグ▽第32節 柏2―3鹿島(6日・三脇F柏)

 ACL決勝第2戦・ペルセポリス戦(10日、イラン・テヘラン)を見据えて同第1戦から先発11人を入れ替えた鹿島は、柏を3―2で下す逆転勝利で大一番に弾みをつけた。

 絶叫しながらコーナーフラッグ付近に膝から飛び込んだFW山口一真に、次々とベンチ選手が重なった。2―2で迎えた後半16分。「これを決めなきゃクビだと思った」。山口がこぼれ球を豪快に蹴りこみ、決勝点を挙げた。鈴木優磨、昌子源、三竿健斗…。ベンチにいた主力選手が喜びを爆発させながら、プロ初ゴールのルーキーに次々と飛びかかった。

 イラン移動の前日開催とのなった一戦。前試合から先発11人を入れ替えた。当地との5時間半の時差対策や標高1000メートルの高地対策から、第2戦へ向け柏戦に出場しない主力選手を当地へ前乗りさせる選択肢もあった。しかし大岩剛監督(46)は「まずはJリーグがある。試合に向かっていく姿勢を大事に。チームとしての決定です。勝ち点3を取るという目的がある」とチームを分けず。コンディションの調整よりも、控え組が中心となる柏戦の勝利で“一体感”を手にすることを望んだ。決勝第1戦、柏戦の2試合でけが人を除く全フィールドプレーヤーが出場。全員の力で連勝をつかんだ。

 決勝第1戦は中2日で行われ、第2戦も長距離移動を含む中3日。昨季アジア王者に輝いた浦和は決勝前に事前合宿を行うほど日程に余裕があったこともあり、「何なんですか、この日程は」と苦笑いする選手もいる。それでも控え組の躍動が主力の尻に火をつける最高の3連勝で敵地に乗り込むことに成功した。先制点のFW金森健志は「このメンバーで(10月31日のJ1C大阪戦に続き)勝ったことが大きい。いい形でACLに入っていける」と力を込め、大岩監督も「一体感が試合を追う毎に大きくなっていると実感している」と目を細めた。

 この日出番のなかったDF昌子源、DF山本脩斗、FW鈴木優磨、GK川俣慎一郎の4人は試合後、ピッチ脇でダッシュを行い、コンディションを整えた。チームは7日に出国予定。全員で勝ち取った一体感を胸に、いざ決戦の地に乗り込む。(岡島智哉)




◆【鹿島】控え組主体でリーグ戦2連勝!「一体感」手にいざACL決戦の地へ(報知)


◆鹿島MF山口 J初ゴールがV弾「セレッソ戦は10本打って全部外してしまった」(スポニチ)






明治安田生命J1第32節   鹿島3―2柏 ( 2018年11月6日    三協F柏 )


 鹿島のルーキーMF山口一真(22)がJ初ゴールとなる決勝弾を決めた。 

 2―2の後半16分、MF遠藤のループシュートがクロスバーに当たったはね返りを右足で押し込んだ。「前節のセレッソ戦でシュート10本打ったのに全部外してしまった。今日こそは決めようと思っていた」と声を弾ませた。

 3日のACL決勝第1戦から中2日。チームはターンオーバー制を敷き、10月31日のC大阪戦に続く2戦連続のスタメンで結果を出した。チームは来季のACL出場圏内となる単独3位に浮上。「誰が出ても鹿島は絶対に勝たなくてはいけないチーム」と常勝クラブの矜持(きょうじ)を胸に戦い続ける。




◆鹿島MF山口 J初ゴールがV弾「セレッソ戦は10本打って全部外してしまった」(スポニチ)





◆鹿島ルーキー山口一真「気持ちで」待望プロ初ゴール(ニッカン)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

ルーキーとはいえ大卒だけに、求められるのは「即戦力」。それが今季ノーゴールともなれば、のしかかるプレッシャーは日に日に増していた。本人も「日々、考えさせられるところはいろいろあった」と述懐する。その中で、待ちに待った待望のプロ初ゴールが生まれた。それがチームを勝利に導く決勝ゴールともなれば、喜びはひとしお。今季、阪南大から鹿島アントラーズに加入したFW山口一真は「こんなにゴールから遠のいたのは人生で初めてだった。とりあえず点が取れてホッとしています。気持ちよかった」と素直に喜びを口にした。

中3日で敵地に移動してペルセポリス(イラン)とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を行うため、直近の試合から11人全員を入れ替えた。山口は、同じくACL決勝第1戦前だった10月31日のセレッソ大阪戦に続いて、今季2度目の先発の機会を得た。

そのC大阪戦では両チーム最多9本ものシュートを放った。当時、一緒に試合に出たDF昌子源は「一真が最後までシュートに行くところは、点を決めたい、勝ちたいという気持ちの表れだと思う。最後までああいう姿勢を見せてくれたのは非常に良かった」とたたえていた。

だが、当の本人は、GKと1対1になる場面もありながら、ゴールを奪えなかった悔しさだけが残っていた。「次は取りたい」。そう思って臨んだ柏戦も、前半26分に拾ったこぼれ球を、ゴール左からフリーで放ったシュートは枠を外れ「絶対に決めないといけない場面だった」。もやもやはたまっていた。

だから、後半16分にやっと訪れたそのチャンスの場面では、いろいろな思いが頭をよぎった。カウンター攻撃からFW金森健志のスルーパスを受けたMF遠藤康のループシュートは、GKを越えたもののクロスバーをたたいた。そのこぼれ球が、山口の前に落ちた。

「これで決めないと『クビ』とか、いろいろ…こぼれてきたときにすごくいろいろなことを考えた。最後はボールもほとんど見ていないぐらいの勢いで…。ただ、気持ちで蹴ったら入ったみたいな感じでした」。

詰まりが取れるように、口から雄たけびを発し、サポーターの前に勢いよく滑り込んだ。そこに、普段は主力組の昌子ら控え組が一目散に駆け寄った。誰もが、山口の点を取りたい気持ちを分かっていた。だから、まるで優勝したかのように喜んだ。「みんな、僕が点が欲しいというのは分かっていたと思うし、その中でみんなに祝福してもらってとてもうれしい。チーム一丸となって戦っているなという感じがしました」。

日頃は試合に出られない選手が多く出場した試合でつかんだ勝ち点3。「普段、試合に出ていない選手が、こうやって点を入れたりするとチームの士気も上がるし、盛り上がると思う」。悲願のアジア制覇を前にルーキーが、チームの雰囲気を最高潮に盛り上げた。







◆鹿島ルーキー山口一真「気持ちで」待望プロ初ゴール(ニッカン)





◆鹿島の大卒ルーキー山口一真がプロ初弾、「これだけゴールから遠のいたのは人生で初めて」(ゲキサカ)






[11.6 J1第32節 柏2-3鹿島 三協F柏]

 その雄叫びの表情が、ストライカーとしての渇きを物語っていた。2-2の同点で迎えた後半16分、鹿島アントラーズのMF山口一真がチームの3点目を叩き込み、シーソーゲームに決着をつけた。

「これだけゴールから遠のいたのは人生で初めてだった」と試合後にその胸のうちを明かした山口は、今季、阪南大から鹿島に加入。3月7日のACLシドニーFC戦でプロデビューを飾ると、4月14日の第8節・名古屋戦でJデビューを果たし、アシストも記録した。しかしゴールはなく、プロデビューから8か月後となる柏戦でついにプロ初得点を決めてみせた。

 得点はMF遠藤康のシュートがクロスバーに当たってはね返ったところを、山口が押し込む形となった。「康さんから『サイドハーフはこぼれ球を狙っていけ』という指示があった。こぼれてくるのを信じて走っていました」。まさに思惑通りのゴールとなったが、ボールとゴールの間には複数の柏守備陣がいたため、ブロックされてもおかしくはなかった。「ボールもほとんど見ないくらいで、気持ちで蹴ったら入った感じでした」。執念で奪った得点だった。

 得点後、目の前にした鹿島サポーターに向けて喜びを体現した山口の後ろから、ベンチの選手が抱きついてきた。「みんなも僕が点が欲しいというのをわかっていたと思うし、チーム一丸となって戦っているなという感じがしました」。4日後に迫ったAFCチャンピオンズリーグ決勝に向けて、チームとしても弾みとなるゴールとなったはずだ。

(取材・文 奥山典幸)




◆鹿島の大卒ルーキー山口一真がプロ初弾、「これだけゴールから遠のいたのは人生で初めて」(ゲキサカ)




◆2018明治安田生命J1リーグ 第32節(オフィシャル)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


2018年11月06日(火) 19:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム

【入場者数】9,255人 【天候】雨、弱風、 気温17.8度、 湿度90.0% 【ピッチ】全面良芝、水含み

【主審】松尾 一 【副審】勝又 弘樹 【副審】聳城 巧 【第4の審判員】岡部 拓人


マッチレビュー

明治安田J1 第32節

鹿島の未来が再び輝いた!金森、町田、そして山口のJ1初得点で柏を撃破!

中2日、先発全員変更で臨んだアウェイゲームで、鹿島の未来が再び輝いた。雨の火曜日、三協フロンテア柏スタジアムに乗り込んだJ1第32節。柏レイソルと激突すると、金森のゴールで先制し、逆転を許した後に町田がヘディングシュートを決めて2-2の同点に追い付く。そして後半、山口がJ1初得点を決め、チーム一丸でリードを守り切った。3-2と逆転勝利を収め、暫定3位に浮上した。

3日前、ファイナルの誇りを纏った聖地は青空の下で燦然と輝いていた。ついにたどり着いたACL決勝、ペルセポリスFCを迎え撃った第1戦。極めて重要な“前半90分”で、鹿島は力強く完封勝利を収めてみせた。スコアレスで迎えた58分、レオ シルバが鮮やかなパス交換から左足シュートを突き刺すと、70分には三竿健斗のパスからセルジーニョが左足ボレー。王国育ちの2人がスコアを刻み、アウェイゴールを許すことなく90分を走り抜いた。

「この結果はサポーターが作ってくれた雰囲気のおかげ。背中を押してくれた結果が、無失点という結果になった」。昌子はそう言って、ともに戦うファミリーへの感謝を口にした。アントラーズレッドのスタンドは歓喜を爆発させた後、次なる戦いへと出港する決意を歌声に乗せた。敵地での“後半90分”は1週間後、舞台はテヘランのアザディスタジアム――。過酷な環境であらゆる要素を跳ね除け、そして頂へと昇り詰める。選手たちの背中を押すように、大きなコールが聖地の夕空に響き渡っていた。

だが、鹿島の目前には、テヘランでの決戦と双璧の重要度を備えた90分が待っている。中2日で迎えるアウェイゲーム、柏との激突。「アントラーズは、誰が出ても強くなければならない。勝たなければならない」。10月末の聖地で体現した決意、C大阪戦を相手に演じてみせた会心のウノゼロを、再び――。息つく間もなく、チームは準備を進めていった。

日曜日、そして試合前日の月曜日も、指揮官は午後練習を実施した。前日練習を午後に行うのは極めて異例の措置だが、週末にイランで控えた決戦を見据え、時差調整を進めながらも日立台での90分に照準を合わせていく。大岩監督は「選手たちに『チームとしてやることを意思統一しよう』と話をした。出場した選手で勝ち切りたい」と、再びピッチへと送り出す若武者たちに期待と信頼を託していた。



3戦連続で断行された、大幅な先発変更。今夜は何と、全11選手が入れ替わる形となった。大岩監督はゴールマウスを曽ケ端に託し、最終ラインには小田、犬飼、町田、安西を起用。百戦錬磨の小笠原と永木がボランチの位置でミドルゾーンを制圧し、攻撃陣はフレッシュな面々に。C大阪戦で輝きを放った久保田、ゴールへの貪欲な姿勢を見せた山口、そして金森が虎視眈々とゴールを狙う。そして2列目には遠藤が復帰。その左足でチームを牽引する背番号25が、4試合ぶりにピッチへ帰ってきた。ベンチにはGKの川俣、昌子、山本、三竿健斗、安部、田中、鈴木が座る。



朝から土砂降りとなった火曜日、三協フロンテア柏スタジアムも肌寒い一日となった。夕方には雨脚が弱まったものの、キックオフが迫るにつれて再び勢いを増していく。そんな悪天候でも、アントラーズレッドは続々とビジタースタンドを埋め尽くしていった。ウォーミングアップへ姿を見せた選手たちに、大きなコールが注がれる。1週間前に掴んだ自信を強く揺るぎないものへするために――。

19時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。ビクトリーホワイトに身を包んだ若武者たちは、雨中のアウェイゲームで果敢な姿勢を打ち出してみせる。開始1分足らず、中盤右サイドで久保田が激しいタックルを仕掛けてボールを奪うと、遠藤が左サイドへ展開。安西がスピードを上げて深い位置まで突破してクロスを送る。シュートには至らなかったが、前への意識を強烈に印象付けるファーストアタックだった。





鹿島は立ち上がりからボールポゼッション率を高め、両サイドを使った攻撃で柏を押し込んでいった。すると6分、待望の先制点を挙げる。敵陣右サイドから遠藤が蹴ったFKはクリアされたものの、ペナルティーエリア内でこぼれ球を拾った金森が左足を一閃。強烈な一撃は相手GKの手を越え、そびえたつ黄色の壁の目前で豪快にネットを揺らした。1-0。「必要なのは勝つこと」と決意を刻んでいた背番号14がファインゴールを決め、鹿島がリードを奪った。









開始早々に先制点を奪った鹿島だが、以後は柏に押し込まれる展開が続いた。得点からわずか4分後、ペナルティーエリア内でのポストプレーから瀬川に左足シュートを決められて1-1の同点に。まだ開始間もないとはいえ、同点に追い付いたことでホームチームは勢いに乗った。鹿島は両サイドの背後にあいたスペースを何度も狙われ、深い位置からのクロスでゴールを脅かされる。セカンドボールの攻防を制しても、効果的なカウンターを仕掛けることができなかった。失点から10分以上、我慢の時間が続いた。

そして24分、2つ目のスコアを許してしまった。右サイドの背後へスルーパスを通されると、前方へ抜け出されながらも粘ってプレスに戻った小田がスライディングで突破を阻止。しかしこぼれ球を拾われ、ペナルティーエリア中央から瀬川に右足シュートを決められてしまった。1-2。雨中のアウェイで、前半のうちに逆転を許してしまった。

だが、鹿島は踏みとどまってみせた。失点の直後に選手たちを激しく鼓舞し、中盤の支配者として鋭いスライディングでパスカットを連発した闘将とともに、反撃へと転じてみせた。28分、左CK。小笠原が繰り出した正確無比のボールに、ゴール前の密集から背番号28が頭一つ抜け出す。「狙い通り」という会心のヘディングシュートがネットを揺らした。2-2。セットプレーを活かしてスコアを刻み、鹿島が再び試合を振り出しに戻した。



















前半残り20分強も、ゴール前での攻防が繰り返される激しい展開となった。鹿島はなかなか決定機を作れずにいたが、安西と小田が両サイドでのマッチアップで粘り強い対応を続け、時計の針を進めていった。自陣でのパスミスからピンチを招いた場面もあり、そして前半終了間際にはカウンターから1対3と数的不利の状況を作られて絶体絶命の危機に陥ったが、相手のシュートミスに救われた。2-2。苦しみながらも何とかしのぎ、タイスコアでハーフタイムに突入した。



アントラーズレッドへと攻める後半を前に、大岩監督はサイドの攻防における「選手の立ち位置とアプローチに修正を加えた」。それでも立ち上がりの51分、左サイド深くまで突破を許して決定的なピンチを迎える。至近距離から打たれた伊東純のシュートが枠へ飛んだが、小田が起死回生のシュートブロックを見せた。







鹿島は以後も両サイドから押し込まれたが、ゴール前の攻防で粘り強い応対を続けた。すると61分、敵陣でのボール奪取でカウンターを発動。金森のパスをペナルティーエリア右側で受けた遠藤のループはクロスバーに当たったものの、こぼれ球に山口が詰めていた。C大阪戦では9本ものシュートを放ちながらもネットを揺らせず、悔しさと向き合っていたルーキーは「何も考えずに」右足を振り抜く。気迫を込めた一撃は、コースを消そうと体を投げ出した柏の面々の思いを打ち砕くようにゴールへ一直線。背番号19が疾走し、アントラーズレッドの前で叫ぶ。直後に歓喜の輪ができる。プロフットボーラーとして初めて刻んだスコアが、鹿島を再び前進させた。3-2。山口のJ1初得点で鹿島が逆転に成功した。



















再び奪ったリードを、明け渡すことはなかった。次第に早いタイミングでクロスを入れる回数が増えた柏に対し、犬飼と町田のセンターバックコンビが粘り強く対応。カウンターでは久保田が果敢なチャレンジを見せ、終盤に投入された健斗が中盤に立ちはだかり、田中と安部は果敢な突破とボールキープで時計の針を進めていった。全員が勝利のために戦い抜き、そして歓喜のホイッスルが鳴り響いた。







3-2。日立台まで駆け付けた背番号12は先週に続いて、若武者たちの奮闘と百戦錬磨の面々が示した献身を称え、勝利の誇りを歌い上げた。そして、テヘランでの決戦へと向かう選手たちの背中を押すようにチームコールが送られる。次戦は4日後、ついに迎える決戦だ。日本時間10日24時キックオフ、ペルセポリスFCとのACL決勝第2戦。チームは明日、テヘランへと発つ。アジアの頂を懸けて、チーム一丸で突き進む。




【この試合のトピックス】
・今季のJ1柏戦で2連勝を果たし、昨季の第17節から4戦負けなしとなった。
・J1でのアウェイ柏戦は昨季に続いて2連勝となった。
・遠藤が10月20日のJ1第30節浦和戦以来の先発復帰。公式戦出場は4試合ぶりとなった。
・山口がプロ初得点となるJ1初得点を記録した。
・金森と町田が今季のJ1で2得点目を記録した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・全体の形をコンパクトに保つために、相手に動かされすぎないこと。
・守備の場面では、後手に回らずゴール前の判断をしっかり。
・状況を見ながら、落ち着いてボールを動かそう。

柏レイソル:加藤 望
・相手の背後へのランニングを後半も続けていこう!
・相手に入れ替わられたり、ボールを失っても足を止め!に、すぐに守備に切り替えること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
先制をしてすぐに追いつかれたところで、相手にボールを持たれる時間が長かったが、粘り強く戦った結果が逆転につながったと思う。非常に素晴らしいパフォーマンスと姿勢、立ち振る舞いを見ることができた。非常に評価している。

Q.若い選手が多く出場して、勝ち切ったことへの評価は?

A.このゲーム間隔の中でそれぞれが出場に向けて準備をしていくが、練習に向けたものも含めて姿勢や立ち振る舞いを示してくれている。試合に出る、出ないに関わらず、そして若い選手だけでなくベテランの選手、普段は出場機会がない選手も含めて、全ての選手がしっかりと準備をしていた。若い選手も当然頑張っているが、一体感が試合を追うごとにさらに大きくなっている実感がある。それを非常に嬉しく思いつつ、評価している。

Q.サイドから崩される場面が多かったが、ハーフタイムでの修正は?

A.柏のボールの動かし方は洗練されていて、前半は非常に苦労した。サイドバックやサイドハーフの立ち位置やアプローチの距離、タイミングを修正した。後半はよく対応してくれたと思う。守備だけでなく、攻撃につながる立ち位置でプレーしてくれて、狙いのあるカウンターにつなげることができたと思う。

Q.ベテラン選手への評価は?

A.柏の現状も把握しているし、勢いを出してくるだろう中、それを自分たちが受けるのではなく、アグレッシブにやろうという話をしていた。それを小笠原、曽ケ端、遠藤、永木がプレーで表現してくれた。若手を引っ張ってくれる存在なので、今日だけを見ても非常に頼りになる。頼りになるという表現は失礼だが、非常に評価している。彼らの経験も関わってくる部分。若手がそれを吸収していることが、成長できている要因、自信を持てている要因だと思う。

Q.公式戦3連勝と、いい状態でACL決勝第2戦に臨めるが

A.いい状態なのかどうかは、これからの3日間の準備次第だと思う。しっかりと準備をしたい。シーズンを通して言っていることではあるが、決勝第1戦、柏戦、決勝第2戦と、目の前の試合ごとに一つになって、一体感はさらに強くなったと思う。自信を持ってテヘランに乗り込みたいが、絶対に難しい試合になる。しっかりと準備をしたい。

柏レイソル:加藤 望
ホームで勝たなければいけない試合で負けてしまって、平日のこのような天候の中でたくさんの方が熱い応援をしてくださったのにも関わらず、返すことができなくて申し訳なく思う。選手たちは試合の入りからいい形で、最後まで諦めずに戦っていたと思う。自分の至らないところがたくさんあり、選手に申し訳ないし、応援してくださっている方にも本当に申し訳ない。


選手コメント

[試合後]

【山口 一真】
点を取れてホッとしている。試合前から剛さんに「サイドハーフはこぼれ球を狙っていけ」と言われていた。気持ちで押し込んだシュートだった。ゴールは求められていると思うし、これからもこだわってやっていきたい。

【町田 浩樹】
満男さんがいいボールをくれたので、決めるだけだった。2失点してしまって納得のいく内容ではなかった中で、自分で取れたことはよかった。満男さんが蹴りに行く前に「この辺に欲しい」という話をしていた。いいボールをくれて決めることができたので、喜びに行きました。

【金森 健志】
ファーストタッチでうまくボールを置けたので、あとは思い切り振り抜いた。イメージ通りだった。ベンチを見たら、みんなが喜んでくれていたのでよかった。でも、自分が決めたというよりもチームが勝ったことがよかった。

【小田 逸稀】
自分の背後を狙われていたのはわかっていた。少し考えすぎてしまった部分があった。ハーフタイムに話し合って解決できたけど、試合の流れの中でできるようにならないといけない。(シュートブロックは)来ると思っていたので、コースを切りながら、パスが出たら寄せるつもりでいた。反応できてよかった。

【安西 幸輝】
一真が攻撃でガンガン行けるように考えていた。一真のよさを出させるために話をして、背負って受けるより、やりやすいように角度をつけてプレーをした。守備陣は経験の少なさも出たけど、逆転されてからは最後のところでやらせなかったのでよかったと思う。

【曽ケ端 準】
前半はボールを回される場面が多かった。逆転されてからも集中してプレーできたと思う。ハーフタイムでも特別に何かを変えるという話はなかった。右サイドはヤス、逸稀がバランスよくうまく守れていた。

◆2018明治安田生命J1リーグ 第32節(オフィシャル)

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