日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年7月26日金曜日

◆「衝撃の連続だった」…完敗鹿島エース鈴木優磨が、守護神早川友基が、ブライトンの組織的な強さに脱帽(ゲキサカ)






「シュートも今まで受けたこともないようなニア上の凄いのが飛んできた」と苦笑いを浮かべる。「考え方が違う感じがした。日本人だったらまずは枠に入れないとという感じで蹴ると思うけど、向こうの選手は外してもいいから振ってみようみたいに感じた」。


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◆「衝撃の連続だった」…完敗鹿島エース鈴木優磨が、守護神早川友基が、ブライトンの組織的な強さに脱帽(ゲキサカ)





[7.24 親善試合 鹿島1-5ブライトン 国立]

 FW鈴木優磨の言葉が印象的だった。「やっている方は衝撃の連続でした。行っても取れないし、GKに蹴らせたと思ってもそれがパスになる。どうしようもないというか、一人一人の質、正直レベルが違うなと思いました」。

 鹿島アントラーズは24日に日本ツアーで来日中のブライトンと対戦。こちらはシーズン中、相手はプレシーズンの初戦でファビアン・ヒュルツェラー新監督を迎えた初陣という状況だったが、5発を決められて完敗した。

 ブライトンは前半こそ三笘薫ら“主力”が出場していたが、後半はフィールドメンバー10人全員を交代。それでも19歳FWアマリオ・コジアーデュベリーに2ゴールを許すなど、昨季プレミアリーグで11位のブライトンに底力を見せつけられた。

 最も差を感じさせられたのは「完成度」だという。鈴木は2016年のクラブワールドカップでレアル・マドリーと対戦した記憶を思い起こし、「あの時の衝撃は覚えているけど、世界のサッカーはとんでもないスピードで成長しているなと思った」。

 そして「ビルドアップのところは相当、約束事がある中でやっているなと思った。Jリーグだと(FWがプレスに)行かなくてもCBからあまりいいボールがでないんですけど、予想してないような縦パスやサイドチェンジが飛んでくる。凄く差を感じました」と脱帽した。

 また最後尾からブライトンの圧を受け続けた守護神・早川友基も同様の感想を語る。「チームとしてすべてが組織化されていることに衝撃を受けた。ビルドアップの構造もそうだし、プレッシャーの行き方もすべてがオーガナイズされていた。チームとして全部成熟していて、クオリティが超高いと感じました」。

 特に凄さを感じたのは、センターバックとサイドハーフの選手の技術の高さだという。「個人的には上手すぎると感じた。優磨君のプレッシャーも全部無効化されるんですよ。行っても意味がない状況になっていた。相手は来るのを待っている。やり方の原理原則が違うんでしょうね」。

 また「シュートも今まで受けたこともないようなニア上の凄いのが飛んできた」と苦笑いを浮かべる。「考え方が違う感じがした。日本人だったらまずは枠に入れないとという感じで蹴ると思うけど、向こうの選手は外してもいいから振ってみようみたいに感じた」。それでも枠内シュートは鹿島の2本に対し、ブライトンは10本だった。

 大学時代以来となった三笘との対戦にも懐かしさを感じたが、それよりも世界レベルのサッカーに対する驚きが上回った様子。「チームとしてこれをやらないと(試合に)出られないというのがあると思うけど、その共通認識のレベルが高い。ここで持ったらこの選手に入れてトントンだよね、という質も高いから奪われないし、みんなが一緒のことを考えているから、次の選手のポジショニングにも繋がっている」。この日の経験は必ず、Jリーグの戦いに繋げる。

(取材・文 児玉幸洋)



◆「正直レベルが違う」鹿島のエース鈴木優磨、ブライトンに5失点大敗も「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」(サッカーダイジェスト)






「この試合の感覚は忘れちゃいけない。一人ひとりが感じたことを話し合いながら、さらにチームとして良い方向にもっていけるように頑張りたい」


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◆「正直レベルが違う」鹿島のエース鈴木優磨、ブライトンに5失点大敗も「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」(サッカーダイジェスト)





相手のプレッシャーには「久しぶりにちゃんと圧を感じた」


 鹿島アントラーズのエース鈴木優磨にとっても“気づき”の多い一戦だったようだ。

 鹿島は7月24日、親善試合でブライトンと国立競技場で対戦。前半から失点を重ね、終盤の徳田誉のゴールで一矢報いたものの、1-5で大敗した。

 浮き球のパスでチーム唯一の得点を演出し、84分までプレーした鈴木だったが、ブライトン戦では思うようなプレーができなかったようだ。

「スピードも、寄せもしっかりと取りに来ていて、久しぶりにちゃんと圧を感じた」

 もっとも、「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」と独特の言い回しでブライトンを称賛する。

 特に印象深いのは、ビルドアップの質。

「相当、約束事があるなかでやっていると感じた」とし、前線からボールを奪いに行っても「取れないし、相手のゴールキーパーに蹴らせたと思ったら、それがパスになる。一人ひとりのボールの質だったり、正直レベルが違う」という。

 さらに、ベルギーのシント=トロイデンで3シーズンを過ごすなど、海外を知る鈴木だからこそ感じたこともあるようだ。

「今日やってみて、世界のサッカーはとんでもないスピードで成長していると感じた。すごく差を感じている」

 続けて「この試合の感覚は忘れちゃいけない。一人ひとりが感じたことを話し合いながら、さらにチームとして良い方向にもっていけるように頑張りたい」と意気込む。

 束の間のJリーグ中断期間明けとなる、8月7日のJ1第25節・鳥栖戦では一味違った戦いを見せられるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)



◆鹿島一筋20年、土居聖真が故郷の山形へ完全移籍。「アントラーズは人生そのものでした」(サッカーダイジェスト)






土居聖真のチャントは、僕の一生の宝物です。僕のアントラーズでのサッカー人生は一旦終わりますが、第二のサッカー人生はここから始まります。引き続き、応援していただけると幸いです。


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◆鹿島一筋20年、土居聖真が故郷の山形へ完全移籍。「アントラーズは人生そのものでした」(サッカーダイジェスト)






先のブライトン戦がラストマッチに


 鹿島アントラーズは7月25日、MF土居聖真のモンテディオ山形への完全移籍を発表した。

 ジュニアユースから鹿島一筋の土居は、2011年にトップチームに昇格し、今季で14年目。アカデミー時代を含めれば所属歴は約20年に渡る。2016年のJ1と天皇杯の2冠や、2018年のクラブ悲願のACL制覇などに貢献した。

 今季は24節終了時点で11試合に出場。鹿島の選手として最後にピッチに立ったのは、移籍が発表される前日に行なわれた24日の国立競技場でのブライトンとの親善試合となった。4-2-3-1のトップ下で先発し、前半の45分間プレーした。

 そんな鹿島の生え抜きは、クラブを通じて以下のようにコメントしている。

「鹿島アントラーズを離れ、環境を変える決意をしました。自分にとって、アントラーズは人生そのものでした。

 ジュニアユースから含めて約20年を過ごし、フットボールに必要なすべてのことを学びました。偉大な先輩たちの背中を追いかけ、日々の練習から力を出し切り、どんな状況でもチームの勝利のために行動する。ピッチの中ではどこまでも厳しく、ピッチの外では家族のように温かい、アントラーズのおかげで、今の土居聖真があります。

 そんな自分も、選手としてピッチでまだやるべきことがあり、第二のサッカー人生にチャレンジする必要があると決断しました。このクラブで培ったものを糧とし、すべては勝利のために戦ってきます。アントラーズで獲得したすべてのタイトルの味も、負けて悔しくてたまらない味も、アントラーズファミリーの皆さんとともに歩んできたサッカー人生が、自分を選手としても人間としても大きくしてくれました。

 僕は、カシマスタジアムでどんな時も自分の背中を押してくれた土居聖真コールを、一生忘れることはありません。土居聖真のチャントは、僕の一生の宝物です。僕のアントラーズでのサッカー人生は一旦終わりますが、第二のサッカー人生はここから始まります。引き続き、応援していただけると幸いです。

 まだまだ皆さんに伝えたい想いや感謝はありますが、ここでは長すぎますのでこの辺にしておきます。そして鹿島アントラーズに関わるすべての皆さん、偉大なる大先輩ジーコさんにも感謝の意を込めて、次の旅へと出発します。ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします」(原文ママ)

 新天地での土居の背番号は「88」に決定した。故郷の山形に鹿島での豊富な経験を還元できるか。

構成●サッカーダイジェスト編集部



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