日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年9月11日土曜日

◆「こんなにうれしいゴール初めて」名古屋FW金崎夢生が大記録に華添える“復活弾”(ゲキサカ)






[9.10 J1第28節 名古屋3-0徳島 豊田ス]

 名古屋グランパスFW金崎夢生が10日、J1第28節の徳島戦(○3-0)で10か月半ぶりのゴールを挙げた。J1史上最多の年間クリーンシート記録に華を添える復活弾。昨年11月に負った右膝の重傷を乗り越えた32歳は試合後のフラッシュインタビューで「いやー、長かったっすわ……」と感慨をあらわにした。

 金崎は昨年11月11日、J1第7節延期分の広島戦で右膝を負傷。MRI検査の結果、右膝前十字靱帯損傷・外側半月板損傷で全治約6~8か月と診断された。

 プロ入り15年目の金崎にとって、シーズンの大半を棒に振るような負傷はこれが初めて。それでも長いリハビリを乗り越え、今年8月30日のJ1第27節清水戦で待望の復帰を果たすと、ルヴァン杯準々決勝の鹿島戦で第1戦、第2戦ともに途中出場していた。

 そうして迎えたこの日、金崎は後半29分にFWシュヴィルツォクとの交代でピッチに入ると、同43分にMF相馬勇紀が獲得したPKのキッカーを任された。細かいステップを踏むおなじみの助走から右足を振り抜き、強烈なシュートをゴール左へ。これが昨年10月31日の第25節鹿島戦以来となる公式戦での得点となった

 試合後、フラッシュインタビューに応じた金崎は「いやー、長かったっすわ……」と長いリハビリ生活への感慨をあらわにすると、「自身としても初めての怪我だったけど、監督はじめたくさんの人にサポートしてもらって、こんなにうれしいゴールも初めてです」と喜びを語った。

 名古屋はこの日、年間の無失点試合数を18試合に伸ばし、現行1カード2試合制におけるJ1史上最長記録を塗り替えた。

 それでも大記録に華を添えたFWは「まだ何も獲っていない。まだ途中なので、何も意味がない。しっかりタイトルを取るなり優勝できればいいけど、何も獲っていないのでチームを引き締めて頑張りたい」と述べ、4日後に控えるAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメントを見据えていた。




◆「こんなにうれしいゴール初めて」名古屋FW金崎夢生が大記録に華添える“復活弾”(ゲキサカ)





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■鹿島アントラーズ 荒木とD・ピトゥカのホットラインにかかる期待は大きい




【プラス材料】
 リーグ戦2連勝中で4位につけ、来季のACL出場権が与えられる3位のヴィッセル神戸までは勝ち点差「1」しかない。直近はJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で名古屋グランパスに2連敗を喫して敗退が決まったものの、リーグ戦で上位を目指せる位置にいるだけに、選手たちのモチベーションは心配ないようだ。練習でもリーグ戦での巻き返しを期する空気があるということで、この点はプラス材料になる。

 また、MF荒木遼太郎がチームの中でも、リーグ全体で見ても、特別な存在になりつつある。MFディエゴ・ピトゥカから荒木に縦パスが入る瞬間がスイッチとなり、攻撃のテンポが上がる。チームとしても、この2人のラインを生かそうという共通理解が進んできているのもポジティブな要素と言える。

【マイナス材料】
 プラス材料に荒木とD・ピトゥカのホットライン確立を挙げたが、マイナス材料ではそれ以外の攻撃の策が乏しいことに言及しなければならない。

 荒木を警戒されると、得点だけでなく、チャンスの臭いも感じられなくなることがある。チャンスの起点をサイドに求めたり、FWエヴェラウドの高さや強さを起点にしようとすることもあるが、チームとしての形をなかなか確立できないでいる。相手にツボを押さえられることも増えてきた。セットプレーでの得点でカバーしているが、流れの中から得点を奪える形が少ないのが現状だ。

 優勝を目指せるだけの戦力を整えながら、4位に甘んじている現状の一因がここにある。とはいえ、アビスパ福岡に対して力量上位であることは間違いない。

文:totoONE編集部


■アビスパ福岡 磨きをかけた堅守で前回対戦の再現へ。懸念は点取り屋の不在





【プラス材料】
 両チームともリーグ戦3連勝を懸けた一戦になる。8月29日に行われた前節の徳島ヴォルティス戦で先制点を挙げたMF金森健志は「どちらが勢いを維持できるか。鹿島アントラーズはしたたかなチームなので、相手のペースに持っていかれないことが大事」と古巣戦を見据えた。

 徳島戦では53分に金森が先制点を奪った後、途中出場のFWジョン・マリが2得点を挙げて3-0で快勝した。いずれも相手を崩した流れの中から前線の選手がきっちりゴールを決めており、直近の試合ではMFジョルディ・クルークス、FW山岸祐也なども得点を重ねている。堅守をベースにしながら、前線の決定力が上がっている点は好材料だ。

 持ち味の堅守においても、五輪開催期間にスピード感あるプレッシングや組織力をブラッシュアップさせており、連勝につなげている。

【マイナス材料】
 鹿島と第5節で対戦した際は1-0で勝利しているが、JリーグYBCルヴァンカップでは1分1敗と白星を挙げることができなかった。とりわけルヴァンカップの第2節では5失点を喫しており、早い時間帯に失点することがあれば、今節も大量失点という悪いイメージが浮かんでくるだろう。

 白星を挙げた第5節は完封勝利で、まずは前半を無失点で折り返すことが勝利へのカギとなるか。長谷部茂利監督は「(鹿島は)タレントも揃っているし、何より勝負へのこだわりが素晴らしいチーム。(アビスパ福岡は)あの手この手で仕掛けて、そのひとつが成功するかしないかという勝負になるだろう」と鹿島戦をにらんだ。

 また、前節2得点のJ・マリがW杯アフリカ2次予選に臨むカメルーン代表に招集されたため、今節は欠場が濃厚。ボックス内での決定力を備える選手の不在はマイナス要因か。

文:新甫條利子




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 鹿島・相馬監督が新戦力の台頭を期待した。チームは11日にホームで福岡と対戦する。5日のルヴァン杯名古屋戦でDF犬飼が負傷離脱し、東京五輪代表DF町田も離脱中。センターバックの柱2枚を欠く緊急事態だが、指揮官は「我々にとっては厳しい状況だが、新しい力を出すチャンスでもある」と話した。




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