日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年7月10日日曜日

◆興梠 技ありアシストに「決めたかったけど最低限」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/10/kiji/K20160710012936680.html

明治安田生命J1第2S第2節  浦和2―0柏 (7月9日  埼玉)

攻め上がる浦和・興梠

 OA枠でリオ五輪に参戦する浦和のFW興梠が、技ありのアシストをマークした。1―0の後半5分、中央で待ち構えた興梠は、左サイドからのパスを左足アウトサイドで李に落とすと、その李から再びリターンパス。転びそうになりながらも右足アウトサイドでの1タッチで踏ん張り、右に攻め上がった李の動きに合わせてループ気味にアシストした。

 「受ける体勢が悪かったけど、チュン(李)の走りだしが見えた。あそこしかコースがなかった」。しなやかに体を動かす“曲芸”で、李のループボレー弾を完成させてみせた。
 
 リオ五輪出場の内定後は2戦3発と決定力を示していたが、この日は持ち味のポストプレーで魅せた。手倉森監督が国際舞台で求めた「前線の収まり」を見事に体現した興梠は「ゴールを決めたかったけど最低限アシストできればいい。何より勝ったことがうれしい」と笑った。ストライカーの復調と歩を合わせるように浦和はリーグ4連勝。第2Sで4位に浮上した。ブラジルに旅立つまで残り2試合。「なるべく勝ち点を積み上げたい」と前を見据えた。

◆【鹿島】なぜアントラーズはスタイルを守り続けられるのか? スカウト部長が明かす方針とは(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160708-OHT1T50207.html



 「今どき珍しいですね。こんなに多いなんて」。鹿島の椎本邦一スカウト担当部長(58)は、他クラブのスカウト担当からそう声を掛けられた。4月30日の大宮戦(NACK)。スタメンのうち8人がクラブの下部組織外から加入した選手だった。Jクラブの下部組織が発展し多くの選手が加入するようになった現在、人数の多さに驚かれたという。

 鹿島も下部組織の充実を図っているが、周辺の人口が少ないというハンデを抱えている。有力選手が入ってくる可能性はその分低く、サッカーのトレンドが変わってもクラブ外に人材を求めなければいけない。椎本部長を支えているのが「高校から選手に来てもらわないとチームがつくれない」という危機感。毎年、意中の選手から返事が来る夏場は特に「つらい」という仕事を22年間続けている。

 大事にしているのは「鹿島に合う選手。自分の目を信じること」。他クラブは監督の判断で獲得の可否を決めるが、鹿島は椎本部長の専権事項となっており責任は重い。「取ってきた選手が成長して、結果を出してくれるのが一番うれしい」。7年ぶりのリーグタイトル獲得の瞬間は、出張先で最近購入したタブレット端末で見届けた。余韻に浸りながらも、頭の中では常に数年先を見据えている。

◆鹿島から移籍のカイオは“日本のネイマール”…現地報道をブラジル紙が紹介(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20160709/466499.html



 ブラジル人MFカイオが鹿島アントラーズからUAE(アラブ首長国連邦)のアル・アインへ移籍したニュースが、同選手の母国でも報道された。ブラジル紙『ランセ』は8日、UAEメディアの報道を引用して「“日本のネイマール”が鹿島からアル・アインへ」と見出しを掲げ、記事を掲載している。

 同紙は、カイオが2年半に渡って所属した鹿島からアル・アインへ移籍し、3年契約を結んだことを紹介。同選手について「1年目の2014年にベストヤングプレイヤー賞を受賞し、昨年と今年の前半戦も好パフォーマンスを続けた。今年のファーストステージ制覇に貢献している」と記している。

 そして同紙は、カイオが現地メディアに“日本のネイマール”と呼ばれていることを紹介。「ドリブルとスピードあふれるプレー、そしてゴールによって多くのファンを魅了してきたが、(新天地で)新たなファンを獲得しようとしている」と、活躍を展望している。

 カイオは1994年生まれの22歳。2014年に千葉国際高校から鹿島に加入した。加入1年目にはJ1リーグで30試合出場8ゴールを記録し、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。2015年は明治安田生命J1リーグで32試合出場10ゴール、今シーズンはJ1リーグ・ファーストステージ全17試合中16試合に出場して5ゴールを記録した。

 アル・アインはアラビアン・ガルフ・リーグで最多12回の優勝を誇る強豪。2003年にはAFCチャンピオンズリーグを制している。今シーズンの同大会ではベスト8進出を決めており、準々決勝ではロコモティフ・タシュケント(ウズベキスタン)と対戦する。

◆内田が国内リハビリ終え、実戦復帰に光 右膝痛は「なんとかなるっしょ」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20160708-OHT1T50234.html



 右膝を痛めて離脱しているDF内田篤人(28)=シャルケ04=が8日、鹿島でのリハビリを打ち上げた。近日中にドイツに向けて出国する。2月中旬の帰国当初は「治る気がしなかった」という右膝が「なんとかなるっしょ」と、一部の対人練習ができるまで回復。時期は定めていないが、2015年3月以来となる実戦復帰へ前進していることを明かした。

 内田は昨年6月、右膝膝蓋腱(しつがいけん)の手術を受け、全治4~6か月の診断を受けた。手術は成功したものの、患部が骨化する珍しい症状に見舞われた。「もう一回やったら、サッカー選手として終わり」という中で、痛みが消えることはなかった。2月中旬にドイツを離れ、言葉が通じる国内でのリハビリを決断。5月上旬からは鹿島で治療を受けていた。

 歩くことから始めたリハビリは徐々に強度を上げ、現在はダッシュやボールを蹴ることもできるようになった。「キツいのはここから。選手としての負荷がかかってきて、どうか。EL(欧州リーグ)もあるから週に2試合になる。シーズンが始まってキツいとなって休んでいては(ダメ)」。5か月前、選手に戻るイメージすらできなかったことを考えれば大きな前進だ。

 「普通、クラブはけが人を受け入れたがらない。それは自分が新たなけがをしてしまうリスク(シャルケ04との補償問題など)があるから。ありがたい」と古巣の鹿島に感謝した。次のステップは全体練習への合流だが「ここまで来たら、ちゃんとやりたい」と、右膝以外もトップコンディションに戻してから練習に参加する考えだ。15年4月に始まったリハビリ生活。1年3か月が経過し、光が差し込んできた。(内田 知宏)

◆シャルケ・内田、国内リハビリ終え、成田出発しチーム合流へ!(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20160709-OHT1T50216.html



 右膝痛で離脱中のDF内田篤人(28)=シャルケ04=が9日、チームに合流するため成田空港から出国した。ドイツに渡って今季で7シーズン目となるが、初めて個人トレーナーを帯同させることを決断。すでにボールを使ったトレーニングができるまでに回復しているが、この先も万全の態勢で昨年3月以来となる実戦復帰を目指す。

 昨年6月に手術後、周辺が骨化する珍しい症状で長期離脱。約5か月間、国内でリハビリを続けていた。9月のアジア最終予選での日本代表復帰にも「間に合えば行きます。間に合わなかったら行かないですし」と視野に入れた。

◆【鹿島】チームのために自己犠牲 鳥栖移籍の青木がサポーターから愛された理由(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160708-OHT1T50200.html







 J1第1ステージ(S)を制した鹿島のDF青木剛(33)が6月末で、16年間を過ごしたクラブを退団し鳥栖へ完全移籍した。自らの性格、プレーを「地味」と語る男が、なぜタレントが集まるトップクラブで長年プレーし、サポーターの支持を得られたのか。たぐいまれな不動心と犠牲心を持ち、多くのタイトル獲得に貢献してきた男の生きざまに迫る。

 青木という選手を象徴する言葉がある。「出る、出ないは監督が決めることなので、試合に向けて自分はいつ出番が来てもいいように準備する」。鹿島の主力ボランチとして試合に出場していた時期も、若手にポジションを奪われ出番が減った近年も、答えは同じだった。

 もともと気弱な性格だった。中学校のマラソン大会。持ちタイムは学年1位だったにもかかわらず、緊張から当日になると腹痛に見舞われ、3年間で一度も優勝できなかった。プロ入り後も大事な試合で勝敗に関わるミスをしてしまい「ミスしたら交代させられることばかり考えていた」。02年のアジア大会決勝ではPKを献上し、U―21日本代表は敗戦。試合後、初めて涙を流した。

 変わったのは夫人の何気ない行動からだ。07年、流行していた自己啓発本を勧められると、数え切れないほどの本に目を通した。気に入った著者のサイン会や講演会にも足を運んだ。本から学んだ「体を動かすのは心」を意識することで、緊張にのみ込まれない術を身につけた。09年にJ初のリーグ3連覇を達成した時、雨の降る埼玉スタジアムで青木の頬には今までと違う涙が流れていた。

 鹿島では15回の契約交渉に臨み、クラブからの提示金額を保留することは一度もなかった。契約担当者には直接言わなかったが「年俸をあまり増やして欲しくない。クラブの負担になったら嫌だから」という理由だった。選手寿命の短いサッカー選手の判断としては間違っており、稼げる時にできるだけ稼がなければならない。ただ、1人の幸せより多くの幸せを望むのが青木という男だ。

 新天地に決まった鳥栖には、長年愛用する疲労回復促進器具やパワープレートが設置されていない、と人づてに聞いた。自宅用に1台買えば用が足りるところ、青木はチームメートが練習場で使えるよう2台の購入を決めた。1台100万円以上もする高価な買い物だ。最終的には鳥栖の竹原稔社長が青木の心意気に打たれ、クラブで購入することが決まった。

 鹿島OBのDF内田篤人(28)=シャルケ04=は「青木さんみたいな人がいるチームは強いよね」と明かす。「不動心」と「犠牲心」は若手の手本となり、チームを引き締めるからだ。6月25日、第1S優勝を決めた福岡戦で青木は後半ロスタイムからピッチに立った。功労者にサポーターから万雷の拍手が降り注いだ。「最後まで鹿島でプレーしたい」という夢はかなわなかったが、新天地でも多くのものをチームにもたらすだろう。

 ◆青木 剛(あおき・たけし)1982年9月28日、群馬・高崎市生まれ。33歳。7歳から高崎FC中川でサッカーを始める。2001年に前橋育英高から鹿島入り。本職はボランチだがセンターバック、サイドバックもこなす。日本代表2試合出場。J1通算376試合出場8得点。183センチ、75キロ。右利き。血液型O。

◆鹿島・金崎 2点演出で第2S初白星導く(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/10/kiji/K20160710012935700.html

明治安田生命J1第2S第2節  鹿島4―2広島 (7月9日  Eスタ)

 鹿島のFW金崎が2得点に絡み第2ステージ初白星に導いた。前節のG大阪戦は右太腿打撲のため欠場したが、先発に復帰すると前半33分にシュートを放ち、こぼれ球をMF遠藤が押し込み先制。1―0の後半5分には右サイドからMF柴崎が浮き球パスを送るとMF中村がヒールで流し、最後は金崎が左足で豪快に突き刺した。その後、広島に2点を返されたものの、FW土居、MF中村のゴールで突き放した。

 第1ステージを制したが、第2ステージの開幕戦でG大阪に1―3で完敗。この日、石井監督はリオ五輪代表DF植田を先発から外すなどテコ入れした。「優勝するためには連敗してはいけない」と話していたDF昌子の言葉通り“完全制覇”へ再スタートを切った。

◆【鹿島】土居100戦記念弾含むチーム4発!第2S初勝利(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160709-OHT1T50255.html

 ◆明治安田生命Jリーグ J1第2ステージ第2節 広島2―4鹿島(9日・エディオンスタジアム広島)

 鹿島が昨季J王者・広島をねじ伏せた。前半33分、GKがはじいたところをMF遠藤が右足で詰めて先制。後半4分には金崎が左足で豪快に決め、1点差に迫られた同11分にはFW土居が出場100試合を飾る記念弾、同13分にはMF中村がダメを押した。第2S初勝利。土居は「連敗したら終わり。ここでズルズルいかず、持ちこたえられたのはチーム力」と胸を張った。

 第1S優勝から1週間後、第2S開幕のG大阪戦(2日)で逆転負け。完全制覇を掲げるクラブにとって正念場を迎えた。多くのチームが広島の戦術に合わせ後ろに引くことを選ぶ中「これがウチらのやり方。暑いから行けないというのはない。これで(第1S)勝ってきた」(土居)と前からボールを追って快勝につなげた。第1S優勝で得た自信が連敗を阻止。エース金崎も「良かったねぇ」と笑った。

◆鹿島FW土居 通算100試合出場でV弾「記念に決めれて…」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/10/kiji/K20160710012936610.html

明治安田生命J1第2S第2節  鹿島4―2広島 (7月9日  Eスタ)

 鹿島は4ゴールの大勝で第2S初勝利を挙げた。2―1の後半11分に左クロスをFW土居が左足で押し込んだ。1点を返されたため結果的にこのゴールが勝負を決めることになった。くしくもこの試合で通算100試合出場。「記念にゴールを決められて良かった」と喜んだ。

 第2S開幕だった前節G大阪戦は1―3の完敗。MFカイオがアルアインに移籍するため欠場していた。「世間では“カイオがいないから”という声もあるが、(今日は)それを感じさせない4ゴールだった」と胸を張った。

◆第1S覇者・鹿島、本領4発!土居「記念になるゴール」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160710/jle16071005010002-n1.html

後半、ゴール決め、喜ぶ鹿島・土居=Eスタ

 明治安田J1第2ステージ第2節(9日、広島2-4鹿島、Eスタ)第1ステージ覇者・鹿島が本領を発揮。前半33分にMF遠藤のゴールで先制し、後半4分に遠藤との連係から日本代表FW金崎が今季9点目。さらに、この試合でJ1通算100試合出場を達成したFW土居や、MF中村が決め、昨年の年間王者に4-2で勝利。土居は「記念になるゴールを決められてよかった」と笑った。

◆鹿島カイオ抜けても4発圧勝、土居も胸張る総合力(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1676035.html



<明治安田生命J1:広島2-4鹿島>◇第2ステージ第2節◇9日◇Eスタ

 鹿島が、最近4勝1分けと“お得意さま”だった広島に圧勝した。先制は前半33分、FW金崎夢生(27)のシュートのはね返りをMF遠藤康(28)が右足で決めた。1-0の後半4分にはMF中村充孝(25)のヒールパスを受けた金崎が、豪快に左足ボレーでゴールにたたき込んだ。

 プレミアリーグのアーセナル移籍が決まり警戒していた広島FW浅野拓磨(21)に1点を返されたが、その2分後、左クロスをFW土居聖真(24)が左足で決めて難なく突き放す。シュートはクロスバーをたたいたが、はね返りがGK林の背中に当たってゴールに吸い込まれた。さらに2分後、遠藤のミドルシュートのこぼれ球を中村が押し込み、一気に4得点した。

 第1ステージ(S)を制しながら、第2S開幕戦のG大阪戦は1-3で完敗。連敗を快勝で回避した石井正忠監督(49)は「前回やられたセットプレーではタイトに守ってくれた。ただ、流れの中で取られたことは反省」。土居は「(UAEに電撃移籍した)カイオがいないことを感じさせない4得点でしたね」と総合力の高さに胸を張った。

◆鹿島が怒涛のゴールラッシュで4発勝利 広島は浅野2発も連勝ストップ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?193605-193605-fl

[7.9 J1第2ステージ第2節 広島2-4鹿島 Eスタ]

 鹿島アントラーズが敵地でサンフレッチェ広島に で勝利した。前節のG大阪戦に敗れ、第2ステージまさかの黒星発進となっていた鹿島だが、第2ステージ初勝利は快勝で飾った。広島は連勝が3でストップ。7戦ぶりの黒星を喫した。

 最初の得点は前半33分に決まった。DF塩谷司のミスを見逃さなかったFW金崎夢生がボールを奪ってシュート。GK林卓人に弾かれたが、こぼれ球をMF遠藤康が押し込み、鹿島が先制に成功した。

 後半は怒涛のゴールラッシュとなる。まずは4分、金崎がゴール中央からシュートを蹴り込み、鹿島が追加点を奪うと、同9分には負けじとMF丸谷拓也のスルーパスに反応したMF浅野拓磨がゴールネットを揺らし、広島が1点を返す。

 しかし後半11分にFW土居聖真のクロスバーに当てたシュートがGK林に当たってゴールインとなる得点で鹿島が突き放すと、同13分にはCKで混戦を作ると、遠藤のシュートのこぼれ球をMF中村充孝が押し込み、リードをさらに広げた。

 広島は後半37分にFW宮吉拓実のスルーパスから浅野がこの日2点目を蹴り込む。アーセナルへの移籍が決まり注目を浴びる中で結果を残すリオデジャネイロ五輪代表の活躍を勝ち点に繋げたいところだったが、ビハインドは重く、2-4で敗れた。

◆1st王者・鹿島、昨季年間王者の広島を4発撃破…浅野2ゴールも及ばず(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160709/466548.html



 2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第2節が9日に行われ、サンフレッチェ広島と鹿島アントラーズがエディオンスタジアム広島で対戦した。

 2日に行われた第1節でジュビロ磐田に3-0と快勝し、好スタートを切った広島。年間勝ち点では4位につけ、首位の川崎フロンターレとの差は「9」となっている。ステージ開幕2連勝を目指す今節、先発メンバーは前節と同じ顔触れで、前線にはFW佐藤寿人と得点ランキング首位を走るFWピーター・ウタカ、さらにアーセナル移籍が決まったリオ五輪日本代表FW浅野拓磨らが入った。同じくリオ五輪日本代表のDF塩谷司も先発メンバーに名を連ねている。

 一方、ファーストステージを制した鹿島はセカンドステージ初戦、ガンバ大阪に1-3と逆転負けを喫した。年間勝ち点では2位に転落。前年王者の広島を相手にアウェーゲームに臨む今節、先発メンバーにはDFファン・ソッコが最終ラインに入り、リオ五輪日本代表DF植田直通はベンチスタートとなった。中盤にはMF柴崎岳やMF小笠原満男らが入り、前線ではFW金崎夢生が2試合ぶりに復帰し、J1通算100試合出場となったFW土居聖真と2トップを組む。

 最初の決定機は14分、鹿島の遠藤康がペナルティーエリア右角から土居とのワンツーで中央突破。得意の左足を振り抜いたが、フリーの状態から放たれたシュートは枠の左へ逸れた。21分には右サイドからのパスを受けた土居がペナルティーエリア内に持ち込んで強烈な右足シュートを放ったものの、GK林卓人に阻まれた。

 以降は互いに拮抗した展開となった。ゴール前まで迫るものの、シュートまで持ち込めない場面が続く。しかし33分、鹿島が均衡を破った。敵陣でプレスをかけて相手のパスミスからボールを奪うと、金崎がミドルシュート。GK林が弾いたこぼれ球に反応した遠藤が右足ダイレクトで蹴り込み、ゴールネットを揺らした。前半は1-0で終了した。

 後半立ち上がり、次のゴールを奪ったのは鹿島だった。右サイドからのボールを柴崎がつなぎ、中村充孝がヒールで後方に落とすと、最後は金崎が豪快に決めた。鹿島が追加点を挙げ、リードを2点に広げた。

 2点ビハインドを負った広島は54分、中央突破からスルーパスに反応した浅野が冷静に流し込んで1点を返した。しかし2分後、鹿島の土居が豪快な左足シュートを放ち、クロスバーに当たったボールがGK林に当たってゴールへ吸い込まれた。さらに2分後、今度は右CKからの攻撃で遠藤がミドルシュートを放つと、最後はこぼれ球を中村が押し込んで4点目。リードを3点に広げた。

 10分間で4ゴールが記録される激しい展開。3点を追う広島は67分、負傷明けのミキッチをピッチに送り出して反撃を期す。74分には右サイドからのクロスにピーター・ウタカのヘディングシュートが枠を捉えたが、GK曽ヶ端準が好セーブで阻んだ。

 広島は82分、浅野が縦パスに反応してペナルティーエリア右側に持ち出し、豪快な右足シュートでゴールネットを揺らした。浅野の2ゴール目で広島が2点差に迫った。

 しかし、広島の反撃はここまで。4-2で鹿島が勝利を収め、アウェーで勝ち点差を獲得した。鹿島は今シーズン、広島相手に2試合連続の4ゴールを挙げて勝利を収めた。

 ステージ初勝利を収めた鹿島が年間勝ち点を「42」に伸ばした。次節は13日、ホームに名古屋グランパスを迎える。一方、ホームで4失点を喫して敗れた広島は次節、13日に柏レイソルとアウェーで対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 2-4 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 33分 遠藤康(鹿島アントラーズ)
0-2 49分 金崎夢生(鹿島アントラーズ)
1-2 54分 浅野拓磨(サンフレッチェ広島)
1-3 56分 土居聖真(鹿島アントラーズ)
1-4 58分 中村充孝(鹿島アントラーズ)
2-4 82分 浅野拓磨(サンフレッチェ広島)

◆2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51796

明治安田J1 2nd 第2節

遠藤!金崎!土居!中村!怒濤の4ゴールで、広島との乱打戦を制す。

前節、ホームのカシマで3失点を喫し、G大阪相手に悔しい逆転負けを喫した鹿島が、今節は昨季王者の広島との乱打戦を4-2と制し、勝利した。



台風1号の影響もあり蒸し暑さを感じるエディオンスタジアム広島で、序盤は両チームとも相手の出方を探り合う慎重な試合運びを見せた。そこから鹿島は前線でのチェイシングから少しずつリズムを作り出し、遠藤、土居らが決定的なチャンスを作り出した。













そして33分、相手DF陣の要である塩谷の不用意なトラップを見逃さずに金崎がボールを奪取すると、そのままシュート。これは相手GK林に止められたものの、そのこぼれ球を遠藤が冷静に右足で決め、鹿島が先制した。







1点リードで45分を折り返した鹿島は、後半に入っても勢いが衰えない。49分、西からボールを受けた柴崎が前線へ鋭いパスを送る。これを中村が芸術的なヒールで落とし、最後は金崎が決めた。



リードを2点に広げた鹿島が試合を優位に進めるかと思われたが、その5分後、丸谷のスルーパスから浅野にあっさりと決められ、1-2とされる。だが、ここで終わらなかったのが今日の鹿島だった。その直後の56分、カウンターからこの日J1通算100試合出場となった土居が、自ら節目の試合を祝うゴールをボレーで奪うと、続いて58分には中村が今季初ゴールを決め、4-1とした。





その後、打ち合いとなったが、植田に代わりファン ソッコが今季リーグ戦初先発となるCBを務めた最終ラインはそのファン ソッコと昌子が中心となり、奮闘する。82分にまたもや浅野に決められるが、その後はウタカやミキッチらを押さえ込み、4-2で2ndステージ初勝利を飾った。







1stステージのホームゲームに続き、昨シーズンの年間王者である広島からまたしても4ゴールを奪ったことは評価したい。だが、前節の3失点に続き、この試合でも複数失点を防ぐことはできなかった。前節のようなセットプレーからの失点ではなかったものの、どこかあっさりと決められた2失点。試合後、選手たちにも笑顔は見られなかった。

誰もが反省点を感じる、この試合。勝ち点3を積み重ねたことを糧にして、更なる高みを目指さなければならない。まだまだ、これからだ。





【この試合のトピックス】
・土居がJ1通算100試合出場を達成。また自らの節目を祝うゴールを決めた。
・中村が今季初ゴール。
・ファン ソッコが今季リーグ戦初先発。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半、相手は必ずギアを上げてくる。こちらもしっかり入って相手に良いリズムを作らせないこと。
・相手のセットプレーを受ける場面では、タイトに厳しくいこう。
・セカンドボールをしっかり自分たちのものにして、ポゼッションを高めよう。

サンフレッチェ広島:森保 一
・もう一度、自分たちの形でしっかり戦うこと。
・頭は冷静に、体はハードに戦うこと。
・必ず逆転するぞ!

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日もたくさんの方が観に来ていただけている中、お互いタフな試合が出来て良かったと思う。広島に対しては多くのチームが引いて守ってカウンターという中、ウチはアグレッシブにボールを奪いにいこうというスタンス。今日もそのスタンスでいったが、それが非常にいい形で出たし、後半は追加点が取れた。これを続けていければということだが、広島の攻撃力も非常にあるし、相手のシステム変更に対応できずに失点してしまった。そこは良くなかった点。ただ1点を取った後もどんどん追加点を取りにいくという姿勢、アグレッシブに行くサッカーというのは今日見せることが出来たと思う。これを続けて、毎試合毎試合積み重ねて最終的には2ndステージも優勝したい。

Q 広島に対する対策で一番考えたことは?
A シャドーの選手をどう対応するかということと、3バックの前にいる選手に対し、誰が行くかということがキーポイントだったと思う。またどこの地点からプレッシャーをかけて、ボールを奪うか。これが広島とやる時にいつもポイントになる点だと思う。前半はうまくできた。後半はお互い攻め合う形になったので、うまくいかなかったところがある。それは反省すべき点。

サンフレッチェ広島:森保 一
ホームで敗戦してしまったことは本当に悔しいし、今日もたくさんのサポーターが後押しをしてくれた中、勝利を届けることができずに笑顔で帰宅してもらえないことに残念に思う。勝利をお届けできなかったことにお詫び申し上げたい。ただ、負けている中、選手たちが最後まで戦い抜けたのはサポーターのおかげだと思う。最後まで選手たちが戦い、走り抜く姿は感じていただけたかと思う。4-1から2点目を取りにいった選手たちのがんばりを次節につなげたい。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
100試合出場でちゃっかりゴールを決めてしまった。前半のチャンスで決められなかった時、今日はないかと思った。100試合は通過点なので、これからも出場数を刻んでいければいい。ズルズルと連敗せずに持ちこたえられて良かった。守備では1失点でも少なく出来れば良かった。他のチームは守備のブロックを作ってからだけど、うちは前線から行くやり方なので、それがはまっていたと思う。それでも前半は奪った後のパスミスが多かった。3点目、4点目が入った後、前から行くのがきつくなった時の対処方法を工夫すれば、失点は抑えられると思う。

【遠藤 康】
先制出来て良かった。その前に1本外していたが、躊躇なく打った。右足だったけど、そっちの方が入る。連敗しなくて良かった。でもすぐに試合なので、まずは体を休ませて準備したい。

【中村 充孝】
難しいゴールではなかった。自分は最悪ファールを取れるプレーをしないといけないと思っている。ボールを失うシーンもあった。カイオみたいにスピードはないので、もっと頭を使ったプレーが出来ればいいと思う。夢生君へのアシストは夢生君が決めてくれたから取り上げてもらえる。決めた夢生君がさすがだと思う。エリア内での仕事を前半から増やしていければいい。

【山本 脩斗】
前半は暑くて、きつかった。柏選手を抑えるのに最初は大変だったが、先制点が入ってからは、落ち着いて対応することが出来た。ミキッチが入ってから相手のフォーメーションも変わって、スペースを作られるようになり、バランスを崩したのが課題。

【昌子 源】
浅野選手は2点とも抜けだし方が上手かった。1歩の大事さを感じた試合。この暑さの中で相手の得意な形だけに防がないといけなかった。ノっている選手に取られ、逆転される可能性もあった。相手が勢いに乗る失点だったと思う。セットプレーの守備は良かったと思う。

【ファン ソッコ】
懐かしい思い出はあるが、今はアントラーズの一員で広島を倒す立場、勝ってほっとしている。広島にはまだ応援してくれる人もいるが、これは勝負の世界なので勝負に徹した。前半の守備は良い形が出来ていて前で制限し、後ろで刈り取る事が出来ていた。後半、コミュニケーションをしっかりしていれば、防げた失点だった。今季リーグ戦初出場だったが、監督、コーチのアドバイスを聞いて自信を持ってやれた。ウタカ
選手ばかり気をとられていると他に入ってくる選手がいるので、全体の動きを見て入ってきたら、そこをしっかり潰すことを考えていた。浅野選手に2得点されたというより、防げた失点なのでそこが悔しい。

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