http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00172906.html5月21日(水)ヤマザキナビスコカップ G大阪 vs 鹿島(19:00KICK OFF/万博)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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FIFAワールドカップ ブラジル大会開催に向け、先週末の第14節をもってJ1リーグ戦は一時中断に。ここからは、今節の戦いを皮切りに中2日、あるいは3日のハードスケジュールで一気にヤマザキナビスコカップ予選リーグの試合が開催される。今節、ガンバ大阪はホームに鹿島アントラーズを迎えての一戦。リーグ戦での同カードでは、同じ万博記念競技場の地で0-2で鹿島が勝利。G大阪としてはサポーターの前で、そのリベンジを果たしたいところだろう。
簡単にこれまでのヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループの戦いを振り返ると、G大阪・鹿島ともに3試合を戦って2勝1敗。G大阪は初戦の神戸戦で2-0と快勝したのち、清水戦を0-1と惜敗。第3節の鳥栖戦ではリーグ戦第5節の0-2の敗戦の借りを返すべく臨み、ルーキーFW小川直穀のプロ初ゴールも飛び出すなどした中で2-0と白星をあげ予選リーグ突破に望みを繋げた。
対する鹿島は第1節のF東京戦を1-3と敗れ黒星スタートになったが、第2節の鳥栖、第3節の仙台に連勝。こちらも仙台戦ではプロ2年目のシーズンを迎えているFW赤崎秀平のプロ初ゴールが決勝点となり勝利を引き寄せた。ちなみに、ヤマザキナビスコカップは予選リーグの上位2チームが決勝トーナメントへの出場権を手中にできることになっているが、残り3試合(注:同グループの清水、神戸、鳥栖は残り4試合)となった状況でAグループの順位は、首位のF東京が勝点7、2位の清水、3位のG大阪、4位の鹿島までが同じ勝点6で並ぶ状況にある。その中で今節では首位のF東京と2位の清水が、3位のG大阪と4位の鹿島が対戦することからも、このうちの2チームが仮に今節と次節で連勝を飾ることができれば一気に予選突破の可能性を広げることができる。正念場の戦いになりそうだ。
序盤から苦しい戦いが続いているG大阪は、5月に入り2連勝を飾るなどやや盛り返したように見えたが、第14節のF東京戦は0-3とまさかの大敗。再び、J2降格圏である16位に順位を落とした。ただ、そのF東京戦については、開始3分での2失点が大きく響いたものの、守勢に回って引いたF東京に対しても決して攻撃が停滞した感はなく、様々な攻撃バリエーションを仕掛けられたことを考えれば、スコアほど悲観する内容でもない。試合の入り方については反省、改善する必要はあるが、あまり守備にナーバスになり過ぎず、5月に入ってから示し続けている攻撃力を発揮することを考えたい。
注目は今季のチーム最多ゴールを刻んでいるMF阿部浩之。得意のドリブルを活かした突破力はもちろん、ミドルレンジからの豪快なシュートも武器の阿部。カップ戦での今季初ゴールも期待したい。
「鹿島の守備は堅いイメージですが、リーグ戦で対戦した時より明らかにうちの攻撃は良くなっているし、チャンスも作れている。だからこそ、先制できれば一気に流れを引き寄せられるはず。まずはチーム全員で先制点を意識したい。ホームでの試合だし、リーグ戦のリベンジのためにも必ず勝点3を獲りにいきたい(MF阿部浩之)」
鹿島は5月に入り今季初のリーグ戦3連敗を喫するなど、やや停滞がみられたが、第14節の徳島戦は1-0と勝利。J1リーグ中断前最後の試合を白星で飾り、4位で前半戦を締めくくった。26本ものシュートを放ちながらも1-0というスコアに終わったことを考えればフィニッシュの精度の部分に課題は残ったのも事実だが、決めたのがリーグ戦では今季2度目の先発出場となったFW赤崎だったのは、チームにまた新しい若い力の台頭が見られたという意味でも、またこれまでなかなか出場機会に恵まれなかったFW赤崎自身をも勢いづける結果になったはず。その勢いを、彼がプロ初ゴールを奪ったヤマザキナビスコカップの舞台でも再び楽しむことができるのか、楽しみにしたい。
以上
2014.05.20 Reported by 高村美砂