鹿島アントラーズは8日、MF小川優介(21)がFC琉球に完全移籍をすることを発表した。
小川は昌平高を卒業後、2021シーズンから鹿島に加入。しかし、公式戦出場は22シーズンの天皇杯1試合のみだった。
鹿島の公式サイトを通じ、小川は「まず、この3年間でお世話になった選手、スタッフ、応援してくれたファン・サポーター、すべての方々に感謝しています。自分の思い描いていた3年間にすることはできませんでしたが、次のステージでは鹿島アントラーズでの経験を活かして、必ず活躍します。本当にありがとうございました」と伝えた。
琉球の公式サイトでは「鹿島アントラーズで学んだJ1の基準を、日々の練習から出していきたいと思っています。チームとしても個人としても、飛躍の年にできるよう頑張ります。よろしくお願いします」と意気込みを語っている。
※2020年に鹿島の椎本スカウトが語った小川優介についてのコメント
椎本『もうひとり、後からオファーさせてもらったのが小川って言って、これはね、ホントにね、どう化けるかな?って感じなんだよね。』
(ここで土居の得点があり、しばらくその話題)
椎本『で、小川の話なんだけど…ちっちゃい。でも、去年2年生の時に見た時に「うわっ」って思ったんだよね、良い選手だなーって。どこが良いって、周りが見えてるし、ためが出来て、前にスペースがあったらドリブルで運んでいけるし、相手の逆を取ったりするでしょ。ホント珍しい今あまりいない選手かな、ゲーム作れて。でも、なんせ体が小さいなって思って、大学行った方が良いのかなって最初はそう思ってて。で、須藤にはオファーしてたんで、試合見に行ったりしてて、でもついついそこ(小川)も目に付いちゃって…3年プロとしてやったらどうなるかな?と思いながら…そうしたら向こうの監督さんも「椎本さん、小川、プロで出来ないですかね?」って話をして、3年プロでやったらどうなるか、自分も興味あると…。それより須藤に声をかけてるから須藤(の入団を)決めなきゃいけない。それがはっきりしてから考えるって。なんかさ、例えば須藤に断られて小川に行ったって言うのは嫌じゃん』
中田『そうですね』
椎本『だから、須藤をはっきりしてから…で、須藤が決まったんで、じゃあ改めてって事で。本人びっくりしてたよ』
中田『これ、僕も解説やって、終わってから椎さんに言ったの覚えてます?「あれいい子だよね」って。もちろん須藤は良い選手なんだけど、ボランチのこの子効いてますねって話してたら意見が一致したんですよ』
椎本『あ、そうそう、そうね』
中田『だから、同じ見方してんだなーと思いながら…でも僕は今年の1月で(彼らのプレーを見るのは)止まってるですけど、椎さんそこから1年間追いかけて…』
椎本『僕その前の12月から見てね』
中田『あ、このボランチ良いな、ボールを運べるのがね』
椎本『今いないじゃない、あんまり』
中田『で、ボールを取られないんですよね』
椎本『ちっちゃくてもね』
椎本『浩二、一致したじゃん』
中田『一致しましたよ』
椎本『スカウト出来るよ』
中田『いやいやいやいやいや…(笑)…やろうかな』
中田『僕も一緒で、ちょっと細いな、小さいなって。だからどうなんだろうなっていうところ』
椎本『でもね、見ててね、なんかね、これ3年鍛えたらどうなるのかな?って思って。正直に言ったら本人もプロになりたいって。で、これ裏話だけど、大学は結構断ったみたい…大学の方から「体が小さい」って。でもそこじゃないでしょサッカーは!』
中田『小さいなりにね』
椎本『メッシはどうなの?イニエスタだってそんなにでかくないでしょ?』
※ 小川=166cm、メッシ=170cm、イニエスタ=171cm
中田『そういう意味では早く飛び込んでそこ(技術)の部分をどう活かすかって言う術を…』
椎本『そうそう、本人も話したのは「技術とかはしっかりしている。後は体が小さいのをどうカバーしていくか。だからもっと技術を上げろと」』
中田『そうですね、そこですね』
椎本『悪いけど、それ以上身長伸びねーだろ?でも横は付くぞ。だからもっと強くなれと。それは話をしたんだけどね』
中田『小川はほんとに楽しみ』
【参考】◆10/21 神戸戦「鹿ライブ」アーカイブ書き起こし(日刊鹿島アントラーズニュース)
◆鹿島MF小川優介が琉球に完全移籍「次のステージでは鹿島アントラーズでの経験を活かして、必ず活躍します」(ゲキサカ)