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[9.15 2014 Rookie League入れ替え戦 鹿島学園高 2-1 水戸商高 時之栖裾野G]
関東、静岡の強豪18校の1年生たちが優勝を争うU-16大会「2014 Rookie League」は15日、来年度のAグループ参入を懸けた入れ替え戦を行い、Aグループ8位の鹿島学園高とBグループ3位の水戸商高との茨城県勢同士が激突。鹿島学園が2-1で勝ち、Aグループ残留を決めた。
石川秋彦コーチから「来年の1年のためにも残せ」という檄が飛び、MF米谷力が「茨城同士で負ける訳にはいかない。勝ちに行った」と振り返った入れ替え戦。鹿島学園は前から積極的に出てくる水戸商のディンフェスをいなしてチャンスをつくろうとする。チームの軸である米谷とMF元木大輔のダブルボランチがボールに多く関わりながら、スピードあるドリブルが武器のFW菅原賢らの突破やサイドからの連動した崩しなどでゴールを狙った。一方、GK大内昴中心に守る水戸商も中盤でボールに絡むMF小澤悠人を起点とした攻撃で対抗。だが鹿島学園は地道に成長してきているという小柄なCB片倉誠也やチームリーダーの右SB塩野清雅が球際で奮闘するなど、相手に得点を許さない。
前半34分、鹿島学園は右サイドを駆け上がった塩野のクロスがDFに当たってオウンゴールを誘発。貴重なリードを奪う。さらに後半には、ダブルボランチの配球を支えにFW上田綺世やFW相澤航大、FW木次谷和希がドリブルで仕掛け続けた。水戸商もCB小沼勇斗やCB大内康平が相手に身体をぶつけながら必死にその攻撃を跳ね返していたが、鹿島学園は25分に上田がFKを直接決めて2-0。水戸商も1点を返したものの、逃げ切った鹿島学園がAグループ残留を決めた。石川コーチが「夏までは守備のことしか言ってこなかった。かなり成長してくれている」という堅い守備が鹿島学園のベース。崩し、フィニッシュの部分など今後向上させていく必要性をチームは感じていたが、茨城ダービーを制し、来年の新入生へひとつの財産となる勝利をおさめた。
(取材・文 吉田太郎)