日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年5月17日日曜日
◇柴崎に憧れて長野から青森山田進学のMF東城、U-15代表生き残りへ意欲(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163121-163121-fl
15日にスタートしたU-15日本代表候補千葉合宿にはMF鬼京大翔(流通経済大柏高)、MF東城雅也(青森山田高)、FW山田寛人(C大阪U-18)、FW宇津元伸弥(鵬翔高)という早生まれの高校1年生選手4人が選出されている。初日の練習後に東城は「きょうはまだ声も出ていなかったし、自分の長所であるスルーパスやシュートも出せなかったので、もっとそこをやっていかないといけないなと思いました。高校生なので自分がもっとチームを引っ張っていけるような存在になっていきたいです」と2日目以降によりアピールすることを誓っていた。
東城は今回が初の年代別日本代表候補入り。「嬉しく思いますし、こういうところでしっかりと結果を残さなきゃ次も選ばれないと思うので、もっとしっかり自分を出して行きたいと思います」と意欲を持って青森から千葉へと乗り込んできた。だが、周囲の選手も明らかに緊張の色が見える中、合宿初日は自身の特長であるスルーパスやシュートを出すことができなかった。だからこそ「2日目、3日目、4日目はチームでもっとコミュニケーションを取ってみんなで戦ったりしていきたいです」と誓う。
長野のFC CEDAC出身。自主練からボールに触ることを増やしてテクニックを磨いてきたMFはナショナルトレセンメンバーに選出されるなど地域で評価を高めてきた。そして「柴崎岳選手の選手権の試合を見に行って、柴崎選手に憧れて自分も行きたいと思いました」という理由で地元を離れ、北の名門・青森山田へ進学。そしてU-15日本代表候補メンバーに選出された。09年U-17W杯に日本の10番を背負って出場し、その後A代表まで駆け上がった先輩のように代表でアピールして将来の可能性を広げる。
(取材・文 吉田太郎)
◆ハリル御前試合で先発復帰の浦和FW興梠「体脂肪を早く落としたい」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163169-163169-fl
[5.16 J1第1ステージ第12節 浦和4-1F東京 埼玉]
前節の仙台戦(4-4)で後半から出場し、2ゴールを記録していた浦和レッズのFW興梠慎三。16日のFC東京との首位攻防戦ではスタメンでピッチに立った。今シーズンはケガに苦しみ、ホームの埼玉スタジアムでプレーするのは、2節の山形戦(1-0)以来、2度目のことだった。
その間、チームはリーグ戦10試合を無敗で首位に立っていた。試合前には「先発に復帰することで、流れを壊したくない」と話していて興梠だったが、前半5分の先制点の場面ではポストプレーから全体の押上げを促し、同42分の2点目の場面でも中央で基準点となり、左のMF宇賀神友弥にパスを通すなど、前半の2ゴールに絡んで存在感を示した。
後半にも2点を追加し、4-1で勝利した試合を振り返り、興梠は「結果は非常に良かったですし、内容もパーフェクトに近いものでした。(チームの良い)流れを崩したくなかったので、良かったです」と、勝ち点3を加えられたことを喜んだ。
しかし、自身のコンディションはまだ完璧からは、ほど遠いようだ。「自分としては全然。体力もついてこないし、前半で死ぬかと思うほど疲れました」と、苦笑する。
それでも先制点につながるポストプレーなど、ピッチ中央で効果的なプレーを見せた。「真ん中から崩せれば、サイドが空く。それは常に意識しています。あそこで収められたら、後ろから上がってくる選手もたくさんいると思うので。自分のところが、攻撃する上でスイッチが入るところ。そこで失うと攻撃ができなくなるので、イメージしながらやっています」というが、こちらも「あとはパスを出した後に、攻撃に絡めれば良かったですけど、そういった体力の面で、中に入り切れないなというのを感じました」と、課題を忘れない。
この試合は、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が視察していた。一度は日本代表にも招集してくれた指揮官に、プレーする姿を見せることができたが、16.4%でワースト1位となっていた興梠は「とりあえず体脂肪を早く落としたいです」と、再び苦笑い。それでも、「今の(体脂肪率)は分かりませんが、あまり食事制限とかしたくない方なので。食べたいものを食べて、ストレスがたまらないようにやりたいです。でも、監督がそう言うなら、それを目指さないといけないと思います。一度でいいから代表のユニホームを着てピッチに立ちたいという思いはありますが、それ(体脂肪)よりかは、ピッチで、プレーで示すことが重要なのかなと思いますけどね」と、持論を展開した。
再びハリルホジッチ監督から声を掛けられるためにも、浦和で結果を出すことが求められる。興梠は「マキ(槙野智章)とか(西川)周作は代表に入れるレベルですが、自分ではまだそんなレベルではないと思っています。まずはまだ復帰したばかりなので、代表とか考えずに、チームで試合に出て結果を出すことに励みたいと思います」と言い、次節の鹿島戦に向けて「まだ完璧な状態でサッカーできていませんが、今週でケガを治し、鹿島戦で100パーセントのプレーをして、倒したいです」と、古巣との一戦に意気込んだ。
(取材・文 河合拓)
◆岡崎が先制点アシストでマインツは3戦ぶり勝利…大迫、長澤も先発(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150517/313190.html
ケルン戦でアシストを決めた岡崎慎司(右)[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第33節が16日に行われ、日本代表FW岡崎慎司が所属するマインツと、同代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンが対戦した。3選手とも先発で出場している。
2連敗中のマインツは、残留確定に向けて勝ち点3が欲しいところ。一方、前節のシャルケ戦で勝利したケルンは残留を決めており、1つでも順位を上げるべく連勝を狙う。
21分、ペナルティエリア手前左でパスを受けた岡崎が相手選手3人に囲まれながらもシュートを放ったが、ゴール左に外れる。25分には、左サイドでスルーパスに抜け出したパブロ・デ・ブラシスが逆サイドに素早いクロスを入れる。走り込んだ岡崎が左足を伸ばすが枠を捉えることができない。
直後、ケルンはカウンターのチャンスから最後は大迫がループシュートで狙ったが、得点には至らず。38分、左サイドでボールを持った大迫が右足を振り抜くも、ロリス・カリウスに阻まれた。1分後、マインツは大きなチャンスを迎える。クロスボールにエリア内左のユリアン・バウムガルトリンガーがヘディングで合わせたが、相手GKのファインセーブに遭う。互いに決定機を作りながらも得点に繋げることができず、スコアレスで前半を終える。
後半開始から2分、試合が動く。左サイド、パク・チュホのクロスをエリア内中央の岡崎が相手DFと競りながら頭で落とすと、最後はク・ジャチョルが左足で叩き込み、マインツが先制する。ケルンは55分、長澤に代えてドゥシャン・シュベントを送り込む。
追加点を狙うマインツは何度もゴール前に迫るが決定機を活かすことができない。すると83分、ピエール・ベングトソンが左サイドをドリブルで駆け上がりエリア内に侵入すると、切り返しから左足シュートを放つ。これはトーマス・ケスラーに防がれるが、こぼれ球に反応したハイロが押し込んだ。マインツがそのまま逃げ切り、2-0で3試合ぶりの勝利を飾った。
最終節、マインツはアウェーで王者バイエルンと、ケルンはホームでヴォルフスブルクとそれぞれ対戦する。
【スコア】
マインツ 2-0 ケルン
【得点者】
1-0 47分 ク・ジャチョル(マインツ)
2-0 83分 ハイロ(マインツ)
◆鹿島・ジネイが初ゴール「冷静にポジション取れた」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20150516/jle15051619040010-n1.html
明治安田J1第1ステージ第12節最終日(16日、鹿島2-3広島、カシマ)鹿島は今季初の連勝を逃したものの、新加入した31歳のブラジル人FWジネイの活躍が明るい材料となった。後半13分から初出場し、10分後に初ゴール。土居の折り返しを流し込み「冷静にポジションを取れた」と柔和な笑顔を見せた。
開幕前に加入が発表されたが、身体検査で膝に異常が見つかり、入団が先延ばしにされていた。186センチの長身で、足元の技術も巧み。土居は「これから絶対にチームの力になってくれる」と好印象を口にした。(共同)
鹿島・セレーゾ監督
「個人のミスは起こりうるものだが、頻度が高くなりすぎれば目をつぶっていられない。フロントと力を合わせ、チームを向上させたい」
◆新加入ジネイが来日初ゴールも鹿島は逃げきれず…ホームで広島とドロー(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150516/313066.html
2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第12節が16日に行われ、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が対戦した。
広島は5連勝と波に乗って臨んだ前節のガンバ大阪戦を0-1で落とし、首位浮上のチャンスを逃した。一方の鹿島はFC東京を破り、徐々に本来の力を取り戻しつつある。
最初に決定機を作ったのは鹿島。21分、後方からのロングボールに抜けだした遠藤康がワントラップからボレーシュート。しかし、ここは精度を欠いてしまいゴール左に外れた。
一方の広島にもチャンス。37分、ペナルティエリア手前に切り込んだドウグラスが左足シュートを放った。しかし、ここはわずかにゴール左に外れてしまう。
その後は鹿島が連続で決定機を迎える。38分、ゴール前のカイオが、小笠原満男からパスを受けて振り向きざまのミドルシュート。しかしここはGK林卓人がなんとか弾き出してCKに逃げる。直後には右からのクロスボールをペナルティエリア内で受けた赤崎秀平にビッグチャンスが訪れたが、シュートは林の正面だった。このまま0-0で前半を折り返す。
後半立ち上がり、鹿島にアクシデントが発生する。49分、山本脩斗が太ももを痛めて、伊東幸敏との交代を強いられた。
すると51分、思わぬ形でスコアが動く。鹿島のGK曽ヶ端準がバックパスの処理をミスしてしまう。これを見逃さなかった佐藤寿人がボールを奪って無人のゴールへシュート。広島が先制に成功する。しかし、このプレーで交錯した佐藤が53分に負傷交代となる。
ホームで勝ち点3がほしい鹿島は攻撃のカードを切る。53分、赤崎を下げて新外国人のジネイを投入する。65分、土居聖真がペナルティエリア右に進入すると、広島の千葉和彦が土居を倒してしまい、鹿島にPKが与えられる。
勢いを増す鹿島。68分、敵陣ゴール前でボールを奪うと、エリア内右の土居が折り返し、最後はジネイが押し込んで勝ち越し。ジネイにとっては来日初ゴールとなった。
喜びもつかの間、再びスコアが動く。69分、左サイドを突破した柴崎晃誠がそのままシュート。これがゴール右下に決まり、広島がスコアを振り出しに戻した。
追いつかれた鹿島は懸命に勝ち越し点を狙う。82分、ペナルティエリア手前右から柴崎岳がクロスを供給。中央に飛び込んだカイオがヘディングシュートを放ったが、ゴールの右に外れてしまった。
このまま試合は終了し、2-2のドローに終わった。
次節、鹿島は敵地で浦和レッズと、広島はホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-2 サンフレッチェ広島
◆鹿島小笠原ら記録続出の試合はドロー/鹿-広12節(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1477196.html
<J1:鹿島2-2広島>◇第12節◇16日◇カシマ
日本代表候補4人を擁する鹿島が、同3人の広島をホームに迎え撃った。
鹿島はGK曽ケ端が先発し、GK史上2人目の通算450試合出場を達成。節目を勝利で飾るべく前半は無失点で折り返した。攻撃面は、両チームとも決定的な場面を迎えることなく終えた。
後半、鹿島はいきなり痛い交代を強いられる。始まってすぐ左サイドバックの山本が負傷。右サイドバックの伊東を投入し、同ポジションの西が左へ回った。直後、広島が先制に成功する。6分、FW佐藤が鹿島の安易なバックパスを見逃さない。曽ケ端にボールが渡ると死角から近づき、目を切った曽ケ端がキックの体勢に入ったところで、かっさらう。無人のゴールに流し込んで通算148点目を沈めた。しかし、このプレーの際に曽ケ端の右足が佐藤の左足に入り、自ら「×」印を出して負傷交代となった。代わって日本代表候補のFW浅野が入った。
追う鹿島は20分に同点とする。MF土居がDF千葉に倒されて得たPKを、MF小笠原が右足でゴール右に決めた。自らのJ1記録を更新する17年連続ゴールとなった。さらに23分に勝ち越した。小笠原が猛チャージで相手のパスミスを誘い、MF遠藤、MF柴崎、土居とつないで右クロス。これを途中出場のFWジネイが右足で押し込んだ。今節前に登録が完了したばかりのブラジル人FWが初ゴールをマークした。
しかし、広島も難なく追いつく。2-1とされた1分後、DF水本の縦パスでMF柴崎が抜け、左足でゴール右隅に蹴り込んで同点とした。その後はゴールが生まれず2-2の引き分けとなった。この日フル出場した広島の水本は、フィールドプレーヤーのJ1新記録となる127試合連続フルタイム出場を達成した。
◆【鹿島】小笠原、J1で17年連続ゴール チーム引き分けに「何もない」(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150516-OHT1T50254.html
◆J1第1ステージ第12節 鹿島2―2広島(16日・カシマスタジアム)
鹿島MF小笠原が、広島戦でJ1・17年連続ゴールを記録し、自身の持つJリーグ記録も更新した。1点を追う後半20分、MF土居が獲得したPK。キッカーを務めるMF柴崎がPKスポットに近寄ったが、ベンチのトニーニョ・セレーゾ監督から指名を受けて“緊急登板”。蹴るまで1分近く待たされたが、相手GKの逆をつき、右に流し込んだ。
2年目の99年5月5日・磐田戦(国立)でプロ初ゴールをマーク。以来、毎年ネットを揺らし続けてきた。「サッカーは試合に勝たなきゃ意味がない」という信条を示す通り、通算69得点の中でも試合を決める得点が多かった。ただ、この日はホーム4戦未勝利となる引き分けで終戦。小笠原は記録について「何もない」と話すにとどめた。
◆鹿島・小笠原がJ1記録更新!PK弾で17年連続得点決めた!(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/17/kiji/K20150517010363270.html
J1第1S第12節 鹿島2―2広島 (5月16日 カシマ)
鹿島の元日本代表MF小笠原が17年連続得点を決め、自身の持つJ1記録を更新した。0―1の後半20分、土居が倒されて得たPKを右足で落ち着いてゴール右に決めた。
その後、FWジネイのデビュー戦ゴールで勝ち越したが、追いつかれてホームでは公式戦5戦勝ちなし。試合後は「何もない」と話すにとどめた。GK曽ケ端は通算450試合出場を果たしたが、後半6分にミスから失点し「チームメートに申し訳ない」とうなだれた。
≪99年から得点≫ 小笠原(鹿島)が後半20分にPKで今季リーグ戦初ゴール。これでプロ2年目の99年から17年連続J1で得点を記録し、自ら持つJ1リーグ連続シーズン得点記録を更新した。
◆「監督の指示」でPK蹴った小笠原、J1新記録の17年連続得点も…(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163156-163156-fl
[5.16 J1第1ステージ第12節 鹿島2-2広島 カシマ]
悔やまれる形と流れからの2失点だった。鹿島アントラーズは後半6分、味方からバックパスを受けたGK曽ヶ端準のコントロールが大きくなったところをFW佐藤寿人に奪われ、先制点を献上した。
この日が史上7人目となるJ1通算450試合出場の節目の一戦だった守護神は「キーパーとしてやってはいけないプレーだった。(佐藤がいるのは)もちろん分かっていたし、スピードに変化を付けてきたのも分かっていたけど……」と唇をかむ。
それでも後半17分にMF土居聖真がPKを獲得すると、ボールを手に持ったMF柴崎岳のところにMF小笠原満男が近づいていき、ボールを託された。「監督の指示だったので、指示に従った」と柴崎。キッカーを務めた小笠原は冷静にゴール右へ流し込み、1-1の同点に追いつくと同時に、自身の記録を更新するJ1リーグ17年連続ゴールを達成した。
後半23分にはFWジネイのデビュー戦ゴールで2-1と逆転に成功した鹿島。ところが、そのわずか1分後に追いつかれた。広島はMF青山敏弘の縦パスをFW浅野拓磨が流し、ゴール前に抜け出したMF柴崎晃誠が左足でゴール右隅に蹴り込んだ。
「あの2失点目が一番やってはいけないこと」。DF昌子源は「自分の対応はどうだったのか」と、2失点目の場面を悔やむ。浅野に対してDFファン・ソッコが食いついたが、「浅野は(ボールに)触ったのか、触ってないのか」(昌子)と、ほぼスルーの形でボールが流れ、2列目から柴崎晃がフリーで飛び出してきた。
「柴崎さんのことは視界に入っていたけど、反応が遅れてしまった」。前節のF東京戦(1-0)で今季公式戦16試合目にして初の無失点に抑えたが、この日はミス絡みで2失点。昌子は「あの1点がチームの勢いを消してしまった。本当ならうちが3点目を取りに行くべき流れだった」と、勝ち越した直後の失点が悔やんでも悔やみ切れない様子だった。
(取材・文 西山紘平)
◆鹿島の2人が大記録…小笠原17年連続得点と曽ヶ端J1通算450試合出場(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150517/313177.html
鹿島でプレーする曽ヶ端(左)と小笠原(右) [写真]=Getty Images
鹿島アントラーズに所属する元日本代表MF小笠原満男が、2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第12節のサンフレッチェ広島戦に出場し、17年連続となるゴールを決めた。また、同GK曽ヶ端準がJ1通算450試合出場を果たした。
現在36歳の小笠原は、1998年に鹿島に入団。同年4月のガンバ大阪戦でJリーグデビューを飾った。初ゴールを記録したのは1999年5月5日のジュビロ磐田戦で、以降リーグ戦通算441試合に出場し、69ゴールをマークしている。
現在35歳の曽ヶ端は、小笠原と同じく1998年に鹿島に加入。1999年5月のアビスパ福岡戦でリーグ戦初出場を果たしている。
◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第12節(オフィシャル)
J1 1st 第12節 vs サンフレッチェ広島
小笠原とジネイの記念ゴールも、勝利には結びつかず。鹿島、ホームで広島とドロー。
またも、ホームで勝つことはできなかった。J1 1st 第12節、サンフレッチェ広島をカシマスタジアムに迎え撃った鹿島は、小笠原のPKとジネイの来日初ゴールで一時は逆転に成功したものの、直後に追いつかれて2-2の引き分け。勝ち点1を得るにとどまった。
鹿島は前節のFC東京戦で今季16試合目にして初となるクリーンシートを達成した。無失点勝利で得た自信と勢いを持って、久々に臨む週一ペースでの試合。日本代表候補4選手が帰還した後の2日間、実戦形式のトレーニングで準備を進めたトニーニョセレーゾ監督は、広島について「両ウイングがワイドに開いて、トップ下にも選手を置く、非常に攻撃的なチームだ」と、警戒し、「コンパクトに保つことが非常に重要だと思う」と、展望を語った。先発メンバーは、5日のFCソウル戦、10日のFC東京戦と同じ。前線には赤崎が入り、2列目にはカイオと土居、遠藤が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原、センターバックは昌子とファン ソッコとのペアで、最後尾は曽ヶ端、右サイドバックは西、左サイドバックは山本が務める。
厚い雲に覆われ、時折、霧も立ち込めたカシマスタジアム。サポーターは試合前から、熱い声援を送り続けた。ホームでの勝利を信じてやまない歌声を聞きながら、選手たちは15時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。
開始から約40秒、赤崎がペナルティーエリア手前から左足を振り抜いた。ミドルシュートは枠を大きく外したが、「自分がスイッチを入れる役割を」と、意気込んでいた背番号18が、前節に続いてファーストシュートを放った。ゴールへの意志を強く示した赤崎は、広島の最終ラインに対して積極的にプレスをかけ、鹿島の推進力となった。
広島の自陣でのビルドアップにプレスをかける鹿島は、11分にペナルティーエリア手前で柴崎がボールを奪ったが、シュートには至らない。22分には、自陣に少し入った位置で的確なパスカットを見せた柴崎が、1本のスルーパスで相手の最終ラインの背後を取る。赤崎はペナルティーエリアに入ったが、シュートを打つことはできなかった。背番号20の鋭い読みとタイミングの良いプレスから迎えたチャンスは、ゴールとしては結実しなかった。
前半の半ば以降は、広島のボールキープに高い集中力で応戦しつつ、チャンスを窺う展開となった。ピンチを迎えることはなかったが、ボールを奪ってから決定機を作ることもできなかった。ほぼ全員が自陣に引いてブロックを形成する広島に対し、鹿島は効果的な攻撃を仕掛けることができない。最大のチャンスは42分のセットプレーから。柴崎の右CKを昌子が頭で合わせ、こぼれ球から最後は赤崎がペナルティーエリア内で右足を振り抜いたが、強烈なシュートはGKの正面を突いてしまった。前半はスコアレスで終了した。
勝利を掴むために迎えた後半、立ち上がりにまさかの展開が待っていた。開始早々、山本が相手と競り合って並走した際に足を負傷。ピッチ外へ出て自ら交代を求め、49分に伊東が投入された。ここまで全試合に先発し、左サイドを支え続けた山本の離脱で、少なからず動揺がチームを襲った。
その流れに追い打ちをかけるように、51分、痛恨のミスから先制を許す。バックパスを受けた曽ヶ端が佐藤寿にボールを奪われ、そのままシュートを決められてしまった。
J1通算450試合出場を達成した守護神のミスを取り返すべく、鹿島は反撃を開始した。セレーゾ監督は、58分にジネイを投入。新たな9番のデビューに、カシマスタジアムは期待感で満ちあふれた。
そして、同点弾は65分、土居がペナルティーエリア内で鋭い切り返しを見せると、相手に倒されてPKを獲得。小笠原が冷静にグラウンダーで決め、自らの持つJ1記録を更新する17シーズン連続ゴールを記録した。さらに3分後には、柴崎からのパスを受けた土居が右サイド深くから中央へ折り返し、最後はジネイが右足を振り抜く。サポーターの待つゴールネットを揺らしたジネイ。挨拶代わりの一撃で、鹿島が逆転に成功した。
しかし、逆転の余韻も冷めやらぬ69分、1本の縦パスから最終ラインの背後を取られ、柴崎晃のゴールで同点に。残り20分強、互いにゴールを目指す展開となったが、カシマスタジアムに歓喜の時は訪れなかった。試合は2-2で終了。鹿島はまたも、ホームで勝つことができなかった。次戦は1週間後、5月23日のJ1 1st 第13節、浦和戦だ。未だに無敗の首位を相手に、アウェイでの一戦に臨む。意地と誇りに懸けて、勝つしかない。
【この試合のトピックス】
・ジネイがリーグ戦初出場を果たし、初ゴールを決めた。
・リーグ戦でのホームゲーム通算750得点を達成。ジネイのゴールが、節目の1点となった。
・曽ヶ端が、J1通算450試合出場を達成した。アントラーズでは初の記録で、史上7人目。
・小笠原が、自身の持つJ1記録を更新する、17シーズン連続での得点を記録した。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・複雑なプレーは必要ない。シンプルなプレーを心掛けること。
・判断スピードを速くして、攻撃のスイッチを入れろ!
・相手エリア内では焦らず、確実に仕事をすること。
サンフレッチェ広島:森保 一
・守備は粘り強く守ること。
・攻撃は切り替わったときにもっとボールに関わっていくこと。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q. もったいない形で2失点した守備への評価は?
A. あのような失点は今に始まったことではない。個人のミスからの失点は多々あるので、修正のアプローチは続けている。サッカーにおいて、個人のミスから失点することは起こりうるのだが、頻度が多すぎる。しっかりと改善に取り組まなくてはいけない。前半は45分間支配して非常にいい内容だった。飛ばし過ぎていたので、後半はどうしてもペースダウンしてしまう。両チームとも若い選手が多く、勢いでやってしまうところがあったが、ペース配分してゲームをマネージメントできるようにならなくてはいけない。チームとして非常に課題が多くある。この数カ月は試合が多く修正できなかったが、残念ながらACLは敗退してしまったので、改善するためにじっくり取り組んでいきたい。
Q. 初出場で初ゴールを決めたジネイ選手の評価は?
A. ジネイがデビュー戦で点を取れたことは非常にうれしく思う。技術もしっかりしているし、大きいが足技もある。チーム全体として、トップにいるFWを使って、タメを作るとか、全体を押し上げるとか考えていかなくてはいけない。今週はこれまでで一度、クロスの練習をした。まだピンポイントで合わせる技術は身についていない。1本うまくいったからといって満足するのではなく、10本中10本成功するよう、努力していかなくてはいけない。セットプレー、クロスボールからの失点と課題は明確だ。攻守にわたって、1週間で課題を克服できるように、選手とともに頑張っていきたい。
サンフレッチェ広島:森保 一
クラブ創設以来応援してくれていたサポーターが前節の試合後の帰りに亡くなられたと聞き、この試合に臨むにあたって喪章をつけて戦った。勝利を届けることができず残念だが、選手たちは我々を応援してくれる皆さんに勝利を届けようと、ベストを尽くし、タフに戦ってくれた。その気持ちは天国のサポーターにも届いたと思う。前半はピンチを耐える時間が長かったが、粘り強くゼロに抑えることができた。後半、相手のビルドアップをついて先制することができたが、展開を考えても1失点は仕方がない。ミスからバタバタと連続失点したことは反省しなくてはいけないが、この雰囲気のなか、一度はビハインドを負ったものを粘り強く戦い、2-2に戻すことができた。勝ちたかったので残念ではあるが、この踏ん張りは今後につながるはず。
選手コメント
[試合後]
【ジネイ】
デビューできたことは率直に嬉しいし、得点を決めることができて嬉しかったが、チームが勝つことができなくて、とても残念に思う。アントラーズのユニフォームを着てプレーする重みと責任を感じてピッチに立った。初めは少し硬さがあったが、時間が経つにつれてよくプレーできた。引き分けに終わったことが残念に思う。これから試合勘を取り戻して、チームの勝利に貢献できるプレーをもっと増やしていきたい。
【本山 雅志】
「ジネイをうまく使って攻撃しろ」という指示だった。右サイドからクロスを上げた場面は、その通りの形。縦パスを狙われてカウンターのやり合いのようになっていたから、もう少し落ち着かせることができれば良かった。
【昌子 源】
2失点目は柴崎晃選手のことは視界に入っていたけど、反応が遅れてしまった。申し訳ない失点。サポーターの皆さんが、「ホームだから勝て」と言ってくれているのに、勝てていない。本当に申し訳ない。
ファン ソッコ選手、土居選手、柴崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
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