日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年7月5日金曜日

◆奥野僚右氏、鈴木隆行氏のサッカースクールが鹿島合宿の参加者を募集(報知)



鈴木隆行 Takayuki.Suzuki


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 J1鹿島でDFの中心として黄金時代を築き、J2山形でも監督を務めた奥野僚右氏(50)と、元日本代表FWでスポーツ報知評論家の鈴木隆行氏(43)がこのほど、サッカースクールを運営する「株式会社SAMURAI.」を設立した。

 2人が中心となって直接指導を行う「SAMURAI CAMP in鹿島」が参加者を募集している。小学3~6年生が対象で、7月29日に東京駅を出発して31日までの2泊3日。4回の練習と元鹿島トレーナーの小池謙雅氏による講義「知らないと損する足のケア」を含む2回の講義+6食を含み4万3200円(税込み)となっている。

 奥野氏「私自身、小学生の頃に参加したサッカーキャンプをきっかけに、サッカー理解とプレーへの理解が深まり、よりサッカーが楽しく、大好きになったことを今も記憶しています。そんな機会を提供したい想いです」

 鈴木氏「4つのセッションと2つの講義とディスカッションで本物を伝えます。それぞれの夢や希望を叶える為、自分の経験を伝え、本気でレベルアップしたい子供たちを全力でサポートします」


 熱意あふれる講師が指導する合宿への問い合わせ、参加申し込みは和魂サッカースクールHP CONTACT「お問い合わせ」よりメールにてお申し込み願います。






◆奥野僚右氏、鈴木隆行氏のサッカースクールが鹿島合宿の参加者を募集(報知)







◆日本代表、さらなる“融合”へ…柴崎岳「ピッチで表現するのは僕らの仕事」(サッカーキング)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


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「総じて成長できた部分は多いんじゃないですかね。試合ごとに成長していく若手の姿を僕だけじゃなく、みなさんも見ていたでしょうし、これを大きな財産にしないといけない。彼ら(U-22世代)は僕らの世代に食ってかかっていくべきですし、そういった競争力を生むことが選手層の厚さにもつながる。23人の誰が出ても同じパフォーマンスを出せる選手が揃わなければ勝つことは不可能だと思います」

 キャプテンとして若いチームを力強く統率した柴崎岳は、大会参加の収穫をこう語った。

 20年ぶりにコパ・アメリカ参戦した日本代表は、グループステージ敗退という結果に終わった。それでも、柴崎が言うように、東京五輪世代を中心とした日本は試合をこなすごとに自信を深め、内容面でも改善が見られた。だからこそ、グループステージ最終節のエクアドル戦に勝利して、決勝トーナメント1回戦でブラジルに挑みたかったのだが…。

 森保一監督率いる日本代表が発足して約1年。3度のワールドカップでキャプテンを務めた長谷部誠が代表を去り、吉田麻也が大役を引き継いだ。が、1月のアジアカップ以降は吉田が代表に参加しておらず、柴崎が数試合でキャプテンマークを巻いた。

「いつの間にかそういった立ち位置にさせられてる感じもありますけど、監督からそういった信頼や責任を任されている部分も感じますし、今回も若い世代がこの舞台でバチバチやれるようにコーディネートする役割もありました」と本人も自覚を明かした。

 実際、コパ・アメリカ開催中は練習で先頭を走り、若手に声をかけ、サポートしようという献身的姿勢を随所に垣間見せていた。





 以前はメディアに自身の考えを話すことはあまり好まなかったが、現在は発言回数も多くなり、川島永嗣も「岳はもともとそんな多く喋るタイプじゃないのに、うまく周りと会話を作ったりして、今までとは違うなと思いました」とその変貌ぶりを口にしていた。

 さらに、指揮官との意思疎通も重視した。サブ組中心のトレーニング時には、森保監督と話し合う姿が連日のように見られた。時には20分以上に及ぶこともあった。彼は「森保サッカーの具現者」であろうという意識を強く抱いてブラジルで戦っていたのだ。

「監督とは意見交換してます。ピッチ内で感じ取れることと監督が感じることはまたちょっと違うでしょうし、そのすり合わせはできていると思います。それをピッチに立って表現するのは僕らの仕事ですから」

 そんな柴崎に対し、森保監督は「たくさん話をしましたけど、岳の方がサッカーを知っているので、私が意見を聞きながらという感じでした」と笑ったが、絶対的な信頼を寄せているのは明らかだ。森保監督自身がボランチだったこともあり、柴崎の能力の高さを誰よりも理解しているのは間違いない。こうして指揮官と柴崎の間に“強固な絆”は生まれ、中堅世代のリーダーが誕生した。それが今回のコパ・アメリカにおける大きな成果だったと見ていいのではないだろうか。

 9月からは2022年カタール・ワールドカップアジア2次予選が始まる。7月17日に行われる組み合わせ抽選会の結果次第では、本田圭佑が監督を務めるカンボジアや吉田達磨監督率いるシンガポール、西野朗監督が就任したタイなどとも同組になる可能性がある。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が指揮していた前回の2次予選では、ホームの初戦でいきなりシンガポールに引き分けるという苦しいスタートを強いられており、今回も苦戦を強いられるかもしれない。





 苦境に立たされたとき、チームを統率し、けん引する確固たるリーダーの存在が必要不可欠だ。W杯予選では、吉田や長友佑都といったベテランたちもピッチに立つだろうが、久保建英や三好康児、板倉滉ら今回台頭した東京五輪世代もチームに加わると見られる。両者をつなぎ、さらなる“融合”を成し遂げるには、ロシアW杯、アジアカップ、コパ・アメリカで真剣勝負を繰り返し、さまざまな世代の特徴やキャラクターを分かり合ってきた柴崎の役割がより重要になってくる。

 その大役を果たすためにも、新シーズンは所属クラブでコンスタントに試合に出て、いいコンディションを保ち続けることが肝要だ。2018-19シーズンは、リーグ戦出場はわずか7試合にとどまり、コンディションやモチベーションを保ち続けるのに苦慮した。ヘタフェとの契約はまだ2年残っているものの、残留したとしても昨季のような扱いを受ける可能性もある。コパ・アメリカで質の高いパフォーマンスを疲労し、柴崎に対する欧州クラブの関心度は高まっているはず。その流れで理想的な新天地を見出すことができれば、彼のキャリアはより充実したものになるだろう。

 これまでの日本代表には、歴代最多キャップ数(152試合)を誇る遠藤保仁と長谷部誠という絶対的ボランチがいた。偉大な先人たちを超え、日本サッカー界にさらなる成功をもたらすためにも、今後の柴崎がどのような軌跡を辿るのかが大事になる。その動向を慎重に見守っていきたいものだ。

文=元川悦子




◆日本代表、さらなる“融合”へ…柴崎岳「ピッチで表現するのは僕らの仕事」(サッカーキング)




◆昌子源が振り返る激動の1年「あの経験があったから、って言えるように」(ゲキサカ)



昌子源 Gen.Shoji


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 何で追いつけんのやろ——。あれから1年、ロストフ・ナ・ドヌで突きつけられた現実は、いまも乗り越えられてはいない。それどころか、あれほどの悔しさはこの先も晴れることがないとさえ思っている。しかし、さらなる成長を求めて欧州サッカー界に身を投じた27歳は紛れもなく前へと進んでいる。再び、あの場所に立つために。

 W杯初出場とともに始まった日本代表DF昌子源の2018-19シーズンは激動の連続だった。常勝軍団の鹿島アントラーズを積年の悲願だったACL初制覇に導き、ビッグタイトルを置き土産にフランスのトゥールーズへと移籍。半年間で20試合の試合経験を積むなど、すでに絶対的な地位を築いている。そんな昌子はいま何を思うのか。その内心に迫った。





―冬にトゥールーズに行って、最初の2試合はスタンドから見て、そのあとは公式戦20試合フル出場という半年間でした。過去の欧州移籍でも例がないような順応ぶりだったと思います。
「僕も(他の人が)どれくらいか(出ていたか)はちょっと分からないですけど、自分自身としては怪我なくできたのが一番よかったかなと思いますし、監督やチームメートに一番言われたのは、最低でも1年くらいは居たかのように入ってくれたっていうのは、自分はうれしかったですね。途中から入った身なので、自分自身は意識はしていましたけど、チームメートがそう言ってくれたのはいいチーム、いい監督、自分もいい入りができたんじゃないかと思います」

―とりわけセンターバックが1年いたかのように振る舞うことはすごく難しいことだと思います。
「言葉がわからないからどうこうというのでは一生馴染めないなと思っていたので、言葉が分からないなりに。アフリカの人がすごいダンスするので『来いよ!』って言われて『いやいやいや』って言うんじゃなくて、『来いよ!』って言われたら『オッケーイ!』みたいな感じで行ったら『お前、いいねー』ってなったりとかましたね。僕も初日にダンス誘われてみんなでやったりしてましたからね。そんなんしてたら自然とすごいウェルカムな雰囲気を作ってもらえましたし、そういうのもあってすぐに『ゲン!』って名前を覚えてもらって、呼んでくれたりとか、そういうところがすごいよかったですね」

―ダンスってどんな感じなんですか?(笑)
「なんかね、普通にロッカーの真ん中で音楽を流していて、アフリカ系の選手が何人か踊っていて『一緒に踊ろうぜ』って言うから『いいよ!』って言って、なんかもう、そいつらが踊っている踊りをただ真似していただけですね。それしとったら『いいね!』みたいになって、『お前、スゲェぞ!』みたいな(笑)。普通はそう来れないというか、日本人にはシャイなイメージを持っていたみたいで、『お前結構イケるな!』って感じでしたね」

―鹿島でもチームメートだった植田直通選手がベルギーに出た時、ドラゴンボールの歌で盛り上げた場面が話題になっていましたよね。
「たとえばフランスでは移籍してメンバーに入ったら歌を歌うとかあるみたいで、僕も歌とか歌いましたけど、めっちゃ盛り上がってくれましたね、みんな。その前にダンスしていたってのも良かったですね。その歌が一発目って考えたら、たぶん俺でも無理やったなって思いますけど(笑)。なんかもう毎日踊ってるんですよね、彼らは本当に。たぶんダンスがウォーミングアップみたいになっているので。それに誘われて『いやいやいやいや』って言ってたらたぶん一生馴染めないなと思っていたし、僕自身、あんまり『ええー』って言うタイプじゃなくて、行こうと思ったら行くタイプだったのでそれが良かったかなと思います。ただ直通はあれですね、シャイなので、難しかったんじゃないかなと思います(笑)」

―思い切ってやったんでしょうね。
「そうですね、僕も歌を見ましたけど、恥ずかしそうにやってましたよね。見ているこっちが恥ずかしかったです(笑)」





―移籍する前から心構えはありましたか?
「一応、何かしらはあるんかなと思っていたんですけど、僕もなにせ移籍が初めてだったので。国内と違って名前も顔も分からんところに行くので、何かしらはあるんだろうなと思っていました」

―ならば、現地に行って。
「即興で(笑)。自分のオリジナルダンスというよりは、そいつらがやっていることを真似したので。やることに意味があると思っていたので良かったなと思います」

―文化に合わせる形ですね。
「そうですね。彼らを自分に合わせるんじゃなくて、彼らの母国とか、彼らがやっているリーグなので、僕が合わせるのが一番だと思っていました。極力フランス語を覚えて話しかけようとも思っていましたし、向こうも(僕が)全く喋れないと知っているので、片言でも聞こうとしてくれましたし、そこは結構助かりましたね」

―米子北高から鹿島に加入するときに比べてハードルは高いと思うんですが、昔から馴染むのは得意なタイプですか?
「それは得意なタイプでしたね。ただ、なんて言うんですかね、僕がプロになる時には当時ずっとレギュラーとして支えていた方よりもサッカー面では全然ダメだと思っていたし、どうチームに交わろうかというのは難しかったんですけど、いまは国が違えどサッカーに自信があるから移籍を決断したわけで、最悪そこでダメでもサッカーで認めさせてやろうという強い気持ちがあったので、あまり心配はしていなかったですけど、でも馴染むこともできたに越したことはないという感じですね」

―そこは鹿島での自信が支えていたんですね。
「間違いないですね。鹿島でいろんなことを学んで、優勝も6回経験させてもらって、そういうのが自信になっていたと思います」

―過去のインタビューで読ませていただいたのですが、フランスでも「優勝6回」というのはとてつもないことなんですよね。
「言われましたね。『お前、優勝したことあんのか?』ってちょっと上から来られて『あるよー。8年で6回』って言ったら、目ん玉飛び出るくらいびっくりしてましたけどね(笑)。『エエエー!』みたいな。『なんでお前ここいんだよ!日本にいたらスーパーなんだろ?日本にいたらいいじゃねぇか!』って(笑)。一回も優勝したことのない選手の集まりというか、リーグ・アンでもやっぱり下のほうはそういうところだと思いますし、優勝経験がほとんどない方が多かったですね」

―言語面でのアプローチは昔から準備していたんですか?
「いや、全くですよ。ほとんどせず行きましたね。ただ、今になればサッカー用語はだいたい大丈夫なんですよ。試合中にかける言葉とか。レストランでもなんとかなるかなくらいなんですけど。ただちょっとした冗談とか。あとチームメートが急に喧嘩とかし出すんですけど、喧嘩の内容がわからないんで、止めようにも止められないし、そういう難しさはすごく感じますね」

―今まで日本人選手の『言語の壁』みたいなことが語られてきましたが、そうしたものがなかった秘訣はなんだったと思いますか?
「間違ったら恥ずかしいとか思わないというか、英語を覚えるにしてもいろんなYoutubeとか見ると思うんですよ。間違っているのを恥ずかしいと思って喋らなかったら…って話を聞いて、それは本当にそのとおりだと思いましたね。まあレストランで間違えて『はっ?』って言われて恥ずかしい思いをして初めてこう言うんだって学びがあると思うんで、たぶんレストランでも、ほんまに聞き取る側からしたら『コイツなんなん?』って言われるくらいのこと言ってるんで(笑)。ただレストランでいま間違ったものが来たら、『これ違うじゃないですか!』って言えないんですよ。フランス語で何と言っていいか分からんから。それ言えるようになったら大したもんやなって思いますね」

―そこまで来たら長谷部選手、長友選手クラスですね(笑)。
「そうですね。でもやっぱり、そういうのも現地の人じゃないですけど、それくらい行けるようになりたいし。まあ片言ですけどね、ほんと単語と単語をつないだ。でも片言でもやっぱり聞いてくれているので、自分が求めた注文が来たり、自分が求めたことが伝わって、それを実行してくれるとやっぱりうれしいですね」

―そう考えると『言語の壁』を越えるには「若い頃から言語を学んだほうがいい」という要素だけじゃないということですね。
「でも、してるに越したことは絶対にないと思います。まず英語ですよね。英語は絶対にしていて問題はないと思いますし、とくにいまは海外組というくくりがすごく多くなった中で、若い子は海外に絶対に行きたいと思っていると思うんですよ。そしたら英語は最低限やっているに越したことはない。もちろん行って喋れたら覚えるけど、絶対にやっているに越したことはないのは間違いないですね」





―やっぱり学ぶことは大事だってことですね。
「絶対に大事だと思います。もちろんどこに行くかで、スペイン語とかフランス語とか変わってくるとは思うんですが、英語は共通で伝わるし、僕自身思いますからね。英語を完璧にマスターしてから行っていたら良かったなと思います。だから、いまプロに入った18歳、19歳の子はやっておいて問題はないと思います。あと自分は海外に行かないという人がいても、日本でもACLは英語なので。レフェリーとは。ACLで僕もキャプテンとか何回もやらせてもらっているので英語でコミュニケーション取りますし、実際に相手チームもキャプテンクラスになると英語は喋れますし、相手チームとの駆け引きも結局は英語です。日本代表に選ばれればレフェリーは必ず英語の方なので、そう考えると日本にいても使うことは必ず出てくるし、キャプテンやるやらないにしろ、英語圏の人とコミュニケーションが取れるだけですごく信頼度は高くなりますし、みんなもやっておいてほしいですね」

―英語という点では、アジア杯決勝直前の記者会見で吉田麻也選手が英語でスピーチをしていて、現地の記者から拍手喝采になったことがありました。
「あの人はあれですね、もうネイティブに近いと聞いたことがあります。あの人はすごいです。麻也くんに限らずですけど、英語喋れる人に『どうやったら喋れるんですか?』って聞いても、絶対に返ってくる言葉は一緒なんですよ。『いっぱい喋って…』とかになるんで、それができないから聞いてるんですって聞きたいんですけど(笑)。本当に自分に見合ったやり方でやるのが一番なんじゃないかなって思います。まあ独学もそうですし、いまってインターネットでも向こうの人と喋れることあるじゃないですか。僕はいまはずっと英語よりフランス語ですけど、フランス語を耳から慣れるだけでも全然違うし、そういう環境を日本でも作れると思うのでしていってほしいなと思います」

―言語の話からは離れるんですが、身体つきが大きくなったような印象を受けました。そのあたりも努力をしているんですか?
「日本に帰ってきてからみんなに言われますね。でも自分自身はあんまり気付かないです。もちろん日本にいる時よりはウエイトもやっていますし、いまは79kgくらいなので。80kg近くあるので、そういう面では少し大きくなったかなと思います」

―もう少し増やしたいという思いはありますか?
「いや、でもそんなに……。走りが重く、遅くなっても嫌ですし、ある程度走れる速筋を増やしていきたいし、あまり増やしすぎるのは良くないなと思います」

―フランスで一定の活躍を収めたいま、また聞いてみたいと思っていたのですが、まだベルギー戦の夢は見ますか?ロシアW杯の後は何度も見ていたと聞きました。
「そのときは結構見ていましたが、いまは全く見ないですね。ただ、振り返ろうと思ったことはないですね。90分間見ようかなと思ったこともないです。ニュース番組とかでその当時はすごい流れていて、嫌でも見ていましたけど、いまあらためてあのシーンを見ようかとも思わないです。あの試合については見ようと思ったことはないので。ただ何かの拍子に流れていたとしても、そういうときは別に見ますけど、今さら見たところでっていう。また自らその悔しさを味わう必要はないだろうし、という思いはあります」

―乗り越えた、というより、過去の話になったという印象ですかね。
「そうですね。乗り越えたかというとちょっと難しいですが、過去の話ですし。ただ、悔しさっていうのは忘れることはないだろうし。あの試合の悔しさは…特に最後の3失点目では僕の目の前で決められたんで、ましてや何で追いつけなかったんだろうという自分の責任とかも考えると、たぶん乗り越えることはないんじゃないかなと思っているので、あの経験があったからって言えるように、これからのサッカー人生は突き進みたいと思っています」

―悔しさを乗り越える、悔しさを晴らすと簡単に言いますが、実際その立場になると難しいですよね。
「いやー、晴れないですよ。あの経験はちょっと…。今までと別次元というか。もちろん寸前で優勝を逃したこともあるし、いろんな悔しさを味わってきましたけど、ちょっと別の次元の悔しさというか。ちょっとあれは違いますね。あれはなかなか払拭はできないんじゃないかと思います」

―それはやはりW杯という空気感がそうさせるのですか?
「それは間違いないと思います。僕も初めて経験させてもらいましたが、本当に国と国が意地でぶつかり合う大会で、ましてやベルギーをあそこまで追い詰めたと言われ方をしますけど、うちが2-0になってからの相手の圧みたいなものは前半とは比べものにならなかったですし、まああの14秒間は本気の一撃やったと思うので、あれを止められるように日本全体がならないといけないと思います。ずる賢いこととか、ポーランド戦もわかりやすいと思いますけど、日本が…とかいろんなことを言われますが、勝つためなら何でもやるくらいじゃないと勝てないなと思いました」





―そういう「勝つ」ということに関してでは、日本の中で鹿島アントラーズを上回るクラブはないと思います。
「鹿島は勝利に対する執念というのは、サッカー選手ならみんなそのメンタリティーは学んでほしいなと思うくらい執着していると思います。僕も他のクラブを経験していないので何とも言えない部分はありますが。あそこまで勝負強いとか、常勝軍団と言われるチームはないと思います。何年経っても常勝軍団と言われているので。タイトルが取れない時でも常勝軍団がついた後に何かが入るので、それを思わせるってそう簡単なことじゃないと思いますし、鹿島の凄みはそこなんじゃないかなと思います」

―今年から鹿島の取材をさせていただく機会が多くなったのですが、競り合った末の勝利を「1-0で勝つのが鹿島」と自信を持って言えるクラブは他になかなかないと感じました。
「鹿島は生え抜きがすごい多いイメージがありますし、強かったときは生え抜きがすごく多かったですけど、今年は生え抜きと半々くらいじゃないかな。ですけど、違うチームから来た選手が鹿島らしさを言えるのが鹿島の良さだと思いますし、違うチームで育った人が鹿島で生え抜きに『鹿島のDNA』とか『鹿島の血』とか言いますけど、違うチームの血が混じってもすぐに鹿島の血に塗り替えるのが鹿島の凄みだと思います。まあ、僕的には今の現段階の鹿島は鹿島の血に染まっていると思えないので、これからの鹿島に期待したいと思っています」

―昌子選手は現在、さきほど言われていたような「優勝したことのない選手が多いチーム」に所属しているわけですが、より鹿島の凄みを実感する機会が多いのではないでしょうか。
「そうですね。みんな優勝したいから鹿島に来ると思いますし、何で鹿島が優勝できるか、何で鹿島が優勝争いにいるシーズンを送れるかというと、僕とかも説明できないんですよね。だから鹿島にきて鹿島でプレーするのが理解するにはもってこいだと思うし、鹿島に移籍しようとする選手、移籍してきた選手はそれにプライドを持ってほしいし、生え抜きの選手も鹿島にいる重みを感じてほしいと思っています」

―また日本代表に目を向けると、W杯予選のスタートから代表活動に参加するのは初めてだと思います。意気込みを聞かせてください。
「前回の最終予選から参加して、最後W杯が決まった試合にも出してもらいましたけど、日本がアジアで勝って当たり前という雰囲気はもうなくなってきているなと感じています。実際、アジア杯ではカタールに負けて準優勝でしたし、それ以外にもサウジアラビアだったり、FIFAランキングで言うとイランがトップにいると思います。そういった国がある中で、簡単ではないのは間違いないですし、また過酷なアウェーもあります。一戦一戦を大事に、どれだけW杯に出ることが大事かは僕自身も経験させてもらったので、一戦一戦を無駄にせず、日本を代表して戦ってきたいと思います」

(インタビュー・文 竹内達也)




◆昌子源が振り返る激動の1年「あの経験があったから、って言えるように」(ゲキサカ)




◆バルサ、鹿島の安部裕葵に正式オファーの裏に何が?(日刊サイゾー)






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 サッカーJ1鹿島アントラーズに所属する日本代表MFの安部裕葵が、スペイン1部リーグの強豪FCバルセロナから正式な獲得要請を受けていると、3日付の朝日新聞が報じている。

 弱冠20歳の安部はプロ3年目ながら、今シーズンからエースナンバーの背番号10を背負う期待のホープ。鋭いドリブル突破と多彩なテクニックが持ち味で、6月14日から開催中の南米選手権を戦う代表メンバーにも初選出。同月17日に行われたチリ戦で、初出場を果たした。報道によると、バルサは今夏の獲得を目指しており、設定されている違約金以上の金額を鹿島に支払う意向だという。移籍が実現した場合、安部はまず3部リーグに属するバルサのBチームに加わることになる。

「欧州リーグが終了して間もないこの時期は、さまざま移籍情報が飛び交い、現地のスポーツメディアは連日のようにそれを報じます。しかし、そのほとんどは選手の代理人が移籍交渉を有利に進めるためにメディアへリークしたインチキな情報。日本のメディアも現地発の移籍報道を引用して報じたりしますが、信用してはいけません。ただ、今回の報道に限っては、朝日が鹿島の関係筋から得たネタのようなので、信憑性が高いと思いますよ」(サッカーライター)

 もし移籍が実現すれば、先頃同じくスペイン1部のレアル・マドリードに移籍した18歳の久保建英に続く快挙。バルサとレアルといえばスペインリーグの両巨頭で、世界でも一、二を争うメガクラブ。そんなクラブに、日本人の若手選手が相次いで移籍を果たすとは、何とも夢のある話だ。しかし、幼少時代からバルサの下部組織に所属して、スペインでも天才の名を欲しいままにしてきた久保に比べて、安部の国際的な知名度はほぼないと言っていい。

「本当に安部の実力をわかった上で獲得のオファーを出したのかと、バルサのスタンスに懐疑的な声も聞かれます。もちろん、安部の素質に疑いはありません。しかし、同程度の若手はヨーロッパや南米にも多くいるだろうし、もっと言えばアジアの選手を獲得するよりリスクも少ないはず。そこまでして日本人にこだわる必要はないだろうとは、確かに思いますね。その裏には、久保のレアル移籍が関係しているのではないかと、ネット上で囁かれています」(同)

 久保は10歳からバルサの下部組織でプレーしていたのだが、クラブが18歳未満の外国人選手獲得・登録違反を犯したため公式戦に出場できなくなり、14歳で退団を余儀なくされた。帰国後はFC東京に加入したが、18歳になったらバルサに復帰するというのが規定路線だった。だが、蓋を開けてみれば、レアルへの移籍。1億円を超える年俸、入団2年目からのトップチーム昇格の確約など、久保側が求めた条件をレアルが飲んで、バルサが拒否したことが、大どんでん返しの理由だった。

「バルサとしては、下部組織で育成した金の卵を宿敵にかっさらわれた格好で、屈辱だったはず。久保を獲り逃したことで、サポーターからの突き上げもあったでしょう。そうした面子の問題もあり、意固地になって日本人選手を獲得しようとしているのではないでしょうか。そして、もう1つ考えられるのは、スポンサーである楽天との絡みです」(同)

 バルサと楽天は、単なるスポンサー以上の関係にある。同社の三木谷浩史会長兼社長がオーナーを務めるヴィッセル神戸に、バルサのレジェンド的プレーヤーでもあるアンドレス・イニエスタが移籍したのも、両者の親密な関係があったからこそ。

「その三木谷氏がバルサに、日本人選手を獲得して欲しいと、強く要望したのかもしれません。スポンサーである楽天の経営者としては、日本人の安部がバルサに在籍してくれれば、宣伝効果も絶大ですからね。また、神戸のオーナーとしても、バルサが日本人選手を獲得することはメリットにつながります。なぜなら、仮に安部が入団したとしても、世界的な選手ばかりが揃うバルサのようなチームに、20歳の若手が割って入るのはまず不可能。となると、他のチームにレンタルに出して、研鑽を積ませることになります。そのとき、レンタル先が神戸になるかもしれず、三木谷氏としては有望な日本人若手選手を獲得できるわけです。実は久保がバルサ入りを拒否したのは、この可能性を憂慮したからだとも言われています」(同)

  海外挑戦に前向きだという安部だけに、バルサにどのような思惑があろうとも、サッカーファンとしては移籍を実現させて欲しいものだ。




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◆鹿島アントラーズvsジュビロ磐田 第18節(サンスポ)






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 ・鹿島対磐田は現在4試合連続で引き分けに終わっている。今節も引き分けると、同一カードでの連続引き分け数としてはリーグ史上2番目に長い記録に並ぶ(最長は磐田対仙台の6試合連続:2011年5月~2013年10月)。

 ・鹿島はホームでの磐田戦直近6試合でわずか1敗(3勝2分)。また、本拠地での今カード通算25試合のうち、無得点に終わったのはわずか1試合のみ(2017年4月:0-3)。

 ・鹿島はホームでは現在7試合連続無敗(6勝1分)。今節引き分け以上だと、同一シーズン内での本拠地では、2017年6月~11月以来の8試合連続無敗となる(当時10試合連続)。

 ・磐田はアウェイ戦では現在、2016年5月~7月以来となる3試合連続無得点での連敗中。クラブ史上ではこれまで、敵地で4試合連続無得点での連敗を喫したことはない。

 ・磐田がアウェイ戦で喫した直近14失点のうち12点は、試合時間後半に決められたもの。対する鹿島は、ホームで挙げた直近23得点のうち20点を同時間帯に決めている。

 ・鹿島は今節勝利すると、J1史上初の通算500勝目に到達したクラブとなる。

 ・磐田はペナルティエリア外からのシュート数が今季リーグで2番目に多い(99本)。しかし、同エリアからのシュート決定率は、同1得点以上挙げているチームの中でリーグワースト(1得点:1.01%)。

 ・伊藤翔は出場した試合では、現在8試合連続無得点。この間に放った枠内シュートもわずか3本。同選手はそれ以前の今季開幕からの4試合では、枠内シュート8本で4得点を挙げていた。

※ファクト内の数字はJ1での成績


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