[4.13 ルヴァン杯第4節 C大阪1-3鹿島 ヨドコウ]
ルヴァン杯は13日、グループリーグ第4節を各地で行い、A組の鹿島アントラーズがセレッソ大阪を3-1で破った。FW上田綺世が今大会2ゴール目を含む2点に絡む活躍を見せ、2勝1分1敗の勝ち点7でグループリーグ突破に大きく前進。対するC大阪は開幕3連勝中だったが、これで今大会初黒星となった。
ホームのC大阪はリーグ戦で出場機会の少ない11人が先発。17歳のFW北野颯太、18歳のMF岡澤昂星も出番を掴んだ。対する鹿島はJ1リーグ戦でも主力のMF三竿健斗、上田が先発。レネ・ヴァイラー新監督のもとで序列が下がっているMF荒木遼太郎も出場機会を与えられた。
試合は立ち上がりから中盤でのせめぎ合いが続く拮抗した展開。両チームともにサイドからの攻撃を試みるも、なかなか決定機をつくることができない。鹿島は前半23分、右サイドをMF松村優太が突破し、クロスボールにMF土居聖真が反応。これは相手にブロックされ、跳ね返りを拾ったMF広瀬陸斗のクロスから上田が右足で狙ったが、右に外れた。
それでも前半30分、鹿島が試合を動かした。右サイドからのスローインを広瀬が入れ、この日はJ1リーグ戦とは異なりアンカーに入っていた三竿がワンタッチでロングパスを配球。これに抜け出した上田が緩急をつけたドリブルでペナルティエリアに侵入し、DF進藤亮佑に倒された。主審は鹿島のPKを宣告。これをMFアルトゥール・カイキが落ち着いて決めた。
そのまま後半に入ったが、次にスコアを動かしたのも鹿島だった。中盤でのデュエルでA・カイキが岡澤に競り勝ち、スルーパスを送ると、左に流れながらスプリントした上田がタイミングで反応。最後はGK清水圭介との駆け引きを制し、左足でニアサイド際に流し込んだ。J1リーグ戦で8戦5発の上田はルヴァン杯でも3試合2得点。まさにエースとしての働きを見せている。
ところがC大阪もMF清武弘嗣とMF奥埜博亮の投入でペースを取り戻すし、後半29分に美しい崩しから1点を返した。清武の横パスを受けた奥埜が縦パスでスイッチを入れ、これをMF鈴木徳真が縦につけると、FW上門知樹がペナルティエリア右を突破。ヒールで出したパスに北野が反応し、左足シュートでファーポスト脇を撃ち抜いた。高校3年世代の北野はこれがルヴァン杯2ゴール目となった。
なおも攻め続けるC大阪。両サイドで高い位置を取れるようになり、クロスを中心に鹿島守備陣を攻め立てた。それでも後半42分、鹿島は右からのCKをMF樋口雄太がゴール前に送り込むと、DFブエノがヘディングシュートを決めて追加点。そのまま試合はタイムアップを迎え、上位対決を制した鹿島がグループリーグ突破に向けて大きく前進した。
◆FW上田綺世がPK獲得&“裏抜け”弾! 首位C大阪破った鹿島がルヴァン杯GL突破へ前進(ゲキサカ)