日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年11月11日月曜日
◆浦和 首位浮上またも失敗…興梠「勝負弱いっす」(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/11/kiji/K20131111006988070.html
J1第31節 浦和3―3仙台 (11月10日 宮城ス)
興梠の言葉が全てを物語っていた。「勝負弱いっす」。後半ロスタイムにまさかの同点弾献上。残り1分までつかんでいた浦和の勝ち点3、そして10年4月以来の首位浮上は、またも手からこぼれていってしまった。
前半6分に梅崎が同点弾。同31分には興梠が勝ち越し弾を決めた。追いつかれた後半14分には再び興梠の個人技で突き放した。ペトロヴィッチ監督は山田暢、坪井の両DFを投入。逃げ切りを図ったが、逆に自陣に引き過ぎたことで仙台の攻撃を正面から受ける形になり、土壇場で失点した。
試合前に横浜が敗戦。勝てば首位浮上へ絶好のチャンスだった。だが、今季は7月10日のFC東京戦、8月28日の横浜戦など「首位」の2文字がちらついた一戦でことごとく勝っていない。さらに2日のナビスコ杯決勝では柏に敗れ準優勝。大一番での弱さはシーズン終盤になっても改善されていない。柏木は「がっかりというよりもいらつく」と吐き捨て、森脇は「ここまで数多くチャンスを逃しているのは運じゃない。何かが足りない」と唇をかんだ。残り3試合。首位・横浜との勝ち点差は「1」に縮まったが、決して喜べる状況ではない。
◆【浦和】興梠「本当に悔しい」/J1(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20131110-1216643.html
<J1:仙台3-3浦和>◇第30節◇10日◇宮城ス
よもやのロスタイムの失点で、浦和が白星を逃した。横浜が敗れていたため、首位に立つチャンスを逃した。
前半2分に失点するが、同6分にMF梅崎司(26)、同31分にFW興梠慎三(27)が得点し逆転。しかし後半2分に同点に追い付かれる。同14分には再び興梠が決めてリードを奪うが、悪夢はロスタイムに待っていた。
クロスのこぼれ球を石川直にたたき込まれ同点。ナビスコ杯では前半ロスタイムの失点が黒星につながっており、勝負弱さはぬぐえなかった。
2得点でヒーローになるはずだった興梠は「こういう失点の仕方は初めてじゃない。今日も負けに等しい引き分け。Jリーグ(の優勝争い)をおもしろくしてしまった。首位に立ちたかった。今日は本当に悔しい」とうつむいた。残りは3試合は川崎(ホーム)、鳥栖(アウェー)、C大阪(ホーム)と難敵ぞろい。最後に笑うために残された道は3連勝のみだ。
◆内田 右SBでフル出場、シャルケ逆転勝利に貢献(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/11/kiji/K20131111006987800.html
ブンデスリーガ第12節 シャルケ3―1ブレーメン (11月9日)
シャルケは逆転勝利の中で日本代表DF内田篤人は右サイドバックでフル出場した。
後半19分に同点になった後は攻撃参加の回数を増やしてホームでの白星に貢献。「相性は悪くない相手だから、1点入れば逆転できると思っていた」と胸を張った。日本代表の欧州遠征ではオランダ、ベルギーと対戦する。10月の東欧遠征では消化不良の試合を続けただけに「やるからには負けたくない」と力を込めた。
◆【湘南】永木、上位鹿島の底力脱帽/J1(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20131110-1216569.html
<J1:湘南1-2鹿島>◇第31節◇10日◇BMWス
4位鹿島に競り負け、残留へ正念場を迎えた。DFハン・グギョン(23)ら主力3人を欠く中、前半34分にはMF岩尾憲(25)が2枚目の警告を受け退場。それでも追加点を許さず、後半ロスタイムにDF遠藤航(20)のボレー弾で同点に追いついた。
敗色ムードを払拭(ふっしょく)したかに思われたが、直後に一瞬の隙を突かれ、鹿島FW大迫勇也(23)に決勝点を献上し万事休す。
MF永木亮太(25)は「1点取り返せたところはよかったが、その後のスイッチの入り方が違う。J1上位で戦い続けるチームとの差を感じた」と脱帽するしかなかった。
残留へ向けますます厳しい戦いが強いられるが、「残り3試合は勝ち点9を取れるように頑張りたい」と前を向いた。
◆【鹿島】大迫「取り返さないと」/J1(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20131110-1216598.html
<J1:湘南1-2鹿島>◇第31節◇10日◇BMWス
試合終了間際の攻防を制し、逆転優勝へ望みをつないだ。前半37分。MF小笠原満男(34)がペナルティーエリア前でファウルを受けると、自らのFKで鮮やかにゴールネットを揺らし先制した。
だが追加点を奪えぬまま後半ロスタイムに同点弾を許し、引き分けに終わるかと思われたが、直後にDF西大伍(26)のロングパスをMF遠藤康(25)がつなぎ、最後は日本代表FW大迫勇也(23)が冷静に流し込んで勝負あり。
前半34分に退場者を出した湘南に対し攻めあぐねたが、勝ち点3を手にした。決勝ゴールを挙げた大迫は「(2点目を)取り返さないと勝てないので、得点できたことはよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
◆鹿島・大迫、2度目の4戦連発「冷静に流し込めた」(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131110/jle13111017300008-n1.html
J1第31節(10日、湘南1-2鹿島、BMWス)鹿島は大迫の今季2度目の4試合連続ゴールで辛うじて勝ち点3を手にした。
後半ロスタイムに痛恨の同点ゴールを許した直後だった。キックオフから素早くつなぎ、ゴール前で相手をかわして右足で蹴り込んだ。「点を取り返さないと勝てない。冷静に流し込めた」と、5本目のシュートでようやくゴールネットを揺らした。
残り3試合で上位は混戦に一層の拍車が掛かった。「全部勝たないと優勝できない。それしか考えていない」と、逆転優勝を諦めてはいない。
11日にはオランダ、ベルギーと対戦する日本代表の一員として欧州遠征へ出発する。「レベルの高い相手とできる。気持ちを切り替えてやりたい」と意気込んだ。(共同)
鹿島・セレーゾ監督「引き分けでも妥当な内容だった。最後まで諦めない姿勢が実った。チームの得点王が救ってくれた」
◆鹿島・大迫劇弾!シーズン2度目の4戦連発はクラブ史上初(サンスポ)
J1第31節(10日、湘南1-2鹿島、BMWス)4位鹿島は湘南に2-1で勝利。後半ロスタイムに追いつかれた直後、日本代表FW大迫勇也(23)が決勝点を決め、勝ち点を56とした。首位の横浜Mは名古屋に敗れ、勝ち点59のまま。2位浦和、3位広島はともに引き分けて同58と57。首位から4位まで勝ち点3差の大混戦だ。磐田は鳥栖に敗れ、16位以下が確定して初のJ2降格が決まった。C大阪は同FW柿谷曜一朗(23)の決勝点でFC東京を下した。日本代表は11日、欧州遠征へ出発する。
劇的な幕切れだった。後半ロスタイムに同点にされた約40秒後。鹿島は喜びに沸く湘南の一瞬の隙をついた。DF西の右クロスをMF遠藤が頭で触り、ボールはゴール前のFW大迫の元へ。一度中に切り込んでマークを外すと、あとは右足を振り抜くだけだった。
「うまくタイミングをずらせたね。ゴール前では集中してできた」
決勝弾がネットを揺らし、両手を広げて喜びを爆発させた。引き分けなら優勝が厳しくなっただけに、値千金の一撃。前半34分に相手MFが退場処分となりながら失点する最悪の展開だったが、「悪い雰囲気を打開できてよかった」。クラブ史上初となるシーズン2度目の4戦連発で勝負を決めた。
今季はこれで18得点。これまでは昨季の9得点が最高だったが、プロ5年目で覚醒した。クラブ幹部は「以前よりも責任感が増した」と説明する。ピッチの外でも後輩を食事に連れ出すと、焼肉を頬張りながら「最近どうだ?」と悩みを聞くなど、面倒見の良さを発揮。兄貴分として慕われている。
日本代表として強豪のオランダ、ベルギーと戦う欧州遠征にも弾みがついた。開幕前は代表に選ばれるかも微妙な立場だったが、「選手だったら当然選ばれたいし、絶対にW杯は行きたい」と臨んだシーズンで活躍。7月の東アジア杯(韓国)での2得点もあり、W杯切符をつかみ取ろうとしている。
「代表ではレベルの高い相手とできるし、まずは試合で点を取ることだね」。伸び盛りの23歳がザック・ジャパンでも大暴れする。 (伊藤昇)
◆大迫、クラブ初シーズン2度目の4戦連発!逆転Vつないだ(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/11/kiji/K20131111006988000.html
J1第31節 鹿島2―1湘南 (11月10日 BMWス)
4位・鹿島は日本代表FW大迫勇也(23)が後半ロスタイムに決勝点を挙げて湘南を2―1で破った。J1は名古屋に1―2で敗れた首位・横浜から鹿島まで、4チームが勝ち点3差で優勝を争う白熱した展開となってきた。
最後にドラマが待っていた。4分と表示された後半ロスタイムの1分。鹿島は左サイドを突破されて同点弾を許した。逆転Vに望みをつなぐためには勝ち点3が絶対条件だ。優勝が絶望的となったかに思われたが、失点から約30秒後に劇弾が生まれた。大迫が西の浮き球のパスのこぼれ球に反応。左サイドでボールを持つと、DFをかわして右足で右隅に流し込んだ。4位ながら首位・横浜と勝ち点3差に迫り、その間に4チームがひしめく大混戦を演出した。
「タイミングをずらして冷静に打つことができた。ロスタイムは4分と出ていたので、まだチャンスはあると思っていた」。4試合連続の今季18得点目。21~24節にも連続ゴールを記録しており、1シーズン2度の4戦連発はクラブ史上初の快挙となった。後半33分の左ポスト直撃の一撃など放ったシュートは両チーム最多の5本。それでも前半34分に退場者を出した相手に苦戦を強いられたこともあり「相手が10人になってダラッとしてしまった。優勝を目指しているので、残り全部勝たないと意味がない」と気を引き締め直した。
11日には日本代表として欧州遠征に出発。当初は一度、鹿嶋市内に戻り、成田市内のホテルに向かう予定だったが「1時間ムダになることに気付いた」と急きょ試合会場から直行。荷物にスパイクを入れ忘れて車に乗ろうとして直前で気付き「旅行に行くところだった」と笑うなど大物ぶり?も発揮した。「勝って代表に行けるのは気分的に良いけど、代表はまた違うからね。相手も強いし、ゴール前で集中したい」。ザックジャパンは最近2試合連続で零敗中。勢いに乗る鹿島のエースには、低迷する代表の閉塞(へいそく)感を打破する雰囲気が漂っている。
≪日本人6人目≫鹿島FW大迫が後半ロスタイムに決勝ゴール。これで28節から4試合連続ゴール。21~24節でもマークしており今季2度目だ。4試合以上の連続ゴールを年間2度以上達成したのは大迫が通算18人目(三浦知良が2度記録)。日本人では福田正博(浦和=95年)三浦知良(V川崎=95、96年)永島昭浩(神戸=97年)福田健二(名古屋=98年)中山雅史(磐田=98年)に次いで15年ぶり史上6人目、鹿島では初めてだ。
◆鹿島大迫劇弾 逆転Vに望み/第31節(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20131110-1216160.html
<J1:湘南1-2鹿島>◇第31節◇10日◇BMWス
鹿島がアウェーで勝利し、逆転優勝に望みをつないだ。前半37分、ゴール前でファウルを受けたMF小笠原満男(34)が、FKを直接決めて先制した。
だが後半ロスタイム。湘南はゴール前のこぼれ球に反応したDF遠藤航(20)がボレーを決めて、土壇場で同点に追いついた。しかしその直後、鹿島は日本代表FW大迫勇也(23)がゴール前で冷静に流し込み、歓喜に沸く湘南を黙らせた。
湘南はDFハン・グギョン(23)ら主力3人が出場停止の中、前半34分にはMF岩尾憲(25)が2枚目の警告を受け退場。数的不利の状況の中で健闘したが、あと1歩及ばなかった。
◆【鹿島】大迫、2度目の4戦連発!後半ロスタイムV弾でV争い残った(報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20131111-OHT1T00031.htm
◆J1第31節 湘南1―2鹿島(10日・BMWスタジアム平塚) 鹿島は日本代表FW大迫勇也(23)の後半ロスタイム弾で湘南を2―1で下し、勝ち点を56に伸ばし優勝争いに踏みとどまった。2位の浦和はFW興梠慎三(27)の2ゴールも仙台に3―3で引き分け。横浜Mは主将のMF中村俊輔(35)の欠場が響き、名古屋に1―2で敗戦も勝ち点59のまま首位をキープ。1位から4位鹿島まで勝ち点差3の大混戦となった。J1優勝3回を誇る磐田は鳥栖に0―1で敗れ、94年のJ1参入から20季目でクラブ史上初のJ2降格が決定した。
劇的勝利の中心に大迫がいた。わずか40秒足らずで、鹿島を優勝争いに生き残らせた。1―0の後半ロスタイム。10人の湘南にまさかの同点弾を浴び、誰もがこのまま試合終了だと思った。しかし、背番号9は「取り返さないと勝てない。ゴールに向かう気持ちを出した」とあきらめることなく、すぐさまゴール前へ。MF遠藤からのボールを受けると、ペナルティーエリア内で相手をかわし、冷静に右足で流し込んだ。
クラブ史上初となる1シーズン2度目の4戦連発で今季18点目。エースとしての自覚が、得点量産につながっている。クラブ関係者によると、自身が点を取れなかったり、試合に負けたりすると、人一倍悔しがっているという。普段から積極的に声を出し、チームをけん引。先輩、後輩関係なく檄を飛ばす。プライベートでも若手を食事に連れて行くなど“兄貴分”として頼れる存在だ。そんな姿に遠藤も「苦しいときに決めてくれる」と信頼を寄せる。残り3試合。上位陣との勝ち点差は縮まり、大迫は「優勝するしかない。優勝しないと意味がない」と言い切った。
結果を残し、いよいよ日本代表として欧州に乗り込む。1トップのライバルとなるC大阪の柿谷もこの日ゴールを決めたことを知ると「お互い頑張っていければ」と笑顔を見せた。「代表はまた違う。レベルの高い相手とできるので切り替えていく」。スタジアムを後にする際には、商売道具でもあるスパイクを忘れて帰りそうになり、マイペースぶりを発揮。オンとオフのギャップも魅力な23歳が、停滞感漂うザック・ジャパンに変化をもたらすはずだ。
◆【J1:第31節 湘南 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164144.html
11月10日(日) 2013 J1リーグ戦 第31節
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●大野和成選手(湘南)
「試合の入りは悪くなかったし、10人になってからも10人とは思えないぐらいみんなハードワークしてくれた。1点取られてからも、追加点は与えないようにとディフェンスラインで声を掛けながらやっていたなかで、割り切って守れていたと思います。同点に追いつくことができましたが、最後の場面は自分が対応していた。相手が切り返すのは分かっていたし準備もしていたが、ターンが引っ掛かってしまった。ほんとうに申し訳なかったです。点を取ったあとだったので、非常にもったいない対応だった。非常に悔いが残る1対1。読んでいただけに悔しいです」
●中川寛斗選手(湘南)
「試合が終わってすぐなので、まだ頭を整理できていないところもありますが、やはりいちばん印象に残っているのは失点のプレー(FK)です。プロである以上、自分が犠牲になるときもあるし、自分がイエローカードをもらっても止めなければいけないところだったと僕は思うし、この試合を機に、もっとプロらしくというか、もう一度自分を見つめ直して、プロとしての今後の生き方を自分のなかで整理して、つぎの練習や練習試合に臨みたいと思います。平常心で試合に臨めたことは間違いないし、チームの流れを崩さず、かつチームの力になれたという実感を自分でも持っているけど、でももっともっと、湘南はここで終わるチームじゃないし、チーム全体が周りに流されず地に足つけてしっかりプレーできれば、やっていることは間違いないので、なにか起こせるんじゃないかと思います」
●大槻周平選手(湘南)
「後ろに抜けて起点をつくり、そこから攻撃を組み立てようと思っていました。いいかたちで裏に抜けたり、起点となることはできていたが、最後のところでシュートで終わるとか、そういう部分ではまだまだ課題が残ると思います。全体的にはほんとうに悪くなかったが、でもセットプレーや一瞬の隙で勝負はやられる。勝点を積み上げるために、もっともっと突き詰めないといけない。鹿島のFWや中盤の選手は、外から見ていても、実際に戦ってみても、シュートで終わることを大事にしているのが伝わってきた。だからカウンターも少ない。やり切ることが大事だとあらためて思いました」
●菊池大介選手(湘南)
「10人になって、やるしかないというふうに逆に割り切れて、11対11と思うぐらい普通にやれていたと思います。僕もどちらかというと攻撃に重点を置きながら、すこしジュニーニョを気にしながら考えてやっていました。体力的には行けると思っていたし、後半はどれだけ攻撃に絡めるかというところに意識を置いて臨んだ。何度かチャンスに絡めた部分はあったが、もうすこし自分でなかに入ってシュートで終わるシーンが多くあってもよかったと思う。ボールが入ったら仕掛けてクロスかシュートでしっかり終わろうと思っていたので、ゴールはそういう気持ちが繋がったと思うが、チームとしてあの直後の失点はいただけない。気が緩んだというようなことはなかったが、もう1点取れば逆転できるという気持ちだったり、点を取るまでの意識とはすこし違っていたかもしれない。鹿島は隙を見逃さないで点を取るチームなので、今日はほんとうに隙を見せないで行こうと試合前から話していた。そのなかでのあの2失点は反省しなければいけない」
●小笠原満男選手(鹿島)
「こういう試合をしているようでは勝っていけないと思う。みんな劇的なところに騙されているところがありますが、10人の相手にああいう試合をしてはいけない。どうかなと思います。(前半)陣地を変えたのは監督の指示です。(ゴールについて)コースが空いていたので。諦めない気持ちといえば簡単ですが、もうちょっとスッキリ勝ちたかったです」
●大迫勇也選手(鹿島)
「早く追加点を取りたかったが、相手が10人になってからすこしダラっとしてしまった感じがあった。(残り試合に向けて)優勝したいし、残り全部勝てるように努力し続けるだけだと思います。優勝して、今日の勝点3が大きかったと振り返ることができればいい。(ゴールについて)アディショナルタイムは分かっていたので、入れるしかないと思っていた。うまくタイミングをずらすことができました」
以上
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●大野和成選手(湘南)
「試合の入りは悪くなかったし、10人になってからも10人とは思えないぐらいみんなハードワークしてくれた。1点取られてからも、追加点は与えないようにとディフェンスラインで声を掛けながらやっていたなかで、割り切って守れていたと思います。同点に追いつくことができましたが、最後の場面は自分が対応していた。相手が切り返すのは分かっていたし準備もしていたが、ターンが引っ掛かってしまった。ほんとうに申し訳なかったです。点を取ったあとだったので、非常にもったいない対応だった。非常に悔いが残る1対1。読んでいただけに悔しいです」
●中川寛斗選手(湘南)
「試合が終わってすぐなので、まだ頭を整理できていないところもありますが、やはりいちばん印象に残っているのは失点のプレー(FK)です。プロである以上、自分が犠牲になるときもあるし、自分がイエローカードをもらっても止めなければいけないところだったと僕は思うし、この試合を機に、もっとプロらしくというか、もう一度自分を見つめ直して、プロとしての今後の生き方を自分のなかで整理して、つぎの練習や練習試合に臨みたいと思います。平常心で試合に臨めたことは間違いないし、チームの流れを崩さず、かつチームの力になれたという実感を自分でも持っているけど、でももっともっと、湘南はここで終わるチームじゃないし、チーム全体が周りに流されず地に足つけてしっかりプレーできれば、やっていることは間違いないので、なにか起こせるんじゃないかと思います」
●大槻周平選手(湘南)
「後ろに抜けて起点をつくり、そこから攻撃を組み立てようと思っていました。いいかたちで裏に抜けたり、起点となることはできていたが、最後のところでシュートで終わるとか、そういう部分ではまだまだ課題が残ると思います。全体的にはほんとうに悪くなかったが、でもセットプレーや一瞬の隙で勝負はやられる。勝点を積み上げるために、もっともっと突き詰めないといけない。鹿島のFWや中盤の選手は、外から見ていても、実際に戦ってみても、シュートで終わることを大事にしているのが伝わってきた。だからカウンターも少ない。やり切ることが大事だとあらためて思いました」
●菊池大介選手(湘南)
「10人になって、やるしかないというふうに逆に割り切れて、11対11と思うぐらい普通にやれていたと思います。僕もどちらかというと攻撃に重点を置きながら、すこしジュニーニョを気にしながら考えてやっていました。体力的には行けると思っていたし、後半はどれだけ攻撃に絡めるかというところに意識を置いて臨んだ。何度かチャンスに絡めた部分はあったが、もうすこし自分でなかに入ってシュートで終わるシーンが多くあってもよかったと思う。ボールが入ったら仕掛けてクロスかシュートでしっかり終わろうと思っていたので、ゴールはそういう気持ちが繋がったと思うが、チームとしてあの直後の失点はいただけない。気が緩んだというようなことはなかったが、もう1点取れば逆転できるという気持ちだったり、点を取るまでの意識とはすこし違っていたかもしれない。鹿島は隙を見逃さないで点を取るチームなので、今日はほんとうに隙を見せないで行こうと試合前から話していた。そのなかでのあの2失点は反省しなければいけない」
●小笠原満男選手(鹿島)
「こういう試合をしているようでは勝っていけないと思う。みんな劇的なところに騙されているところがありますが、10人の相手にああいう試合をしてはいけない。どうかなと思います。(前半)陣地を変えたのは監督の指示です。(ゴールについて)コースが空いていたので。諦めない気持ちといえば簡単ですが、もうちょっとスッキリ勝ちたかったです」
●大迫勇也選手(鹿島)
「早く追加点を取りたかったが、相手が10人になってからすこしダラっとしてしまった感じがあった。(残り試合に向けて)優勝したいし、残り全部勝てるように努力し続けるだけだと思います。優勝して、今日の勝点3が大きかったと振り返ることができればいい。(ゴールについて)アディショナルタイムは分かっていたので、入れるしかないと思っていた。うまくタイミングをずらすことができました」
以上
◆【J1:第31節 湘南 vs 鹿島】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164163.html
11月10日(日) 2013 J1リーグ戦 第31節
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れさまでした。今日はちょっと最初の入りを、ご覧になってる方は皆さん分かるかと思うんですけど、違う形にしたり、プラン的に前半は相手の弱いところを突いていこうみたいなことだったりとか、いろんなチーム戦術を与えながら2週間準備してきました。前後半ともに、退場者が一人出たあとも、そのゲームプランを選手がしっかり押さえられるようになってきたなと。去年までだったら、ただ頑張ってボールに食らいつくだけだったのが、少し状況を見ながら、行くとき、行かないときや、ここはパス、シュート、ドリブルという判断が、今日10人になったあとも非常に研ぎ澄まされているなというふうに僕自身は感じました。
追いついたところでいうと、選手たちは本当に100%、120%、半年前の100%が今50%くらいになってるんじゃないかというくらいの試合ができたと思います。ただ、試合が始まる前に、鹿島さんはちょっとした隙を与えると点を取ってくるという話をしていました。その伝統は間違いなくチームの中にあると。我々の多くの選手はJ1での経験は1年に満たない。相手は7年も8年もJ1でやっている。そこの経験値をリスペクトしつつも我々の良さを出さなければいけないということだったんですけど、やっぱり同点にしてキックオフのすぐ後に取られて、またセットプレーのフリーキックを直接入れられたというところが甘さであり、そういう意味では、際どい勝負の試合経験にまだまだ欠けていて、そこが勝点1、勝点3を持ってくることができないというふうに自分自身では思っています。
前半13分でカードをもらい、前半残り15分くらいでもう1枚もらって退場してしまったんですけど、フェアに吹いていただいていると思っています。ただ、前半13分で、ファウルをされた我々が、残り75分近くあるなかで、相手に対して遅延行為をするということは僕も指導してないですし、ご覧になっている皆さんもその遅延行為は、じゃあ何故に、というところだと思います。別に苦言を呈する話ではなく、レフェリーのせいで敗れたとか勝った負けたとかそんなレベルの低い話ではなくて、日本サッカー界、選手、レフェリー、それからサポーターの皆さん、マスコミの皆さん、我々みんなが手を取り合って、サッカーを良くする、サッカー界をもっともっとレベルの高いものにしていく、Jリーグ自体をもっともっとアグレッシブでアトラクティブなリーグにしていくために、今度のワールドカップや東京オリンピックを見据えたうえでも、そういうことをひとつの題材として次に繋げていってもらいたいなと思います。難しい言い方ですけど、素直にそう思っています。
あと残り3試合ですけれども、今日のことを、結果として、悪い意味で引きずらないで、試合後にサポーターにもちょっと話をしましたけど、我々にはまだチャンスは残されていると思うので、そのチャンスに向かって全身全霊かけてやっていくつもりですし、出場停止があって悔しい思い、怪我で出られなかった選手もたくさんいるので、その選手も含めて、またしっかり競争してやっていきたいと思います」
Q:累積で3人出られないなかで、しかし誰が出ても湘南らしいサッカーを見られたと思うが、評価は
「ほんとうに今日の先発、それから出られなかったサブの選手、交代で出た3人とも全員よくやったと思います。(中川)寛斗と梶(梶川)というちびっこコンビが前にいて、小学生からしたら僕も頑張ればプロになれると、20人いたら15人ぐらい思ったんじゃないかと思うが、それぐらい、彼らも含めていい準備をしてこの試合に臨んでくれたと思います。僕は経験値では勝てないがチャレンジする気持ちで絶対負けてはいけないという話を選手たちにしていたので、そのことは19歳の中川もしっかりやってくれたと思う。亀川と2人、うちのチームでいちばん若い選手でしたが、よくやったと思います」
Q:島村選手の投入とともに遠藤選手を一列上げた狙いは
「航は昔からボランチもDFの右も真ん中もできたが、去年から真ん中のラインコントロールの重責を担いすぎたところがあって、ボールを奪うことや運ぶこと、本来あの年代でやらなければいけないことを僕がさせていなかったところもあったので、チームの状況を見て、右やボランチをやらせようとはもとから考えていました。あの展開ではやはり中盤でボールを奪ってひっくり返すことが大事だったので、亮太と2人を置いて、そこの圧力をかけて、前の、最後はステボとフル(古橋)が2トップで大介と亀がアウトサイドになりましたが、そこにいいボールを供給して、ボランチが最後1枚ペナのなかに入っていき、クロスもしくはセットプレーの流れ、ロングボールから点を取ろうと思っていました」
Q:仮にこのあと甲府が勝った場合、得失点差もかなり離れているが、そうなった場合でもこれからもやることは変わらないですか?
「もし甲府さんが勝たれたら、全部勝って相手が負けることをお祈りするしかないが、15人でやってもいいということであれば5、6点取れるような練習をしてもいいけどサッカーは11人でしかできないので、可能性が0でないかぎりそういうことがあっても戦い続けようと思いますし、今日の試合も含めて、それこそ最後の試合でここに戻ったときに可能性が0になってないように、ホームにすこしでも可能性を残して帰ってきたいという話を今したので、そういう結果を出せるように、相手どうこうよりも自分たちがどうしなければいけないかということを選手たちに話したいと思います」
Q:1点追いついた場面でそのあとすぐにやられたが、監督のなかでは勝点3を狙いにいこうという気持ちだったか
「いや、あのタイミングで追いついたので、この試合は1でもいいかなと思いました、あのときは。やはり10人だったので。ただ、キックオフのすぐあとだったので、この1回はね返したときに話をしようと思っていて、相手が力をかけて追いこんでくることは分かっていたが、うちの選手の対応はそれまで全然悪くなかったので、それをあえて俺がかぶせて言うのも神経質すぎるし。そういうなかで、1本隙をつくってしまった。ほとんど大迫選手やダヴィ選手、ジュニーニョ選手に対して分析通り彼らはよく対応したと思うが、そこはまだ力不足だったですね」
以上
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れさまでした。今日はちょっと最初の入りを、ご覧になってる方は皆さん分かるかと思うんですけど、違う形にしたり、プラン的に前半は相手の弱いところを突いていこうみたいなことだったりとか、いろんなチーム戦術を与えながら2週間準備してきました。前後半ともに、退場者が一人出たあとも、そのゲームプランを選手がしっかり押さえられるようになってきたなと。去年までだったら、ただ頑張ってボールに食らいつくだけだったのが、少し状況を見ながら、行くとき、行かないときや、ここはパス、シュート、ドリブルという判断が、今日10人になったあとも非常に研ぎ澄まされているなというふうに僕自身は感じました。
追いついたところでいうと、選手たちは本当に100%、120%、半年前の100%が今50%くらいになってるんじゃないかというくらいの試合ができたと思います。ただ、試合が始まる前に、鹿島さんはちょっとした隙を与えると点を取ってくるという話をしていました。その伝統は間違いなくチームの中にあると。我々の多くの選手はJ1での経験は1年に満たない。相手は7年も8年もJ1でやっている。そこの経験値をリスペクトしつつも我々の良さを出さなければいけないということだったんですけど、やっぱり同点にしてキックオフのすぐ後に取られて、またセットプレーのフリーキックを直接入れられたというところが甘さであり、そういう意味では、際どい勝負の試合経験にまだまだ欠けていて、そこが勝点1、勝点3を持ってくることができないというふうに自分自身では思っています。
前半13分でカードをもらい、前半残り15分くらいでもう1枚もらって退場してしまったんですけど、フェアに吹いていただいていると思っています。ただ、前半13分で、ファウルをされた我々が、残り75分近くあるなかで、相手に対して遅延行為をするということは僕も指導してないですし、ご覧になっている皆さんもその遅延行為は、じゃあ何故に、というところだと思います。別に苦言を呈する話ではなく、レフェリーのせいで敗れたとか勝った負けたとかそんなレベルの低い話ではなくて、日本サッカー界、選手、レフェリー、それからサポーターの皆さん、マスコミの皆さん、我々みんなが手を取り合って、サッカーを良くする、サッカー界をもっともっとレベルの高いものにしていく、Jリーグ自体をもっともっとアグレッシブでアトラクティブなリーグにしていくために、今度のワールドカップや東京オリンピックを見据えたうえでも、そういうことをひとつの題材として次に繋げていってもらいたいなと思います。難しい言い方ですけど、素直にそう思っています。
あと残り3試合ですけれども、今日のことを、結果として、悪い意味で引きずらないで、試合後にサポーターにもちょっと話をしましたけど、我々にはまだチャンスは残されていると思うので、そのチャンスに向かって全身全霊かけてやっていくつもりですし、出場停止があって悔しい思い、怪我で出られなかった選手もたくさんいるので、その選手も含めて、またしっかり競争してやっていきたいと思います」
Q:累積で3人出られないなかで、しかし誰が出ても湘南らしいサッカーを見られたと思うが、評価は
「ほんとうに今日の先発、それから出られなかったサブの選手、交代で出た3人とも全員よくやったと思います。(中川)寛斗と梶(梶川)というちびっこコンビが前にいて、小学生からしたら僕も頑張ればプロになれると、20人いたら15人ぐらい思ったんじゃないかと思うが、それぐらい、彼らも含めていい準備をしてこの試合に臨んでくれたと思います。僕は経験値では勝てないがチャレンジする気持ちで絶対負けてはいけないという話を選手たちにしていたので、そのことは19歳の中川もしっかりやってくれたと思う。亀川と2人、うちのチームでいちばん若い選手でしたが、よくやったと思います」
Q:島村選手の投入とともに遠藤選手を一列上げた狙いは
「航は昔からボランチもDFの右も真ん中もできたが、去年から真ん中のラインコントロールの重責を担いすぎたところがあって、ボールを奪うことや運ぶこと、本来あの年代でやらなければいけないことを僕がさせていなかったところもあったので、チームの状況を見て、右やボランチをやらせようとはもとから考えていました。あの展開ではやはり中盤でボールを奪ってひっくり返すことが大事だったので、亮太と2人を置いて、そこの圧力をかけて、前の、最後はステボとフル(古橋)が2トップで大介と亀がアウトサイドになりましたが、そこにいいボールを供給して、ボランチが最後1枚ペナのなかに入っていき、クロスもしくはセットプレーの流れ、ロングボールから点を取ろうと思っていました」
Q:仮にこのあと甲府が勝った場合、得失点差もかなり離れているが、そうなった場合でもこれからもやることは変わらないですか?
「もし甲府さんが勝たれたら、全部勝って相手が負けることをお祈りするしかないが、15人でやってもいいということであれば5、6点取れるような練習をしてもいいけどサッカーは11人でしかできないので、可能性が0でないかぎりそういうことがあっても戦い続けようと思いますし、今日の試合も含めて、それこそ最後の試合でここに戻ったときに可能性が0になってないように、ホームにすこしでも可能性を残して帰ってきたいという話を今したので、そういう結果を出せるように、相手どうこうよりも自分たちがどうしなければいけないかということを選手たちに話したいと思います」
Q:1点追いついた場面でそのあとすぐにやられたが、監督のなかでは勝点3を狙いにいこうという気持ちだったか
「いや、あのタイミングで追いついたので、この試合は1でもいいかなと思いました、あのときは。やはり10人だったので。ただ、キックオフのすぐあとだったので、この1回はね返したときに話をしようと思っていて、相手が力をかけて追いこんでくることは分かっていたが、うちの選手の対応はそれまで全然悪くなかったので、それをあえて俺がかぶせて言うのも神経質すぎるし。そういうなかで、1本隙をつくってしまった。ほとんど大迫選手やダヴィ選手、ジュニーニョ選手に対して分析通り彼らはよく対応したと思うが、そこはまだ力不足だったですね」
以上
◆【J1:第31節 湘南 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164164.html
11月10日(日) 2013 J1リーグ戦 第31節
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:立ち上がり攻め込まれるシーンが目立ったと思う。とくに右サイドの裏を突かれるケースが多かったと思うが、どう対処しようと考えたか
「いろんな要素に影響される。ひとつは天候の状況、風が非常に強く、ビルドアップの際に無理して繋ごうとしていたところ。蹴るにしてもすこし強めに、風を計算して予測しながら考えなければいけなかった。相手はスピーディで機動性、技術がしっかりしたチーム。とくに攻撃陣は自分たちの特長を生かそうとしていた。ボールをサイドに集めてサイドからインカーブでボールを入れる、その際に逆サイドからDFの背後や間に選手が入っていくことを狙っていた。それに対しては侵入させないよう進路に入ればいい。もうひとつはインカーブで入れる時点で利き足を限定すればいい。シンプルな指示で解決できました。ただそれ以外のところでは大きな怖さは、前半彼らがチャンスをつくることはなかったと思うし、逆に前半は我々のほうがチャンスは多くあったのではないかと思います。
後半というか途中退場者が出て、我々のほうが人数が多いわけなので、相手のDF陣に対してプレッシャーをかけることが望ましい選択だったがそれがうまくできず、あるいは伝わらず、数的優位の状況を活用できなかった。もうひとつは、前半は小笠原選手、後半立ち上がりに伊東選手にカードが出たところで、シビアなレフェリングというところで、微妙な判定のところで気を付けなければいけなかった。そういうところから選手たちがちょっと消極的な守備になってしまい、目で追い掛けて守備するようになってしまった。相手のペースになってしまい、相手のサッカーになってしまって、最後のほうは引き分けで終わっても彼らのほうが引き分けに値する内容だったのではないかと思います。ただ最後まで諦めずにやり続けることが実ったかたちに繋がったのではないかと思います。
とくに後半は自陣でボールを回す、あるいは中盤で回し、もうすこし相手陣内深くでボールを保持して崩す、あるいはパスワークをすることが改善すべき点だと思います。あとは自分としても反省する点としては、交代のところでダヴィ選手を入れてしまった。あそこはどちらかというと土居選手と似たようなタイプの本山選手を入れたほうが、相手が前がかりになっていて、ボランチの背後に大きなスペースがあったので、もうすこしそこをうまく活用すればもうすこし楽な展開に持っていくことができたのではないかと思います。
途中から運動量が、疲労性から足が止まってしまうのは当たり前だが、ジュニーニョ選手や遠藤選手の足が止まってしまったところがありました。あとはカードをもらっている小笠原選手と伊東選手というところのマネジメントをしなければいけないが、伊東選手を交代することにしました。なぜかというと、カードをもらった時点でうまく守備の仕方を、経験値から体の当て方や守備の対応をしなければいけないので、そういった部分で、伊東選手のほうが若いので運動量もあるし体も反応できるので、その部分で2枚目をもらって退場者が出る危険性もありうるので、西選手を入れて対応する。小笠原選手を置いたのは経験値というところでうまい守備の仕方があるので、2者の選択のところではそういう判断をしました。西選手に関しては、あくまでも僕の観点ですが、うちが人数が1人多いわけで、攻撃的な特長を持ってる選手なのでもうすこし攻撃的にできたのではないかと思います。どちらかというと守備の部分をしっかりやった印象が残りました。
相手の交代は前の選手であり、そこからロングボールを多くして、セカンドボールを拾ったり逸らしたボールに対する反応をやっていた。それが分かった時点でラインの押し上げをしっかりやらなければいけないという反省点が残ります。僕はディフェンスラインが下がり過ぎたかなと、深さを作り過ぎて、相手に自陣のペナルティエリアの付近まで来させる条件を与えてしまったところが反省すべき点。もうすこし高い位置を保ちながら相手に圧力をかけ続けることをやらなければいけないと思います。
最後のほうで不注意から失点してしまい、そこで諦めずにチームの得点王が救ってくれた。技術、視野の広さ、落ち着き、とくにボックス内での仕事の仕方は十分理解している選手なので、そこで勝点3を取ることができました。ただ引き分けで終わったとしてもおかしくない試合だったと思いますし、それはなぜかというと、相手が勇敢で我々よりも1人少ないなかで運動量を上げて、最後まで戦い抜いた姿勢を僕は讃えなければいけないことだと思うし、引き分けという結果で終わっていても正当な結果ではないかと思っています」
Q:ゲームが終わって曹監督とどんな話を
「曹監督とは今季始めに監督会議の場で僕に笑顔で接してくれたし、初めて会ったにもかかわらずいろんな話をざっくばらんにしてくださった監督で、そのあたたかさを僕は忘れてはいないし、今日に関しても引き分けが僕は妥当な結果だったのではないかと思うと、みなさんに言ったように伝えた。それは同業者として、いまいる立場はもしかしたら僕も味わうかもしれないし、そういった経験も僕はしてきた。ただそのなかで、1人すくないなかで、勇敢な選手をピッチに立たせ、それも配置を変えていた。退場になる前から4-2-3-1から4-3-3に変えたり、4-1-4-1にしてみたり、いろんなことを試合のなかで工夫しようとした。1人少なくなったときも選手をバランスよく配置して、自分たちの特長を最大限に引き出そうとしたところに関して、僕は同業者として讃えなければいけないし、たとえ最後はうちのチームの得点王が能力の高さというところで勝点に結びつけることができたが、内容からしたら勇敢に運動量を11人に対して上げて、最後はその頑張りのご褒美として同点に追いついたところは彼らの実力だと思うし、素晴らしいサッカーを10人になったときもやっていたことを僕は讃えたいと思います」
以上
◆2013Jリーグ ディビジョン1 第31節(オフィシャル)
J1 第31節 湘南ベルマーレ戦 マッチレビュー
エース大迫が4戦連発で劇的勝利に導く!敵地で湘南から勝点3を奪取!
鹿島は残り4節で、首位と勝点6差で4位につける。4年ぶり8回目の戴冠に向け、負けられない戦いが続く中、第31節ではアウェイで湘南と対戦。降格圏に沈む相手に苦戦を強いられながらも、小笠原と大迫のゴールで2-1と競り勝った。
鹿島は序盤、残留を目指す湘南の勢いを受ける展開となったが、徐々にペースを握る。24分には波状攻撃から、小笠原がゴール前に浮き球のパス。ペナルティエリア内で大迫が落とし、パスを受けた遠藤が左足で狙ったが、シュートは惜しくもGKの正面を突いた。31分にも、左サイドでボールを持った大迫が中央に切り込み左足のシュートを放ったが、わずかにゴールを外れた。
白熱した試合展開の前半だったが、34分にはカウンターで抜け出そうとした大迫を倒したことで、湘南の岩尾が2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。これでアントラーズが数的有利に立つと、直後の37分に小笠原が先制点を挙げる。ゴール前でFKを得ると、相手の陣形が整う前にシュートを放ち、鮮やかにゴール上隅に突き刺した。
抜け目ない得点で均衡を破り前半を1点リードで折り返すと、後半も押し込む時間帯が続く。しかし追加点を奪えずにいると、72分に湘南の菊池に際どいミドルシュートを打たれたが、曽ヶ端の好セーブで失点を免れた。
追加点を挙げられずにいた鹿島は1点リードのまま終盤に差し掛かると、そのまま逃げ切るかと思われた後半アディショナルタイム、湘南の遠藤航に同点ゴールを許してしまった。しかし、土壇場で追いつかれた直後にエースが魅せる。大迫がペナルティエリア左でボールを受けると、DFを1人かわして右足を一閃。落ち着いて放たれた一発は、ゴールネットをしっかりと揺らした。
鹿島は、大迫の自身2度目となる4試合連続ゴールが決勝点となり、敵地で劇的な勝利を収めた。勝点も56まで伸ばして、今節に足踏みをした上位陣との差も縮まってきた。優勝に向けて、土壇場での劇的勝利の勢いを残り3試合にしっかりつなげて欲しい。そして、16日に広島と対戦する天皇杯4回戦でもしっかりと勝利することで、2冠の可能性を残してもらいたいところだ。
【この試合のトピックス】
・小笠原が、今季リーグ戦2ゴール目。なおFKからの直接弾は、昨年7月の第18節C大阪戦以来1年4ヵ月ぶり。
・大迫が、18ゴール目。自己最多記録をさらに更新する。また今季2度目となる4試合連続ゴール。アントラーズの選手が1シーズンで4試合連続弾を2度決めるのは、これが初。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・最後のホイッスルまで自分たちのサッカーに忠実であり続けること。
・各エリアでリスクマネージメントを徹底し、相手のカウンターに注意しろ。
・ポジティブな気持ちで積極的にシュートを打つこと。
湘南ベルマーレ:チョウ キジェ
・チーム一丸となって戦い抜くこと。
・必ず1点取れる。落ち着いてプレーしろ。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合前からこの試合においては色々な条件があった。ひとつは、相手の置かれている順位に関するもので、精神的な部分の圧力があって非常なタフな試合になるだろうということ。元々、非常に素晴らしい指導がされているチームであって、面白いサッカー、そして選手の質もあるので、非常に難しい試合になるということは予想していた。非常に厳しかった・
・またJリーグでは初めて見たが、レフェリーがひとつひとつに対して非常にシビアなレフェリングを取っていたことは非常に良かったと思う。そういったプレーが好ましくないということが、段々とJリーグで浸透するようになって、サッカーの質の向上にもつながっていく。初めてカードを多く出すレフェリーと出会ったので、驚きと同時に、今後もJリーグを良くするために、悪質なコンタクトに対してシビアにやるということは良かったと思う。
・その中で我々が1点を取り、その後は苦しい展開になったが、最後まで2点目を求めてやっていった。ただし、後半は相手を称えないといけない。それは相手が勝利に値する、あるいは引き分けに値する内容の試合を見せていたわけであって、そこで同点に追いつかれて、最後は勝点1で終わるのかと思ったが、選手や僕も含めて最後まで勝利を目指してやった中で勝点3を取れたということは、チームとしても現状としては良かったと思う。
・残り3節かも知れないが、1節ごとにおそらく難易度が普段以上に増してくると思う。直接対決というところも、対戦相手によってはある。ただ、後半戦はチームとして成長や向上が見られたし、アウェイでの試合でも勝ったり、勝利に近いものを示すことができているので、非常にいい。あとは、それを継続して常に勝点3を目指してやっていくということが、我々のシーズン当初からの考えだから、それを目指してやっていきたい。自分たちは勝つしかないので、勝って上が負けてくれないかなという、ちょっと悪意のある希望を持つしかないけれども、まず自分達が勝たないことには状況は変わらないので、勝点3を全員で目指してやっていきたい。
選手コメント
[試合後]
【大迫 勇也】
相手が10人になってから、もう少し上手くゲーム運びが出来れば良かった。ダラっとした感じがして、その中で失点した。(ゴールは)悪い雰囲気を打開出来て良かった。(シュートは)相手が来る事が分かっていたので、タイミングをずらした。優勝するためにも勝点3を取らないといけなかった。勝った事は良い事だけれども、残りも全部勝たないといけない。
【小笠原 満男】
このような試合は勝っていけない試合。劇的な勝利に騙されているけど、10人相手にこの様な試合をしたことはどうかと思う。諦めない気持ちとかじゃなくて、すっきり勝たないといけなかった。毎回、この様な結果が出る訳ではない。
【遠藤 康】
点を取られたのは良くないけど、勝ちきれたのは良かった。低い位置や不用意にボールを取られ、セカンドボールを拾えず、1点取ってからは受け身になってしまった。もう1点取るという気持ちが必要だった。観ている方たちにとっては楽しい展開だったと思う。上位の結果は関係なく、自分たちは勝ち続けないといけない。
曽ヶ端選手、山村選手、中田選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。
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