日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年6月13日火曜日

◆上田綺世、半年余りで市場価値3倍アップ 3億→9億円に…移籍専門サイトが発表(FOOTBALLZONE)



上田綺世


ベルギー1年目で22ゴールをマーク


 海外移籍情報サイト「Transfermarkt」が6月9日、ベルギーリーグに所属する選手たちの推定市場価格を更新。多くの日本人選手が所属するなかで、セルクル・ブルージュでプレーするFW上田綺世が加入当時から3倍価値を上げた。

 現在24歳の上田は2019年にJ1鹿島アントラーズでプロデビューを飾り、同年に日本代表でも初出場。プロ2年目以降、3シーズン続けて二桁得点をマークするなど鹿島のエースFWとしての地位を築いたなか、昨年7月にセルクル・ブルージュへ移籍した。

 今季はプレーオフを含めてリーグ戦40試合に出場し、22ゴール2アシストをマークするなどチームのエースストライカーとして攻撃を牽引。得点王には届かなかったものの、リーグ2位の得点力を誇った。

 そんななか海外移籍情報サイト「Transfermarkt」の推定市場価格を更新。上田はセルクル・ブルージュ移籍後、最初の査定(22年11月)では200万ユーロ(約3億円)だったが、最新の査定(23年6月)では3倍となる600万ユーロ(約9億円)にまで価値を高めた。

 市場価格の推移を見ても、今回のアップデートで大幅に評価を高めたことが顕著となっており、クラブでもトップの推定市場価格となった。欧州5大リーグへのステップアップ移籍が噂されるなかで、まずは6月シリーズの日本代表戦でのゴールに期待が懸かる。





◆上田綺世、半年余りで市場価値3倍アップ 3億→9億円に…移籍専門サイトが発表(FOOTBALLZONE)





◆PK2度失敗の鈴木優磨「毎日沖で練習してましたが…」 上田綺世&三竿健斗が頭を撫でて慰め「元気出そう」(FOOTBALLZONE)



鈴木優磨,上田綺世,三竿健斗


自身の公式SNSでユーモアも交えて投稿


 鹿島アントラーズは6月11日、J1リーグ第17節で湘南ベルマーレと対戦し1-0で勝利を飾った。1点を先制し迎えた後半終盤には、ペナルティーキック(PK)の最大のチャンスもあった。ここで、やり直しのキックも含め2度外してしまったFW鈴木優磨を、試合後に慰める元チームメイト2人の姿があった。

 前半43分に得たフリーキックで、FW樋口雄太が豪快な一撃を沈め勝利をもぎ取った鹿島。ホームチームには後半34分、追加点を奪う最大のチャンスが訪れる。MFディエゴ・ピトゥカがペナルティーエリア外から放ったシュートが相手DFに直撃。その跳ね返りが湘南DF大岩一貴の右腕に当たり、鹿島がPKをゲットする。

 キッカーを務めたのは背番号40を背負う鈴木。ゴール右を狙ったキックはGKソン・ボムグンに弾かれ、湘南MF中野嘉大にクリアされてしまった。得点機会を逃したかに思われたその後、プレーが切れた際に上田益也主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と交信。守備側の選手がキックの前にペナルティーエリア内に侵入していたとして、PKのやり直しとなった。

 2度目のキッカーも鈴木が請け負い、今後は先ほどのキックとは逆のゴール左を狙ったが、またもソン・ボムグンにセーブされ得点ならず。湘南の守護神の2度のビッグセーブに追加点を阻止される形となった。

 試合後、鈴木は自身の公式インスタグラムのストーリー(24時間で消える動画・画像)を更新。1人のファンの投稿を引用し「毎日沖(悠哉)でpkの練習してましたが意味がないと判明しました。 今後pk以外でチームに貢献します! いや、蹴るかも。笑」と思いを綴った。

 さらに昨季までチームメイトだった元日本代表MF三竿健斗(サンタ・クララ)も自身のインスタグラムのストーリーを更新。試合を観戦したことを報告し、日本代表FW上田綺世(セルクル・ブルージュ/22年夏まで鹿島でプレー)とともに鈴木の頭を撫でる“慰めシーン”を「元気出そう」と言葉を添えてアップした。

 この投稿も引用し同じくストーリーに投稿した鈴木。かつてのチームメイトからのエールを受けて、次節以降での躍動に期待が高まる。






◆PK2度失敗の鈴木優磨「毎日沖で練習してましたが…」 上田綺世&三竿健斗が頭を撫でて慰め「元気出そう」(FOOTBALLZONE)


◆【採点寸評|鹿島】伝統芸とも言える勝ちっぷり。樋口は会心の一発を喜ぶ[J1第17節 鹿島 1-0 湘南](サッカーダイジェスト)






劣勢かと思われた試合で勝点3


[J1第17節]鹿島 1-0 湘南/6月11日/県立カシマサッカースタジアム

 Jリーグは6月11日、J1第17節の6試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対湘南ベルマーレが行なわれ、1-0で鹿島が勝利した。

 25分、湘南の町野修斗が好位置でのFKで直接狙うが、惜しくもバーに阻まれる。逆に43分、鹿島の樋口雄太が放ったFKはバーを叩いてゴールイン。鹿島が先制に成功する。

 鹿島の1点リードで迎えた後半、81分に鹿島はディエゴ・ピトゥカのシュートが相手のハンドを誘い、PKを獲得する。

 鈴木優磨がキッカーを務め、ソン・ボムグンがストップも、VARオンリーレビューの結果、湘南の選手がPKの前にエリア内に侵入したとして、やり直しに。ただ、鈴木の2本目もソン・ボムグンがしっかりと反応して止めてみせる。

 追加点のチャンスを逃した鹿島だったが、樋口の1点を最後まで守り抜き、完封勝利。4試合ぶりの白星を挙げ、敗れた湘南は10戦未勝利とトンネルを抜け出せなかった。

▼鹿島のチーム採点「6.5」
 湘南の出足の良さに後手に回った。ホームの鹿島は完全に試合のペースを握られた。前半のシュートは43分の1本のみ。我慢の時間が続いていたことを物語る。

 だが、その1本が勝敗を分けてしまうのだから、かくもサッカーは不思議なスポーツだ。

 ゴールスコアラーはプレースキックの名手、樋口。右足から放たれたボールはクロスバーの下を叩き、ゴールのなかで弾んだ。「(鹿島に移籍してきて2年目で)初めてカシマスタジアムで、直接FKを決められて嬉しかった」と、会心の一発を喜んだ。

 ボールが動き始めた後半はPKを含め、相手ゴールに迫る回数が格段に増えたが、“ウノ・ゼロ”のままで終了。劣勢かと思われた試合も終わってみれば、きっちりものにする。鹿島の伝統芸とも言える勝ちっぷりを見せつけた。

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




GK:早川友基|採点6/安定感あるゴールキーピングで、またひとつクリーンシートに貢献。ディフェンスラインの背後への飛び出しもしっかり予測し、決定機を作らせなかった。

DF:広瀬陸斗(66分OUT)|採点6/後方から湧き出てくるアウトサイドの対応に苦慮。かたや攻撃面では絶妙クロスを送った。

DF:植田直通|採点6.5/強さだけではなく、上手さも加わり、どっしり感が増している。相手のシュートに対し、顔を背けずに額に当ててクリアするシーンも。

DF:関川郁万|採点7/気迫にあふれるボール奪取からドリブルで一気に攻め上がり、ファウルを誘発。それが樋口の直接FKゴールにつながった。決勝弾を導いた陰の功労者だ。

DF:安西幸輝(HT OUT)|採点6/相手の勢いに押され気味のなか、持ち前の仕掛けで状況打開を試みた。前半だけで退いたが、決してマイナス評価がつくようなパフォーマンスではなかった。

MF:佐野海舟|採点6.5/前半は守備の的が絞りきれない印象だったが、後半はきっちり立て直した。相手をかわしながら長い距離をドリブルで運ぶなど、攻撃面での良さも垣間見せた。

MF:ディエゴ・ピトゥカ|採点7/最後まで走り、戦い、ひるまず、際立つタフさに脱帽。苦しい試合展開になればなるほど、頼りになるボランチであることを証明した。

FW:名古新太郎(HT OUT)|採点6/ドリブルで左サイドを抜け出し、クロスを上げるなど、攻撃面で奮闘も戦術的な変更に伴い、前半でベンチに下がった。

FW:樋口雄太|採点7.5/名キッカーの面目躍如。ゴールに向って左約20メートルの直接FKを鮮やかに叩き込み、チームを勝利に導いた。

FW:垣田裕暉(23分OUT)|採点6/いつものごとく、開始早々から献身的なプレーを続けていたが、アクシデント発生。ボールの奪い合いのさなか、倒れ込んだ味方と交錯し、足を痛めたことで、無念の交代を余儀なくされた。

FW:鈴木優磨|採点6/湘南のハードな潰しにてこずった。二度のPK失敗に頭を抱えたが、それを補ってあまりあるほどの闘志も見せた。試合終了間際、疲労困憊にもかかわらず、猛然とダッシュ。ボールを奪いきったプレーにうならされた。

FW:染野唯月(23分IN、70分OUT)|採点5.5/今季、リーグ戦で最も長くピッチに立った。何としてでもアピールしたかったが、まさかの途中イン・アウト。悔しさが募った。

DF:常本佳吾(HT IN)|採点6/左サイドからの侵入を抑え、守備を安定させるべく、後半から登場。ボールを奪いにいくだけではなく、右足インサイドで身体の後ろを通すような心憎いテクニックで、味方にボールをつないだ。

MF:藤井智也(HT IN)|採点6/左サイドハーフに入り、自慢の快足を飛ばした。カットインから思いきり良くシュートを放つなど、積極性が光った。

DF:昌子源(66分IN)|採点6/3バックの中央に入り、周りに声をかけ続け、最終ラインを統率。クロス対応時に相手に身体を寄せて自由を与えず、ヘディングシュートの精度を低下させた。

MF:荒木遼太郎(70分IN)|採点6/試合終了間際に右サイドでの崩しに加わり、チャンス到来。果敢に狙ったボレーシュートは惜しくもバーの上を通過した。

監督:岩政大樹|採点6.5/全体的に後ろに重くなっていた前半の戦いぶりを踏まえ、メンバー交代と立ち位置によって修正。後半途中から3バックに変更するなど、ミラーゲーム化させることで、戦い方をより明確にした。


◆【採点寸評|鹿島】伝統芸とも言える勝ちっぷり。樋口は会心の一発を喜ぶ[J1第17節 鹿島 1-0 湘南](サッカーダイジェスト)


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