日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2014年7月31日木曜日

◆仙台が鹿島野沢獲得へ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140730-1342690.html

 仙台が、鹿島の元日本代表MF野沢拓也(32)の獲得に動いていることが29日、分かった。関係者によるとすでに鹿島にオファーを出し、交渉は最終段階まで進んでいるとみられる。仙台は17節終了時点で13位。14得点はリーグワースト3位タイで、攻撃力強化が急務だった。野沢は今季、若手の台頭もあってリーグ戦での先発はなく、8試合の出場にとどまっていた。また、鹿島は攻撃的ポジションの外国人獲得に着手しており、最近2試合はベンチを外れていた。

2014年7月30日水曜日

◆ジーコの「相棒」鈴木氏が復活通訳(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20140729-1342229.html



元日本代表監督で「神様」と称されるジーコ氏(61)が、アギレジャパンにメッセージを送った。先の来日時に日刊スポーツのインタビューに応じ、W杯ブラジル大会を振り返り、世界のサッカーの潮流、日本代表への思いを率直に語った。

 ジーコ氏のインタビューは、長年の「相棒」である鈴木国弘氏(58)が通訳を務めた。昨年12月に急性骨髄性白血病を発症。厳しい闘病生活を経て、通訳できるほど回復した。

 「死のふちから戻ってきました(笑い)」。今では、そんな冗談も飛び出るが、闘病生活は厳しかった。化学療法が効かず、2月に臍帯血(さいたいけつ)移植を実施。無菌室に入って抗がん剤治療を続け、2カ月で体重が20キロ落ちた。「地獄でした」と振り返る。

 その間、ジーコ氏からはメールで何度もエールが届いた。「『お前ならやれる!』というものでした。でも、返事を返す気力もなかった」。今も主に自宅療養中だが「サッカー界のみなさんにも励まされたので、お返ししていきたい」と笑顔で話した。

◆ジーコ氏、アギレ氏に“心の教育”託す(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20140729-1342230.html



 元日本代表監督で「神様」と称されるジーコ氏(61)が、アギレジャパンにメッセージを送った。先の来日時に日刊スポーツのインタビューに応じ、W杯ブラジル大会を振り返り、世界のサッカーの潮流、日本代表への思いを率直に語った。日本代表監督として日本を06年W杯ドイツ大会に導くなど、日本への愛着は人一倍。期待の裏返しとして厳しい言葉も贈った。

 日本サッカーへの思いがあふれた。日本代表監督の重責を背負い、重圧も何もかもを知り尽くすからこそ、「神様」と称された男は時に温かく、時に厳しく言葉を続けた。就任が決まったアギレ新監督と新たに船出する日本代表へ、メッセージを色紙に記した。

 「Que o Futuro da Selec ao Japonesa Joga otimo resultado(日本代表の未来に輝かしい結果がもたらされますように)」

 ジーコ氏の母国ブラジルで開催されたW杯。思い入れの強い日本の活躍を期待していた。ただ、そこにあったのは惨敗という結果。自身が監督を務めていた時から強く感じていた、日本人のメンタリティーの課題を再確認した。

 ジーコ氏 日本は勝っている時はすごくいい。ただ、1点を取られると別のチームになる。短い時間でトントンと失点してしまうところだ。私も日本代表監督としての4年間で「そういうメンタルを捨てろ。君たちは力がある」と伝え続けたが、変わらなかった。文化的なのか、学校教育からなのか、他の人と違うことをやることや、ミスを極端に恐れることがある。それが出てしまった。

 初戦のコートジボワール戦は先制しながら、追いつかれると100秒で逆転された。技術的なレベルは上がっているにもかかわらず、肝心要の精神面の課題は変わらなかった。

 ジーコ氏 やはり初戦だった。相手は香川のサイドから攻めてきていた。それをハーフタイムでなぜ修正できなかったのか。勝ちを意識せざるをえなかったギリシャ戦では数的有利を生かせず、最後は放り込むだけ。もう少し自分たちの形を出しながらバランスを保てば、違った形になったと思う。初戦を落とし、勝たなければいけないという気持ちが自分たちの形を忘れさせてしまったんだと思う。

 ドイツの優勝で幕を閉じたW杯。ドイツは質実剛健さに激しいプレスとパスサッカーを加え、世界のサッカーに新たな潮流をつくりつつある。一方でブラジルは準決勝で惨敗した。

 ジーコ氏 ドイツは素晴らしかった。カウンターを狙わず、攻撃サッカーを貫き優勝した。個々の能力が高い攻撃サッカーのドイツが優勝して良かったし、次の4年間だけでも世界のサッカーに良い影響を与えて欲しい。ブラジルはネイマールとチアゴシウバがいてもドイツ戦の結果は変わらなかっただろう。世界のビッグクラブでプレーしていれば世界一だという認識は捨てないといけない。

 「ドイツ-ブラジル戦を見て、どちらがブラジルかが分からなかったほど」と言う攻撃サッカーを貫いたドイツを高く評価し、今後への影響に期待を寄せた。そして、今大会は結果を出せなかったものの、パスをつないで主導権を握るという日本の方向性は、継続すべきだと強調した。

 ジーコ氏 監督が誰というのではなく、日本はこれまでの細かいパスをつなぐことを生かすべきだ。質の高い選手もいるし、良い土壌もある。海外で経験を積んでいる選手も増えた。日本人の特徴を生かすサッカーだとは思う。ただ、チームというのはどんな選手がいるのかで目標を決めるべきだとも思う。理想は大事だが、監督が選んだ選手の特性を見て柔軟に「自分たちのサッカー」を決める。それもまた大事だ。

 遠くブラジルから常に日本のことを思う「神様」の提言は、最後まで重く響いていた。【取材・構成=菅家大輔】

 ◆ジーコ(アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)1953年3月3日、リオデジャネイロ生まれ。フラメンゴの主軸として81年トヨタ杯(現クラブW杯)を制覇。4度のブラジル全国選手権優勝を達成した。83年にセリエAウディネーゼに移籍。得点ランク2位となった。76年にブラジル代表に初選出。78年、82年、86年と3度W杯に出場したが最高順位は8強。91年に現役復帰して住友金属(鹿島の前身)に入団し94年までプレー。02年に日本代表監督に就任し、日本を06年ドイツW杯に導いた。

◆ケルン指揮官、移籍後初得点の大迫とFWウジャの連係に手応え(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20140729/215733.html?view=more

 プレシーズンマッチが28日に行われ、オーストリアのヴァッカー・インスブルックと、日本代表FW大迫勇也、MF長澤和輝所属のケルンが対戦。移籍後初の先発出場を果たした大迫は11分にチーム2点目を挙げ、ケルンでの初得点を記録した。試合は5-0でケルンが大勝。大迫は70分に途中交代した。なお、長澤は負傷離脱中のため、欠場した。

 試合後、ケルンのペーター・シュテーガー監督が、大迫のプレーに言及。ドイツ誌『キッカー』によると、「うまく機能するかもしれない。良かったと思う」と、ナイジェリア人FWアンソニー・ウジャとの連係に手応えを示した。

 また、同誌も2人のプレーについて、「(ウジャが途中交代するまでの)1時間は、すばらしかった」と、記述。1990年生まれの2人がコンビを組む前線に高評価を与えている。

◆ケルンFW大迫が練習試合で移籍後初ゴール(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?144034-144034-fl



 日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンは28日、オーストリア2部のヴァッカー・インスブルックと練習試合を行い、5-0で大勝している。

 先発出場した大迫は、1点リードで迎えた前半11分、右サイドからのクロスに合わせてチーム2点目を記録した。その後も同31分に大迫と2トップを組んだFWアンソニー・ウジャーが、追加点を挙げて前半を3-0で終える。

 大迫は後半25分にベンチに退いたが、同30分にFWバード・フィンネ、同33分にMFマルセル・リッセが得点を挙げて、5-0と力の差を見せつけた。

 なお、負傷中の長澤は欠場している。

2014年7月29日火曜日

◆U-16日本代表候補メンバー発表…来月4日から新潟合宿(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?144005-144005-fl

 日本サッカー協会は28日、8月4日から8日まで新潟でトレーニングキャンプを行うU-16日本代表候補メンバーを発表した。トレーニングキャンプ中の6日と8日にU-16イラン代表と国際親善試合を行う。

 今年9月、U-17W杯への出場権を懸けたAFC U-16選手権タイ2014に出場するU-16代表は今後、8月18日~23日に国内トレーニングキャンプ、8月26日~9月3日に直前キャンプを実施する予定だ。

以下、メンバー

【スタッフ】

監督:吉武博文
コーチ:木村康彦
アシスタントコーチ:森山佳郎
GKコーチ:大橋昭好

【選手】

氏名(所属)

▽GK
上田朝都(横浜FMユース)
鶴田海人(神戸U-18)
千田奎斗(横浜FMユース)
若原智哉(京都U-15)

▽DF
下口稚葉(JFAアカデミー福島)
西本卓申(鹿島ユース)
堂安律(G大阪ユース)
崎村祐丞(福岡U-18)
麻田将吾(京都U-18)
石川啓人(鳥栖U-18)
古賀太陽(柏U-18)
森岡陸(磐田U-18)

▽MF

佐々木匠(仙台ユース)
梶山幹太(名古屋U18)
藤川虎太朗(東福岡高)
小野湧哉(東海大熊本星翔高)
菅大輝(札幌U-18)
田中碧(川崎F U-18)
渡辺皓太(東京Vユース)
田中康介(京都U-18)
藤本寛也(東京Vジュニアユース)

▽FW

飛鷹啓介(JFAアカデミー福島)
永澤竜亮(神戸U-18)
金澤隆太(横浜FCユース)
安井拓也(神戸U-18)
半谷陽介(C大阪U-18)
杉浦文哉(名古屋U15)

◆アギレ監督、8・11仕事始め!福岡でU21代表合宿視察へ(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140728-OHT1T50206.html

 日本代表監督への就任が決まったハビエル・アギレ氏(55)が、若手発掘のため日本と韓国を往復する。日本サッカー協会の原博実専務理事(55)が28日、都内で「U―21日本代表の合宿は行ければ行くでしょう。アジア大会も行くと思う」と明らかにした。

 新監督は就労ビザを取得でき次第、来日する予定。順調なら来月10日前後に日本で会見する。U―21日本代表は同11~13日まで福岡で合宿。原専務理事によれば「ビザが間に合えば1日だけでも行くでしょう」と明かし、U―21の視察がアギレ氏の“初仕事”となる可能性が高い。

 長谷部誠(30)、本田圭佑(28)、長友佑都(27)らブラジルW杯の主力の多くは、4年後のロシアW杯では30代前半から半ばに差しかかり、力のレベルは不透明だ。U―21日本代表はC大阪のMF南野拓実(19)、川崎のMF大島僚太(21)、鹿島のDF植田直通(19)らJ1で活躍する選手がそろう。若手の育成や新戦力の発掘は新生・日本の最重要課題となる。

 アギレ氏にとっては、2年後のリオ五輪を目指すU―21日本代表の顔と能力を少しでも把握したいところ。そのため、同代表が出場するアジア大会(9月14日~、韓国・仁川)も視察する。大会中は日本でJリーグがあり、原専務理事は「少しでも多くの選手を見たいはず。(韓国は)近いし、日本と行ったり来たりするかもしれない」とみている。眠れる才能を発掘するため、新指揮官は来日後2か月間、多忙な毎日を過ごすことになりそうだ。(戸田 幸治)

◆【鹿島】柴崎の右!浦和ゴール8戦ぶりこじ開けた!アギレ日本主軸へアピール(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140727-OHT1T50324.html


前半30分、同点ゴールを決めた鹿島・柴崎(右から2人目)


 ◆J1第17節 浦和1―1鹿島(27日・埼玉スタジアム)

 日本代表のハビエル・アギレ新監督(55)就任発表からの初戦で、新生ジャパン入りを狙う有望株がアピール合戦を繰り広げた。鹿島はMF柴崎岳(22)が首位・浦和から同点ゴールを決め、1―1と引き分けた。浦和の連続無失点記録を歴代2位の659分で止めた。

 ゴールを見ていなかった。1点を追う前半30分。柴崎は右45度からドリブルでエリアに進入し、相手GK西川と1対1を迎えた。ゴール前に味方が走り込んでくる、その方向を見ながら、ゴール右上に突き刺した。「狙い通り? そうですね。(GKの)顔の横だったり、とにかく高く打とうと思った」。高度な技術と、それを実行する自信が詰まったゴールだった。

 ブラジルW杯をテレビで見た。4得点を記録するなど国を背負って戦うブラジル代表FWネイマール(22)=バルセロナ=ら同世代が得点するシーンを目にした。特にネイマールとは、09年U―17W杯で対戦した時は「まだ、手が届きそうだった」という。それが、5年を経て「(違う世界に)行っちゃうよね」と印象を持ったという。

 5年前に日本代表の10番を背負って、ネイマールと渡り合ったボランチは「焦りもある」と心境を明かした。それでも、「(自分も)そっちの世界にも行かなきゃいけない。追いつけるか? 分からない。でも、やるしかない」と心に決めた。ブラジルW杯のメンバー選考では、最終候補に残りながらも、選出されなかった。その差を「実力不足」と整理。「(18年の)ロシアW杯では出場したい」と走り始めた。

 ナイターだったこの日も、前半12分に強烈なミドルシュートを放つなど、気温28度、湿度73%の酷暑の中で、運動量を落とさなかった。「もっともっとチャンスを決められた。勝てなくて悔しい方が強い」。MF遠藤(G大阪)から日本代表ボランチの後継者に指名されるなど、アギレ・ジャパンでも主軸となりうる能力を持つ。世界の最高峰を見ながら、柴崎は尽きることのない向上心を燃やしている。(内田 知宏)

 ◆柴崎 岳(しばさき・がく)1992年5月28日、青森・野辺地町生まれ。22歳。野辺地小2年でサッカーを始める。青森山田高2年時の09年2月に鹿島入りを決断。当時、Jリーグ史上最速のプロ内定選手となった。12年ナビスコ杯決勝でMVP。同年にJリーグベストヤングプレーヤー賞受賞。Jリーグ通算95試合出場5得点。利き足は右。175センチ、64キロ。家族は両親と兄2人。

◆柴崎、司令塔はオレ弾!浦和無失点阻む(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2014/07/28/0007184998.shtml



 「J1、浦和1-1鹿島」(27日、埼玉)

 鹿島はMF柴崎岳(22)が同点ゴールを挙げ、首位・浦和の連続無失点のJ1記録を7試合で止めた。試合は1‐1で引き分けた。

 鹿島のボランチ柴崎が、冷静に日本代表GK西川から得点を奪った。浦和の連続無失点試合を「7」で、連続無失点時間を「659分」で止めた。

 0‐1で迎えた前半30分、FWダビからのパスに右サイドを抜け出した。ペナルティーエリア内で西川と1対1の絶好機。中央にいたFW土居に一瞬目線を送りフェイントをかけると、ためらいなく右足を振り抜き、ゴール右上を打ち抜いた。

 狙い通りか?との問いには「そうですね」と平然と答えた。「顔の横だったり、とにかく高く打とうと思った。ファーかニアかはどちらでもよかった」と、冷静に振り返った。

 22歳にして名門・鹿島の中盤を支え、“ポスト遠藤保仁”の呼び声も高い。W杯ブラジル大会は選外だったが、日本代表のザッケローニ前監督も注目はしていた。

 「ロシア(W杯)は出場したい。多分、評価は前に(代表に)入っているとか、いないとか関係ないと思う」と意欲十分。アギーレ新監督へのアピールを続ける。

◆加入4年目の鹿島MF柴崎岳…漂うリーダーの風格と秘めるポテンシャル(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140728/215593.html?view=more


鹿島加入4年目となった柴崎岳 [写真]=Getty Images


 浦和レッズのJ1無失点記録に終止符を打ったのは、鹿島アントラーズの柴崎岳の放った豪快な一発だった。

 首位との敵地での一戦で、1点ビハインドで迎えた30分。植田直通のパスカットを発端に、土居聖真とダヴィを経由して、ボールは一気にゴール前に。カウンターの流れと並走するかのように、自陣から一気に右サイドを駆け上がった柴崎は、ディフェンスラインを抜け出すと右足を振り抜く。

「横に聖真が見えたが、自分で思い切り打とうと思った。高いところに打とうとして、ファーサイドでもニアサイドでもどちらでも良かった。反応できないところもあったと思う」

 ニアサイド上を冷静に打ち抜いたシュートは、日本代表GK西川周作でもさすがになす術なしと言ったところか。得点に絡んだ土居も「理想の形」と誇る一連の流れで、659分もの間無失点だった浦和のゴールをこじ開けた。

 普段はクールな柴崎も、ゴール直後に大きなガッツポーズを見せた。しかし、勝ち越し点までは奪えず、3試合連続ドローで首位の浦和との勝ち点差は9のまま。「結果はショック」という言葉通り、試合直後にしゃがみ込んだことも勝ち切れなかった故か。

「勝てる要素があった試合なので、嬉しさよりも悔しさがある」

 常勝を義務付けられたクラブの主力らしい言葉が続いたが、プレー面でも完全にリーダーの風格が出てきている。本人は「特別なことはやっていない」と語ったが、約2カ月間の中断期間を経て、下半身を中心にがっしりして逞しさが増したように映る。接触プレーもいとわず、仲間へのコーチングや審判へのコミュニケーションもこれまでよりも積極的な印象を残す。

 1-1で迎えた終盤の86分。カウンターから中盤で大きく右サイドの土居に展開すると、ゴール前に突進。ファーサイドで受けたクロスを繊細なワンタッチパスで本山雅志に落とし、決定機も作り出した。最終盤の勝負所でも見せる衰えない走力と高い技術は、観るものを唸らせる。

「中断前と比べると、ある程度走れているなという実感はあるし、このコンディションを維持していきたい」

 将来を嘱望され、ルーキーイヤーから出番をつかんだ22歳。ただ、4年目のスケールアップというよりも、むしろ本領発揮という表現の方がしっくりくるから恐ろしい。

 浦和の無失点記録を止める一発は、自己新となるシーズン3ゴール目。秘めるポテンシャルも、まだまだ感じさせる。今季はようやく折り返しを迎えただけに、更なるインパクトの期待は高まるばかりだ。

文=小谷紘友

◆鹿島3戦連続ドロー(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14064705295045



サッカーのJ1鹿島は27日、さいたま市の埼玉スタジアムで首位の浦和と対戦し、1-1で引き分けた。鹿島はリーグ戦再開後3試合連続引き分け。

リーグ戦の折り返しとなる試合で鹿島は前半20分、セットプレーから失点し、先制を許した。その後同30分、柴崎がゴールを決めて追い付き、浦和の連続無失点のJ1記録を7試合で止めた。後半は相手GKの好守に阻まれ得点を挙げられず、勝ち越せなかった。

◆【J1:第17節 浦和 vs 鹿島】レポート:ポゼッションの浦和と堅守速攻の鹿島、互いの狙いがよく表現された試合だった。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00176060.html

7月27日(日) 2014 J1リーグ戦 第17節
浦和 1 - 1 鹿島 (18:04/埼玉/39,205人)
得点者:20' 興梠慎三(浦和)、30' 柴崎岳(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

90分を通してほとんどの時間帯で主導権を握っていたのは浦和だったが、だからといって浦和の試合だったというわけではない。いや、正確に言えば、浦和はイメージ通りのサッカーができていたが、鹿島も狙い通りの戦いができていた。

浦和はポゼッションからの仕掛け、鹿島は引いて守ってカウンターというスタイルで挑み、それぞれが見せ場を作った。「日本でこれだけのゲームを見られる機会は稀だと思います。それくらい両チームとも素晴らしいプレーをしていたと思います。2つのチームが、違うやり方で勝利を目指していました」とはミハイロ・ペトロヴィッチ監督の弁だが、両者の好対照の戦い方がうまく噛み合うことで見応えのある試合になった。

浦和は青木拓矢に代わって鈴木啓太、平川忠亮に代わって関根貴大がスタメンを飾ったが、いつも通りのサッカーをした。それに対し、鹿島は小笠原満男と柴崎岳のボランチ2枚が浦和の2シャドー、柏木陽介と梅崎司をマークすることで危ない場面を作らせないようにしていた。

そのケアの仕方がまた絶妙で、ある程度のところまではマンツーマンに近い形で見ながら、バイタルエリアから大きく離れて落ちたり、サイドに流れたらマークを離してゾーンに切り替えていた。基本的に2人の対応は後追いだったので、シャドーの2人にボールが入るところまでは許すものの、前は簡単に向かせないという絶妙な距離感を保っていた。

浦和は1トップ2シャドーのコンビネーションで中央突破する機会は簡単に作らせてもらえなかったが、相手の守備が基本的に後追いで、縦パスを当てるまでは比較的簡単にできたので、中から外、外から中という大きな展開でゴール前までボールを運べた。森脇良太、槙野智章がしばしば起点になっていたのはそのためだ。

先制点につながるCKを獲得した一連のプレーも、高い位置でボールを持った森脇が起点になった。森脇のパスを中央で受けた梅崎のループパスから興梠慎三が落とし、そして柏木がフィニッシュという流れは実に見事だった。最後、柏木のシュートは相手の足に当たって枠を外れたが、そこで獲得したCKから興梠が今年も古巣への“恩返し”弾を撃ち込んだ。

一方、鹿島の大きな狙いは柏木が「高い位置でボールを回せたけど、結果として中へのパスを奪ってカウンターというのを狙っていた」と振り返ったように、1トップ2シャドーに入る縦パスをカットしてからのカウンターにあったが、その中で効いていたのが柴崎岳だ。シャドーに決定的な仕事をさせないというタスクの中で、回数は少ないながらもチャンスと見れば積極的に前に顔を出し、速攻に絡んだ。12分には強烈なミドルでGK西川周作を脅かし、26分にはボールカットからピンポイントのミドルパスでダヴィの決定機をお膳立てした。

その柴崎が30分に決めた同点ゴールは、鹿島の狙いがピタリとハマッた形だった。柏木の縦パスがDFに跳ね返されて土居聖真にボールが入った瞬間、柴崎はその後ろから全力疾走。そのまま裏に抜け出し、ダヴィのスルーパスをペナルティエリア内で受けると、一回、中を確認した上で「相手に付かれていたので、思い切り自分で打とうと思った。とりあえず顔の横辺りに高く打とうという意図はあった」とニアの高めを撃ち抜いた。柴崎のゴール前の落ち着きと的確な判断、そしてゴールマウス上部を正確に狙えるキック精度は見事というほかなく、改めて異能の者であることを証明した。

これで浦和の連続無失点記録は7試合でストップしたが、記録が途絶えたことで集中力を欠くような選手はいなかった。「思っていた以上に割り切ってプレーすることができていたと思うし、失点も自分たちがトライした結果だったので。気持ちとしては余裕を持って集中することができた」とは西川。失点したことでバタバタしなかったのは昨年からの成長の表れと言っていいだろう。

それに西川は転んでもただでは起きなかった。78分にダヴィに裏に抜け出され、柴崎の得点シーンと似たような状況を作られて同じように顔面付近にシュートを撃たれたが、「あの失点があったからこそダヴィ選手のシュートも止めることができた。余裕を持って構えられたし、上に来ても手を出せるぐらいの良い構えができていた」と今度はファインセーブでやり返した。

浦和は無失点記録を止められ、公式戦の連勝も8試合でストップ。浦和は決定機を何度か作っていたため勝てる可能性は十分にあったが、鹿島もカウンターから危険な場面を数回作っていた。どちらにも勝つチャンスがあったということを考えれば、1-1という結果は妥当だったのではないだろうか。

以上

2014.07.28 Reported by 神谷正明

2014年7月28日月曜日

◆大迫、ケルンで実戦デビューも2部チームに敗れる(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143894-143894-fl



 FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンは26日、プレシーズンマッチでインゴルシュタット(ドイツ2部)と対戦し、0-2で敗れた。今季、1860ミュンヘンから加入した大迫は後半開始から出場し、ケルンでの実戦デビューを果たした。

 前半33分に先制点を許したケルン。後半開始から出場した大迫は果敢にシュートを狙ったが、ゴールならず。後半10分に追加点を決められ、0-2で敗れた。

 なお、左膝内側靭帯断裂の重傷を負った長澤は欠場している。

◆西村主審が帰国後のJ1初戦 鹿島・セレーゾ監督「選手の感情をよく抑えた」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140727/jle14072722410012-n1.html



 J1第17節(27日、浦和1-1鹿島、埼玉)ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で笛を吹いた西村主審が、帰国後のJ1初戦に臨んだ。後半途中まで警告を出さずに試合をコントロールし、鹿島のセレーゾ監督は「両チームの選手の感情をよく抑えた」と高く評価した。

 W杯ではブラジル-クロアチアの開幕戦を担当したが、PKの判定が物議を醸した。浦和のペトロビッチ監督は「W杯では難しい立場に置かれたが、あれはPKをとってもおかしくない場面。彼には『決して悪くなかった』と伝えた」と話した。(共同)

◆浦和ゴールをこじ開けた鹿島MF柴崎「反応できないところに打てた」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143955-143955-fl



[7.27 J1第17節 浦和1-1鹿島 埼スタ]

 鉄壁の守備を背番号20が打ち破った。相手はJ1新記録の7試合連続完封中の浦和レッズ。序盤からゴールを強襲した鹿島アントラーズだったが、GK西川周作の好セーブに遭ってネットを揺らせない。前半20分にはFW興梠慎三に先制ゴールを奪われて劣勢に立たされたが、嫌な流れをMF柴崎岳が断ち切った。

 前半30分、DF植田直通が相手の縦パスをインターセプトすると、柴崎はすぐさま右サイドを駆け上がる。MF土居聖真、FWダヴィを経由したボールをフリーで呼び込むと、西川の動きをしっかりと確認して強烈なシュートをニアサイドに叩き込んだ。7試合無失点という、浦和が築き上げた鉄の壁を打ち砕いた瞬間だった。

「横に(土居)聖真が見えましたが相手につかれていたので、思い切り自分で打とうかなと思いました。とりあえず(GKの)顔の横のあたり、高い位置にシュートを打とうという意図があったので、ニアでもファーでもどちらでも良かったのですが、あまり反応できないところには打てたかなと思います」とゴールシーンを振り返った。

 この日は攻撃面だけでなく、守備面でも貢献した。相手2シャドーのMF柏木陽介、MF梅崎司への監視を怠ることなく、自由を奪う。2人に向けて縦パスが配球されるや、鋭い出足で相手の前に体を入れてインターセプトを成功させると、その勢いのまま攻撃に移ってチャンスを生み出した。

 しかし、結果的には3試合連続の引き分けに終わり、本人も納得のいかない表情を浮かべた。「ショックというか、どれも勝てる要素のある試合だったと思うので、僕の中では嬉しさよりも悔しさが勝る3試合でした」と語ると、「大宮戦と今日の試合はセットプレーからの失点でやられているので、個人個人の意識の改革が必要だし、チームとしてセットプレー時には集中力を高めないといけない。これを教訓として受け止めないといけません」と個人として、そしてチームとしてさらなる成長を期した。

(取材・文 折戸岳彦)

◆柴崎 冷静弾で浦和止めた!期待のボランチ「ロシアに出たい」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/28/kiji/K20140728008644170.html

J1第17節 鹿島1―1浦和 (7月27日 埼玉)



 鹿島が首位・浦和の連続無失点試合記録を「7」で止めた。1点を追う前半30分に18年W杯ロシア大会でのメンバー入りが期待されるMF柴崎岳(22)が得点して1―1の引き分けに持ち込んだ。5―1で神戸に圧勝したG大阪はFW宇佐美貴史(22)が2得点と活躍。“プラチナ世代”が大暴れした。2位の鳥栖はアウェーでC大阪を1―0で破り、浦和との勝ち点差を2に縮めた。

 アギーレジャパンの“心臓”候補が鉄壁の浦和を止めた。1点を追う前半30分、FWダヴィのスルーパスに右サイドを駆け上がってきたMF柴崎が反応。W杯ブラジル大会に選ばれたGK西川との1対1を制し、浦和の連続無失点記録にピリオドを打った。

 「横(ゴール前)に聖真(土居)がいたけどマークに付かれていたので自分で打とうと思った。とりあえず高くて強いシュートを打とうという意図があった」。狙い澄ました一撃はニアを打ち抜く今季3ゴール目。シーズン自己最高記録となる得点で、首位・浦和相手に敵地で勝ち点1を手にする原動力となった。

 鹿島だけではなく、アギーレジャパンへの期待も高まる。W杯ブラジル大会に出場したMF遠藤は34歳で、主将のMF長谷部も30歳。4年後を見据えればボランチは血の入れ替えが必要となる。4月の国内組の代表候補合宿に招集されたが吉報は届かず、悔しさは人一倍。だからこそ「今回のW杯を見て思うところはあったし、ロシアは出場したい」と4年後への思いを強めた。

 「前に代表に呼ばれていたとかの評価は関係なくなる。これからのパフォーマンスで選ぶだろうし、代表に値するパフォーマンスを示していきたい」。ダヴィに通した前半26分のスルーパスのように、ゲームをつくれるまれな存在であることは間違いない。

 そして得点シーンのようにタイミングを見て前線へ飛び出せるのも魅力の一つだ。遠藤のパスセンスと長谷部の機動力を持った柴崎が、新生ジャパンのボランチに名を連ねる可能性は十分にある。 

  

◆鹿島・杉本が堂々J1デビュー「雰囲気にのまれなかった」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140727/jle14072723230016-n1.html

 J1第17節(27日、浦和1-1鹿島、埼玉)鹿島の18歳、杉本が後半23分から右MFでJ1初出場した。4万人近い大観衆にも「思ったほど緊張せず、雰囲気にものまれなかった」と堂々とプレーした。

 24分の決定機は槙野の鋭いタックルに阻まれ、32分に放ったシュートは弱く、GK西川に止められた。岐阜・帝京大可児高から今季加入した162センチの技巧派は「試合に出たことで気持ちに余裕が生まれ、自信もついた」と話した。(共同)

◆18歳のJデビュー、鹿島MF杉本「鹿島を背負う責任感が強まった」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143961-143961-fl



[7.27 J1第17節 浦和1-1鹿島 埼スタ]

 18歳の若武者が大きな一歩を踏み出した。第3節以来となるベンチ入りを果たした鹿島アントラーズのMF杉本太郎は、この試合で自分がJリーグデビューする予感があったと語った。「ベンチに入ったことで正直、今日は出れるかなと思っていました。何となく、雰囲気的に」と――。

 そして1-1で迎えた後半23分、その予感が的中する。MF豊川雄太に代わり、ピッチに送り出された杉本は念願のJデビューを飾ることとなった。同点で迎えた試合途中での投入となったが、「とりあえず思い切りやれと言われました。思っていたよりも緊張もなかったし、雰囲気にのまれることはなく、思い切ってやれたと思います」。試合後にそう語ったように、18歳ながらも物怖じしない姿勢を見せてピッチ上で存在感を示した。

 右サイドハーフのポジションで投入されると、直後の後半24分にはMFカイオのスルーパスを受けて、PA内で積極的な仕掛けを披露。対面するDF槙野智章にも激しく体をぶつけて守備をこなすだけでなく、同32分にはFWダヴィとのパス交換から自身初シュートを放つなど、思い切りの良いプレーで鹿島サポーターを沸かせた。

 シュートがジャストミートしなかったこともあり、「自分の中では余裕を持っていましたが、相手のスライディングが視界に入って、それが気になってしまいました。チャンスがあった分、ゴールも決めたかったです」と反省を口にしたが、「でも、いい勉強になりました。試合に出たことで気持ちの余裕も出てきますし、自信もついたと思うので、もっと思い切ったプレーが練習から出せると思います」と、すぐさま視線を上に向けた。

 プロデビューを飾ったことで、新たな世界も見えてきたようだ。「今まで思っていた以上の責任感を感じました。これから戦って、鹿島を背負うんだぞという。そういう気持ちがより一層強くなりました」と語るだけでなく、「試合に出たことで満足するわけではありません。自分がチームのために走り、気持ちの入ったプレーを見せて盛り上げていきたいし、もっと前へ、前へという意識を持ってゴールも決められればと思います」と今後に向けて意気込みを示した。1996年生まれの18歳の物語は、まだ始まったばかりだ。

(取材・文 折戸岳彦)

◆【J1:第17節 浦和 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00176032.html

7月27日(日) 2014 J1リーグ戦 第17節
浦和 1 - 1 鹿島 (18:04/埼玉/39,205人)
得点者:20' 興梠慎三(浦和)、30' 柴崎岳(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●西川周作選手(浦和)
Q:ついに失点してしまったが?
「でも、思っていた以上に割り切ってプレーすることができていたと思うし、失点も自分たちがトライした結果だったので。みんなで試合前から失点した後のことを考えながら、でも無失点も狙っていこうと話していたので、気持ちとしては余裕を持って集中することができた」

Q:失点した直後に、切り替えていこうという感じのジェスチャーでみんなに声を掛けていたが?
「やっぱりGKがその後のプレーでバタバタしてしまうとチームに悪影響を与えるし、自分はしっかり構えて、いつも通りのプレーを心がけていた。3連戦の最後で、この気温で、両チームとも条件は一緒だけど、キツい場面が出てくる時は自分がしっかり守ればと思っていた。チームのためにしっかり戦って勝点1を取れたこと、ここで負けなかったことは大事なことだし、優勝するためにこの勝点1が後々効いてくると思う」

Q:本山選手のシュートをファインセーブで止めたが?
「相手選手の方が中は多かったけど、ファーに行ってからのシュートは難しいと思ったので、セカンドボールを狙っていた。我慢しながら足に当てられて良かった」

Q:失点シーンは柴崎選手がニアの上を狙ってきたが、見事だった?
「いいシュートだったけど、自分としてはもうちょっと寄せたかった。でもあの失点があったからこそ、ダヴィ選手のシュートも止めることができた。ただの失点で終わらせることなく、試合の中で次のプレーに生かせているのが今シーズン、僕もそうだし、チームとしてもそうなので、失点を無駄にしないことを意識してやっている」

●関根貴大選手(浦和)
「先発で出た分、もっと責任あるプレーをしなければいけないと感じた」

Q:途中交代になったが?
「60分くらいしか出てないけど、自分の良さはあまり出せなかった」

Q:監督やチームメートから言われたことは?
「楽しめとは言われたし自分のいつもどおりにプレーをすれば大丈夫と声をかけてもらった」

Q:今日の経験を今後につなげることが重要だが?
「先発と途中出場では役割も違うし、求められることも違う。今日は課題もたくさん出たし、ある意味いい経験になったので、次に生かすためにまた練習からやっていきたい」

Q:体力的に厳しかった?
「けっこうキツかった。あまり練習試合もやれていないので、そのなかで身体はキツかった」

Q:課題というのは?
「前とのコンビネーションだったり、ボランチが持った時の走りだすタイミングだったり、そういうのがあまりかみあってなかったし、もっと自分から動き出せれば。あとは守備で、もっと前を動かして、自分が前に出るところはいくとか、対人とかいろいろなものを整理してしっかりやりたい」

Q:平常心では臨めた?
「けっこう緊張したし、入り方があまりよくなかった」

Q:パスを受けるところで意識のズレがまだある?
「気持ちの部分もあると思う。緊張していたけど、そういったところのメンタルの弱さが出たのかな」

Q:自分のプレーができなかったのは自分に原因があるのか、それとも鹿島の戦い方に影響されたのか?
「鹿島の選手のプレッシャーは早かったし、自分から仕掛ける場面も少なかった。仕掛けの部分は自分の持ち味なので、そこをもっと出せればよかった」

Q:何本かインターセプトのシーンもあったが?
「そこはよかったと思う。予測して、陽介くんがいって、次狙うところが自分のところだったので、それはよかったと思う」

●柏木陽介選手(浦和)
「今日の試合に限ってはそういう展開(我慢する展開)になると思っていたから、(腰が)痛いのは言い訳にならないと思っていたし、自分のミスで失点になったところがあったので、そこを取り返すためにがんばろうと思っていた。プレー自体は悪くなかったかもしれないけど、失点に絡むプレーをなくすところともっと決定的なプレーをしたい」

Q:緊迫したゲームだった?
「自分が決めるところで決めれば勝てたゲームだったし、緊迫というか、自分たちで緊迫した試合にしてしまった。別に自分のなかでは緊迫していたとは思っていないけど、自分たちで苦しくしたと反省している」

Q:鹿島のボランチが受け身だったが、相手のそういう出方はやりやすい、やりにくい?
「高い位置でボールを回せたけど、結果として中へのパスを奪ってカウンターというのを狙っていたから、それを何回かされた印象がある。それが狙いだったのかなと。それで実際、自分のパスが読まれて失点しているし、そこは反省しないと。相手の狙いに自分ではまっていったのかなと。サイドからの攻撃はいい展開ができていたけど、ラストパスの精度とか、シュートの精度が悪かった。そこは意識してもっとやっていかないと」

Q:中から外という形が多かったが、意識していた?
「そうですね。それでサイドから抉ってクロスというのはあったけど、俺がサイドで起点になっている分、中が2枚だったから、叩いた後また入っていくことを心がけて、ゴールを取ることを自分で意識してプレーできれば幅も広がる」

Q:李選手が入ってから2トップに近い形になったが?
「後ろが3枚回しだと、円でサッカーしている感じだから、そこが危ないから俺が引いてとやったので、2トップみたいな形になったのはよかったと思うし、そこで俺が受けて起点になれればよかったけど、そこでのミスはなかった。やっぱり縦の一本のパスだったりは反省しないといけないし、決めるところを決める意識をしなければ。普通のプレー自体は悪くないし、むしろコンディションもいいので、あとは決定的な仕事をもっと心がけたい」

●興梠慎三選手(浦和)
「鹿島がある程度、引いてくることはわかっていたので、先に点を取れれば相手が出てくるところを突いて、追加点を狙えると思っていたけど、うまく抑えられてしまった。あのゴールもラッキーだったし、課題がいっぱい見つかった試合だった。FWとしてああいうところでゴールできるのは大事なことだけど、流れの中でゴールを決めることができなかった」

Q:縦パスを受けてポストプレーをする機会が少なかった?
「鹿島は引いてくるとは思っていたけどあそこまで守ってくるとは思っていなかったので、自分にもボールが入ってこなかったので苦戦した。個人的にはやりづらかった。自分たちのホームだから勝ちたかったし、何度かチャンスがありながら決められなかったところもあったので、そこを決めていれば勝てた試合だと思う。それはお互いそうだけど、最後の最後のところがまだまだ甘い」

Q:試合前に今年は空回りしないと言っていたが?
「空回りしました(苦笑)。全然ダメだった。もっともっといいプレーをしたかったけど。ゴールは決めたけど、鹿島戦はいつも中途半端なゴールだから、もうちょっとスカッとしたゴールを決めたかった。またアウェイでも鹿島とやるので、その時にスカッとしたゴールを決めたい」

●柴崎岳選手(鹿島)
「(シュートは)横に人がいるのも見えたけど、相手に付かれていたので、思い切り自分で打とうと思った」

Q:あのコースはGKの苦手とするところだが?
「とりあえず顔の横辺りに高く打とうという意図はあった。ファーでもニアでもよかったけど、あまり反応できないところだったと思う」

Q:引き分けという結果については?
「ショックというか、勝てる要素はある試合だったので。うれしさよりも悔しさの方が勝る3試合だし、大宮戦と今回はセットプレーでやられている。試合前から監督がセットプレーでしっかりと集中して守るようにという指示があったし、練習の中でもセットプレーはある程度時間を割いてやっているなかで、この2試合それでやられているのは、個人個人の意識の改善が必要だと思う。チームとしてセットプレーでの集中力を高めないといけない。セットプレーは一対一だし、うちはマンツーマンでやっているし、ポジション取りだったり、タイミングだったりで負けてはいけない。逆にこちらはああいうセットプレーで決めていないし、やり返すくらいの地力がほしい。これをいい教訓として受け止めないといけない」

以上

◆【J1:第17節 浦和 vs 鹿島】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00176030.html

7月27日(日) 2014 J1リーグ戦 第17節
浦和 1 - 1 鹿島 (18:04/埼玉/39,205人)
得点者:20' 興梠慎三(浦和)、30' 柴崎岳(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「今日のゲームは両チームの非常に素晴らしいプレーが見られたゲームだと思っています。日本でこれだけのゲームを見られる機会は稀だと思います。それくらい両チームとも素晴らしいプレーをしていたと思います。両チームとも、最後まで勝利を目指して戦ったゲームでした。2つのチームが、違うやり方で勝利を目指していました。鹿島はしっかりと自陣でブロックを作ってカウンター狙っていましたし、そういった形で彼らが同点ゴールを決めたシーンが象徴しているように、彼らはカウンター狙いで勝利を目指していました。
相手が自陣に引いてブロックを作って守ってくるなかでも、我々は落ち着いてボールを動かしながら、後ろから数的優位を作りながら、非常にいい攻撃の形が作れたと思っています。相手がカウンター狙いで、前線にスピードのある選手を並べていました。そういった意味で、我々にとって1つのミスが命取りになりかねない、非常に難しいゲームでした。そうしたなかでも、自分たちの攻撃の形は出せたと思っています。この夏場の連戦、一週間で3試合目ということで、最後は体力的に厳しい部分があって、選手たちが最後のところでもう少し頑張れたら、2点目が取れたらという思いもありましたが、選手たちが見せてくれたパフォーマンスは非常によかったと思っていますし、こういったゲームをできたことに関して幸せであると感じています。2点目が取れていれば、もう少し違った展開になったかもしれませんし、あるいはもう少し選手がフレッシュな状態で試合に臨めていれば、勝利できたかもしれませんが、最終的に今日のような素晴らしいゲームをできたことに関しては、選手たちによくやったと言ってあげたい。
やはり仕掛けていくチームの方がこういった気温のなか、疲れている状況のなかでは難しいものだと思います。チーム全体がしっかりと連動して攻撃の時も動かなければ、相手の守備を崩すことはできない。ただ、そういう状況のなかでも、自分たちの狙いとするところは十分に出せたと思います。相手は守備をしたところから前線の選手がスペースに飛び出していくというところで、前線の選手は相当キツかったとは思います。我々は仕掛けていく、あるいはチーム全体で連動して動いていかなければいけない、それを90分間やり切るというのはなかなか簡単ではありませんでした。柏木、梅崎、関口と決定機は何度かありましたが、そういったシーンで決め切れていればというゲームではあったと思いますが、全体を通して自分たちの狙いとするサッカーができたいいゲームだったと思います」

Q:失点についてはどこに問題があった?
「ミーティングでも、ああいったゾーンでボールを失うとカウンターが危険だという話をしていました。陽介のリスキーなパスが奪われてカウンターを食らいましたが、奪われたなかでも、那須が非常に質の高い予測で相手のパスを予測していました。ただ、アンラッキーなことに伸ばした足の下をボールがすり抜けてしまいました。予測はできていたシーンだったので、もしかしたらあそこでボールは止まっていたかもしれません。那須の足の下を抜けたことは不運だと思っていますし、彼がああいう状況でもしっかりと予測をして対応したことに関してはよかったと思います。
主観になりますが、非常に良い浦和のサッカーができていると思っていますし、選手が見せてくれるパフォーマンスを非常に楽しく味わっています。我々のチームからは原口選手という非常に質の高い選手が移籍してしまいましたが、その分、我々はチームとしてバリエーション、コンビネーションの多いサッカーがよりできていると思っています。それをみなさんがどう思われるかは分かりませんが、私自身はそう思います。
1つ足りない部分がありますが、それは私がここで言うべきことではありません。私自身は分かっていますし、私がそれをどういう風に打開するか、その1つのポイントが打開できれば、我々はもっとパーフェクトに近い形になれるのではないかと思います」

Q:ほとんどのチームが守ってカウンターを狙ってくるなか、うまくカウンターを抑える試合が多いが、これから絶対に勝たないといけない試合が出てくると思う。その時に今の攻撃的なサッカーを続けられるか?
「1-0でリードしている状況のなか、その後の展開をどう考えるかということですが、私自身は攻撃的なサッカーを志向するタイプの監督ですが、、私自身もキャリアのなかで学んでいき、変化していくこともあります。我々が攻撃を仕掛けない、相手も出てこないという状況になると、今日は4万人近くの人がスタジアムに入りましたが、そういう状況で見るものがあるのかどうか、そうした疑問がわいてきます。勝っているから仕掛けない、GKまで下げる、相手もリスクを負いたくないから出てこないとなったときに、その試合に見るべきものがあるのか。
昨年は攻撃的になりすぎるがゆえにバランスを失って失点することが多かった、そのなかで我々は今シーズン、攻撃と守備のバランスを非常に上手く取りながら戦ってきました。それが今、勝点36を取れて首位に立っていることにつながっていると思います。ただ、基本的に我々は攻撃的なチームです。これだけのスタジアム、これだけのサポーターがいるチームなので、その人たちが見て面白い、攻撃的なサッカーを提供しなければいけないと感じています。
我々のサッカーはチーム全体がしっかりと連動して動くことによって成り立つ、それで相手の守備を崩していく。それには運動量が非常に求められます。簡単なサッカーではないですが、それがうまくいったとき、崩れたときは非常に見ていて面白いものがあると思います。私自身も、ベンチの前に立って指示をしているとき、ある攻撃の形のなかでサポーターの歓声がわいたときは私もまたうれしいです」

Q:今の浦和は強い鹿島や強い川崎F相手に自分たちのサッカーができるので問題ないが、絶対に勝たないといけない試合で相手のエースにオールコートマンマークをつけるとか、そういうことをやるのか?
「私が現役でプレーしている時代は、マンマークの指示が出たら、相手選手がベンチ前までいったらベンチ前までいくようなことが普通に行われていました。2004年の欧州選手権ではギリシャがそういうサッカーで優勝しました。1つのアイデアとしてはいいと思います。相手の特別な選手にマンマークをつけるのは1つのやり方だと思います」

以上

◆【J1:第17節 浦和 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00176031.html

7月27日(日) 2014 J1リーグ戦 第17節
浦和 1 - 1 鹿島 (18:04/埼玉/39,205人)
得点者:20' 興梠慎三(浦和)、30' 柴崎岳(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:今日の試合は両方にチャンスがあったが、どうしたら勝ち切れたと思うか?
「前半の守備のパフォーマンスをよくすることはできたと思います。でもやむを得ないところがあって、センターバックの2人は19歳と21歳で経験があまりないので、興梠選手のような経験値の高い選手を抑えるのはなかなか難しい。真ん中に勇敢に出て行くのは経験があっても時々できないことだし、もう少し時間がかかると思います。ハーフタイムに少し指示を出して、少し改善できましたが、前半は興梠選手に収められたり、ダイレクトプレーでいつもやっている、サイドから斜めに入れてシャドー2枚がサポートに入ったり、ウィングバックが入ったりするところで前半は抑えきれませんでした。それは残念でした。
前半は拮抗したなかで1-1というスコアは妥当だったと思います。後半は鹿島の内容が非常によかったと思いますが、サイドの崩しまではいいけどクロスの精度がまだ欠けていたり、前半で起きていたのはダヴィ選手が大外のセンターバックの後ろに入ってしまっていた。ハーフタイムで僕が要求したのはペナルティアークの辺りに入ってくれということでした。そうするとニアでもファーでも対応できるようになってくるので、ポジション取りを要求しました。前半の消耗度、後半の消耗度を考えた上で、アントラーズが見せたパフォーマンスは規律の部分を含めて、よかったと思いますし、特に対戦相手の質、能力を考えると素晴らしい試合ができたと思います」

Q:この緊迫感ある試合で杉本選手を使ったが、評価は?
「今いる選手たちが僕が使えると思う戦力であって、杉本選手はチームのために練習に取り組み、そしてチームの一員になるために練習に取り組む意識を持っている選手です。それは、チームが苦しいときにこそ一番必要なことであって、それを彼がやり続けていることを僕は見ていましたし、彼が変わろうとしている、成長しようとする努力を見ていました。まだ足りないところは多くありますけど、弱い相手に対して活躍するのはどの選手でもできますが、強い選手に対してどれくらいできるかというところで、その選手がどのレベルにあるのかが分かってきます。それを僕は彼らにはずっと言い続けていますし、彼はそれを勇敢に示したと思います。今日のパフォーマンスは、僕が求めたことに関しては全力で犠牲心を持って、勇敢に戦ったと評価しています。
ユースに4人ほど面白い選手がいますが、僕は使いたいのですけど登録上できないと言われているので、もうちょっと待ちたいと思います。若い選手というのは意欲があって、願望があって、ハングリーさがあります。彼らを使って失敗した方が明るい未来になると思います。ベテランや中堅の選手で欲がなくなった者は、前に進むことができなくなりますから、それを失った者を使うよりは、若い選手で戦った方がクラブにとっても、サポーターにとっても明るい未来につながっていくのではないかなと思います。それがチーム再建するための血の部分だと思います」

Q:監督は精神的なものを大事にされているというのはハーフタイムのコメントからも感じられますが、ご自身の経験から世界でそういったものはどれくらい大事なものか語ってください。
「メンタルコンディションは専門分野ではないので知識を持っていませんし、どの効果はよく分かりません。実の息子が10年くらい精神科医に通ってセラピーを受けていますが、いつよくなるのかなという思いでいるので、その意味はサッカーにおいては何も言うことはできません。ただ、選手たちは水曜日、土曜日という試合の流れが当たり前になっていて、水曜に試合をした後に土曜までメンタルトレーナーだったり、精神科医の専門家にメンタルのネガティブな部分をどうにかできるかと言えば、どうかなと思う。もしかしたらそういう専門知識のある方はできるのかもしれませんが、僕自身の経験から言えば、ミスや過去のことを引きずっても、土曜に試合があるので自分で切り替えるしかないし、自分で前に向かっていくしかない。ブラジルで言われていることですが、ボールは止まりません。人生同様、常に生きながら学んでいく。試合中でも、落ち込んでいる間に前に行かれてしまいますし、頭を抱えている選手がいますが、その間にサッカーの人生は進んでいます。自分でどうにかするしかないと思いますし、そういう話を選手たちにしたことがあります。落ち込んでいる暇があったら、次に切り替えた方がいいと思います」

以上

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第17節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51188

J1 第17節 浦和レッズ戦

柴崎が同点弾も、逆転はならず。鹿島、首位・浦和とアウェイで引き分け。

23日にカシマスタジアムでJ1第16節に臨み、大宮と2-2で引き分けた鹿島が、首位に立つ宿敵相手の大一番に臨んだ。リーグ戦折り返しとなる第17節で、首位の浦和レッズと対戦。埼玉スタジアムでの大一番は、前半に先制を許しながらも柴崎の得点で追いつき、後半に逆転を目指したものの、1-1の引き分けに終わった。

鹿島は前節の大宮戦から先発を1人変更し、豊川が左サイドハーフに入った。リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指す鹿島は開始3分、左サイドでボールを持った小笠原がペナルティーエリア右側へ浮き球のパスを蹴り込むと、カイオが反応して右足ボレーで合わせる。シュートはGKにキャッチされたが、得点への意欲を見せた。11分には、柴崎がペナルティーエリアの右角から枠を捉えたミドルシュートを放ち、ゴールを脅かした。

鹿島は立ち上がりからチャンスを作ったが、先制したのは浦和だった。20分、左CKが中央で混戦となり、ファーサイドへ流れると、最後は興梠に押し込まれた。前節でも2失点を喫したセットプレーから均衡を破られ、アウェイでビハインドを負った。

1点を追う形となった鹿島は26分、柴崎が中盤でボールを奪い、左前方のダヴィへ浮き球のラストパスを送ると、ダヴィはペナルティーエリア手前で左足を振り抜く。バウンドに合わせてうまくミートされた強烈なシュートが飛んだが、GKに弾き出された。そして、待望の同点弾は30分に生まれた。植田が的確な読みで相手のパスをカットすると、縦パスを通してショートカウンターの形に。ボールを持った土居が最終ラインの背後へ展開すると、走り込んでいた柴崎がペナルティーエリア右側に入り、右足を一閃。強烈なシュートがニアサイドを射抜き、ゴール右隅に決まった。

1-1の同点で迎えた後半、鹿島は51分に土居が右サイドを抜け出し、中央へ折り返すと、最後はダヴィが右足シュートを放ったものの枠の上へ外れた。以降も攻勢をかける鹿島は58分、すばやいプレスからボールを奪ったカイオがペナルティーエリア内に進入し、フェイントから中央へラストパスを送ったものの、惜しくもシュートにはつながらなかった。次第に中盤にスペースが生まれ始め、一進一退の攻防が繰り広げられる中、トニーニョ セレーゾ監督は68分に2人同時に交代させ、山村と杉本を投入。今季新加入の杉本が公式戦初出場を果たした。杉本は出場直後の69分にカイオからのパスを受け、ペナルティーエリア内に入るチャンスを迎えたが、シュートの直前にスライディングタックルを受けて得点はならず。鹿島は時折ピンチを迎えたものの、昌子や曽ヶ端を中心とした守備陣が高い集中力を保って対応し、浦和に2点目を許さない。1-1のまま、試合は終盤に突入した。

鹿島は78分にダヴィが最終ラインの背後を取り、フリーの状態でペナルティーエリアに入ったものの、左足シュートはGKに阻まれてチャンスを逃した。79分には、最後の交代カードとして本山を投入し、攻撃陣を活性化させて逆転ゴールを狙いに行った。86分には、中盤でのボールカットからカウンターの形となり、柴崎が右サイドへ展開。パスを受けた土居が中央へクロスを送ると、ゴール前の混戦から最後は本山がシュートを放つ。密集の中、至近距離からの大きなチャンスだったが、惜しくもGKにセーブされ、ゴールネットは揺れなかった。鹿島は最後までゴールを目指したが、試合は1-1で終了した。

3試合連続で引き分けに終わった鹿島は首位・浦和との勝点差を詰めることができず、9ポイント差をつけられた状態でリーグ前半戦を終えた。次戦は1週間後の第18節、8月2日のサンフレッチェ広島戦だ。同じ勝点で並ぶ強敵との上位対決は、優勝戦線に生き残るために重要な一戦となる。



【この試合のトピックス】
・柴崎が同点弾を決め、今季のリーグ戦3得点目を記録。自己新記録となった。
・リーグ戦3試合連続の引き分けとなった。
・豊川がリーグ戦では3月23日の第4節C大阪戦以来の先発出場を果たした。
・今季新加入の杉本が、3月15日に行われた第3節の鳥栖戦以来、リーグ戦2回目のベンチ入り。68分に途中出場し、公式戦初出場を果たした。18歳5ヶ月15日での出場は、クラブ史上5番目の年少記録となった。
・伊東がベンチに入り、フル出場した6月1日のヤマザキナビスコカップA組第7節の清水戦以来の登録メンバー入りを果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・これはナショナルダービーだ。勝利への執念がなければ、プラスアルファの力は出せない。全力で戦え。
・自陣のエリア内では、勇気を持って決断しよう。体のどこに当ててでもクリアしよう。
・ミスをしても絶対に下を向かない。最後の笛まで、スタジアムのこの雰囲気を楽しみ続けよう。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・我慢すること。
・集中力を切らさないこと。
・どれだけ走れるか運動量が大事。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前半の守備のパフォーマンスは、もっと良くすることができたと思う。ただ、経験値というところではやむを得ないところがあるし、19歳と21歳のDFで、興梠選手のような経験値のあるFWを抑えろと言っても難しい部分はある。真ん中に勇敢に出ていくということは、経験があってもできないこともあるから、まだ時間はかかる。ハーフタイムに指示は出して少しは改善されたが、前半は興梠選手のところでボールを収められたり、ダイレクトプレーでサイドから斜めにパスを入れてシャドー2枚やウイングバックがサポートに入る形を抑えきれなかった。それが少し残念だった。1-1というスコアは妥当だと思う。後半は鹿島にとっては良い内容だったが、サイドやペナルティーエリアの横までは行けても、クロスの質を欠いていた。前半で起きていたのは、ダヴィ選手がセンターバックの後ろに入ってしまうこと。ハーフタイムには、ペナルティーマークのあたりに入ってほしいと要求した。そうすればニアでもファーでも、瞬時に入れるようになる。そのポジション取りを要求して、少しは改善できたと思う。
・前後半の消耗度を考えた中で、鹿島のパフォーマンスは戦術的な面を含めて良かったと思う。対戦相手の質や能力を考えれば、すばらしい試合をすることができたと思う。
・今日のレフェリングは非常にすばらしかったと思う。緊迫した試合の中でうまく両チームの選手の感情を平常心に保つことができたのは良かったと思う。
・(杉本を起用した理由は)今いる選手が戦力で、杉本選手はチームのために練習に取り組む意識や犠牲心を持っている。チームが苦しい時にこそ必要なもので、彼はその作業をやり続けている。彼が変わろうとしている、成長しようとしている努力を見ていた。当然ながらまだ足りないところは多くあるが、強い相手に対してどのくらい通用するか、どのようなレベルにあるのかがわかってくる。彼は勇敢に示したと思う。今日のパフォーマンスについては、求めた部分に関しては全力で献身的に勇敢に戦った。評価している。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
今日の試合は、両チームのすばらしいプレーを見ることができたと思う。日本でこれだけの試合を観ることができるのは稀ではないか。それくらいすばらしいプレーだった。両チームとも最後まで勝利を目指して戦った。2つのチームの異なるやり方で、両チームとも勝利を目指した。鹿島は自陣にしっかりブロックを作ってカウンターを狙うやり方で、同点ゴールが象徴しているように、カウンター狙いで勝利を目指していた。相手が引いて守ってくる中でも、我々は落ち着いてボールを回しながら良い形を作れていたと思っている。相手はカウンター狙いということで、スピードのある選手を前線に並べていたので、1つのミスが命取りになりかねない難しい試合だった。その中でもしっかり攻撃の形を出せた。夏場の連戦、1週間で3試合目だったから体力的に厳しい部分もあって、もう少し頑張って2点目を取ることができたらという思いもあるが、今日見せてくれた選手たちのパフォーマンスは良かったと思うし、このような試合をできて幸せを感じている。2点目を取れていれば違う展開になったかもしれないし、もう少しフレッシュな状態で試合に臨めていれば、もっと良い形で勝利を収めることができたかもしれない。ただ、今日のような素晴らしい試合をしたことについては選手たちに「良くやった」と言ってやりたい。決定機は何度かあって、そこを決めきれていればという場面はあったが、全体を通して自分たちの狙っていたことができて、良い試合だったと思う。



選手コメント

[試合後]

【柴崎 岳】
横に聖真が見えたけど、思いっきり自分で打とうと思った。高く打つ事を心掛け、ファーでもニアでもどちらでも良かった。ニアで反応できないところもあったと思う。結果は、ショック。勝てる要素があった試合だったので、嬉しさよりも悔しさがある。

【杉本 太郎】
相手が疲れている中でチームのために走って、守備では行く時は強く行く、気持ちの入ったプレーでチームを盛り上げることを考えていた。ナビスコも天皇杯も負けて、リーグしかない。リーグタイトルへの気持ちは強く持っている。このような試合に出場できた事は自信がついた。練習から思いきったプレーが出来ていたと思う。

【本山 雅志】
GKの左足にあたったシュートは、チャンスが少なかっただけに決めなくてはいけなかった。選手たちの気持ちも入っていたし、DFも良く跳ね返していた。ガチガチなゲームになってしまったが、自分たちがボールを保持している時は、落ち着いてボールを回せていたと思う。あとはフィニッシュの精度。勝てたのに残念な試合だった。

曽ヶ端選手、山村選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

2014年7月27日日曜日

◆スルガ銀行チャンピオンシップ 過去大会を振り返る~2013年、鹿島アントラーズが2連覇を飾る~(日本サッカー協会)


http://www.jfa.jp/news/00001469/



2013Jリーグヤマザキナビスコカップウィナーの柏レイソルと、南米の重要なクラブ選手権の一つであるコパ・トタル・スダメリカーナ2013 覇者のラヌス(アルゼンチン)が対戦する、「スルガ銀行チャンピオンシップ Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦」を8月6日(水)に日立柏サッカー場(千葉県)で開催します。

今回は2012年大会を振り返ります。

スルガ銀行チャンピオンシップ2013 IBARAKI
2013年8月7日 19:02キックオフ
カシマスタジアム/茨城
観客数:26,202人

鹿島アントラーズ(日本) 3-2 (前半2-0、後半1-2) サンパウロFC(ブラジル)

得点
24分 大迫 勇也(鹿島アントラーズ)
39分 大迫 勇也(鹿島アントラーズ)
58分 ガンソ(サンパウロ)
75分 アロイージオ(サンパウロ)
90+2分 大迫 勇也(鹿島アントラーズ)



県立カシマサッカースタジアムに2万6202人の入場者を集めて開催された「スルガ銀行チャンピオンシップ 2013 IBARAKI Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・ブリヂストン・スダメリカーナ 王者決定戦」は、鹿島アントラーズがFW大迫勇也選手のハットトリックでサンパウロFC(ブラジル)に3-2と競り勝ち2連覇を飾りました。開催は6度目となり、日本勢は4連覇を達成して通算対戦成績を4勝2敗としました。PK戦以外で勝利したのは初めてとなりました。

鹿島は前半、見事な試合運びで2点のリードを奪いました。均衡が破れたのは24分。MF柴崎岳選手がペナルティーエリア右寄りからドリブルで持ち込みシュート、GKロジェリオ セニ選手がいったんは防ぐも、大迫選手が弾いたボールに反応し、ガラ空きのゴールに難なく蹴り込みました。追加点はサンパウロFCの攻勢をしのいだ後の39分。MF遠藤康選手が右サイドで巧みな個人技を発揮し、左サイドで待つMFジュニーニョ選手へ展開。ジュニーニョ選手の正確なクロスは、ニアサイドに走り込んだ大迫選手の右足にぴたりと合い、ゴールネットを揺らしました。

後半はサンパウロFCが反撃に転じ、58分にこぼれ球を拾ったブラジル代表のキャリアを持つMFガンソ選手が得意の左足でミドルシュートを決めて1点差。鹿島はその後、PKのチャンスを得たものの、大迫選手がゴールの上に外すと、75分にはFWアロイージオ選手に同点ゴールを許し、流れはサンパウロFCに傾きつつありました。しかし、サンパウロFCの攻撃をしのいだ後半アディショナルタイム2分、ゴール前にこぼれたボールを柴崎選手がこん身の力を込めてシュート。ボールは相手選手、さらに大迫選手に当たってコースを変え、GKの逆を突いてゴールへ転がりました。

かつて選手として活躍したサンパウロFCを相手に劇的な勝利を飾った鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は、試合後の記者会見で開口一番、「(両チーム合わせて)5点も入ったし、サッカーの楽しさ、面白さがあったのでは」と笑顔。試合前に「自分たちのテンポで試合を運ぶことを求めた」という指揮官は、「勝利に値する流れをつくり上げた」と満足のいく勝利を振り返りました。


スルガ銀行チャンピオンシップ2014 CHIBA
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦

柏レイソル(日本)vsラヌス(アルゼンチン)
2014年8月6日(水) 19:00 キックオフ (予定) 千葉/日立柏サッカー場
チケット絶賛発売中!

◆内田がクラブ公式ツイッターに登場、吉田は「大嫌いだぜ馬鹿やろう」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20140727/215221.html?view=more


ツイッターでファンと交流した内田篤人 [写真]=Bongarts/Getty Images


 シャルケに所属する日本代表DF内田篤人が25日、クラブの日本語版公式ツイッターに登場してファンの質問に答えた。

 今回の交流企画は、3月28日に続いて2回目の実施。前回同様、多くのファンが参加した。

 様々な質問に答えた内田は、「(無人島に行くことになりました。3人連れて行けます。連れていくとしたら誰ー?)大工、漁師、長谷部」と、日本代表MF長谷部誠の名を挙げ、「(麻也のことは好きですか?)大嫌いだぜ馬鹿やろう」と、チームメートに言及。「(内田選手のサイドをかけ上がるプレーが大好きですが走ってるときどんな気持ちで走ってますか?)このあと戻るんだよね俺」「(明日、お母さんの誕生日です!内田さんは学生時代、何かプレゼントしたりしましたか?)勝ち点3」と、内田らしい回答が続出した。

 他にも、一部で報じられた結婚報道について「週刊誌信じすぎ。そっとしといて」と回答したり、「(足の速い相手と足元がうまい相手がドリブルしてきたときに意識していることは?ボールを取りに行くときの足を出すタイミングとか)間合いと目線」と、プレー面に言及するなど、多様なジャンルの質問に答えていた。

◆浦和、古巣戦燃える興梠が鍵/浦-鹿17節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140727-1341140.html

<J1:浦和-鹿島>◇第17節◇27日◇埼玉

 18時キックオフ。

 【浦和】前節は最下位徳島にきっちりと勝利し首位をキープした。内容的には決して良くはなかったが、守備陣が粘り強く守り、決定的なチャンスを与えなかった。攻撃も2点どまりながらチャンスを多く作っており、攻守の歯車がかみ合っている。4位鹿島との上位決戦は、古巣との対決に燃えるFW興梠の出来がカギを握りそうだ。

◆【J1:第17節 浦和 vs 鹿島】プレビュー:好発進の浦和は中断明け3連勝を狙う。鹿島は上位戦線に留まるためにも負けられない(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175922.html

7月27日(日)J1 第17節 浦和 vs 鹿島(18:00KICK OFF/埼玉)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

ここまでは順調に来ている。中断前に首位に立った浦和はリーグ再開後の新潟戦、徳島戦で2連勝を飾り、これ以上ないスタートを切った。公式戦8連勝、リーグ新記録となる7試合連続無失点と今の浦和は波に乗っている。

無失点記録を更新するほどの結果を残していることもあり、選手たちは守備に自信を深めている。だが、そういう時こそ、これまで以上に気を引き締めて戦わなければいけない。無失点記録は守備意識を高めるいい刺激となっているが、かといってこだわりすぎるのは危険だ。

サッカーではスーパーシュートが息を呑むようなファインセーブで防がれることもあれば、何の変哲もないシュートがゴールに入ってしまうこともある。どれほど守備の固いチームであっても、いつかは必ず失点する。怖いのは無失点記録が途切れた時に、緊張の糸も切れてしまうことだ。

鹿島戦で記録がさらに更新されるかもしれないし、途絶えてしまうかもしれない。それは神のみぞ知ることだが、実際に途切れた時に集中力を欠くような事態にならないためには、記録が途絶えることも想定して戦うべきだろう。守護神も常に心の準備はしている。

「記録を塗り替えた後が一番大事だと思っている。まず勝つことを考えて、終わった時に無失点であればいいけど、サッカーは失点することもあるし、失点した後が大事だと思う。徳島戦でも最悪の事態を考えて入った」

実際、徳島戦でもちょっとしたミスからピンチになりかけたシーンはいくつかあった。リーグ最少得点の相手の決定力不足に助けられた部分もあったし、守備陣の奮闘や西川のファインセーブで窮地を乗り切ったが、鹿島にはチャンスを見逃さずに決め切れる選手が揃っている。

鹿島は現在、浦和と勝点9差の4位につけている。F東京戦、大宮戦で2試合連続引き分けと、中断明けでスタートダッシュをかけたいところで足踏みを強いられた。特に前節の大宮戦は2度にわたってリードを奪うなど優勢に試合を進め、シュートも相手の倍以上となる22本も放ちながら勝点3を奪えなかったのだから相当に悔しかったはずだ。

浦和との対戦は、上位戦線に生き残っていくために非常に重要な試合になる。首位の浦和にこれ以上引き離されないためにも、この一戦は絶対に落とせない。両者の対決は白熱した展開になることが多いが、今回もヒリつくような戦いになるだろう。

鹿島と対峙する上でやっかいなのはサイドハーフの動きだ。鹿島はサイドハーフが中に入ってマークを撹乱させるのが上手なチームだ。タイミングよくバイタルエリア周りに顔を出し、前を向いてボールを受ける一連の動きは相手からすると非常に嫌らしい。

そして、これまでの浦和はその動きに対応するのがあまり得意でなかった。相手サイドハーフが中に入ってきた時に、ウィングバックが見るのか、センターバックが見るのか、あるいはボランチがケアするのかという受け渡しの部分が曖昧になりがちで、マークが浮いてしまうことがあった。

さらに、その動きに連動してサイドバックが攻め上がってくると、誰が誰を見るのかという判断が難しくなる。元々、今の浦和の守り方だと、構造的に相手サイドバックへのチェックは遅れがちになる。単純にサイドバックをフリーにしてクロスを上げられる分にはまだいいが、中のマークが曖昧なままサイドバックにも揺さぶられるとかなり危険な状況に直面することになる。

鹿島はその連動した仕掛けがうまい。それはサイドハーフの質の高さもさることながら、中途半端なポジションで浮いている彼らや、駆け上がってきたサイドバックにタイミングよくピンポイントのパスを出せる選手──柴崎岳と小笠原満男──が中盤の底にいることも大きい。

ただ、最近の浦和はそういった仕掛けにも、ある程度対応できるようになってきている。だからこそ無失点記録も樹立できた。それに、形は違えど、サイドを絡めたコンビネーションは浦和も得意とするところだ。サイドを巡る攻防はこの試合の見どころに1つになりそうだ。

以上

2014.07.26 Reported by 神谷正明

2014年7月26日土曜日

◆鹿島、元柏MFジョルジワグネル獲得へ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140726-1340660.html

 鹿島が、元柏のブラジル人MFジョルジワグネル(35)の獲得に乗り出していると、ブラジル紙グロボなど複数メディアが報じた。11~13年に柏でリーグ優勝などに貢献し、現在はブラジル1部ボタフォゴでプレー。本人が約半年ぶりのJリーグ復帰を決断し、2年契約を結んだとも報じられたが、鹿島関係者は「契約はしていない。調査対象なのは事実だが、何人かいる候補の1人」と説明した。

◆鹿島 ジョルジ・ワグネル獲得へ 昨季まで柏所属、左太腿は完治(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/26/kiji/K20140726008632100.html



 鹿島が昨季まで柏に所属したMFジョルジ・ワグネル(35)を獲得することが分かった。同選手は母国ブラジルのボタフォゴに所属。左太腿を痛めていたものの、完治して問題なくプレーができる状態に戻っているという。

 柏では正確な左足を武器にJ1(11年)、天皇杯(12年度)、ナビスコ杯(13年)制覇に貢献。鹿島は首位・浦和と勝ち点9差の4位につけ、“優勝請負人”に逆転Vを託す。


◆【仙台】柳沢がフルメニュー!27日・東京F選に意欲(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140725-OHT1T50214.html



 右膝痛のため23日の名古屋戦を欠場したJ1ベガルタ仙台のFW柳沢敦(37)が25日、炎天下でフルメニューを消化し万全をアピールした。紅白戦でもキレのある動きを見せたベテランは「いい試合にしたい」と意欲。27日のアウェーF東京戦(午後6時30分開始)での勝利を誓った。

 この日は、FW赤嶺とFW武藤が別メニュー調整。DF石川直らは、全体練習中にはピッチに姿さえ見せなかった。けが人が続出し、厳しい状態にあるのは間違いない。それでもストライカーは「現状の中で勝ち点3が取れれば、大きな自信になる」とキッパリ。苦しい状況だからこそ、全力を出し切る構えだ。

 19日のアウェー柏戦、前節の名古屋戦と2戦連続で引き分け。勝ちきれない試合が続いているが、柳沢は悲観的な見方をしていない。「常にポジティブに考えるという意味では、負けていないことは強みでもある。次こそはという気持ちで行く」と力を込めた。現在、J1で得点した通算シーズンは「16」でG大阪の遠藤と並び1位タイ。歴代単独1位の“メモリアル弾”を決め、チームの勝利に貢献する。(高橋 宏磁)

◆内田がファンと交流!無人島行くなら「大工、漁師、長谷部」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20140726-OHT1T50004.html

 日本代表DF内田篤人(26)=シャルケ04=が25日、クラブの日本語版公式ツイッター上でファンと交流した。寄せられた質問に対し、内田が直接回答する形。今年3月に続き、2度目の開催となった。「無人島に3人連れて行くとしたら?」との質問に、「大工、漁師、長谷部」と日本代表主将をリクエスト。「ドイツのいいところ」については、「ビール、ソーセージ、シャルケ」。ユーモアを交えた回答を連発し、ファンを楽しませていた。

◆【J1第17節予想スタメン 浦和vs鹿島】リーグ戦7試合連続無失点の浦和、鹿島戦でJ記録樹立に挑む(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140725/214977.html?view=more


J1新記録となるリーグ戦7試合連続無失点を達成するなど、安定した戦いで首位を走る浦和 [写真]=Getty Images

■浦和レッズ 好調を支えるのは堅守を誇るディフェンス陣、J1再開後も連勝で勢いを持続

 中断期間を首位で迎えた浦和はリーグ再開後の新潟戦、徳島戦を連勝で切り抜け、スタートダッシュに成功。これで天皇杯、ナビスコカップを含めて公式戦8連勝と勢いに乗っている。

 その好調を支えている大きな要因は守備力にある。ミッドウィークに行われた徳島戦もクリーンシートで乗り切り、J1新記録となる7試合連続無失点の金字塔を打ち立てた。16試合を終えた時点でリーグ唯一の失点数一桁をキープ。まずやられないという自信が選手たちからも感じ取れる。

 ただ、内容を見ていくと、危ない場面を作られる試合も少なくない。直近の徳島戦でも隙を突かれてピンチにつながりそうなシーンがしばしばあった。ギリギリのところで体を張るディフェンス、そして守護神・西川周作の能力の高さで難を逃れてきたという側面は見逃せない。鹿島はリーグトップクラスの得点力を誇るチーム。徳島戦のように脇の甘いところを見せると、痛い目を見ることになりかねない。これまで以上にリスクマネジメントの意識と集中力が問われる試合になりそうだ。

 新潟戦で開始わずか8分に負傷交代して状態が心配された興梠慎三は、その4日後の徳島戦でフル出場を果たして不安を払拭した。次は古巣との対戦、燃えないはずがない。昨年同様、埼玉スタジアムで古巣に痛烈な“恩返し”ができるか注目だ。(神谷正明)

■浦和予想スタメン

3-4-2-1

GK
西川周作

DF
森脇良太
那須大亮
槙野智章

MF
平川忠亮
青木拓矢
阿部勇樹
宇賀神友弥
柏木陽介
梅崎司

FW
興梠慎三

■鹿島アントラーズ 優勝戦線生き残りを懸けた重要な一戦、勝ち点3獲得は絶対条件

 2試合連続の引き分けで勝ちきれない試合が続く鹿島は、首位浦和との対戦に臨む。現在、勝ち点9差と開いている中で迎える直接対決。勝てば同6差まで縮めることができるが、敗れると同12差に広がり、リーグ優勝はほぼ絶望的となる。7試合連続無失点の堅守を誇る相手に対し、絶対に勝利が必要だ。

 昨季、浦和には2戦2敗。これまで攻守における可変システムにうまく対応できず、後塵を拝してきた。しかし、第9節のアウェー広島戦を3-0と完勝。守備時に小笠原満男がバックラインに加わり、最終ラインがスライドする局面を極力減らすことで安定感のある戦い方で勝利を手にした。

 とはいえ、守備に重きを置く戦い方には鹿島の選手たちも難色を示していた。同じような戦い方をすれば、ある程度安定した守備を手に入れることはできるが、本来の戦い方からは外れる。どういう戦法をトニーニョ・セレーゾ監督が選択するかに注目が集まる。

 ただ、前節の大宮戦ではセットプレーから2失点。ファーサイドの折り返しを決められるという似た形からの失点だっただけに、短期間での修正が求められる。勝利するためには守備の安定が絶対的に必要だ。

 攻撃面では決定力不足が問題視されているが、後半途中に登場する豊川雄太を中心に猛攻を仕掛けられているのも事実。勝利への飽くなき執念を見せられていることは、間違いなくプラス材料と言えるだろう。(田中滋)

■鹿島予想スタメン

4-2-3-1

GK
曽ヶ端準

DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ

FW
ダヴィ

2014年7月25日金曜日

◆シャルケ内田に直接質問できるツイッターチャット第2弾を実施(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143724-143724-fl



 シャルケは24日、明日25日の日本時間午後8時30分から『内田篤人の第2回ツイッターチャット』を実施すると公式日本語ツイッター上で発表した。

 同企画は今年3月にも実施され、45分もの間、内田がファンからの質問に答え続けた。それにより、フォロワー数が6186人増加。ハッシュタグ「♯内田質問」を入れてツイートされた質問は17400個に達したという。大反響の中、終わった同企画の再開催を熱望する声が多く、第2回を実施することになった。

◆ファン待望…シャルケ公式ツイッター、内田との交流企画第2弾実施(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140724/214300.html?view=more


シャルケ所属の日本代表DF内田篤人 [写真]=Bongarts/Getty Images


 日本代表DF内田篤人所属のシャルケは23日、内田とファンがツイッターで交流するチャット企画第2弾を25日に行うと発表した。クラブの日本語版公式ツイッターが伝えている。

 この企画は、内田自身がシャルケ公式ツイッター(@s04_jp)上でファンの質問に直接答えるもの。3月に実施された際には、「#内田質問」というキーワードがイベント中に、ツイッターのトレンド上位に登場するほどとなった。再開催を熱望する声が多かったようで、今回の第2弾実施に至った。

 シャルケは、チャットの開始時間について、25日20時30分(日本時間)と発表している。

◆【J1:第16節 鹿島 vs 大宮】レポート:"すべての条件"が揃った鹿島だったが痛恨のドロー。多くの時間で主導権を握りながら勝点1しか得られず。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175830.html

7月23日(水) 2014 J1リーグ戦 第16節
鹿島 2 - 2 大宮 (19:03/カシマ/8,840人)
得点者:34' ダヴィ(鹿島)、57' 家長昭博(大宮)、58' カイオ(鹿島)、68' ズラタン(大宮)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

試合後、自嘲気味の笑みを浮かべたトニーニョ セレーゾ監督が口を開く。
「シュートの本数、サイドを崩した回数、チャンスをつくり出した数という部分、あとはサポーターが後押ししてくれるスタジアムの雰囲気、おそらく見ている側も鹿島が勝って終わるんだろうなと思っていたと思います。すべての条件が整っていたんですけど、残念ながら引き分けで終わってしまいました」
シュートの数は22対10。特に前半は相手をシュート0本に抑えた。さらに、ゴール裏では、ジーコの肖像と"SPIRIT OF ZICO"が描かれた巨大なバナーが揺れ、試合前には全国大会にのぞむ意気込みを語るために整列したアントラーズジュニアのキャプテンからも「ジーコスピリット」という言葉が飛び出す。来日中のジーコが観戦に訪れたこともあり、監督が言うとおりすべての条件が整っていたのだが、鹿島は勝利を掴むことができなかった。

気温26.8度、湿度87%という厳しい条件のなかでキックオフを迎えた試合は、鹿島が序盤から大宮を攻め立てる。大宮の布陣は、広島を相手に3点差を追いついた前節の後半と同じ[3-4-3]。しかし、前節とは違い守備がはまらなかった。そのため橋本晃司、和田拓也の両ボランチが中途半端なポジショニングを強いられ、背後のスペースを土居聖真が突くという展開が序盤から何度も続いた。しかし、「そこからのアイデアがなかった」という遠藤康の指摘通り、良い形は作るがその先で詰まってしまう。先制点が生まれたのは得意のセットプレーからだった。左CKから、キッカーの小笠原満男がニアサイドに走り込む遠藤にグラウンダーのパスを送り、ミドルシュートの打ち損じをダヴィがトラップから反転してゴールに流し込み、鹿島が先に1点を奪った。

後半もどちらかと言えば鹿島のペースで進んでいるように見えたが、1つのプレーから試合が大きく動き出す。57分、大宮が右CKを得るとこぼれ球を家長昭博が押し込み同点に。鹿島としては、ゴール前を行き来するボールをクリアしきれなかったのが痛かった。しかし1分後、クロスの跳ね返りがゴール前に落ちたところをカイオが倒れ込みながら右足を振り抜くと、シュートはゴール右隅に吸い込まれる。カイオの思い切りの良さが美しいゴールを生んだ。ところが、68分に再び大宮が右CKからのこぼれ球をズラタンが流し込み、またも同点に追いついた。

大宮は布陣を[4-4-2]に変更して逆転を狙い、鹿島も次々と交代選手を送り込む。オープンな展開が多くなるなか、特に86分からピッチに入った豊川雄太が積極的にゴールを狙う。放った3本のシュートはいずれもゴールの枠を捉えたかに見えたが、それぞれDF、クロスバー、GKに阻まれ、ネットを揺らすことができなかった。

再開後、互いに2試合連続で引き分けに終わったことで、監督や選手たちの表情は複雑なものが多かった。3連戦最後の試合は、鹿島が浦和、大宮が徳島となる。2試合で得た反省点と自信を3試合目にぶつけたい。

以上

2014.07.24 Reported by 田中滋

2014年7月24日木曜日

◆バルサ、ミランら出場…U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジの組み合わせ決定(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140723/214016.html?view=more


昨年は久保建英君を擁するバルセロナが優勝した ©2014 U-12 JUNIOR SOCCER WORLD CHALLENGE


 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジのグループリーグ組み合わせが発表された。

 大会は、全16チームによるリーグ戦と上位8チームによる決勝トーナメントという形式。Jリーグの下部組織や地域クラブに加え、スペインのFCバルセロナ、イタリアのACミラン、インドネシアのアシオップ・アパチンティを招いて争われる。

 バルセロナは、グループAで鹿島アントラーズジュニアと大宮アルディージャジュニア、長野の諏訪FCプライマリーと同組。ミランはグループDに入り、東京ヴェルディジュニアとセレッソ大阪U-12、高知のArancio Giocare香我美と戦う。

 大会は、8月28日から31日まで実施。グループリーグの組み合わせは以下の通り。

グループA
FCバルセロナ(スペイン)、鹿島アントラーズジュニア、大宮アルディージャジュニア、諏訪FCプライマリー(長野)

グループB
アシオップ・アパチンティ(インドネシア)、ヴァンフォーレ甲府U-12、名古屋グランパスU-12、レジスタFC(埼玉)

グループC
柏レイソルU-12、川崎フロンターレU-12、横浜F・マリノスプライマリー、東京都U-12

グループD
ACミラン(イタリア)、東京ヴェルディジュニア、セレッソ大阪U-12、Arancio Giocare香我美(高知)

◆外国籍選手初のJ1・300試合出場達成、マルキーニョス「幸せな気持ちでいっぱい」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143695-143695-fl



[7.23 J1第16節 横浜FM1-1神戸 ニッパ球]

 史上初の記録を打ち立てた。01年に初来日したヴィッセル神戸FWマルキーニョスは東京V、横浜FM、市原(現千葉)、清水、鹿島、仙台を渡り歩き、この試合前までにJ1での出場数を299にしていた。そして、外国籍選手として史上初となるJ1・300試合出場を古巣・横浜FMとの一戦で成し遂げた。

 ボールを持つたびに横浜FMサポーターからブーイングを浴びることになったが、前半4分、同13分にシュートを枠内に飛ばすなど積極的にゴールを狙った。自身に得点こそなかったものの、前半18分には右サイドを突破して鋭いクロスを送り、FWペドロ・ジュニオールの先制点の起点となっている。

 その後、横浜FMに同点に追い付かれて自身の記念試合を白星で飾れなかったが、「先週末の疲労が回復し切らなかったし、引き分けという結果になったけど、素晴らしい試合だったと思う。チャンスを作ることができたし、迷わずに入れたクロスが得点につながって良かった」と振り返った。

 外国籍選手として初の300試合出場を達成してサポーターから祝福されたことに、「幸せな気持ちでいっぱいだよ」と喜びのコメントを残したが、ここで立ち止まることはない。出場試合数を伸ばすだけでなく、J1通算得点ランキング2位となる142得点の数字もさらに伸ばし、神戸の勝利のために戦い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

◆J1外国人で初快挙!神戸FWマルキが300戦出場達成(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/24/kiji/K20140724008618220.html

J1第16節 神戸1―1横浜 (7月23日 ニッパ球)



 神戸は38歳のブラジル人FWマルキーニョスが、外国人選手として初めてJ1で300試合出場を達成した。

 J1通算得点は歴代2位、外国選手では最多の142点を誇る。08年には最優秀選手と得点王にも輝いた点取り屋は「日本で築き上げた歴史が結果になった」と感慨に浸った。前半18分のペドロ・ジュニオールの先制点は、マルキーニョスの鋭いクロスのこぼれ球を拾って決めたもの。古巣との一戦は引き分けに終わったが、技術の高さを見せつけた。

◆ジーコ氏 次期日本代表監督へエールもまさかの勘違い…(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/24/kiji/K20140724008620240.html

J1第16節 鹿島2―2大宮 (7月23日 カシマ)



 ジーコ氏は日本代表監督の“先輩”として次期代表監督に内定しているアギーレ氏にエールを送った。「試合を重ねて良いチームに仕上げてほしい」と期待。

 ただ「今回のW杯でメキシコを見て、良い印象しかない。(北中米)予選は良くなかったが、本大会で立て直したのは彼の力によるものだ」とブラジル大会でメキシコ代表を率いたエレーラ監督と勘違い。まさかのオチが付いた。

◆ジーコ氏が鹿島戦視察、引き分けに「きょうは不運だった」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140723/jle14072323230018-n1.html



 J1第16節(23日、鹿島2-2大宮、カシマ)鹿島の象徴である元日本代表監督のジーコ氏が視察し、ハーフタイムにはピッチ脇に登場してサポーターに笑顔で手を振った。引き分けに「きょうは不運だった」と残念そうな表情だった。

 日本の次の監督候補は、元メキシコ代表監督のアギレ氏に一本化されている。「いろいろな試合を重ね、いいチームをつくってほしい」とエールを送った。(共同)

◆ジーコ氏、古巣鹿島戦を観戦 選手を鼓舞(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140723-1339503.html



<J1:鹿島2-2大宮>◇第16節◇23日◇カシマ

 元日本代表監督のジーコ氏(61)が、古巣鹿島の試合を観戦した。試合前、アップ中の選手に対し「頭を上げて戦おう」と鼓舞。ハーフタイムにはサポーターの「ジーコ」コールを受けてピッチに降り立ち、応援席に手を振って歩きスタジアムを盛り上げていた。

 試合は追いつかれての引き分け。「チャンスを決め切れていれば、こういう展開にはならなかった。2失点とも不運な形だったし、サッカーの難しさだ」と話した。試合後は、82年W杯スペイン大会で「黄金のカルテット」を構成したトニーニョ・セレーゾ監督(59)と長く話し込んだ。内容を聞かれると「今回のW杯のブラジルについて話したよ。詳しいことは内緒」と笑顔ではぐらかした。

 同氏は19日に来日し、テレビ出演や取材を受けた後、この試合を観戦。24日にブラジルへ帰国する。

◆鹿島またドロー 勝ち点3遠く(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14061406941798



J1第16節の鹿島は23日、本拠地のカシマスタジアムで大宮と対戦し、2-2で引き分けた。鹿島は2度のリードを守れず、前節に続いてのドロー。ホームで勝ち点3を積み上げることができなかった。

鹿島は前半34分、ダビのゴールで先制し、1点リードのまま前半を終えた。後半に入り、同12分に追い付かれたが、直後の同13分にカイオのゴールで勝ち越した。しかし同23分に再び追い付かれ、その後は点を奪えなかった。


首位の浦和は最下位の徳島に2-0で快勝し、J1新記録となる7試合連続無失点とした。

◆鹿島 2度リード奪うもジーコ氏の前で無念のドロー…(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/24/kiji/K20140724008617950.html

J1第16節 鹿島2―2大宮 (7月23日 カシマ)



 鹿島は観戦に訪れた元日本代表監督のジーコ氏に勝利を届けられなかった。

 ダヴィとカイオの得点で2度のリードを奪うものの無念の連続ドロー。ウオーミングアップ時に激励を受け、選手は「ジーコが見に来ているし頑張ろう」と最後まで勝ち越しを狙い22本のシュートを浴びせたが、実らなかった。21歳の昌子、19歳の植田と若手が並ぶDF陣はCKから2失点。勝負どころで未熟さが出た格好で、植田は「勝てる試合を落とした」と険しい表情を浮かべた。次戦はアウェーで勝ち点9差の首位・浦和戦。絶対に落とせない大一番となる。


◆ジーコ氏試合見守るも鹿島は痛い引き分け(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140723-1339494.html



<J1:鹿島2-2大宮>◇第16節◇23日◇カシマ

 4位鹿島が17位大宮に勝ち切れなかった。91~94年に所属した「神様」ジーコ氏(61)が試合を見守ったが、痛い引き分け。

 前半34分にFWダビ(30)がCKから先制したが追いつかれ、後半13分にMFカイオが右クロスの相手クリアに合わせて鮮やかな右足ボレーを決めたが、またも追いつかれた。2失点ともCKのこぼれ球を押し込まれる、同じパターンの失点を重ねた。

 DF植田直通(19)は「勝てる試合を落とした。もっと練習しないといけないと思った」。MF遠藤康(26)は「試合前に『ジーコが来てるから頑張ろう』と話していたけど、最後は足が止まってしまった」と悔しそうに話していた。

◆鹿島、ジーコ御前試合でドロー…大宮がセットプレーで2度追いつく(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143684-143684-fl

[7.23 J1第16節 鹿島2-2大宮 カシマ]

 鹿島アントラーズはホームで大宮アルディージャと対戦し、2-2で引き分けた。2度のリードを守り切れず、リーグ再開後、2試合連続のドロー。降格圏の17位に低迷する大宮は2度のビハインドを追いつく粘りを見せたが、これで3試合連続の引き分けとなった。

 鹿島OBで元日本代表監督でもあるジーコ氏が見守る“御前試合”で鹿島が序盤から試合の主導権を握った。DF西大伍、DF山本脩斗の両SBが積極的なオーバーラップを見せ、良いリズムでゲームを進める中、セットプレーから先制点を奪った。

 前半34分の左CK。MF小笠原満男がマイナスに低いボールを入れると、MF遠藤康の左足のシュートをゴール前のFWダヴィがトラップから振り向きざまに右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 前半のシュート数は鹿島の9本に対し、大宮は0本。前節・広島戦(3-3)で途中出場し、2ゴールを決めた新戦力のFWムルジャが移籍後初先発を果たしたが、前半は見せ場らしい見せ場もつくれなかった。

 大宮は後半9分、元鹿島のMF増田誓志を投入。すると直後の12分だった。増田の右CKからDF菊地光将が競り合ってこぼれたボールをMF家長昭博が右足で押し込み、1-1の同点に追いついた。

 鹿島は1分後の後半13分、MF土居聖真の右クロスからダヴィが競ったこぼれ球をMFカイオが右足で豪快なバイシクルシュート。鮮やかな一撃で再び勝ち越したが、大宮も粘りを見せる。後半22分、またしても右CKからMF渡邉大剛のキックをファーサイドのDF高橋祥平が頭で折り返し、ムルジャがゴール前でキープ。後方に落としたボールを増田が右足で狙うと、シュートのこぼれ球をFWズラタンが左足で蹴り込んだ。

 終盤は鹿島が猛攻を見せたが、みたび勝ち越すことはできない。後半45分、途中出場のFW豊川雄太が放った右足シュートはポストを直撃。後半アディショナルタイムには右クロスに豊川がヘディングで合わせ、GKが前に弾いたこぼれ球を山本が押し込んだが、山本の位置がオフサイドだった。結局、試合はそのまま2-2で終了。勝ち点1を分け合う結果となった。

◆【J1:第16節 鹿島 vs 大宮】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175794.html

7月23日(水) 2014 J1リーグ戦 第16節
鹿島 2 - 2 大宮 (19:03/カシマ/8,840人)
得点者:34' ダヴィ(鹿島)、57' 家長昭博(大宮)、58' カイオ(鹿島)、68' ズラタン(大宮)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●本山雅志選手(鹿島):
「(ジーコとは?)
試合前に"がんばれよ"と声をかけてくれた。アップが始まっていたのでそれくらいだった。
(勝ちきれない試合が続くが?)
続けていくこと。最後まで攻めたし、最後の方は守備でも危ないシーンはなかった。何回かチャンスはつくれたんだけど。
(次は首位浦和との対戦)
次はレッズ。レッズと叩くこと。しっかり中3日で対策してやることが大事。長いシーズンこういうこともある。焦れずに頑張りたい」

●遠藤康選手(鹿島):
「もったいない試合。全部同じような失点シーン。あそこで足が止まっちゃう。誰かのせいではなく、チームとしての責任。次の試合まで短いけど修正したいです。ジーコが来てるからみんなで頑張ろうと話していた。
(前半から土居選手が空いていたが?)
聖真のところがフリーだった。満男さんと岳が良い形でもらえればそこに入った。でも、そこからのアイデアがなかった。
(次は浦和だが?)
どこが相手でも負けたくないアウェイですけど勝ちたい。短い期間で修正したい」

●植田直通選手(鹿島):
「今日の試合は勝ってる状況で追いつかれた。自分の責任。もっと練習しないといけない。
(CBとすれば悔しいのでは?)
勝てる試合を落とした。この試合で自分に足りないところも出てきた。努力するだけです。
(CBとして失点をどう受け止めている?)
自分たちは無失点を目標にしている。1点でも取ってくれれば勝てると意識付けができれば。もっと練習したい。
(W杯を経て代表への思いは?)
まだまだ上のレベルに行く実力はない。もっと練習して選ばれるために鹿島で試合に出続けないといけない。日々の練習をしっかりやりたい」

●土居聖真選手(鹿島):
「前節に引き続き勝てる試合を…。でも、そう言っててもしようがない。次に全力を注げるように、この瞬間から準備したい。最後に勝ちにいく姿勢は見せられた。全員が向かうところは一緒。内容を見れば点は取れてるし、悪いわけでもない。90分で勝ちきるサッカーをしないといけない。2-1になった時にもっと良い試合運びをしないといけなかった。緊迫した試合でとどめを刺せば良かったし、逆に言うと踏ん張りがきかなかった。どこかで誰かが試合を落ち着かせていれば…。でもそれは結果論。こういう展開になるとは思っていなかった」


●高橋祥平選手(大宮)
「まだまだ力が足りない。同点じゃダメ。勝ちにつなげられないようでは、まだまだ。3バックでやっても4バックでやっても、勝たないと(意味が)ないので。(終盤に)迫ってきちゃうとこっちもプレッシャーがかかってしまうから。それまでには中間くらいにいて、一桁にいければいいなと思ってます」

Q:3バックでスタートしましたが?
「攻撃になった時に何もできなかった。5バック気味なので、後ろから飛び出していかないときつい」

Q:中断期間前に3バックをやっていた時と同様、1トップが孤立する場面が多かった?
「そうですね。そこは改善していかないと上に上がれないと思う。ただフォーメーションとかじゃなくて、とにかく個で勝たないといけない。チームとして上手く行ってないので、個人でどんどん打開していくか、アイディアを出していかないと先に進めない。次の試合は切り替えてやっていきたい」

Q:先制されたコーナーキックのプレーは注意していた形?
「でも、分からないけどブロックとかいろいろされたと思うので、そこはビデオを見て直していきたい」

●渡邉大剛選手(大宮)
「広島戦の前半のような混乱はなかったと思う。ただ前半の失点のセットプレー、相手がサインプレーというかトリックを使ってくるのは分かっていたが、ちょっとスキを突かれた形で失点して、そこはもったいなかった。後半、セットプレーで追いついて、2点ともラッキーだった。相手のシュート数とか、決定機の数を考えると、負けなくて良かったという思いもある。ただウチにも少ないがチャンスはあったので、そこで決めたかった。まあ負けるよりは勝点1取れたのは大きいけど、勝つことで自信というか勢いに乗れると思う。引き分けを挟んだあとの試合で勝つか負けるかというのは大きい。次は連戦の最後だし、徳島に確実に勝点3を取れないと自分たちの順位を上げられないと思う」

Q:前半は攻撃で1トップが孤立してシュートまで行けなかった?
「攻め残りできてればという感じでスタートしたけど、なかなかそういう感じにいかなかった。奪って相手のDFラインのスペースに出て行くことができなかった。良い形でボールを奪えなかったのが一つの要因。後ろはやっててそんなに嫌な感じはなかったけど、そのぶん中盤とか前の選手に負担がいっていたのかなと思う」

Q:後半途中から4バックのほうがバランスは良かった?
「5バックの時はボールを持っている時に相手の間とかギャップで受けることが少なかった。自分が持った時に、2列目のランニングとか、サイドバックとセンターバックの間にアキ(家長)がランニングしてそこにボールを落としてチャンスというのはあったけど。やっぱり4枚にしてから、間を使えるようになったと思う。自分も一列上がったことで、サイドに張ってるだけじゃなくて、中に入ったりとかもできた。そういうシーンは5バックより4バックでやったほうが、ポジションの関係上そういうシーンが出たのかなと」

Q:終盤、膠着した時に、勝ちにいくか、引き分けで良しとするか、意思統一が難しかったのでは?
「交代選手を見ると、1点取りにいくというよりしっかり守って勝点を拾うというところなのかなと思った。最後は僕とトミ(富山)が変わったが、結構守備の指示が多かった。ただ、相手が人数をかけてきた分、危ない場面もあった。オフサイドに助けられたのもあった。みんな疲労していて、前に行く力が残ってなかったのかな。できれば今日勝点3取って帰りたかったが、悪いなりに勝点1を取れたことをポジティブにとらえて、後半戦は大事な試合なので、勝点3を取れるように、中3日ですが準備したいと思います」

以上

◆【J1:第16節 鹿島 vs 大宮】大熊清監督(大宮)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175793.html

7月23日(水) 2014 J1リーグ戦 第16節
鹿島 2 - 2 大宮 (19:03/カシマ/8,840人)
得点者:34' ダヴィ(鹿島)、57' 家長昭博(大宮)、58' カイオ(鹿島)、68' ズラタン(大宮)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●大熊清監督(大宮):
「このところセットプレーからの失点が多く、また(今日も)というのは残念。た だこちらもセットプレーから取ってて、向こうも悔しい思いをしていると思うので、お互いということで、我々も詰めていかないといけない。こちらも後半にセットプレーから点が入ったということは、こちらに流れをたぐり寄せていないとコーナーキックとかフリーキックは得られないので、うちがある程度主導権を握れていた時間帯もあったのかなと思う。逆に前半に対して、あれだけセットプレーとか押されるところも、前段でそれをしっかりするというところと、あのトリック(プレー)は分かっていた部分もあるので、そこの個人のところ、切り替えのところ。例えばファウルをして相手ボールになった時にかなり置いていかれた場面もあった。そこはかなり言っているが、さらに言っていかなければ。くり返しているのであれば、そこが穴になっている場面がたくさんあったので、できないのであれば選手の選考も含めて考えなければいけないくらい攻守の切り替えは大切。そこで主導権を握られている場面が多々あったので、セットプレーもそうだけど、そこを上げていかなければいけないと思います」

Q:後半途中から4バックにした意図は?
「これは難しくて、向こうは1トップ気味でなおかつ中盤も入ってくるというところで、最初は3枚、守る時は5枚で主導権を握られた。ある程度、あれだけ上手いポジションを取るボランチに持たれるのは仕方がない。前半はそういう考え方で、あるタイミングで4バックにするということはハーフタイムに伝えていた。なのでスムーズに入れたと思う。新しいメンバーも来て、両方やってきたので、いずれはどんな相手にも主導権を握るようにしていきたい。ただ特徴を出すために、たとえばメンバー交代をするときに(システムを変えるほうが)力を発揮できるメンバーがいたりするので、良い個性がチームに出るように今後も、システムという言葉じゃなくて役割を変えながら戦っていくのがいいのかなと思っています」

Q:2試合連続で、前半が低調で後半は攻勢でしたが?
「シュートゼロは予想外だったが、鹿島の中盤にある程度持たれる分には想定内だった。ただそれでいいのかというと、そういうことでもない。ムルジャに関しても足を攣っていたが、久しぶりの90分でなかなか、もっと守備とかいろんなことをやるよりもまず90分ピッチに立つために一番前に置いたりした。トップへの配球、前線での時間がないと、なかなか(後ろも)上がれない。立ち上がり10分くらいはある程度行けたが、やはり鹿島のボランチに時間を作られた時に、両サイドが引っ張られてなかなか上がれなかったのが守勢になった要因。今後、思いきって後半のようなサッカーをしていくことも含めて、冷静に考えていきたい」

Q:広島、鹿島と、大宮の力を考えると上位のチームに引き分けられたのは?
「そんなに簡単ではないことだと思うので、選手たちを誉めてやりたい反面、今の勝点や前期の戦いに満足しているわけではない。ここをもう一個超えるというのは簡単じゃないと分かっているが、ここを全員で超えること。厚い壁が少しずつ薄くなっているが、それを超える力をさらに付けることが非常に重要。今、J1の力はどこも変わらないので、一つ一つ集中力が必要なのかなとさらに今日は感じた」

Q:前節の会見で「大宮の色」とおっしゃられたが、今日はどういうところにそれが出ていましたか?
「皆さんが指摘されるように『なんで後半できるのに前半はできないんだ』というのもあるが、相手も非常に力があるし、たとえば走ることに対して今日は完璧に劣っていたかというと、そういうことはない。どんなに守勢に回っても『取り返してやろう』という姿勢ができて、足は止まらず負けてる感じもなかった。戦うところと、人が走ってボールを動かすところは、多少は後半に入って鹿島を相手にボールを動かせたという発展もあったかと思う。走るというところをどうにか前半から、例えば家長が気を使って引いてきた時に(渡邉)大剛がスペースを使っていくとか、そういうコンビネーションや立ち位置をしっかりすれば、もう少し前半から回せる。また増田が非常に冷静に途中で散らして、落ち着きをチームに与えたところも大きい。そういうメンバー構成も含めて、再度ビデオを見て冷静に判断していきたい」

以上

◆【J1:第16節 鹿島 vs 大宮】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175792.html

7月23日(水) 2014 J1リーグ戦 第16節
鹿島 2 - 2 大宮 (19:03/カシマ/8,840人)
得点者:34' ダヴィ(鹿島)、57' 家長昭博(大宮)、58' カイオ(鹿島)、68' ズラタン(大宮)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
「今回はちょっと自分から喋りましょうか、それとも質問からにしましょうか?」

Q:ずっとチャンスはあったと思いますが勝ち越せなかった要因は?

「これは昨年からずっと続いていることであって、チャンスはつくれど決めきれないと言うことが続いています。今日は90分を分析してもらうと、おそらく相手がうちの陣内で攻め時間というのは、全部足しても7分か8分くらいかな、と思います。今日に関しては、全員が気持ちを込めて守備のために走り続けた成果や努力が見られた時間が多かったと思うし、7分か8分はおそらく後半がほとんどだと思いますが、相手もビハインドという状況から前に出てきたというところがあったと思います。ただ、シュートの本数、サイドを崩した回数、チャンスをつくり出した数という部分、あとはサポーターが後押ししてくれるスタジアムの雰囲気、おそらく見ている側も鹿島が勝って終わるんだろうなと思っていたと思います。全ての条件が整っていたんですけど、残念ながら引き分けで終わってしまいました。引き分けた理由はセットプレーからの失点です。セットプレーというのは止まった状態からのリスタートであって、いったんそこで集中や注意力を高められる状況であり、逆に失ってしまう時間帯でもあります。一瞬、ボーっとしてしまう状況です。まだ若い選手が多いので、一瞬のところで切れてしまうところがあるのかもしれません。久々にセットプレーからの失点だったのでショックが大きかったのかもしれません。セットプレーの失点は、その仕方によっては、本当にがくんと来るところがあります。流れの中での失点よりセットプレーでの失点の方がダメージが大きいので、そうしたところがあったかもしれません。ただ、選手たちがこのコンディションの中、おそらく皆さんも見ていて汗が出たと思いますけど、蒸し暑い中で選手たちが最後まで諦めずに戦い続けたというのは、今のチーム状態にとってプラスになると思いますし、途中出場の選手もチームを活気づけたところも良かったと思います。戦術的な機能性も、果たそうとした姿勢もよかった。マイナス面としては引き分けてしまったことです。ただ収穫もあり、いろんな姿勢という部分では、この試合でも前の試合でも見受けられたところがあるので、ひとつのきっかけがあれば良い形に繋がっていくのではないかと思います」

Q:セットプレーの失点の仕方について、集中力以外の面で守り方などでまずい部分はあったのでしょうか?

「状況が確認できていないのでコメントは差し控えたいと思います。コメントする際はその状況をちゃんと確認しておかないと、悪い発言になってしまうので、それは遠慮させて頂きたいと思います。ただ、60mから70mくらいの距離からボールがゴールに来るわけですから、最大の集中力と注意力をもって臨まなければいけない場面です。2失点目のところではボールがファーサイドのところに行ったと思いますが、ファーサイドの守備というのは相手にヘディングさせない、自分もヘディングしない、体だけぶつけてボールをスルーさせるというセオリーがあるんですけど、それがうまくできなかったかもしれません。それはあとで確認しなければなりません。流れの中だろうとセットプレーだろうと失点すればチームにはショックとなりますが、それ以上に、僕はずっと続いているチャンスをつくる、チャンスをつくる、それが決まらない。チャンスをつくる、チャンスをつくる、それがまた決まらない。これだけ多くのチャンスをつくりながら、今日も決めきれない。もうちょっと決定力や決定率をものにしなければなりません。そこをなんとか改善していかなければいけないのが一番の問題点です。そこをまたしっかり指導しなければいけないと思います。
ただ、悪いことばかりではなく良いこともありました。今日は、柴崎、遠藤、土居の3名も非常にすばらしいパフォーマンスを見せたということは、明るい未来に繋がっていくと思います。彼らがどれくらいパフォーマンスの持続性を続けられるかを指導していきたいと思います。また、途中出場の豊川、本山、梅鉢というのも良かったと思います。それぞれの役割をピッチの中で果たしたことは、チームの底上げに繋がると思います。あとは、シュートを打つ意識、前半20分過ぎにやっと1本目のシュートを打ちました。しかし、豊川選手は7分の中で2回シュートを打とうという意識を持っていました。点を取れるのはシュートを打った者のみです」

以上

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第16節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51180

J1 第16節 大宮アルディージャ戦

ダヴィとカイオが得点も、2度のリードを守りきれず。鹿島、ホームで大宮とドロー。

先週末、味の素スタジアムでJ1再開の第15節に臨み、FC東京と1-1で引き分けた鹿島がホーム・カシマスタジアムでの一戦に臨んだ。中3日で行われた第16節で大宮アルディージャと対戦すると、ダヴィとカイオがゴールを決めたものの、2度のリードを守りきれずに2-2の引き分けに終わった。

鹿島は前節のFC東京戦と同じ11人が先発メンバーに名を連ねた。ジーコ氏が見守る中で行われた一戦、ホームでの勝利を目指す鹿島は、開始直後にダヴィが左サイドを抜け出してペナルティーエリアへ進入。飛び出してきた相手GKに阻まれたものの、ゴールへの強い意識を見せた。5分には、カイオからのサイドチェンジを遠藤が受け、サポートに入った西がクロスを送ると、中央のダヴィがトラップからオーバーヘッドを試みる。こぼれ球が土居のもとへ転がったが、オフサイドでシュートには至らなかった。

立ち上がりからゴールを脅かした鹿島は24分、遠藤がペナルティーエリア手前まで持ち込むと、得意の左足を振り抜いたが、ミドルシュートは枠の左へ逸れた。28分には、左サイド深くでボールをキープしたカイオからのパスを柴崎がシュート。うまく当たらなかったが、右サイドの西が反応してヘディングで中央へ折り返すと、最後はダヴィが詰めた。しかし、枠を捉えることはできなかった。

攻勢をかけながら均衡を破れない時間が続いたが、鹿島は34分に先制する。左CKを小笠原がグラウンダーでニアサイドへ蹴り込むと、走り込んでいた遠藤がシュートを放つ。ゴール前にこぼれたボールをダヴィが収め、振り向きざまに右足シュートを突き刺した。公式戦3試合ぶりに先制点を挙げた鹿島は、前半は大宮に1本のシュートも許さず、1点リードで前半を終えた。

後半、最初のチャンスも鹿島のものだった。52分、柴崎が中盤をドリブルで抜け出すと、右前方の土居へラストパスを送る。土居のシュートは相手GKに阻まれたが、追加点の予感が漂っていた。しかし、次の得点は大宮に生まれた。57分、左CKをファーサイドで折り返されると、最後はこぼれ球を家長に押し込まれ、1-1の同点に追いつかれてしまった。

セットプレーから同点弾を許したが、鹿島は直後に勝ち越し点を奪った。58分、右サイドの西が斜めのパスを通すと、土居は敵陣深くまでドリブルで持ち込み、クロスを送る。ファーサイドに飛んだボールをカイオが頭でトラップすると、倒れ込みながら右足ボレーを蹴り込み、ゴール右隅に決めた。

一度は追いつかれながらも勝ち越しに成功した鹿島。しかし10分後、再びセットプレーから得点を許してしまう。68分、左CK から1失点目と似た形となり、ファーサイドからの折り返しを中央で収められると、混戦からズラタンにシュートを決められてしまった。

2度のリードを守りきれず、2-2の同点で試合終盤を迎えた鹿島は、77分に梅鉢と本山を投入。さらに86分には前節に同点弾を決めている豊川をピッチに送り出した。豊川は積極的な動きを見せ、88分には左足ボレーでゴールを脅かし、90分には強烈な右足シュートを放ったものの、右ポストに阻まれた。アディショナルタイムには、右サイドからのクロスを豊川が頭で合わせ、こぼれ球を山本が押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。試合は2-2で終了。ホームで勝ちきれなかった鹿島は、2試合連続の引き分けで勝点1を積み上げるにとどまった。

次戦は中3日の第17節、27日の浦和レッズ戦だ。勝点差9で首位に立つ宿敵をアウェイで破り、反撃の狼煙を上げなければならない。



【この試合のトピックス】
・リーグ戦32試合ぶりの引き分けとなった前節から、2試合連続でのドローとなった。
・リーグでの大宮戦は、通算10試合目で負けなし。成績は7勝3分となっている。
・曽ヶ端がJ1通算422試合出場を達成。歴代単独8位に浮上し、GKでは名古屋の楢崎正剛(552試合)に次いで2位となった。
・ダヴィが先制点を挙げ、リーグ戦では5月6日の第12節名古屋戦以来の6得点目を記録した。
・カイオがリーグ戦3得点目を挙げた。リーグ戦でのホームゲームでの得点は初めて。
・本山が5月10日のJ1第13節川崎F戦以来のベンチ入り、途中出場を果たした。リーグ戦出場は今季6試合目だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前半はシンプルにできている。このまま後半も続けよう。
・各選手の位置をしっかり確認して、イメージを共有しながらビルドアップすること。
・アグレッシブさ、注意力を絶対に切らすな。全員で声を出していけ!

大宮アルディージャ:大熊 清
・セットプレー時の切り替えを早く。
・もっと中盤でリズムを作ること。
・慌てずに落ち着いていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(2度先行しながら、2度追いつかれて)昨シーズンから続いていることだが、チャンスは作れど決めきれない。恐らく大宮が我々の陣内で攻めたのは、トータルで7、8分だった。だが、その7、8分の中でセットプレーで取られてしまった。

・今日は全員が走り続け、シュート数も多く、サイドを崩した回数も多く、サポーターのこれ以上にない後押しで作られたスタジアムの雰囲気などを考えると普通であれば勝つのが、常識。セットプレーはもう一度集中できる場面でもあり、逆に集中力を失ってしまう場面でもある。そして失点すると、ダメージが大きいのも事実である。

・しかし選手たちはこの蒸し暑い中、最後まで勝利を目指し、あきらめずに戦っていた。前節もそうだったが、この姿勢は今のチーム状況を考えるとポジティブなことだと思う。この姿勢があれば、一度勝てれば、いい方向に向いていくはずだ。


大宮アルディージャ:大熊 清
セットプレーからの失点が多いということで、非常に残念に感じる。ただ、向こうもセットプレーから失点しているわけで悔しさは同じだろうし、お互いにこれから詰めていかなくてはいけないところだと思う。後半はセットプレーからゴールが入ったが、流れをたぐり寄せていなければ取れないと思うので、こちらが主導権を握っていた部分もあった。前半はあれだけ押されたが、想定していた部分でもあった。今後は思い切って後半のようなサッカーをやっていくことも必要かと考えている。


選手コメント

[試合後]

【本山 雅志】
(ジーコ氏からは)試合前にがんばれよという言葉があった。2試合連続の引き分けだが、続けていくことが大事。今までやってきたことを続けていく。最後まで攻めたし、危ない場面もなかった。勝てない時はこんな感じだと思う。こういう時期はあるもの。乗り越えれば強くなると思うし、焦れずにやっていきたい。

【遠藤 康】
2失点とも似たような形だった。あそこで足が止まってしまうのは、誰ということではなくチーム全体の責任。ジーコが来ているからみんなでがんばろうという話はした。どこの相手にも負けたくない。次は浦和でアウェイだけど、勝ちに行けるように短い時間で修正していきたい。

【植田 直通】
勝っている状況で追いつかれたのは自分の責任だと思う。もっと練習しなければいけない。勝てる試合を落とした。自分に足りないところが出たので、あとは努力するだけ。無失点を目標にしていて、1点でも取ってくれれば勝てるという意識付けをできるように、もっと無失点に抑えたい。

土居選手、曽ヶ端選手、豊川選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

2014年7月23日水曜日

◆【J1:第16節 鹿島 vs 大宮】プレビュー:天皇杯敗退から1週間。忘れ得ぬ悔しさを晴らすべく鹿島イレブンが再びカシマスタジアムのピッチに立つ。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175717.html

7月23日(水)J1 第16節 鹿島 vs 大宮(19:00KICK OFF/カシマ)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

予想外の天皇杯初戦敗退が決まったとき、カシマスタジアムの空気は形容しがたいものだった。もちろん、ホームのゴール裏から強烈なブーイングが鹿島の選手を襲った。しかし、起きてはならない結果が起きてしまった衝撃は、選手からもゴール裏に集ったサポーターからもありありと感じられ、その乏しい現実感が幻でも見ているかのような錯覚を引き起こす。もし、空気に色があるのなら怒りの赤ではなく蒼。ソニー仙台のゴール裏をのぞき、顔面を蒼白にする人の群れがあった。
あれから1週間が過ぎ、鹿島アントラーズは再びカシマスタジアムでの試合を迎えようとしている。悪夢のような記憶を払拭するには、勝つこと、そして優勝をサポーターに見せることでしか達成できない。

対戦するのは大宮アルディージャ。前節、3連覇を狙う広島と対戦し、前半に3失点を喫しながらも後半は逆に3得点と盛り返し引き分けに持ち込んだ。特にデビュー戦でいきなり2得点した新外国人のムルジャには大きな注目が集まる。まだコンディションは完璧ではないようだが、得点力の高さをデビュー戦から発揮したと言えるだろう。反転しながら鋭く右足を振り抜いた2点目のゴールなどは、才能の片鱗を伺わせた。ズラタンと家長昭博が絡む攻撃陣は要注目だ。

鹿島の攻撃陣で注目したいのはやはりダヴィだ。前節は、後半になってシュート3本を放ったが前半は0本に抑えられてしまった。F東京の中盤が3枚だったため、鹿島は前半から多くのクロスをダヴィに送ったが、ダヴィの動きとクロスが合わず、ほとんどチャンスにならなかった。唯一の得点となった豊川雄太のボレーシュートはダヴィがクロスに潰れたことで生まれただけに、その場でクロスを待つダヴィの頭に合わせるのか、それともクロスにダヴィが飛び込んでいくべきなのか、細かな修正が必要だろう。赤崎秀平が左膝内側靱帯を痛め離脱しただけに、ブラジル人FWにかかる期待は大きい。

とはいえ、攻撃を支えるのは守備。狙いとする攻撃を仕掛けるためにも守備が重要だ。前節、鹿島は前から奪いにいく守備が久々に見られた。ホームでの試合ということもあり、今節もそうした戦いが継続されるだろう。夜は涼しくなる鹿島であれば、夏場と言えど体力を気にして戦う必要はない。しかし、大宮も前から行くプレスを持ち味の一つとする。お互いに同じような戦いを志向するならば、中盤は激しい潰し合いとなるだろう。また大宮には3バックというオプションもある。戦局に応じて戦い方を変えてくるはずだ。

リーグ戦第16節を迎えるが、鹿島はホームのカシマスタジアムで3勝4敗と負け越している。天皇杯の悔しさを晴らすためにも勝ち続けなければならない。

以上

2014.07.22 Reported by 田中滋

2014年7月22日火曜日

◆審判のレベル(GOAL・サポレポ)


http://www.goal.com/jp/news/5877/%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%83%9D/2014/07/21/4972039/%E9%B9%BF%E5%B3%B6%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%83%9D-vol17-%E5%AF%A9%E5%88%A4%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB?ICID=AR

鹿島サポレポ vol.17 審判のレベル

溜まるフラストレーション

待ちに待ったJ1再開! ワールドカップの閉幕と共に、我々Jリーグサポーターにとって、自身の応援するチームの勝敗に一喜一憂することが出来る日常が戻ってきました!

再開前の鹿島アントラーズはAFCチャンピオンズリーグ出場チームの延期分の結果を受けて勝ち点24の5位となり、首位浦和レッズの勝ち点差は5とまだまだ射程圏内。そんな中、再開されたJ1第15節の相手は11位のFC東京でした。今季、開幕3連勝で迎えたナビスコカップグループリーグ初戦でFC東京と対戦した際は1−3で敗れています。天皇杯ソニー仙台戦の影響もあり、チーム状態を心配しつつ試合を迎えたサポーターも多かったはずです。

しかし、スタジアムに足を踏み入れてみれば、用意されたアウェイ席を真っ赤に染める鹿島サポーター達の姿! そして、スタジアムを飲み込まんばかりの大声援! チームを声援で後押しする姿、これこそがJリーグ! これこそが鹿島アントラーズのサポーター! と感じることが出来ました。両チームのサポーターの大声援の中、試合は拮抗した展開でしたが、結果だけが両チームにとって後味の悪いものになってしまったのが残念でなりません。

今節の審判団は、
主審:山本雄大さん
副審:名木利幸さん、武田光晴さん

Jリーグでは、今節から審判無線システムを導入しました。
判定の確認や試合運営を円滑に行う為、無線システムが導入されたとのことでしたが、私が見る限りではシステムを導入した効果は残念ながら得られなかったと感じました。新しいシステムを導入することは素晴らしいと思いますが、機械を使いこなすのはもちろん、プレーの判断をするのは人間ですので、そのレベルも上げていかなくてはならないと思います。今回のブラジルワールドカップでも不可解な判定が多々見られたかと思いますが、試合のコントロールが出来なくなってしまっては、選手はおろか試合を観戦している人もフラストレーションが溜まってしまいます。審判も人間ですからミスは必ずあると思いますが、プロの試合を裁く審判もプロであることを忘れずに、円滑な試合運営を行ってほしいと思います。

鹿島は小笠原に対する踏みつけ行為、CKの判定ミス、理由が不透明なリスタート。そして、何と言っても徳永のオウンゴールを豊川のハンドと見なした判定と、数々の不可解な判定が見られました。FC東京から見ても、ファウルをとられたりとられなかったりと一貫性が見えない判定の続出で、フラストレーションの溜まる試合だったのではないかと思います。

結果、1−1でのドローとなったこの試合ですが、鹿島にとってみると昨年7月17日の磐田戦以来、42試合ぶりのドローとなりました。今節まで公式戦でドローが無かったというのも驚くべき結果ですが、今節「負けなかった」ことが今後の鹿島にとってプラスになる事を願っています。

夏の移籍期間
Jリーグの夏の移籍期間が始まりました(7月18日〜8月15日)。
ジャイールがジェフ千葉へ戻り、鹿島には外国人枠、アジア人枠に1つずつ空きがあります。
赤崎君が怪我をしてしまったこともあり、ただでさえ少ないFWの補強するのでしょうか? それとも守備力をアップさせるための補強をするのでしょうか? もしくは、全く補強しないのでしょうか?
サポーターは、終盤戦に向けてのフロントの動向も気になります。

梅雨が続き、ジメジメとした気候でフラストレーションが溜まりますが、チームの強化を図り、夏に弱いイメージを吹き飛ばし、誤審がどうのこうのがあっても勝ち切れるチームを作り、12月にはシャーレを掲げる姿をこの目に焼き付けるため、出来る限りチームをサポートしていきたいと思います。

文/鹿島サポレポ 梅澤英央

◆内田、開幕微妙 右膝炎症で離脱 地元誌「早すぎるW杯出場のツケ」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/22/kiji/K20140722008606920.html



 シャルケの日本代表DF内田篤人(26)が、右の膝蓋腱(しつがいけん)の炎症で、全治2~3週間の診断を受けた。W杯後の休暇を終えて16日にチームに合流したが、17日の練習で痛みを訴えて離脱。当面は別メニュー調整となる見通しで、8月下旬のリーグ開幕戦出場は微妙となった。

 W杯を終えて心機一転再スタートを切ろうとした矢先、内田がアクシデントに見舞われた。チーム合流2日目の17日の練習で右膝に痛みを訴えて離脱。検査の結果、右の膝蓋腱の炎症で、全治2~3週間と診断された。21日からドイツ南部グラッサウで行われる合宿には同行するが、当面は別メニューとなる見込みだ。

 内田は2月9日のハノーバー戦で右太腿を負傷。肉離れと腱の損傷で手術を受けることも検討されたが、早期復帰のために手術を回避してW杯に間に合わせた。そのW杯では、全3試合に出場。1分け2敗の未勝利に終わったチームで精度の高いプレーを見せて孤軍奮闘した。21日付のキッカー誌は「早すぎたW杯出場のつけ」と報道。ケラー監督がW杯前に「スピード回復のため、またすぐに負傷する可能性もある」と指摘していたことなどを紹介した。関係者によると、2月の故障とは関係ないが、炎症は疲労の蓄積によるものだという。

 リーグ戦は8月22日に新シーズンがスタートするが、開幕戦の出場は微妙。アギーレ氏を新監督に迎えることが決定的な新生日本代表の初陣となる9月5日の親善試合(相手未定)に影響する可能性もある。内田はW杯後に代表引退の可能性に言及。「呼ばれたらどうするか考える」と語っているが、欧州の強豪クラブでコンスタントに出場を続ける右サイドバックは、今後の日本代表にも不可欠な存在だ。新シーズンでの出遅れは、シャルケだけでなく、“アギーレ・ジャパン”にも痛手となりそうだ。

◆U-14 Jリーグ選抜が世界の頂点に…PK戦を制し国際ユース大会初優勝(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20140720/213367.html


カップを掲げる主将のMF前田泰良(鹿島) (C)山口剛生/Agence SHOT


 73カ国1600チームが参加する世界最大級の規模感を誇る国際ユース大会、ゴシアカップ。そのB15(15歳以下男子)部門の決勝に臨んだU-14 Jリーグ選抜は、TSVハフェルゼン(ドイツ)を2-2からのPK戦の末に下し、日本勢として初めて頂点に立った。

「本当に夢のような経験ができました」。優勝チームがウィナーバスに乗って市内を凱旋するというゴシアカップ独特の優勝式典を終えたチームのエース、宮代大聖(川崎フロンターレ)は興奮冷めやらぬ様子でそう語った。全員で歌を唱和し、沿道からの歓呼の声に応えるという、まるで欧州でリーグチャンピオンになったかのような気分が味わえる「儀式」は勝利の美酒がいかに美味いかを教え込むかのような、そんな時間となった。

 その酒が美味くなったのは、試合展開と決勝独特の緊張感による部分も大きいだろう。荘厳な音楽が流れる中で入場し、試合前には君が代も流れた。嫌でもテンションが上がるシチュエーションだが、「前半はみんなどこかおかしかった」とDF桑原海人(アビスパ福岡)が首をかしげたように、選手たちから平常心が感じられない。「ああいう大観衆の中でプレーするのは初めてで動揺した」とMF菅原由勢(名古屋グランパス)が言えば、「前半はよそ行きのサッカーをしてしまった」と原田武男監督も言う。ボールは圧倒的に支配すれども決定的なシーンは数えるほどという嫌な予感のする試合展開で、案の定FKとミドルシュートで失点。悪い意味で「日本らしい」試合展開で、前半を折り返した。

 そしてハーフタイム、日本ベンチにこの遠征で初めての「落雷」が発生する。それまでは穏やかな姿勢で選手に接し続けていた原田監督が厳しい言葉を投げかけたのだ。「こんなものがお前らのサッカーなのか!」。それまでは優しい指導者の顔をしていただけに、「ビックリした」とMF岡崎駿希(京都サンガF.C.)は言う。激しい口調で選手たちを責め立てる様はある種のショック療法として見事に機能した。

 後半の立ち上がりからスイッチの入ったJリーグ選抜の選手たちは、横への揺さぶりから縦に速く攻め切る姿勢を打ち出し始める。まずは後半11分、巧みなボールタッチから相手DFの頭上を浮き球で抜き去った宮代が、カバーに入ったDFにも粘り強く競り勝って反撃の1点を返す。さらに後半19分、今度はFW若月太聖(ヴァンフォーレ甲府)のパスを受けた岡崎が左足を一閃。打った本人も驚く強烈なシュートが見事にゴールネットを揺らし、試合は振り出しに戻った。

 その後も攻め続けたJリーグ選抜だが、勝ち越し点は奪い切れず。しかし迎えたPK戦では5人全員が冷静に成功。1番手がポストに当てたハフェルゼンを制し、5-3で勝利。見事にカップを勝ち取った。原田監督は「子どもたちは試合をこなしながら成長してくれた」としつつ、「これはあくまで、一つの経験。この経験を個々人がいかに生かして、いろいろなモノへと変換していけるかだと思っている」と総括した。

 なお、14歳以下の選手たちが欧州で見せたパフォーマンスにはインパクトがあったようで、試合後にはある欧州名門クラブのスカウトがJリーグ選抜の首脳陣に接触。二人の選手に対して練習参加のオファーを申し出る一幕もあった。遠く日本を離れてチャンピオンになった勝利経験は彼らの財産となるだろうけれども、彼らのサッカー選手としてのキャリアはまさにこれからなのだ。

文・取材/川端暁彦

2014年7月21日月曜日

◆途中出場した鹿島19歳・豊川が同点弾(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2014/07/20/0007161488.shtml



 「J1、FC東京1-1鹿島」(19日、味スタ)

 鹿島の途中出場した19歳FW豊川が後半41分に起死回生の同点ゴールを決めた。0‐1の場面、ペナルティーエリア内ゴール正面で浮き球をボレーでたたき込んだ。直前に同点に追いついたかに見えたシーンでハンドの判定を受けた悔しさを晴らした。ルーキーイヤーの昨季は出場ゼロに終わったものの、期待の若手がピンチを救った。

◆【J1:第15節 F東京 vs 鹿島】レポート:F東京は再開初戦、試合中のシステム変更がマッチせず。終盤に鹿島の19歳豊川雄太のゴールで追いつかれ痛恨のドロー(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175622.html

7月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第15節
F東京 1 - 1 鹿島 (18:34/味スタ/27,387人)
得点者:60' 三田啓貴(F東京)、86' 豊川雄太(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

2014FIFAワールドカップによる中断期を終え、J1リーグ戦が本格的にリスタートを切った。F東京は19日、再開初戦で鹿島と対戦し、1-1の引き分けに終わった。
60分に三田啓貴のゴールで先制したが、86分に同点ゴールを奪われて追いつかれてしまった。可能性を排除しきれなかったF東京にとっては、起こるべくして起こった土壇場の同点劇だった。

「相手は、4-3-3あるいは4-4-2のダイヤとも言える形をとって、徹底された指導が見受けられた。われわれのボランチに対し、相手のボランチの両脇あるいはトップ下の選手が下がりながらアグレッシブに来てビルドアップを防ぐことを徹底していた」
トニーニョ・セレーゾ監督がそう振り返るとおり、開始から守備が機能したF東京のペースで試合が進んだ。鹿島の攻撃を寸断し、機を見て前線の選手がゴールへと迫る。プラン通りの展開だった。だが、得点を挙げるまでには至らなかった。
前半最大の決定機は34分、高橋秀人が前線へとつないだボールを河野広貴がスルー。それに呼応した武藤嘉紀が落とし、左サイドを抜け出た河野が中央へとボールを送る。ゴール前でフリーとなったエドゥーだったが、左足で放ったシュートを浮かせてしまい、ボールは枠の上へとそれてしまった。

F東京は、後半に入っても攻勢を強める。50分には、武藤が左サイドを突破し、ゴールライン際からマイナスのボールを中に送った。そこに走り込んだ米本拓司がコースを狙ったが、これもゴール左に外れてしまう。
この状況を見たマッシモ・フィッカデンティ監督は56分、河野を下げて東慶悟を投入して4-4-1-1へとシステムを変更する。中盤が3枚から4枚になり、守備の負担が軽減された三田がゴール前へと顔を出せるようになっていく。そして60分、相手のクリアボールを拾うと、左足をためらうことなく振り抜き、バーをたたいた強烈なシュートはネットに突き刺さった。「練習から狙っていた形」という本人も納得のゴールでついにリードを奪った。

先制したF東京だったが、65分には鹿島MF柴崎岳の放ったシュートがバーに直撃するなど、徐々に鹿島にスペースを与える時間をつくってしまう。そこでフィッカデンティ監督は再度、システムをてこ入れ。4-4-1-1から4-1-4-1へと並べ替えた。鹿島の並びは4-2-3-1。相手のトップ下にアンカーに入る高橋秀人がつき、鹿島のドイスボランチに対してはインサイドハーフがマンマーク気味につく布陣だ。守備は責任の所在がハッキリするはずだったが、これに対応しきれていなかった。トニーニョ・セレーゾ監督は、雄弁に語る。
「相手が得点したあと、4-1-4-1という形をとってきた。チーム全体が引いて守備を重視していたが、われわれはそれに対してもサイドチェンジを頻繁にすれば、どこかでスライドが遅れてバイタルやライン間のスペースを作り出せると思っていた」

鹿島が押し込む展開になっていったが、F東京もカウンターから好機をつくる。78分に、東のスルーパスに武藤が抜け出て相手GKとの1対1に持ち込んだのだ。だが、ここで武藤の放ったシュートは鹿島GK曽ヶ端準に阻まれてしまった。
すると、86分、クロスを上げられ、こぼれ球を途中出場の豊川雄太に押し込まれて痛恨の同点弾。この日、微妙な判定でゴールを取り消されていた豊川に文句のない得点を挙げられてしまう。

F東京の指揮官は、勝利への筋書きは完璧だと思っていたはずだ。だが、2度の決定的な場面で得点ができなかったことも要因の1つだろう。森重真人は「あれだけチャンスがあって決めきれないと、勝つチャンスは少なくなる。練習から意識を持っていかないといけないし、チーム単位で考えていきたい」と、厳しい口調で語った。だが、思い描いた結末とは異なる展開を招いた、その最大の原因はシステム変更のミスリードにあった。これまで何度もやってきた、4-4-1-1への応対はスムーズだった。しかし、それが4-1-4-1になった途端に混乱を招いた。サイドの守備はサイドハーフとサイドバックに任せ、中盤3枚はそれぞれが局地戦となるはずだったが、頭を切り替えることができたとは言い難かった。
ただし、そうさせなかった隠れた好プレーが鹿島にも存在した。マンマーク気味につく高橋を動かそうと、トップ下の土居聖真が流動的にポジションを変えてきていたのだ。ゾーンとマンマークの使い分けも含め、より柔軟性が求められる。「いまは新たなチームを作り上げている段階」というマッシモ・フィッカデンティ監督。難しいとさじを投げるのか、それとも辛抱強く取り組んで戦術的変化をモノにするか。その選択次第で、チームとしての戦いの幅は変わってくる。長いシーズンの伏線にできるかどうか、そこでのミスリードは許されない。

以上

2014.07.20 Reported by 馬場康平

◆シャルケ内田 右膝炎症で2、3週間離脱 独専門誌報じる(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/21/kiji/K20140721008604560.html

 サッカーのドイツ1部リーグ、シャルケ所属でワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表DF内田篤人(26)が、右の膝蓋腱(しつがいけん)の炎症で、2、3週間プレーできない見通しであることが分かった。21日付専門誌キッカーが報じた。

 W杯後の休暇を終えて16日にチームに合流し、17日の練習で痛みを訴えて診断を受けたという。8月下旬開幕のリーグ戦に向け、今月21日からドイツ南部グラッサウで行われる合宿には同行するが、当面はリハビリメニューとなる予定。

 同誌は「早すぎたW杯出場のつけ」との見出しを掲げ、ことし2月のリーグ戦で右太ももの肉離れと右膝周辺の腱を痛めた内田が、W杯に間に合わせるためにクラブが勧めた手術を回避して日本で治療やリハビリを受けたことや、ケラー監督がW杯前に「スピード回復のため、またすぐ負傷する可能性もある」と指摘していたことなどを紹介した。(共同)

◆シャルケの内田篤人が負傷…2、3週間の離脱と独紙報道(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20140721/213477.html?view=more


負傷離脱を報じられた内田篤人 [写真]=Getty Images


 シャルケ所属の日本代表DF内田篤人が負傷し、2~3週間の離脱を強いられることとなった。ドイツ紙『Ruhr Nachrichten』が20日に報じている。

 同紙は、内田が膝蓋骨の腱に炎症を起こしたと報道。2、3週間の離脱となると伝えられている。シャルケは19日に親善試合に臨み、3部リーグ所属のハンザ・ロストックを相手に3-0で快勝したが、内田は欠場していた。

 内田は、日本代表の一員としてブラジル・ワールドカップの全3試合に出場。休暇を終えて、16日にチームに合流していた。

2014年7月20日日曜日

◆ジーコ氏が来日!テレビ出演や古巣の鹿島-大宮戦を視察する予定(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140720/jle14072005000005-n1.html

 元日本代表監督で元ブラジル代表MFのジーコ氏が19日、来日した。テレビ出演などが主な目的で、23日には古巣のJ1鹿島の大宮戦(カシマ)を視察する予定という。

◆バーゼル先輩、鹿島中田「柿谷いい選択」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20140718-1336281.html

 鹿島の元日本代表DF中田浩二(35)が、かつて所属したスイス1部バーゼルに移籍したFW柿谷曜一朗(24)へエールを送った。06年から2年半在籍し、主力として62試合に出場した経験を元に「いい選択をしたと思う。試合にも欧州CLにも出られる。まず慣れるには、いい環境」。同国が移民を受け入れた歴史から「日本人も温かく迎えてくれるし、英語さえできれば生活も問題ない」と太鼓判を押した。

 ドイツ、フランスと隣接しており「ドイツとは頻繁に親善試合をするし、プレーを見てもらえる機会が多い。買われていく選手がたくさんいた」。実際、クロアチア代表MFラキティッチはバーゼルからシャルケに移籍し、今季からバルセロナに所属。「ステップアップできる」と紹介した。

 当時から残る選手にはFWシュトレラー主将らがおり「仲良かったし、よくしてくれるはず。長身(195センチ)でタイプは違うけど、同じポジションだから頼ればいい。頑張ってほしい」と“後輩”に期待した。

◆鹿島がF東京戦の複数判定について意見書を提出へ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143414-143414-fl

[7.19 J1第15節 F東京1-1鹿島 味スタ]

 W杯の中断明けの一戦を、楽しみにしていた人は多いだろう。FC東京対鹿島アントラーズは、見応えのある一戦になった一方で、判定に後味の悪さが残る試合にもなった。審判団が退場する際には、F東京サポーターからブーイングが飛んだ。さらに、鹿島の関係者も、Jリーグに意見書を提出する意向を示した。

 試合後、取材に応じた鹿島の鈴木満常務取締役強化部長は、前半4分にDF昌子源がFWエドゥと正対した状況でのファウルに警告が出されたこと、後半10分にMF小笠原満男が倒れていたときに、FW河野広貴に踏みつけられたシーンなど、複数の場面について言及している。

 両チームにとって納得のできない判定が多かったが、結果に直結したのは鹿島に対する判定だった。後半15分、F東京の先制点につながった場面では、PA内でFWダヴィとDF森重真人がもつれ合い、両者が倒れた後にF東京のDFがボールをクリアー。鹿島の両CBは、CKから試合が再開されると思い、ゴール前に上がって行った。ところが、山本雄大主審は、ダヴィのファウルを取ったのか、オフサイドと判定したのか、F東京のFKから試合を再開。ここからボールを前線に運んだF東京が、2次攻撃を先制点につなげた。

 さらに、後半35分にはロングボールに対してFW豊川雄太がDF徳永悠平と並走。ゴール前で浮き球に対してジャンプすると、徳永の頭に当たったボールは、F東京ゴールに転がり込んだ。しかし、競り合った際に豊川のあげていた手がボールに当たったと判定されて、同点ゴールは認められなかった。

 この日から審判員の無線通信システムが導入され、主審と副審は遠い距離にいてもコミュニケーションをとれるようになっていた。山本主審は国際審判であり、過去にも無線システムを着用して試合を裁いた経験があるはずだが、不慣れな状況に戸惑いもあったのか、結果的に両チームのフラストレーションを溜めることになってしまった。

 メディアは試合後に審判員から話を聞くことができないため、どういう状況だったかは分からない。また、意見書などを受けた審判員に処分があったとしても、選手やスタッフと異なり、そのことは公にされない。鈴木氏は、「以前は学校の先生がやっていたり、公務員がやっていたり、(審判は)アマチュアだった。職場での立場などを考慮して、処分についての公表はできないということだった。でも、今はレフェリーもプロだから。選手と同じように生活をかけてやっているわけだから。もっとそういうことをオープンにできたら、お互いが、より納得できるようになると思う」と、時代に合わせたルール変更の必要性も訴えた。

(取材・文 河合拓)

◆【鹿島】不可解判定に意見書を提出、セレーゾ監督「11人対12人」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140720-OHT1T50011.html

 ◆J1第15節 F東京1―1鹿島(19日・味スタ)

 判定の正確性向上を目的に、審判に無線機能が導入された今節、早くも問題が起こった。山本雄大主審(31)が務めたF東京―鹿島(味スタ)で不可解な判定が相次いだ。

 後半35分、ボールがF東京DF徳永の頭に当たってオウンゴールとなったが、判定は競り合った鹿島FW豊川のハンド。後半15分には判定があいまいだったため、CKの準備で鹿島の選手が前線へ上がったところ、F東京のカウンター攻撃を受け、失点した。さらに暴力行為を見逃すなど、警告やファウルの基準もあいまいだった。

 無線は主審、副審2人、第4の審判が試合中に意思疎通できるよう導入されたが、不可解な判定を防げなかった。鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は「11人対12人の試合だった」と皮肉を込めた。鹿島は週明けにも、Jリーグに意見書を提出する。

◆鹿島怒った!!微妙判定ドローで意見書提出へ(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/20/kiji/K20140720008593090.html

J1第15節 鹿島1―1FC東京 (7月19日 味スタ)



 鹿島は後半41分に追いつき、敵地で昨年7月17日・磐田戦以来1年ぶりに引き分けたが、審判の判定に不満が爆発した。トニーニョ・セレーゾ監督は「レフェリーがスペクタクルなショーを消した」と怒り、クラブはJリーグに意見書を提出することを決めた。

 まずは後半15分の失点シーンだ。鹿島の主張では、山本主審は最初に鹿島側のCKを指示したが、FWダヴィのファウルがあったとして判定を急きょ変更。陣形が整わないままカウンターを浴びたことが失点につながったという。同35分に得点したかに見えた場面ではFW豊川のハンドと判定されてゴールは認められなかったという。映像ではボールに触っていないようにも映っており、豊川は首をかしげた。Jリーグではこの日から審判員の無線通信システムが正式導入されたが、クラブ幹部は「ちょっとレフェリング(のレベル)が低かった」と嘆き、後味の悪さが残った。

◆鹿島、東京戦のハンド判定に意見書提出へ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140719-1337386.html



<J1:東京1-1鹿島>◇第15節◇19日◇味スタ

 鹿島が、19日のアウェー東京戦の判定についてJリーグに意見書を提出する意向を示した。

 後半15分の失点につながった、CK判定がFWダビのファウルに変わった場面や、後半35分の相手オウンゴールがMF豊川のハンドで無効と判定された場面、後半ロスタイム5分のMFルイスアルベルトの一発退場(FK守備の競り合いで相手を殴ったとされる場面)などに関する意見書を、期限の22日午前までに提出する。

 試合中の審判団の判定については、両軍の選手が不満をあらわにする場面が目立った。この日は審判員の無線通信システムの導入初日。コミュニケーションを円滑にし、的確な判定を補助する狙いだったが、いきなりつまずく形となった。

◆チャンスメークに徹した鹿島MF土居「もう少し僕のつくったスペースを使ってほしかった」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143401-143401-fl

[7.19 J1第15節 F東京1-1鹿島 味スタ]

 先制点を奪われた鹿島アントラーズは、難しい状況に直面した。FC東京は最前線にFWエドゥーを残し、FP9人で守備を固めて速攻狙いの戦い方に徹したからだ。それでも、鹿島は両サイドから揺さぶりをかけ、F東京の守備に綻びをつくっていく。「相手が4-1-4-1で守ってきても、頻繁にサイドチェンジをすれば、どこかでライン間のスペースをつくり出せる。そういう戦い方ができた」と、トニーニョ・セレーゾ監督は、振り返った。

 守備を固めた相手を見て「さすがイタリア人監督だな、いろんなサッカーがあるなと思いました」と話すMF土居聖真だが、チャンスができないとは思っていなかった。中央でアンカーのMF高橋秀人と駆け引きをしながら、反撃の糸口を探っていた。

「結構、マンツーマン気味で(高橋に)マークに付かれていたので。ちょっとオトリ気味になって、(柴崎)岳とかに『オレが外に抜けて行ったら空くから、そこを使ってほしい』と言っていました。それもできていたと思います。堅い試合でしたけど、相手も間延びしてきて、うちもボールを回せるようになって、サイドからクロスも上げられていました。自分だけじゃなくて、周りを生かすことを考えながらやりました。もう少し僕のつくったスペースを使ってほしかったですけど、なかなか難しかったです」と言い、ある程度の手応えと、逆転につなげられなかった悔しさを滲ませた。

 特に後半44分、シュートを決められなかったことを悔やむ。「後半は(相手の)イヤなところでボールを受けて、前を向いてダヴィとカイオとワンツーをして、サイドを崩せたりしていたことも何本かあったので。自分の最後の精度が悪くてゴールに結びつかなかったですが、今度、ああいう崩した形ができたら、もっと落ち着いてシュートを決められるくらいになりたいです」。

 FW豊川雄太のゴールで1-1に追い付いた鹿島にとっては、今季初の引き分けだ。「勝利に値するゲームだったし、諦めない姿勢が出ていた。勝ち切ることができれば、個人としてもチームとしても、もっと上に行けるんじゃないかなと思います」と、土居は勝ち点1に満足せず、課題を口にした。
(取材・文 河合拓)

◆鹿島・豊川、土壇場で千金の同点弾「2桁得点を狙っている」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140720/jle14072005000009-n1.html



 J1第15節(19日、FC東京1-1鹿島、味スタ)土壇場で今季初、昨年7月以来の引き分けに持ち込んだ。0-1の後半41分、左MFで途中出場した2年目の豊川が左足ボレーを蹴り込み、今季2点目となる同点弾。「この位置で出るからには2桁得点を狙っている。12日の天皇杯で負けたムードを払拭したかった」と胸を張った。また、鈴木満常務は複数の判定に不可解な点があったとして、Jリーグに意見書を提出する意向を示した。

◆鹿島豊川、後半41分起死回生の同点弾(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140719-1337383.html



<J1:東京1-1鹿島>◇第15節◇19日◇味スタ

 鹿島のU-21(21歳以下)日本代表候補MF豊川雄太(19)が、起死回生の同点弾を奪った。途中出場から9分後の後半41分、DF西大伍の右クロスがはね返されたところに下がりながら左足を合わせ、ダイレクトボレーをゴールに突き刺した。「下がりながらだったので、しっかりミートすることだけ考えた」。中断期間中に右膝の半月板を痛めて16日に復帰したばかりだったが、セレーゾ監督の起用に応えた。

 W杯が終わり、2年後のリオデジャネイロ五輪へ向けた第1歩を踏み出し「そこ(五輪)は目指すところだし、アピールしたい。ただ、W杯を見れば自分と同年代がもう活躍している。少しずつ追いつけるよう頑張りたい」と意気込んだ。

◆【J1:第15節 F東京 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175586.html

7月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第15節
F東京 1 - 1 鹿島 (18:34/味スタ/27,387人)
得点者:60' 三田啓貴(F東京)、86' 豊川雄太(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●武藤嘉紀選手(F東京)
「後半、東くんのスルーパスからのチャンスは落ち着いてはいたが、もう一つGKの動きをみないといけなかった。自分が2点目を決めていれば、試合を決めることができたので、申し訳ない気持ちでいます。前半から決定機もあったので、勝てる試合を引き分けに持ち込まれてしまった。システム変更は認識できていたが、相手にスキを見せてしまった。1-0でしめるのと、1-1で終わるのとでは大きく変わる。今日は引き分けに終わってしまったので、ここからしっかりと勝ちきれるように気をつけていきたい」

●高橋秀人選手(F東京)
「お互いにチャンスはあったが、総数的にはうちのほうが多かった。耐えて攻撃につなげれば、チャンスは増えると思っていた。この中断期間中にやってきた、ビルドアップの時間が少なかった。今回のW杯のように縦に早くゴールにいくことも大事だが、時間をかけてボールを動かすことも大切。今日はボールの奪う位置が低かったが、それならゆっくり横に動かしてラインを上げるためのビルドアップも必要だった。自分個人の力や、(森重)真人の判断でそれはやっていける。ゲームコントロールがやはり甘かった。相手の(小笠原)満男さんや、(柴崎)岳くんのほうが長けていた。今日は触る回数も少なかった。もっと前にいければよかったんですが」

●森重真人選手(F東京)
「あれだけチャンスがあって決めきれないと、勝つチャンスは自ずと低くなる。良い守備もできていた。試合全体をみれば、やはり決定力なのかなと。失点がなければということはあるが、決めきっていれば…。ただし、FWのせいだけではない。チームとして何ができるか。練習から意識してチーム単位で考えていきたい」

●三田啓貴選手(F東京)
「去年も同じように中断明けで調子が良くて試合にでることができた。ただし、そこからポジション争いをしていたルーコンも結果を出して、ベンチになってしまった。今年は結果を残し続けないといけない。このゴールでどんどん乗っていきたい。ゴールの形は練習から狙っていた。意識していた形だったので、しっかりと出せてよかった。右のほうが切り込んで打てるので、シュートは打ちやすい。去年、右のワイドでプレーしていたので、違和感なくできました」


●昌子源選手(鹿島)
「早い段階でイエローをもらったが、慌ててはいなかった。ハイボールを僕ではなく、ナオ(植田)が競る回数を多くするなど、チームとして対応できていたと思う。武藤とはヤマザキナビスコカップで対戦していたが、エドゥーとは初対戦だった。想像以上でした。90kgある体型に似合わないスピードと、軽々と片手で抑えることもできる。ヘディングする場面も、失わないプレーをする。勝てたプレーはほとんどなかった。ただ、世界で名を残してきた選手相手に勉強になった。使ってもらった以上は無失点に抑えて勝たせたかった。ナオも満足していないと思います。優勝争いをしていく中では貴重な勝点1になると思う。追いついたことは大きいし、プラスに考えていきたい。DFラインは入れられたときに0で抑えて反撃を待とうという声も出ていた。次は3日後にあるので、しっかりと勝ちにつなげていきたい。修正するには十分な時間もある。全力で勝ちにいきたい」

●豊川雄太選手(鹿島)
「けがでずっとやっていなかった中で、監督がつかってくれた。だから結果を出さないといけないと思い、点をとることを意識してピッチに立ちました。高く上がったボールだったので、下がりながらのボレーでミートを意識して打ちました。入って良かったです。(ゴールしたかに思えた場面でハンドの判定となったが)審判が吹いたら覆らない。ただ、どんどん裏を狙おうと思っていたし、裏に抜け出た時に勝負ありだと思った。この勝点1は大きい。上位に絡まないといけない」

以上

◆【J1:第15節 F東京 vs 鹿島】マッシモフィッカデンティ監督(F東京)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175584.html

7月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第15節
F東京 1 - 1 鹿島 (18:34/味スタ/27,387人)
得点者:60' 三田啓貴(F東京)、86' 豊川雄太(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●マッシモフィッカデンティ監督(F東京):
「コンバンワ。長い中断期間を得てチームの試合内容は良かったと思います。鹿島は、先週試合を落としているので、高いモチベーションで臨んでくることは分かっていました。試合のときは1-0で終わらせるのではなく、2点目を取らなければいけないと選手たちにはしっかりと伝えました。1-0で試合を終わらせるまでに、相手に一度もチャンスを与えないことなど不可能です。しっかりと2点目を取って試合を終わらせなければいけなかった。あれだけ決定機がある中でそれができなかったことが、このチームの課題だと思います」

Q:システム変更は1-0で終わらせようとしたのか、それとも別の意図があったのでしょうか?
「あの時間帯で河野が疲れていたので、その理由から東を入れました。あのポジションはたくさんのエネルギーを消耗する。彼が良いコンディションであれば、可能なフォーメーションだが、彼の運動量が落ちてしまうと、どうしても難しくなってしまう。そこで東選手を入れてフォーメーションを変えました。私の意図は選手たちにしっかりと伝わっていたと思います。あのあとの15分間はチームはしっかりと状況を解釈して良いプレーをした。そのあとも2回3回決定機をつくった。そういう意味では戦術的には適応したと思っています。サッカーは世界中どこでも同じです。南アメリカでも、ヨーロッパでも同じだ。1点をとった後、2点目を取って試合を閉めないと厳しくなる。それは世界で共通して言えることだと思います。チームがこれだけ良いパフォーマンスを見せることにまったく疑いを持っていませんでした。森重と権田が帰ってきてくれて、よりDFラインから高い位置でポゼッションができるようになることは分かっていた。非常にアグレッシブにしっかりとプレスができることも分かっていた。チームは期待に応えてくれた。ですが、チャンスを生かしていくことは今年のはじめから分かっていたことだが、良くしていかなければならない。ここでしっかりといっておきたいことは、サッカーにおいて優先順位はあるということ。フォーメーションは数字になってくるが、それ以前にもっと大切なことがある。まずは ゴールをしっかりと決めることだ。戦術以前の選手のクオリティの話になってくる。これほどチームレベルでオーガナイズされて、流動的な攻撃でチャンスをたくさんつくった。最終的にゴールを決めきれなかったことは全員が分かっている。練習の中で各々がクオリティを上げていくしかないと思います」

以上

◆【J1:第15節 F東京 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00175585.html

7月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第15節
F東京 1 - 1 鹿島 (18:34/味スタ/27,387人)
得点者:60' 三田啓貴(F東京)、86' 豊川雄太(鹿島)
☆クラブ対抗totoリーグ第2ターン投票受付中!
----------

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
「非常に素晴らしい試合でした。FC東京と対戦する時は、毎回良い試合になるという良い感触がある。今日も素晴らしい試合になったと思います。相手は、4-3-3あるいは4-4-2のダイヤモンドという形だとも言える形をとって、徹底された指導が見受けられました。我々のボランチに対し、相手のボランチの両脇あるいはトップ下の選手が下がりながらアグレッシブに来てビルドアップを防ぐことを徹底していた。逆に、守備の部分では、同じようにコンパクトに保ってきた。4-3-3の配置は、中盤の両サイドの横にスペースができる。そこを有効に使うのは、当たり前のこと。サイドチェンジをしながら相手陣内にボールを運ぶことができたと思います。サイドチェンジを使いながらボールスピードを上げてペナ角までボールを運ぶことができていた。ただ、前半はクロスの精度が低かった。そこまで崩せるのだが、クロスの質と、中に入ってくる選手のタイミングがうまく判断できていなかった。

後半のほうが形をつくれるようになったが、残念ながら技術の高い相手にGKも止められないコースに打たれて0-1のビハインドを負った。ただ、盛り返せる時間もあったので、チームを落ち着かせることを考えました。そして、落ち着いてチャンスをつくることができた。交代も非常にうまくいった。4-3-3でやっていると、特に中盤の3枚は前半から横幅70mをカバーしなければいけないので、どんな選手であろうとそれを後半も持続することは難しい。うちの選手も相手選手もこの蒸し暑い環境の中では消耗度も高い。そういう中で中盤が空いてチャンスをつくることができた。同点に追いついたが、2-1で終わってもおかしくない試合ができた。柴崎選手が中盤でゲームをコントロールしたり、あるいは飛び出すタイミング、ボールを散らすこと、守備のリスクマネジメントも非常によかった。最後までどんな状況であっても、諦めずにやり続けた選手たちを称えたい。また、FC東京の選手、監督も称えたい。非常に素晴らしい試合を示そうとした姿勢は評価されるべきだと思います。相手が得点した後、4-1-4-1という形をとってきた。チーム全体が引いて守備を重視していたが、我々はそれに対してサイドチェンジを頻繁にすれば、どこかでスライドが遅れてバイタルや、ライン間のスペースを作り出せる。同点、逆転を目指す上では、センターバックの活躍を称えなければいけない。センターバックが踏ん張って最少失点に抑えた、それができなければ攻撃が頑張っても失点してしまえば、努力が無駄になってしまう。若いセンターバックはミスもしていますが、彼らの頑張りを称えたいと思います」

Q:F東京との試合がおもしろくなる理由は?
「両チームともにコンパクトにして帰陣を速くしているので、得点機は少なくなる。FC東京はイタリア人監督を新しく迎え、どの試合を見ていても選手たちがピッチで何をするべきかが徹底されているし、そのための指導がしっかりとしているのだと思う。カウンターやひとつのミスから得点が生まれる中で、うちはパスワークを主体にしている。今は若い選手が多い中でまだ勢いでやっているところもあるが、ポイント、ポイントでベテランが試合中に微調整をやっている。両チームともにサッカーのおもしろさを示したと思う。互いに堅い守備をしていれば、なかなか得点は生まれないと思います」

以上

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第15節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51173

J1 第15節 FC東京戦

途中出場の豊川が同点弾。鹿島、アウェイでFC東京と痛み分け

先週末、天皇杯2回戦でソニー仙台にPK戦の末に屈し、20年ぶりの初戦敗退が決まった鹿島が、リーグ戦再開を告げる一戦に臨んだ。味の素スタジアムで行われたJ1第15節でFC東京と対戦すると、60分に先制されたものの86分に豊川が同点弾を挙げ、1-1で引き分けた。

鹿島はセンターバックに昌子が入り、中断明け初出場で公式戦2試合ぶりの先発復帰を果たした。前半は拮抗した展開となり、互いに決定機を作ることなく時間が推移。次第に雨足が強まる中、14分にカイオが左サイドから中央へカットインしてシュートを放ったが、相手DFにブロックされた。16分には、縦パスを受けた土居が巧みな反転を見せ、前を向いてカイオへスルーパスを送ったものの、相手DFにカバーされてチャンスを生み出せなかった。

鹿島は17分、FC東京の米本にミドルシュートを許したが、DFに当たってコースを変えたボールに曽ヶ端が冷静に反応し、弾き出した。30分には左サイドの背後を取られたものの、山本が落ち着いてカバーに入り、ペナルティーエリア内でボールを奪ってピンチを脱した。さらに33分には、右サイドを崩されて中央へグラウンダーのクロスを蹴り込まれ、フリーのエドゥーにシュートを打たれたが、枠の上へ外れて肝を冷やした。

45分、鹿島はペナルティーエリア手前でボールを持った土居がドリブルで中央へ切り込み、左足を一閃。鋭いミドルシュートが飛んだが、惜しくも枠の左へ外れた。前半終了間際に得点の可能性を感じさせるチャンスを作り、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

先制を目指す鹿島は47分、左サイドで得た小笠原がFKを蹴り込むと、ボールは相手の最終ラインとGKの間に飛び、複数の選手が飛び込んだが、合わせることはできなかった。52分には、ゴール正面やや右側でのFKを柴崎が直接狙ったものの、枠の右上へ外れた。少しずつ得点の予感が漂い始めた鹿島は59分、左サイドからのクロスにファーサイドのダヴィが飛び込むと、こぼれ球がゴール前に浮き上がり、最後は相手DFがゴールラインの外にヘディングでクリア。CKを得たかに思われたが、判定はFC東京ボール。直後に前方へ蹴り出されて自陣に進入されると、カウンターを受ける格好となる。一度は攻撃を遅らせたものの、植田のクリアを三田に拾われ、左足シュートを決められてしまった。

1点ビハインドとなった鹿島は64分、ペナルティーエリア手前でこぼれ球に反応した柴崎が狙いすました右足シュートを放ったが、ボールはクロスバーを直撃し、枠を越えた。トニーニョ セレーゾ監督は69分に野沢を投入し、攻撃の活性化を図る。交代後に最初のプレーで野沢が放った直接FKは枠を外れたが、77分に豊川を投入してさらに攻勢をかけていった。78分に中盤のスペースを突かれて曽ヶ端と武藤が一対一となるピンチを迎えたものの、守護神が冷静にシュートを弾き出し、追加点を許さない。80分には、小笠原が出した浮き球のパスに豊川が反応し、前へ出てきた相手GKとともにボールへ飛び込む。混戦の中からこぼれたボールがゴールに転がり込んだが、豊川のハンドを取られて得点は認められなかった。

攻勢をかけながら、同点に追いつけないまま終盤へ。残り5分を切った86分、待望の同点弾が記録された。左サイドからのフィードをダヴィが落とし、豊川が右足で放ったシュートは相手DFにブロックされたが、こぼれ球を拾った西が右サイドからクロス。中央で混戦となり、相手のクリアに反応した豊川が左足を振り抜くと、ボレーシュートがゴールに吸い込まれた。

終盤の同点弾で勢いづく鹿島は、途中出場のルイス アルベルトが95分に一発退場となる場面もあったものの、アディショナルタイムにもカウンターからゴールを脅かすなど、逆転弾を目指した。しかし、次の1点は生まれなかった。試合は1-1で終了し、勝点1を得る結果に終わった。鹿島は今季の公式戦初の引き分けで、リーグ戦の成績は8勝1分6敗。15試合を終え、勝点は25となっている。次戦は中3日で行われるJ1第16節、大宮アルディージャ戦だ。ホーム・カシマスタジアムでの一戦を制し、上位進出のために勝点を伸ばしていきたい。



【この試合のトピックス】
・今季の公式戦で初めて引き分けた。リーグ戦では、2013年7月31日の第18節名古屋戦(1-3で敗戦)から31試合連続で勝敗が決しており、今節が32試合ぶりの引き分けだった。
・リーグでのFC東京戦は、2008年10月26日の第30節以来9試合負けなし。
・途中出場の豊川は、6月1日のヤマザキナビスコカップA組第7節清水戦以来、公式戦2試合ぶりにピッチに立ち、リーグ戦2得点目を挙げた。
・昌子が公式戦2試合ぶりに先発復帰。フル出場を果たした。
・野沢がリーグ戦では3試合ぶりの出場を果たした。
・西が今季のリーグ戦3試合目の先発となり、フル出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・後半の入り方をしっかり。自分たちのサッカーを表現し続けよう。
・ワンタッチ、ツータッチでシンプルかつリズミカルにボールを動かそう。

FC東京:マッシモ フィッカデンティ
・しっかり後ろからビルドアップして、背後を狙おう。
・斜めの動きで得点を狙おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・非常にすばらしい試合だったと思う。特に、FC東京とやる時は毎回良い試合になる。その良い感触があって、すばらしい試合になったのではないかと思う。相手は4-3-3、あるいは4-4-2のダイヤモンド型という形でやってきて、徹底された指導が見受けられた。我々のチームのボランチを選手がアグレッシブに掴みながら、ボランチの両脇の選手がビルドアップを防ぐという作業も徹底してやってきていた。逆に(F東京の)守備の部分で言えば、ダイヤモンド型の中盤を見てもらえばわかるように、我々がコンパクトに保って両サイドの横のスペースを有効に使うことは当たり前なので、サイドチェンジをしながら、少しずつ相手陣内にボールを運べたのではないかと思う。サイドチェンジからスピードアップをして、ペナルティーエリア内に入るが、前半は特にクロスの精度という部分が非常に低かった。相手の守備を崩せるほどのクロスの質や中央の選手のタイミングを示せなかった。
・後半の方がだいぶ形を作れるようにはなったと思うが、残念ながら相手の技術の高さ、キーパーが止められないコースにシュートを打たれて、0-1のビハインドになった。まだ盛り返せる時間だったので、チームを落ち着かせることを考えた。落ち着いたところで、チャンスを作り出すことができた。交代もよくできたと思うし、後半はFC東京の中盤の3枚が、ピッチの横幅をカバーし続けることはどんな選手であろうと難しいわけであって、消耗度は高かったと思う。その中で中盤が空くようになって。チャンスを作ることができるようになった。1-1の同点に追いついたが、2-1で終わってもおかしくない内容だったと思う。
・柴崎選手が中盤で試合をコントロールしたり、飛び出すタイミングやボールを散らすということだったり、守備のリスクマネージメントをするというところも非常に良かったと思う。チームとしてやろうとしたのは、どんな状況を与えられたとしても、最後まで諦めずにやるということ。それを示した選手たちを称えたいと思う。FC東京の選手たちも称えたい。非常にすばらしい試合で、スペクタクルを示そうとした部分は評価されるべきだと思う。
・FC東京は得点後に4-1-4-1の形を考えていたが、我々は落ち着いて、サイドチェンジを頻繁にすればスライドの部分で遅れたりしてバイタルやライン間のスペースで引き出すことができる。同点や逆転をするためには、称えなければいけないのは若いセンターバック2人。彼らが踏ん張って最少失点にしなければ、いくら攻撃ががんばっても努力が無駄になってしまう。その部分では、彼らのがんばりをしっかり称えたいと思う。
・両チームともコンパクトにしていたし、F東京は新しくイタリア人の監督になって、どの試合を観ていても、選手たちがピッチの中で何をすべきかが徹底されていることが見受けられる。お互いがコンパクトに帰陣を速くする作業をやり続ければ、チャンスは少なくなると思うが、カウンターや1つのミスから生まれることはあると思う。うちはパスワーク主体のチームで、若い選手が多いので勢いでやっている部分もありつつ、ベテランが要所要所でチームの微調整をしていく形でやっている。両チームとも、サッカーの面白さを示すという部分では良かったと思う。堅い守備を両チームが示せば、得点はなかなか生まれないと思う。

FC東京:マッシモ フィッカデンティ
長い中断期間を終えて、試合の内容は良かったと思っている。鹿島に関しては先週に大事な試合を落としているので、高いモチベーションで臨んでくることはわかっていた。選手にも言ったが、1-0で終わらせるつもりではなく、2点目を取らなければいけない。1-0の状態で試合が終わるまで相手にチャンスを与えないのは不可能なので、しっかりと2点目を取って試合を締めること。あれだけ決定機があった中で決めきれなかったのはチームの課題だと思う。


選手コメント

[試合後]

【豊川 雄太】
ケガでやってなかった中で、監督が使ってくれた。結果を出さないといけないと思って、点を取ることを意識してピッチに立った。下がりながらのボレーだったけど、ミートを心がけて意識して打った。入って良かった。天皇杯で負けて情けないところを見せてしまったので、若手が底上げしてがんばっているところを見せたかった。時間も短かったし、結果を意識していた。

【土居 聖真】
みんなが戦っていたし、勝利に値するゲームだと思う。諦めない姿勢が出ていた。最後は色々とあったけど、勝ちきる事が出来なかった。もっと上に行けると思う。試合の入り方も悪くなかった。ナビスコでは早い時間に2失点していたので、そこは修正出来たと思う。ディフェンスラインを含め、バランス良く出来た。攻められている時間帯も守れていたし、攻撃もシュートまでいけていた。先制していれば違うゲーム展開になっていたと思う。

【植田 直通】
自分たちはリーグ戦しか残っていないので、今日の試合はやってやろうという気持ちだった。サポーターもいつもとは違うと感じたし、自分もチームに貢献しようと考えていた。みんなの動きが止まっている時でも、そういう時に対する対応力がつけられればと思う。

昌子選手、小笠原選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

2014年7月19日土曜日

◆鹿島巻き返せ リーグ再開、FC東京戦(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14056938336209



ワールドカップ(W杯)による中断期間が明け、J1リーグ戦の第15節が19日各地で一斉スタートする。5位に付ける鹿島は東京都調布市の味の素スタジアムで11位のFC東京と対戦する。キックオフは午後6時半。再開初戦はその後の流れをつくる大事な一戦だ。結果と内容にこだわり、弾みをつけたい。通算成績は8勝6敗、勝ち点24。

鹿島の覚悟を見せる時が来た。ナビスコ杯敗退に続き、12日には企業チーム相手に天皇杯も敗退。選手らは危機感を募らせ、練習時の雰囲気もピリピリ感が増した。GK曽ケ端は「気持ちの入った練習ができた。それをゲームでしっかり出せるようにしたい」と、選手全員の思いを代弁する。

17日は10分4本の紅白戦を実施。昌子や伊東らけがで実戦を離れていた選手も続々と戻り、チーム状態は上向いている。18日の前日練習はセットプレーと速攻を確認した。ダビやカイオが切れのある動きを見せた。左足首の炎症に悩まされた昌子は、万全とは言い難い中でも「実力は100パーセント出せる」と強気。出場に前向きだ。

FC東京とはナビスコ杯1次リーグで戦い、開始10分で2失点するなど1-3で屈した。出はなをくじかれた印象が強いため、土居は「(周囲にも)集中力をうながして、プレーできればいい」と、試合の入り方に細心の注意を払う。(小林久隆)

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事