ゴールと同じくらいアシストという数字は大きな意味を持つ。小野伸二、中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛など、Jリーグはこれまで多くのパサーを輩出してきたが、現代最高のパサーは誰か。独自の視点とチャンスクリエイト数やアシスト数といったデータやパフォーマンスを基に、最強のパサーを5人選んだ(数字は8月18日時点)。
FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
生年月日:1996年4月26日(26歳)
2022リーグ戦成績:23試合7得点8アシスト
チャンスクリエイト数:54回
司令塔よりストライカーが鈴木優磨には似合うが、パスの出し手としても優れた能力を見せている。それは数字にも表れており、鹿島アントラーズに復帰した今季は、アシスト数が得点数を上回っている。チャンスクリエイト数もリーグ4位の54回で、決定機創出能力の高さを物語っている。
ポジションは2トップの一角だが、鈴木のプレーエリアは広い。縦パスを受けるために中盤に降りることもあれば、サイドに開いてカウンターの起点になることもある。やんちゃに見える外見とは裏腹に、チームファーストのプレーを貫いている。同僚への厳しい要求も、鹿島を勝たせたいという背番号40の矜持を受け継いでいるからこそのものだ。
空中戦やポストプレーでは強さを見せ、溜めを作って味方へパスを供給する。ヘディング、ミドル、ワンタッチとフィニッシュパターンも豊富だ。サッカーIQの高さは自他ともに認めるところで、完成された現代型FWと言えるだろう。
(その他、江坂選手、マテウス・サビオ選手、イニエスタ選手、脇坂選手の記事はこちら↓)
◆Jリーグ最強のパサーは誰だ!? アシスト量産の司令塔5選。優れた戦術眼とテクニックを兼ね備えるチャンスメイカーたち(フットボールチャンネル)