日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年4月9日日曜日
◆柴崎は途中出場…テネリフェ、ラージョとドローで連勝ストップ(ゲキサカ)
[4.8 リーガ・エスパニョーラ2部第33節 ラージョ1-1テネリフェ]
リーガ・エスパニョーラ2部第33節が8日に開催され、MF柴崎岳が所属するテネリフェがラージョのホームに乗り込み、1-1で引き分けた。ベンチスタートとなった柴崎は後半36分から出場したものの得点には絡めなかった。
前半3分にいきなり先制したのはアウェーのテネリフェだった。MFアーロン・ニゲスのスルーパスからPA内に進入したFWアマト・ディエディウが右足のシュートでゴールを陥れ、スコアを1-0とした。しかし同23分にクリアミスを突かれてラージョに同点ゴールを許し、試合を振り出しに戻されてしまう。
1-1のまま後半を迎えると、勝ち越しゴールが生まれずに試合が進むと、同36分に柴崎がピッチへと送り込まれる。スルーパスを供給するだけでなく、プレースキックから好機を生み出そうとしたものの得点には結び付かず。
1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、テネリフェの連勝は2でストップした。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213275-213275-fl
◆テネリフェ柴崎がアウェイ戦初出場…指揮官「私の要求を理解している」(サッカーキング)
テネリフェに所属するMF柴崎岳が、8日に行われたリーガ・エスパニョーラ2部第33節のラージョ・バジェカーノ戦に途中出場した。
アウェイ戦初出場となった。柴崎は3月19日にホームで行われた第30節レウス戦に途中出場しスペインデビュー。今月2日にはホームでの前節レアル・オビエド戦で移籍後初の先発出場を果たしていた。敵地で行われた今節はベンチスタートとなったが、82分からピッチに立ち、初の2試合連続出場となった。なお、チームは1-1で引き分け、連勝は2で止まったものの、3位をキープした。
クラブ公式ツイッターによると、ホセ・ルイス・マルティ監督は柴崎について「ガクは私の要求を理解している。トップ下でプレーしたが、彼の15分間に満足しているよ」とコメントした。
テネリフェは次節、15日にホームで2位のジローナと対戦する。
https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20170409/573928.html?cx_cat=page1
◆劇的逆転勝ち、町田FW中島の8分間ハットトリックはJ2最速タイ記録(ゲキサカ)
[4.8 J2第7節 福岡1-3町田 レベスタ]
FC町田ゼルビアのFW中島裕希が8日に敵地で行ったアビスパ福岡戦でハットトリックを決めた。町田では2012年4月30日の横浜FC戦で記録したMF鈴木崇文(現群馬)以来、2人目のハットトリックとなった。
中島は1点ビハインドの後半42分に同点弾を決めると、同45分にFKを頭で合わせて逆転ゴールを奪う。そして同アディショナルタイム5分にはカウンターから無人のゴールに流し込み、ハットトリックを完成させた。
8分間で達成したハットトリック。データ配信会社『Optaジャパン』の公式ツイッターによると、2001年5月19日に当時川崎FのFWエメルソンの記録に並ぶJ2最速タイ記録なのだという。
なお、Jリーグ記録は2001年7月14日の柏戦で、当時セレッソ大阪のFW眞中靖夫が決めた3分間でのハットトリックがある。
また元日本代表FW中山雅史は、2000年2月16日に行われたアジア杯予選のブルネイ戦で3分15秒でハットトリックを達成している。
◆ケルン大迫が早期復帰…負傷欠場見込みの試合に後半開始から途中出場(サッカーキング)
ケルンの日本代表FW大迫勇也が負傷離脱から復帰した。欠場が見込まれていた8日のブンデスリーガ第28節ボルシアMG戦にベンチ入りすると、1-1で迎えた後半開始から途中出場。前線で好守に奮闘を見せるが、ゴールは奪えず、チームも2-3で敗れた。
大迫は3月23日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選第6節のUAE(アラブ首長国連邦)代表戦に先発出場したが、後半途中に相手選手との交錯で左ひざを痛めて交代を強いられた。
クラブは「左ひざ関節包の負傷」と発表し、15日に行われる第29節のアウクスブルク戦で復帰する見込みだったが、6日には全体練習に一部参加し、今節での早期復帰に至った。
なお、試合はケルンが開始15分に先制を許したものの、18分にアントニー・モデストの絶妙なスルーパスからクリスティアン・クレメンスが左足シュートを決めて同点。55分にはイブラヒマ・トラオレに決められ再びボルシアMGにリードを許すが、58分にはエースのモデストがFKで右足ボレーを叩き込んで追い付く。しかし80分、ラース・シュティンドルにこぼれ球を押し込まれ、ケルンは2-3で競り負けた。
https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170409/573818.html?cx_cat=page1
◆C大阪・山村、古巣相手にV弾「成長した姿を見せられて良かった」(スポニチ)
明治安田生命J1リーグ第6節最終日 C大阪1―0鹿島 ( 2017年4月8日 カシマ )
かつて挫折を味わった古巣相手に決勝点をもぎ取った。チームを3連勝に導いたC大阪MF山村は「ちょっと複雑だが、成長した姿を結果で見せられたことは良かった」と穏やかに胸中を語った。
2トップの一角に入り、後半1分。ゴール前で日本代表DF植田の背後から鋭くニアサイドへ走り込み、クロスを頭で流し込んだ。流通経大から2012年に鹿島入団も定位置をつかめなかった。かつては日本代表に名を連ねながら伸び悩み、16年に当時J2のC大阪へ移籍。今季就任した尹晶煥(ユンジョンファン)監督にFWへコンバートされ、素質が開花した。「出たところで結果を出したい」と山村は言葉に力を込めた。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/04/09/kiji/20170409s00002179115000c.html
◆C大阪、満開3連勝!“浪速のジダン”山村が古巣に恩返し弾(サンスポ)
明治安田J1第6節最終日(8日、カシマほか)C大阪は敵地で鹿島に1-0で勝利し、リーグ戦3連勝を飾った。MF山村和也(27)が値千金の決勝点で昨季王者を撃破。6位に浮上し、リーグ次節のG大阪との大阪ダービーへ、これ以上ない勢いをつけた。神戸は大宮に2-0で快勝し、勝ち点15で首位を守った。
小雨の敵地で満開の桜が咲いた。昇格したてのセレッソが昨季覇者・鹿島を撃破。古巣相手となったMF山村が見事な“恩返し弾”で主役を演じた。
「ここに帰ってくることを目標にしていた。思い入れがある分、複雑だったけど成長した姿を見せられてよかった」
後半1分だ。右サイドを抜け出したMF関口が中央へクロス。すると山村は鹿島DF植田の前へ巧みに抜け出し、ヘディングでゴールに突き刺した。かつて定位置を争ったライバルとのマッチアップを制しての一発。「植田がどうこうより、僕自身がセンターバックだったときに嫌だった動きをやろうと」。昨季開幕前にJ2だったC大阪に移籍し、今季からの新ポジションで進化した姿を見せつけた。
2012年に鹿島入り。主戦場はセンターバックかボランチだったが、今季からトップ下やFWの攻撃的なポジションに配置転換。尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督は「豊富な運動量、長身な割に技術があり、競り合いの強さもある」と説明した。
1メートル86で華麗な足さばき。チームメートからつけられたあだ名は元フランス代表MFジダンだ。「ちょっと違うかなと思いますけど…」と苦笑いしながらも「そうやってすごい選手にたとえてもらえるのはうれしいですね」と喜んだ。
公式戦4連続完封勝利と勢いに乗り、12日にルヴァン杯・甲府戦を戦った後の16日にはG大阪との大阪ダービーが待っている。日本代表MF清武が左太もも故障で2戦連続欠場となったが、チームは絶好調。「自分は初めての大阪ダービーだけど、特別な試合。いい準備をして結果につなげられるようにしたい」と山村。満開の桜は、まだまだ散らない。 (大石豊佳)
鹿島-C大阪を視察した日本代表のハリルホジッチ監督
「C大阪は(ピッチで)素晴らしい表現をしていた。代表候補選手の顔は知っているので、新しい発見はなかった」
山村 和也(やまむら・かずや)
MF。1989(平成元)年12月2日生まれ、27歳。長崎県出身。国見高、流通経大を経て2012年にJ1鹿島入団。16年にJ2C大阪へ移籍。34試合出場し、6得点。日本代表では10年アジア杯予選カタール戦でAマッチデビュー。12年ロンドン五輪代表。今季J1で5試合2得点、J1通算68試合6得点。代表通算1試合0得点。1メートル86、80キロ。背番号「24」
◆C大阪3連勝、公式戦4連勝!山村が古巣鹿島から決勝点!!小笠原&曽ヶ端の500試合出場はお預け(ゲキサカ)
[4.8 J1第6節 鹿島0-1C大阪 カシマ]
セレッソ大阪が敵地で鹿島アントラーズに1-0で勝利した。後半1分にMF山村和也が奪ったゴールが決勝点になった。C大阪は3連勝。公式戦の連勝は4に伸びた。一方の鹿島の連勝は4、公式戦の連勝は5で止まった。
C大阪が連勝の好調チーム対決を制した。この日、唯一の得点を奪ったのは、3年前まで鹿島に在籍していた山村だった。スコアレスで折り返した後半開始直後、C大阪は自陣からカウンターで持ち上がると、右サイドをMF関口訓充が突破。クロスボールを上げると、ニアに入った山村が頭に当てて流し込む。決して簡単なシュートではなかったが、ボールはニアポストをかすめて、ゴールに吸い込まれていった。
連勝中は無失点と好調のチームをけん引する守備陣はこの日も安定。ベンチスタートだったMF遠藤康やMFレオ・シルバを投入して猛攻を仕掛ける鹿島の攻撃をかわしていく。後半43分にはMF三竿健斗にミドルシュートを打たれるが、左ポストを直撃。跳ね返りもクリアして、同点ゴールを許さなかった。
古巣相手の決勝点。得点後もガッツポーズを見せることのなかった山村は、試合後のインタビューでも「このスタジアムに帰ってこれて、C大阪を勝たせることが出来てよかったと思います」と淡々。「連勝の流れを継続して、一人ひとりが走り切ることを出したい」と次節、G大阪とのダービーマッチに向けての抱負を語った。
なお、鹿島でJ1通算500試合出場の節目に期待が集まったMF小笠原満男とGK曽ヶ端準は揃ってベンチスタート。ともに出場機会はなく、記録到達はお預けとなった。
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213199-213199-fl
◆三竿健、雪辱ならず J1初先発(茨城新聞)
○…J1初先発となった20歳の三竿健は攻守に存在感を発揮したが、チームを勝利には導けなかった。1点を追う後半43分、鈴木のお膳立てから利き足とは逆の左足で放った強烈なシュートは、ゴール右のポストを直撃。「決めきれないのが現状の力」と淡々と振り返った。
三度目の正直とはならなかった。C大阪とは2年前のJ2東京V時代に対戦。プロデビュー戦と東京Vでの最後の試合の相手だったが、1分け1敗と勝てていなかった。雪辱を晴らそうと、持ち味のボール奪取力を生かして守備を引き締めたが、またしても苦杯を喫した。「後半はプレーの質が落ちた」と反省しきり。「1試合を通して体や脳の反応を保てるように鍛えていく」と成長を誓った。
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14916586241195
◆鹿島石井監督「敗因は私の責任」6人入れ替え失敗(ニッカン)
<明治安田生命J1:鹿島0-1C大阪>◇第6節◇8日◇カシマ
鹿島アントラーズはJ1初先発のMF三竿健斗(20)ら6人を前節大宮アルディージャ戦から替えて臨んだが、FC東京との開幕戦以来5戦ぶりとなる完封負けを喫した。
ボールは保持したが、そっくり入れ替えた中盤4人から前線へのパスミスも目立ち、前半の決定機はほとんどなし。後半開始39秒には、15年まで鹿島に所属したセレッソ大阪MF山村和也(27)に先制点を奪われた。
それでもMF土居聖真(24)、遠藤康(29)、レオ・シルバ(31)を投入するとリズムが生まれた。同42分には三竿健の左足シュートがポストに直撃。終了間際にはFW鈴木優磨(20)が右足でシュートを放つも、相手GKの正面をついた。後半だけで11本のシュート。相手の2倍となる合計18本を放ったが、時すでに遅し。1点が遠かった。J2東京Vから移籍2年目で初めて90分フル出場した三竿健は「スタメンということで結果を残す強い気持ちでやったが、負けたことが悔しいです。1試合を通して、もっとクオリティーの高いプレーをすることが課題。1タッチなどで縦に早い、テンポを変えるパスが必要だった」と反省した。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との過密日程を見据えたターンオーバーに失敗し、連勝も4で止まった。石井正忠監督(50)は「メンバー選びから、すべて私が決めたこと。敗因は私の責任。中盤でボールを失う回数が多かった」と全責任を背負った。9日にはACL1次リーグ第4戦ブリスベン戦(12日)に備え、オーストラリアに出発する。【鎌田直秀】
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1804752.html
◆鹿島、首位獲り失敗 縦のバランス崩壊招いた“中盤全員ターンオーバー”(スポニチ)
明治安田生命J1リーグ第6節最終日 鹿島0―1C大阪 ( 2017年4月8日 カシマ )
先発6人を入れ替えた鹿島はC大阪に敗れ5試合ぶりの黒星を喫した。敗因は中盤の総取っ換えだった。ボランチとサイドハーフの4人を変更。永木以外の3人は今季リーグ戦初先発。ボランチの三竿健はJ1初先発、右MFのレアンドロに至ってはJリーグデビュー戦だった。
理由はACLを含めた連戦対策。「代わって入る選手が力をつけてきたのと、(チームが)安定してきたからこそ(変更が)できる」(石井監督)。だが、本番では歯車が狂った。守備の際はブロックを引くC大阪。前を向いてパスを出そうとしたMF永木が下がり気味となり、その後ろで攻守のバランスを取ろうとしたMF三竿健がさらに下がり、両ボランチと2トップの距離が拡大。縦の関係が壊れ、試合勘の無さからかレアンドロと中村の両サイドハーフにはボールが収まらず、中盤のボールロストが目立った。
この日、起用された中盤の4人は練習では本来の主力組を打ち負かすほどの好パフォーマンスを見せていた。指揮官は中盤の横の関係を重視し、そっくり入れ替えた。だが、試合ではプレッシャーも球際の激しさも違う。横の関係を重視した分、普段合わせる時間の少ない前線とDF陣との縦のバランスが崩れた。「メンバー選びから全て私が決めたこと。今日の敗因は私の責任」。勝てば得失点差で首位になる可能性もあった一戦で3位後退。メンバーを入れ替えながら過密日程を戦う難しさを石井監督は痛感した。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/04/09/kiji/20170409s00002179114000c.html
◆C大阪が山村の先制弾でリーグ3連勝、鹿島はノーゴールで連勝途絶える(サッカーキング)
2017明治安田生命J1リーグ第6節が8日に行われ、鹿島アントラーズとセレッソ大阪が対戦した。
4連勝中の鹿島はDF昌子源やFW鈴木優磨らが先発。対するC大阪はMF山口蛍やFW柿谷曜一朗らがスターティングメンバーに名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはC大阪。12分、山村和也がドリブルでエリア手前まで運んでシュートを打つ。しかし、ボールはクロスバーに直撃し、惜しくもゴールとはならなかった。一方の鹿島は23分、伊藤幸敏が右サイドからカットインしてシュートを狙うが、ここは味方選手に当たってしまう。
26分にはC大阪の関口訓充が中央へパスを供給し、山口がダイレクトでシュートを放ったが、ボールは枠を外れた。対する鹿島も31分、中村充孝が味方とのパス交換からシュートを狙うが、相手GKが落ち着いて処理する。両チームとも連携から相手ゴールに襲い掛かるものの、チャンスを生み出すには至らない。
徐々にペースを掴んできた鹿島は35分、ペドロ・ジュニオールが離れた位置からロングシュート。しかし、ボールはGKの正面に吸い込まれた。さらに41分、エリア内の混戦からペドロ・ジュニオールが左足を振り抜くが、ここは相手GKの好セーブに見舞われる。両チーム無得点のまま前半を折り返した。
後半開始早々にいきなり試合が動く。46分、右サイドを駆け上がったC大阪の関口がクロスを上げると、山村がヘディングで合わせてゴール。アウェイのC大阪が先制に成功した。同点を狙う鹿島は56分、中村とレアンドロに代えて遠藤康と土居聖真を投入する。
攻勢をかけるC大阪は58分、丸橋祐介が中央へ鋭いグラウンダーのパスを供給。しかし、エリア内で待つ山村にはわずかに合わない。続く68分、柿谷からのパスをフリーで受けた山村がシュートを放つが、ボールは枠右に逸れた。追加点を狙うC大阪が立て続けにチャンスを作る。
76分、鹿島は永木亮太に代えてレオ・シルバを投入。すると87分、クロスのこぼれ球に反応した三竿健斗が胸トラップからボレーシュート。しかし、ボールはポストに直撃した。終了間際にも立て続けにシュートを放つ鹿島だが、C大阪の堅い守備に阻まれ、同点に追いつくことができない。
試合はこのまま終了。C大阪が鹿島を下し、3連勝を飾った。
次節、鹿島は16日にベガルタ仙台と、C大阪はガンバ大阪と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 0-1 セレッソ大阪
【得点者】
46分 0-1 山村和也(C大阪)
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170408/573670.html?cx_cat=page1
◆2017明治安田生命J1リーグ 第6節(オフィシャル)
明治安田J1 第6節
鹿島、山村に決められ、1点に泣く。リーグ戦連勝は4でストップ。
4月最初のホームゲームで、鹿島が今季リーグ戦2敗目を喫した。J1第6節、セレッソ大阪を3年ぶりにカシマスタジアムに迎えたが後半開始直後、古巣を相手に燃える山村に決められると終盤の猛攻も虚しく、0-1と悔しい敗戦に終わった。
3月の4試合を全勝で終え、4月1日の大宮戦では1-0と完封勝利を収めた鹿島。難敵を相手に、決して得意とはいえない敵地での戦いでしっかりと勝ち点3を掴み、リーグ戦4連勝となった。今季のリーグ初先発試合を無失点で終えてみせた曽ケ端、ついに今季初ゴールを決めた土居、そしてクラブ史上3番目の若さでJ1デビューを果たした安部。ベテランから若手まで、それぞれが己の存在をアピールし、そしてチームとして勝利を掴んだ。その事実が選手たちに刺激を与え、ポジション争いをさらに激しいものにする。
昌子は大宮戦後、初出場を果たした安部について言及。「次の試合でもベンチに入れるかと言えば、そんな保証はない。それがこのチーム」と述べた。この言葉は全ての選手に当てはまる。ポジションを約束された者などいない。だからこそ、日々のトレーニングは熱を帯びていく。指揮官も選手たちの切磋琢磨に手応えを示し、「チーム全体の力が上がってきた。代える選手も力を付けてきたし、安定してきた」と語っている。そして7試合が組まれた4月のカレンダーを見据え、「メンバーをいろいろと変更しながらやっていこうと思っている。選手が力を付けてきたから、メンバーを入れ替えながら戦える」と、チームへの信頼を強調していた。
メンバー変更を示唆していた通り、石井監督は大宮戦から6名もの入れ替えを断行した。GKは2試合ぶりの出場となるクォン スンテ、右サイドバックに伊東、そしてボランチは永木と三竿健斗のペア。2列目にはレアンドロと中村が並んだ。最終ラインは伊東のほか、植田、昌子、山本が並ぶ。2トップは前節と同じコンビで、ペドロと鈴木が務める。そしてベンチ入りメンバーは、GKの曽ケ端、町田、レオ シルバ、小笠原、土居、遠藤、新加入の金森が並んだ。
約1か月ぶり、そして今季2度目となる週末開催のホームゲーム。カシマスタジアムには雨にもかかわらず、朝早くから背番号12が続々と足を運んでいた。今季より新設されたビッグスクリーンは、今日から両ゴール裏スタンドで運用開始となる。最新鋭の設備を搭載し、聖地はさらにグレードアップした。その喜びが、アントラーズレッドのボルテージをさらに高めていく。選手たちがピッチへ姿を現すと、大きなチームコールが降り注がれた。
15時3分、キックオフを迎えた。序盤こそ今季公式戦初出場となる三竿、リーグ戦初先発となるレアンドロ、中村もボールに触れる回数が多く、この大幅入れ替えもうまく行くかと思われたが、その後は中盤にソウザ、山口というチームを支える両ボランチをそろえたC大阪に試合の主導権を握られる。特に試合前から「そこが鍵となる」と石井監督が言っていたサイドの攻防では選手の入れ替えもあり、うまく機能せず、不安を感じさせた。
そして13分、杉本のポストプレーから山村にドリブルで仕掛けられるとそのまま強烈なシュートを食らう。これには守護神スンテもノーチャンスだったが、ボールは幸いにもクロスバーに直撃し、ノーゴールとなった。その後も頻繁に上下の位置を頻繁に交換する杉本と山村の関係性を把握することができず、鹿島は苦しい戦いを強いられることとなった。
苦戦となった前半の戦いを変えるべく、ハーフタイムに「相手をサイドに押し込んだ後、その逆サイドを有効活用しよう」と再びサイドでの攻防の重要性を強調した石井監督は交代のカードを切ることなく、先発の11人に信頼を託しピッチへと送り出した。
しかし後半キックオフ直後の46分、関口の鋭いクロスからうまくマークを外し、ニアへ入った山村にヘディングシュートを決められ、先制されてしまう。これでさらに苦しくなった鹿島は前線へ早めにボールを出そうとするが、やはりC大阪守備陣を崩すことはできない。このため、石井監督は57分、レアンドロに代え遠藤、中村に代え土居をピッチに送り出し、攻撃の主導権を取り戻そうとした。
だがこの交代策もなかなか功を奏しない。逆に69分にはカウンターから柿谷に崩され、追い越しをかけてきた山村に強烈なシュートを放たれる。これは枠に行かなかったため、2失点目とはならなかったものの、鹿島に焦りはつのった。さらにその焦燥感をかき立てたのは、72分。久々に前へ出ることが出来た伊東のダイレクトクロスからペドロが決定的なシュートを放つ。これで同点と思った瞬間、松田にブロックされ、南ゴール裏からは大きなため息が漏れた。
だが76分、永木に代わりレオがピッチに入ってから鹿島の猛攻が始まった。代わったばかりのレオがソウザ、山口から中盤を奪い返し、果敢に縦パスを入れチャンスをうかがう。この圧力に対し、C大阪は最終ラインを下げてブロックを作っての守りに入る。
これ以降はほぼ鹿島がC大阪陣内で攻撃に終始する。土居が鈴木とのワンツーからサイドネットに惜しくも外れたシュートを放てば、三竿が鈴木の落としから強烈なダイレクトシュートを放つ。これもポスト直撃となったが、選手たちの意地を感じ、ゴール裏のボルテージも一気に上がった。
だが、1点が本当に遠かった。丸橋の流血もあり、アディショナルタイムも5分以上と時間はあったが、終了直前の鈴木の決定的なヘディングシュートと渾身の右足シュートも相手GKキムに阻まれた。そして雨の上がったカシマに無情にも試合終了のホイッスルが響き渡る。鹿島は4月最初のホームゲームを0-1と落とし、リーグ戦での連勝は4でストップしてしまった。
だが下を向く暇はない。次戦は12日、再びアジアでの戦いが待っている。ACLグループステージ第4節、ブリスベン・ロアーFCとのアウェイゲーム。選手たちは休む間もなく渡豪する。ミッドウィークの海外遠征を経て、16日にはアウェイでの仙台戦も控えている。雨の中、勝利だけを信じカシマへ集結した背番号12のためにも、厳しいスケジュールを乗り越えて勝利を重ねるため、総力戦で歩みを進めていく。
【この試合のトピックス】
・リーグ戦でのC大阪との対戦は2014年11月29日のJ1第33節以来、3シーズンぶりの対戦。
・レアンドロが先発メンバーに名を連ね、J1初出場を果たした。
・中村が今季のリーグ戦初出場を記録した。
・三竿健斗が加入2年目で初となるリーグ戦先発出場、今季公式戦初出場を果たした。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・ロングボールに対してしっかり競り、後ろにこぼさないようにしよう。
・相手陣内のボックス脇にボールを運んで攻撃を組み立てよう。
・相手をサイドに押し込んだ後、その逆サイドを有効活用しよう。
セレッソ大阪:尹 晶煥
・セカンドボールの反応を早くしよう。
・もう少し正確にプレーしよう。
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半からかなり激しい戦いになった。覚悟していたところだが、相手陣内でうまくボールをつなぐことができず、相手の特長である高さからの攻撃を受けてしまった。後半、早いタイミングで失点したことで、相手の特長がさらに生かされ、90分が終わってしまった。メンバーを入れ替えることによって、相手陣内でボールを動かしてチャンスを多く作ることができたが、ゴールに結びつかず負けてしまった。メンバー選びからすべて、私が決めたことであり、今日の敗因はすべて私にあると思う。
Q. メンバー選びに関して、どんな意図があり、どう評価しているか?
A. (今日選んだメンバーは)練習、紅白戦から、非常に安定してプレーしていた。当然、公式戦で変わるところはあるが、公式戦でもしっかりしたパフォーマンスを見せてくれると期待して、メンバーを選んだ。相手の分析であったり、今後の試合も考慮して、勝てると思って選んだ。結果、負けてしまったので、全体的には良くなかったといえるが、しかし、それぞれが自分たちのポジションで、しっかり役割を果たしてくれていた。
Q. 交代で遠藤、土居の両選手を入れた意図は?
A. ボールを保持する時間が全体的に少なかったので、多くしたかった。それにより相手が引いてしまう形になったが、そこからサイドハーフを起点とし、さらにボランチを代えることでアタッキングサイドでボールを動かすことを意図していた。
Q. 勝てると思って送り出したメンバーで、期待から足りなかったものは何か?
A. 中盤でボールを失う回数が多かった。そこは、もっと向上していきたい。もしかすると、同じ選手でもっと多くの時間プレーすれば、よくなっていくことかもしれない。
セレッソ大阪:尹 晶煥
天候が悪いなか、遠くから足を運んでくれたサポーターに感謝したい。強豪である鹿島を相手にチャレンジャー精神を持って試合に臨んだが、集中力、粘り強さを持って戦ったおかげで勝利することができた。内容も悪かったとは感じていない。鹿島は何人かの選手を替えていたが、それでも強いと感じた。選手たちは最後の最後まで頑張って走ってくれた。これまでの勝利は選手たちの努力で得ることができた。これからも全選手で、前を向き準備していきたい。
選手コメント
[試合後]
【山本 脩斗】
守備としては最初にやられたので、入れられても焦れずにやらないといけなかった。ワンチャンスを入れられたのは反省点。点を取られてからも時間があったので、1、2点を取り返さないといけなかった。上を目指すには勝っていかないといけない。すぐにACLがあるので、切り替えてやっていきたい。
【鈴木優磨】
先に点を決められないとこうなってしまう。個人としても自分の得意とするクロスに合わせるときのマークが厳しくなっているのを感じている。そのなかでも点をとる選手になっていかないといけない。選手として次のステージにいくチャンス。切り替えて頑張るしかない。
【クォン スンテ】
残念な結果に終わり、悔しい。ホームは勝たないといけない。失点した場面は反省しないといけない。守備の仕方がどうこうよりも失点して負けてしまった以上、うまく守れたとはいえない。優勝するために連敗は許されない。次はACLなので、切り替えていい準備をしたい。
【昌子 源】
メンバーは関係ない。それは本人たちが分かっている。前半、セットプレーやCKがなかったことがこの試合を物語っている。今日も点が入らずスコアレスで終わるか、また終盤に点を入れて勝つ展開かとは思っていた。一番やられてはいけないクロスに、一番やらてはいけない背の高い選手で、一番やられてはいけない人にやられた。もったいない。
【三竿 健斗】
予想が遅くなってボールを奪うのが遅かった。身体だったり脳だったり判断力が遅く、そこを鍛えなくてはいけない。(シュートがポストにあたったのは、)決め切れないのが現状。練習からやっていきたい。押し込む形が自分たちからできなかった。全員がそれを感じてやる必要がある。サイドで起点を作らないといけなかった。個人的には後半のプレーの質が落ちるのでリセットして入った。FWとの距離感が遠いと感じた時もあった。ワンタッチだったりスペースに運んで3人目が受けるような形も必要。相手のボランチの方が嫌なプレーをしていた。
【中村 充孝】
相手の事はある程度、予想した通りの展開だったが、こちらのすべてが良くなかった。試合の入り方も悪かった。もっとやらないとダメ。
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51973
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- ◆劇的逆転勝ち、町田FW中島の8分間ハットトリックはJ2最速タイ記録(ゲキサカ)
- ◆ケルン大迫が早期復帰…負傷欠場見込みの試合に後半開始から途中出場(サッカーキング)
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- ◆三竿健、雪辱ならず J1初先発(茨城新聞)
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