日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年8月29日木曜日

◆「最後にはいつも鹿島が勝つ」のか? ギアを上げる常勝軍団、過密日程でもチームに染み込む哲学【英国人の視点】(フットボールチャンネル)



大岩剛 Go.Oiwa


血を繋げる。 勝利の本質を知る、アントラーズの神髄 [ 鈴木満 ]


明治安田生命J1リーグは、24節を終えた時点でFC東京が首位に立っている。勝ち点差4で追う鹿島アントラーズは、3つのカップ戦すべてで勝ち残っており、シーズン終盤は過密日程を余儀なくされる。その中でクラブのレジェンドであるジーコは、J1優勝を優先事項に掲げる。(文:ショーン・キャロル)


首位FC東京を追う鹿島アントラーズ


 開幕からJ1の主導権を握り続けてきたFC東京は、シーズンの3分の2を過ぎ、残り10試合となった段階でもまだ首位を守っている。

 だが過去にJ1を制した経験のない彼らは、慣れない立場のままシーズン終盤に突入し、プレッシャーにどの程度対処することができるかはまだ分からない。味の素スタジアムがラグビーワールドカップに使用される関係で、今後の7試合も含めて残り試合のうち8試合をアウェイで戦わなければならないという状況も考えればなおさらのことだ。

 さらに長谷川健太監督のチームが神経を尖らせなければならないのは、彼らの首筋まで迫りつつあるチームが、他ならぬ鹿島アントラーズであるという事実だ。

 日本で最も成功を収めてきたクラブは、2019シーズンをやや不安定な形でスタートさせた。開幕から9試合のうち3試合で敗れ、2試合はドロー。4月半ばにはアウェイでのFC東京戦にも1-3で完敗を喫した。昨季の主力選手のうち5人(西大伍、昌子源、安西幸輝、安部裕葵、鈴木優磨)がチームを去り、クラブのレジェンドである小笠原満男もスパイクを脱いだ今季は、茨城のチームにとって過渡的な1年になりそうだと考えられた。

 だがゴールテープが見え始めたこの時期になって、アントラーズはまだ4つのタイトル全てにチャンスを残している。リーグ戦ではFC東京を十分に捉えられる4ポイント差に位置し、天皇杯ではベスト16進出。ルヴァンカップとAFCチャンピオンズリーグでも準々決勝を控えている。


ジーコが強調するJ1優勝の重要性


 このスケジュールが、今後数週間の鹿島にとって大きな重荷となることは避けられない。大岩剛監督はその負担を軽減するためメンバーのローテーションを余儀なくされる。これまで通算20個のタイトルを獲得してきた鹿島が、さらに4つを加えられる可能性は極めて低いだろう。

 だとしても、鹿島にとって状況は望み通りに進行している。シーズン開始前にジーコが要求した通りの戦いがここまでできているということだ。

「今年の最大の目標は、Jリーグを勝ち取ること。これを絶対に成し遂げるという目標を掲げて、チーム作りを進めていく必要があるでしょう」。2018年半ばにテクニカルディレクターとして鹿島に戻ってきたブラジルのレジェンドは、2019シーズンに向けたクラブのオフィシャルコメントの中でそう述べていた。

「当然、ルヴァンカップ、天皇杯があり、ACLの連覇も目標になります。4つの大きなタイトルがある中で、できるだけ多くのタイトルを獲るということがアントラーズの目指すところではあるのですが、まずはJリーグ。国内での復権を必ずやり遂げることを強調しておきたいです」

 アントラーズがJリーグ草創期に有力クラブとしての地歩を固める上で中心的な役割を果たしたジーコが、J1タイトルを優先事項に挙げるのは当然のことでしかない。国内リーグでの成功こそが、このクラブが地位を築き上げてきた基盤だからだ。


「サッカーはシンプルなスポーツ」


 赤いユニフォームを身に着けるのがどの選手であっても、トロフィーを勝ち取ることに集中する哲学が鹿島には常に染み込んでいる。ガンバ大阪と2-2で引き分けた先週金曜日の試合でもそれは明白だった。

 鹿島のラインナップは2018シーズンのリーグ最終戦を戦ったイレブンからはもはや9人も入れ替わっており、ファーストチョイスのCBコンビである犬飼智也とチョン・スンヒョンも不在だった。それでもいつも変わらぬ粘り強さを披露し、冷静さを保ち続けた鹿島は2度のビハインドから追いついて勝ち点1を獲得。リーグ戦最近11試合で1敗のみと、しぶとい戦いを続けている。

 今後2ヶ月の戦いがより厳しいものとなることは間違いない。リーグ戦のラストスパート5試合では宿敵浦和レッズ、2年連続王者の川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスとの戦いが待ち構えている。

 だがその前にもまだ戦うべき試合は少なくない。タイトル争いはこれからさらに白熱し、無数の紆余曲折を経ていくことになるだろう。フロンターレも、不屈のサンフレッチェも、勢いのある横浜F・マリノスも、北海道コンサドーレ札幌も、まだまだ争いに残っている。

 だがゲーリー・リネカーもかつて言ったように、「サッカーはシンプルなスポーツ。22人が90分間ボールを追いかけ、最後にはいつもドイツが勝つ」ものだ。何が起ころうとも必ずトロフィーを手に入れるドイツ代表の力に言及したものだが、この発言はそのままアントラーズに当てはめることもできる。

 鹿島は過去23シーズンのうち15シーズンで、少なくともひとつはタイトルを獲得している。戦いが終われば、最後に勝利を祝っているのは結局彼らだ。4つの大会でまだ優勝の可能性を残し、着実にギアを上げてきている鹿島は、今年もトロフィーケースに空きを作っておく必要が出てくる可能性が高まっているように思える。そこにまたひとつJ1の優勝楯が並ぶのを、果たしてFC東京は阻止できるのだろうか。

(文・ショーン・キャロル)

【了】


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◆「最後にはいつも鹿島が勝つ」のか? ギアを上げる常勝軍団、過密日程でもチームに染み込む哲学【英国人の視点】(フットボールチャンネル)





◆鹿島、敵地で善戦スコアレスドロー GKクォン奮闘(ニッカン)



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PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法 [ 岩政大樹 ]


<ACL:鹿島0-0広州恒大>◇準々決勝◇第1戦◇24日◇広州

連覇を狙う鹿島アントラーズは敵地で善戦し、強豪広州恒大と引き分けた。

前半は鹿島が時間をかけて攻撃を組み立てる展開が続いたが、MFレオ・シルバらのシュートは枠を捉えられなかった。一方で広州恒大の縦に早いカウンターに苦戦し、30分にはGKと1対1のピンチを迎えたが、鹿島GKクォン・スンテが至近距離からのシュートを弾いて決定機を阻止した。前半ロスタイムには広州広大MFタリスカの強烈な直接FKを浴びたが、ここもクォンの活躍でピンチを切り抜け、スコアレスで折り返した。

後半はホームの広州恒大が攻勢に出て、鹿島は守りの時間帯が続いた。それでも集中した守りで得点を許さず、虎視眈々(たんたん)と一撃を狙った。後半23分には、この日21歳の誕生日を迎えたFW上田を投入。前線でタメを作ることに成功し、攻撃に厚みが出たものの、最後まで得点は奪えなかった。

第2戦は9月18日、カシマスタジアムに広州恒大を迎え撃つ。




◆鹿島、敵地で善戦スコアレスドロー GKクォン奮闘(ニッカン)





◆鹿島、広州恒大に敵地0―0ドロー 頭脳的堅守で4強前進(スポニチ)



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ACL 準々決勝第1戦   鹿島0―0広州恒大 ( 2019年8月28日    広州天河 )


 連覇を狙う鹿島は、第1戦のアウェー広州恒大(中国)戦に0―0で引き分けた。GK権純泰(クォンスンテ、34)を中心にしぶとく守り切り、過去決勝トーナメントで日本勢に全勝してきた相手を完封した。4強入りを懸けたホームの第2戦は9月18日に行われる。
 完全アウェーの敵地で引き分け、第2戦に向けて最低限の結果を残した。気温35度、まとわりつくような湿気。MF三竿が「今までで一番キツかった」と話す気候の中で、ゴールを割らせなかった。 

 相手は中国国内リーグ首位の強豪。23試合でリーグ最多54得点と、元バルセロナのMFパウリーニョらを中心に屈指の攻撃力を誇る。枠内シュートはチームの倍の6本を放たれたが、完封。好セーブを連発したGK権純泰は「無失点でアウェーの試合を終えられて少し満足している」と振り返った。 

 一方で攻撃陣は不発だった。体力を消耗してオープンなスペースが生まれた後半は、この日が21歳の誕生日だったFW上田が途中出場。MF土居のスルーパスに抜け出してゴールに迫ったが、GKのセーブに阻まれた。 

 4強入りを懸けた第2戦は来月18日に行われる。中国勢とのホームでの対戦は9勝1分けと無敗を誇る。「GK含めディフェンス陣が頑張ってくれた。第2戦では攻撃陣が応えたい」とFW伊藤。本拠で下し、連覇へ突き進む。

 ▼鹿島大岩監督 アウェーゴールを一つ取りたかったが、この過酷な状況で選手はよくやってくれた。




◆鹿島、広州恒大に敵地0―0ドロー 頭脳的堅守で4強前進(スポニチ)





◆鹿島 ACL4強へ“苦手”敵地で価値あるドロー 守護神クォン・スンテが好守連発(スポニチ)



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ACL決勝トーナメント準々決勝第2戦   鹿島0-0広州恒大 ( 2019年8月28日    中国・広州 )


 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦が28日行われ、鹿島はアウェーで広州恒大(中国)と0―0で引き分けた。韓国代表GKクォン・スンテがピンチで好守を連発するなど活躍。第2戦は9月18日にカシマスタジアムで行われる。
 鹿島はケガから復帰したMFレオ・シルバが7月13日の仙台戦以来となるスタメン出場。MF三竿健とともに4-4-2のダブルボランチに入った。一方、広州恒大はスタメンに今夏、3年ぶりに復帰したブラジル出身の中国代表FWエウケソンや元ブラジル代表FWタリスカ、スペイン1部バルセロナなどでも活躍していたブラジル代表MFパウリーニョら“ブラジル人トリオ”そろい踏みで臨んだ。

 試合はMFレオ・シルバやMFセルジーニョらが際どいミドルシュートを放つもゴールならず。ホームの大声援を背に勢いに乗る相手の攻撃を受ける展開が続く。すると前半30分、FWタリスカにミドルレンジから振り向きざまのダイレクトボレーを浴び一瞬ヒヤリとするがGKクォン・スンテの正面だったため、ここは守護神が落ち着いてパンチングでセーブ。直後、中国代表FW韋世豪(イ・セゴウ)に裏へ抜け出されGKと1対1のピンチとなるもクォン・スンテがビッグセーブを見せ、0-0のまま後半へ。

 GKクォン・スンテは後半も活躍。同22分にはペナルティーエリア内でFWエウケソンと1対1となるも、果敢な飛び出しでシュートを防ぎ無失点。同43分にはMF白崎が右足でミドルシュートを狙うも惜しくもクロスバーに当たりゴールならず。貴重なアウェーゴールは奪うことができなかったが、過去1度も勝利したことがない“苦手”の敵地で引き分け、ホームで行われる第2戦へ臨むことになった。





◆鹿島 ACL4強へ“苦手”敵地で価値あるドロー 守護神クォン・スンテが好守連発(スポニチ)





◆鹿島大岩監督「選手はよくやった」敵地でドロー(ニッカン)



大岩剛 Go.Oiwa


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<ACL:広州恒大0-0鹿島>◇準々決勝第1戦◇28日◇広州

敵地に乗り込んだ鹿島アントラーズは広州恒大(中国)に0-0と価値ある引き分けに持ち込んだ。

ヒーローはGKクォン。相手FWとの1対1では至近距離からのシュートをはじき、チームメートの甘いプレーには鬼の形相でゲキを飛ばした。チーム全体としても守備では集中を切らさず、大岩剛監督は「アウェーゴールを取りたかったけど、過酷な状況の中で選手たちはよくやってくれた」と、連戦を感じさせないパフォーマンスをたたえた。

攻めては後半43分にMF白崎のミドルシュートがバーに直撃する惜しい場面もあったが、この日は全体的にシュートを枠に飛ばせなかった。それでも鹿島は広州恒大に敵地で過去2戦2敗、日本勢としても1勝3分け10敗と苦戦してきた。引き分けは悪くない結果だ。アジア連覇へ、9月18日の第2戦に弾みを付けた。







◆鹿島大岩監督「選手はよくやった」敵地でドロー(ニッカン)





◆王者鹿島、アジア連覇へ“必勝パターン”継続! 大観衆アウェーで広州恒大とドロー(ゲキサカ)



土居聖真 Shoma.Doi


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[8.28 ACL準々決勝第1戦 広州恒大0-0鹿島 広州天河]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は28日、準々決勝第1戦を行い、鹿島アントラーズは大観衆が詰めかけた敵地で広州恒大(中国)と対戦した。時間帯によって主導権が入れ替わる熱戦は0-0で引き分け。鹿島は9月18日、ホームで第2戦を行い、勝てば準決勝進出が決まる。

 アジア連覇に向けて優位に立ちたい鹿島は23日に行われたJ1第24節G大阪戦(△2-2)から先発3人を変更。DF犬飼智也、DFチョン・スンヒョン、MFレオ・シルバが新たに入った。ホームの広州恒大はブラジルからの帰化選手として中国代表入りを果たしたFWエウケソン、元バルセロナのMFパウリーニョらが先発した。

 通算対戦成績では2勝2敗の五分。これまでは互いにホームチームが勝利してきた中、鹿島にとっては負けだけは避けてホーム第2戦に臨みたいという一戦。前半4分、左サイドを攻め込まれてクロスを上げられたが、左サイドバック起用のDF町田浩樹が空中戦に競り勝ち、最初のピンチを難なく逃れた。

 すると前半8分、カウンターから右サイドをFWセルジーニョが右サイドを攻め上がり、横パスを受けたレオ・シルバが強烈なミドルシュート。ボールは枠を外れたが、相手プレッシングをうまくかわした鹿島がチャンスを迎えた。対する広州恒大は12分、FWヤン・リーユーのクロスにパウリーニョが合わせたが、枠に飛ばなかった。

 前半15分すぎ、広州恒大はMFジェン・ジーとエウケソンがミドルレンジから立て続けに狙うもGKクォン・スンテががっちりセーブ。23分にはFW伊藤翔のポストワークからペナルティエリア内に抜け出したセルジーニョが左足で狙ったが、わずかにゴール右に外れた。

 広州恒大は前半30分ごろ、MFアンデルソン・タリスカ、ヤン・リーユーが次々に決定機を迎えるも、やはりクォン・スンテが立ちはだかる。アディショナルタイムにはゴール左斜め前からのFKをタリスカーが狙ったが、ここでもクォン・スンテが冷静に守り、やや劣勢の前半をスコアレスで終えた。

 後半立ち上がりは鹿島が押し込み、セルジーニョがまたしても惜しいシュートを披露。後半13分にはMF白崎凌兵のヘッドが広州恒大の守備陣を襲ったが、わずかにゴール上に外れた。17分、ドリブルで相手をかわしたMF土居聖真のシュートはGKゾン・チョンの正面に飛んだ。

 後半22分、鹿島は大きなピンチ。カウンターから右サイドを抜け出したタリスカのクロスは軌道が変わり、ファーサイドのエウケソンに流れてしまう。しかし、ここも絶妙なタイミングで反応したクォン・スンテが好セーブ。鹿島は直後、FW伊藤翔に代わってこの日が21歳の誕生日のFW上田綺世を投入した。

 後半24分、鹿島はセルジーニョのクロスに白崎がダイレクトで合わせたがGK正面。MF小泉慶に代わってDF永木亮太を入れた直後の29分、上田が敵陣ゴール前で倒されてFKを獲得。しかし、セルジーニョのキックは大きく外れた。37分、土居のクロスに合わせた上田のヘッドも惜しくも外れた。

 高温多湿の気候からかお互いに出足が遅くなりつつある中、終盤の主導権を握ったのは鹿島。しかし後半39分、スルーパスに抜け出した上田の決定的シュートはGKに阻まれた。42分、白崎のシュートはクロスバーに当たると、鹿島は最後にMF名古新太郎を入れたが、そのままスコアは動かずタイムアップを迎えた。

 前回大会では第1戦のホームで先勝し、第2戦のアウェーでリードを守り切るという確固たるスタイルを続け、初の頂点まで辿り着いた鹿島。今大会の準々決勝では第1戦をアウェーで戦うことになり、そのルーティーンは崩れたものの、「ホームで勝てば突破」という“必勝パターン”で第2戦に臨む。




◆王者鹿島、アジア連覇へ“必勝パターン”継続! 大観衆アウェーで広州恒大とドロー(ゲキサカ)





◆AFCチャンピオンズリーグ2019 準々決勝 第1戦(オフィシャル)



クォン・スンテ Kwon Sun-tae


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2019年08月28日(水) 20:00キックオフ 広州天河体育中心体育場

【入場者数】39,998人 【天候】Clear、 気温33.0度、 【ピッチ】
【主審】ABDUL RAHMAN AL-JASSIM(QATAR) 【副審】TALEB SALEM AL-MARRI(QATAR) 【副審】SAOUD AHMED ALMAQALEH(QATAR) 【追加副審】KHAMIS MOHAMED AL-MARRI(QATAR) 【追加副審】KO HYUNGJIN(KOREA REPUBLIC) 【第4の審判員】YOUSUF AREF M A AL-SHAMARI(QATAR)


AFCチャンピオンズリーグ 準々決勝 第1戦

アウェイの第1戦はスコアレスドロー。勝負はホームの第2戦へ

ACL準々決勝 第1戦、アントラーズは広州恒大とアウェイで対戦した。立ち上がりから両チームともにリスク回避を強く意識した展開となったが、アントラーズはカウンターから数多くのチャンスをつくる。しかし、アウェイゴールを奪うまでには至らず、第1戦はスコアレスのまま試合終了を迎えた。

5日前のG大阪戦。前半33分に先制点を奪われる苦しい展開となったが、44分にセルジーニョがゴールを奪い、前半のうちに同点に追いついた。後半に入ると、58分に伊藤翔が勝ち越し点を奪い、逆転に成功。このまま勝利を掴み取りたいアントラーズだったが、73分に一瞬の隙を突かれてPKを献上してしまう。これをパトリックに決められ、2-2の引き分けに終わった。

試合後、指揮官は悔しさを滲ませながら「非常に残念な失点の仕方だったので、そこをしっかりと修正しなければいけない。あとは、勝ち切るところ」と話した。だが、すぐに「オープンな展開で予想通りだったが、そこで仕留めるところをもう少し突き詰めていきたい。次のACLに向けて、しっかりリカバリーしていきたい 」と語り、間近に迫るアジアの戦いを見据えていた。

試合翌日、チームは休むことなくトレーニングを再開。まずは、リカバリーメニューをこなし、アウェイでの第1戦に向けて、準備を進めた。そして、日曜日の夜には広州へ移動し、月曜日から現地で調整を行った。

試合前日、公式会見に出席した指揮官は、「アウェイで第1戦を迎えるが、良い形でホームへ帰るための試合をしたいと思う。しっかりとした守備。そしてアウェイゴールを奪うこと。これらをしっかり頭に入れて、明日のゲームに臨みたいと思う」と語った。第1戦と第2戦を合わせたゲームマネジメントが求められる。まずは守備から、それからアウェイゴールを目指すことを選手たちと確認した。



迎えた試合当日。キックオフ約1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から小泉、チョンスンヒョン、犬飼、町田が入る。ボランチは三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右にセルジーニョ、左に白崎、前線は土居と伊藤翔が2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、内田、小池、関川、永木、名古、上田が座った。



試合会場の広州天河体育中心体育場は、日が暮れてからも、気温は高いままだった。消耗戦を覚悟しなければならない。これまで以上にゲームマネジメントに気をつけて試合に臨んだ。





試合はアントラーズのキックオフで始まった。立ち上がりは、広州がボールを握り、アントラーズはセットした状態で守備を行う展開となる。







最初のチャンスは8分、アントラーズが相手のミスからカウンターを発動させる。白崎、土居、セルジーニョと繋いで、最後はレオ シルバがシュート。これは惜しくも枠を外れた。



12分、今度はアントラーズにピンチが訪れる。右サイドからヤン リーユーに低いクロスを入れられると、ニアサイドでパウリーニョに合わせられる。だが、シュートは枠を外れ、失点には至らなかった。

なかなかシュートを打てなかった広州はこの1本で勢いづき、14分、16分と立て続けにシュートを打ってきた。だが、これはどちらも守護神クォンスンテが安定したセービングでゴールを守り、失点を許さない。



劣勢の時間帯を耐え凌いだアントラーズは、攻勢に転じる。広州の間延びした守備ライン、特にアンカーの脇に空くスペースを狙って、チャンスをつくった。22分には守備ブロックの間でボールを受けたセルジーニョがシュート。25分には寄せの甘くなったバイタルエリアからレオ シルバがシュートを放つ。どちらも得点の可能性を感じさせるプレーだったが、惜しくもゴールには至らなかった。













試合は前半終盤に突入。すると、今度は広州が主導権を握る。30分には、遠い位置からタリスカが強烈なロングシュート。31分には、タリスカから出されたアバウトな裏へのボールに、ウェイ シーハオが抜け出し、ペナルティエリア内からシュートを打たれる。34分には、合わせられれば1点という鋭いクロスをジェン ジーに入れられてしまう。だが、ゴール前でクォンスンテが冷静に対処し、ゴールを許さなかった。









さらに、前半終了間際の45分。アントラーズはゴール正面、ペナルティエリア手前でファウルを犯してしまう。キッカーはタリスカ。左足で放たれた強烈なシュートは、ゴール右隅へ飛んだが、これも守護神クォンスンテが見事なセーブでゴールを死守し、チームを救った。



守護神の活躍が目立った前半はこのまま0-0で終了。試合の流れが目まぐるしく入れ替わる展開となった。



後半立ち上がりは、どちらも互いの様子を探りながらプレーし、少し落ち着いた展開となる。



後半最初のチャンスは58分に訪れた。土居がペナルティエリア右外からクロスを入れると、ファーサイドで白崎がヘディングシュート。ゴールに迫ったが、これは惜しくもクロスバーを超えた。





61分にもアントラーズのチャンス。バイタルエリアでボールを回し、土居がペナルティエリア左からシュート。だが、これはボールに力が伝わらず相手GKにキャッチされた。







67分、こう着状態を打開すべく指揮官が動く。伊藤に代えて上田をピッチへと送った。上田はこれがACL初出場となった。





69分にも再びアントラーズのチャンス。右サイドのセルジーニョから送られたクロスを白崎がペナルティエリア手前からシュート。しかし、これは相手GKの正面に飛び、得点には至らない。





緊迫感が張り詰める試合展開が続いていたが、時間の経過とともに広州の陣形が間延びし、攻守の入れ替わりは、激しくなっていく。



71分、アントラーズは2人目の選手交代。小泉との交代で永木をピッチへ送る。途中から入り、攻撃のアクセントとなっていた広州のガオ リンへの警戒を強めた。





アウェイゴールが欲しいアントラーズは、最後まで攻撃的な姿勢を崩さない。81分、84分には途中出場の上田がペナルティエリア内でシュート。だが、ゴールネットは揺らせない。









88分には、この試合初めてのコーナーキックを獲得。ショートコーナーを選択すると、レオ シルバからのパスを受けた白崎がペナルティエリア手前からドライブ回転のシュートを放つ。しかし、これは惜しくもゴールバーに当たり、得点は奪えなかった。



90分、アントラーズは最後の選手交代を行う。白崎に代わって名古を投入。

しかし、最後まで得点を奪うことは出来ず、このまま第1戦終了を告げるホイッスルが鳴った。スコアは0-0。アウェイゴールこそ奪えなかったものの、無失点という結果で第2戦を迎えることとなった。



第2戦は9月18日(水)と少し間隔が空く。それまでの間、アントラーズは複数の大会を跨いだ過酷な連戦を戦わなければいけない。まずは、すぐに中3日で明治安田J1第25節・清水戦が控えている。我々の目標は全冠達成。目の前の試合にすぐ意識を切り替える必要がある。悲願の全冠達成に向けて、チーム一丸、総力を結集して、限られた時間で最善の準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・上田がACL初出場
・小泉が今季ACL初出場

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


広州恒大:ファビオ カンナバーロ


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に過酷な状況の中での試合だった。アウェイゴールを取るつもりでやったが、残念ながら0-0に終わった。ホームに帰って、しっかり勝ち切る準備をしていきたい。

Q.無失点で終えたチームの評価は?また、手ごたえを感じた部分は?

A.相手の外国籍選手への対応には、非常に注意力を要した。選手たちは、そこの対応をよくやってくれたと思う。“いい守備からいい攻撃へ”というスタンスで試合に入った。ゲームの中で、そのようなシーンがたくさん出た。そこの部分は評価している。守備だけではなく、攻撃もいい形で出来ていた。得点に結びつけるというところは、次の第2戦に向けて、改善していきたい。

Q.第1戦が0-0という結果をどのように見ているか?

A.0-0というスコアは悪くないと思う。第2戦では、ホームで我々のアドバンテージを活かして、しっかりと勝ち切りたい。

Q.広州恒大の外国籍選手のことについて言及していたが、パウリーニョ選手に対してはどのような対策をしていた?

A. スペースを見つける眼や2列目からゴール前に入っていく鋭さというところのレベルが非常に高い選手。絶対にマークを外さないことを徹底してやっていた。

広州恒大:ファビオ カンナバーロ
引き分けとしては、0-0という結果を良しとしたい。(アウェイゴールを与える)2-2よりはずっといい。アントラーズは得点を狙っていたが、それを抑えることができた。ただ我々にも問題があり、最善の結果を得ることはできなかった。攻撃面だけではなく、守備でもアントラーズは強固だった。何度か決定機を作ることができたが、結果的には彼らの守備力を上回ることができなかった。


選手コメント

[試合後]

【三竿 健斗】
最近、チーム全体としてコンパクトさを保つことは自信をもって出来ていた。アウェイを乗り切るうえで、一体感が必要だと思っていたし、この一体感がチームの良さ。アウェイゴールをとりたかったけれど、失点をゼロで抑えられたことは、次の残り90分に繋がると思う。

【上田 綺世】
気温の違いはあったが、全然戦えるということは実感できた。もっと得点に貪欲になって、チーム全体としてやっていきたい。アウェイでこの結果は決して悪くないと思う。次、ホームで勝つことが大事になる。

【クォン スンテ】
この暑さのなかでも、勝たなければいけないというのは意識していたが、無失点でアウェイの試合を終えたことには、満足している。みんなが試合の重要性を理解していたので、中国のサポーターの応援で声が届かない場面があっても、なるべく簡単な言葉で伝えたり、声をかけずとも、みんなの意識の高さで乗り越えられた。次はホームで勝って、準決勝に進みたい。

【伊藤 翔】
結果的には悪くはなかった。欲を言えばアウェイゴールも欲しかったが、(今日の気温だと)後ろから駆け上がっていくプレーは厳しかった。失点しなかったことは、DF陣とGK含め、頑張ってくれた。第2戦で攻撃陣がその頑張りに応えたい。第1戦で試合をやっていくなかでヒントはみつけられたので、第2戦で活かしていきたい。

【白崎 凌兵】
個人的にチャンスがあったけど、決められなかったところは、ホームで取り返すしかないと思う。次はホームでやれるので、しっかり勝つこと。たくさんのサポーターの方が来てくれると思うので、その環境で自分たちがホームでやるメリットを感じて、得点をとって勝つということだけに集中したい。

【小泉 慶】
みんなでカバーし合って助け合いながら出来ていた。今日はスンヒョンが自分の近くにいて、すごく助けてもらっていた。健斗にしろ、セルジーニョにしろ、みんなでボールを取るということを意識してやれていた。




◆AFCチャンピオンズリーグ2019 準々決勝 第1戦(オフィシャル)


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