日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年4月19日火曜日

◆鹿島への思いを胸に…東京学芸大の俊足ルーキー色摩雄貴、2ゴール演出で初勝利に貢献(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20160418/432362.html



 快晴に恵まれたフィールドに、初勝利の喜びが広がった。16日に行われたJR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦2部 第3節で、東京学芸大学は関東学院大学に3-0と快勝。集中応援日に指定された一戦で3ゴールを決め、会心の白星を収めた。

 ベンチで勝利の瞬間を見届けたFW色摩雄貴は、1年生として唯一、先発メンバーに名を連ねていた。開幕節から3試合連続でスターティングメンバー入りを果たした背番号30は、44分にチーム2点目となるオウンゴールを演出し、54分にはMF堀大貴の3点目をアシスト。「このままスタメンをキープして、チームに貢献していきたいです」と充実感を漂わせた。

 開幕2試合で1分け1敗と苦しいスタートとなった東京学芸大。1年生ながら開幕スタメンを勝ち取った色摩は「中央大戦では緊張や戸惑いはありましたけど、やっていくうちに自分のプレーを出せたのではないかと思います」と一定の手応えを掴みつつ、大学サッカーでの初陣でフル出場を果たした。しかし、第2節の神奈川大戦では「大学サッカーのレベルの高さを感じました。プレッシャーがすごく速くて…」と、悔しさを味わった。チームも自身も2試合連続無得点に終わり、奮起を期して臨んだ第3節。2ゴールに絡む活躍で、3-0とリードした62分に途中交代でピッチを退いた。

「1、2試合目はチームとしてあまりうまくいっていない感じで、自分もあまり(プレーに)絡めていませんでした。今日は(先発)メンバーが替わってFWに背の高い選手が入ったんです。そのまわりで良い形でセカンドボールを拾うことができたのではないかと思います」

 開幕2試合では同じ先発11人を起用した檜山康監督だが、今節では2人を入れ替え、FWの一角には増田侑也を指名。空中戦を繰り返して起点となる背番号9のまわりを駆け回った色摩は、「アントラ(ーズユース)でも垣田(裕暉、現鹿島)と組んでいたので、その時のイメージでやっていました」と、神出鬼没に顔を出してボールを触ることで攻撃のリズム構築に貢献した。また、時に低い位置でパスを引き出し、持ち前のスピードを活かした突破と前線からのプレスで存在感を見せる。そして44分、左サイドの高い位置でボールを収め、オーバーラップしたDF冨澤右京とのパス交換から相手のオウンゴールを誘うと、54分には右サイドの背後を取って正確なクロスボールを上げ、堀のゴールをアシストした。

 ルーキーながら出場機会を掴み、大学サッカー3試合目でゴールにつながる結果を出した色摩。上のコメントにもあるように、俊足を誇るアタッカーは昨シーズンまで鹿島アントラーズの下部組織でトレーニングを積んだ。ジュニアユースつくばを経てユースに昇格し、高校2年時にはJユースカップ優勝、3年時には高円宮杯U-18プレミアリーグEAST初優勝、チャンピオンシップ初制覇、アジア・チャンピオンズ・トロフィー(ACT)優勝を果たした。トップチーム昇格は叶わなかったものの、スーパーサブとしてピッチに立ち、爆発的なスピードで繰り出されるドリブル突破は印象的で、その名前を覚えている鹿島サポーターも少なくない。

 タッチライン際でボールを受けてドリブルを仕掛ける姿が数多く見られたユース時代を経て、色摩は今、当時とは異なる役回りで成長を遂げようとしている。「アントラーズの時はサイドに張っていて“ボールをもらってから勝負”という感じでした。今は(檜山)監督から『自由にやってくれ』と言われていて、攻撃の起点になることが役割です。やりがいはありますね」。大学ではまだ3試合目だが、プレーエリアが広がっている印象を受ける。後半に入ってからは重点的に右サイドに流れ、3点目のアシストにつなげた。「相手の左サイドバックが試合にあまり入れていない印象だったので、前半でそれを見極めて、後半は右サイドに流れてみたんです」と、色摩は納得の表情を浮かべていた。

 大学サッカーでの歩みを始めた色摩。「本当に、それを目標にしています」と力を込めたように、胸の中には“アントラーズに戻る”という強い思いがある。垣田、DF町田浩樹、MF平戸太貴、MF田中稔也と同期4人がトップチームへの昇格を果たした中、「悔しさもあったけど、本当にお世話になったチームですし、期待してくれている人たちもいると思うので、また(アントラーズで)プレーできるようにしたいです」と、再び鹿島のユニフォームを纏う将来をイメージしていた。

「3試合連続でスタメンで使ってもらえましたけど、まだまだ貢献できていないので、監督やチームの期待に応えていけるように」と、色摩はさらなる活躍を誓った。1部昇格を目指すチームで輝きを放つことができるか、注目したい。

取材・文=内藤悠史

◆【ナビスコ杯】鹿島・伊東らニューヒーロー賞得票上位11人を発表!(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160418-OHT1T50108.html

 Jリーグは18日、ナビスコ杯の予選リーグ第3節終了時点での「ニューヒーロー賞」の報道関係者による投票途中集計結果(上位11人)を発表した。同賞の対象選手は大会開幕時(3月23日)に23歳以下の選手で、過去の受賞選手は対象外。上位選手11人は次の通り(得票順ではない)。

 MF茂木駿佑(仙台)、DF伊東幸敏(鹿島)、MF江坂任(大宮)、DF中山雄太(柏)、MF長谷川竜也(川崎)、FW富樫敬真(横浜M)、MF神谷優太(湘南)、MF小塚和季(新潟)、DF石田崚真(磐田)、MF小林成豪(神戸)、MF鎌田大地(鳥栖)

 予選リーグから準決勝までの各試合会場における報道関係者の投票をもとに、Jリーグチェアマンを含む選考委員会において、選出される。

◆1FCケルン大迫、途中出場で流れ変え逆転勝ち呼ぶ(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20160418-OHT1T50137.html

 ◆ドイツ・ブンデスリーガ 第30節 マインツ 2-3 1FCケルン(17日、マインツ)

 【マインツ(ドイツ)17日=鷲見由希子】FW大迫勇也(25)の1FCケルンは17日、FW武藤嘉紀(23)のマインツと敵地で対戦し、0-2から後半3得点を挙げて3-2で逆転勝利を収めた。風邪の影響でここ2試合を欠場していた大迫はベンチスタート、後半15分から途中出場した。武藤は右ひざの治療で帰国中のため欠場した。

 大迫は3試合ぶりのメンバー入り。風邪で40度近くの熱が5日間続いていたという。体調は完全でなかったが、大迫とMFヨイッチが投入されたことでチームが好転し、逆転勝ちにつながった。大迫は「なかなか勝ち点を拾えない状況で消極的な形(5バック)で、難しい場面はあった。流れを変えることから始まって、そこから点を取る風にしないといけないと話した。

 1FCケルンは4試合ぶりの白星で10位に浮上。「下(残留争い)を気にしてもだめだと思う。目の前の試合を頑張るしかないが、今日勝ち点3を取れたことでチームとして前に行く勢いになると思う」と残り4試合となったリーグ終盤戦へ気合を入れ直していた。

◆独紙評価:「攻撃を活性化」で「逆転勝利に貢献」、大迫に好評価(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?187633-187633-fl



 ケルンFW大迫勇也は、17日に行われたマインツ戦での活躍が高い評価を受けている。途中出場で「攻撃を活性化した」と、一部のドイツメディアで好印象を残した。

 17日のマインツ戦に大迫は60分から途中出場。FW武藤嘉紀が長期離脱中のマインツに2点を先行される難しい展開となるが、大迫とMFミロシュ・ヨイッチの投入から反撃が始まる。64分にMFマルセル・リッセが決めたゴールを皮切りに3点を奪い、3-2の逆転勝利を収めた。

 大迫は直接ゴールに絡んでいないものの、ドイツメディアは高い評価が目立った。『ビルト』は得点者らと同じ「2」のチーム最高タイ評価をつけると、地元メディアの『ケルナー・シュタットアンツァイガー』はチーム2位タイとなる「2.5」の採点。「ケルンの攻撃を活性化した」と称賛している。

『エクスプレス』は、「逆転に貢献した」として、2位タイで「3」の評価。ケルン全体の採点が低めだった『キッカー』は「3.5」でチーム平均だった。

 ケルンはこの試合までの8試合でわずか1勝と苦しんでいただけに、マインツ戦で交代出場した大迫にとっては良いアピールになったはずだ。発熱で2試合を欠場していた大迫。次節ダルムシュタット戦で、ホームゲーム9試合ぶりの先発出場があるかもしれない。

(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

◆逆転劇の原動力に…独紙、ケルン大迫を高評価「試合の流れを変えた」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160418/432426.html



 ブンデスリーガ第30節が15日から17日にかけて行われ、FW大迫勇也所属のケルンは、17日の試合でFW武藤嘉紀が所属するマインツと対戦した。

 残り30分を切った時点で2点のビハインドを背負っていたケルンだったが、ドイツ人MFマルセル・リッセ、セルビア代表MFミロシュ・ヨイッチ、フランス人FWアントニー・モデストが立て続けにゴールを挙げ、3-2の逆転勝利を飾った。

 大迫は2点を追う60分から出場すると攻撃の起点となり、チームの逆転に大きく貢献した。一方、負傷により戦線離脱中の武藤はベンチ入りメンバーから外れた。

 ケルン地元紙『Koelner Stadt-Anzeiger』は、「ヨイッチと大迫が結果を残し、モデストが輝く」とのタイトルで試合後の採点と寸評を掲載。寸評では「60分に投入されると、ケルンの攻撃に息を吹き返させた」と大迫のパフォーマンスを称え、「2.5」の高い点数を与えた。(最高1点、最低6点)

『EXPRESS』紙も、採点こそ「3」の平均点となったが、「試合の流れを変えることに貢献」と、こちらも逆転劇の原動力となった大迫のパフォーマンスに高い評価を与えた。

 日本代表MF長谷部誠の17位フランクフルトは、16日の試合で4位レヴァークーゼンに0-3で完敗。入れ替え戦出場となる16位ブレーメンとの勝ち点差は1から4に広がり、手痛い敗戦となった。

 ボランチでフル出場した長谷部に対し、地元紙『Frankfurter Rundchau』は「4」に相当する「So lala(=まあまあ)」の低い採点をつけたが、寸評では「大きなアクションもなく目立たなかったが、働き蜂のごとく勤勉だった」と、ハードワークに合格点をつけた。

 さらに、「彼には1ボランチの方が合っているようで、後半より前半の方が存在感はあった」と、今シーズンは複数のポジションをこなすことを強いられている長谷部にとって、本職こそ最も持ち味を出せるとの見方を示した。

 24日に行われる次節では、フランクフルトがケルンをホームに迎える。

◆熊本・大津高の先輩植田の涙から刺激…筑波大MF野口航、「特別な思いで」2戦連発弾(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20160418/432343.html


 右サイドからのクロスに飛び込み、冷静にゴールネットを揺らす。得点に至るプレーは前節と似た流れだった。だが、今節でのゴールにはいつになく「特別な気持ち」が込められていた。14日に故郷を襲った大地震、それから3日後に予定された試合。連日続く地震と伝えられる被災地の状況に心を痛めながら、それでも「いつもどおりの」準備を進めてピッチに立つ――。2試合連続ゴールを決めた筑波大学MF野口航は「懸ける思いはあった」と、言葉を選びながら試合を振り返った。

 強風が吹き荒れた17日、JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦1部 第3節が味の素フィールド西が丘で開催された。筑波大は専修大学と対戦し、1-1で引き分け。47分、右サイドからのクロスに反応し、ゴール前でのこぼれ球に詰めてゴールネットを揺らしたのが野口だった。

「前節でも右サイドからのクロスに合わせていたので、今日も“走り込めば何かが起きる”と思って、仲間を信じて走り込みました。良い感じにこぼれてきて決めることができましたね。(ボールがこぼれてきた時には)“もらった”と思いました」

 そう言って笑顔を見せた野口。「冷静に相手GKの位置を見て、空いているところに蹴り込めたので良かったと思います。GKが前に来ていたので、“どっちが先に触るか”という感じで、スライディングで押し込みました」とゴールシーンを振り返った後、静かに言葉を紡いだ。

「地元が地震に遭って、友達や知り合いが大変な状況にある中で、自分はサッカーをできる状況にある。いつもとは違う、特別な気持ちはありました」

 1週間前、9日に行われた第2節で、筑波大は慶應義塾大に2-1で競り勝った。62分、右サイドをオーバーラップしたDF浅岡大貴のクロスに飛び込み、決勝点を挙げたのが野口だ。2年ぶりに臨む1部での戦い、その2試合目で初勝利を収め、FW中野誠也は「ホッとした気持ちです」と話していた。安堵と喜びに包まれる中、連勝を目指して次節への準備を進めていく筑波大の選手たち。そんな中で、野口の故郷を大地震が襲った。

 大分県大分市出身で、高校時代は熊本県の大津高で3年間を過ごした野口。鹿島アントラーズのU-23日本代表DF植田直通やファジアーノ岡山の同FW豊川雄太らの1年後輩にあたる。故郷の被災を受け、プレーへの集中が難しい時間が続く中、野口は「僕だけじゃないので。先輩でもJリーグの試合に出ている方がいましたし」と、ピッチに立った先輩たちの姿に刺激を受け、発奮していた。

 野口がピッチに立つ前日の16日には、植田が試合後に涙を見せる場面があった。鹿島の一員として、明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第7節の湘南ベルマーレ戦を3-0の快勝で終えると、インタビューで故郷への思いを問われ、声を詰まらせた。

 その映像を見たという野口は「刺激をもらえたというか、一緒に高校時代にプレーさせてもらった先輩ですし、あの涙を見て思うことはすごくありました。涙もろいけど我慢するタイプなので、あの直通くんがあそこまでなるということは、かなり強い気持ちがあったのだと思います」と、先輩の思いを慮っていた。

「(先輩たちと)やっているカテゴリーは違うけど、“負けないように頑張ろう”と思って臨みました」と、強い思いを胸にピッチに立った野口。「“点を取ろう”と思っても(実際に点を)取れるタイプではないので」と冗談めかして話しつつ、「良い感じで自分の前にこぼれてきたので、“何か”があったのかなと思います。素直に嬉しかったです。懸ける思いはあったので」と、喜びを語った。

「(出身地の大分県は)今回の地震では結構揺れたみたいです。高校は熊本で、自分が3年間を過ごした場所もひどい感じなので…。家族や友達とも連絡は取れましたけど、家の中もめちゃくちゃだし避難をしているので、思うところはいろいろとありました。特別な思いはありました」

「連絡を取ると、自分が週末に試合を控えていることをみんなが知っていたので、大変な状況の中でも『頑張って』と逆に僕が激励されたんです。“頑張らないとな”と強い気持ちを持ってプレーしました。ゴールを決めることができたのは良かったです」

 身長166センチメートルの小柄なアタッカーは、「特別な思い」をゴールという形で示してみせた。ただ、チームは終盤の失点で同点に追いつかれ、勝利を逃している。野口は「自分のゴール云々よりも勝ち切れなかったことが悔しいです。勝ち切れないことがチーム全体の甘さだと思います」と繰り返し、さらなる奮起を誓った。

 筑波大は次節、23日に川口市青木町公園総合運動場で明治大と対戦する。野口は「勝つだけです。一度(2部に)降格しているチームなので、勝ち切る重要性をみんなが感じていると思う。何があっても勝ちに徹したいです」と力を込め、スタジアムを後にした。

取材・文=内藤悠史

◆物資届けた!植田ら鹿島有志6選手“強行日程”で熊本アシスト(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/04/19/kiji/K20160419012429300.html

熊本で被災地支援活動を行った鹿島DF植田

 鹿島のU―23日本代表DF植田直通(21)、元日本代表MF小笠原満男(37)ら6選手が18日、大地震の起こった熊本で被災地支援活動を行った。同県宇土市出身の植田らは菊池郡大津町の大津中などを訪れたもよう。熊本出身の選手として、11年東日本大震災での被災クラブの一員として立ち上がった。

 居ても立ってもいられなかった。クラブ関係者によれば、植田は17日の練習後、強化部に「(熊本に)行かせてほしい」と、直談判。クラブ側も余震が続くことから「くれぐれも安全第一で」ということを条件に、18日のオフに現地で被災地支援活動を行うことを許可した。岩手県大船渡市出身で東日本大震災を経験した小笠原、選手会長のDF西を含めた有志6人は17日中に成田空港から空路で福岡入り。現地でレンタカーを3台ほど借りて分乗し、空いたスペースに救援物資を詰めるだけ詰め込んで、陸路で熊本入りしたという。

 熊本出身の植田は16日の湘南戦後、故郷を思い涙を流し「熊本のためにできることがあれば、何でもやりたい」と話していた。それを早くも実現した形だ。「熊本空港は閉鎖されているし、今、僕が行っても邪魔になるだけ」とも話していたが、地震発生翌日に「何でも協力するから言ってくれ」と言われていた小笠原とともに現地に行く方法を模索。被災者の避難所に指定されている大津町の大津中などを訪れ、物資を支援したもようだ。

 植田らはこの日のうちに鹿島に帰り、19日の練習には参加する予定。強行日程のため肉体的、精神的な疲労が、24日に行われる柏戦へ影響することも心配される。それでも「僕にはサッカーしかないんで」という植田。故郷で今も厳しい状況に立たされている人たちのためにも、へこたれてはいられない。

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