鹿島アントラーズは7日、レネ・ヴァイラー監督(48)との契約解除を発表した。
クラブの発表によると、「フットボールにおける現状と今後の方向性について協議した結果、双方合意のもと契約を解除することとなりました」とのこと。ドラガン・ムルジャ コーチ、マヌエル・クレクラー フィジカルコーチについても、契約解除となる。
ヴァイラー監督は、スイス出身でシャフハウゼン、アーラウで指揮。その後、ドイツのニュルンベルク、ベルギーのアンデルレヒトと指揮を執り、スイスのルツェルンの監督に就任。2019年からエジプトのアル・アハリを指揮していた。
2016-17シーズンはジュピラー・プロ・リーグで優勝し、年間最優秀監督賞を受賞。2019-20シーズンはエジプト・プレミアリーグを制し、ここでも年間最優秀監督賞を受賞。アンデルレヒト時代にはチャンピオンズリーグ(CL)でも指揮を執っている。
現役時代はスイス国内でプレーし、ヴィンタートゥール、アーラウ、セルヴェット、チューリッヒに所属。スイス代表としても2試合に出場していた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、入国が遅れたヴァイラー監督。岩政大樹コーチが代理で指揮を執っていた中、3月15日のYBCルヴァンカップ第1節の大分トリニータ戦から指揮していた。
明治安田生命J1リーグでは20試合を指揮し、9勝7分け5敗、リーグカップでは7試合で5勝1分け1敗、天皇杯では3試合で3勝を収めていた。
リーグ戦では近年低調なスタートを切っていたものの、今シーズンは良いスタートを切っていたが、6月以降結果が出にくくなり、後半戦は7試合を戦って1勝4分け2敗、直近は無得点で連敗、5戦未勝利と結果が出ていなかった。
ハードなプレス、アグレッシブな攻撃を標榜するサッカーは攻撃がハマった時の破壊力は抜群だったが、エースの日本代表FW上田綺世が移籍したことで得点が生まれず。また、予てから課題だった試合後半のパフォーマンス低下という課題は拭えないまま退任となった。
なお、後任に関しては決定次第発表される。