日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年5月1日月曜日

◆上田綺世、注目は太もものパワー! 残り6戦でトップと2発差、ベルギー1部リーグで「得点王」のチャンス(zakzak)



上田綺世


ベルギー1部リーグ、セルクル・ブリュージュのFW上田綺世(24)が得点王のチャンスです。ここまで18ゴールを決めて、トップとの差は2。残り6試合が楽しみになってきました。

昨年7月にJ1鹿島から完全移籍し、シーズン当初は苦労していましたが、ようやくベルギーの水に慣れた、そんなイメージですね。

味方のパスを正確に呼び込んで得点するスタイルは絶妙で、日本選手にありがちなゴール前で慌てることもありません。ヘディングの高さもあり、まさにザ・ストライカーですね。

鹿島時代の彼は、フィジカルの強さはもちろんありましたが、ポッチャリ体形でした。ベルギーに来てからは体形が締まり、キレています。

プロ野球でもメジャーリーグに移籍した選手はパワーをつけようとしますよね。サッカーも海外移籍した選手はそれぞれ考えて体作りに励みます。上田は体を絞り、より強くなりましたね。

FWの選手を見るときにぜひ、下半身に注目してください。上田も実にいい太ももをしています。相手と対する際は太もものパワーがFWにとっては極めて重要なんです。軸足もシュートを打つ反対の足も強靱で、得点することがベルギーでもできるようになりました。

彼は森保ジャパンのFW陣の中ではとんでもないパワーのあるシュートが打てる選手です。国内での代表戦では練習を公開する日もありますから、みなさんにもぜひ1度みてほしいです。ほれぼれするような弾道ですから。

ベルギーリーグで得点王を獲れば、次のステップアップとなる欧州5大リーグへの挑戦権を勝ち取ったといえるでしょう。 (元J1横浜監督 水沼貴史)







◆上田綺世、注目は太もものパワー! 残り6戦でトップと2発差、ベルギー1部リーグで「得点王」のチャンス(zakzak)





◆初挑戦の欧州で18ゴールの上田綺世はモナコ行きも? セルクルSDが言及「間違いなく次のステップを手にする」(超WORLDサッカー!)



上田綺世


セルクル・ブルージュのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるカルロス・アビーニャ氏が、日本代表FW上田綺世について言及した。

鹿島アントラーズから2022年夏に加入した上田。シーズン序盤は起用法などを含めて苦しんだ中、第6節で初ゴールを記録。第9節で2ゴール目を記録すると、ここから一気に加速。カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた10月、11月で5ゴールを記録した。

W杯では45分間の出場に終わり悔しい思いをしたが、2023年に入りゴールを量産。レギュラーシーズンを終えて18ゴールを記録し、得点ランキング3位。チームもプレーオフ2に進出した。

この18ゴールは、鹿島で2トップを組んだFW鈴木優磨がシント=トロイデン時代に記録した17ゴールを更新し、ジュピラー・プロ・リーグの日本人最多ゴール記録。セルクル・ブルージュでは、21世紀の1シーズンで最もゴールを決めた選手となった。

その上田に関しては、今夏のステップアップが囁かれ、クラブも売却を検討していると報じられている。

そんな中、アビーニャ氏はフランス『Get Football News France』のインタビューに応じ、チームのスタイルについて言及。その中で、モナコとの関係について言及した。

2017年、セルクル・ブルージュはモナコの傘下に入ることが決定。モナコを保有する実業家のドミトリー・リボロフレフ氏が買収することとなった。

そのため、セルクル・ブルージュとモナコの関係が強化。選手の移籍などにも影響が出ており、大きな効果を得ている。

モナコから2021年夏に完全移籍で加入したボリス・ポポビッチは、チームの中心人物にまで成長。また、その可能性を目指して加入する選手もいるという。

アビーニャ氏はインタビューで「彼らがここに来て良い成績を収めれば、いつでもそこに行くチャンスはある」と、モナコへのステップアップの可能性はいつでもあると語っている。

その中で、上田やDFイェスパー・ダランドなど重要な選手が引き抜きの可能性があることにも言及。結果を残したことでそういう話が出ることは良いことだとした。

「セルクルで彼らが過ごした時間が成功したことを意味するし、そういったことを話すのは良いことだと考えている。準備ができているかどうかは、今後の数週間で決まるだろう」

「間違いなく、彼らはリーグでのプレーで大きな結果を残した。ジェスパーはリーグで最高のセンターバックの1人であることを証明した」

また、上田についても言及。ヨーロッパ初挑戦でのゴール量産を驚くと共に、モナコへと夏に行く可能性は十分あるとし、いずれにしてもステップアップがあるだろうとした。

「アヤセは、ヨーロッパのサッカーにおける最初のシーズンでトップスコアラーから2ゴールしか離れていないというのは驚くべきことだ」

「この手の才能は、我々にとってサクセスストーリーになるか、すでに成功しているかのどちらかだ。彼らは間違いなく次のステップをマーケットで手にする準備ができており、モナコにいくのか、他のどこかに行くのか決断することになるだろう」

モナコには今シーズンから日本代表MF南野拓実も加入したが、期待とは裏腹に結果を残せず。試合にもほとんど絡めない状況が続き、苦しいシーズンを過ごしている。上田もチームメイトになるのか、または他クラブへと移籍するのか。いずれにしても、日本代表でも期待が懸かる上田の去就は注目を集めそうだ。





◆初挑戦の欧州で18ゴールの上田綺世はモナコ行きも? セルクルSDが言及「間違いなく次のステップを手にする」(超WORLDサッカー!)

★2023年05月の記事まとめ(日刊鹿島アントラーズニュース)


◆いかにして鹿島アントラーズはどん底から脱したのか? 昌子源を外した影響と立ち返る場所【コラム】(フットボールチャンネル)



鹿島イレブン


明治安田生命J1リーグ第10節、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪が29日に行われ、4-0で鹿島が勝利した。一時4連敗と苦しんでいた鹿島だったが、2連勝と復調の兆しを見せている。選手たちは手応えと成長を実感しているようだが、鹿島はいかにしてどん底から這い上がることができたのだろうか。(取材・文:元川悦子)


4連敗のどん底から這い上がる鹿島アントラーズ


 常勝軍団復活を目指しながら、鹿島アントラーズは3月18日の横浜F・マリノス戦から4月15日のヴィッセル神戸戦にかけてリーグ4連敗。神戸には大量5失点を食らうなど、先行きが不安視されていた。

「あの神戸戦の出来事は歴史に刻まれてずっとついて回ると思う」と岩政大樹監督も責任を痛感している様子だった。

 それでも、4月23日の前節・アルビレックス新潟戦は2-0で6試合ぶりの勝利を収め、チームは好転のきっかけをつかみつつあった。

 とはいえ、4月29日のガンバ大阪戦で結果が出なければ、再び停滞に陥る可能性もゼロではなかった。相手もダニエル・ポヤトス監督率いる新体制でリーグ1勝と苦境が続く。もがく両者のどちらが抜け出すのか。その行方が大いに注目された。

 岩政監督は新潟戦から基本布陣を4-3-3から4-4-2に変更したが、今回もそれを継続し、全く同じスタメンを送り出した。4-3-3のガンバとはご存じの通り、中盤の構成が異なるが、ディエゴ・ピトゥカと樋口雄太の両ボランチがインサイドハーフの宇佐美貴史とダワンをマーク。アンカーのネタ・ラヴィをFWの鈴木優磨か垣田裕暉のいずれかが見るという形で守りを整理して挑んだ。

 その狙い通り、鹿島は個々が役割を明確にしながらタスクをこなし、強固な守備ブロックを形成。ボール保持に固執する相手をガッチリと封じた。

「ゲームプランとしては、もう少し自分たちが相手陣地に入り込んで攻める展開を増やすイメージだった。ガンバがGK含めて外に6人いて、こちらが食いつくまでずっと外でボールを動かしていたので、なかなか奪いに行く場面を作り切れなかった」と岩政監督は少し物足りなさも覚えていた様子だったが、ピッチに立っている選手たちは「相手に回させておけば問題ない」と大きく構えていた。


鹿島アントラーズが取り戻した「立ち返る場所」


「新潟戦もそうだったけど、『(ボールを)握らせている』という感覚でやっていたのでそんなに怖くなかった」と植田直通が言えば、樋口も「4-4-2になってから守備面で立ち返る場所ができた。それが一番大きかった」と前向きに語る。最も慣れたシステムになったことで、選手たちは自信を持ってプレーできるようになったのは確かだ。

 もちろん前半45分間には、宇佐美にフィニッシュに持ち込まれた31分の得点機、ダワンのシュートがサイドネットを強襲した38分の決定機など、いくつかピンチもあった。が、鹿島には「前半0-0で行けば問題ない」という確固たる共通認識があった。全員が同じ方向を見て、同じ絵を描きながら戦えたことはやはり大きかった。

 迎えた48分、鹿島は樋口の左CKから待望の先制点を挙げる。背番号14の蹴ったボールはターゲットの植田を越え、ファーで待ち構えていた仲間隼斗へ。左足を振り抜いて見事にゴールネットを揺らした。

「なかなかゲームが動かない試合はセットプレーが大事。そこで点を取れるのが鹿島だと僕は鳥栖にいた頃から思っていた」と樋口はしてやったりの表情を浮かべた。まさに伝統的な得点パターンが出たことで、チームが勢いづいたのは事実だろう。

 そして64分には、鈴木優磨→ピトゥカ→名古新太郎とボールをつなぎ、右からの折り返しに鈴木が強引に飛び込んでヘッドでゴールネットを揺らした。見事な連係から2点目を奪うことに成功する。


「チームとして成長している部分かなと思う」


 こうなるとガンバはリスクを冒して攻めに出るしかなくなる。前がかりになって後ろが手薄になったところを鹿島攻撃陣は虎視眈々と狙っていく。それが結実したのが、土居聖真の連続弾。86分には途中出場の藤井智也からパスを受けて左足を一閃し、豪快にネットを揺らした。そしてその1分後には左から藤井、安西幸輝とつながり、ペナルティーアークから右足を振り抜いてゴールを決めた。

 途中出場ながらわずか2分間で2点を奪うという離れ業をやってのけた背番号8は「こういうのは初めてかもしれない」と笑みをこぼしつつ、「悪い流れを我慢できるようになったところがチームとして成長している部分かなと思う」と安堵感をのぞかせた。

 結局、試合は4-0で終了。鹿島はなかなか勝てなかったホームでリーグ初白星を挙げ、今季初の連勝。順位も9位まで上がり、希望が見えてきた印象だ。加えて言うと、川崎フロンターレ戦や横浜FM戦のように今季は試合終盤に失速する形が多かったが、今回は後半にギアを一気に上げて大量得点勝利を飾れた。その試合運びを見て、岩政監督も「こういう勝ち方ができれば勝ち星は自然とついてくる」と手ごたえを口にしていた。

 神戸戦での大量5失点というどん底から這い上がれた要因を改めて考えてみると、4-4-2への回帰が1つあるだろう。鹿島は長年、この布陣で戦ってきたため、植田や鈴木、安西など在籍年数の多い面々はこちらの形の方がスムーズにプレーできるのではないか。佐野海舟が負傷離脱したこともシステム変更の契機になったが、ピトゥカと樋口も以前より攻守両面の仕事量が増え、落ち着いてプレーできるようになった。そこは前向きなポイントと言っていい。


チームに生まれた健全な競争


 健全な競争が生まれたこともポジティブな要素。神戸戦から関川郁万が先発入りし、新潟戦からは名古、仲間、垣田もスタメンに抜擢されている。「年齢や経験に関係なく調子のいい選手を使う」という方向性が沈滞したムードを払拭させている。

 特に常勝軍団復活請負人として今季呼び戻された昌子を外したことは、チーム内外にインパクトが大きかった。

「源君はスタメンを外れても練習からチームを締める声掛けをしてくれたりしている。自分だけの世界に入らずに、しっかり周りを見て、気づいたことを言ってくれる。それでチームがよりまとまっている印象がある」と樋口も強調する。影響力の大きい人間がそういう立ち振る舞いをしていれば、自ずと「自分たちもやらないといけない」という意識は高まってくるはず。そのムードが大事なのだ。

「今、出ている選手はシーズン最初に出ていなかった人が大半。腐らずどんどん下からやってきたことで、スタメンで出ていた選手を追い越すことができたし、結果も残せている。出てない選手は出るために必死にやらなきゃいけないし、出ている選手はより必死にならなきゃいけない。そういうサイクルができつつある」と植田も神妙な面持ちで言う。

 チーム内にバチバチした空気が漂い、全員が要求をぶつけ合うような厳しい集団になれれば、鹿島はもっと上に行けるだろう。前向きな可能性を感じさせた今回の大勝をどう先につなげていくのか。ここで歩みを止めている時間はない。

(取材・文:元川悦子)






◆いかにして鹿島アントラーズはどん底から脱したのか? 昌子源を外した影響と立ち返る場所【コラム】(フットボールチャンネル)





◆【鹿島】2トップ採用で覚醒、鈴木優磨「サポーターの声援を力に変えられた」。ガンバ大阪から渾身ヘッド弾、4-0大勝に導く(サカノワ)



鈴木優磨


3試合連続ゴール、垣田裕暉の献身に「あの動きがなければフリーになれなかった」と感謝。


[J1 10節] 鹿島 4-0 G大阪/2023年4月29日19:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズが怒涛の4ゴールで、ガンバ大阪に4-0の勝利を収めた。リーグ戦のホームでの勝利は昨年8月以来で、今季初の連勝。渾身のジャンプヘッド弾を叩き込み、貴重なチーム2点目をもたらしたFW鈴木優磨は「サポーターの声援を力に変えて、躍動感溢れるサッカーができました」と熱い声援を送り続けた“同志”に感謝した。

 1-0で迎えた64分、名古新太郎が右サイドから滞空時間の長いフワッとしたクロスを上げる。垣田裕暉はニアに駆け込んで相手を引き出し、その背後にいた鈴木がDFに競り勝つ高い打点のジャンプヘッドで合わせ、日本代表GK谷晃生の牙城を攻略した。

 鈴木は試合後、ホッと安堵の笑みを浮かべた。

「勝てて良かったです。相手がボールを握っていましたが、そこから縦パスが入るわけでもなく外回しだったので、全然嫌ではなかったです。チームがあそこで耐えて後半追加点を奪って勝てたのはデカいです。これが(岩政)大樹さんになって目指しているアントラーズだと思っています。1点ではなく追加点を取りに行く。交代選手も前のめりにどんどん仕掛けていく。それが僕らの目指している躍動感溢れるサッカーだと思います」

 その一方で鈴木は「まだまだ」とも強調。「一歩踏み出しただけ。次負けたら意味がありません。順位表は今は気にせず目の前の相手を叩くことだけに集中します。次すぐ試合が来ます。喜びすぎず準備したいです」と気を引き締めていた。

 これで3試合連続ゴールに。システムを4-4-2に変えて、鈴木がより中央のエリアに集中して仕事ができるようになった。

「ゴール前に専念できているのはデカいです。(仲間)隼斗くん、名古ちゃん、垣田が犠牲になるようなランニングをしてくれました。今日の(ゴール)シーンも、垣田が3人ぐらいニアに連れてくれて、あの動きが本当に大事でした。あれがなければ僕はフリーになれていませんでした。そのお陰で点が取れていると思います」

 リーグ戦は4勝1分5敗。勝率5割まで、あと1勝に。次節5月3日はアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦だ。

「今は自分のコンディションに目を向けています。それがいい結果につながっていると思います。(この日の応援について)サポーターの声援を力に変えて躍動感溢れるサッカーができました。まだまだここで止まらず連勝で突き抜けられるように。苦しい時は必ず来ますが、前回(ヴィッセル神戸戦)の悔しさを忘れず、そういう時こそ軌道修正できるようにチーム全員でやっていきます」

 鈴木の歓喜の咆哮がカシマスタジアムで、もちろんアウェーでも、5月はたくさん聞かれるはずだ。




◆【鹿島】2トップ採用で覚醒、鈴木優磨「サポーターの声援を力に変えられた」。ガンバ大阪から渾身ヘッド弾、4-0大勝に導く(サカノワ)





◆3戦連発!鈴木優磨はやっぱり点を取ってこそ最高だ(Qoly)



鈴木優磨


激動のシーズンを過ごしている鹿島アントラーズ。

昨シーズン途中、スイス人のレネ・ヴァイラー監督を早期解任し、コーチを務めていたクラブOBの岩政大樹監督が昇格したが以降なかなか成績が上がらない。

岩政監督といえば戦術家として知られ、引退後の解説は言語化に傾倒する若い世代を中心に支持されていた。

しかし理想と現実は違ったようでヴィッセル神戸に1-5と大敗した際には、熱狂的なことで知られる鹿島サポーターの怒りは頂点にまで達し、解任論も飛び交った。

ただここ2試合は連勝とやや上り調子で、29日に行われたガンバ大阪との試合ではホームで4-0と大勝した。

後半に仲間隼斗が先制ゴールを奪うと、鈴木優磨が3試合連続ゴールとなる追加点。終盤にはベテラン土居聖真が立て続けに2ゴールを奪い、ガンバを意気消沈させた。

そこで今回取り上げたいのは、岩政監督を非常に慕う鈴木優磨である。


半年で終わった鈴木優磨と上田綺世の最強2トップ


鈴木は、2022年1月に鹿島へと復帰した。

2018年のAFCチャンピオンズリーグでMVPに輝き、翌年夏にシント=トロイデンへ移籍。2020-21シーズンに17ゴールを記録し、ステップアップを目論んだ。

しかし移籍期限の最終日に交渉が破談。一転して5大リーグへの移籍を諦め、古巣・鹿島に骨を埋める覚悟で復帰した。

その当時の想いについては、鈴木の実のお兄さんである鈴木翔大(現鹿児島ユナイテッド)がQoly(コリー)のインタビューで教えてくれている。




(動画 12:12~)

昨シーズンの前半戦は、鈴木と上田綺世との2トップがJリーグで猛威を振るった。

もともとクリスティアーノ・ロナウドに憧れた鈴木だったが、この頃は「(カリム)ベンゼマがフォワードとしての原点にして頂点」と語り、FWでありながらゲームメイクまでこなせる選手を理想としていた。

さらに上田のストライカーとしての能力に感嘆し、1.5列目のサポート役にまわった。これが最高に機能し、鈴木のキャラクターもあって毎週Twitterのトレンドにあがるほどだった。

しかしこの最強コンビは、上田の欧州移籍によってわずか半年で終わってしまう。


取り戻した点取り屋としての本能


上田がいなくなり、鹿島には核となるFWが不在となった。

しかし鈴木は下がってゲームメイクすることに固執する。実際、当時のヒートマップを見ても、左サイドやボランチ近くまで色が濃くなっていた。

日に日にゴールから離れポジションが下がっていく鈴木に対し、鹿島ファンはもちろん彼を日本代表のFWとして推していたファンもまたやきもきした。

確かに彼のワンステップで逆サイドまで正確に届けるロングパスや、半身の体勢からあげるクロスなどは魅力的だった。

だが、ゴール前での駆け引きや力強さ、相手を背負ってのキープ力、競り合いに強く正確なヘディングは(ヘディングを除けば)上田に足りないものであり、そのまま日本代表に最も欠けているものでもあった。

カタールワールドカップでの日本代表は一般的に成功と考えられているが、もし鈴木がFWにいて機能していればもう一段階上の景色を望めたのかもしれないーーそんな想いを抱かざるを得ない。

そんな妄想はさておき、その鈴木は最近、ようやくFWとしてのプレーに集中できるようになった。

3試合連続でのゴールはそれを表すものだろう。そしてガンバ戦での強烈なヘディングゴールは、相手との接触を恐れない鈴木のストライカーとしての本能を感じさせるものであった。

やっぱり鈴木にはゴール前がよく似合う。

再びストライカーとして闘志をむき出しにし、毎週、敵味方を問わずに騒がせるこの男に大いに期待したい。






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