日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月19日日曜日

◆柴崎、復帰メド立たず 監督は長期治療を示唆「急いでいない」(スポニチ)


 鹿島からスペイン2部テネリフェに移籍し、7日から離脱しているMF柴崎に関し、マルティ監督は復帰時期について明言を避けた。17日の会見で「新しい情報はない。来週にチームに合流できるかどうかは分からない」と依然として復帰のメドが立っていないと説明。「我々は復帰を急いでいない」と慎重に治療させる考えを示した。

 体調不良で離脱した柴崎について、クラブは当初、胃の不調と発表していたが、13日にクラブ医療部門が「不安障害」の可能性を指摘していた。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/19/kiji/20170218s00002000460000c.html

◆浦和・興梠、PKは「自分から掛かりに行った」/ゼロックス杯(サンスポ)


浦和・興梠、PKは「自分から掛かりに行った」/ゼロックス杯

 「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」が2月18日、日産スタジアムで行われた。試合は3-2で、鹿島アントラーズが浦和レッズに勝利。鹿島が同大会六度目の栄冠に輝いた。試合後、浦和FW興梠慎三が囲み取材に応じた。

 0-2とリードされた状況で前半終了。後半開始から投入された興梠は、「前で(ボールを)収めることが必要かなと思った」と語る。その結果、「相手も運動量がちょっと落ちてきて、自分たちのやりたいサッカーが、ちょっとはできたかな」と、試合の感想を述べた。

 74分に自身が獲得したPKを決めた興梠。PK獲得のシーンについては「自分から掛かりに行った」と明かす。PKについては「落ち着いてGKを見ながらできた」と語る。その後、MF武藤雄樹で同点としたが、83分の失点に関しては「確実に自分たちのミスなので、もったいないなぁ」と話した。

 ズラタン・リュビヤンキッチが1トップを務めたため、シャドーでの起用となったが、その点については「ボールがもらいにくく、自分の持ち味が全く出せない。もっと前で仕掛けることが必要」だと語った。また、チームの司令塔・MF柏木陽介が負傷により欠場となったが、そのことに触れて「組み立ては1人ひとりが意識しないといけない」と反省点を挙げた。(Goal.com)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170219/jle17021900300001-n1.html

◆J1鹿島「全冠制覇」へ 柴崎の穴埋める強力ボランチ3人(ZAKZAK)


オープン戦でカズ(右)と競り合う小笠原。王者鹿島のキーマンだ

 今年のJ1鹿島の目標は「全冠制覇」。ようするに出場する大会はすべて勝つ。リーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯の3冠に加え、鹿島の場合は今年アジアチャンピオンズリーグ(21日開幕)にも出場する。ひょっとしたらこれをあっさり実現しそうなほど勢いがある。

 今週末はリーグ開幕の前哨戦「ゼロックス杯2017」(18日=日産ス)が行われ、鹿島(昨季年間王者)は浦和(同2位)と対戦。1冠目にチャレンジする。

 鹿島の強さの要因は、強力なボランチ(守備的MF)がいること。プロ20年目の節目をむかえたMF小笠原満男主将(37)が今季も健在。日本代表・ハリルホジッチ監督のお気に入りである28歳のMF永木と盤石のコンビを組む。

 スペインに移籍して苦しんでいるMF柴崎(テネリフェ)も鹿島ではボランチもしていた。普通は柴崎が抜けた穴が気になるところだが、全く心配なし、というのがこのクラブのすごいところ。

 サッカーのボランチというポジションは攻守の切り替え役といってしまえば簡単だが、会社組織でいえば現場監督。ゲーム中に監督の指示も無視するくらいにチームを掌握し、ピッチ内に年長者がいても呼び捨てにするくらいの熱さが必要だ。

 小笠原は2006年ドイツW杯の惨敗のリベンジを果たすべく、大会後にイタリアセリエAメッシーナへ10カ月のレンタル移籍をした。結局この契約が終わり鹿島へ早々に戻ってきたが、イタリアの強い守備を体で覚えてきてから鹿島の不動のボランチになった。

 小笠原-永木のコンビにブラジル人助っ人レオ・シルバ(30)をJ1新潟から獲得。実は名古屋に移籍するはずだったが、J2に陥落したことで鹿島が獲得できた。この選手は今のJリーグでナンバーワンのボランチといっていい。硬軟おりまぜたボランチが3人もいる鹿島は、強いJクラブの作り方の教科書といえる。 (元J1横浜監督・水沼貴史)

http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20170218/soc1702181530001-n1.htm

◆鹿島、「柴崎の穴」補って余りある新戦力(サンスポ)


【本田泰人のハードマーク】

 富士ゼロックス・スーパーカップ(18日、鹿島3-2浦和、日産ス)鹿島は幸先良くMF遠藤がFKを入れ、いい流れで試合を運んだ。新戦力では新潟から加入のブラジル人MF、レオシルバが目立った。MF小笠原とボランチを組んだが、攻守にバランスを取れる。彼が後半24分に途中交代すると、2点リードを追いつかれた。それほど、チームに与える影響は大きい。

 鹿島はここ数年で最高の補強をした。レオシルバの他に、韓国代表GK権純泰、FWペドロジュニオールと中軸は強固になった。ボランチはMF永木を加えた3人で、リーグとACLの過密日程を戦える。退団した柴崎岳の抜けた穴を補って余りある。

 石井監督は私と話すたびに「今年はACLを取りたい」と言う。数多くタイトルに輝いた鹿島だが、ACL優勝はない。昨年12月に開催国枠で出場したクラブW杯で準優勝を果たし、大舞台を踏んだFW鈴木ら若手が成長した。その好循環を続けるため、クラブは「世界」を見据えた補強を敢行したのだろう。 (サンケイスポーツ専属評論家)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170219/jle17021905000006-n1.html

◆「9番」を見せつけた鈴木優磨、お馴染みのパフォは「どこかのタイミングで」(サッカーキング)


鈴木優磨

 披露したのは、昨年末に見せたFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)をまねたゴールパフォーマンスではなく、新背番号を見せつけるものだった。

 18日、新シーズン開幕を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」で鹿島アントラーズは浦和レッズと対戦。FW金崎夢生との途中交代でピッチに入ったFW鈴木優磨が試合を決定づけた。

「狙っていました」

 その言葉通り、鈴木は一瞬の隙を見逃すことなく仕留める。DF遠藤航のバックパスが短くなったところをすかさずカット。左足で決勝ゴールを決めると、自身のユニフォームを引っ張りながら新たに背負う「9番」をサポーターにアピールした。背番号が変わったことで、「意識が変わった部分もある」と心境の変化もあったようだ。

 序盤の過密日程をしっかりと勝利で乗り切るためには、鈴木の活躍が欠かせない。サポーターが期待しているC・ロナウドのポーズも、「どこかのタイミングで使いたい」と披露するつもりだ。鹿島は21日に蔚山現代とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦、25日にはFC東京とのJリーグ開幕戦を迎え、さらに中2日でACLのムアントン・ユナイテッド戦、中3日でヴァンフォーレ甲府戦と続く。7年ぶり6度目の大会制覇で今季初タイトルを手にした鹿島が、このまま一気に加速していくのか。20歳のストライカーが貪欲にゴールを狙う。

取材・文=高尾太恵子

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170218/553400.html?cx_cat=page1

◆鹿島FW鈴木、値千金の得点も満足せず…今季は「圧倒して、全タイトル獲る」(サッカーキング)




 FUJI XEROX SUPER CUP 2017が18日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦。3-2で鹿島が勝利した。試合後、同クラブのFW鈴木優磨がコメントを残している。

 前半にMF遠藤康が2ゴールを奪い、余裕をもってゲームを進めていた鹿島。しかし、74分、75分と立て続けに浦和にネットを揺らされ、同点のまま試合終盤を迎えた。

 それでも83分、後半途中からピッチへ送り込まれていた鈴木が結果を残す。DF山本脩斗の縦パスは奪われるが、浦和DF遠藤航のバックパスをカット。そのまま左足でゴール右下へ流し込み、チームに勝利をもたらした。

 試合後の鈴木は、「自分が(ピッチに)入ってから2点やられているので、あまり納得いっていないです」と浮かない表情。値千金の決勝ゴールを挙げたが、試合展開には満足していない様子を示した。

 昨季は2016明治安田生命J1リーグ31試合に出場して8ゴールを決めた鈴木。今季は背番号を「9」に変更して臨む。得点後にはサポーターへユニフォームを強調するパフォーマンスをしたが、「まあ今年9番なのでちょっとそれをアピールしようと思っていました」と説明した。

 鹿島は21日、ホームでAFCチャンピオンズリーグ2017の蔚山現代戦を迎え、25日に2017明治安田生命Jリーグ第1節でFC東京と戦う。鈴木は、「もっと圧倒して、全タイトル獲れるように頑張ります」と新シーズンに向けて意気込んだ。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170218/553290.html?cx_cat=page1

◆故障明けの鹿島DF山本脩斗、出場から1分で決勝点につながるロングフィード(ゲキサカ)




[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 出場直後のワンプレーが試合を決めた。左膝痛で出遅れていた鹿島アントラーズのDF山本脩斗は2-2の後半37分からDF三竿雄斗に代わって左サイドバックで途中出場。その1分後だった。自陣から左足で前線にロングフィードを送ると、FW鈴木優磨の前に体を入れたDF遠藤航のバックパスが短くなったところを逃さず、鈴木が左足で決勝点を流し込んだ。

「時間は少なかったけど、チャンスは何回かあると思っていた。(鈴木)優磨がしっかり決めてくれた」。相手のミスとはいえ、決勝点につながるロングパス。わずか8分間の出場で大きな仕事をやってのけた。

 昨季終盤から抱える左膝痛の影響でプレシーズンマッチはすべて欠場。全体練習合流から1週間余りで、実戦は12日に行われた水戸との練習試合に出場しただけだった。その間、左サイドバックで主に出場していたのは新戦力の三竿雄。この日も先発の座を譲ったが、31歳のベテランが短い出場時間で存在感を示した。

「チームが強くなるには競い合うことが必要。僕自身、刺激になっているし、やるからには負けられない。チーム全体でいい競争ができていると思うし、練習からいいトレーニングをしてチーム力を高めていきたい」

 この日もGKクォン・スンテ、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオールという新外国人3選手が先発。リーグ連覇、悲願のACL制覇に向け、大型補強を敢行した前回王者は盤石の布陣を築いている。中2日の21日にはACL初戦となる蔚山現代戦(カシマ)が控える。「すぐにACLが始まるので、切り替えて、チーム全員で勝ちに行きたい」。勝利の余韻に浸る間もなく、気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?209783-209783-fl

◆相手のミスがなければ…勝って兜の緒を締める鹿島DF昌子「逆転されるムードだった」(ゲキサカ)




[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 勝って兜の緒を締めた。鹿島アントラーズのDF昌子源は2点を追いつかれる展開を反省。相手のミスによって手にしたタイトルであることを強調した。

「後半が始まる前にみんなで『2-0が一番怖い』と話していたのに、そのとおりにしてしまった」。MF遠藤康の2ゴールで2点をリードして前半を折り返したが、後半29分、30分に連続失点。「逆転されるムードだった」というのは本音だろう。

 それでも後半38分にDF遠藤航のバックパスが短くなったところをFW鈴木優磨が逃さず、決勝点。「相手の連係ミスがあって良かったけど、Jリーグが始まれば、浦和さんからああいう隙は出てこない。今後は2点取ったあとに追いつかれるようなことがないようにしたい」と表情を引き締めた。

 中2日で迎えるACL蔚山現代戦(カシマ)に向けて、いい“予行演習”にもなった。浦和の1トップで先発したFWズラタンに対し、「ACLではズラタン選手のようなFWがいっぱいいる」と指摘。「もっとタイトに付かないといけない。2点目もズラタン選手から。ポストに当たったけど、あそこまでフリーにさせちゃいけない」。後半30分の2失点目はクロスからズラタンにヘディングシュートを打たれ、ポストに当たった跳ね返りをMF武藤雄樹に押し込まれた形だった。

 前回出場した2年目のACLは2勝4敗の最下位でグループリーグ敗退。「2年前を経験して、ボールがないところで足を踏まれたり、そういう経験も積んだ。同じことが2度ないように、ACLへの気合はチーム全員が入っている」。Jリーグ王者として負けられないACL。悲願のアジア制覇への挑戦が始まる。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?209787-209787-fl

◆鹿島・遠藤、FK弾含む2発も反省忘れず「内容が良くなかった」(スポニチ)


富士ゼロックス・スーパー杯  鹿島3―2浦和(2017年2月18日  日産ス)


 右MFでフル出場した鹿島の遠藤が、2得点で存在感を示した。前半39分に自ら得た中央約20メートルからのFKを右隅に直接決め今季チーム1号となる先制点。その4分後には金崎のシュートが右ポストを叩いたこぼれ球を押し込む追加点を決めた。

 前半に2点のリードを奪ったが同点に追いつかれる展開となっただけに「内容が良くなかった。自分たちらしい戦いができなかった」と反省を忘れなかった。

 ≪遠藤史上5人目の2ゴール≫MF遠藤が直接FKを含む2ゴール。同杯の2得点以上は97年柳沢(鹿島)03年グラウ(磐田)05年ワシントン(東京V)07年マグノアウベス(G大阪=3点)に次いで史上5人目で、MFでは初。直接FK弾は11年野沢(鹿島)に次いで2人目。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/19/kiji/20170218s00002000368000c.html

◆鹿島MF遠藤が左右2発「FK蹴る気満々でした」(ニッカン)




<富士ゼロックス・スーパー杯:鹿島3-2浦和>◇18日◇日産ス

 昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝の鹿島アントラーズが、17年も進化した強さで白星発進した。昨季年間勝ち点1位の浦和レッズに3-2で競り勝ち、7年ぶり6度目の優勝。

 MF遠藤が2得点を挙げた。前半39分には利き足の左足で約20メートルの直接FKを沈め、同43分にはレオ・シルバ、土居とつなぎ、FW金崎が右足シュート。ポストにはね返った球を右足で押し込んだ。「FKは蹴る気満々でした。壁を越すことだけ考えて、リラックスして蹴れた」。Jリーグ、ACLと連戦が続くだけに「次のACLも勝って、良い開幕を迎えたい」と意気込んだ。

 ▼記録メモ 鹿島MF遠藤が直接FKゴールを含む2発。ゼロックス杯での直接FKゴールは、11年の鹿島FW野沢拓也以来6年ぶり2人目。同杯で個人1試合複数得点は、97年の鹿島FW柳沢敦(2点)03年の磐田FWグラウ(2点)05年の東京VのFWワシントン(2点)07年のG大阪FWマグノ・アウベス(3点)に次いで10年ぶり5人目。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1781027.html

◆石井監督が語る常勝鹿島の哲学「同じタイトルでも積み重ねたい」(サンスポ)


石井監督が語る常勝鹿島の哲学

 「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」が2月18日、日産スタジアムで行われた。試合は3-2で、鹿島アントラーズが浦和レッズに勝利。鹿島が同大会六度目の栄冠に輝いた。試合後、鹿島の石井正忠監督が記者会見に応じた。

 司会から試合を振り返った感想を促された石井監督は、真っ先に「タイトルを取れたことをうれしく思います」と回答。そして「後半は自分たちの守備の対応が、あまりうまく行かなかった」と反省点を挙げた。また、83分に決まった鈴木優磨の決勝点については「ラッキーな形」と語った。

 この試合では新加入の4選手、GKクォン・スンテ、DF三竿雄斗、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオールが先発で起用された。その評価を聞かれた石井監督は「もう少し時間が掛かると思っていたが、非常に早くチームの戦術も理解してくれた」と、そのパフォーマンスに満足した様子。一方、決勝ゴールを挙げた鈴木に対しては「全体を通して見れば、まだまだ」としながらも、「もっともっと向上していける」と、期待感をあらわにした。

 そして、鹿島は「タイトルを取ることが求められているチーム」であり、「タイトルを1個取ることで、また次のタイトルも取りたい。同じ大会を2回でも3回でもタイトルを積み重ねたいという気持ちが、どんどん湧いてくる」と、常勝・鹿島ならではタイトルに対する考え方を披露。最後に「まだまだ、もっと良い試合ができると思うので、今の段階では完成度はまだまだ低いんじゃないかと思います。もっと高いところを求めていきたいなと思っています」(Goal.com)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170218/jle17021822210016-n1.html

◆相手ミスを見逃さなかった鹿島、鈴木が決勝点「もっと圧倒して全タイトルを」(ゲキサカ)




[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 富士ゼロックススーパー杯が18日に行われ、昨季2冠の鹿島アントラーズが浦和レッズを3-2で下し、7年ぶり6度目の同杯制覇を果たした。

 鹿島が前半だけで2点のリードを奪う展開だったが、浦和も後半29分のFW興梠慎三、同30分のFW武藤雄樹のゴールによって同点に追いつく。しかし同38分、DF遠藤航のバックパスが短くなったところを見逃さなかったFW鈴木優磨が決勝点を奪った。

「浦和レッズさんと戦うときはいつも厳しい試合になる」と試合を振り返った石井正忠監督は、「新しいメンバーになって初めての公式戦。ここでタイトルが獲れたということは、このあとのリーグ戦、ACLにつながる」と手ごたえも口にする。

 途中出場で決勝点を奪った鈴木は「自分が入ってから2点やられているので、あまり納得がいってない」と渋い表情もみせたが、「もっと圧倒して、全タイトルを獲れるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?209775-209775-fl

◆鹿島鈴木V弾でまず1冠 柴崎の穴なし進化した強さ(ニッカン)




<富士ゼロックス・スーパー杯:鹿島3-2浦和>◇18日◇日産ス

 昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝の鹿島アントラーズが、17年も進化した強さで白星発進した。昨季年間勝ち点1位の浦和レッズに3-2で競り勝ち、7年ぶり6度目の優勝。途中出場のFW鈴木優磨(20)が決勝ゴールを決め、MFレオ・シルバ(31)ら新加入組も攻守に躍動した。21日にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、25日にはJ1開幕を迎える。

 17年も鹿島だ。2点を追いつかれた直後の後半38分、20歳の鈴木が決勝弾。味方からのロングボールを浦和DF遠藤の後ろから追い、バックパスをさらった。「グラウンドに水をまいてなかったので止まると思って狙っていました」。GK西川との連係ミスを見逃さず、2人の間に割り込み、左足で押し込んだ。

 クラブW杯で注目を浴びたCロナルドのゴールパフォーマンスは封印したが、今季から背負う9番をアピールする新パフォーマンスで沸かせた。

 後半途中からの出場できっちりと仕事をこなし、「点を取れているのはいいけれど、自分が入ってから2点取られたので納得はいかない」と反省も忘れない。「もっと圧倒して全タイトルを取れるように頑張ります」。今季練習試合を含め出場7戦8発。先発の座を勝ち取っての勝利まで満足できない。

 先発11人中4人の新加入選手が名を連ねた。GKクォン・スンテ、DF三竿雄に加え、レオ・シルバは攻守で核となった。守備ではDFラインまで下がって相手攻撃の芽をつんだ。前半43分には、得点の起点になった。MF柴崎移籍の穴を感じさせない主軸となった。

 FWペドロ・ジュニオールもドリブル突破だけでなく、前線からの守備でも貢献。左MFで先発した土居も「迫力、推進力はすごい」と今季のパワーアップを感じながらプレーした。

 国内3冠と、ACL初制覇でクラブW杯出場が目標だ。定位置争いが激化する中、MFレアンドロを含めたブラジル人と日本人の関係を密にしたのも鈴木だ。高校時代から勉強するポルトガル語で、和やかな雰囲気をつくる貢献度は高い。プロ20年目MF小笠原らに、新たな力も加わった鹿島が今年もJの中心だ。【鎌田直秀】

 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 国内の新シーズン最初の公式戦で、Jリーグ開幕の1週間前に開催される。前年度のJ1と天皇杯の王者同士が対戦。今回は、鹿島が天皇杯も優勝したため、J1で2位の浦和が出場。賞金は勝者3000万円、敗者は2000万円。90分で決着がつかなければ延長なしでPK戦に突入する。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1781035.html

◆【鹿島】貪欲さが分けた勝敗、優磨「点取ってナンボなので」浦和のミスつき決勝ゴール(報知)




 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 鹿島3―2浦和(18日・日産スタジアム)

 昨季Jリーグ王者の鹿島が3―2で浦和(同2位)を下して7年ぶり6度目の優勝を飾り、賞金3000万円を手にした。前半にMF遠藤康(28)の2得点で先制し、2―2の後半38分、FW鈴木優磨(20)が相手のバックパスミスを見逃さず、左足で決勝点を奪った。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇を始め、全タイトル制覇を目指すシーズン。鹿島が好発進した。

 鹿島の貪欲さが勝敗を分けた。後半38分、DF山本から前線へ蹴り出された長いボール。FW鈴木は「ピッチに水がまかれていなかったので、ボールが止まると思って狙っていた」とスピードを落とさず追った。浦和DF遠藤がGKに下げようとしたボールに追いつき、左足でゴール右へ。「FWは点を取ってなんぼなので」。揺れる鹿島スタンドの前で、今季から背負う9番を誇示した。

 開幕前の対外試合で6戦6ゴール。DF昌子が「ピッチに入ってきたら、点を決めるから俺にボールをよこせ!というオーラを感じる」と目を細めるほどの意気込みだが、この日も先発の11人に選ばれなかった。「使い勝手のいい選手になるのは嫌なので、俺は点を取って先発を狙いたい」。クラブに染み込む勝利への執着心と鈴木の成り上がり精神が、チームに7年ぶりの優勝をもたらした。

 昨季はチャンピオンシップ(CS)で川崎、浦和を連破して“下克上V”を達成。勢いと自信に支えられ、クラブW杯で準優勝、天皇杯では頂点に立った。今季は全タイトル獲得を目標に掲げ、MFレオ・シルバら戦力を補強。来週のACLを見据えて先発陣を落とした浦和とは対照的に、2チームを作れる戦力を持つ鹿島は、浦和の反撃を受けても勝ち越せる選手層の厚さを証明した。

 試合前のミーティングで、石井正忠監督(50)は「今年は全部のタイトルを取りに行く。その弾みとなるように、このタイトル(ゼロックス杯)を取ろう」と士気を鼓舞したという。幸先のいいスタートだが、鈴木は「自分が入ってから2点を取られたから何とも言えない。納得していない」と反省を忘れない。今季初の公式戦で快勝。鹿島が前人未到のACL、Jリーグ、ルヴァン杯、天皇杯の4冠制覇へ向け好発進した。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170219-OHT1T50024.html

◆鹿島が今季初タイトル獲得…新9番の鈴木が決勝弾、浦和は2点差追いつくも散る(サッカーキング)




 FUJI XEROX SUPER CUP 2017が18日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

 新シーズン開幕を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」。昨季、J1リーグ戦と天皇杯の2冠に輝いた鹿島アントラーズと、リーグ年間2位の浦和レッズが激突した。鹿島は先発GKに新加入のクォン・スンテを起用。左サイドバックにはDF三竿雄斗が入ったほか、MFレオ・シルバがMF小笠原満男と中盤を構成した。また、前線はFW金崎夢生とFWペドロ・ジュニオールがコンビを組んだ。一方の浦和はDF槙野智章がベンチ外。DF宇賀神友弥が3バックの一角を務めた。新戦力のMF菊池大介はスタメン入り。前線はMF李忠成、MF武藤雄樹、FWズラタンで構成された。



 試合開始から両チーム一進一退の攻防。4分、鹿島の金崎がエリア左からシュートを放つと、浦和は13分に青木拓矢が左足でミドルシュートを打った。しかしいずれも得点に至らない。

 21分、鹿島はセンターサークル付近でボールをカットし、一気に攻め込む。最後はエリア右でボールをキープした遠藤康からパスを受けた金崎が右足でミドルシュート。しかしGK西川周作が左手一本でシュートをセーブし、チームを救った。

 その後も攻め込むシーンが目立つ鹿島。39分にはゴール前で西大伍が倒されてFKを獲得し、遠藤が左足で直接シュートを打つ。するとGK西川は一歩も動けず、ボールはゴール右隅へ吸い込まれた。





 勢いに乗る鹿島は43分、自陣から素早くボールをつなぎ、最後はエリア左で金崎が右足のシュート。これは右ポストに直撃するが、こぼれ球を遠藤が右足インサイドでミートし、ゴールへ押し込んだ。鹿島が2点リードしてハーフタイムを迎える。

 劣勢の浦和は後半開始とともに興梠慎三を投入。すると51分、FKのこぼれ球を拾って興梠が右足でシュート。しかしGKクォン・スンテがボールをキャッチする。

 それでも72分、エリア内で興梠が小笠原に倒されてPKを獲得。これを興梠自らしっかりと沈め、浦和が1点差に詰め寄る。

 直後の75分、浦和が同点に追いつく。途中出場の関根貴大が右サイドからクロスを上げると、エリア内のズラタンがヘディングシュート。これが左ポストに跳ね返ったところを、武藤が左足で詰めてネットを揺らした。

 2-2で迎えた83分、決勝点は鹿島にもたらされた。遠藤航のGK西川へ向けたバックパスを鈴木優磨がカット。そのままシュートし、ボールはゴール右下に流れ込んだ。



 試合はこのままタイムアップ。鹿島が2点リードを追いつかれながらも、今季から背番号を「9」へ変更した鈴木の決勝点で浦和に勝利した。この結果、今シーズンの初タイトルは鹿島が獲得。また、鹿島は同大会7年ぶり6度目の制覇となった。





【スコア】
鹿島アントラーズ 3-2 浦和レッズ

【得点者】
1-0 39分 遠藤康(鹿島)
2-0 43分 遠藤康(鹿島)
2-1 74分 興梠慎三(浦和)
2-2 75分 武藤雄樹(浦和)
3-2 83分 鈴木優磨(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170218/553286.html?cx_cat=page1


◆「点を取っただけ」鹿島FW鈴木優磨は“プレシーズン6戦6発”にも不満顔(ゲキサカ)




[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 途中出場での決勝点にも表情は浮かなかった。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨は2-0の後半20分から途中出場。チームはその後、2失点して追いつかれたが、後半38分、相手のミスを突いて勝ち越しゴールを奪った。

「自分が出てから2点やられた。今までも途中出場はあったけど、自分が出て2点も取られるのは初めてかなと思う」。自分がピッチに入ってからチームは2失点し、2-2の同点に追いつかれた。最後は自らのゴールで競り勝ったとはいえ、「体も張れなかったし、点を取っただけという感じ」と素っ気なかった。

 得点シーンは相手のミスを見逃さなかった。DF山本脩斗が自陣からロングフィードを送ると、鈴木の前に体を入れたDF遠藤航がGK西川周作にバックパス。しかし、これが短くなり、鈴木がすかさず体を入れ替えて左足でゴールに流し込んだ。

「(相手が)バックパスをミスったので。スタジアムは水をまいていなかったので、ピッチが止まりやすいのは把握していた。そこを狙ったらうまくいった」

 ピッチ状態も頭に入れたうえでのゴールへの嗅覚。ストライカーらしく、一瞬の隙を突いた。得点後はゴール裏のサポーターの前へ走っていき、今季から付ける背番号9を誇示。「今年から9番になったので、ちょっとそれをアピールしようと」。キャンプからの好調をしっかりと今季初の公式戦につなげた。

 タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンマッチで5試合に出場し、5得点。「ゴールする感覚はあるし、それが今、点につながっていると思う」と、21日開幕のACL、25日開幕のJ1リーグに向けて順調な仕上がりを見せている。

「ここから連戦になるので、全員で乗り越えないといけない。チーム全員でやっていきたい」。まずは中2日でACL蔚山現代戦。その後も中3日でJ1FC東京戦、中2日でACLムアントン・ユナイッド戦、中3日で甲府戦と続く。「もっと圧倒して全タイトルを取れるようにがんばります」。Jリーグ連覇、そして悲願のアジア制覇へ、昨季の2冠王者がまず一つ目のタイトルを獲得した。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?209780-209780-fl

◆鹿島が浦和を下し今季初タイトル、鈴木優磨が決勝ゴール(デイリー)


鹿島-浦和 後半、勝ち越しゴールを決めた鹿島・鈴木優磨=日産スタジアム(撮影・堀内翔)

 「富士ゼロックス・スーパーC、鹿島3-2浦和」(18日、日産スタジアム)

 昨季のJ1と天皇杯を制した鹿島がJ1・2位の浦和を下し、今季の初タイトルを獲得した。

 鹿島は前半39分にMF遠藤康がペナルティエリア正面右外からのFKをゴール右隅へ決めて先制。同44分にも左右への展開からゴールポストに当たったボールを遠藤がゴール内へ蹴り込んで、前半を2-0とリードした。

 浦和は後半29分にFW興梠慎三がPKを決めて1点を返すと、直後の同30分に右クロスからのこぼれ球をFW武藤雄樹が押し込んで同点ゴールを決めた。

 しかし、鹿島は後半38分にFW鈴木優磨が相手DFのバックパスをさらい、そのまま勝ち越しゴールを奪った。

https://www.daily.co.jp/soccer/2017/02/18/0009926316.shtml

◆鹿島まず1冠 17年も勝負強い!追いつかれても最後は優磨V弾(スポニチ)


富士ゼロックス・スーパー杯  鹿島3―2浦和(2017年2月18日  日産ス)


 国内サッカーの幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパー杯は18日、横浜市の日産スタジアムで行われ、昨季のJ1王者の鹿島が同2位だった浦和を3―2で下し、7年ぶり6度目の優勝を果たした。前半にMF遠藤康(28)が2点を挙げ2―2の後半38分にFW鈴木優磨(20)が勝ち越しのゴールを決めた。国内主要タイトル19冠を誇る名門が、今季の目標に掲げるタイトル総なめへ向けて好スタートを切った。 

 今季の鹿島を予兆しているような、派手なパフォーマンスだった。2―2の後半38分、途中出場の鈴木が山本のロングボールに反応。敵陣深くで浦和の遠藤と並走して相手のバックパスのミスを誘い、左足でゴールに流し込んだ。隙あらば得点を狙う執念がもたらした決勝点。C・ロナウドをまねたパフォーマンスは封印した代わりに、ユニホーム左胸のエンブレムを力強く叩いて喜びを爆発させた。

 若きストライカーの背番号は今季、34から鈴木隆行や大迫勇也らがつけていた9に変わった。重い責任がある背番号だけに「自分が入ってから2失点は初めて。納得していない」と全てに納得はしていないが、「FWは結果を出してこそ」と決勝ゴールの活躍には胸をなで下ろした。エース金崎だけでなくペドロ・ジュニオールや金森ら新戦力がそろう攻撃陣は先発争いの最激戦区。練習試合を含め今季6戦6発とアピールする20歳は「日本人は歴代凄い選手がつけている。それに恥じないようにしたい」と勝利にも気を引き締めた。

 タイトル獲得がチームを強くすることは、誰もが理解している。試合前のミーティング。石井監督は「今年は全部のタイトルを獲りにいく。その弾みになるよう、このタイトルを獲って帰ろう」と覚悟を伝えた。昨季はJ1王者から世界2位まで躍進。2週間と短いオフからスタートした今季、タイ、宮崎での14日間で5試合をこなす急ピッチの仕上げながら、最初のタイトルはつかんだ。前日練習はセットプレー、PKまで抜かりなく確認。短時間でも最善の準備が勝利を呼んだ。

 昨季J1、天皇杯の2冠からさらなる高みを目指す。DF昌子は言った。「クラブW杯(決勝)のリベンジがある。それに向かって1つ目のタイトルが獲れて良かったけど、すぐに切り替えないといけない」。21日にACL初戦、25日にはJ開幕戦が待つ。常勝軍団は世界No・1クラブの称号を本気で奪いにいく。

 ≪最多6度目V≫鹿島がスーパー杯最多6度目の優勝(2番目は広島4回)。これで09年から9年連続Jリーグ王者の優勝となった。鹿島は同杯10度目の出場で通算6勝4敗。4敗のうち3敗はPK負けで、90分での敗戦は01年(●0―3清水)だけ。この大会での無類の強さを誇る。一方、浦和は07、15年に続いて3連敗(通算1勝3敗)となった。2得点しながら90分内での敗戦は97年のV川崎(●2―3鹿島)以来、20年ぶり2チーム目だ。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/19/kiji/20170218s00002000381000c.html

◆FUJI XEROX SUPER CUP 2017 鹿島7年ぶり栄冠(茨城新聞)


浦和に3-2

士ゼロックス・スーパーカップは18日、日産スタジアムで、昨季のJ1リーグ、天皇杯全日本選手権覇者の2冠を達成した鹿島と、J1リーグ2位の浦和が対戦し、鹿島は3-2で勝利し、7年ぶり6度目の頂点に立った。同大会の最多優勝回数を更新した。賞金は鹿島が3千万円、浦和が2千万円。

J1は25日開幕し鹿島はカシマスタジアムでFC東京を迎え撃つ。鹿島はJ1開幕前の21日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグで、蔚山(韓国)と同スタジアムで対戦する。

優勝カップを掲げて喜ぶ鹿島イレブン=日産スタジアム、村田知宏撮影

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14874291470987


◆FUJI XEROX SUPER CUP 2017(オフィシャル)




FUJI XEROX SUPER CUP

遠藤が2ゴール、そして鈴木が決勝弾!鹿島が浦和を撃破、7年ぶり6回目のFUJI XEROX SUPER CUP制覇!

シーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUPで、鹿島が力強く第一歩を踏み出した。前半に遠藤が2ゴールを挙げてリードを奪うと、後半に連続失点を喫して一時は同点に追い付かれたものの、途中出場の鈴木が決勝ゴールを挙げ、3-2で浦和に勝利。7年ぶり6回目となるFUJI XEROX SUPER CUP制覇を果たした。

元日の天皇杯決勝で19個目の星を掴んでから、鹿島はわずか15日間のオフを経て、1月17日に全体始動を迎えた。22日から27日にタイキャンプ、そして31日から2月7日までは宮崎キャンプを行い、5試合を実施。鹿嶋に戻り、11日には水戸とのいばらきサッカーフェスティバルに臨んだ。プレシーズンマッチ、6試合の結果は4勝2敗。12日には水戸との練習試合も実施し、戦術理解度とコンディションの向上を同時に試みるチャレンジを続けた。課題と収穫を胸に、来たるべきシーズン開幕へ集中力を高めていった。

浦和戦、前々日の紅白戦。格段に厚みを増した選手層、ポジション争いの激化が、トレーニングゲームの熱を高めていく。多くのサポーターがクラブハウスのスタンドを埋める中、見応え満点のマッチアップが繰り返された。水戸戦の後、石井監督が「今後は自分たちのコンディションや戦術理解度だけでなく、対戦相手の対策も必要になってくる」と語っていた通り、選手たちは浦和戦勝利をイメージしながら、入念に戦術の確認を行った。



そして前日に行われた記者会見では、石井監督と遠藤が抱負を述べた。指揮官は「新加入選手のコンビネーションや戦術理解、チームのコンディションを上げるという非常に難しい形での準備だったが、思った以上に順調にきている」と、手応えを口にしている。遠藤は「出場するだけではなくて、全力で勝ちにいきたい」と、勝利を誓っていた。

「今年最初のタイトル」と語る石井監督が指名した先発メンバー11人は、水戸戦から1名が変更となった。左サイドハーフに土居が入り、遠藤と並ぶ形に。前線は金崎とペドロ ジュニオールのコンビで、ボランチは小笠原とレオ シルバがペアを組む。最終ラインは右から、西と植田、昌子、三竿雄斗。そしてゴールマウスには、クォン スンテが立ちはだかる。ベンチ入りメンバーの8名は、GKの曽ケ端、町田、復帰となった山本、永木、レアンドロ、鈴木、金森が指名された。



シーズン開幕を告げる舞台に立てる誇りと喜びを胸に、両チームのサポーターが会場の日産スタジアムへ早くから足を運んだ。ウォーミングアップへ向かう選手たちに、アントラーズレッドのスタンドから大きな歌声が降り注がれる。大会史上初、セカンドユニフォーム同士で臨むこととなった一戦。真新しいハイパーピンクの戦闘服に身を包んだ選手たちは、13時35分にキックオフのホイッスルを聞いた。

今季初タイトルへの思いを示すように、鹿島は立ち上がりから積極的にゴールを目指した。開始4分、左サイドを縦へ突破した金崎が角度のないところから右足シュート。相手GKにキャッチされたものの、ファーストシュートを枠に飛ばして浦和ゴールを脅かした。



10分以降は浦和にボールキープを許す時間が続いたものの、スンテや雄斗、レオと新加入選手が並んだ守備陣が絶えずコミュニケーションを取って連動。クロスを上げられる場面は何度もあったが、決定機を作らせずに時計の針を進めていった。



最初のビッグチャンスは21分だった。金崎が敵陣でボールを奪い、ショートカウンターを仕掛ける。ドリブルをファウルで阻まれたものの、後方から上がってきたレオがボールを引き取る形で縦へ突破し、アドバンテージでプレーオン。ペナルティーエリアに入ってペドロ、遠藤と細かいパスをつなぎ、最後は金崎が強烈なシュートを放つ。相手GKの手に当たったボールは、右ポストを直撃してしまった。



攻勢をかける鹿島は28分、左サイドのスペースを突いたパスから金崎が抜け出し、ゴール前へクロス。わずかにペドロに合わなかったが、ファーサイドに詰めていた遠藤が右足ボレーを放つ。相手GKに阻まれたものの、セカンドボールを拾ってパスをつなぎ、最後は小笠原がゴール右隅を狙ったシュート。惜しくも枠の外へ飛んだが、波状攻撃で浦和のゴールを脅かした。







チャンスを活かせないまま、前半は残り10分を切った。アントラーズレッドで埋め尽くされたホーム側スタンドは、選手たちを鼓舞する歌声を送り続ける。ゴールを渇望するチャントが、日産スタジアムにピッチに鳴り響いた。そして、その思いがついに結実する。39分、西の果敢なドリブル突破で得たFK。ペナルティーエリア手前、絶好の位置からゴールネットを揺らしたのは遠藤だった。得意の左足を振り抜くと、壁を越えたシュートはゴール右隅へ吸い込まれた。GK西川はただ、その鮮やかな軌道を見送ることしかできなかった。1-0。「勝負を分けるのはセットプレー」と前日会見で語っていた背番号25が、芸術的な一撃で均衡を破ってみせた。









リードを奪って勢いに乗る鹿島は、直後の40分にも土居の左足ボレーで追加点を狙う。惜しくもクロスバーに阻まれてしまったが、さらなる得点の予感を漂わせた。前がかりになる浦和の思惑を見透かしたかのように、最終ラインの背後へパスを通し、ゴールへと迫っていった。



そして、次の歓喜は43分に訪れた。中盤で圧倒的な存在感を見せたレオがスルーパスを通し、土居が最終ラインの背後を取ってドリブル突破。ペナルティーエリアに入ってラストパスを出すと、金崎の右足シュートは右ポストに阻まれてしまったものの、こぼれ球に詰めていた遠藤が右足を振り抜く。カバーに戻った相手GKは、手に当てるのが精一杯だった。背番号25のシュートが再びゴールネットを揺らし、鹿島がリードを広げた。2-0。前半は2点リードで終了した。





2-0で迎えた後半、鹿島は浦和にボールをキープされる時間が長くなったものの、守備陣が集中力を切らさずに応戦していった。植田がエアバトルで存在感を示せば、昌子は持ち前のインターセプトで攻撃の芽を摘んだ。そして小笠原が危機察知能力を存分に発揮し、セカンドボールをことごとく支配した。前線ではペドロが労を惜しまないプレスを敢行し、相手に自由を与えない。



石井監督は65分、金崎に代えて鈴木を投入。69分にはレオとの交代で永木をピッチに送り出した。選手層の充実を改めて印象付ける采配で、2点リードのまま、試合は残り20分を切った。



順調に時計の針を進めていた鹿島だが、落とし穴が待っていた。73分、昌子のファウルでPKを与え、興梠に決められて1点差に。直後の75分には左サイドからクロスを上げられ、ヘディングシュートのこぼれ球を武藤に押し込まれてしまった。2分間での2失点で、スコアは2-2に。アウェイスタンドのボルテージは高まり、浦和は勢いに乗って一気に逆転を狙いに来た。小笠原はジェスチャーで“落ち着け”とメッセージを発する。このまま勢いに飲み込まれるのか、しっかりと踏みとどまるのか。新シーズン最初の公式戦で、真価を問われる展開となった。



底力を見せつけたのは、鹿島だった。83分、鈴木優磨。背番号9を継承する若武者が、この日最後のスコアを刻んでみせた。相手の最終ラインへプレスをかけると、パスミスを突いてボールを奪い、左足を一閃。ゴール右隅へ突き刺すと、アントラーズレッドのゴール裏へと駆けていく。新たに纏う背番号をアピールし、ホームスタンドが歓喜に包まれた。













3-2。一時は同点に追い付かれた鹿島だが、再度突き放す強さを見せてしっかりと勝ち切った。これで、FUJI XEROX SUPER CUPは通算6回目の優勝。多くの新戦力が加わった中、シーズン最初の公式戦を制したことで、連戦に向けて自信と勢いを得ることができた。山本が実戦復帰を果たしたことも明るい材料だ。



鹿島の次戦は21日、いよいよAFCチャンピオンズリーグの開幕だ。聖地・カシマスタジアムでの今季初戦は蔚山現代FCとの激突となる。そして25日はFC東京とのJ1開幕戦が控えている。28日はACLのムアントン・ユナイテッド戦、タイでのアウェイゲームが待ち受ける。この浦和戦を含めて、月末まで11日間で4試合。いきなり迎える過密スケジュール、総力戦で1つ勝利を積み重ね、歩みを進めていかなければならない。

【この試合のトピックス】
・FUJI XEROX SUPER CUPは6年ぶり10回目の出場で、2010年大会以来、6回目の優勝を果たした。出場、優勝回数ともに最多記録を更新した。
・ハイパーピンクがベースカラーのセカンドユニフォームを、初めて試合で着用した。
・大会史上初めて、セカンドユニフォーム同士で戦った一戦となった。
・遠藤が2ゴールを記録。水戸戦に続いての得点となった。
・鈴木が決勝ゴールを挙げた。プレシーズンマッチを含め、出場した6試合全てで得点を記録している。
・山本が今季初出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・ボールの受け方を工夫して、ビルドアップのバランスをとろう。
・ボールが入った後のこぼれ球をひろい、選手間の距離を大事にしよう。
・後半もシンプルに相手の裏を狙っていこう。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・慌てないでプレーすること。
・我慢すること。
・もっとアグレッシブに戦おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
まずは、この大会で6回目となるタイトルを獲れたことを嬉しく思う。浦和と対戦する時は難しい試合になるということはわかっていた。後半は守備の対応がうまくいかなかった。前半から相手に支配される形ではいたが、うまく耐えていた。そして相手の背後に出る動きで点を取ることができて、後半も同じ戦い方で臨もうと思ったが、失点して同点に追い付かれてしまった。少し押し込まれてしまったが、ラッキーな形で追加点を取れて良かった。このタイトルを獲ったことで、この後のACLとリーグ戦に向けて弾みになる試合になった。新しいチームになって、タイトルを1つ獲ることが良い形につながると思う。タイトルを獲れて非常に良かったと思う。

Q.4名の新加入選手が先発出場したが、手応えは?新加入選手のチームへのフィットについてどう感じているか?

A.もう少し時間がかかると思っていたが、試合を通して戦術理解度とコンディションを高めていくやり方の中で、非常に早く戦術の理解を進めてくれている。今日のパフォーマンスも非常に良かったと思う。今日は試合に出なかったレアンドロや金森もいるが、彼らの能力を融合させながら高いレベルのサッカーをしていきたい。内容的には今日はまだまだだが、成果が1つ出たことは良かったと思う。

Q.新加入選手の影響でポジション争いが激しくなる中で、チームとして上積みを感じるか。そして、鈴木選手が昨季の終盤から重要なゴールを決めていて飛躍の予感がするが、評価は?

A.トレーニングから競争意識は高まっている。紅白戦の内容は良いし、チーム力はこの短期間でも高まったと感じている。ただ、能力があっても試合に出られないということも多くなるので、そのあたりのコミュニケーションは昨季よりもしっかりとやっていきたい。優磨は点は取っているが、判断の部分など、全体を通してみればまだまだ向上していけると思う。まだこれからだと思う。

Q.アントラーズにとって、タイトルとは?

A.常にこのクラブは、タイトルを獲ることが求められている。タイトルを獲ることで見えるものは確実にある。タイトルを獲っていくことでチーム力、クラブの力は大きくなると思う。獲ってみないとわからない喜びは確実にあって、1つ獲ると、2回、3回と積み重ねたいという思いが出てくる。そういう気持ちを抱かせてくれるのが、タイトルが持つ意味だと思う。

Q.アントラーズは、新たに加入した選手の能力が発揮されやすいサッカーをしている印象があるが、監督の考えは?

A.うちはベーシックなサッカーをしていて、様々なタイプの選手が入ってきた時に、以前からいる選手が新加入選手の特長を出させるプレーができる。ペドロ、レオ、雄斗が入って、スンテもゴールを守った。それでも今までと同じような形でサッカーができたのは、以前からプレーしている選手のサポートがあったからだと思う。守備の約束事はあるが、攻撃の自由度は他のチームよりも上だと思う。ただ、もっと良い試合ができると思う。今の段階では完成度はまだまだ低い。もっと高いところを求めていきたい。


浦和レッズ:ペトロヴィッチ
両チームともに良いプレーをした試合だったと思う。前半の立ち上がり、我々の3バックが思っていたような形にならずに問題を抱えていた。ただ、相手のFKで先制されるまでは、何とか0-0の状況で試合を進めることができた。先制された後、選手たちに「攻めなければいけない」という意識が強く働いたのか、前がかりになってボールを失い、2点目を決められてしまった。0-2とリードされる厳しい展開になったが、後半は選手たちが盛り返してくれた。興梠が危険な形で相手のゴールに迫ることができた。阿部をストッパーにして、和輝を投入して宇賀神をサイドに出し、関根との両サイドから良い攻撃を仕掛けて2-2まで持ち込むことができた。あの状況では我々の方が3点目に近いと思っていたが、残念ながら失点してしまった。あのような失点はあってはならない。あのような形で失点してしまうと、そこから同点に追い付き、逆転する形にするのは難しくなってしまう。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
ゴール以外は何もできていないし、課題が残る。自分がピッチに入ってから点を取られているし、身体を張ることができなかった。得点の場面は、狙っていた。決めた後は、背番号が変わったのでサポーターに9番をアピールした。

【遠藤 康】
FKは蹴る気満々だった。GKが見えなかったし、壁を越えるだけだった。練習通りにリラックスして蹴れた。あの距離なら、コースに蹴れば入る。浦和はやりにくい相手なので、気を引き締めてプレーしていた。ACLの初戦にも勝って、リーグ戦の開幕を迎えたい。

【クォン スンテ】
勝つことができて嬉しい。良い結果を出すために準備をした。もっと良い試合をして、たくさんのタイトルを獲りたい。

【三竿 雄斗】
2失点目の時は相手との距離を開けすぎてしまった。そこは反省点。湘南の時よりはサイドでの1対1の攻防をする回数が増えると思うけど、感覚は掴めている。しっかりと我慢をして勝ち切るのがこのクラブの伝統だと思う。

【西 大伍】
タイトルが懸かった試合だし、最後に勝つということは大事。こういうレベルの試合をして、課題が多く出たことは良かった。

【山本 脩斗】
少しでも試合に出ることができて良かった。自分が入った時が2-2の状況だったので、守備を落ち着かせることと、チャンスがあれば攻撃参加することを意識していた。特に慌てる感覚はなかったし、チャンスがあると思っていた。優磨が決めてくれて良かった。しっかり勝てたことが大きい。

【永木 亮太】
自分が入ってから、満男さんとの役割分担ははっきりしていた。クロスの形を作られて失点してしまったのは課題。防げた点だったし、もったいなかった。90分を通して主導権を握らせないようにしなければいけない。

★2017ゼロックススーパーカップvs浦和(日産ス)ツイートまとめ

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