日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月4日月曜日

◆[プレミアリーグEAST]市船がFW福元2発で青森山田を撃破!清水ユースが首位に:第11節2日目(ゲキサカ)





 高校年代最高峰リーグ『高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST』は3日、第11節2日目を行った。

 首位に立つ青森山田高(青森)と市立船橋高(千葉)が激突。先制したのは青森山田だったが、市立船橋がFW福元友哉の2ゴールで逆転し、2-1で勝利した。

 青森山田と勝ち点1差で2位の清水エスパルスユース(静岡)は京都サンガF.C.U-18(京都)と対戦し、U-18日本代表FW滝裕太の2ゴールにより2-0で完封勝ち。首位に浮上した。

 FC東京U-18(東京)と浦和レッズユース(埼玉)の一戦は、FW小林幹のゴールが決勝点となり、FC東京U-18が2-1で競り勝った。

 以下、第11節結果と第12節日程(予定)

【第11節】
(9月2日)
[日立柏総合グランド(人工芝)]
柏レイソルU-18 3-2 横浜F・マリノスユース
[柏]田中陸(3分)、鵜木郁哉2(9分、54分)
[横]山田康太(64分)、堀研太(90分+1)

[NACK5スタジアム大宮]
大宮アルディージャユース 0-3 鹿島アントラーズユース
[鹿]金澤蓮(65分)、前田泰良2(87分、90分)

(9月3日)
[船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
市立船橋高 2-1 青森山田高
[市]福元友哉2(42分、74分)
[青]田中凌汰(17分)

[東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)]
FC東京U-18 2-1 浦和レッズユース
[F]杉山伶央(30分)、小林幹(76分)
[浦]長倉幹樹(48分)

[京都サンガF.C. 東城陽グラウンド]
京都サンガF.C.U-18 0-2 清水エスパルスユース
[清]滝裕太2(54分、73分)

【第12節】
(9月9日)
[日産フィールド小机]
横浜F・マリノスユース 15:00 京都サンガF.C.U-18

(9月10日)
[青森山田高校]
青森山田高 11:00 大宮アルディージャユース

[船橋市法典公園(グラスポ)球技場]
市立船橋高 11:00 FC東京U-18

[浦和駒場スタジアム]
浦和レッズユース 17:00 清水エスパルスユース

[県立カシマサッカースタジアム]
鹿島アントラーズユース 11:00 柏レイソルU-18


[プレミアリーグEAST]市船がFW福元2発で青森山田を撃破!清水ユースが首位に:第11節2日目

◆中島翔哉が新天地デビュー!元鹿島FWと好連携で逆転弾の起点に(ゲキサカ)




 今夏、FC東京から期限付き移籍でポルティモネンセに移籍したMF中島翔哉が新天地デビューを果たした。

 タッサ・ダ・リーガ(ポルトガルリーグ杯)は2日、2回戦が行われた。ポルティモネンセはシャベスと対戦。前半4分に先制点を許したが、16分にDFリカルド・ペッソアが同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。20分には相手に退場者が出たが、前半は1-1で終了した。

 後半開始から中島が登場。早速、アピールのチャンスが与えられた。すると後半6分、中島が縦パスを受けたFWファブリシオがダイレクトでつなぎ、MFパウリーニョがドリブルから右足シュートを決め、逆転。さらに28分には、ファブリシオが追加点を挙げ、ポルティモネンセが3-1で勝利し、3回戦に駒を進めた。

 なお、中島とチームメイトのファブリシオは、昨年7月に期限付き移籍で鹿島アントラーズに加入。今年1月1日に行われた川崎Fとの天皇杯決勝に出場し、1-1の延長戦に決勝ゴールを決めていた。


中島翔哉が新天地デビュー!元鹿島FWと好連携で逆転弾の起点に

◆トップ下から右CBまで…復帰戦のC大阪FW山村「ダービーで勝ち越せていない」と“リベンジ”誓う(ゲキサカ)




[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和2-2C大阪 浦和]

 8月9日に行われたJ1第21節・清水戦で左膝を負傷したセレッソ大阪FW山村和也は、ルヴァン杯準々決勝第2戦の浦和レッズ戦が3週間半ぶりの公式戦となった。「体力的なところは戻っていないが、ボールの感覚は変わらずにプレーできた」と攻守に決定的な仕事を果たした。

 前半10分、DF丸橋祐介の左CKに対してニアサイドに走り込んだ山村は、高い打点のヘディングでフリック。これがファーサイドへ綺麗に通り、先制点となるDFマテイ・ヨニッチのゴールを呼び込んだ。

「セットプレーは僕の武器。あそこ(ニア)で触れれば相手にとって嫌だと思うので、得点につながって良かった」と充実の表情を見せた山村は、「ホームを0-0で終えたのがアドバンテージ」と臨んだ一戦で、準決勝進出をたぐり寄せる大仕事を成し遂げた。

 さらにこの日は、守備でも貢献した。前半を2-0で折り返したが、浦和に1点を返されたのちの後半9分、チームは5-4-1にシステムを変更。山村は今季に入って大ブレイクを見せてきたトップ下から、本職に近い右CBへとポジションを移した。同26分にはセットプレーから2-2とされたが、それ以上の失点は許さなかった。

「2-2で終われれば勝てる(準々決勝を突破できる)というのが分かっていたので、守備に徹するということを意識してやった」と求められた役割は遂行した山村だが、「相手のチャンスはたくさんあったので、そこは課題かなと思います」と満足はしていないようだ。

 控えメンバーを中心に臨んできたルヴァン杯で、この日が2試合目の出場。準々決勝まで導いてくれた選手の思いも背負って戦ったようで、試合後には「ここまで(他の選手が)がんばってきた姿を見ていますし、この大会はチーム全体で戦っている。いつもは(ルヴァン杯に)出ていないメンバーが出たが、勝って次につなげられてよかった」と喜びを口にした。

 準決勝進出はクラブ史上初の偉業だが、「こういったクラブの上積みがあって、ベスト4に入ったことが大事」と喜びつつも、「それを積み重ねていくことがタイトルにつながってくると思うので、一戦一戦を勝っていってタイトルを取れるようにがんばりたい」と目指すところは頂点だ。

 準決勝はガンバ大阪との大阪ダービー。今季のリーグ戦では1分1敗と結果を残せていない相手だが、「ダービーでは勝ち越せていないので、リベンジするチャンスをもらえたんだと思う。しっかりチャレンジしていきたい」と意気込みを見せた。

(取材・文 竹内達也)

トップ下から右CBまで…復帰戦のC大阪FW山村「ダービーで勝ち越せていない」と“リベンジ”誓う

◆安部、逆転勝利も敗退に「鹿島は常に3冠を狙うチーム。残念な気持ちでいっぱい」/ルヴァン杯(サンスポ)




 YBCルヴァン杯準々決勝第2戦(3日、鹿島3-2仙台、カシマ)鹿島は得失点差で準決勝進出を逃した。4強入りへ無失点でしのぎたかったが、2点を先行される苦しい展開。それでも後半から出場した鈴木と安部のゴールで試合をひっくり返して意地を示した。大岩監督は「代わった選手がリズムを変えてくれた。素晴らしいプレーを見せてくれた」とねぎらった。

 同点ゴールの安部は「鹿島は常に3冠を狙うチーム。残念な気持ちでいっぱい」と唇をかんだ。悔しさをこらえ「この負けがあったから、リーグと天皇杯が取れたと言えるようにしたい」と気持ちを切り替えた。

安部、逆転勝利も敗退に「鹿島は常に3冠を狙うチーム。残念な気持ちでいっぱい」/ルヴァン杯

◆鹿島が怒涛の追い上げで逆転勝ちも…2戦合計5-4で逃げ切った仙台がクラブ史上初の4強入り!(ゲキサカ)




[9.3 ルヴァン杯準々決勝第2戦 鹿島3-2仙台 カシマ]

 ルヴァン杯は3日、準々決勝第2戦を行った。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとベガルタ仙台が対戦し、鹿島が3-2で逆転勝ち。しかし、2試合合計5-4で逃げ切った仙台がクラブ史上初の準決勝進出を決めた。10月4日に行われる準決勝第1戦では、FC東京と川崎フロンターレの勝者とホームで対戦する。

 ホームでの第1戦を3-1で制した仙台は、スターティングメンバーを2人変更。DF増嶋竜也とFW野沢拓也に代え、DF椎橋慧也とFW石原直樹をスタメンで起用した。一方、ホームで逆転を突破を狙う鹿島は、引き続きDF植田直通とDF昌子源の両センターバックが代表招集で欠場。さらに第1戦で退場となったFWレアンドロとDFブエノが出場停止で、MF中村充孝やDF三竿雄斗、FW金崎夢生らが先発に名を連ねた。

 立ち上がりから攻め込んだのは仙台だった、前半1分、石原のスルーパスに反応したMF奥埜博亮が裏に抜け出すがオフサイド。それでも6分、ゴール正面でFKを獲得すると、MF三田啓貴が左足で蹴り出したボールが、弧を描きながら壁を越えてゴール右隅に突き刺さり、先制に成功した。

 貴重なアウェーゴールを奪い、なおも攻め込む仙台は前半25分、左サイドを抜け出したMF中野嘉大を追い越し、PA左でパスを受けたFW西村拓真が中央へ折り返す。ファーサイドに走り込んだ奥埜が右足で合わせるが、惜しくも枠を外れ、追加点とはならなかった。

 前半のうちに1点を返したい鹿島は、前半40分にスルーパスからFW土居聖真が抜け出し、PA左から左足を振り抜いたが、枠を捉えきれず。45分には、左サイドから三竿雄がクロスを供給し、フリーで飛び込んだ中村が右足で合わせる。決定機だったが、これも枠に飛ばすことができず、前半を0-1で折り返した。

 鹿島は後半開始からMF小笠原満男に代えてFW鈴木優磨を投入。残り45分間で逆転を目指した。だが、後半開始3分で痛恨の追加点を許してしまう。仙台は右サイドからDF古林将太がドリブルで仕掛け、PA内に侵入すると対峙した三竿雄に足を払われ、PKを獲得。キッカーの西村が憎いほど冷静にゴール正面に流し込み、2-0とリードを広げた。

 2試合合計1-5と厳しい状況となった鹿島。後半12分、金崎のパスをPA左で受けた鈴木がふわっとしたクロスを上げ、ファーサイドに走り込んだ土居がヘディングシュートを放つが、GKシュミット・ダニエルに弾き出される。だが、これで獲得した右CKからMF遠藤康がゴール前に入れたボールを鈴木が右足でねじ込み、1-2と反撃の狼煙を上げた。

 勢いを増す鹿島は後半16分、中村に代えてFW安部裕葵を投入する。すると、20分に絶妙な動き出しから遠藤のスルーパスを呼び込んだ安部が左足シュートを流し込み、この試合を2-2と振り出しに戻す。2試合合計3-5とまだまだ得点が必要な鹿島は、30分に右サイドから伊東が切れ込んでシュートを放つも、惜しくもゴール右に外れてしまう。

 試合の流れは完全に鹿島だが、同点に追いついてからは仙台に落ち着いて対応され、なかなか決定的な場面を作れない。それでも38分、途中出場のMF永木亮太が左サイドからクロスを入れ、鈴木が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、3-2と逆転する。だが、反撃もここまで。仙台が第2戦を落としたものの、2試合合計5-4とし、ナビスコ杯から合わせて最多6回の優勝を誇る“常勝軍団”を破って、クラブ史上初となる4強入りを決めた。


鹿島が怒涛の追い上げで逆転勝ちも…2戦合計5-4で逃げ切った仙台がクラブ史上初の4強入り!

◆2017JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦(オフィシャル)


YBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦

鹿島、ルヴァン杯準々決勝敗退。ホームで逆転勝利も、2試合合計スコアで及ばず。

ルヴァン杯は準々決勝敗退に終わった。4日前の第1戦で負ったビハインドを挽回すべく、ホームで迎えた第2戦。鹿島は後半立ち上がりまでに2失点を喫し、逆転突破のためには5得点が必要な状況に追い込まれた。鈴木の2ゴールと安部のゴールで3-2と勝利は収めたものの、2試合合計4-5で敗退が決まった。

4日前、鹿島は杜の都で苦しい90分を刻んだ。ユアスタでの第1戦、1-3。警戒していたはずのセットプレーから2失点を喫し、2枚のレッドカードで数的不利にも陥った。途中から降り始めた激しい雨、繰り返されるボディコンタクトとブーイングの嵐。肉弾戦を終え、1-3という屈辱の結果が残った。ただそれでも、土居が突き刺してみせた意地のアウェイゴールがチームに勇気を与える。選手たちを出迎えた指揮官は、「絶対に勝ち抜くんだ」と、ロッカールームで鼓舞した。逆転突破だけを見据えて準備を進める日々が始まった。

8月31日。鹿嶋へ帰還した選手たちは、リカバリートレーニングやミニゲームに臨んだ。日本代表で不在の昌子と植田に加えてブエノとレアンドロが出場停止となり、さらに先発メンバーの枠が2つ空くこととなる。激化する競争意識、そして勝利への渇望を胸に、選手たちはボールを追い続けた。負傷離脱中のペドロ ジュニオールや小田、町田らを除くと、ピッチに立てる状態にあるのは20選手のみという苦しい台所事情。だが、永木と安部の戦列復帰という明るい材料もあった。まさに総力戦。土居は「今いるメンバーで戦うしかない。チーム力が問われる戦いになる」と、チーム一丸での準決勝進出を誓っていた。ユアスタでの敗戦後、逆転突破への意志を声に乗せて届け続けた背番号12とともに、聖地での大一番に臨む。



大岩監督は「いつもと違うポジションでやってもらう選手もいる。試合の中でどんどん修正して、ポジティブに捉えることによって、周りが良い反応をしてくれると思う。積極的にやってもらいたい」と、選手たちに自信を植え付けてピッチへ送り出す姿勢を強調した。中3日で迎える第2戦へ、メンバー変更は5名。GKに曽ケ端を復帰させ、右サイドバックに伊東、左サイドバックに三竿雄斗を指名。2列目には中村、前線には金崎が復帰した。ボランチは小笠原とレオ シルバのペア、攻撃陣には遠藤と土居が入り、本職不在のセンターバックは健斗と山本がコンビを組む。そしてベンチには、GKのクォン スンテと久保田、梅鉢、鈴木、金森、さらに帰還を果たした永木と安部が座る。

9月最初のホームゲームは、穏やかな気候に恵まれた一日となった。勝利、そして逆転突破を信じて、背番号12が続々と聖地へ足を運ぶ。ウォーミングアップに向かう選手たちに降り注がれた大きなチームコール。サポーターの情熱を全身で受け止めた選手たちは、決意に満ちた表情で身体に熱を送っていた。

18時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。ホームで攻勢をかけたい鹿島だったが、立ち上がりはミスが目立ち、なかなかペースを掴むことができない。ボールロストから仙台に押し込まれる時間が続き、ゴール前まで進出されてしまった。



そして6分。ペナルティーエリア手前でのファウルからFKを与えると、三田に直接決められてしまった。是が非でも欲しかった先制点を奪われる最悪の展開で、2試合合計1-4。鹿島は3得点を奪わなければならなくなった。



時計の針が進む中、少しずつ中盤での落ち着きを取り戻していった鹿島。しかし、人数をかけて守備ブロックを形成する仙台を攻略することができない。中盤でボールをキープしても、プレスを受けてパスをカットされたり、最終ラインへ戻さざるを得なくなったりと、効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。





ようやく放ったファーストシュートは20分だった。土居がペナルティーエリアの外から狙ったが、相手GKの正面を突いてしまう。21分には遠藤がエリア手前から狙ったが、左足で狙った一撃は相手DFにブロックされた。中長距離からのシュートで突破口を見出そうと腐心したが、仙台を脅かすには至らなかった。





閉塞感が聖地を包む。25分には仙台に右サイドを突破され、低いクロスがファーサイドへ流れたところへ詰められて絶体絶命のピンチ。至近距離から無人のゴールへ押し込まれそうになったが、シュートは枠を越えた。1点差のまま、前半は終盤に入った。







35分以降、鹿島は左サイドでのボールキープから攻撃の糸口を探した。雄斗がオーバーラップを繰り返し、深い位置まで進出してクロスを送る。37分、40分とグラウンダーのボールをゴール前へ供給したが、シュートにはつながらなかった。それでも44分、みたび背番号15が攻撃参加。正確なクロスをファーサイドへ通し、中村が右足で合わせたものの、フリーの状態から放たれたシュートは枠を捉えることができなかった。0-1、2試合合計1-4。厳しい状況に追い込まれ、前半が終了した。





少なくとも3得点が必要な後半に向けて、聖地に駆け付けた背番号12はピッチへと声を送り続けた。15分間のハーフタイム、ゴールと勝利を渇望するチャントが止むことはない。ともに戦うサポーターとともに、逆転突破を目指す後半45分が始まった。

しかし、鹿島の走路は暗幕に覆われた。開始早々、相手のドリブル突破に対応した雄斗がペナルティーエリア内でファウル。PKを与え、西村に決められてしまった。これで2試合合計1-5。2つ目のアウェイゴールを奪われ、逆転突破のためには残り40分強で5得点が必要な状況となった。



攻めるしかない鹿島は、ハーフタイム明けからピッチに立った鈴木が意地のゴールを決める。58分、右CKからこぼれ球を右足で蹴り込み、ゴールネットを揺らした。さらに大岩監督は61分に安部を投入し、煌めく才能に攻撃の活性化を託した。背番号30は縦横無尽にピッチを駆け、鹿島はさらに加速していった。





途中出場からわずか4分後、安部がスコアを刻んだ。65分、遠藤からのスルーパスに反応して最終ラインの背後を取ると、ペナルティーエリアに入って左足シュート。相手GKとの1対1を制し、ゴール右隅へ突き刺した。これで2-2、2試合合計3-5となった。











運動量の落ちた仙台に対し、鹿島はボールポゼッションと敵陣でのプレーを続けた。79分には負傷からの復帰を果たした永木が投入され、左サイドバックへ。すると4分後、敵陣左サイドでボールを持った背番号6が右足でクロスを送り、ファーサイドの鈴木がヘディングシュートを突き刺す。これで3-2。2試合合計4-5となり、残り10分弱で2得点を目指すこととなった。







しかし、鹿島の反撃はこれまでだった。残されたプレータイムが刻一刻と減っていく中、セットプレーやクロスボール、そしてミドルシュートでゴールを狙ったものの、ネットを揺らすことはできず。3-2での逆転勝利は何の喜びももたらさなかった。2試合合計4-5。準々決勝敗退を告げるホイッスルが鳴り響き、鹿島はタイトルを1つ失った。



ルヴァン杯準々決勝敗退。不甲斐ない事実を受け止め、チーム全員で奮起しなければならない。次戦は1週間後、9月9日のJ1第25節の大宮アルディージャ戦だ。再びカシマで迎える一戦、残り10試合となったリーグ戦の首位を走り続けるべく、勝ち点3を掴み取るべく、チームはトレーニングを積み重ねていく。





【この試合のトピックス】
・ルヴァン杯に名称が変更されてから、鹿島が初めて勝利を収めた。
・仙台との今季公式戦は4試合目で、3勝1敗となった。
・曽ケ端が公式戦2試合ぶりの先発復帰。ルヴァン杯通算出場数を77試合とし、歴代5位タイとなった。青木(鳥栖)と新井場氏が78試合で歴代3位タイとなっている。
・途中出場の安部が1得点。ルーキーながら、J1、ルヴァン杯、天皇杯の国内三大大会全てで得点を挙げた。クラブ史上初の記録。
・三竿雄斗が6月21日に行われた天皇杯2回戦以来の先発、公式戦出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・シンプルにボールを動かして、サイドを効果的に使って攻める事。
・1対1の戦い、セカンドボールへの競り合いを絶対負けないようにしよう。
・ここからの45分、顔をあげて自分たちのやるべきことを整理し、攻撃にいこう!

ベガルタ仙台:渡邉 晋
・冷静にゲームを進めよう。
・ボールホルダーにしっかりプレッシャーをかけよう。
・シュートで終わろう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
前半と後半の立ち上がりにセットプレーで失点してしまった。後半は非常にいい形でゲームを支配したが、勝ち抜くことができなかった。後半に限ってだが、選手たちがすばらしいプレー、連続性を見せてくれたことは、非常に評価している。気持ちを切り替えて、リーグ戦、天皇杯にこの悔しさをぶつけていきたい。

Q. 収穫はあったか?

A. 第1戦、第2戦と仙台のアプローチの速さ、アグレッシブさはすばらしかった。素直に勝ち上がった仙台におめでとうと言いたい。うちの選手に関していえば、交代で入った選手がリズムを変えたり、攻撃の面ではプレーのスピード、精度を上げてくれた。チーム全体もアグレッシブさを出せた。そのあたりはリーグ戦、天皇杯につながると思う。また、センターバックでこの2試合プレーした選手、今日は山本脩斗のプレーを非常に評価している。

Q. 第1戦からディフェンスラインで修正した点は?

A. うちの守備はアグレッシブに前から行くのが特長。仙台の攻撃を制限しながら守備をしていくやり方だった。うまくサイドを使われ、押し込まれる部分もあったが、想定内だった。そこから相手のウィークポイントを突いていくやり方で、そこはうまく出せたと思う。


ベガルタ仙台:渡邉 晋
前回カシマスタジアムで戦ったときは霧の中、何もできず0-2で敗れてしまった。今日もサポーターがたくさん来てくれて、最後まで応援してくれたことに感謝している。クラブ史上初のベスト4進出を決めたが、喜びは半分。正直、今日のゲームも勝って終わらなくてはいけなかった。アントラーズの猛攻、圧力は十二分に予測できたが、冷静に振り返ればカウンターで相手のゴールを仕留められたはず。3失点も久々。やられ方の反省が必要だ。しかし、ここまで来られたことは、間違いなく成果だと思う。前向きに反省、修正して次のリーグ戦に向けて準備したい。


選手コメント

[試合後]

【安部 裕葵】
もっと一つひとつのプレーにこだわっていかないといけないと感じた。アントラーズは三冠を狙っているチーム。それがダメになってしまって本当に残念。たくさん反省して、しっかりと切り替えたい。この負けがあったから、リーグ戦と天皇杯を獲れたと言えるようにしたい。残念です。

【土居 聖真】
FKでの失点のダメージが大きかった。細かい部分の甘さがあった。全員に悔しさがあると思う。今後の練習や試合、自分のプレーにぶつけていかないといけない。

【山本 脩斗】
自分の入り方が悪かった。立ち上がりからうまくいかなかった。声を出しながら前の選手を動かすことを意識していたけど、もっとできなければいけなかった。この悔しさを次にぶつけないといけない。

【伊東 幸敏】
少しバタバタしてしまって、1失点目のダメージが大きかった。前半を無失点で終えたかったけど、うまくいかなかった。

【三竿 雄斗】
15分、20分が過ぎてからは、追い越してボールを受ける動きもできていたけど、得点につながらなかったことが課題。PKも取られてしまった。下を向くのではなく、この悔しさをぶつけてチームに貢献できるようにしたい。


2017JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦

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