日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年6月17日日曜日

◆仙台城南高・大和監督が香川にエール「いたずら大好き…だから裏つくプレー得意なのかも」(報知)



香川真司




 サッカーW杯ロシア大会に、2大会連続で日本代表に招集された背番号10のMF香川真司(29)=ドルトムント=。2001年の中学入学時から高校2年の05年12月まで、宮城・仙台市の「FCみやぎバルセロナ」にサッカー留学していた。当時チームメートだった仙台城南高サッカー部の大和史弥監督(30)が、香川との思い出や交流を明かした。(取材&構成・海老田 悦秀)

 2人の出会いは、兵庫出身の香川がFCみやぎにサッカー留学する1年前の小学6年時、秋田で開催される大会に参加するため、仙台を訪れたときだった。入団が内定していた大和氏は「FCみやぎの監督が入団前の選手も入れて秋田の大会に出場することを決めた。(同じく)入団予定だった真司が私の家に泊まったんです」と振り返った。

 その後一緒にプレーするが、当時の香川に対する大和氏の印象は意外なものだった。「真司はドリブラーでうまかったけど、彼よりうまい子は何人かいた。塩釜FCの遠藤康(J1鹿島)の方が評価が高かったと思う。当時は、今の真司を想像できなかった」

 香川はプロを目指し、猛練習に励んだ。中学時代は練習前に毎日5キロ走り、通学していた宮城・黒川高入学後は、学校と練習場間の片道約20キロを自転車で往復した。「彼は寮の部屋の中でもドリブルをするぐらい。練習が終了する夜9時を過ぎても、1時間ぐらいは居残り練習をしていた。コーチに『消灯するぞ』とよく怒られていました」

 高校2年時の2005年9月の仙台カップ国際ユース大会にU―18東北代表で出場し、同日本代表を破る原動力となった。潜在能力の高さから16歳だった同12月にJ1・C大阪と仮契約を結び、東北の地を後にした。

 練習の虫の香川だが、いたずら好きな一面も。「ペットボトルの水を掛け合う遊びをし始め、一般のお客さんにかけちゃったり、他の選手のスパイクの靴ひもを(左右)連結するように結んだりと、いたずらが大好きだった。だから相手の裏をつくプレーが得意なのかも」。現在も、香川の誕生日に大和氏ら元チームメートがメッセージを送ったり、逆に大和氏の結婚式には香川がビデオレターを寄せるなど交流は続いている。

 2度目の大舞台に臨む友人に、大和氏は「彼にとって最後の大会になるかもしれない。堂々とプレーしてほしい」とエールを送った。

 ◆大和 史弥(やまと・ふみや)1988年4月23日、宮城・仙台市生まれ。30歳。小学2年時に虹の丘スポーツ少年団でサッカーを始め、中学でFCみやぎバルセロナに入団。東北高を経て、国士舘大に入学。11年から仙台城南高サッカー部コーチに就任し、今年から監督に。現役時代は主にMFを務めた。173センチ、65キロ。O型。


仙台城南高・大和監督が香川にエール「いたずら大好き…だから裏つくプレー得意なのかも」




◆平常心で初戦に臨む柴崎岳、得意のセットプレーを「なんとか得点に」(サッカーキング)



柴崎岳 ロシアW杯




 いよいよ2日後に迫った日本代表のワールドカップ初戦。MF柴崎岳(ヘタフェ)は武器であるセットプレーを「なんとか得点につなげたい」と意気込んだ。

 自身初の大舞台を前にも平常心が崩れることはない。「特別なことはしていないので、いつもと同じように臨んでいます。今、自分にある力が試合の中で出ると思っています」。

 直近のパラグアイ代表戦ではクロスバーを叩く直接FKや、オウンゴールを誘発した鋭いキックなど、セットプレーの場面で存在感を示している。「まずは自分がしっかりいいボール蹴ることを意識したいですし、どんな相手でもチームとして狙いを持って合わせられれば得点源になると思います。そのうえでコロンビアの特徴は頭に入れていきますし、多少ルーズなところも見えています。流れの中でなかなか(難しい)っていう場面でもセットプレーでは関係ないので、なんとか得点につなげたいです」。

 柴崎が言う通り、格上との試合が続くW杯の舞台において、セットプレーは日本が大事にしなければいけない大きなチャンスだ。それともう一つ、柴崎は「客観的に状況を把握する必要がある」と主張する。

「理想はありますけど、そういったものだけではどうにもならないというか、勝つのは難しい。それは今までやってきて学んだことです。90分の中で自分たちがどれだけ客観的に状況を把握する能力を持てるかというのが大事になると思います」

「冷静な気持ちをしっかりと持ちながら、理想と現実とをしっかりと見極めていきたい。自分たちのやりたいサッカーだけでは勝てないということもよくわかっているので、そこはしっかりと肝に銘じながらやりたいなと思います」。柴崎岳は決してブレることない平常心でコロンビア戦に臨む。


平常心で初戦に臨む柴崎岳、得意のセットプレーを「なんとか得点に」




◆「ずっと目標にしてきた」柴崎岳、自然体で夢の舞台へ(ゲキサカ)



柴崎岳 ロシアW杯




 あくまで自然体を貫き、自身初のW杯に臨む。日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は19日のW杯初戦・コロンビア戦(サランスク)を2日後に控え、「(初戦まで)かなり日が近づいてきて、相当いい状態になってきている。それをピッチの上で出すだけ」と意気込んだ。

 過度の緊張はない。「昔からどんな試合でも同じように臨むスタイル、考え方なので、W杯でもいつもどおり臨みたい」。今さらジタバタしても始まらない。柴崎の根底にあるのは、これまで積み上げてきたものがそのまま試合で出るのがサッカーだという考え方。「自分の力が試合の中で出ると思っている。それがいい方に転ぶように、メンタル的にしっかり準備しながら初戦を迎えたい」と力を込めた。

「ずっとこういう舞台を目標にしてきた。楽しみもあるし、不安もある。いい気持ちのバランスで臨みたい」。柴崎にとってもW杯が特別な舞台であることに変わりはない。「ここで勝つ、負けるで日本サッカー、僕のサッカー人生も大きく変わってくる部分はある。それほど大きな大会という自覚はしている」。そのうえで自分自身は冷静でいる。

「特別な準備をすることはない。今までやってきた自分がすべて出る舞台。やってきたことを信じて、自信を持ってやることが大事かなと思う」。ポジションを争うMF大島僚太が腰の打撲で調整が遅れていることもあり、コロンビア戦の先発は濃厚。プラチナ世代の筆頭格として09年U-17W杯では10番も背負った26歳が、いよいよW杯のピッチを踏む。

(取材・文 西山紘平)


「ずっと目標にしてきた」柴崎岳、自然体で夢の舞台へ




◆恩師が見た「柴崎少年」日本の司令塔に期待の言葉(報知)



柴崎岳 青森山田 黒田監督




 第3回はMF柴崎岳(26)の恩師が登場。

 サッカーを始めた野辺地(のへじ)スポーツ少年団元監督の橋本正克さん(58)、青森山田高で3年間指導した黒田剛監督(48)。

 日本の司令塔として期待される教え子の原点を知る2人が、期待の言葉を送った。(取材・構成=岡島 智哉)

 ◆野辺地スポーツ少年団・橋本正克元監督

 岳がサッカーを始めたのは小学2年生の時です。3年生の時に初めて出会い、一体この子はどこまで行くのだろうかと思いましたね。鳥の目、鷹(たか)の目とでも言うんでしょうか。ピッチを上から見ているんです。「そこ見えるの?」っていう場所にスーッとパスが出てくる。小学生とは到底思えませんでした。

 野辺地は豪雪地帯。12~3月はグラウンドが使えません。ずっと体育館でフットサルです。基本のトラップ、パスを集中して教えました。嫌になるくらいやらせました。岳の正確な技術は、才能と血のにじむような努力のたまもの。雪国のハンデを生かした体育館での練習にもあると思います。

 スペイン移籍で体も強くなり、スピードにも慣れてきていると感じます。世界基準になれたんだなと。岳が青森初のW杯選手。感動を与えられるプレーをしてくれると期待しています。

 ◆青森山田高・黒田剛監督

 小学校6年生の時に岳を付属の青森山田中にスカウトしましたが、最初は断られてしまいました。ご家族が将来は公務員として地元に残り、サッカーは趣味程度でと考えていたようです。

 その1、2週間後、お母さんから電話がありました。やっぱりお世話になっていいですかと。岳が俺はプロになる、みんなに反対されても絶対になると泣きながら説得したそうです。お母さんからプロサッカー選手にしてもらえますかと言われました。絶対プロにしますと約束しました。

 全国から注目を浴びる存在になりましたが、Bチームの試合で水をくむし、紅白戦で副審もやっていた。そういう男なんです。天才のように見えるけど、戦えない、運動量が少ないと言われるのが一番嫌いでした。

 まだまだ岳はこんなもんじゃない。世界にその名をアピールして世界トップクラスの選手に成長してほしい。コロンビア戦はロシアで観戦します。現地で楽しませてもらいますよ。


恩師が見た「柴崎少年」日本の司令塔に期待の言葉




◆日本代表・植田「VARでPK与えるというのは最悪な状況」/W杯(サンスポ)



植田直通 ロシアW杯




 サッカーのワールドカップ(W杯)1次リーグH組の日本代表は、19日午後3時(日本時間同9時)からの第1戦でコロンビア代表と対戦する。17日はベースキャンプ地のカザンで強い日差しの中で約1時間半、非公開で戦術練習を繰り返したとみられる。チームは試合会場のサランスクへ向けて移動。

 16日のフランス-オーストラリアで、今大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用による初めてのPK判定があった。気を付けるべき日本の守備陣で、植田(鹿島)は「VARで見られてPKを与えるというのは最悪な状況。僕はDFだし、細心の注意をしないといけない」と改めて警戒感を示した。

 攻撃陣にとっては相手のファウルも見逃されないという利点もある。果敢に仕掛ける姿勢を持ちたいところだ。(共同)


日本代表・植田「VARでPK与えるというのは最悪な状況」/W杯


◆秋田豊氏、日本代表・西野監督は「全然ダメですね」…その真意は「結果が出てない」(報知)



秋田豊




 サッカー解説者のセルジオ越後氏(72)と元日本代表の秋田豊氏(47)が17日放送のニッポン放送「土田晃之日曜のへそ」(日曜・正午)に出演した。

 パーソナリティの土田晃之(45)から解任したハリルホジッチ前監督と現在の西野朗監督(63)ではどちらが日本に合っているか聞かれたセルジオ氏は、「スペインってこの間、代えたばっかりでそんなに騒いでないのに、なんで日本は2か月前に代わって騒いでいるのか」と話した。土田が「だってスペインですもん。W杯優勝しているし」と返すと、セルジオ氏は「結局、日本は選手じゃなくて監督に頼らなくてはいけないっていう目線。ということは選手が未熟っていうこと、レベルが低いっていうこと」と断じた。

 秋田氏は「でも海外にこれだけ出て行っていますから、そのことを考えれば、彼らのいいところをうまく引き出すような戦術を使えば、結構、フィットするんじゃないのかな」と指摘した。この言葉を受け土田が「その意味で西野さんはいかがですか」と問うと、秋田氏は「全然ダメですね」と言い切った。「ここまでですよ、ここまでは。ここまで良くないです。だって結果出てないんですもん」とした上で、「パラグアイ戦にたまたまサブメンバーを使ったらうまくいった。だけど、ここまで予選が終わってから、日本代表良かったねっていう試合はほとんどなかったと思う」と述べた。

 この意見にセルジオ氏は「今までみんな錯覚しているんじゃないですかね。アジアで勝っても当たり前で。レベル的には。そんな高いレベルじゃないの、世界的にアジアはね。練習試合ずっとやってますよね、チャレンジカップとか。だけど、大した相手来てないですよね。特にハリルになってから、ないんですよ。世界的なレベルのランク上とか。そういうのずっとやってて、それも6人交代の試合ってどれぐらいこの3年間にやったと思います? そうしたら、ちょっとランク上とか自分より強いところとやったら負けて当たり前なのよね。それでみんなビックリしているところにボクはビックリしているんですよね。強いところに日本は勝てると思ってた錯覚してたところに問題があるんじゃないか」と指摘していた。

 一方で秋田氏はパラグアイ戦での勝利に「2失点したってのはすごくネガティッブなんですけど、ちょっと攻撃の形とか、見えた部分はまだ良かったです。それまでほとんどなかったです」とし、パラグアイ戦で「良かった選手は使うべき」とし「乾選手、香川選手、山口螢、柴崎、昌子、植田」と本番で先発起用すべき選手を提言。その上で「3バックにしてね。じゃないと耐えきれない」と示した。さらに今回の大会に「割り切ってできるかどうか。それをやったのが岡田さんじゃないですか。南アフリカ大会でもう割り切って南アフリカ大会の時にやって、それがうまくいったわけじゃないですか」とし「だから試されるのは西野さんなんですよね」と監督の重要性を強調していた。


秋田豊氏、日本代表・西野監督は「全然ダメですね」…その真意は「結果が出てない」


◆鹿島・鈴木優磨のプロ意識。 いいプレーのため、私生活で幸運を集める(Sportiva)


遺伝子 ~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(16) 
鈴木優磨 後編






◆新連載・アントラーズ「常勝の遺伝子」。 生え抜き土居聖真は見てきた(Sportiva)
◆土居聖真「ボールを持つのが 怖くなるほど、鹿島はミスに厳しかった」(Sportiva)
◆中田浩二「アントラーズの紅白戦は きつかった。試合がラクに感じた」(Sportiva)
◆中田浩二は考えた。「元選手が 経営サイドに身を置くことは重要だ」(Sportiva)
◆スタジアム近所の子供が守護神に。 曽ヶ端準とアントラーズの幸せな歩み(Sportiva)
◆曽ヶ端準「ヘタでも、チームを 勝たせられる選手なら使うでしょ?」(Sportiva)
◆移籍組の名良橋晃は「相手PKに ガックリしただけで雷を落とされた」(Sportiva)
◆名良橋晃がジョルジーニョから継ぎ、 内田篤人に渡した「2」への思い(Sportiva)
◆レオシルバは知っていた。「鹿島? ジーコがプレーしたクラブだろ」(Sportiva)
◆「鹿島アントラーズは、まさにブラジル」 と言い切るレオシルバの真意(Sportiva)
◆「ジーコの負けず嫌いはハンパなかった」。 本田泰人はその魂を継いだ(Sportiva)
◆「アントラーズの嫌われ役になる」 本田泰人はキャプテン就任で決めた(Sportiva)
◆ユースで裸の王様だった鈴木優磨が 「鼻をへし折られた宮崎キャンプ」(Sportiva)




 快勝した天皇杯2回戦の翌日から1週間のオフをとったチームは、6月14日から練習をスタートした。6月11日にはU-19日本代表ロシア遠征のメンバーに安部裕葵(ひろき)が選出される。背番号は10番。W杯日本代表戦を視察するほか、地元クラブとの親善試合、そして、A代表のトレーニングパートナーなど、新しい体験をすることになるだろう。

 7月11日の天皇杯3回戦、町田ゼルビアとの一戦まで約1カ月のインターバルをいかに有効に使えるか? タイトル獲得のカギとなるかもしれない。

 *    *     *

 2016年シーズン。チャンピオンズシップ決勝戦第2戦、途中出場してPKを獲得し、リーグ優勝をもたらした鈴木優磨。続いて出場したFIFAクラブワールドカップでも、準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦でゴールを決めると、レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドをまねたパフォーマンスで世界からの注目も集めた。そして、世界一を決める大会のファイナリストとなったが、一度は逆転してリードを奪うも、延長戦に入って本家ロナウドの2得点で突き放され、世界の壁を味わった。

 2017-2018シーズン、UEFAチャンピオンズリーグで史上初の3連覇を飾ったレアル・マドリードも出場するクラブワールドカップへの出場権を賭けたACLも控えている。今季、チームの主軸へと躍進している鈴木の活躍にも期待が集まる。

――リーグデビュー戦でゴールを決めました。

「確かにそうですけど、そこまでの半年間は本当に苦しかったんです。デビュー戦のゴールだけにスポットライトが当たっているんですけど(笑)。

トップチームに昇格したものの、序列的には一番下だったんです。紅白戦でひとり余るときは、必ず僕が外に出ていたし。なかなか使ってもらえなかった。紅白戦ですらそういう状況だったので、公式戦なんてほとんど縁がなくて。ACLもある過密日程のなかでも、フィールドプレーヤーで僕だけがベンチ入りもできなかったから」

――プロの壁にぶち当たったということですね。

「でも、(トップチームの)試合に絡んでいなかったので、U-22選抜チームで、J3の試合に使ってもらえたんです(9試合3得点)。だから、J3のチームへレンタルで出て、そこで試合に出られるじゃないかと思ったりしていましたね」

――2015年夏に監督交代があり、石井正忠さんが監督に就任し、状況が変わりました。

「監督が代わるので、変化があるのかと期待したんですけど、練習2日目の紅白戦では、今まで通り外れていたので、何も変わらないのかって。でも、そのとき、途中出場して結構いいプレーができたんです。そうしたら、週末のリーグ戦でベンチ入りすることになったんです」

――そして、途中出場でのゴール。

「なんか、よくわからないですけど、試合に出たら点を取れるというイメージはずっと持っていたんです。根拠のない自信だけは、なぜかあったんですよ」

――そこからは先発やベンチなど、試合に出られる立場になりましたね。

「紅白戦のメンバーになったら、ベンチに入りたい。ベンチに入ったら、試合に出たい、先発で出たい……というふうにギラギラとしたやる気が満ち溢れてきて。段階を踏みながら欲が芽生えてきたんです。石井さんがいなかったら、今の僕はいなかったと思います」

――今、段階を踏んでと話しましたが、いきなり大きな夢や目標は抱かない人ですか?

「意外かもしれないですけど、そうですね」

――代表とか海外でのプレーとかを夢に掲げる10代の選手は少なくないと思いますが……。

「僕はそういうことを考えるタイプじゃないですね。目の前のこと、足元を見て、進んでいくというタイプですね」

――大きな目標から逆算するタイプではない?

「ないです。逆算はしない。先を考え過ぎたらいいプレーはできないですね。今、今、今というタイプですね。頭が悪いからか、逆算ができないんですよ(笑)」

――そんな鈴木選手にとって、クラブワールドカップはどんな時間でしたか?

「すごい楽しかったですね。あの1カ月間は僕の人生にとって、もっとも濃密な1カ月でした。対戦するチームはみんな大陸が違うので、対戦相手によってディフェンス(の仕方)も全然違うんですよ。それを体感できるだけで、ワクワク感がありました。どうやって攻略するかを考えることが楽しかったし、すぐに試合が来るし、本当に成長できたと思いますし、海外でプレーしたいなって思うようになりました」

――しかし、2017年シーズンは監督が代わったことも影響したのか、先発出場機会も減って、ほとんどがベンチスタート。不甲斐ないシーズンだったと思うのですが、それはクラブワールドカップでの経験が悪いほうに影響した部分があったのかと思うのですが。

「なんかちょっと、ギャップみたいなものがあったかもしれないです。調子に乗っているというんじゃなくて、燃え尽きたみたいなところがあったのかもしれません。

 監督が大岩(剛)さんに代わり、先発起用されなくなって、本当に自分に腹が立った。今思えば、自分のコンディションも全然よくなかったんです。身体を強くしたくて、多少体重を重めに設定したんです。だから、動けていなかった部分も現実としてあったと思います。今シーズンは元に戻しました。とにかく今年は、去年の二の舞にはなりたくないという思いが強いんです。

 個人としてもチームとしても優勝を逃したのはもちろん悔しいですけど。何もできなかった自分の不甲斐なさがすごくあった。監督の信頼を全然得られなかったし、それにふさわしい仕事もできなかったから」

――ユース時代にコーチ、監督だった熊谷浩二さんから学んだこととは?





「熊谷さんの場合は、サッカー以外の面が大きいですね。正直、サッカーのことでこうしろとか言われたことは一切ないですね、今思えば。

いつも言われていたのは、生活とかそういう部分です。まずは挨拶。学校での態度、ご飯の時間、洗濯とか。規律を守ること。謙虚に素直に、裏表なく生きろって言われましたね。やましいことをするなって。やましさを持ってグラウンドに来るなと。何を見られてもいいんだというくらいの感覚で来いって。ごまかしたり、ウソをついたりしても、クマさんにはすぐにバレるから。純粋にサッカーと向き合える状態で練習に来なさいと。正直、当時はすべてを理解していたわけじゃないけれど、プロになってその重要性を痛感しています」

――というのは?

「やっぱり私生活がプレーに出るんですよ。僕みたいな選手は、ロナウドとかメッシとはまったく違うわけだから。ちょっとしたことで運を手繰り寄せるというか、幸運を集めなくちゃいけない。意外とそういうのを意識するんですよ」

――徳を積むということですね。ゲンは担ぎますか?

「はい。たくさんありすぎて、言えない。そういうのって、口外しないほうがいいと思うんですけど、メチャクチャあるとだけは言っておきます」

――よいプレーができた日にやったことは、全部やりたくなる?

「はい。全部やります!」

――鹿島のFWは「ゴールだけが仕事ではない」という意識が強いと感じます。チームのためのプレーを大事にしている印象があります。

「そこは僕も意識しています。鹿島のFWは走らないとダメなんです。でも、チームメイトのため、チームのためのプレーをしていると、(ボールが)こぼれてくるんですよ。本当にポンっと。こぼれ球を拾って、1本ゴールを決められたら、乗れる。だから、そのためにも走らなくちゃいけない」

――鈴木選手が考える鹿島のFWとして大切なことは?

「勝たせられるFWが大事ですね。(金崎)夢生くんみたいに。だから、自分がこんなに出ているなかで、この結果(現在、11位)は正直情けないなと改めて思っています。点数(リーグ戦4得点)も少ないし。自分ではよく動けていても、もっと数字にこだわらなくちゃいけない。常に優勝したいと思いますね、やっぱり鹿島なので。難しいなとは改めて思いますけど、そこだけはブレちゃいけない」

――それでも、今季は非常に成長を感じます。

「試合に出ると感じられることがたくさんあります。これは通用する、これはまだ足りないと体験できるので、それをまた試合で修正できる。練習だけではわからないことは本当に多いから。試合に出ることでやれることが増えてくるという感覚はありますね」

――クラブW杯でレアル・マドリードとの再戦の可能性があります。

「もう一度戦いたいという気持ちは、鹿島に関わる誰もが持っていることだから。そこはやりたいという気持ちはめちゃくちゃありますね。絶対にACLを獲りたい」

――今、鈴木選手個人が描く将来のビジョンは?

「当然、鹿島にタイトルをもたらすことが一番で、その先にあるビジョンとしては……自分らしくない大きめのことを言ってもいいですか? いつかチャンピオンズリーグに出たいなって思います。行きたい国は……やっぱり自分の中にとどめておきます(笑)」


鹿島・鈴木優磨のプロ意識。いいプレーのため、私生活で幸運を集める




◆【金沢】5戦ぶり白星で15位に浮上(報知)



大橋尚志 垣田裕暉


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 ◆明治安田生命J2リーグ第19節 金沢2―0栃木(16日・石川西部)

 ツエーゲン金沢は、ホームで栃木に2―0で完封勝ち。5試合ぶりの白星で順位は19位から15位に浮上した。

 前半39分にMF大橋尚志(21)の自身ホーム初ゴールで先制すると、2分後にはFW垣田裕暉(20)が今季5点目で追加点。ともにJ1鹿島から移籍2年目のコンビが勝利に導いた。次戦23日のホーム・熊本戦(午後7時、石川西部)で今季2度目の連勝を狙う。





【金沢】5戦ぶり白星で15位に浮上




◆大迫勇也の価値と課題。『2秒』を生み出す図抜けた能力、決定機で揺れないゴールネット【西部の目/ロシアW杯】(フットボールチャンネル)






 最前線で身体を張り、適切な位置取りと技術でボールを収める。ポストプレーで大迫勇也の右に出る者は日本にいない。彼が作るタメがチームを助けている。しかし、この万能型FWの課題として決定力が挙げられる。勝負どころでゴールを奪うことができれば、大迫はさらに絶対的な存在となる。(文:西部謙司)




背負って受ける能力、接近戦での技術

 相手を背負ってパスを受ける。ターゲットプレー、ポストプレーと呼ばれるFW必須の技術だが、大迫勇也は図抜けてこれが上手い。

 足腰が強そうでバランスが良く、細かいステップも踏める。何と言っても相手CBとのコンタクトプレーの技術、駆け引きが際立つ。ボールが到達する前に体を当てて空間を確保する、低く潜り込んでからカチ上げるようにブロックする、そうかと思えば相手のパワーに逆らわずに受け流しながらボールをコントロールする。接近戦でのテクニックが多彩だ。

 かつてヴェルディ川崎(当時)や鹿島アントラーズで活躍したビスマルクも接近戦の名手だった。ビスマルクはMFなので、相手を背負うというより半身の攻防が多かったのだが、肘を張ってそこから中へ相手を入れない体勢を作ってボールを確保していた。

 ある日、取材でビスマルクと1対1をやるはめになった。撮影用の1対1なので、そんなに激しくはやらないが、そのときにビスマルクの腕のバリアに硬軟あることに気づいた。防御の中へ強引に入って行こうとすると、スッと腕を“抜いて”しまうのだ。こちらは暖簾に腕押しとなってバランスを崩し、その間にビスマルクは間合いを取り直す。

 大迫のターゲットプレーも硬軟を上手く使い分けていて、フィジカルコンタクトもパワーがすべてではないことがわかる。

課題は決定力





 高校選手権のスーパースター、大迫は鹿島アントラーズとプロ契約した。鹿島の先輩である柳沢敦とはいくつかの共通点がある。

 大迫と柳沢は十代の時点ですでにプロでやれる才能を持っていた。2人ともポストプレーが上手く、点もよくとっていた。柳沢のほうがよりオールラウンドだったが、どちらも万能型のFWといっていいだろう。

 最近、2002年ワールドカップの試合を見返したとき、柳沢の身体能力が特別だったと改めて思った。かなり単調な縦へのロングボールをベルギーやロシアの長身DFと競り合って一歩も引かない。あの攻撃で何とか成立していたのは柳沢の能力があったからだ。マークを外す動き、裏をとるセンスも素晴らしい。アシストも上手かった。ただ、柳沢はワールドカップ2大会に出場して1点もとっていない。

 大迫はこの点では柳沢に似なくていいところまで似ている。2人とも決してシュートが下手なわけではない。大迫のパワーのあるシュートは柳沢にはなかった長所である。しかし、あれだけ何でもできるのに不思議なぐらい決定機で決まらない。点をとっていないわけではないのだが、ここという決定機に決める印象が薄い。

マグロ漁船の漁師

 シュートが決まるエリアはペナルティーエリア内のゴールエリア幅だ。この場所からのシュートと他の場所からでは、得点になる確率が全然違う。つまり、このエリアに人とボールを送り込むことが攻撃の第一目標になるわけだ。スルーパスでもドリブルでもクロスボールでもいいが、とにかくこのエリアからのシュートを目指すことになる。

 このエリアへ入る機会が最も多いのは通常CFであり、決定機にシュートする機会も自ずと多くなる。大迫もこのエリアへ入りシュートしている。当然、守備側も最大限に警戒しているので簡単に得点できる状況ではないわけだが、ここでのチャンスを決めるかどうかは勝敗の分岐点になりうる。その点で大迫の責任は重大だ。

 ただ、量産型のストライカーはあまり責任を感じているようには見えないのが面白いところだ。もちろん外せば悔しがるが、たいがいさっさと切り替えている。ヘラヘラしている選手すらいる。

「外してしまった」と下を向くより、「これなら次もあるだろ」と気楽に構えている。「ストライカーはマグロ漁船の漁師みたいなもの」と言った人もいる。「ケチャップみたいに出るときは出る」とも言われる。そういうメンタルのストライカーは、何回外しても毎回「絶対決める」と思っているから不思議なものだ。

 絶対決めると思って外しているのに、次もそう思っている。得点を量産するFWは、実は外している数も多い。どんどん打って外すが、そのうち何本かが決まる。そういう性質の仕事なのだろう。

 前線で2秒のタメを作れる大迫は日本代表にとって貴重だが、さらに決定的な存在であることを示せれば、日本は勝利に近づくはずだ。

(文:西部謙司)

【了】


大迫勇也の価値と課題。『2秒』を生み出す図抜けた能力、決定機で揺れないゴールネット【西部の目/ロシアW杯】



◆大迫、香川と不敗コンビでコロンビア倒す「勝つことしか考えていない」(報知)






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 サッカー日本代表は15日、ベースキャンプ地となるカザンで冒頭15分以外を非公開とし、約2時間の練習を行った。1次リーグ初戦コロンビア戦で1トップで先発が有力なFW大迫勇也(28)=ブレーメン=が2度目のW杯で自身初ゴールでチームに勢いをもたらす決意を明かした。MF香川真司(29)=ドルトムント=、MF乾貴士(30)=ベティス=との連係に手応えを示し、ブラジルW杯では果たせなかったエースの仕事を実行する。

 聞かれるまでもなかった。FW大迫は即答した。「勝つことしか考えていない。個人としては点を取ることだけ。もちろんFWが点を取ればチームが勢いに乗るし、全体としても勝てる雰囲気が出てくる。FW(の点)は大事」。右ふくらはぎ痛などを抱えるFW岡崎は1次リーグ初戦のコロンビア戦に間に合うか微妙。残された唯一の1トップは、4年間で培ってきたエースの意味を言葉にした。

 追い風を感じる。パラグアイ戦(12日・インスブルック)ではトップ下でMF香川、左MFで乾が先発し、2人で3ゴール。コロンビア戦では大迫を1トップとし、3人がそろって先発する可能性がある。これまで大迫が1トップ、香川がトップ下でそろって先発した試合は2試合。13年9月6日のグアテマラ戦(3○0)、17年10月6日のニュージーランド戦(2○1)と2勝と不敗だ。

 3人がこの配置で先発した試合はないが、実戦練習で試す機会はあったという。乾を加えた“新生トライアングル”について大迫は「やりやすい」と手応えを口にしている。中央にとどまる傾向があるトップ下MF本田よりも、動き、ドリブルを武器にする香川、乾が近くにいれば流動的な攻撃が仕掛けやすい。ゴール前に入る回数も増えていく。大迫の短い言葉にはこんな変化がある。

 初めてのブラジルW杯では初戦のコートジボワール戦、2戦目のギリシャ戦と先発しながら無得点。1次リーグ突破をかけた3試合目のコロンビア戦では先発落ちした。「前回はすごく悔しい思いを個人的にしたので。悔しさしか残らないというか、ふがいなさしかなかった。今回はしっかりと4年間ドイツの1部でプレーしてきて手応えというのは少なからずある。それをぶつけたい」

 その悔しさから各国、各クラブのエースにならって、言動を変えた。ボールを失わないパスを選択していた消極的姿勢は、相手DFを背負っていたとしても「俺にどんどん預けてほしい。つなげるから」に変わった。勝つために提言する。ハリルホジッチ前監督時代には「このサッカーじゃ勝てない」、西野ジャパンになっても「(消耗する)あのやり方ならどの選手も30分で死ぬ」と投げかけた。

 すべては「夢」と語るW杯で勝つため。「これまでの歴史を変えたい。最低でも1次リーグを突破して今まで以上の成績を残したい。覚悟を持って臨む」。世界と渡り合える1トップを擁する今回は、歴史を記すチャンス。突破の鍵を「初戦のコロンビア戦」と言い切った大迫が自身W杯初ゴールで「エース」の仕事を果たす。(内田 知宏)


大迫、香川と不敗コンビでコロンビア倒す「勝つことしか考えていない」


◆“新OKコンビ”!大迫、1トップで香川と相性OK/W杯(サンスポ)





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 サッカー日本代表合宿(16日、ロシア・カザン)“新OKコンビ”で打倒コロンビアだ!! W杯ロシア大会1次リーグH組初戦のコロンビア戦(19日、サランスク)に向けて日本は当地で3日目の調整を実施した。左足首痛などを抱えるFW岡崎慎司(32)=レスター=の欠場が濃厚で、1トップはFW大迫勇也(28)=ブレーメン=の起用が有力視される。トップ下に入るMF香川真司(29)=ドルトムント=と8カ月ぶりに先発としてコンビを再結成し、難敵の攻略を目指す。

 強い日差しに照らされ、額ににじんだ汗がキラリと光る。本番が迫る中で選手たちの心も高揚し、打倒コロンビアへの期待も高まる。

 「やるだけ。シンプルに試合に向けていい準備して、覚悟を持って戦う。それ以上はない」

 FW大迫は大会に集中すべく多くは語らなかったが、勝利への欲求を示すかのように言葉に力を込めた。

 コロンビアとの初戦を3日後に控えた16日は、冒頭15分のみの公開練習を実施。練習開始前、大迫はMF香川やMF乾、FW武藤とボール回しをし、笑顔を見せた。非公開後は、けがで別メニューが続くFW岡崎に代わって主力組のトップの位置に入り、戦術練習で自身の役割を確認したもようだ。

 “新OKコンビ”でコロンビアを打ち負かす。大会前最後の強化試合となったパラグアイ戦(12日)で、大迫は後半19分から2トップの一角で出場。その後、29分に1トップになると、一時は右サイドにいた香川がトップ下に移動。2人の縦ラインが実現した。両者は連動し、つかず離れずの距離を保ち、互いをサポート。試合終了間際には大迫がDFをひきつけて香川にラストパスを送り、チーム4点目をアシストした。

 前回ブラジル大会以降、トップ下の香川と最も多く先発でコンビを組んだのは“旧OKコンビ”の岡崎。大迫とは1度だけだった。だが、パラグアイ戦で相性のよさを証明。8日のスイス戦では、トップ下のMF本田との連係が悪く守備に忙殺された大迫。「あのやり方だと誰でも30分で死ぬ(ばてる)」と苦言を呈していた。その点、運動量と機動力に勝る香川がいれば大迫へのDFの注意やプレッシャーが分散する。自ら前を向いてゴールを狙える一方、おとりになって香川の好機をつくり出すことができる。先発で組めば昨年10月の国際親善試合(対ニュージーランド)以来、約8カ月ぶりだ。

 「1次リーグを突破して、日本サッカーの歴史を塗り替えられれば」とみなぎる思いを語っていた大迫。“新OKコンビ”がその存在をW杯の歴史に記す。 (一色伸裕)

★大迫の12日パラグアイ戦VTR

 2-1の後半19分に途中出場。同29分に日本は4-4-2の布陣から4-5-1に変え、大迫は1トップになり、MF香川はトップ下に変更。後半ロスタイムには、香川に対してラストパスを送りアシスト。試合は4-2で勝利。西野朗監督の就任後、初勝利に貢献した。


“新OKコンビ”!大迫、1トップで香川と相性OK/W杯



◆柴崎の恩師、青森山田高・黒田剛監督が明かした出会い、感謝、そしてW杯への期待(報知)



柴崎岳 青森山田 黒田監督




 サッカーW杯ロシア大会が、14日に開幕した。日本代表は19日に初戦のコロンビア戦を迎えるが、青森・野辺地町出身で、同県史上初のW杯メンバーに選ばれたMF柴崎岳(26)=ヘタフェ=にも大きな期待が寄せられている。恩師である青森山田高・黒田剛監督(48)が、柴崎との出会いや高校時代のエピソードなどについて語り、最近寄せられたメッセージを披露した。(取材&構成・海老田 悦秀)

 そのとき、高校サッカー界の名伯楽は、驚きを隠せなかった。視線の先では、センスの塊のような少年が躍動している。「才能はずば抜けていた。周りを360度見られる視野の広さを備えていて、小学生のレベルではなかった」。2004年、地元・青森の大会で小学6年生の柴崎のプレーを見たのが、最初の出会いだった。黒田監督は、系列の青森山田中へ誘った。

 当時からプロを目指していた柴崎に、指揮官は常に最高の環境を与えてきた。「中学2年で高校生の練習に入れ、3年の時は日本ユースや東北のプリンスリーグに全試合出場させた。高1は柏、高2で鹿島の練習にも参加させました」

 柴崎は、高いレベルでプレーをする度に挫折を味わった。守備での貢献、運動量、フィジカルの強さ…。柴崎は中学、高校の6年間、チームの朝練習前、夜が明けきらない午前4時から、自主的にグラウンドに立って、自らの弱点克服に努めたという。「彼のサッカーへの姿勢には、頭が下がる。精神的にもたくましくなった」と黒田監督。柴崎は10年1月、鹿島と仮契約を結んだが、高体連所属の高2選手がプロ契約を交わしたのは史上初めてだった。

 高3に上がったその年には、大会スポンサーの招待でW杯南アフリカ大会を現地観戦した。現地では元南ア代表で日韓W杯主将を務めたルーカス・ラデベ氏ら名選手と対面。W杯で戦う姿勢、プロでやることは社会貢献の一つであることなど、プロとしての考え方を教わった。同行した黒田監督は「W杯を自分の目で見て、将来はここへたどり着くんだという目標やイメージが芽生えたと思う。帰りの飛行機で、すごくいい勉強ができたと話していた」と振り返った。

 今回、W杯メンバーに選ばれた後、柴崎からLINE(無料通信アプリ)でメッセージが送られてきた。「中高6年間、僕をここまで大きく成長させてくれてありがとうございます。青森県、青森山田の名を背に、W杯を頑張ってきます」との感謝の言葉がつづられていた。

 「うれしい気持ちと、彼への感謝の気持ちでいっぱい。岳には、長短のパスで、周りの選手を気持ち良くプレーさせてほしい」と期待を込めた黒田監督。日本代表の戦いと背番号7の成長を現地で確かめるべく、ロシアへ旅立った。

 ◆岳からLINE「中高6年間、僕をここまで大きく成長させてくれてありがとうございます。青森県、青森山田の名を背に、W杯を頑張ってきます」

 ◆柴崎 岳(しばさき・がく)1992年5月28日、青森・野辺地町生まれ。26歳。野辺地小2年でサッカーを始め、青森山田高2年時の2010年1月に鹿島と仮契約し、翌11年に入団。17年1月にスペイン2部テネリフェへ移籍し、同7月から同1部ヘタフェでプレー。国際Aマッチ通算18試合3得点。J1通算172試合17得点。175センチ、62キロ。

 ◆黒田 剛(くろだ・ごう)1970年5月26日、札幌市生まれ。48歳。小3からサッカーを始め、登別大谷高(現・北海道大谷室蘭)、大体大でプレーし、主にDFを務めた。ホテル勤務などを経て、94年に青森山田高コーチを1年間務めた後、95年から監督。2005年に高校総体を制覇し、16年度には高校選手権と高円宮杯U―18チャンピオンシップで優勝した。


柴崎の恩師、青森山田高・黒田剛監督が明かした出会い、感謝、そしてW杯への期待


◆昌子、W杯の“魔物”に危機感「サウジっぽくなかった」/W杯(サンスポ)


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 サッカー日本代表合宿(15日、ロシア・カザン)テレビに映るのは完膚なき姿だった。W杯開幕戦でサウジアラビアがロシアに0-5で完敗。宿舎で試合を見つめたDF昌子はアジア勢の大敗を受け、4年に1度の祭典に潜む“魔物”の存在を感じ取った。

 「サウジっぽくなかった。W杯がそうさせているのかな」

 昨年9月の最終予選で日本が0-1で苦杯をなめたアジアの好敵手だ。昌子はその試合にフル出場。最低気温が5度に迫るカザンとは真逆で、32度を超えた敵地での記憶がよみがえる。ボールを回されて疲労を誘われた一戦だっただけに「(ロシア戦では)起こりえないパスミスもあった」と驚きを隠せなかった。

 右太ももの張りでロシアでの初日は別メニューも、2日目は部分合流。「国を背負う23人が戦う舞台」。25歳のセンターバックが警鐘を鳴らす。 (鈴木智紘)


昌子、W杯の“魔物”に危機感「サウジっぽくなかった」/W杯


◆昌子源、コロンビアへ「チームの浸透度を100に持ってきたい」(報知)


昌子源 ロシアW杯




 日本代表は15日、ベースキャンプ地のロシア・カザンで冒頭15分以外と非公開とし、練習を行った。

 パラグアイ戦で右太ももを打撲したDF昌子源はウォーミングアップこそ全体とは別だったが、非公開練習となった後は合流し、その後のメニューはすべて消化したことを明かした。「最初だけ別で、その後全部やりました。問題ない。対人も?大丈夫です」と明言した。1次リーグ初戦のコロンビア戦に向けて「個人の状態はもちろん、チームの浸透度を100に持ってきたい」と意気込んだ。


昌子源、コロンビアへ「チームの浸透度を100に持ってきたい」




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