日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年3月14日水曜日

◆大迫が今季3点目も…ケルン、2試合連続3失点で最下位抜け出せず(サッカーキング)





2018.03.13 04:30
ヴェーザー
ブレーメン 3 終了 1 ケルン

 ブンデスリーガ第26節が12日に行われ、日本代表FW大迫勇也所属のケルンが敵地でブレーメンと対戦した。大迫はスタメンに名を連ねている。

 試合は33分に動く。右からのコーナーキックをズラトコ・ユヌゾヴィッチが蹴ると、ボールは中で待っていたミロス・ヴェリコヴィッチの元へ。フリーのヴェリコヴィッチが右足ダイレクトでゴールに沈め、ブレーメンが先手を取った。

 1-0で折り返した後半、ケルンも反撃に出る。53分、エリア手前でボールを持ったクラウディオ・ピサーロがパスを送ると、大迫が反応。大迫はワントラップから、左足で強烈なシュートを叩き込む。大迫の今シーズン3点目となるゴールで、ケルンが試合を振り出しに戻した。

 しかし、試合を再び動かしたのはブレーメンだった。58分、フロリアン・カインツの絶妙なスルーパスを受けたミロト・ラシカが、キーパーの位置を確認し冷静に流し込む。ブレーメンが再びリードを奪う展開に。

 試合終了間際の90分、ブレーメンが試合を決定づける。ユヌゾヴィッチがピッチ中央付近からスルーパスを送ると、ケルンDF背後のスペースを突いたのはマキシミリアン・エッゲシュタイン。抜け出したエッゲシュタインがGKとの1対1を確実に決め、3点目を奪った。

 試合はこのまま3-1で終了。現在、17位のハンブルガーSVと勝ち点差「1」で最下位に沈むケルンは、この日も勝ち点3をゲットすることができなかった。勝利したブレーメンは次節、17日に敵地でアウクスブルクと対戦する。敗れたケルンは次節、18日にホームでレヴァークーゼン戦に挑む。
 
【スコア】
ブレーメン 3-1 ケルン

【得点者】
1-0 33分 ミロシュ・ヴェリコヴィッチ(ブレーメン)
1-1 53分 大迫勇也(ケルン)
1-2 58分 ミロット・ラシカ(ブレーメン)
1-3 90分 マキシミリアン・エッゲシュタイン(ブレーメン)


大迫が今季3点目も…ケルン、2試合連続3失点で最下位抜け出せず



◆Jリーグで最も珍しい名字は全国でわずか20人の…(ニッカン)





 株式会社リクスタは13日、「2018年Jリーガー珍しいレア名字ベスト30」を発表し、第1位に輝いたのは湘南ベルマーレのFW端戸仁だった。

 「端戸(はなと)」の名字は全国でわずか20人程度で全選手の中でも群を抜いて珍しいという。2位には同約30人の鹿島アントラーズGK曽ケ端準、3位には同70人のセレッソ大阪MF斧澤隼輝が入った。

 チーム別では清水エスパルスが、GK高木和(9位)、MF楠神(12位)ら最多6人がランキング入り。2位には4人でC大阪、3位には3人で湘南と川崎フロンターレ、ガンバ大阪の3チームとなった。

 ランキングは以下の通り

 名字(読み)所属

 1位 端戸(はなと)湘南

 2位 曽ケ端(そがはた)鹿島

 3位 斧澤(おのざわ)C大阪

 4位 野津田(のつだ)仙台

 5位 車屋(くるまや)川崎F

 6位 櫻内(さくらうち)磐田

 7位 一美(いちみ)G大阪

 8位 魚里(うおざと)C大阪

 9位 高木和(たかぎわ)清水

 10位 阿波加(あわか)札幌

 11位 食野(めしの)G大阪

 12位 楠神(くすかみ)清水

 13位 登里(のぼりざと)川崎F

 14位 澤上(さわかみ)C大阪

 15位 家長(いえなが)川崎F

 16位 平墳(ひらつか)清水

 17位 六平(むさか)清水

 18位 廣永(ひろなが)広島

 19位 兵働(ひょうどう)清水

 20位 栗澤(くりさわ)柏

 21位 宮吉(みやよし)札幌

 22位 表原(おもてはら)湘南

 23位 三竿(みさお)鹿島

 24位 奥埜(おくの)仙台

 25位 六反(ろくたん)清水

 26位 三丸(みつまる)鳥栖

 27位 富居(とみい)湘南

 28位 茂庭(もにわ)C大阪

 29位 柴戸(しばと)浦和

 30位 藤春(ふじはる)G大阪


Jリーグで最も珍しい名字は全国でわずか20人の…




◆豊川雄太、3G1Aでオイペンの救世主に。先輩・岩政大樹もエール「彼がしっかり取り組んだ成果」(フットボールチャンネル)





 ベルギー1部のレギュラーシーズン最終節が現地時間11日に行われ、オイペンに所属するMF豊川雄太がクラブを奇跡的な残留に導く3ゴール1アシストを記録した。

 最下位で最終節を迎えていたオイペンは、勝ち点で並んでいたメヘレンをどうにかして上回らなければ1部残留を確定させられない状況だった。そんな中、途中出場でピッチに送り出された豊川がハットトリックに加えてアシストもマークする衝撃的な大活躍を披露した。

 その結果、同時刻キックオフの試合で勝利したメヘレンを得失点差で上回ったオイペンが奇跡的な1部残留を確定させている。

 欧州メディアでも驚きを持って伝えられた豊川の大活躍に、鹿島アントラーズとファジアーノ岡山で1年ずつ共にプレーした先輩・岩政大樹は「豊川自身がしっかり取り組んだことの成果ですし、それは彼のこれからの糧になっていく」と賛辞を送った。

 現在関東1部の東京ユナイテッドFCに所属する岩政は、12日に都内で行われた「サッカー本大賞2018」の授賞式に出席して取材に応じ、「ヨーロッパでは1試合が人生を変えることもあるので、あの試合が彼にとってそれになるかもしれません。とはいえこの1試合だけですべてが変わるわけではないので、それは彼自身もわかっていると思います。これをどのように次につなげていって、その場所でまたどのようになるかだと思います」と、後輩の活躍に目を細めた。

 ただ「今回、得点シーンを見てもほとんど全部どフリーですからね。誰も彼をマークしていないということだと思います」とも。岩政は「それは彼にも伝えましたけれども、マークされた中でどうやってプレーできるかということにスイッチしていく、そういう意味では次の段階を踏めたということではあるでしょうね」と、ベルギーで地元の英雄になった後輩にエールを送った。

(取材・文:舩木渉)

【了】


豊川雄太、3G1Aでオイペンの救世主に。先輩・岩政大樹もエール「彼がしっかり取り組んだ成果」




◆鹿島の“ゴジラ”DF小田先発濃厚、松井秀喜氏似の19歳ホープ(スポニチ)


ACL1次リーグ・H組 鹿島―シドニーFC ( 2018年3月13日 カシマ )





 鹿島は13日、本拠地でACL第4戦シドニーFC(オーストラリア)戦に臨む。過密日程の弊害でサイドプレーヤー7人が戦線離脱する中、高卒2年目のDF小田逸稀(いつき、19)が左サイドバックで先発することが濃厚となった。J1出場経験はない“ゴジラ松井”似のホープの公式戦初先発は、勝てば1次リーグ突破の可能性があるアジアの舞台となる。 

 突破を懸けた大舞台に、“ゴジラ”が登場する。J1より早い、ACLでの先発デビュー。「元々そこまで緊張はしない」という小田は「去年からずっと準備してきた。凄く楽しみ」とうなずいた。

 プロ野球元巨人などで活躍した松井秀喜氏似と言われ、昨年のファン交流イベントでは「55」と書かれた巨人のTシャツを着てステージに立った。中3まではFWで対人やヘディングに強く、縦に仕掛けて点に絡む力もあるサイドバックだ。

 東福岡高から昨季加入。「いつかあそこ(の地位)まで行って話をしたい」と願う同じサイドバックの日本代表DF長友は、高校の先輩にあたる。高校時代から長友の本を読み、今でも同じストレッチを取り入れている。

 新人だった昨季は天皇杯2試合に途中出場し、クロスから計2得点を演出した。ところが昨年8月に右膝を負傷。長期離脱を余儀なくされた。今季は安西と内田が加わりライバルが増えた。

 そんな逆境も前向きに捉え続け、機会を待った。「競争が激しくなっているけど、逆にチャンスかなと。いい先輩たちの背中を見て自分も絶対に成長できるので。(出場の)チャンスは来ると信じてやってきた。それを明日、証明するだけ」。

 鹿島が勝ち、水原(韓国)が上海申花(中国)に勝てば、1次リーグ突破が決まる。マッチアップの可能性がある右MFは、敵のキーマンである元ポーランド代表FWミェジェイェフスキ。「やることを制限させつつ、奪えるタイミングがあったら奪いにいきたい」。スケールの大きな19歳が、果敢に進撃する。

 【小田 逸稀(おだ・いつき)】

 ☆生まれとサイズ 1998年(平10)7月16日生まれ、佐賀県出身の19歳。1メートル73、68キロ。利き足は右。

 ☆経歴 鳥栖U―15唐津から東福岡高に進学。高2の時に全国総体と全国選手権を制覇。

 ☆元FW 鳥栖U―15に所属した中3の時に、元鹿島DFの杉山誠監督の下でサイドバックに転向。

 ☆デビュー 昨年6月の天皇杯2回戦マルヤス岡崎戦の後半31分から途中出場。デビューのわずか9分後にクロスで安部のヘディング弾を演出。

 ☆好きな選手 鳥栖DF吉田豊。「プレースタイルが自分の中では最高級」。俊敏性、体の強さ、威圧感に憧れ。


鹿島の“ゴジラ”DF小田先発濃厚、松井秀喜氏似の19歳ホープ



◆プロ初先発の19歳小田が先制点演出も…鹿島はホームで追いつかれドロー





[3.13 ACLグループリーグ第4節 鹿島1-1シドニーFC カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は13日、グループリーグ第4節を行い、H組の鹿島アントラーズはホームでシドニーFC(オーストラリア)と対戦し、1-1で引き分けた。勝てば他会場の結果によっては今節でグループリーグ突破が決まる可能性もあったが、次節以降にお預け。それでも2勝2分の勝ち点8とし、首位はキープした。

 ここまで2勝1分の勝ち点7で首位に立つ鹿島は10日のJ1広島戦(0-1)からFW金崎夢生、MF中村充孝、DF昌子源を除く先発8人を変更。FW鈴木優磨、FW金森健志、MFレオ・シルバ、MF永木亮太、DF伊東幸敏、DF犬飼智也、GK曽ヶ端準の7人は7日に敵地で行われたACLシドニーFC戦(2-0)以来、公式戦2試合ぶりの先発で、プロ2年目のDF小田逸稀がプロ初先発となった。

 東福岡高出身の小田はルーキーイヤーの昨季、天皇杯で2試合に途中出場したが、この日が公式戦初先発。プロ2年目で初スタメンを飾った左サイドバックは序盤から積極的なオーバーラップを見せ、クロスまで持ち込むシーンをつくった。

 小田、伊東の両サイドバックが高い位置を取り、金崎、鈴木が果敢にミドルシュートを打ち込む鹿島は徐々にシドニーFCを押し込んでいき、前半27分、セットプレーから先制に成功した。左CKからレオ・シルバがショートコーナーでつなぎ、PA左手前から小田が右足でクロス。相手選手がヘディングでクリアミスしたボールがゴール前の金崎にピタリと合い、難なく頭で押し込んだ。

 1点をリードした鹿島は犬飼がたびたび自陣PA手前でファウルを犯し、危険な位置でセットプレーを与えたが、相手も精度を欠き、難を逃れた。試合は膠着状態となり、1-0のまま後半へ。後半13分には相手との競り合いで昌子が頭部を負傷。いったんピッチの外に出て治療を受けたが、テーピングを巻いてプレーに戻った。

 1点リードを守りながらもなかなか攻守にリズムが出ない鹿島。じわじわとシドニーFCに押し込まれると、後半25分、MFアドリアン・ミエジェイェフスキが左サイドに展開し、オーバーラップしてきたDFルーク・ウィルクシャーのクロスをFWマット・サイモンがヘディングで押し込んだ。

 1-1の同点に追いつかれた鹿島は後半29分、中村に代えてMF土居聖真を投入。しかし、なかなか流れは変わらず、同37分からは小田に代わってDF山本脩斗が左サイドバックに入った。同40分、最後の交代枠で金森に代えて大卒ルーキーのFW山口一真を投入。ホームで勝ってグループリーグ突破に近づきたかったが、2点目が遠く、1-1の引き分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)


プロ初先発の19歳小田が先制点演出も…鹿島はホームで追いつかれドロー




◆ラスト5分の出場でシュート2本…鹿島のルーキーFW山口一真「確実に手応えはある」(ゲキサカ)





[3.13 ACLグループリーグ第4節 鹿島1-1シドニーFC カシマ]

 与えられた時間が5分しかなくても、それを言い訳にするつもりはない。阪南大から今季、鹿島アントラーズに入団したFW山口一真は1-1の後半40分から途中出場。「残り時間が少ない中、相手ディフェンスに果敢に仕掛けて崩したかったけど、うまくいかなかった。残念です」。シュート2本も得点には結びつかず、「チャンスはあったけど決め切れない。そこは僕の課題」と反省した。

 7日に敵地で行われたACLシドニーFC戦(2-0)で後半39分からピッチに立ち、プロデビュー。10日のJ1広島戦(0-1)はメンバー外だったが、ターンオーバーを採用しているACLで再びチャンスが来た。前回は6分、この日も5分という限られた出場時間。それでも「長い時間出ればというのはあるけど、そんなことを言っても変わらない。与えられた時間でゴールに結びつくプレーを出せるように、練習からしっかりやっていきたい」と力説した。

「確実に手応えは自分の中である」。ACLを2試合経験し、山口はそう力を込めた。ドリブル、パス、左右両足から繰り出す正確なシュート。規格外のポテンシャルを秘めた22歳のルーキーは常勝軍団で着実にアピールを続けている。

(取材・文 西山紘平)


ラスト5分の出場でシュート2本…鹿島のルーキーFW山口一真「確実に手応えはある」




◆鹿島 追いつかれドローもH組首位キープ 先制弾の金崎「残念な結果」(スポニチ)





 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は13日、各地で1次リーグ第4節が行われ、H組の鹿島はホームでシドニーFC(オーストラリア)と対戦。7日のアウェー戦で2―0と勝利した相手に先制したが追いつかれ、1―1の引き分けに終わった。 

 鹿島は前半27分、左ショートコーナーから小田が入れたクロスを相手がゴール前でクリアミス。これに金崎が頭を合わせて先制した。後半13分には昌子がサイモンと空中で接触し、ともにピッチ脇で治療を受けて頭部にテーピングを巻いて復帰する場面も。だが、後半25分、そのサイモンに左クロスを頭で押し込まれて同点。その後も金崎やレオ・シルバがゴール前に迫ったがネットを揺らすことはできず、3分が掲示されたアディショナルタイムもゴールを挙げることはできなかった。

 「勝たないとダメだったんで残念な結果です」と金崎。先制点のシーンについては「運が良かっただけ」と振り返り、「もっと決めるところがあったんで、そこで決めたかった」と悔やんだ。鹿島の今節での1次リーグ突破はなくなったが、2勝2分けの勝ち点8でH組首位はキープ。4月3日に行われる次節では上海申花(中国)とアウェーで対戦する。


鹿島 追いつかれドローもH組首位キープ 先制弾の金崎「残念な結果」



◆鹿島、金崎のゴールで先制も後半に追いつかれてドロー/ACL(サンスポ)





 アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグH組(13日、鹿島1-1シドニーFC、カシマ)鹿島がシドニーFC(豪州)と1-1の引き分けに終わった。日本代表FW金崎夢生(29)のゴールで先制も後半に追いつかれた。2勝2分けで勝ち点を8にし、グループリーグ(GL)突破へ一歩前進した。

 鹿島は連戦の疲労を考慮して10日の広島戦(カシマ)からメンバーを大幅に変更。GK曽ケ端やMFレオ・シルバ、永木らがスタメンに名を連ねた。DF小田がプロ初先発を果たした。

 日本代表のハリルホジッチ監督が見守る中、序盤から鹿島が優位に試合を進める。前半27分、ショートコーナーからパスを受けた小田がペナルティーエリア手前左からクロス。相手DFのクリアミスから生まれた浮き球を金崎が頭で押し込んで先制した。

 後半も鹿島が序盤から攻勢。追加点を狙って金崎やFW鈴木がゴールを狙う。シドニーFCはゴール前からボールをかき出し続ける苦しい展開に。鹿島が優位に試合を進める中、同26分にシドニーFCが反撃。ペナルティーエリア左からのクロスをFWサイモンに頭で押し込まれ、同点とされる。

 鹿島は同29分にMF中村に代わってMF土居を投入。同35分、DF伊東のペナルティーエリア右からのクロスを金崎が右足で合わせるも、相手DFに阻まれゴールならず。その後は互いにチャンスを作るも得点は入らず試合終了となった。

 鹿島は最下位に沈む相手に引き分けとなったが、勝ち点「1」をしっかりと手に入れた。


鹿島、金崎のゴールで先制も後半に追いつかれてドロー/ACL



◆鹿島が金崎弾で先制も追いつかれドロー…ACL4戦無敗で突破へ一歩前進(サッカーキング)





2018.03.13 19:00
鹿島サッカー・スタジアム
鹿島アントラーズ 1 終了 1 シドニー

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018・グループステージ第4節が13日に行われ、鹿島アントラーズ(日本)とシドニーFC(オーストラリア)が対戦した。

 鹿島は10日に行なわれた明治安田生命J1リーグ第3節・サンフレッチェ広島戦からスタメンを8名変更。GKはクォン・スンテに代わり曽ヶ端準、左サイドバックには2年目の小田逸稀が抜擢された。

 27分、CKの流れから小田が中へクロスを上げると相手DFがクリアミス。ゴール前の金崎夢生が頭で押し込んで、鹿島が先制した。前半は鹿島の1点リードで折り返す。

 後半に入り70分、左サイドからのクロスをマット・サイモンに頭で決められ、同点に追いつかれた。

 試合は1-1で終了。ACL3連勝とはならなかったが、2勝2分け0敗で4戦負けなしとし突破へまた一歩前進した。

 次戦は4月3日、鹿島はアウェイで上海申花(中国)と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-1 シドニーFC

【得点者】
1-0 27分 金崎夢生(鹿島)
1-1 70分 マット・サイモン(シドニーFC)


鹿島が金崎弾で先制も追いつかれドロー…ACL4戦無敗で突破へ一歩前進




◆AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ 第4節(オフィシャル)





ACLグループステージ 第4節

鹿島、ホームで勝ち点1。シドニーFCと引き分け、グループ首位はキープ。

16日間での5連戦、第4章。総力戦で過密日程を突き進む鹿島が、力強く再出発を果たした。失意の今季初黒星から3日後に迎えたAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節。シドニーFCをカシマスタジアムに迎え撃つと、27分に金崎のヘディングシュートで先制したものの、70分に同点に追い付かれ、1-1の引き分けに終わった。

3日前、鹿島は聖地で不甲斐ない敗戦を喫した。J1第3節の広島戦、スコアは0-1。ミスから先制点を許すと、同点の絶好機だったPKも阻まれた。さらに、輝きを放っていた安西が交代を強いられるアクシデントも。のちに全治1ヶ月と診断される負傷で、戦線離脱となってしまった。苦々しき記憶とともに、今季初黒星を喫した。大岩監督が就任した昨年5月末以来、カシマで初めて味わう屈辱でもあった。

3試合連続での先発出場でありながら、切れ味鋭い突破を繰り返して推進力となった土居は、「相手GKを勢いに乗せてしまったかもしれない。それも含めて、自分たちの実力不足」と、決定機を活かせずに無得点に終わった90分を振り返っている。途中出場でオーバーラップに突破口を見出した伊東は「もっとバリエーションを増やさないといけない」と、自らの課題を口にしていた。

反省と悔しさ、そして奮起への決意を胸に、選手たちは次なる戦いへと向かう。下を向く時間はない。再びカシマスタジアムで迎える90分は、わずか3日後に待ち受けている。チームは翌11日、リカバリートレーニングを実施。そして12日には、クラブハウスで前日公式練習を行った。シドニーFCとのリターンマッチで、勝ち点3を掴み取るために――。会見に臨んだ永木は「しっかりと意思統一をして戦いたい」と決意を述べた。過密日程に身を置く中、負傷者が続出する苦境を打開するために、まさに総力戦で臨む90分だ。



「所属する選手全員がコンセプトを理解していると評価している」。前日会見でチーム全体への信頼を語っていた指揮官は、広島戦から8名の先発変更を断行した。ゴールマウスに曽ケ端、最終ラインには伊東と犬飼、そして公式戦初先発の小田が指名された。ボランチはレオ シルバと永木のペアで、2列目には金森が入る。そして前線は鈴木が先発した。その他、センターバックで犬飼とコンビを組むのは昌子、攻撃陣には中村と金崎が並ぶ。6日前、シドニーで激闘を演じた先発メンバーからは3名が入れ替わる形となった。そしてベンチにはGKのクォン スンテ、植田、山本、土居、三竿健斗、ペドロ ジュニオール、ルーキーの山口が座る。 



朝から青空に恵まれた鹿嶋は、春の訪れを感じさせる穏やかな一日となった。夕暮れとともに気温が下がり、そしてキックオフの時が近づいてくる。平日のナイトゲームだが、アントラーズレッドの背番号12が続々とカシマスタジアムへ足を運んだ。負傷者続出のチームを鼓舞するために、ともに戦うサポーターが情熱を降り注いでいく。2年目にして初先発のチャンスを掴んだ小田を後押しする声もまた、19歳の若武者に勇気と活力を注入していた。

19時、再出発への90分が始まった。アントラーズレッドのスタンドへ向かって攻める鹿島は開始2分、レオがペナルティーエリア左角から右足を振り抜き、ファーストシュート。先制点への意欲を示してみせる。続く4分にはFKのこぼれ球を拾って右サイドへ展開し、永木がゴールライン際から低いクロスを供給。ペナルティーエリア内の金森がトラップから左足で狙ったが、相手DFにブロックされてしまった。チャンスを活かせなかったが、開始早々からシドニーFCの守備網を突破してゴールに迫ってみせた。





10分経過後はなかなか決定機を作るには至らなかったものの、13分には犬飼のパスカットからカウンターに転じ、最後は金崎が強烈なミドルシュート。背番号10はセンターサークル付近まで位置を下げてパスの中継点となる場面が多かったものの、要所ではしっかりとフィニッシュワークに絡んでいた。PK失敗から3日、責任感を胸にピッチに立ったエースは、勝利だけを目指して走り続けていた。





先制点を狙う鹿島は21分に鈴木、23分には金崎が強烈なミドルシュートを放ってシドニーFCを脅かす。時折、自陣ペナルティーエリアまで攻め込まれる場面もあったが、公式戦では初めてコンビを組んだ犬飼と昌子が安定した守備を披露。冷静なカバーリングと粘り強いボディコンタクトで相手に自由を与えなかった。

そして27分、聖地の夜に歓喜が響き渡った。左CKをショートコーナーで始めると、小田がペナルティーエリア左手前から右足でクロス。相手DFのクリアがゴール手前へ浮き上がったところを、鹿島のエースは逃さなかった。至近距離からのヘディングシュートが、ゴールネットとアントラーズレッドのスタンドを揺らした。1-0。前節同様、セットプレーから均衡を破ってみせた。





リードを奪った鹿島は30分経過後、シドニーFCに押し込まれる場面も増えていった。それでも永木がミドルゾーンで気迫に満ちたプレスを敢行し、伊東と小田の両サイドバックも粘り強い守備で応戦。広島戦から3選手が入れ替わったDFラインを曽ケ端が最後尾から的確な指示で統率し、チームに秩序をもたらしていた。1-0。リードを保ったまま、ハーフタイムを迎えた。

背番号12のサポートを背に受け、追加点を目指す45分が始まった。鹿島は51分、レオのボール奪取からカウンターに転じ、鈴木がペナルティーエリア左側に入ってシュート。相手DFにブロックされたが、前半同様に立ち上がりから積極的にゴールを目指した。58分には昌子が相手FWとの競り合いで額から出血するアクシデントもあったが、背番号3はテーピングを巻いてピッチへ帰還。戦いを続ける。







互いに決定機を作れないまま、65分が経過。次第にオープンな展開へ推移していく中で、次のスコアはビジターチームのものだった。70分、鹿島は右サイドのスペースを突かれ、緩やかな軌道のクロスからマシュー サイモンにヘディングシュートを決められてしまった。



同点に追い付かれ、残りは20分だ。ホームで勝利を目指す鹿島は、74分に土居を投入。攻撃陣の活性化を試みる。背番号8は登場直後の75分、小田とのワンツーでペナルティーエリア内へ突破したものの、シュートまでは持ち込めなかった。敵陣でボールを動かしていても、なかなか決定機を作れない鹿島。苦しい展開となったが、選手たちは必死にゴールを目指した。







大岩監督は82分に山本、そして85分には山口をピッチへ送り出す。両サイドにフレッシュな選手を配して勝ち越しを狙った。しかし、最後まで歓喜の時は訪れなかった。アディショナルタイム3分、レオのミドルシュートが枠の右へ逸れ、タイムアップ。1-1。勝ち点1を得る結果に終わった。









11日で4試合目。過酷な日程を突き進む中、鹿島は今日も勝利を収めることができなかった。だが、初先発の小田が果敢な突破を繰り出し、先制点につながるクロスを上げたこと、そしてルーキーの山口が途中出場ながら2本のシュートを放って可能性を示してみせたことは明るい材料と言えるはずだ。グループステージは4試合を終了し、鹿島は依然として首位。残り2戦にラウンド16進出を懸ける。



そして次戦は5日後、J1第4節の鳥栖戦だ。16日間での5連戦、最終章。4日間の準備期間を経て、アウェイで難敵との対峙に挑む。しばしの充電期間を設けて心身のリフレッシュを図った後、15日からトレーニングを再開。中断前最後の90分へ、チーム一丸で準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・シドニーFCとの対戦は通算4回目で、3勝1分となった。
・金崎が今大会3得点目を記録した。
・加入2年目の小田が公式戦初先発、ACL初出場を果たした。
・犬飼が先発出場し、鹿島の一員として初めてカシマのピッチに立った。
・ルーキーの山口が途中出場。鹿島の一員として初めてカシマのピッチに立った。

【動画】試合後会見:永木 亮太&大岩監督



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


シドニーFC:グラハム アーノルド


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
引き分けに終わってしまい、結果としては少し残念だ。日程のことはあまり言いたくないが、このなかで選手たちはしっかりプレーしてくれたと思う。

Q. 先制する理想的な展開だったが、アントラーズらしさが見せられなかった原因は?

A. 自分たちがボールを持っているなかで、どこでスイッチを入れるのか、どこでスピードアップするのか、相手のウィークポイントを突いていくタイミングなど、ゲームのなかで共通認識が持てなかったのではないか。ロストが多ければ、当然カウンターを受ける回数が増える。特に後半はゲームをコントロールすることができなかった。

Q. 先発メンバーを入れ替え、若手を起用するなかで決勝トーナメント進出に前進した。この結果をどう評価するか?

A. 確かに小田をはじめ、なかなか試合に出る機会がない選手たちで、最初はゲームに入れていない場面もあった。しかし、時間を追うごとにしっかりゲームに入ってくれた。ホームであり、たくさんのサポーターが来てくれたので勝利で終えたかった。残りの2試合、しっかり相手を分析して臨みたい。選手たちには「しっかり原点に戻ろう」と話した。


シドニーFC:グラハム アーノルド
我々はよいパフォーマンスを見せられたと思う。またしてもセットプレーから失点してしまったことはとても残念だ。先週の試合から、3つのコーナーキックで得点を決められてしまった。流れから失点していないので、そこは残念だ。我々のほうが勝利に値するパフォーマンスを見せたのではないかと思う。ここから前進するのみだ。



選手コメント

[試合後]

【小田 逸稀】
アントラーズは勝たないといけないチーム。試合に出場すれば、2年目であろうが関係なく勝利を求められる。サポーターの方も納得してくれないと思うので、悔しさの方が強い。連戦でまたチャンスはあると思うので、次は自分が試合に出て勝てるようにしたい。

【犬飼 智也】
シドニーFCはアウェイで対戦した時よりもやることがはっきりしていた印象で、90分を通して、高いテンションでプレーしていた。アントラーズに入って初めてカシマでプレーしたけど、やっぱりいいスタジアムだと思った。サポーターの皆さんも熱いし、だからこそ勝って喜びたかった。

【永木 亮太】
本当に悔しい試合。やっている自分たちが一番わかっていることだけど、力を出し切れば勝てる相手だし、勝たなければいけない試合だった。悔しいという気持ちしかない。

【山口 一真】
相手DFが疲れていたので、まずはしっかりと守備から入ったうえで仕掛けて行けという指示だった。チャンスはあったけど、決め切れなかったことが自分の課題だと思う。

【昌子 源】
相手は前節のリベンジということで強く来ると思っていた。いい形で1点を取ってから、2点目を取れないことが今のうちの課題。もったいない試合になってしまった。

【伊東 幸敏】
チャンスを作るだけでは意味がない。結果につなげることができず、悔いが残っている。ゴール前の選手と合わなかったり、精度の問題だったり、そういうことが改善できていない。突き詰めていかないといけない。

【山本 脩斗】
8番の選手がタイミングよく上がってきていたので、カバーする意識を持っていた。守備から入って、チャンスがあれば攻撃参加しようと思っていた。


AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ 第4節


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