アジア・チャンピオンズリーグ準決勝東地区・第1戦 鹿島―水原(韓国) ( 2018年10月3日 カシマ )
鹿島は3日、ホームでACL準決勝第1戦・水原(韓国)戦に臨む。前日会見に出席したDF内田篤人(30)は、悲願のACL制覇に向け、悲壮な決意を口にした。現在、公式戦は6連勝中。1次リーグでも同組だった水原相手に、まずは先勝を目指す。
悲願のタイトルへ、歴史を知る内田が“伝道者”となる。相手は1次リーグも同組で、1勝1敗の痛み分けだった水原。大一番へ向け「うちのチームは(通訳含め)3人の韓国人がいるので、彼らのためにも絶対に負けたくない」と意気込んだ。
水原とは縁がある。会見中、内田はいきなり「CK、覚えています」と隣の大岩監督に語りかけた。さかのぼること9年前の09年。元日本代表DFだった現役時代の指揮官が、CKからACLで唯一の得点を決めた相手が水原だった。しかし、ACLの戴冠とは当時から無縁。何度もアジアの壁にはね返される悔しさを一緒に味わってきた。
ドイツから7年半ぶりに鹿島に復帰した今季は、監督、選手としてともにタイトルへまい進。「タイトルを獲るために戻ってきたと思っている。今のメンバーを見れば、それができる選手がそろっている」。勝てば公式戦7連勝。未到のタイトルへの追い上げを、内田が支える。