日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年3月8日火曜日

◆【鹿島】採点&寸評 ホーム初勝利を飾った鹿島 MOMに決勝点の荒木 次点は途中出場で輝いた仲間(報知)






 ◆明治安田生命J1リーグ ▽第3節 鹿島1―0柏(6日・カシマ)

 鹿島が公式戦ホーム3戦目にして、今季初勝利を挙げた。途中出場のMF荒木が後半20分、決勝点を決め、1―0で柏を振り切った。MOMは試合を決めた荒木を選出したが、中盤ひし形の右に入ったMF樋口雄太、途中出場のMF仲間隼斗ら中盤にも高い評価。採点、寸評は以下の通り。

岩政大樹コーチ 【6・0】 準備した策を駆使し、勝利に導く。積極的な交代策で、個々の出来よりもチームの順化を進める采配を見せた。

GKクォン・スンテ 【6・0】 ミスしても蹴り続ける。CKになりそうなバックパスをスローインにする。その姿がCBを勇気づける。色んな形で支えた。

DF広瀬陸斗 【6・0】後半11分OUT。 岩政コーチが言う「両CBの負担を下げる。サイドバックからの配球する形を増やす」を実行。気持ちの強さを感じる。

DF常本佳吾 【5・5】後半11分IN。 前日まで先発予定だったが、急きょ変更。悔しさをぶつける選手がここにもいることが伝わるプレーだった

DFキム・ミンテ 【5・5】 ボールが渡ると心配だった。ミスもあった。仲間に支えられたクリーンシート。不安、重圧、責任。立ち向かったからこその涙。

DF関川郁万 【6・0】 心情的には高い点数をつけたいが、鹿島CBなのでこらえる。1つのヤマを乗り越え、きっかけは得た。

DF安西幸輝 【6・0】 戻ってきたチョロQ感(躍動感)。両チーム最多の走行距離で安定をもたらす。

MF三竿健斗 【6・0】後半16分OUT。 声かけ対話でチームを安定させる。プレーでも声でもまさにアンカーだった。

MF仲間隼斗 【6・5】後半16分IN。 終盤、後ろ重心にならず試合を締められた立役者。黄色のスパイクがより輝いて見えた。

MFディエゴ・ピトゥカ 【6・0】 相手の研究が進む中で、鈴木に通した鳥肌もののスルーパス。まだまだ底を見せていない。

MF樋口雄太 【6・0】後半39分OUT。 使って良し、使われて良し。局面でもスペースでもクレバーさ。多くの監督が11人に選ぶ。

MF中村亮太朗 【―】後半39分IN。出場時間短く採点なし。

MF土居聖真 【6・0】後半11分OUT。 椎橋にパスを受けさせず、無力化させ、味方のパスを引き出す高等技術。重要な存在になった。

MF荒木遼太郎 【7・0】後半11分IN。 みんなが望んでいた決勝点。決めるではなく、ねじこむ。新10番の気概が表れているようで味わい深い。

FW上田綺世 【6・0】後半39分OUT。 シュート1本、無得点も役割は怠らず、鈴木との連係は深まっていることを実感

FWエベラウド 【―】後半39分IN。出場時間短く採点なし。

FW鈴木優磨 【6・0】 決定機こそなかったが、絡む、作る、打つに関与。

※平均は5・5~6・0点


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◆【鹿島】採点&寸評 ホーム初勝利を飾った鹿島 MOMに決勝点の荒木 次点は途中出場で輝いた仲間(報知)


◆【番記者の視点】鹿島のセンターバックが背負うもの…キム・ミンテの涙から読み解く(報知)






◆明治安田生命J1リーグ ▽第3節 鹿島1―0柏(6日・カシマ)

 鹿島の初勝利となった柏戦後、DFキム・ミンテの目には涙が浮かんだ。2節川崎戦でDFラインの不安定さから崩れ、ルヴァン杯のC大阪戦(2日)でも序盤で失点に絡んだ。今季新加入の助っ人は連敗の責を問われてもおかしくないプレーぶりだった。この日も心の揺らぎを感じる場面が見受けられたが、対人、空中戦では踏ん張った。この1週間向き合った思いが涙になって表れた。

 試合後、岩政コーチが思いを代弁した。

 「ほかのJクラブとの比較は良くないが、このクラブが持つセンターバックへの期待、勝たなければいけないプレッシャーがある。ミスから負けたこともあり、かなりのしかかっていたものがあった。(試合後にミンテに)よく乗り越えたという話はした」。

 鹿島でセンターバックを務めた同士。経験者にしか分からない重さがあるのだろう。岩政コーチはその涙を見て「まだまだ気持ちが分かる年齢ですから」と必死にこらえたという。

 鹿島の強化部は優勝できる、できないの基準をセンターバックに求める年間を通して行われるリーグ戦では、特に安定した守備が必須であることを過去8度の優勝で学んだ。昨季までDFラインの要としてチームを引っ張ってきた犬飼智也に対し、一定の評価を与えながら、浦和移籍を無理に引き留めなかったのは優勝できなかった結果を重視したから。2003年オフ、議論を呼んだ秋田豊への戦力外通告は財政難があったにせよ、2シーズンリーグ優勝から遠ざかったことも理由だった。重くシビアな判断が下されるポジションだ。

 「DFは勝って初めて評価される。勝たなかったら何もない」と言った内田篤人。

 「DFの評価は勝利の数」と言った岩政。

 彼らは加入当初から言っていたわけではなく、鹿島でプレーすることで口にするようになった。勝利こそ生きがいのポジションだからこそ「嫌われ役」にもなれるし、味方を怒鳴ることができる。「鹿島のDFラインでポジションを取れば即代表」と言われるようになったことと、こうしたクラブが持つ基準は無関係ではないはずだ。

 生え抜きの関川は、このことを強く意識している。加入間もないミンテは、他クラブとの違いをより感じ取っていたのだと推察する。試合後、関川は「前節は自分のミスで失点してチームが崩れた。本当に1週間、苦しかったですけど、(岩政)大樹さんからラストチャンスと言われていた。それにこたえて、無失点で勝てたといのは自分の中でも大きな自信になる」と安どした。

 ホーム初勝利で2人は一つのヤマを越えた。ただ、岩政コーチが「乗り切って、乗り越えて、次に向かうことになれた試合だった」と言うように、鹿島センターバックの歴史を紡いでいくためには、乗り越えるべき「次」がある。(内田 知宏)




◆【番記者の視点】鹿島のセンターバックが背負うもの…キム・ミンテの涙から読み解く(報知)


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