鹿島の“レジェンド”がブラジルの現状を語った
過去に在籍した名手たちのゴール集などをYoutube公式チャンネルで公開している鹿島アントラーズは4月23日、かつて選手としてプレーし、監督も務めた元ブラジル代表ジョルジーニョの動画を公開した。
現在ブラジルにいるジョルジーニョは冒頭、「親愛なるアントラーズサポーターのみなさん。ブラジルの現状をお伝えできたらと思います」と呼びかけた。
そして「ブラジルは(新型コロナウイルスの)パンデミックの初期段階ではないかと思う。家族もかかっていて、妻と子どもふたりは症状が現われ、熱、倦怠感、頭痛、咳、味覚・嗅覚の欠如があります」と、家族が感染していることを明かした。
ジョルジーニョ自身と末っ子には症状が出ていないという。だが、「75歳になる義理の父親は陽性となり、呼吸器をつけて入院中です。回復を願っているところです」とその身近で感染者が出ていることを伝えている。
ブラジルでは日々感染が拡大しており、22日時点で感染者は4万5000人、死者は2000人を超えた。貧困層で蔓延が大きな問題となり、深刻な状況が続いている。
そんななか、元セレソン戦士は最後に日本のファンへ力強いメッセージを送った。
「神のご加護でブラジル、日本そして世界を護ってくれることを願っています。リスクの高い60歳以上の方、持病をお持ちの方などを重点的にケアして、このパンデミックに勝利しましょう。みなさんが恋しいです。心からのキスを」
この言葉に、鹿島サポーターは「ご家族が罹患されているのに。本当にありがとう」、「心はいつもそばにいます。あなたが恋しいよ」、「ジョルジの家族が回復されますように」、「ご自身の辛い状況の中で暖かいのメッセージを頂き、本当にありがとうございます」といったコメントを寄せている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆「家族も感染していて…」元鹿島・ジョルジーニョからの力強いメッセージにファン感激(サッカーダイジェスト)