23日、明治安田生命J1リーグ第9節のアルビレックス新潟vs鹿島アントラーズがデンカビッグスワンスタジアムで行われ、アウェイの鹿島が2-0で勝利した。
J1復帰1年目の新潟は第8節を終えて3勝3分け2敗の勝ち点12で8位と健闘中。ホームでアビスパ福岡と対戦した前節は前半で2点のビハインドを背負ったものの、伊藤が後半だけでハットトリックを達成し、3-2で逆転勝利した。
対する15位の鹿島は直近のリーグ戦5試合で白星がなく、4連敗中。前節はホームでヴィッセル神戸に1-5と衝撃的な惨敗を喫した。一刻も早く泥沼から抜け出したいところだ。
開始早々にいきなりゴールが生まれる。3分、鹿島は広瀬が右サイドからアーリークロスを入れると、このボールは新潟のGK小島に難なくキャッチされるかと思われたが、小島は目測を誤り、処理できず。すかさず反応したファーサイドの鈴木がダイビングヘッドを叩き込んだ。
先制に成功した鹿島はポゼッションを高めて攻め込みたい新潟に対して、[4-4-2]の強固なブロックで対応。ボール奪取後は素早いカウンターを意識する。
15分には名古と樋口のシュートが2本連続でポストを叩くシーンもあったなか、徐々に新潟がペースを掴みつつあった前半中盤に貴重な追加点が生まれる。
26分、垣田がボックス左からの安西のパスをゴール前で収めると、後方の鈴木に一旦預ける。折り返しとなる鈴木のループパスに対して左足ダイレクトボレーをゴール右上に突き刺した。垣田は今シーズン初スタメン初ゴールとなった。
鹿島の2点リードで迎えた後半、52分にこの日1ゴール1アシストを記録する鹿島の鈴木が負傷交代で知念との交代を余儀なくされたなか、互いに中盤で激しいボールの奪い合いが続き、どちらもなかなかゴール前でチャンスを作れない。
2点を追う新潟は63分に3枚替え。グスタボ・ネスカウ、藤原が投入されるとともに、ケガで長期離脱していた高木が約7カ月ぶりのリーグ戦出場となった。
しかし、新潟はなおもペースを掴むことができず、鹿島を慌てさせるようなシーンは作れない。時間の経過とともに鹿島の勝ち点3が近づいていく。
鹿島は79分に決定機。ボックス右からの仲間のグラウンダークロスに反応した知念がゴール正面でヒールシュートを放つも、GKの正面を突いてしまう。
それでも、鹿島は90分間を通して新潟に決定的なチャンスを作らせず、0-2で勝利。連敗を「4」でストップし、6試合ぶりとなる待望の白星を掴み取った。
一方の新潟は鹿島の勝利への執念を前にし、攻撃陣が全く仕事をさせてもらえず。今シーズン初の連勝はならなかった。
アルビレックス新潟 0-2 鹿島アントラーズ
【鹿島】
鈴木優磨(前3)
垣田裕暉(前26)
◆鹿島が新潟撃破で4連敗ストップ! 鈴木が負傷交代も1G1A【明治安田J1第9節】(超WORLDサッカー!)