日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年4月13日火曜日

◆【J1採点&寸評】札幌2-2鹿島|MOMはファインセーブ連発の生え抜き守護神!攻守にアグレッシブなチャナティップも高評価(サッカーダイジェスト)






札幌――GK菅野が終了間際のビッグセーブでチームを救う


[J1リーグ9節]札幌2-2鹿島/4月11日(日)/札幌ドーム

【チーム採点・寸評】
札幌 6.5
早々と2点差にされた時点では気落ちしたようにも感じたが、前半のうちにリスタートから1点差として息を吹き返した。そして後半にPKを得て同点に。終盤も守り抜き、なんとか連敗を避けることに成功した。


鹿島――GK沖がファインセーブを連発


【チーム採点・寸評】
鹿島 6
前半のうちに2点をリードし、そこからしたたかに逃げ切ってしまう…とはならず追いつかれてしまった。もったいない試合。

【鹿島|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
31 沖 悠哉 6.5
2失点したもののリスタートからとPKによるもの。それ以上にファインセーブも連発し、チームを救った。

DF
37 小泉 慶 5
守備時のポジショニングや攻撃時のクロス精度など、この日は低調なパフォーマンスとなってしまった。

39 犬飼智也 6.5
この日もしっかりとディフェンス陣さらにはチームをまとめていた。選手個人のパフォーマンスに関しては粘り強いプレーぶりを見せていた。

28 町田浩樹 5.5
対人プレーでの強さなどはしっかりと発揮していたが、背後へのスピードなどアジリティのところがものたりなかった。

14 永戸勝也 6
長い距離を走って見事に先制点をゲット。攻撃力を示した。ただし、その後は相手に警戒を強められた。

MF
4 レオ・シルバ 6(63分OUT)
持ち前のセンスでボールを巧みに奪い取り、奪われても再び奪い返しては中盤で存在感を示していた。

20 三竿健斗 6
後半は最終ラインに加わってプレーをしていたが、もう少しフレキシブルにポジションを取れていれば展開も違っていたはず。 


鹿島――終盤の荒木のシュートはGKのビッグセーブに


MF
7 ファン・アラーノ 6.5(85分OUT)
動き出しの回数、キレ、スピードが豊富で、この選手の存在は常に相手の守備ラインを押し下げていた。

8 土居聖真 6(63分OUT)
プレーの精度やアイデアなどは決して悪いものではなかったが、決定機につながり得るプレーをもう少し増やしたかった。

FW
9 エヴェラウド 6
左サイドに流れながらのプレーで相手守備の狭間に何度も飛び込んでは脅かした。とはいえ、やはりいい形でのフィニッシュが欲しかった。

18 上田綺世 6(78分OUT)
混戦からの巧みな得点はさすがのワンプレーだったが、欲を言えばもう少し周囲の選手とローテーションしながら崩しも仕掛けたかった。

交代出場
MF
41 白崎凌兵 5.5(63分IN)
ホームチームに流れていた試合のペースを取り戻すべく投入されたものの、なかなかいいリズムでボールに関わることができず

MF
6 永木亮太 5.5(63分IN)
白崎とともに投入され、ボールを動かすことで主導権を握りたかったが、チーム全体が後ろ重心になっており、なかなかうまく動かせず。

MF
25 遠藤 康 ―(78分IN)
前後左右の動きで試合をより活性化させたかったのだろうが、周囲との連携が微妙に合わず好機には至らず。

MF
13 荒木遼太郎 ―(85分IN)
試合最終盤に投入されて勝負を決めるプレーを狙ってはいたものの、87分のシュートはGKのビッグセーブに。

監督
ザーゴ 5.5
2点差を埋められてしまった。ただし会見でPK判定について言及していたが、確かにイマイチよくわからないレフェリングがあった。
   
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆【J1採点&寸評】札幌2-2鹿島|MOMはファインセーブ連発の生え抜き守護神!攻守にアグレッシブなチャナティップも高評価(サッカーダイジェスト)





◆常勝軍団鹿島に今「らしさ」が見えない… 失った精神的支柱の影響力(ニッカン)






<明治安田生命J1:札幌2-2鹿島>◇第9節◇11日◇札幌ドーム

鹿島アントラーズが苦戦している。

11日のコンサドーレ札幌との試合は、一時は2-0でリードしていたが終わってみれば引き分け。開幕戦の清水エスパルス戦も1-0で先制したが逆転負けを喫した。

「先制すれば負けない」という勝者のメンタリティーで20冠を手にし、他クラブのサポーターからも「憎たらしいほど強い」と敬意を表された常勝軍団に今、「らしさ」が見えてこない。

18年に日本代表DF植田直通が海外に移籍し、常にチームを引き締めてきた小笠原満男氏が引退した。DF昌子源も海外へ移籍し、主力がチームを去った。逆に、世界と「鹿島イズム」を知り尽くす内田篤人氏が鹿島に復帰。19年シーズンに、鹿島と対戦したある選手がこう話していたのを思い出す。「ピッチの中で内田選手が締めていた。攻められていても、守りきればいいと割り切れる選手がいるだけで、安心感が違うように感じた。押し込まれても声をかけられる選手がいるのは大きい。そこを、チームとして覚えていくのが鹿島の伝統だと思う」。この言葉を聞き、鹿島の強さに納得したのを思い出す。

昨夏、ピッチで安心感を与えていた内田氏も引退した。果たして今、押し込まれる展開で「大丈夫。最後はやられなければいいから」とチームに落ち着きを与える精神的支柱がいるのだろうか。清水戦、札幌戦と得点した直後にバタバタし失点を喫するもろさは、精神的支柱を失った影響が大きいように感じる。

しかし、過去を振り返っていても仕方がない。チームは若返り、今季は出場選手の平均年齢が24・7歳と、J1の20クラブ中、最も若く、逆に大きなのびしろがあるチームとも言える。中堅のMF三竿健斗、鹿島ユースからの生え抜きの土居聖真らは、間違いなく小笠原氏や内田氏から「鹿島のDNA」を受け継いできている人材だ。GK沖悠哉(21)も、曽ケ端準氏から「チームを勝たせるGK」のメンタリティーを受け継ぎ、札幌戦では好セーブを連発した。鹿島の伝統の灯火は消えてはいない。

守備陣では、23歳のDF町田浩樹、20歳のDF関川郁万、攻撃陣では19歳のMF荒木遼太郎、22歳のFW上田綺世らが試合の出場を通じ経験を積んでいる。上田は札幌戦の試合後、得点直後の失点を猛省し「点を取った後、どういった振る舞いをするかが今後重要になってくると思います」と課題を掲げた。若いチームだからこそ、僅差を守りきって勝ち点3を手にする成功体験が続けば、一気に進化する可能性も大きい。生みの苦しみの先に、再び強い鹿島になることを期待したい。【岩田千代巳】




◆常勝軍団鹿島に今「らしさ」が見えない… 失った精神的支柱の影響力(ニッカン)





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