日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月17日金曜日

◆内田、ひざの治療でクラブと代表の意見が一致せず?(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161031-161031-fl



 シャルケと日本代表との間で、DF内田篤人のひざの治療に関する見解が異なっているようだ。ドイツ『キッカー』が伝えている。

『キッカー』は16日、内田の右膝蓋腱(しつがいけん)の炎症に対する対応に関して代表とクラブの間で意見が食い違っていると伝えた。日本代表の医療スタッフは手術を推しているが、シャルケ側は保存療法を望んでいるという。

 昨夏にユースチームから引き上げられた若手を除けば、内田はシャルケのトップチームでは唯一右サイドバックを本職とする存在。『キッカー』は先日、ロベルト・ディ・マッテオ監督による内田の起用法についても言及していたが、やはりプレーしていない理由はコンディション面にあったとのことだ。

 日本代表では、内田は3月31日に行われたウズベキスタンとの国際親善試合で前半45分間プレー。クラブでは同10日に行われたチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦で終盤に投入されたが、それ以降のリーグ戦4試合はベンチ入りしながらも出場していない。

◆不振のシャルケ、ファンの希望は内田の先発起用…批判の矛先は指揮官へ(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150416/302773.html


シャルケでプレーする内田篤人(右) [写真]=Bongarts/Getty Images


 シャルケに所属する日本代表DF内田篤人の境遇に関し、ドイツ誌『キッカー』が「静かなる格下げ」として大きく取り上げたのに続き、地元紙『Westdeutsche Allgemeine』も「システム変更にも関わらず、内田はオフサイド」との記事を掲載した。

 同紙は「シャルケの人気者、アツト・ウチダは(ロベルト・)ディ・マッテオ監督のもとでは分が悪い。ダービー(リーグ第23節のドルトムント戦)以降、先発落ちすると、今やリザーブでしかない」と、内田が置かれている立場を前置きした上で、「3月10日(チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのレアル・マドリード戦)を最後に、内田は1分たりとも出場していない。彼はロベルト・ディ・マッテオのもとで、オフサイドに陥ってしまった。なぜ、指揮官は、この右SBの選手をここまで干すのかという疑問が沸いてくる」と投げかけた。

 続けて、前節のフライブルク戦ではフォーメーションを「3-5-2」から「4-2-3-1」に戻したにもかかわらず出番が与えられず、右SBには、CBが本職のドイツ代表DFベネディクト・ヘーヴェデスが起用されたこと、そして、内田と右サイドで「パーフェクトに息の合ったコンビ」を形成してきたFWジェフェルソン・ファルファンが復帰したことに触れ、「不思議だ」としている。

「クレバーな戦略家として知られるディ・マッテオ監督なら、このコンビのクオリティも分かるだろう。だが、彼なりの考えがあり、シャルケもそれを期待して招へいした」と、ディ・マッティオのポリシーに一定の評価と理解を示す一方で、「彼のもとで、目に見えて成長した選手はいない。トランクイロ・バルネッタとクリスティアン・フクスはシステム変更によって恩恵を受けているが、マックス・マイヤー、ケヴィン・プリンス・ボアテングなどは、この半年で調子を落とした」と、同監督のもとで選手個々の成長が止まっていると指摘し、その手腕に疑問符をつけた。

 また内田については、「今は何の役割も与えられていない」との言葉で苦境を説明。「“ウッシー”は、日本のファンに人気があるだけでなく、シャルケの歴代監督の下でもレギュラーに定着。特にこの数シーズンは、負傷によってストップがかかるまで、戦術面でも成長を続けていた」と、長引く負傷に触れた上で、その時点までの実績と成長を評価している。

『キッカー』、『Westdeutsche Allgemeine』ともに、内田を例にディ・マッティオ監督の采配に疑問を呈しているかたちだが、シャルカーこと、シャルケのファンはどう考えているのか。

 この記事がやんわりと内田の起用を推していることも影響しているだろうが、記事につけられたコメントを見ると、シャルカーの大半が内田の先発起用を推しており、当然の結果として、ディ・マッティオ監督には批判的ということが分かる。

 シャルカーの意見をいくつか取り上げてみると。

「全く意味不明!ヘーヴェデスの右SBで攻撃が上手くいかないことなんて、とっくに分かっていたし、実際にそうだった。内田がかわいそう、ファルファンがかわいそう、シャルケがかわいそう!」

「ウッシーを外すなんて監督としてありえない。けど、バルネッタはスイス人で、私の記憶ではディ・マッテオもそう(編集部注:ディ・マッテオ監督はスイス・シャフハウゼン出身)。それが関係してたりするのでは???出場すべきはウッシー。彼のようなグッドプレーヤーは、ベンチにはもったいなさ過ぎ」

「バルネッタ、(エリック・マキシム・)チュポ・モティング、(クラース・ヤン・)フンテラールには、あんなに強力なロビーがあるのに、内田、マイヤー、ボアテングには、それが殆どないのが不可解。コンディションと練習の成果で決めるべき。最近だと、マイヤーが(前節の)フライブルク戦でベンチに下げられたことが最大の謎…」

「誰か、ウッシーとファルファンがプレーしているDVDを用意して、ディ・マッテオに見せてあげてくれないか。どうやら、監督は自分のところの選手を分かってないもよう…」

「この数カ月、内田はプレーするために注射を打ってる。体が悲鳴をあげてて、彼には休みが必要ということが全く無視されている。なんという取材力」

 感情的な声、かなり強引な自論、モヤモヤな気分、具体的な提案、ディープなファンと思わしき意見。色々あるが、共通するのは『元気なウッシーが見たい!』ということだろう。

 こうしたシャルカーが次に向かったのは、ディ・マッテオ下ろしだったが、思わぬ悲劇(?)が待ち受けていた。

 15日、ハンブルガーSVの新監督にブルーノ・ラッバディア氏の就任が発表され、そのわずか数時間後にドルトムントのユルゲン・クロップ監督の退任が明らかになった。この2つの大きなニュースは一見、シャルカーは無関係に思えるが、実はその陰で天国と地獄を味わっていたようだ。

「ニュース!!!(トーマス・)トゥヘルのハンブルガーSV行きはナシ!彼をシャルケに連れてくるチャンスが残った。これで全てが上手くいくはず。(サミ・)ケディラじゃなくって、トゥヘルと(ヨハネス・)ガイスを取ってちょうだい。トゥヘルは間違いなく救世主」

 説明するまでもなく、トゥヘルとは、元マインツ監督のトーマス・トゥヘル氏。ドイツで監督探しが始まると真っ先にその名前が浮上する、高い評価を得ている人物だ。

 だが、そんなワクワクした願いも、宿敵ドルトムントのクロップ監督が今季限りで退任というニュースとともに、一瞬にして吹っ飛ぶ結果に。

「新情報。クロップが辞めるらしい。恐らく彼ら(ドルトムント)がトゥヘルをかっさらって、シャルケは指をくわえて見るだけ…スーパー。チャンスを逃した。ますます落ち目。まさに目の前が真っ暗」

「スーパー」という自虐的な一言に、書き手の切なさが凝縮されている。

 そして、「この先、シャルケが関心を呼ぶのは、『なぜ、トゥヘルを取れるのに、寝ぼけていた?』と聞かれる時だけ。ほら見たことか。これ以上ない悲惨な結末が現実になっていく。トゥヘルこそがシャルケにはぴったりだったのに、シャルケは獲りに行かなかった。もう遅い」と続いていく。

 内田の処遇に端を発し、ディ・マッテオ批判へと発展すると、果ては、宿敵ドルトムントの新監督問題に揺れたシャルケファン。

 5試合ぶりの勝利を目指す19日のリーグ第29節、2位ヴォルフスブルク戦では、いつになくサポーターの厳しい目が光りそうだ。

◆Jリーグ・立命館マネジメント講座1期生に、元日本代表DF中田浩二氏らが合格(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150416/302840.html


昨季限りで現役を引退した中田浩二氏 [写真]=Getty Images


 Jリーグは16日、スポーツクラブの経営人材育成プログラム『Jリーグ・立命館「JHC教育・研修コース」立命館マネジメント講座(基礎)』の受講者選考会を実施し、43名が1期生として合格したことを発表した。

 受験者数は266名で、最終選考に残ったのは236名だった。合格者は最年少26歳から最年長62歳までの43名で、平均年齢は37.5歳となっている。

 なお、1期生には元選手から、現在Jクラブのスタッフとして活躍する中田浩二氏(鹿島アントラーズ)、堀之内聖氏(浦和レッズ)、黄川田賢司氏(コンサドーレ札幌)も参加。今後、3名はJクラブスタッフとして実務を続けながら、約1年間、同講座のカリキュラムを受講する。

■主な合格者

●中田浩二氏(鹿島アントラーズ/クラブリレーションズオフィサー)

 現在35歳の中田氏は、1998年に帝京高校から鹿島へ入団。2000年にはレギュラーとして定着し、国内初となる三冠獲得を達成した。また、各世代別代表を経験し、シドニー・オリンピックや日韓・ワールドカップ、ドイツ・ワールドカップにも出場している。05年にマルセイユへ移籍し、スイスのバーゼルでもプレー。08年に鹿島へ復帰し、14年12月に現役引退を発表し、鹿島のクラブスタッフに就任した。

●堀之内聖氏(浦和レッズ/事業本部パートナー営業部)

 現在34歳の堀之内氏は、東京学芸大学から2002年に浦和入りし、12年に横浜FCに移籍していた。13年にはモンテディオ山形でプレーし、同年をもって現役引退。浦和のクラブスタッフに就任していた。

●黄川田賢司氏(コンサドーレ札幌/トップチームスカウト)

 現在40歳の黄川田氏は、1997年に亜細亜大から札幌に入団し、2000年にはクラブのJ1昇格に貢献していた。02年には川崎フロンターレへ移籍し、2004年に現役を引退。引退後は指導者の道を歩みつつ、サッカー界に留まらず幅広い活動を行っている。

◆00ジャパン、棚橋がゴールも海外遠征初陣は敗れる(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161012-161012-fl

 2000年生まれが中心となって結成されているU-15日本代表は15日、U-15インドネシア代表と親善試合を行い、1-2で敗れた。海外遠征初戦を勝利で飾ることはできなかった“00ジャパン”。中1日で迎える17日には再びU-15インドネシア代表と、18日にはU-18インドネシアクラブチームとの練習試合を予定している。

 試合は前半30分に失点。同39分にFW棚橋尭士(横浜FMジュニアユース)のゴールで1点を返すも後が続かない。メンバーを入れ替えた後半には、注目も集める13歳MF久保建英も投入。しかし後半29分に失点すると、1-2で敗れた。

 試合後、日本サッカー協会(JFA)によると、ゴールを挙げた棚橋は「前半は自分たちのペースに持ち込めず苦しい展開でした。菅原選手が良いボールを上げることは分かっていたので、得点はただ合わせるだけでした」と得点シーンを振り返り、「今日の試合では、攻撃のスイッチを上げるタイミングがまだチームメートと連動していなかったり、回数が少ないことが反省点です。ただサイド攻撃に常に関わりをもてたことは自信にも繋がり、次の試合でも自分の良さを発揮したいです」と先を見据えた。

出場メンバーは以下のとおり

▽前半メンバー
GK:谷晃生
DF:新井秀明、福島隼斗、河井哲太、若月輝
MF:成瀬竣平、喜田陽、菅原由勢、井本寛次
FW:山谷侑士、棚橋尭士

▽後半メンバー
GK:青木心
DF:篠塚愛樹、作田龍太郎、工藤蒼生、河井哲太
MF:鈴木冬一、瀬古歩夢、福岡慎平、久保建英、金子和樹
FW:宮代大聖

▽交代
30分 谷晃生→青木心
48分 河井哲太→菅原由勢
61分 青木心→高田侑真
68分 菅原由勢→福島隼斗
86分 金子和樹→棚橋尭士

◆鹿島カイオ今季初ゴールで勝利(デイリー)


http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2015/04/16/0007927134.shtml



 「J1、柏1-3鹿島」(16日、柏)

 鹿島が、DF植田直通のJ初ゴール、MFカイオの今季初ゴールなどで柏を3-1で振り切った。

 前半ロスタイム。右サイドで得たFKの場面で、MF柴崎のクロスに植田が頭で合わせ先制した。同点とされた後の後半26分には、左サイドに展開した攻撃からDF山本のクロスがGKにはじかれ、ゴール前でこぼれたところをカイオが詰めて勝ち越した。後半ロスタイムにはMF中村充孝も今季初ゴールを奪い、だめを押した。

 柏のゴールは後半4分、左サイドからのFKがゴール前で混戦になり、DFエドゥアルドが押し込んだもので、今季初ゴール。

◆柴崎がJリーグのプレースピードに警鐘「もっと早いテンポでやらないと」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150416/302901.html


プロ5年目、成長は止まらない [写真]=Getty Images


文=安藤隆人

 鹿島アントラーズの日本代表MF柴崎岳が、Jリーグのプレースピードに警鐘を鳴らした。

 AFCチャンピオンズリーグのスケジュールに合わせて変則開催となった明治安田生命J1リーグ第6節、柏レイソル対鹿島アントラーズの一戦。試合は非常にテンポの早い展開となり、結果は3-1で鹿島が勝利。素早く攻守が入れ替わる見応え十分のサッカーの中において、柴崎岳の落ち着いたプレーの存在感は際立っていた。

「最初は相手の攻撃に戸惑ったけれど、運動量を増やして、僕らボランチとサイドハーフでうまく連動しながら対応した」と振り返ったように、柏の3トップに対して4バックが対応するが、センターフォワードのレアンドロが引いてきてボールを受ける際は、センターバックではなく柴崎と梅鉢貴秀のボランチが対応。状況によっては武富孝介と大谷秀和という柏の2シャドーを含めた3人をボランチでケアをしなければならなかった。それでいて攻撃のスイッチを入れる役割もこなし、前線への飛び出しも狙う。かなりの負担が柴崎には掛かっていた。

 しかし、守備面では梅鉢と連携し、レアンドロを抑えながらも対峙する武富にプレスを掛ける。ボールを奪ったら一気にサイドや縦へ展開し、前線までスプリントして好機に絡む。37分にはカウンターから土居聖真がドリブルで運ぶと、右外側を猛ダッシュで駆け上がって相手DFを引き出した。前半アディショナルタイムには右FKから植田直通のJ初ゴールをアシスト。後半、さらに試合のテンポが上がる中でも運動量を落とすことなく、質の高いプレーを見せ続けた。

「テンポが早く、プレッシャーが厳しい中でどれだけ質の高いプレーができるか。僕はそこにこだわっている」

 柴崎は青森山田高時代から常々こう語っていた。高校時代から図抜けた実力を持っており、同世代間でのプレーではどうしてもテンポの遅い展開になりがちだ。だが、それに甘えることなく、「より狭いスペースや予測が難しい状況でも普段のプレーができることを求めている」と自らに高いハードルを課してプレーしていた。

 いつしかその舞台がプロになり、鹿島の中心選手になると、今度はJリーグ自体が時として「物足りない」状況になり始めていた。

「もっとJリーグも早いテンポでやらないと、もっと上には行けない」

 昨シーズンから彼のプレーを見ていると高校時代のように“より厳しい状況”を求めて前線へのスプリント回数を増やしたり、攻守においてよりストイックにフル稼働するようになった。

 一番のハイライトは、今年1月のAFCアジアカップ準々決勝のUAE戦で決めたゴールだ。本田圭佑(ミラン/イタリア)にクサビを当ててからの彼のゴール前の密集地帯に飛び込むスプリント、そして足下に来たボールをスピードを落とさずに狙いすまして打ち込む技術。まさしく瞬間的に訪れた「厳しい状況」で、そこで質の高いプレーを披露した。

「もっとハイテンポに、もっと厳しく」

 この思いを抱いてプレーをする彼は、柏戦を楽しんでいるように見えた。試合後、彼に感想を伝えると、ハッキリした口調でこう返ってきた。

「こういう試合は疲れるけど、やりやすい。でも、ハイテンポな試合をスタンダードにしてやっていかないと。Jリーグのあまりテンポの速くないサッカーよりもハイテンポのサッカーのほうがより考えるし、上のレベルで通用することになると思う。いかにハイテンポの中で運動量を増やして、質の高いプレーができるかを常に考えていきたい」

 柴崎岳が欲するのは『厳しさ』だ。それも、ちょっとやそっとの厳しさではない。だからこそJリーグにもレベルの高さを求めている。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も、Jリーグの実行委員会に出席した際にプレースピードの遅さを指摘していた。柴崎のコメントは、まさに高みを目指しているからこそに他ならない。こういったテンポの早い試合がJリーグのスタンダードになっていかなければならない。柴崎の言葉と姿勢は、Jリーグの現状に警鐘を鳴らしていると言っていい。

◆鹿島、3発で柏に快勝!柴崎がハリル御前でFKアシスト(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150417/jle15041705020004-n1.html



 明治安田J1第6節第1日(16日、柏1-3鹿島、柏)鹿島が柏を3-1で下した。前半ロスタイムに日本代表MF柴崎岳(22)がFKでU-22日本代表DF植田直通(20)の先制ヘッド弾をアシストした。鹿島は勝ち点を8に伸ばし、柏は同7。第6節の残り8試合は18日に行われる。

 0-0の前半ロスタイムに、日本代表MF柴崎が右FKからDF植田のプロ初ゴールをアシストし、3-1の勝利に貢献。日本代表のハリルホジッチ監督が視察した試合では2試合連続のFKからのアシストで、白紙となっている代表のFKキッカーへアピールした。柴崎は「2本に1本はいいボールを蹴れている。どんどん確率を高めたい」と胸を張った。

◆柴崎どんピシャFKアシスト!代表のプレースキッカーは俺だ(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/17/kiji/K20150417010184360.html

J1第1S第6節 鹿島3―1柏 (4月16日 柏)



 柴崎がハリルジャパンのキッカーをアピールした。柏とアウェーで対戦した鹿島は、日本代表MF柴崎岳(22)が前半ロスタイムにFKから、U―22日本代表DF植田直通(20)の先制ゴールをアシスト。セットプレーのキッカーを選び直す意向を示している日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が視察に訪れる中、鹿島の3―1の勝利に貢献した。第6節の残り8試合は18日に行われる。

 相手GK菅野が飛び出しかけて、慌てて後ろに下がった。柴崎のカーブをかけた右足のFKはDFとGKの間の絶妙な位置へと飛んでいく。ファーサイドでDFに競り勝った植田が頭で合わせてゴールネットを揺らした。0―0の前半ロスタイム。日本代表MFがその精度の高い右足で先制点をアシストした。「ちょっと高かったですけど、植田の身体能力が集約された得点」。ゴールを見届けると後輩と抱き合い、称えた。

 驚異的なペースで得点に絡んでいる。日本代表として出場した3月31日のウズベキスタン戦では1得点を記録。4月に入りチームでの公式戦は4試合で1得点4アシスト。セットプレーでは3アシスト目を記録した。「2本に1本ぐらいはいいボールが蹴れている。どんどん確率を高めていきたい」と、手応えも感じている。

 ハリルホジッチ監督は日本代表のセットプレーについて「練習の必要がある。ここ数年の統計を取ったが、ほとんど入っていない」と弱点に挙げており、キッカーの再考を示唆。その指揮官が見つめる前で、正確無比なキックを見せた。7日のACL広州恒大戦でもハリルホジッチ監督の前でセットプレーからアシストしており、十分なアピールとなった。

 後半早々に一度は追いつかれ、その後は柏の反撃に防戦に回りながら、一瞬の隙を突いたカイオや、中村の得点で終わってみれば快勝。今季は開幕から3連敗したが、その後、4試合負けなし(2勝2分け)とし、暫定ながら7位に浮上した。「前回の(代表)合宿から思うところはある。変えていけない部分もあるけど、まずはチームのためにというのが一番」。常勝・鹿島のあるべき姿を取り戻すためにプレーすることで、代表にもつなげていく。

◆ハリル御前でFKから先制アシスト、柴崎「どんどん確率を高めたい」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161048-161048-fl



[4.16 J1第1ステージ第6節 柏1-3鹿島 柏]

 キャプテンマークを巻いた22歳がピッチの上で躍動した。鹿島アントラーズのMF柴崎岳は前半アディショナルタイムにFKからDF植田直通の先制点をアシスト。後半はMF青木剛とダブルボランチを組み、何度となく長い距離を走って前線に顔を出した。

「タイミングよく上がることができたし、チャンスも何度かつくれた」。攻撃の起点となり、おとりになる動き出しも見せるなど、豊富な運動量でピッチを駆けた。

 植田のプロ初ゴールをアシストしたFKについては「多少高めのボールだったけど、植田が身体能力を生かして決めてくれた。植田の身体能力が集約されたゴールだった」とコメント。ヘディングシュートを決めた20歳の後輩を称えた。

 この日は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も視察に訪れていた。日本代表について「ここ数年、FKから得点がほとんど入っていない」と、セットプレーの精度を課題に挙げる代表監督の前で見せたアシスト。それでも柴崎は「確率としては2本に1本ぐらいしか、いいボールを上げられていない。どんどん確率を高めていきたいし、毎回毎回いいボールを上げられるように練習したい」と貪欲に話していた。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島U―22代表・植田 プロ初ゴール「きょうは決めてやろうと」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/17/kiji/K20150417010184410.html

J1第1S第6節 鹿島3―1柏 (4月16日 柏)



 アジア杯メンバーでU―22日本代表の鹿島DF植田がプロ初ゴールを決めた。「ストレッチするところで過去の鹿島の試合が流れていた。(岩政)大樹さんたちの得点シーンを見て、きょうは決めてやろうと思っていた」と、狙い通りの一発だったことを明かした。この日はハリルホジッチ監督とともにU―22日本代表の手倉森監督も視察。両指揮官にアピールした。

◆プロ3年目で初ゴールの鹿島DF植田「どう喜んでいいのか…」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161046-161046-fl



[4.16 J1第1ステージ第6節 柏1-3鹿島 柏]

 プロ3年目で待望の初ゴールとなった。鹿島アントラーズは前半アディショナルタイム、MF柴崎岳の右FKにDF植田直通がヘディングで合わせ、先制点。「いいボールが来たので触るだけだった。(柴崎)岳くんに感謝したい」。プロ公式戦初ゴール。チームメイトから手荒い祝福を受け、「どう喜んでいいのか分からなかった」と振り返った。

「今日は決めてやろうという気持ちを強く持っていた。ストレッチするところで昔の映像が流れていて、(岩政)大樹さんや秋田さん、(大岩)剛さん、(中田)浩二さんが出てきて、それを見て自分も決めてやろうと」。鹿島を代表する歴代のセンターバックが得点を決める映像を見て、イメージを膨らませていた。

 この日はU-22日本代表の手倉森誠監督のほか、A代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も視察に訪れていた。「まだまだなので。自分自身も納得していないし、もっと練習していかないといけない。もっと得点して、もっと失点を減らして、チームに貢献したい」。開幕戦以来、5試合ぶりの先発でチームの勝利に貢献した20歳のセンターバックは初ゴールの余韻に浸ることなく、表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島DF植田がJ初ゴール…柴崎の鋭いFKから自慢のヘッドで豪快弾(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150416/302880.html


圧倒的なフィジカルを武器に成長を続ける植田 [写真]=Getty Images


文=青山知雄

 自慢の強烈ヘッドがついにゴールネットを揺らした。

 鹿島アントラーズDF植田直通が16日に行われた明治安田生命J1リーグ第6節の柏レイソル戦で前半アディショナルタイムに先制点をマーク。追加招集でAFCアジアカップの日本代表に加わったプロ3年目の若きセンターバックにとっては、J1リーグ戦26試合目にして待望のJリーグ初ゴールとなった。

 クラブが誇る歴代のセンターバックに刺激を受けての一発だった。練習後にストレッチをしている際に鹿島の名場面を集めた映像が流れており、そこで秋田豊や岩政大樹、中田浩二らセンターバックの得点シーンが流れていたという。植田は兼ねてから「自分の持ち味は強さ。そこは負ける気はない」と語るほどのフィジカルを持ち、空中戦の強さが評価されてきたが、これまでゴールを決めることができていなかった。歴戦の勇者たちの得点シーンを見たことで、この柏戦に向けて「絶対に決めてやろうと思っていた」と気持ちを新たにしていたという。

 そして迎えた前半アディショナルタイム、柴崎岳が右サイドから入れた鋭いFKに飛び込み、得意のヘディングで豪快にゴールネットを揺らした。待ち望んでいた一発を「目の前にスペースがあったので、ここに来れば取れると思っていた。練習試合でも僕を狙って蹴ってくれていたし、かなりいいボールが来た。岳くんに感謝です」と振り返った。そしてチームメートから手厳しい祝福を受けたことに関しては、「どう喜んでいいか分からなかった。チームメートのみんなには『やっと決めたか!』って強めに叩かれましたけど、あれが鹿島の喜び方なんで」と笑顔で語った。

 この試合は日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察。鹿島でスタメン争いの渦中にあり、3月の代表合宿に選出されていなかった植田は「日本代表にはまだまだ。スタメンを争う中で結果を出せたことは良かったし、勝てたことが一番だけど、1失点しているのも事実。もっと練習していかないと」と厳しい表情も覗かせた。来週火曜にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦が控える。オーストラリア遠征を見越しての変則日程となったが、この柏とのアウェーゲームを「厳しい試合でしっかり勝てた」と評価。そして「ここからオーストラリアへ移動しての連戦で若い力も必要になる。自分もしっかりと結果を出していきたい」と逆転でのACLグループステージ突破に向けて視線を上げていた。

◆U-22代表植田がプロ初ゴール!!鹿島が柏に3発快勝(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?161038-161038-fl



[4.16 J1第1ステージ第6節 柏1-3鹿島 柏]

 バヒド・ハリルホジッチ日本代表監督が視察に訪れた柏レイソル対鹿島アントラーズは、U-22日本代表のDF植田直通のプロ初得点、MFカイオとMF中村充孝の今季初得点で、鹿島が勝利をおさめた。

 連敗を2で止めた柏は、MF栗澤僚一が4試合ぶりにスタメンに復帰。3戦負けなしの鹿島(1勝2分)は、U-22日本代表の植田が開幕戦以来となる先発を果たした。

 立ち上がり6分、MF遠藤康の左足ミドルがゴールマウスを捉え、さらに8分にもMF土居聖真がミドルを放つ右足など、積極的な立ち上がりを見せた鹿島。中盤の構成をボランチ2枚並べる布陣に変更した柏は、高い位置でボールを回すことができず劣勢に立たせれる。それでも17分、FWレアンドロとパス交換したMF武富孝介がスルーパスを送ると、飛び出したFW工藤壮人のシュートがネットを揺らしたが、判定はオフサイド。スコアレスのまま試合は進む。

 前半も中盤に入ると球際で強さを見せてペースをつかんだ柏が、攻勢を強めていく。25分、レアンドロが右サイドでフリーになっていたFW工藤壮人へ。しかし、工藤のシュートはGK曽ヶ端準がセーブし、得点を許さない。続く32分には、MFクリスティアーノが個人技で右サイドを突破、左足でニアサイドを強襲したが、これもGK曽ヶ端に阻まれる。

 前半アディショナルタイム、鹿島は柏陣内でセットプレーを得ると、キッカーはMF柴崎岳。柴崎のクロスを植田がヘディングで合わせ、鹿島が先手をとって前半を終えた。

 後半開始4分、左サイドでFKを得た柏。クリスティアーノの強烈なシュートは、鹿島DFに当たってコースが変わり、鹿島ゴールに向かう。GK曽ヶ端が弾いたボールを武富がつめるが、さらにGK曽ヶ端は反応。そのボールをDFエドゥアルドが押し込んで、試合は振り出しに戻る。

 20分過ぎから鹿島が立て続けに柏のゴールマウスを捉える。途中出場のDF青木剛、FW金崎夢生、DF西大伍のシュートは、GK菅野孝憲の好守にあう。それでも26分、青木のクロスをゴール前に飛び込んだDF山本脩斗が合わせる。一度はGK菅野が弾いたがカイオがつめて、スコアは2-1。鹿島が再びリードを奪う。

 反撃に出る柏は、途中出場のMF秋野央樹の浮き球から武富が、さらにCKからDF鈴木大輔が決定機を迎えるも、シュートはいずれもGK曽ヶ端のセーブに防がれる。後半アディショナルタイムにも、途中出場の中村が加点した鹿島が逃げ切りに成功、09年5月16日以来となる日立柏サッカー場での勝ち点3を手に入れた。

(取材・文 奥山典幸)

◆鹿島アウェーで勝利、カイオが決勝弾/柏-鹿6節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1461858.html

鹿島アウェーで勝利、カイオが決勝弾/柏-鹿6節

<J1:柏1-3鹿島>◇第6節◇16日◇柏

 12位鹿島が8位柏を下し、今季2勝目を挙げた。

 日本代表のハリルホジッチ監督、U-22日本代表の手倉森監督らが視察した一戦。序盤は鹿島が速攻からチャンスをつくったが、ゴールを奪えない。反対に前半18分、柏がMF大谷を起点としたパスワークで相手の間を通し、FW工藤が最終ラインの裏へ抜ける。GKと1対1になり右足でゴールに流し込んだが、オフサイドの判定だった。

 その後、鹿島はMF遠藤、柏はFWクリスティアーノを中心に好機を演出したが、無得点。前半はスコアレスかと思われたロスタイム1分、日本代表MF柴崎の右FKにU-22代表DF植田が頭で合わせ、ゴール右に押し込み先制。プロ初ゴールで先手を取った。

 後半が始まると、柏が試合を振り出しに戻した。4分、ゴール前の混戦から左ポストにはね返された球にDFエドゥアルドが反応。左足で押し込んで同点とした。昨年、U-21ブラジル代表に選ばれたセンターバックの今季初ゴールで追いついた。

 しかし鹿島が勝ち越す。26分、左サイドのDF山本が放ったシュートがGKに阻まれたが、こぼれ球をMFカイオが押し込んだ。出場停止明けの昨季ベストヤングプレーヤー(新人王)が、みそぎの決勝弾。ロスタイムには途中出場のMF中村がダメ押しのゴールを奪い、勝利が決まった。

◆鹿島、日本代表DF植田のJ初弾などで柏に勝利…公式戦5戦負けなし(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150416/302839.html

 明治安田生命J1リーグ第6節が16日に行われ、柏レイソルと鹿島アントラーズが対戦した。

 AFCチャンピオンズリーグ出場チーム同士の対戦となった木曜日開催の同試合は、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も視察。8位の柏がホームに12位の鹿島を迎えた。

 18分、柏は武富孝介のスルーパスに抜け出した工藤壮人がネットを揺らしたが、オフサイドの判定。直後にも栗澤僚一のグラウンダーの縦パスから、エリア内右にキム・チャンスが侵入したが、シュートはDFのブロックに遭った。

 柏は25分、カウンターとなり武富のロングボールをクリスティアーノ、レアンドロとつなぎ、最後は右サイドでフリーの工藤がシュートしたが、GK曽ヶ端準が防いだ。鹿島は30分、左サイド浅い位置でのFKとなり、遠藤康が送ったボールに金崎夢生が合わせたが、ヘディングシュートは大きく枠を越えた。遠藤は44分、ゴール正面やや右から左足で強烈なミドルシュートを放つシーンもあったが、GK菅野孝憲が好セーブを見せた。

 前半終了間際、鹿島は右サイドでFKを得ると、今度は柴崎岳が送ったクロスに植田直通が頭で合わせると、ゴール左に決まり、鹿島が先制した。アジアカップで日本代表に選出され、U-22日本代表では主力としてプレーする植田はJリーグでの初ゴールとなった。

 先制を許した柏は後半開始早々、左サイドでFKを獲得。クリスティアーノが低く速いボールを送ると、ゴール前での混戦から最後はエドゥアルドが押し込み、同点とした。

 鹿島は67分、クロスのこぼれ球を後半から投入された青木剛がミドルで狙ったが、GK菅野の正面を突く。2分後に金崎、さらには西大伍が続けざまに柏ゴールを脅かすと71分、青木がエリア内左にロングボールを出し、山本脩斗がダイレクトで落とす。そこにカイオがつめて勝ち越した。

 84分、柏はロングボールをエリア内で受けた武富が右足でシュートしたが、GK曽ヶ端が反応。直後の右CKではニアサイドへの低いボールに鈴木大輔が飛び込んだが、ここも曽ヶ端が弾き出した。

 アディショナルタイムにはエドゥアルドの不用意なパスを拾った途中出場の中村充孝が試合を決定づける3点目を獲得。鹿島が敵地で3-1と勝利し、公式戦5戦負けなしとなった。

 鹿島は21日にウェスタン・シドニー・ワンダラーズとアウェーで、柏は22日にホームで全北現代とAFCチャンピオンズリーグで対戦する。なお、J1第6節の残り試合は18日に開催される。

【スコア】
柏レイソル 1-3 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 45+1分 植田直通(鹿島)
1-1 49分 エドゥアルド(柏)
1-2 71分 カイオ(鹿島)
1-3 90+4分 中村充孝(鹿島)

◆鹿島セレーゾ監督の「厳しい言葉」効果で2勝目(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1462534.html

鹿島セレーゾ監督の「厳しい言葉」効果で2勝目

<J1:柏1-3鹿島>◇第6節◇16日◇柏

 鹿島が敵地で今季リーグ戦2勝目を挙げた。

 序盤のピンチをしのぐと、前半46分にMF柴崎岳(22)のFKをDF植田直通(20)が頭で合わせてプロ初ゴールとなる先制点を奪取。

 1度は同点に追いつかれたが、後半26分にMFカイオ(20)がGKのはじいたこぼれ球を押し込んで追加点を奪うと、後半終了間際に相手DFミスから途中出場のMF中村充孝(24)がダメ押し点を決めた。

 トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「前半はフワーッとした部分があったのでハーフタイムに何人かの選手には厳しい言葉をかけた。その効果が出たと思う」と明言。相手DF陣のミスをついて3点目を奪ったことにも「柏はセンターバックの間にボランチが入ってDFラインでパスを回す。そこで奪えば残るのはセンターバック1人とボランチ。狙っていた」と振り返った。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第6節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51553

J1 1st 第6節 vs 柏

植田がプロ初ゴール!カイオと中村も今季初ゴール!鹿島が柏にアウェイで快勝!



アウェイの地で、鹿島が再び走り始めた。J1 1st 第6節、日立柏サッカー場で柏と対戦すると、植田のプロ初ゴールで先制し、一時は追いつかれたものの、カイオと中村が今季のリーグ戦初ゴールを挙げ、3-1で快勝。リーグ戦2試合ぶりの勝利を挙げた。



4月に入って、鹿島は3戦負けなしと勝ち点を積み重ねてきた。しかし、ホーム3連戦の締めくくりとなる前節の新潟戦では1-1と引き分け、連勝が2でストップ。負けはしなかったものの、選手たちが口を揃えて「内容が良くなかったから、1ポイントを前向きにとらえなければいけない」と語る、厳しい試合を強いられた。停滞感を打ち破り、再び上昇気流に乗っていくためにも、中3日で迎えたアウェイゲームは、重要な意味を持つ一戦だった。



トニーニョ セレーゾ監督は、金崎を2試合ぶりに前線で先発起用。出場停止明けのカイオを左サイドハーフに復帰させ、土居と遠藤とともに、2列目に並べた。ボランチには柴崎と梅鉢の1992年コンビが入り、両サイドバックはフル稼働を続ける2人、西と山本が務める。前節でファン ソッコが途中交代したセンターバックは、昌子と植田のペアとなった。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。



春らしい陽気に包まれた日立柏サッカー場では、開場前から多くの鹿島サポーターが待機列を作っていた。心地よい夜風が吹く中、ぎっしり埋まったビジター席からの、大声でのサポートを背に、選手たちは19時にキックオフの笛を聞いた。鹿島は立ち上がりから、積極的な動きでゴールへと迫る。まずは4分、柴崎のパスカットから、遠藤が右サイドの背後へ浮き球のパス。土居が収めて後方に戻すと、遠藤のクロスに反応した山本がファーサイドからヘディングシュートを放った。相手GKに弾き出されたが、ファーストシュートで枠を捉え、柏ゴールを脅かした。さらに6分には、遠藤がペナルティーエリア右手前から左足でファーサイドネットを狙うが、惜しくも相手GKにセーブされてしまった。



西が「敵陣でボールを回す時間を長くしたい」と語っていた通り、上々の滑り出しを見せた鹿島は、8分にも土居がペナルティーエリア手前から右足ミドルシュートを放つなど、ゴールへの意欲を示した。15分以降は柏にボールをキープされる時間が多くなったが、多様なポジションチェンジから最終ラインの背後を狙ってくる相手に対し、昌子と植田を中心とした守備陣が奮闘。曽ヶ端もビッグセーブを連発し、柏に先制点を許さない。



柏の時間帯をしのぐと、再び鹿島が攻勢をかける。38分には、中盤で前を向いた土居が相手をかわして敵陣へドリブルで持ち込み、最後はペナルティーエリア手前から左足シュートを放つ。枠の上へ外れたが、ゴールへの意欲を語っていた背番号8が積極的にシュートを放ち、チームに推進力をもたらした。44分には、遠藤がペナルティーエリア右手前の得意の位置から左足を一閃。強烈なシュートが枠を捉えたが、相手GKのファインセーブに阻まれてしまった。



ゴールの予感が漂う中、待望の先制点は前半アディショナルタイムに生まれた。右サイドで得たFKを柴崎が蹴り込むと、中央の植田が打点の高いヘディングシュートでゴールネットを揺らす。加入3年目の植田がプロ入り初ゴールを決め、鹿島にリードをもたらした。前半はそのまま、1-0で終了した。



後半開始時から、セレーゾ監督は梅鉢に代えて青木をピッチに送り出し、ボランチの位置に据えた。鹿島は開始早々に遠藤が右サイド深くからクロスを上げるなど、攻勢をかけて後半をスタートさせたものの、セットプレーから同点に追いつかれてしまう。49分、右サイドでのFKからゴール前で混戦となり、最後はエドゥアルドに押し込まれてしまった。



同点弾の勢いに乗って畳みかけてくる柏に対し、鹿島は必死に応戦した。激しいボディコンタクトと、微妙な判定が続いたことでスタジアムが騒然となる場面もあったが、選手たちは冷静さを失わなかった。ピンチを迎えても、前半から安定したプレーを続ける曽ヶ端が巧みなシュートブロックを連発し、最後尾からチームを支えた。



65分頃から、鹿島は再びペースを掴んだ。67分には、ペナルティーエリア手前へ転がったこぼれ球に反応した青木が、強烈なミドルシュート。惜しくもGKの正面を突いたが、反撃開始を予感させた。さらに70分には、カウンターで柴崎が中盤を抜け出し、カイオへパスを出す。カイオは左サイドからグラウンダーで中央へ戻すと、金崎がボールをまたいでスルー。背後を猛然と走り込んでいた西がシュートを放つと、またもGKに弾き出されてしまった。



次第に漂う予感、真っ赤に染まったアウェイスタンドの期待を、ゴールという形で結実させたのは、カイオだった。71分、青木が左サイドの背後へ浮き球のパスを出すと、全速力でオーバーラップしていた山本が中央へ折り返す。GKが弾いたところに背番号7が詰め、ゴールネットを揺らした。鹿島が2-1と勝ち越しに成功した。



残り20分、再同点を目指して必死の攻撃を仕掛ける柏に対し、鹿島はボールキープを許す時間こそ長くなったものの、集中力を切らさず、身体を張った守備で立ち向かう。セレーゾ監督は87分に中村、アディショナルタイムに高崎を投入し、勝利への希望を託した。



そしてアディショナルタイムが4分に差し掛かった頃、勝利を決定づける3点目が決まった。高崎が右サイド深くでプレスをかけると、相手DFのパスを中村がカット。ペナルティーエリア内でボールを得た中村は、GKをかわして冷静に左足を振り抜き、グラウンダーのシュートをゴールへと届けた。



鹿島が3-1で快勝し、リーグ戦2試合ぶりの白星を挙げた。次戦は5日後、オーストラリアで迎えるAFCチャンピオンズリーグ グループステージ第5節のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦だ。生き残りを懸けた重要な一戦を前に、アウェイで大きな意味を持つ勝利を収めることができた。自信と勢いを得た選手たちは明日、オーストラリアへと飛ぶ。



【この試合のトピックス】
・今季、アウェイゲームでの初勝利を収めた。
・日立柏サッカー場でのリーグ戦は、通算9回目。2005年5月16日、J1第12節以来の勝利を収めた。
・植田がフル出場で、プロ入り初ゴールを記録。3月8日に行われたリーグ開幕戦の清水戦以来の先発出場だった。
・出場停止明けのカイオが、2試合ぶりの先発出場を果たし、決勝点を挙げた。今季のリーグ戦初ゴールだった。
・中村が87分に途中出場し、後半アディショナルタイムに3点目を記録。中村も今季のリーグ戦初ゴールだった。
・青木が2試合連続の途中出場を果たした。
・大橋が、J1 1st 第2節の湘南戦以来、自身2度目のベンチ入りを果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・後半も集中を切らさず、自分たちがやるべきことをしっかり続けよう。
・攻守において、エリア周辺では迷いを捨てろ。自分の力を信じてやり切れ!

柏レイソル:吉田 達磨
・狙ったところへつないで、ボックスにも進入できている。これを続けていこう。
・ピッチの中でもっと話合おう。
・CKのこぼれ球をしっかり拾おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・柏との試合は毎回、タフになる。クラブがお互いにライバル心を持っているのか、毎回熱い試合になる。今日もタフで厳しい試合だった。1-0になる前、特に前半は、「個人で打開しよう」という意識や、「自分が点を取るんだ」という気持ちが強すぎた。シュートを打つという意識は毎回要求しているので問題はないが、チーム全体としてフワッとした状況だった。ハーフタイムには、数名の選手に対してかなり厳しい言葉をかけた。それが、気持ちを奮い立たせたのだと思うし、そうしなければいけないタイプの選手がいるので、効果があったと思う。
・相手は、ビルドアップがうまくいかない時には、ボランチの1枚がDFラインに入る。そうすると逆に、ボールを運ぶのがセンターバックということになれば、うまくボールを奪うことができれば、そこから後ろにいるのは2人だけになる。センターバックとボランチ、あるいはセンターバック2人という状況で、ピッチの横幅をカバーしなければいけない。それはもう、「カウンターをしてください」と言っている
ようなもの。そこを我々は狙っていたし、そこで効果的な守備をすることができた。金崎選手と土居選手、遠藤選手、カイオ選手、途中から入ってきた攻撃的な選手に関しては、守備時に献身的な姿勢を出すことは辛かったと思うが、良い結果として表れたと思う。
・分析していたFKについては、ニアサイドに速いボールが来ると事前に言っていたし、ハーフタイムにも注意していた。それにも関わらず、その形から失点したというのは、壁の問題なのか、注意力の問題なのか、分析での情報をしっかりと生かさないといけない。まだ改善できるところだし、詰めていかなければならない。
・相手は、中央に1枚と両ウイングという形で、センターバックを引き出して斜めに進入することを狙っている。それに関しては、マークの受け渡しをしっかりとすることができた。縦のポジションチェンジと、斜めの進入に対しても、しっかりと対応できた。意識付けがしっかりできていたから、対応できたと思う。その中で勝ち点を得ることができたこと、特に我々が狙っていたカウンターで相手をおびき出すというと
ころ、前半は全体が中途半端になっていて、相手がビルドアップをくぐり抜けるという部分があったので、後半はブロックを作ってプレーすることを徹底してもらった。それは良かったと思う。
・相手は3トップの2人が中央に絞って、トップ下を1枚にしてそこにボールを当てて、2トップの一角に入るFWが進入する形も狙われていた。落としを受ける選手や2トップ間の横パスとフリーランへのケアを、青木選手に頻繁に伝えていた。うまくできたと思う。
・柏というチームは若くて勢いがあって、攻撃では伸び伸びとプレーしている印象。そういう相手に対して、自分たちがやるべきことをしっかりできて競り勝つことができたのは良かった。柏も、今後のリーグ戦で良い成績を残せる状態にあると思う。

柏レイソル:吉田 達磨
1-3という結果に終わった。このリーグ戦では3回目のスコアだが、以前の2敗とは全く異なる。今日のピッチで見せたサッカー、このテンポや姿勢は、我々の中で大きな転機になる。負けはしたが、今日の選手のプレーや、選手が出そうとしたもの、出せたもののほとんどに感動した。そのうえで、結果が出なかったことに関して、責められるべき選手はいなかった。前半立ち上がりの1秒から、90分のホイッスルが鳴るまで、高い集中力と溢れ出るイメージや走り切ろうとする気持ちを選手たちが表現してくれた。それを嬉しく思う試合だった。ただ、結果として表れていないということに大きな責任を感じている。どこを修正するか考えるような試合ではない。我々がどこへ行こうとしているか、いつ勝ちたいのかということを明確にできるような、そんな90分だったと思う。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
みんなが我慢強く戦った結果だと思う。前半はあまりうまくいかなかったけど、後半は修正できたし、それがみんなの頑張りだと思う。パスを回されるのはある程度は仕方ないから、しっかりとボールを奪ってカウンターを仕掛けようと、意思統一できた。結果が出て良かった。

【カイオ】
いつも通り、プレーしようと思っていた。しっかりと相手をマークして、ボールを取ったら、ゴールを狙っていた。ゴールの場面では、青木さんからのパスが出た時、脩斗さんが「OK!」と言っていたので、自分は中に入った。こぼれ球が来て、ゴールを決めることができた。

【植田 直通】
厳しい試合だったけど、みんなで頑張って勝つことができた。この勝ちは大きいと思う。点を取ってやろうという気持ちで試合に入っていたし、かなり良いボールが来た。岳くんに感謝したい。

山本選手、昌子選手、柴崎選手、土居選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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