横浜FMのDF永戸勝也が8日、練習後のオンライン取材に応じ、10日の鹿島戦(カシマ)へ意気込んだ。リーグ史上最速となるクラブ通算1000試合目は、昨季まで所属した古巣との対戦。「特別な感情はあるけどあえて何も思わないように、考えすぎないようにしている。平常心で臨むことが一番いいパフォーマンスを出せる」と冷静さの重要性を自身にも説いているようだった。
バイラー新監督率いる鹿島は5連勝中の暫定首位。横浜FMにとってはリーグ5連敗中、敵地で9年間白星なしの乗り越えるべき相手だ。昨季との違いは「サイドからのクロスに対しての中の迫力は上がっている」と感じている。法大の後輩で、現在得点ランク単独首位(5得点)を走る日本代表FW上田綺世への警戒も強めながら、「僕のポジションで言えばサイドからクロスを上げさせないところになる。常に声をかけて集中を切らさず、いいポジションを取り続ければ防げる可能性は高くなるので、集中し続けることが大事」と0封へのポイントを挙げた。
チームはこの日横浜市内で1時間ほど軽めの調整を行った。離脱していたMFマルコスジュニオールと吉尾海夏も軽快な動きを見せ、広島戦(6日、0●2)の先発組やDF畠中槙之輔ら30分以上出場した選手はリカバリー。広島戦で右足を痛めるそぶりを見せていたDF小池裕太は、全体練習時間には姿がなかった。
鹿島戦後には、アジア・チャンピオンズリーグが待ち受ける。今季加入して「ゴール前にいいボールを供給できる場面も増えた」と少しずつ手応えを深めている永戸は、2日のFC東京戦(2〇1)で先制点をアシスト。チームとしても自信を持ってアジアの舞台に乗り込むため、「連敗していくわけにはいかない。弾みをつけていきたい。鹿島戦で勝ちたい思いはあるので、連戦で難しい状況だけど、いい準備をして臨めたら」と気合を込めた。
◆横浜FM永戸勝也、クラブ通算1000試合目の古巣・鹿島戦へ「あえて何も思わないように」「平常心で」(報知)