日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年4月16日金曜日

◆鹿島復権への「すごく大事なゲーム」。犬飼智也が語る次節・徳島戦と相馬新体制の変化とは?(サッカーダイジェスト)






「意識というのが一番変えられる部分」


 鹿島アントラーズのDF犬飼智也が4月15日、オンライン取材に応じ、“常勝”鹿島復活への課題を語った。

 今シーズン8試合を消化し、2勝2分4敗の勝点8で15位と低迷する鹿島は、前日14日にザーゴ監督を解任。後任にはコーチを務めていた相馬直樹氏が就任した。

 指揮官交代の影響を犬飼は、「意識というのが一番変えられる部分」だと心境の変化を挙げる。

 また、「監督が変わるということは競争もまたゼロからだと思う。そこが一番分かりやすい変化だと思う。練習からしっかりやらないといけない」と日々のアップデートを目指す。

 在籍4年目を迎える犬飼は、ザーゴ体制下で大きく力を伸ばしたひとりでもある。

 前監督について「プレーの幅を広げてもらった。CBとしての話もたくさんできた。世界でCBとしてやってきた選手でもあったので、(ザーゴ前監督から)学んだことはこれからも活かさないといけないですし、恩返しもしないといけない」と感謝も語る。
 
 その一方で、開幕の清水エスパルス戦では終盤に先制した後に3失点、直近の北海道コンサドーレ札幌戦でも2点リードから追いつかれるなど、今まで鹿島らしくない試合が目に付く。

 そんな今季の戦いぶりについてはこう分析した。

「開幕で上手くいかなくて、思っていたスタートが切れなかったというのはありますけど、試合を重ねてくるにつれて、結果もついてこなくて、やりたいことも出来なくて、自信が少し無くなってきたのかな。チームを助ける動きだとか、チャレンジだとか、自分からアクションを起こすことが少なくなって、結果がついてこなかったと思う」

 監督交代という劇薬は、この日の練習では以前のような活気にも溢れるなど、良い効果も表われていたという。「ザーゴに責任を取らせる形になったとみんなが思っている。やらなきゃという大きなきっかけになった」と明かした。

 今後のクラブ復権については、何より必要なのは“常勝”を取り戻すことだ。これまでは「良いサッカーをしていれば勝てる」との思いだったものの、今後は「良くなって勝っていくのではなく、勝つことによって良くしていく」必要性を痛感したという。

 そして、国内最多のタイトル獲得数を誇る鹿島の「勝負強さ」は、「今まで在籍して結果を出していた選手たちがいてこそのイメージ」として、「今いる選手たちは結果を出せていない。今いる選手たちがもう一度そう言われているようなチームを作っていく段階に来ていると思う」。そう新たなサイクルを始める決意をした。

 鹿島は、4月17日に相馬新監督の下でアウェーの徳島ヴォルティス戦を行なう。

 犬飼は「監督が代わって、一発目のゲームはすごく大事なゲームになる。内容は後々で良いと思うので、まずは結果を出すことが一番大事だと思う」と語った。

 鹿島は再び勝者のサイクルを回すことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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◆鹿島復権への「すごく大事なゲーム」。犬飼智也が語る次節・徳島戦と相馬新体制の変化とは?(サッカーダイジェスト)





◆鹿島犬飼智也、相馬新監督の初陣へ「何よりも結果が必要だとみんなが」(ニッカン)






鹿島アントラーズのDF犬飼智也(27)が15日、オンライン取材に応じ、17日の相馬新監督初戦となる徳島ヴォルティス戦に「とにかく結果を出すこと」と必勝を掲げた。

14日にザーゴ監督が解任となり、相馬直樹コーチが新監督に就任した。犬飼はザーゴ監督の解任に「選手たちが結果を出せてないから、監督が責任を取って辞めた形になったと思う。申し訳ないなと思いましたし、今いる人たちは、責任を感じなければいけない」と自らに言い聞かせた。

相馬監督からは球際、闘う姿勢、守備面などサッカーの本質について意識付けがあったという。この日はメディア公開で練習が行われ、紅白戦では白熱した球際の戦い、積極的な意見のすり合わせもあり、ピリピリした緊張感が漂っていた。犬飼は「監督が代わるということは競争も0からになる。そこが一番分かりやすい変化。ザーゴ監督に責任を取らせる形になったとみんなが思っていると思うし、みんながやらなくては、変わらなくては、という大きなきっかけになったと思う。そういうのが出ているのかなと思う」と振り返った。

今季は開幕の清水エスパルス戦で先制しながらも3失点し逆転負けした。そこから負の連鎖が続き、開幕ダッシュに失敗。今季は8試合でわずか2勝と15位に苦しんでいる。鈴木満フットボールダイレクターは開幕戦を挙げ「あそこから3失点で負けたことで自信、ベースが崩れてそれが尾を引いた感じがしている。チームのリズムを狂わせた、崩壊させた要因になった試合」と振り返っている。犬飼も「試合を重ねていくにつれて、結果も出ないし、やりたいこともできなくなってくるとなると、自信を少しずつ失っていって、味方を助けるポジショニングを取ったりとか、ていうのがなくなってきたなあと」と開幕からの戦いに言及した。

今は相馬監督の下で「強いアントラーズを取り戻す」ための戦いへ切り替えている。犬飼は「今は何よりも結果が必要だとみんなが思っていると思う。ザーゴ監督はいいサッカーをしていれば勝てる、だったと思うけど、僕的にはどんなサッカーでも勝つ、と思っています。良くなって勝っていくという考えでなく、勝って良くするという考え。チームとしての守り方を(相馬監督から)話してもらったので、やるべきことは分かっている。とにかく結果を出すことが大事」と言い切った。

20冠を手にした常勝鹿島。前節はコンサドーレ札幌に2-0から追いつかれ、常勝のイメージが影を潜める。犬飼は「そう(常勝と)言われていたのは、今まで築き上げてきた在籍した選手があっての鹿島のイメージ。今いる選手は結果を出せていない。もう1回、そう思われるチームに今いる選手がつくっていくところにきていると思う」。相馬監督同様、選手たちも常勝軍団への再建を胸にピッチに立つ。【岩田千代巳】


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◆鹿島犬飼智也、相馬新監督の初陣へ「何よりも結果が必要だとみんなが」(ニッカン)


◆ザーゴ監督解任決断は「札幌戦」、鹿島の鈴木満FDが危惧していた開幕戦での逆転負け「ベースを崩壊させた」(超WORLDサッカー!)






鹿島アントラーズの鈴木満フットボールダイレクター(FD)が、監督交代についての経緯を明かした。

14日、鹿島はアントニオ・カルロス・ザーゴ監督の解任を発表。後任にコーチを務めていたクラブOBの相馬直樹氏の就任を発表した。

昨シーズンは開幕4連敗からスタートしたザーゴ体制。しかし、シーズン途中から調子を取り戻すと、7連勝を飾るなど順位を上げて5位でフィニッシュしていた。

その中で迎えた今シーズンは再び開幕から不調。8試合を終えて2勝2分け4敗で15位に低迷しており、ザーゴ監督の解任に至った。

監督交代を決めたタイミングについては「色々、毎試合考えるので、色々考えてきました。最終的には、この前の札幌戦です」とコメント。アウェイでの試合で前半に2ゴールを奪いリードしながらも、2-2と追いつかれて勝ち切れなかったことで決断したと明かした。

選手たちのプレーに自信が感じられず、ピッチ上でのミスも多い鹿島。鈴木FDは「理由は色々あると思いますが、やっぱりベースがあって、方向性がみんなが共有できていなかったというか、迷いがやっぱりあって、そういう状況でプレーすると自信もないですし、ミスも多くなる。そういう状況だったのかなと」と語り、チームとしてのベースが失われていたと語った。

今シーズンの鹿島は、札幌戦に似たケースが何度もある。例えば開幕戦の清水エスパルス戦。拮抗した展開でゴールレスのまま試合が終盤に差し掛かると、75分に荒木遼太郎のゴールで先制。従来の鹿島であれば、この1点を守り切って勝利を収めるところだが、78分にチアゴ・サンタナに同点ゴールを許すと、後藤優介、そしてオウンゴールと立て続けに3失点を喫して敗れた。

鈴木FDはこの試合に触れ、「開幕戦の清水戦でそれなりにゲームをコントロールしている中で、後半あと15分ぐらいで1点を取りましたが、そのあとはしっかりと守り切らないといけなかった」とコメント。「あそこから3点取られて負けたことで、チームの自信というか、ベースがガタガタっと崩れたというか。それがずっと尾を引いたという感じがしています」とし、シーズンスタートでつまづいたことが影響していると語った。

また「本来ああいった展開でなかなか点が取れなくて、0-0で終わったり、無理して点を取りにいって逆に1点取られて負けたりっていうような試合はあると思うんです。ただ、あの展開になって勝ち切れずに3点取られて負けた。これはチームのリズムを狂わせた、ベースを崩壊させた要因になった試合だったかなと思います」とし、開幕戦でのプレーぶりが全てだったと振り返った。

さらに、2-1で敗れた浦和レッズ戦についても言及。スコアは1点差だったが、内容では完敗だった試合だが、「特に今年で言えば、あの浦和戦は、内容も良くなかったです。ちょっと、これではな、と思いを強くした試合でもありました。鹿島の良さというところを、もう一度思い直す、思いを強くしてやっていかなければいけないと感じました。そこは相馬監督とも話しましたし、きっと立て直してくれると思います」と振り返った。

2シーズン続けて開幕からつまづいたザーゴ体制。鈴木FDは今シーズンに期待していたことも明かした。

「去年監督も代わり、選手もかなりの人数が代わって、スタートはちょっと苦労するかなという思いはあって、その通りになりましたが、後半盛り返して、戦術的にも前からプレシングというベースもできましたし、それをベースに今年はさらにそこに積み上げていく、上乗せして戦っていって、優勝を目指すという狙いがありましたが、なかなか上手くいかなかったということです」

昨シーズンの積み上げが今シーズン発揮できなかった鹿島。例えば、補強したMFディエゴ・ピトゥカ、MFアルトゥール・カイキが新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で入国できず、チームへの合流が遅れたこともあるだろう。

その中でも上手くいかなかったと感じる点については「去年のベースの上に上乗せするというスタートがなかなか切れずに、ベースを少し崩してしまった中で、ベースに戻すような作業、状況のスタートになってしまった。なかなか噛み合わなかったという感じです」と語り、やはり開幕戦でのつまづきが大きかったと分析しているようだ。

その中で後任を託されたのが相馬監督。「できるだけ長くやって欲しいという思いでのオファーです」と語り、監督として結果を残して欲しいとコメント。そのため、タイトルという目標も変更せず、「目標はタイトルを目指して戦う、タイトルを獲るということは変わりません。そのために目の前の試合、1試合1試合を勝っていく、全ての試合で勝ちたいという目標でやっているので、それは変わりません」とし、クラブとして目指すところがぶれていないことを強調した。

首位の川崎フロンターレが勝ち点を大きく積み上げている中で、盛り返すことは非常に難しい状況となる。その中で指揮を執る相馬監督に期待することについては「相馬はウチ以外でも監督経験がありますし、OBでもあって、将来的には監督をやって欲しいという思いがあった」とし、コーチ就任時から、いずれは監督を任せたいと考えていたとのこと。その中でも「相馬は意外ときめ細やかで神経質なところもあって、一回外国人監督の下で外国人の良さを学んで、もう少し自分が大きくなってくれて、良い指導者に成長してくれたらなと思っていました」とし、ザーゴ監督の下で、指導者としてのさらなる成長に期待していたと語った。しかし、解任により急遽監督就任に。「将来的にはどこかで監督等をやってくれればという思いはありましたが、それがちょっと早まったという感じです」とし、期待を寄せていた。

また、ザーゴ体制時の問題点についても修正できる力があると期待を寄せている状況。「前から行かなきゃいけない、前からディフェンスするという意識だけで、FW、MF、DFのラインで、ちょっと意識の共有ができていない状況で、無理に行ってカウンターを食らって失点する。無失点の試合が非常に少ないという中で、相馬に期待しているのは、彼はディフェンスをしっかり組織化するというか、そういうのが得意な監督でもあるので、守りのベースをもう一回整理しようかなという思いもあり、そこが一番期待していることです」とし、守備の立て直し、リードを守り切るところを期待していると語った。

鹿島は17日に予定されている徳島ヴォルティス戦からカップ戦を含めて13連戦。チームと立て直す時間は取れない中で試合がやってくるが、しっかりとベースを作り直すことができるかに注目だ。




◆ザーゴ監督解任決断は「札幌戦」、鹿島の鈴木満FDが危惧していた開幕戦での逆転負け「ベースを崩壊させた」(超WORLDサッカー!)





◆【鹿島】ザーゴ監督を解任した3つの理由「崩壊」「ズレ」「修正不能」 強化責任者が明かす(報知)






 鹿島が14日、ザーゴ監督を解任し、相馬直樹コーチの監督昇格を発表した。今季はここまで2勝2分け4敗で暫定15位と低迷している。この日、オンラインで取材に応じた強化責任者の鈴木満フットボールダイレクターは、解任に至った3つの要因を明かした。

■開幕の清水戦でザーゴ戦術の崩壊

 1点リードしたが、その後10分間で3失点し、逆転負け。試合運びのつたなさが浮き彫りになった試合だ。原因はピッチ内の問題か、それとも監督の指示不足なのか。意見が分かれるところだが、鈴木氏は、このショッキングな敗戦でチームの自信と方向性を見失ったと分析した。

 鈴木氏「開幕戦の清水戦でそれなりに試合をコントロールしているなかで、1点を取った。その後、しっかり守り切らなきゃいけなかったが、3点を取られた。(勝ちきれなかったことでチームの)ベースが崩れて、その後も尾を引いた。ベースを崩壊させた要因になった」

 「気の毒だったのはコロナの影響等で外国人が合流できなかったこと。来られた外国人も2週間の(自主)隔離で出足がそろわなかった。開幕戦での敗戦からチームがちょっと自信をなくしたというか、やることが徹底できなくなった。なかなか立て直せなかったというところが一番大きかった」

■選手評価のズレと迷い

 ザーゴ監督は昨季からGK沖、MF荒木ら多くの若手を積極的に起用した。コロナ禍による過密日程を乗り切るための策でもあり、クラブからのリクエストでもあった。具体名は出さなかったが、鈴木氏は選手の評価について、監督とクラブ側で違いが生じてきたことを指摘した。

 「チームを見ていて、違うアプローチをしてあげれば、もう少し活性化するだろうなと感じるところはあった。正常な競争というか、もう一度(当該選手の力を)出せるようにしていければ変わるという考えもあって(解任の)結論に至った。」

 「(監督と)会話をしながら、(チームの)作り上げていきたい方向性ではやれていた。だが、多少僕ら(クラブ)が考えている選手の評価、サッカーのやり方とか(にズレが生じていた)。試合によっては臨機応変に、流れによって、サッカーのやり方を変えることは少し必要かなと感じていた。監督とのブレ、ズレは多少あったかなと思います」

 「誰がベース(ファーストチョイス)になって、誰がそこに挑戦していくのか。ポジションに対する競争ということにはならなかった。選手への評価の迷いが監督にも出てきたのも感じました」

■修正、改善への光が消えた札幌戦

 7日の柏戦では2―1で勝利し、連敗を脱出したものの、先制直後に一時は同点に追いつかれた。開幕戦からの修正が見られなかった。また、13日の札幌戦では2点を先行しながら追いつかれた。粘り強く勝ち切る鹿島伝統の強さは見られなかった。コロナ禍で合流が遅れている新助っ人ピトゥカ、カイキを待ち、改善に期待するという選択肢は、この札幌戦で消滅し、解任を決断した。

 「最近の試合内容ですよね。この試合を続けてきて。修正できる思いがしなかったというところです」




◆【鹿島】ザーゴ監督を解任した3つの理由「崩壊」「ズレ」「修正不能」 強化責任者が明かす(報知)





◆J1鹿島 ザーゴ監督解任に鈴木フットボールダイレクター「方向性が共有できていなかった」(デイリー)






 J1鹿島は14日、今季の成績を総合的に判断した上、ザーゴ監督(52)との契約解除を発表し、合わせてクラブOBの相馬直樹コーチ(49)の監督就任を発表した。オンライン取材に応じた鈴木満取締役フットボールダイレクター(63)は「目標はタイトルを取ること。それは変わりません」と強調した。

 今季ここまで8試合を終えて2勝2分け4敗の勝ち点8で15位に低迷。鈴木氏は「ベースがなくて、方向性がみんな共有できていなかった。みんな迷いがあって、そういう中でプレーすると自信もないしミスも多くなる状況だった」と現状を見つめた。

 チームのベースが崩れる要因となった試合に後半30分に先制しながら、立て続けの3失点で逆転負けした今季の開幕・清水戦を挙げた。「開幕の清水戦で後半あと15分くらいで1点を取った。その後しっかり守り切らないといけなかった。あそこから3点取られて負けてチームの自信というか、ベースがガタガタと崩れてきた。それが尾を引いた感じはする」と振り返った。

 問題点としてはメンバーが固定できず、正常な競争が生まれなかったこともあった。「メンバーも結構入れ替わりみたいなところはあったし、誰がベースになって誰がそこのポジションに挑戦していくのか、しっかりベースがあった中でそこのポジションに対する競争という形にはなりきれなかった」と話した。

 鈴木氏は、相馬新監督について「将来的には、どこかで監督をやってくれればというのはあった。それが早まった」と話し、期待は大きい。

 今季リーグでは無失点で終えた試合がない。だからこそ、鈴木氏は「相馬はDFをしっかり組織化するのが得意な監督でもある。守りのベースをもう一回整理しようというのがある」と守備面への期待を寄せている。

 「チームは生き物ですし、ちょっとしたことで変わるということもある」と鈴木氏。2季連続無冠に終わっている“常勝軍団”の復活は新監督に託された。




◆J1鹿島 ザーゴ監督解任に鈴木フットボールダイレクター「方向性が共有できていなかった」(デイリー)





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