日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2022年2月18日金曜日

◆「泥臭くても勝点3」鹿島・鈴木優磨が開幕戦へ意気込み!G大阪・昌子源との対戦は「楽しみ。ただ…」(サッカーダイジェスト)






敵地の吹田は「すごく相性が良い」


 鹿島アントラーズの鈴木優磨が2月17日、オンライン取材に応じ、開幕戦への意気込みを語った。

 今冬にベルギーのシント=トロイデンから古巣鹿島へ復帰したストライカーは、13日に行なわれた水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチでキャプテンマークを巻いて先発出場。試合は、27分に獲得したPKを、鈴木が決めることができず。53分に水戸の木下康介にゴールを許し、今年で16回目を数える同プレシーズンマッチで初の敗北を喫した。

 開幕戦直前の敗戦について鈴木は、「勝てないとダメ。開幕に向けて、身が引き締まって練習できています」と語り、「ゲーム自体は悪いゲームではなかった。俺が外して難しいゲームにしてしまった。決めていれば違った展開になったと思う」と振り返った。

 鹿島は19日に敵地のガンバ大阪戦で今シーズンがスタート。鈴木にとっても「吹田(パナソニックスタジアム吹田)はすごく相性が良い」と期待が膨らむ一戦だ。

 2015年にユースからトップチームに昇格した鈴木は、ホームのG大阪戦でデビューを果たすと、その試合で得点を記録。さらに、プロ2年目の16年、G大阪の敵地に乗り込んだ開幕戦で後半から途中出場すると、直後にゴールを奪う活躍で1-0勝利の立役者となるなど確かな結果を残し、レギュラー争いに名乗りを上げる一戦となった。

 16年の吹田でのG大阪戦は、「すごく鮮明に覚えている」「『俺はやれる』というのをアピールできた一戦だった」と振り返る鈴木は、今季開幕戦でも同様の想いを持っているという。

「(チームは)年齢もすごく若いですし、若いエネルギッシュな力を活かすためにもスタートは大事」「周囲に今季は『ヤル』と思わせるためにも、必ず勝点3を持ち帰るためにも、全員でハードワークしていきたい」とし、「内容はもちろん重要ですが、泥臭くても勝点3をとれるような試合をして、大阪から帰ってきたい」と意気込んだ。

 G大阪には、15年、16年当時に鈴木と共に戦った昌子源が待ち受けている。

「源くんはやっぱり、俺の中で日本で一番のセンターバックだと思っているので、対戦は楽しみ。ただ、個人の戦いではないので、あくまでチームが勝てることを目指していきたい」

 2年半ぶりにJリーグのピッチに立つ鈴木が鹿島を“常勝”気流に乗せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆「泥臭くても勝点3」鹿島・鈴木優磨が開幕戦へ意気込み!G大阪・昌子源との対戦は「楽しみ。ただ…」(サッカーダイジェスト)





◆【鹿島】ベルギーから復帰の鈴木優磨が決意「また戻って来れたという嬉しさが込み上げてきた」(サカノワ)






開幕はアウェーG大阪戦、「吹田はすごく相性がいい」。


[J1 1節] G大阪 – 鹿島/2022年2月19日14:00/パナソニックスタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が2月17日、オンラインによる取材に応じて、シーズン開幕を2日後に控えての心境、そして2022シーズンへの決意を示した。

 先日の水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル」ではPKを止められて、“復帰初ゴール”はお預けに。試合も0-1で落とした。

「勝てないとダメなので、開幕に向けて、しっかり身が引き締まって練習できています。特別ゲーム自体は悪くなくて、俺が(PKを)外して難しいゲームにしてしまいました。決めていれば、また違った展開になっていたはずです」

 そして19日のJ1リーグ開幕、ガンバ大阪とアウェーで激突する。

「あれこれ考えても結局は『結果』なので、(相手について)ある程度予想していても試合が始まらなければ分からないところもありますし、そこは(岩政)大樹さんもそれを提示してくれています。あとプレーするのは選手たち。そこで全員が共通認識を持てれば勝てると思います」

 狙うのは開幕スタートダッシュだ。

「スタートダッシュは大切になり、若いエネルギッシュな力をどんな形でも勝利につなげられれば勢いに乗れると思います。もちろん内容も大事ですが、泥臭くでもまず大阪から勝点3を持ち帰りたいです」

 また今季は、ベルギー1部のシント=トロイデンVVから約2年半ぶりの復帰を果たした。その決断の理由について問われた25歳のストライカーは、「そんなに深くないです。(欧州内での移籍について)タイミングが合わなかったことと、同時に鹿島でタイトルを獲りたい気持ちがずっとあり、それがこのタイミングでした」と明かした。

 そして水戸戦では、背番号40の姿をサポーターに初めて披露。そしてキャプテンマークもつけてピッチに立った。

「勝ち負けを抜いた感情では、また戻って来れたという嬉しさが込み上げてきました。同時に勝たせられなかった悔しさも両方ありました。(声を出せない応援については?)それは個人的にすごく寂しく思いました。カシマスタジアムに来る相手は、その声援を聞いてアウェーに来たと思うはずです。しょうがないなと思うと同時に、そのような雰囲気でまたやりたい気持ちもすごくあります」

 開幕のパナソニックスタジアムは、自身のゴールで勝利をもたらした地でもある。

 鈴木は鋭い視線で、開幕戦でのゴールと勝利に焦点を当てる。

「吹田はすごく相性が良いと思っています。ここで今シーズンやるなと思わせるためにも勝利が必要です。厳しい戦いになっても、必ず勝点3を持ち帰れるように、ハードワークして頑張ります」




◆【鹿島】ベルギーから復帰の鈴木優磨が決意「また戻って来れたという嬉しさが込み上げてきた」(サカノワ)





◆鹿島2022モデルを読む『改革元年、監督不在もスムーズな可変とビルドアップの整備に着手』(サッカーマガジン)






2022年のJリーグがいよいよ開幕する。サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、J1各クラブの戦力を紹介。今回取り上げるのは、鹿島アントラーズだ。新監督不在の中で開幕を迎えるが、5年続いた無冠に終止符を打つためにクラブは改革に着手。新たなスタイルの獲得に踏み出している。


選手からポジティブな声


 Jリーグ最多タイトルホルダーでありながら、ここ5シーズン無冠に終わっている鹿島が、変革の時と迎えている。クラブは創設31年目にして初めてブラジル人以外の外国籍監督を招へい。重要なシーズンの指揮を、スイス人のレネ・ヴァイラー監督に託した。

 しかし、である。新指揮官はコロナ禍の入国制限によって来日がかなわず、キャンプはおろか開幕戦にも間に合わないことになった。キャンプではヴァイラー監督同様に2022シーズンから就任した岩政大樹コーチが中心となって指導。新指揮官の意図をチームに落とし込んでいる。

 新10番の荒木遼太郎は「去年とは変わったという印象を受けていて、しっかりビルドアップをして相手のゴールに迫っていくサッカーをやっている」と取り組みについて説明した。強度の高さと素早い切り替え、鋭利なカウンターはこれまで通り武器としつつ、スムーズなビルドアップを実現し、引かれた相手からもゴールを奪う形を磨いている。鳥栖でポジショナルプレーを実践してきた樋口雄太は「システム的には鹿島の伝統である4-4-2というのはベースだと思います。その中で攻撃の時、守備の時に常に4-4-2かと言われるとそうではないです。そこは選手のアイディアだったり特徴を生かしながらになってくる。守備の時は4-4-2のブロックを作ったりもしますけど、攻撃の時はより選手の特徴を生かした配置に変わると言うか、選手が自分たちが考えてベストの位置を選択していく感じです」とスタイルについて語った。

 岩政コーチは解説者時代にも、折に触れて攻守それぞれの局面でシステムが可変することのメリットとデメリットを説いていたが、大前提として相手の戦い方を踏まえたうえで攻撃と守備とで形を変えながらプレーし、優位性を獲得していく狙いがある。先日のプレシーズンマッチ『いばらきフェスティバル』では、水戸ホーリーホックに16回目の大会で初めて敗れることになったが、試合後、岩政コーチは「メンバーの組み合わせや、立ち位置を変えてもらいながら、いろいろな情報を得られた」とポジティブなコメントを残した。ベースの陣形も途中で4-4-2から4-2-3-1に変更。ボランチで先発した樋口は途中から右サイドハーフに入った。

 プレシーズンマッチであり、チームの持ち味を最大化するためのさまざまなテストを試みていたのは間違いないところ。指揮官が来日していないことで2022シーズンモデルを深く読み解くことは難しいが、優位性を生み出すための「可変」は、新生アントラーズの一つのキーワードになると思われる。


状況に応じた選手起用も可能





 次に2022シーズンの陣容についてだが、オフの出はいりで手薄となった感が否めないのはセンターバックだろう。犬飼智也と町田浩樹が移籍し、昨季のレギュラーCBがそろっていなくなったからだ。代わりにキム・ミンテが加入し、前述の水戸戦では関川郁万と組んだが、まだ完全に呼吸が合っているとは言い難い。ブエノも含め、どのタイミングで最適なコンビを見いだすことになるかは気になるポイントだ。現チームが重視するビルドアップ面を考えてもCBの人選は極めて重要。早急に最適化を図りたい。

 一方でレオ・シルバ、永木亮太が移籍したことで陣容が入れ替わったボランチは、すでに計算が立っている印象を受ける。鳥栖から樋口、甲府から中村亮太朗が加入。水戸戦では樋口とピトゥカでスタートし、途中からは樋口がサイドに回って三竿とピトゥカがコンビを組んだ。攻守のバランスを考えるとボール保持率で上回れないケースでは守備に長けた三竿とアグレッシブなプレーが持ち味のピトゥカのコンビが一番手と言えるかもしれない。樋口はサイドでの起用も増えると予想されるが、状況に応じて選択できるメンバーがそろったと言えるだろう。

 そしてサイドハーフ。このポジションは最も層が厚いポジションかもしれない。水戸戦で先発した荒木(左サイド)、和泉竜司(右サイド)に加え、途中からプレーした樋口、ファン・アラーノ、仲間隼斗、アルトゥール・カイキらがいる。エヴェラウドも左サイドでプレー可能で、多士済々を、相手との力関係や選手個々のコンディションを考慮しながら起用していくことになりそうだ。選手層という点からすれば、左右とも大きな不安はない。

 前線も鈴木優磨が復帰し、エヴェラウドもキャンプから好調を維持。2020シーズンに18点を挙げた迫力を取り戻しつつある。さらに上田綺世や染野唯月もおり、水戸戦の終盤には荒木も2トップの一角でプレーした。層は十分だろう。GKもクォン・スンテ、沖悠哉がそろい、盤石と言える。これに対して、やや心配なのは左サイドバックか。右サイドバックは広瀬陸斗と常本佳吾がおり、水戸戦では広瀬が先発、常本が途中交代でプレーしていたが、左は安西幸輝がフル出場。千葉から復帰した右利きの小田逸稀、ユースから昇格した溝口修平がいるものの、安西と2人との経験の差は大きい。小田は千葉時代に左ウイングバックでプレーしていたが、4バックの左でプレーしたのは数えるほど。町田時代も右サイドバックが主戦場だった。左サイドバック歴、さらにJ1でのプレー経験が少ないことも不安材料ではある。場合によっては広瀬や常本を左に回すケースも考えられるが、これら心配の種を早々に払しょくし、小田や溝口がチャンスをモノしてブレイクスルーすることも期待したいところだ。

 昨季、鹿島はヴィッセル神戸に勝ち点で4ポイント及ばず4位に終わり、目標としていたACL出場権を得られなかった。上位との差は一見するとわずかだが、ゲーム内容では川崎Fや横浜FMら上位陣にはボールを握られて押される場面も散見し、スタイルのかみ合わせという面はあるにせよ、ビルドアップに長けたチームに対して分が悪かった。結果、順位でも下回ることになった。より確実にポイントを重ねていくために、そして無冠に終止符を打つためには、ビルドアップの改善とチームスタイルの刷新はマストだった。果たしてクラブはヨーロッパから監督を招へいし、変革に舵を切るに至った。

 2022年はJリーグ屈指の伝統と実績を持つ鹿島アントラーズにとっての改革元年になる。スタートから監督不在という難しい状況を迎えているが、新スタイル獲得に向けて進むその歩みを止めるつもりはない。




◆鹿島2022モデルを読む『改革元年、監督不在もスムーズな可変とビルドアップの整備に着手』(サッカーマガジン)





◆【J1・18日開幕】ニッカン記者12人が恒例順位予想(1) V候補筆頭は浦和、5人が支持(ニッカン)






30年目のJリーグは18日に開幕します。2月18日のJ1開幕は史上最速ですが、それでも日刊スポーツのサッカー取材班の準備は万全です。北は北海道から、南は九州まで総勢12人の記者による、恒例の順位予想を実施しました。優勝候補の筆頭はリカルド・ロドリゲス監督の戦術が浸透する浦和で、最多5人の記者が優勝を予想。続いてリーグ3連覇を狙う川崎F。優勝予想は2人ですが、12人中9人の記者がACL出場圏の3位以内に挙げています。その予想通り、順当な結果に終わるのか、それともダークホースの躍進はあるのか、ニッカン予想はどこまで当たるか? W杯イヤーの今年も、Jリーグから目が離せません。

   ◇   ◇   ◇

◆盧載鎭

担当=協会、Jリーグ 入社年=96年 サッカー担当歴=25年目

1位 鹿島

【寸評】上田と鈴木の日本人2トップを擁する鹿島が最有力。今季はクラブ初の欧州出身監督が指揮することで組織力も再整備された。

2位 名古屋
3位 川崎F
▲ACL圏
4位 神戸
5位 磐田
6位 G大阪
7位 東京
8位 C大阪
9位 横浜
10位 京都
11位 広島
12位 柏
13位 浦和
14位 清水
15位 福岡
16位 札幌
▼自動降格圏
17位 湘南
18位 鳥栖







◆【J1・18日開幕】ニッカン記者12人が恒例順位予想(1) V候補筆頭は浦和、5人が支持(ニッカン)


Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事