グラウンド整備 小学生“助っ人”次々
サッカーの鹿島アントラーズFCは県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)での主催試合後、荒れたグラウンドの整備を小学生が手伝う「シャべるキッズ」を実施している。毎回ファンクラブ会員限定で30人の応募に対し、多いときでは100人以上の申し込みがある人気企画になっている。
5月5日の浦和レッズ戦後、抽選で選ばれた児童29人と保護者がプロ選手たちが激戦を繰り広げたグラウンド脇に集合。クラブ職員の説明を受けた後、子どもたちは一斉にグラウンドに飛び出し約20分間、剥がれた芝生を夢中で拾い集めた。千葉県旭市の越川湊斗君(7)は「いっぱい拾えて楽しかった」と笑顔で話した。
芝生片を拾い、凹凸を直す作業は2〜3日かかる。スタジアムの芝生を管理するインターナショナル・ゴルフマネージメントの田中正憲さん(38)は「子どもたちが拾ってくれると全然違う。芝生のカスは病気の原因にもなるので助かっている」と小さな“助っ人”たちに感謝した。
鹿島FCは今後も同スタジアムでの主催試合で実施していく予定で、20日のベガルタ仙台戦までは募集が終了。7月22日の柏レイソル戦以降は6月上旬のファンクラブ会員向けのチケット先行販売日に合わせ、公式サイトで募集する。
参加者にはスポンサーのKDDIからオレンジ色のシャベルがプレゼントされ、拾った芝生は持ち帰って育てられる。全員で記念撮影した画像は公式サイトに掲載される。(藤崎徹)
カシマスタジアム 試合後の芝拾い、人気