日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年7月26日火曜日

◆リオ本大会仕様は興梠1トップ!4―2―3―1で得意ポストプレー(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/26/kiji/K20160726013036500.html

直前合宿で練習する興梠(手前)ら

 サッカーのリオデジャネイロ五輪代表は24日、合宿地のアラカジュで練習を行い、ゲーム形式のメニューでは主力組の1トップにFW興梠慎三(29=浦和)が入った。巧みなポストプレーで前線の起点となりトップ下に入ったFW浅野拓磨(21=アーセナル)のスピードを生かす場面も見られた。チームがボールを奪ってからの速い攻撃を徹底する中で万能型FWが軸となりそうだ。25日午前にもチームはPK練習などで調整した。

 興梠だけが“指定席”から離れなかった。11対10のゲーム形式のメニューでOA枠のFWが配置されたのが1トップだった。得意のポストプレーでタメをつくりつつ一瞬のワンタッチパスでトップ下に入った浅野のゴールを演出。時には浦和でチームメートのボランチ遠藤からの縦パスで最終ラインの裏を突くなど攻撃に流れと変化を生み出した。ほかの10人が控え組と入れ替わった中、1人だけ主力組の最前線に固定され続けた。

 「(本大会で)DFに回る時間が多いと思うし、なるべく前でボールを収めてやるのが重要。航(遠藤)が俺の特長を一番分かっているし、拓磨(浅野)とも(連係は)合うと思う」

 本人が手応えを示した布陣は本大会仕様といえる。これまでベースとしてきた4―4―2ではなく五輪開幕を目前に控え、手倉森監督はFWの1枚を中盤に回す4―2―3―1をテスト。練習中には「ゴールに突進すること」と選手に語りかけるなど、まずは世界の強豪相手にしっかりと守りながらボールを奪ってからの速い攻撃を徹底させた。

 無理な体勢でもボールを収められる興梠は起点になる1トップとして、うってつけの存在だ。動きを見守った指揮官は「ターゲットになれるし、質を上げてくれる。間違いなくサッカーが速くなる」と評価。縦関係でコンビを組んだ浅野も「いいボールを落としてくれる。動きの質を上げれば、もっともっと良くなっていく」と期待を膨らませた。

 2列目のスピードを生かしかつ自らも裏を狙えるかが「突進」型の攻撃の鍵となる。「最初にしてはお互いの特徴をつかめた」と笑顔を見せた興梠。より細やかなコンビネーションを築き、メダルへの道を切り開く。

◆OAコンビDFラインの連係確認 植田「一つ一つのプレーが勉強」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/26/kiji/K20160726013036470.html

リオ五輪代表直前合宿

 ゲーム形式の練習で、主力組の最終ラインは右から室屋、塩谷、植田、藤春が並んだ。新たにOA枠の2人が入り、距離感やラインの上げ下げなどを確認。広島では3バックでプレーしている塩谷は、手倉森監督からの個別指導を受け「ポジショニングだったり、指導をしていただいた。直道(植田)は身体能力が高いからチャレンジしてほしいし、そこをカバーできれば」と語った。

 その塩谷と中央でコンビを組んだ植田は「一つ一つのプレーが勉強になる」と収穫が多かった様子。左サイドバックの藤春についても「かなりスピードがあるし、ほとんど任せてもいいかなと思うぐらい」と信頼を寄せた。この4人にセンターバックの岩波、両サイドバックをこなす亀川を組み込み、短期間で守備の組織をつくり上げる。 

◆新布陣で試行錯誤のケルン…トップ下の大迫「僕たちの出来が酷すぎ」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160725/472162.html?cx_cat=page1



 ドイツのアーレンで開催されたプレシーズン大会「ハッピー・ベット・カップ」に出場したケルンのFW大迫勇也が、24日に行われた準決勝マラガ戦後にコメント。チームの現状について心境を語った。

 プレシーズン大会は変則ルールで開催され、ケルンとマラガの準決勝は45分間1本の形式で実施された。大迫はトップ下の1人としてフル出場したが、ケルンは0-1と完封負けを喫した。

 試合後、大迫はチームの仕上がりについて問われると「今年から3バックでやろうとしているイメージがあって、今までは2トップ(の一角)でやっていたんですけど、今日は低めの位置(トップ下)でしたし、3バックがまだうまくハマっていないのかなと思いますね」と、自身も含めて試行錯誤の段階であると語った。

 自身のポジションについて「[3-5-2]のトップ下という感じ?」と聞かれると「“2人トップ下”でやったんですけど、サイドのところで起点を作られることが多くて、後手に回った感じでした。引いて守るか、どうするか。まだこれからだと思いますけどね」と、新システムへの戸惑いがあることを明かしている。

 そして大迫は「まだ、3バックに対しての意思疎通というかボールの取りどころとかも定まっていない感じです。相手の質も良かったと思いますけど、僕たちの出来も酷すぎだった気もします。(ビルドアップでは)余計な人数が後ろにいる感じがしますね。でも、これからまだキャンプがあるので」と、今後の向上を誓っていた。

◆[NB CHAMPIONSHIP U-13]わずかな準備の遅れ、ミスが失点に直結、鹿島つくばJYは無念の準V(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?194753-194753-fl



[7.25 NB CHAMPIONSHIP U-13決勝 鹿島つくばJY 0-2 FC LAVIDA 時之栖裾野C]

 鹿島アントラーズつくばジュニアユースは準優勝。頂点にはわずかに手が届かなかった。

 ここまで勝負を分ける紙一重の部分をものにして勝ち上がってきた鹿島つくばJYだったが、決勝ではわずかな準備の部分の遅れやミスが2失点に繋がってしまった。「一瞬でもああやって準備が遅れてしまうと、こうなる。こういう素晴らしい舞台を与えてもらって、試合に臨む姿勢がどうだったのか」(土田哲也監督)。MF狩野隆有やFW五町蓮を中心に反撃し、チャンスもつくったが、最後の局面で力ないシュートとなってしまうなど1点が遠かった。
 
 抑えこまれた印象はない。だが、相手の守りを上回って、ゴールをもぎ取ることができなかったことは事実。土田監督は「挽回する力がない」と語り、結果をしっかりと受け止めていた。

 鹿島つくばJYは勝った試合を見つめ直して、反省しながら、成長を遂げてきた。今回は勝ちから得ることができなかったが、選手たちは決勝の敗戦から何を学んで次に繋げるか。悔しさを滲ませながら優勝を喜ぶ相手選手たちを見つめていたイレブンが、次は大舞台で勝利するチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

◆中東移籍の元鹿島MFカイオが新天地デビュー ゴールならずもセリエA相手に存在感を発揮(the WORLD)


http://www.theworldmagazine.jp/20160725/01world/77071



セットプレイのキッカーにも

7月上旬に鹿島アントラーズからUAEのアル・アインに完全移籍で加入したMFカイオが練習試合で新天地デビューを果たした。
21日からオーストリアでキャンプを行っているアル・アインは現地時間24日、セリエAに所属するウディネーゼと練習試合を実施。新天地でも鹿島在籍時と同じく7番を背負うカイオは同試合に先発出場でピッチに立つ。チームは序盤、押し込まれる時間が続いたが、カイオは10分に得意のドルブル突破からコーナーキックを獲得するなど攻撃で持ち味を発揮。また、セットプレイではキッカーを任されている。
その後、21分にコーナーキックからウィデネーゼFWマトスに先制点を許したアル・アインだが、カイオは30分に左サイドからシュートを放つと、39分にも右サイドからドリブルで切り込み左足で強烈なシュート。惜しくもゴールとはならなかったが、劣勢の状況でも存在感を発揮した。
しかし、アル・アインは後半開始からメンバーを大幅に入れ替え、カイオも45分間のみの出場となった。試合はその後、ウィデネーゼが2点を追加して勝利を収めている。試合には敗れてしまったが、8月下旬からACL、9月中旬からはリーグ戦を戦うアル・アイン。カイオはオーストリアキャンプでこれからもアピールを続け、レギュラーポジションを勝ち取ることができるだろうか。

◆「穴を埋める」ではなく、自分の色を。 主力不在の鹿島と浦和で輝く選手達。(Number)


http://number.bunshun.jp/articles/-/826119

 穴を埋める。という言葉が、嫌いだ。

 サッカーの世界では、主力選手が移籍したり、ケガをしたり、代表に招集されて、新たな選手が抜擢されるときに、この言葉がよく使われる。チーム力のマイナスをどれだけ抑えられるか、というニュアンスで。

 でも、それではあまりにも志が低いんじゃないの? と、感じてしまう。たとえ普段、出場機会に恵まれていない選手でも、彼らはれっきとした「プロ」だ。主力選手がいないのは、むしろチャンス。代役として「穴を埋める」のではなく、「穴に居座って、コンクリートでガチガチに固めてやる」くらいの気持ちでいるべきなんじゃないの、と。

 例えば鹿島アントラーズの中村充孝の考え方は、こうだ。今季の彼は、ファーストステージ開幕からカイオと左サイドハーフのレギュラーを争ってきた。ところが7月初旬、カイオのアルアイン(UAE)移籍が決まった。

「俺も、穴を埋めるって表現は好きじゃないですね。もちろんカイオは素晴らしい選手です。俺よりもカイオのほうが良いと思う人はいるだろうし、どちらを試合に使うかは、監督が決めること。ただ、俺自身は『カイオにも負けていない。俺のほうが勝っている』と思いながら常に準備してきたし、試合に使ってもらえるようになってからは、それを証明することに集中していた」

 セカンドステージ開幕から先発出場を続ける彼は、第2節サンフレッチェ広島戦から3試合連続ゴールを記録。カイオのいなくなった左サイドを、見事に自分の居場所にした。

“穴だらけ”になるはずだった鹿島対浦和。

 主力不在のポジションを「穴」と表現するならば、7月23日のセカンドステージ第5節、鹿島対浦和レッズは“穴だらけ”の試合だった。どちらのチームも、主力選手がリオ五輪代表チームに招集されたからだ。鹿島からはDF植田直通とGK櫛引政敏が、浦和からはFW興梠慎三とDF遠藤航がブラジルへと旅立った。

 彼らがいないことが「穴」となるのか、むしろチームの総合力を上げるための「チャンス」とするのか。これが、鹿島と浦和の「伝統の一戦」を観る上での重要なポイントだった。

前半、鹿島のファン・ソッコがズラタンを抑える。

 前半、五輪組不在の影響を全く感じさせなかったのは、鹿島だ。

「前半の守備に関しては、非常に良かったと思います。自分たちからプレッシャーに行く形で、レッズさんがいつもの状態じゃないと感じていたので。プレッシャーの掛け方は非常に良かったんじゃないかと思います」

 石井正忠監督が語ったとおり、浦和のビルドアップに対して高い位置から激しくプレッシャーをかけ、パスワークを寸断する。興梠のいない浦和の1トップに入ったズラタンへの縦パスに対しては、植田に代わって出場したファン・ソッコが厳しく体を寄せてポストプレーを許さない。この力強さは植田に負けず劣らず。左右両足からの正確なビルドアップでも貢献した。

 後半に入っても鹿島の勢いは止まらず。60分には山本脩斗のクロスを土居聖真が右足で合わせて先制に成功した。

李忠成「慎三とは違う形でそれ以上のプレーをしたい」

 ところが、ここから状況は一変する。流れを変えたのは、後半開始から浦和の1トップに入っていた李忠成だ。

 62分、右サイドのスペースに走り込んだ柏木陽介のクロスに対して、ファン・ソッコのマークを外した李が右足で合わせて同点に持ち込むと、73分にはカウンターから武藤雄樹のシュートをGK曽ヶ端準がキャッチミスしたところを見逃さず、素早く押し込んでゲームをひっくり返した。

「今季はコンディションも良かったので、1トップをやってみたいと思っていた。慎三がいなくなって、代役としてではなく、慎三とは違う形でそれ以上のプレーをしたい」

 李ともう1人、興梠と遠藤のいない浦和に、プラスアルファをもたらしたのが57分からボランチに入った青木拓矢だ。彼は前半から圧倒されていたセカンドボール争いで孤軍奮闘し、73分のゴールシーンでは、自陣深くからうまく小笠原満男の前に体を入れてボールを運び、武藤へ正確なパスを通している。

「ベンチから見ていても、鹿島の選手はすべてにおいて出足が速くて、セカンドボールを拾って2次攻撃、3次攻撃につなげてくる。そこで自分が出たときは、セカンドボールを取ることを意識していた。最近はコンディションも良くて、ようやく自分らしいプレーが出せるようになってきた。それも、天野賢一コーチが居残り練習に付き合ってくれて、良いトレーニングメニューを組んでくれたおかげです。今、僕が意識しているのは続けること。五輪組がいないことは、考えていない。試合に使われる、使われないじゃなくて、とにかく続けることを考えています」

「穴だらけ」どころか見どころ満載の好ゲーム。

 1トップに李、柏木を2シャドーの一角に上げ、ボランチに青木を置く形にしたことで、中盤の守備力とフィジカルの強度が高まった。これは今後の五輪期間中も、貴重な戦略となる。そしてなにより、五輪組に代わって出場した浦和の選手たちが「穴を埋める」とは考えていなかったことが、2-1の勝利以上に大きなこの日の収穫だろう。それは、遠藤のいない3バックの真ん中に入った那須大亮の言葉が象徴している。

「誰かの代わりということじゃなくて、選手はそれぞれ色が違う。試合に出た選手は、その色を出せばいいし、色が出せれば、チーム力が下がるようなことはない」

 鹿島の中村やファン・ソッコも含めて、各選手が「色」を出しながら積極的にプレーする。3万249人の声援に後押しされるように、互いが意地と意地をぶつけ合った90分間は、「穴だらけ」どころか見どころ満載の好ゲームになった。

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