[9.27 J1第19節 鹿島0-2大分 カシマ]
J1リーグは27日、第19節を各地で行い、大分トリニータが鹿島アントラーズを2-0で破った。鹿島は7連勝がストップ。大分は昨季の開幕節(○2-1)に続き、2年連続で敵地カシマでのアウェーゲームを制した。
互いに前節から中3日での一戦。ホーム鹿島は劇的な勝利を収めた湘南戦(○1-0)から6人を入れ替えた。DF山本脩斗が今季初出場、MF名古新太郎が初先発を果たし、DF町田浩樹、DF永戸勝也、MFファン・アラーノ、MF三竿健斗が新たに入った。対する大分は広島戦(●0-2)で3連勝がストップ。同じく6人を変更し、DF小出悠太、MF長谷川雄志、MF島川俊郎、DF星雄次、MF小塚和季、MF田中達也が起用された。
試合の序盤は鹿島が一方的に主導権を握った。サイドを広く使いながら大分を押し込み、ボールを奪われてもハーフコートで即時奪回。前半9分には名古が惜しいシュートを放つと、19分にはアラーノのパスからFWエヴェラウドが抜け出し、ゴール左斜め前からの右足キックで大分DFを強襲した。
それでも前半26分、鹿島はMF和泉竜司のゴールが枠を捉えられずにいると、大分もカウンターからチャンスを作り出す。28分、FW渡大生からのスルーパスに抜け出した田中が右サイドをえぐってクロスを供給し、これを鹿島のGK沖悠哉がキャッチできず。こぼれ球を拾った星が惜しいシュートを放った。また37分にもチーム得点王の田中がシュートを放ち、一進一退のままハーフタイムを迎えた。
後半開始時、鹿島は名古とエヴェラウドを下げてMF荒木遼太郎とFW上田綺世、大分は渡を下げてFW高澤優也を投入。すると12分、ついにスコアが動いた。大分は右サイドでボールを受けた田中がカットインから左足を振り抜き、これは相手DFにブロックされたものの、こぼれ球を拾った小塚が右足でシュート。永戸に当たったボールが軌道を変え、沖の逆を突いてゴールマウスに吸い込まれた。
ビハインドを負った鹿島も後半25分すぎからは徐々にゴール前で惜しい場面をつくれるようになり、三竿をCBに回して攻撃の枚数を増やす強硬策に出る。ところが35分、大分は相手のクリアボールを島川、MF羽田健人、三竿がワンタッチの浮き球でつなぎ、MF野村直輝が意表を突いた右足アウトでのスルーパスを供給。これに抜け出した高澤が落ち着いた駆け引きから左足で流し込み、リードを2点に広げた。
その後は鹿島がシンプルに前線へとボールを入れて攻勢を試みたが、大分はここまでフルタイム出場を続けているDF鈴木義宜、シーズン途中に正守護人となったGKムン・キョンゴンを中心とした守備陣がシャットアウト。2試合ぶりの白星を収めた。鹿島は9試合ぶりの無得点で7連勝が止まった。
◆7連勝・鹿島がついに止まった!! 大分が2発完封勝利、昨季開幕に続き敵地カシマで金星(ゲキサカ)