日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年2月4日木曜日

◆「日本に向かう途中で涙」 鹿島加入のブラジル人MF、愛する名門との“別れ”に現地注目(FOOTBALLZONE)






鹿島加入のMFピトゥカ、サントスとの別れに涙「さよならではなく、またね」




 鹿島アントラーズは今冬の移籍市場で、サントスからブラジル人MFディエゴ・ピトゥカを獲得した。ブラジルの名門からやってくる助っ人外国人に即戦力としての期待が寄せられるなか、ブラジルメディアは「日本に向かう途中でサントスとの別れに涙」と見出しを打ち、退団したクラブへの愛情に注目している。

 2020年シーズン開幕前にザーゴ監督が就任した鹿島は、序盤戦に公式戦6連敗を喫するなどクラブ創設以来最悪のスタートとなったが、シーズン途中から徐々に持ち直すと本来の勝負強さが戻り、最終的には5位でシーズンを終えた。新シーズンの覇権奪還に向け、アル・シャバブ(サウジアラビア)からブラジル人MFアルトゥール・カイキを完全移籍で獲得している。

 さらに、1月21日にサントスからピトゥカの獲得を発表。同月31日に行われたリベルタドーレス杯決勝のパルメイラス戦(0-1)に出場し、サントスでの最後の試合を終えた。日本へと向かう段階に入ったが、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「日本に向かう途中でサントスとの別れに涙」と見出しを打って取り上げている。

 記事では別れの挨拶をする際に、ピトゥカが涙を流している姿を捉えたサントス公式SNSの動画と、本人のコメントを紹介。「去ることはとても寂しい。ここでは最高の瞬間を過ごした。さよならではなく、またね、だよ。僕はいつか心のクラブに戻ってくる」との言葉を残していた。日本に活躍の場を移すピトゥカだが、サントスは彼にとって特別なクラブであり続けるようだ。



◆5キロ減量でキレ増した!「かなりいい状態」名古屋FW相馬勇紀が初の対外試合で2ゴール(ゲキサカ)






 沖縄県内でキャンプを行っている名古屋グランパスは3日、大宮アルディージャとの練習試合(45分×3本)を行った。1本目は1-2で落としたが、2本目は1-0。そして3本目はFW相馬勇紀が2ゴールを決めて2-1とし、トータル4-3で勝ち切った。なお、1本目と2本目のゴールはいずれもFWガブリエル・シャビエルだった。

 試合後、オンラインで会見を行ったマッシモ・フィッカデンティ監督は「今は走り込みの時期」とミスが失点に繋がったことを問題視せず、逆に「満足しているかと言われれば満足している」と新戦力を加えた初の対外試合でパフォーマンスに手ごたえを持った様子で話した。

 決意がいきなり結果で表れた。9年ぶりにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に臨む名古屋は、大型補強を実行。相馬と同タイプで実績十分のMF齋藤学、テクニシャンの攻撃的FW柿谷曜一朗の獲得で、ポジション争いは例年以上に激化している。

 早稲田大4年生だった18年に特別指定選手として名古屋でJリーグデビュー。残留を争っていたチームの救世主とも呼べる活躍をみせ、19年より鳴り物入りで成績入団を果たした。しかし20年も32試合に出場したものの、得点は2。2年間でレギュラーポジションを掴むことができなかった。

 自ら「勝負の年」として意気込む今季。まずは食事から見直した。その結果、5キロほどの減量に成功。特に食べる量を減らしたわけではなく、自然と体が絞れていったという。「自分の体に合うもの、合わないものを上手く取った結果です。スピードも残っているし、当たり負けもしない。かなりいい状態でできています」。

 背番号も心機一転、11番に変更。7番にこだわりがあり、特別指定選手時代には47、入団後も27番を背負った相馬だが、11番も大学4年時に背負い、大学リーグ優勝に導いた愛着のある番号でもある。「とにかく今年は得点というところにフォーカスしてプレーしている。これをどれだけ他の試合でも出せるかだと思うので、また気を引き締めていきたい」。東京オリンピックの出場にも期待がかかる23歳が、プロ3年目の飛躍を目指す。




◆5キロ減量でキレ増した!「かなりいい状態」名古屋FW相馬勇紀が初の対外試合で2ゴール(ゲキサカ)


◆【J1戦力分析|鹿島アントラーズ編】やや控えめな強化策も、ベースは既に完成。今季は目に見える成果を出したい(サッカーダイジェスト)






ハイパワーな2トップは、リーグ屈指の破壊力


 和泉竜司、広瀬陸斗、永戸勝也、杉岡大暉、奈良竜樹と国内のライバルクラブから多くの主力級を獲得した昨季と比べれば、今オフの補強はやや控えめで、三竿健斗も「去年ほど選手の出入りがない」と話す。

 奈良や伊東幸敏、山本脩斗、名古新太郎ら計算の立つバックアッパーの退団もあり、戦力ダウンは否めないが、「去年一緒に戦ってきた多くのメンバーがいて、ベースはできている」(三竿)だけに、その点はポジティブに捉えたい。

 ポゼッションと速攻を柔軟に使い分け、攻守にアクションを起こすザーゴ・スタイルの完成度をいかに高められるか。抜群の決定力を誇るエヴェラウド、テンポよくパスを捌く三竿、ビルドアップに優れる犬飼智也らの出来が鍵を握る。新助っ人のアルトゥール・カイキや、ディエゴ・ピトゥカ、6人のルーキーたちの力も結集して、クラブ創設30周年を迎える今季、メモリアルイヤーに華を添えるタイトルを手にしたい。





■ポジション別戦力分析
FW
エヴェラウドや上田綺世のハイパワーコンビは、リーグ屈指の破壊力を持つ。だが、貴重なCFタイプの伊藤翔の退団は痛い。
 
MF
ボランチは名古が移籍も、D・ピトゥカとルーキーふたりを補充して層が厚くなった。A・カイキ、須藤直輝が加わった2列目は激戦区に。
 
DF
ベテランの山本、中堅の奈良と伊東が新天地を求めて、大卒の常本佳吾、林尚輝を獲得。世代交代の準備は進むも、スケールダウンは否めず。
 
GK
精神的支柱の曽ケ端準が現役を退くも、同じユース出身の沖悠哉が台頭し、不安はない。二番手には経験豊富なクォン・スンテがスタンバイ。
 
監督
戦術の浸透と実践に手応えを掴んだ昨季を経て、今季は目に見える成果を出せるか。「タイトル争いができる」とザーゴ監督は意気軒高。
 
文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2月11日号(1月28日発売)より一部修正して転載。




◆【J1戦力分析|鹿島アントラーズ編】やや控えめな強化策も、ベースは既に完成。今季は目に見える成果を出したい(サッカーダイジェスト)





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