日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年9月20日木曜日

◆内田篤人がACLで絶妙アシスト 中国メディア称賛「相手粉砕のトライアングルパス」(FootballZone)



内田篤人 Atsuto.Uchida


ACL準決勝第2戦、鹿島が中国の天津権健に3-0快勝 内田のパスから安部がゴール

 鹿島アントラーズは、18日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦で天津権健(中国)に3-0と勝利し、2戦合計5-0でクラブ史上初の4強進出を決めた。中国メディアは元日本代表DF内田篤人のアシスト場面に注目し、「相手粉砕のトライアングルパス」と称賛している。

 8月28日の第1戦で鹿島はホームに天津権健を迎え撃ち、2-0と完勝した。天津で国際会議があり、警備上の理由などもあって第2戦は中立地のマカオ開催となったが、先制したのは鹿島だった。MF遠藤康の右CKからFWセルジーニョが合わせてリードすると、同27分に内田の右足からゴールが生まれる。

 遠藤が右サイドでボールをキープして相手を引きつけ、ターンしようとした際に相手に倒されるも、右のタッチライン際を全力で駆け上がった内田がボールを受けて局面を打開。スピードに乗ったドリブルで相手を置き去りにすると、一気に相手ペナルティーエリア間際まで侵入した。相手が慌てて寄せるなか、マイナスのパスを中央に通し、最後はMF安部裕葵が追加点を奪った。

 後半21分にFW土居聖真がダメ押しの3点目を決めて3-0と快勝したなか、中国メディア「新浪体育」は内田のプレーに注目。「内田が相手粉砕のトライアングルパスを通し、安部が決めた」と映像付きで紹介した。内田のパスは、ゴールと安部の位置関係から三角形を描く形になっており、中国メディアもそのラストパスを称えている。

 内田は“ACL優勝”を目標として公言するなか、鹿島はクラブ史上初の4強進出。悲願のアジア制覇に向けて、また一歩前進した。


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◆内田篤人がACLで絶妙アシスト 中国メディア称賛「相手粉砕のトライアングルパス」(FootballZone)




◆内田篤人が体現する「鹿島らしさ」。 ACLでも輝いた巨大な存在感。(Number)



内田篤人 Atsuto.Uchida


 遠藤康から受けたパスを足元に置くと、スルスルとスピードに乗ったドリブルで、右サイドを駆け抜け、クロスボールをゴール前へ蹴りこんだ。

 それを受けた安部裕葵のシュートは相手DFに当たったものの、ゴールイン。ファーストレグを2-0で勝利していた鹿島は、27分のゴールで2戦目も2-0とリードし、準決勝進出を引き寄せた。

 ACL準々決勝セカンドレグ天津権健戦。鹿島アントラーズの2点目を演出したのは、内田篤人だった。

 天津権健のキープレーヤーである、ACミランなどで活躍したパトについて内田はこう語る。

「一番前でボールを持てなくても、2列目や1.5列目でパッと前を向いたら、ドリブルでのスピードが違う。技術はもちろん高いし、彼が中心だった。今回はあんまり左、こっちには流れてこなかったですけど、ああいう仕事ができる選手はチームみんなでしっかり受け渡しながら守るというのを意識していました。

 ボールを持たせてもいいんだけど、ドリブルで突っかけられたりマークの受け渡しで1人はがされたときに、ズルズルいかれるのは危ない。遠目からズドンというのもあるし、9番とのコンビネーションもよかった」

パトとの1対1も、守備陣の統率も。

 この日のパトは、内田のいる右サイドでのプレーを回避しているようにも見えた。それはファーストレグでの経験があったからだろう。内田はパトとの1対1でも決して引くことはない。冷静に丁寧に対峙し、まったく動じる素振りもなくパトの攻撃を封じていた。

「1度交錯して倒れこんでしまい、そのときは負傷したかと思ったけど、あれ以外はちゃんと抑えられた。ヨーロッパでもああいう選手がいっぱいいたし、なんか思い出した感覚がある。向こうは1対1がはっきりしているから、タイマンになる。

 久しぶりにそういう選手だなって思いました。雰囲気とかポジショニングとかあったけど対人に関してはやられる感じもなくて、普通にやれたかな」

 個人プレーの場面だけでなく、守備陣を統率するという面でも内田は大きな存在感を見せている。

「ホームアンドアウェイって絶対にホームで失点しちゃいけないんだけど、それができたというのがひとつ。試合中もDFラインを集めて『絶対にホームで失点しちゃいけない』って話をした。

最後シュートを打って終わるとか、当り前のことをやっていかないと勝てない。そこらへんは散々ホームアンドアウェイをやってきたんで。わかっているつもりではいます」

 シャルケ在籍時代の7シーズン、欧州チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場(15-16シーズンは負傷のため未出場)してきたキャリアが内田にはあるのだ。

7月にはまだ万全ではなかった。

 7月28日に先発したガンバ大阪とのリーグ戦では、まだまだコンディション的には万全ではないと話していた。長期離脱の影響との戦いはまだ終わっていなかった。

「DFなので、相手のターンとかフェイントに合わせなくちゃいけない。そこで大事なのがコンディション。練習をさぼらずにちゃんとやってきたから、できたのかなと思う。ターンもできるようになってきたし、今日もジャンプを高く飛べたから。一番怖いのは着地なんだけどね。自分のなかで少し、前に進んでいる感じがある」

 そこからの1カ月、ベンチ入りしても出場はわずかという状況だったが、いつ練習をのぞいても内田がグラウンドで気持ちよく汗を流しているのが印象的だった。

 そして満を持して迎えたのが、8月28日ACL準々決勝天津戦での先発だった。約4カ月ぶりのフル出場で勝利を飾った。


「こっちは普通にやればいい」

 この試合以降、リーグやルヴァンカップでもベンチ入りを続けて、9月9日にルヴァンカップ準々決勝セカンドレグの川崎戦を迎える。

 ホームでのファーストレグを1-1で終えた鹿島だったが、消極的な空気がチームに漂い、相手の決定力の無さに救われたドローだった。川崎との相性は決してよくない。

「難しいゲームは向こうなんだから、こっちは普通にやればいい」

 キックオフ直前、円陣を組むチームメイトに内田はそう訴えた。アウェイゴールのルールを考えれば、鹿島が1点取ればそれは相手に重くのしかかる。だからこそ難しいのは川崎であって、自分たちではないと。

「1戦目は俺が思うに、DFラインがフワッとしていた。だから、今日は俺がそこをしっかりと締めたいと考えていた。川崎にはボールはどうしても回される。3人目の動きの質も高い、そういうスタイルのチームだから、我慢が重要だと。

 1戦目は、真ん中の2枚がどっしりと構えているという雰囲気がなかった。先発したわんちゃん(犬飼智也)やマチ(町田浩樹)には、(大岩)剛さんや岩政(大樹)さんみたいに経験がたくさんあるわけじゃないけれど、鹿島のCBってJリーグのほかのチームとは違うと思うんだよね、俺は。だからふたりのCBを助けたい。DFラインをしっかり締めることを考えた」

小笠原に突き返されたキャプテンマーク。

 試合は左サイドバックの山本脩斗が2点を決めて、2-0でハーフタイムを迎えた。しかし、51分にPKを決められてしまう。その直後、センターサークルにボールが置かれるまでのわずかな時間に、鹿島の選手が内田を中心に集まっていた。

「どうしても受け身に入ってしまうから、PKのあとに全員を集めて『2-2でもいいんだから。普通にやろう。ここは我慢しなくちゃダメだ』と伝えた」

 長短のパスを繋ぎ、周囲と連動して動きまわり、ボールを保持する川崎の攻撃を何度も何度も跳ね返し続けた。72分に追加点が決まって3-1になったあとも粘り強く戦った。

 内田はその中心で、泥臭く身体を張って守備をしていた。そして、チームは準決勝進出を決めた。

「(小笠原)満男さんだったり、(中田)浩二さんだったり、いろんな人がアントラーズの伝統というか、戦う姿を見せてくれた。教えてくれる選手がいた。せっかくこのチームに戻ってきたんだから、自分が見て学んだことは伝えたいし、表現しなければもったいない。

 それをここでやるのは、俺を獲得してくれたクラブの決断理由のひとつだと思うし、自分がやらなくちゃいけない仕事だと思っている。こういう難しいゲームでも鹿島らしさというのを示さなくちゃいけない。ただ俺が鹿島で見てきたプレーをそのままやっているだけですよ」

 この試合で内田は、59分で交代した遠藤からキャプテンマークを渡された。89分、セルジーニョと交代でピッチに入る小笠原満男に渡そうとセルジーニョにキャプテンマークを託したが、それを受け取った小笠原はピッチに入るとすぐさま内田の元へ行き、キャプテンマークを返した。

「お前がつけろと言われた。リーダーシップを持った選手は他にもいるし、誰がつけてもいいと思っている」と内田はサラリと話す。しかし、内田に手渡したキャプテンマークには、小笠原のいろいろな想いが込められているのだろうと感じる印象的なシーンだった。

「中2日、3日でやれる身体に」

 ACL2戦にルヴァンカップ1戦で先発フル出場を果たし、3連勝と結果を残した。コンディションも良好で、内田の手ごたえも大きいのではないだろうか。

「もちろんそういうつもりで帰ってきたし、ドイツでやっていたんで、今更できたなぁとは思わない。中2日、3日でバンバン試合をやれる身体に持っていくまでは、復帰とは思っていない。

 今は週1で剛さんがタイミングみながら、こういう大事な試合でボンと使ってくれている。そういうポイントで出させてもらっているので、結果は出したい。普通の選手じゃいけないと思っているし、自分が出る意味というのをしっかりと示していきたい」


ACLに跳ね返されてきた鹿島で勝つ。

 鹿島史上初のACLベスト4進出を果たした。

「昔のチームのレベルと比べたら、俺らの今の11人がめちゃめちゃレベルが高いわけでもないし、相手やタイミングというのもある。それでも、昔自分もその壁に跳ね返されてきた。そのなかで次のラウンドへ進めるというのは、素晴らしいこと。若い選手もいるけれど、俺とか満男さんとかソガ(曽ヶ端準)さんとかね、昔からやっている人もいる。

 それに剛さんとか、ハネさん(羽田憲司コーチ)とか、悔しさを味わったスタッフもたくさんいる。そういう想いがあるから。次の準決勝は韓国のチームと当たる。うちには韓国人が選手2人と通訳が1人いるから、彼らのためにも絶対に勝たせてあげたいと思う」

 鹿島が手にしたことのないACLというタイトルだけでなく、リーグ、ルヴァン、天皇杯と4冠を目指して始まった鹿島の2018シーズン。

「俺らには波があるんだよ」

 新加入選手の数は少なく、しかもその多くが若手という中で、唯一の補強と言われたのが内田篤人だった。しかし前半戦は離脱が続き、芳しい成績を残せないチームに対して不甲斐なさを抱いていたはずだ。それでも、新天地で自分のやるべきこと、やれることを見つけて、尽力してきたのも事実だ。

「俺らには波があるんだよ。広島戦みたいにボロンって負けたり、ACLや今日みたいにいい試合ができたり。それは俺らには地力がないということ。能力のある選手が揃ってはいるけど、チームの底力がまだない。でもいい試合を続けていけば、気がついたときには勝ってきたな、タイトル獲ってきたなってなるチームだから、鹿島は」

 苦戦したとしても原因を洗い出し、次の試合で勝利につなげる。その勝利が進化を促す要因となる。所属選手の大半が試合に出場し、文字通りの総力戦で戦っている鹿島。クラブW杯決勝まで、まだ数多くの試合が残されている。そのひとつひとつの勝利が大きな自信となるのは、内田自身もチームと同じだろう。

 教わる立場から、伝える立場へ。その自覚が彼を新たなステージへと導くはずだ。




◆内田篤人が体現する「鹿島らしさ」。 ACLでも輝いた巨大な存在感。(Number)




◆史上初の4強入りも「まだまだ、これから」。鹿島DF内田篤人が紡ぎ出す伝統の言葉(GOAL)



内田篤人 Atsuto.Uchida


鹿島アントラーズDF内田篤人が攻守にチームをけん引し、クラブ史上初のACL準決勝入りに大きく貢献した。

鹿島アントラーズがクラブの歴史に新たな1ページを加えた。

ベスト8の相手である天津権健がホームの天津で試合開催ができないこととなり、“中立地”であるマカオで開催されたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦。鹿島はセルジーニョ、安部裕葵、土居聖真のゴールで3-0と快勝し、2戦合計を5-0でクラブ史上初となる準決勝進出を果たした。

■すべてのタイトルを獲るため、俺は呼び戻された

「国際大会は色々なことが起きる。慌てないことですよ」。ドイツで、そして日本代表で多くの経験を持つ内田篤人はいつもの調子でそうつぶやいた。

鹿島は、フィリピンを中心にアジア各地で猛威を振るう台風22号「マンクット」のマカオ接近を考慮し、予定より1日早い15日に現地入りしていた。翌16日は警戒レベルが「10」に達し、ホテルから外出禁止に。このため、施設内での狭いジムで3グループに分かれてのトレーニングを余儀なくされたが、「どんな状況であれ、ピッチでのパフォーマンスに集中し、勝利する」と、百戦錬磨の内田はそう続けていた。それは鹿島の伝統であり、DNAが紡ぎ出す言葉だった。

9年ぶりにドイツから帰って来た内田は、クラブの悲願でもあるアジア制覇に関して、常日頃から「ACLを獲りたい」と公言する。

「浦和やガンバ大阪が獲っていて、鹿島が獲っていないのは悲しい。このタイトルを含めてすべてのタイトルを獲るため、俺は呼び戻されたと思っているから」

■準決勝進出も「まだまだ、これから」

マカオで放ったその言葉通り、内田は第2戦でもチームを攻守に牽引した。「簡単な相手ではないし、向こうにもチャンスはあった。その中で我慢して、落ち着いてやれた」と、第1戦での2点ビハインドを払拭すべく、キックオフ直後から猛攻を仕掛ける天津権健に対し、内田は右サイドで最終ラインをコントロールしながら、上下でコンビを組む遠藤とともにチームに落ち着きをもたらした。

圧巻だったのは、前半25分。エリア内での混戦からGKクォン・スンテが一度はボールをはじき出すも、相手エースのアレシャンドレ・パトに無人のゴールを狙われる。しかし、このダイレクトボレーを内田はゴールライン上でブロック。

「パトは絶対に枠内へ打ってくる。それだけ力がある選手。だから空いているとことに入っただけ」と、こともなげに語る内田だが、このプレーは、その前の13分に遠藤のCKからセルジーニョがACL2戦連続となるゴールを挙げ、リードしていた鹿島へさらなる勢いを与えた。





渾身の守備からわずか2分後、内田は追加点を演出する。27分、敵陣右サイドで倒されながらも粘った遠藤からボールを引き取ると、ドリブルで縦へ。冷静に繰り出したグラウンダーのクロス、そこへ待っていた安部裕葵が2点目を決めた。

「久々にマイナスに上げた。本当は(鈴木)優磨やセルジなんだろうけど、裕葵がうまく入って来てくれました」

自身のプレーより後輩の動きを賞賛した内田は、その後もチームを鼓舞し続け、66分の土居のダメ押しゴールが決まると、チームメートとともにピッチ上で歓喜の声をあげた。

試合は鹿島がアウェイで3ゴールを奪い快勝。2戦合計5-0とし、合計180分をクリーンシートで戦い終えた鹿島がクラブ史上初のベスト4進出を成し遂げた。

「まだまだ、これから」。内田は10月3日にホームでの第1戦、そして24日に敵地での第2戦が予定されている準決勝へ気合いを入れ直した。また一つ、壁を打ち砕いてみせた内田と鹿島。アジアの頂へと続く道を、一丸で駆け上がる日々は終わらない。







◆史上初の4強入りも「まだまだ、これから」。鹿島DF内田篤人が紡ぎ出す伝統の言葉(GOAL)

◆鹿島初4強 悪環境&台風猛威の中立地マカオで完勝(ニッカン)



土居聖真 Shoma.Doi セルジーニョ Serginho


<ACL:天津権健0-3鹿島>◇準々決勝第2戦◇18日◇マカオ五輪スタジアム

日本勢で唯一、勝ち残る鹿島アントラーズが天津権健(中国)を3-0で下し、2戦合計5-0(第1戦2-0)でクラブ史上初の4強入りを果たした。前半13分にFWセルジーニョ(23)が頭で先制すると、同27分にMF安部裕葵(19)、後半21分にはFW土居聖真(26)が追加点を奪い、台風などの影響を全く感じさせずに快勝した。準決勝は10月3日にホーム、同24日にアウェーで水原-全北(ともに韓国)の勝者と対戦する。

まるで「マカオ」が祝福していた。前半13分にセルジーニョが右CKを頭で合わせた。アウェーで貴重な先制弾。その瞬間、偶然にも近隣の5つ星カジノホテルのイルミネーションが点滅した。かつてのポルトガル領がポルトガル語のブラジル人FWを“歓迎”。同27分はDF内田がえぐり、安部が追加点を挙げた。アドバンテージに頼ることなく、前半で勝負をつけた。

カジノホテルと高層マンションに囲まれたマカオの会場。本来の天津では同時期に国際会議があり、警備に不備があるとして変わった。完全アウェーでない代わりに、台風22号の猛威に遭った。出発を1日早めて2ルートに分かれ、大半は中国・広州から約3時間のバス移動を強いられた。外出禁止令が出された16日は、宿舎のジムやプールを使い、リカバリー組は一般客の中で汗を流した。前日は芝生を回復させるために、試合会場が使えなかった。

そんな悪環境も内田は「国際試合では良くあること。慣れっこ」。キックオフ直前には相手が従来の4バックではなく3バックだと見抜き、全員で声を掛け合った。先制につながるCKと2点目はいずれも内田が、スペースのあるサイドを突いた形。「相手に応じたプレーの選択を若い選手もできている」とMF三竿健。選手はたくましかった。

クラブ初の4強。「昔のレベルと比べたらオレらはめちゃくちゃ高いわけではない。オレとか(小笠原)満男さんやソガさんとか昔からやっている人がいて、(監督の大岩)剛さんや(コーチの)羽田さんらの思いがある」。若手の成長とベテラン勢の思い。その強さが、今の鹿島にある。




◆鹿島初4強 悪環境&台風猛威の中立地マカオで完勝(ニッカン)





◆【鹿島】中国勢3クラブ撃破に同国報道陣が大岩監督へ珍質問「我々に何が足りないのでしょうか…」(報知)



大岩剛 Go.Oiwa


 ◆ACL準々決勝▽第2戦 天津権健(中国)0―3鹿島(18日・マカオ)

 鹿島は効果的に得点を重ねる試合巧者ぶりを発揮し、クラブ史上初の4強入りを決めた。劣勢の展開が続いた前半13分、CKからFWセルジーニョが先制弾。4点が必要になった天津権健が慌てた隙を見逃さず同27分にDF内田篤人の突破からMF安部裕葵が追加点を奪い、後半21分にはFW土居聖真が息の根を止めるゴールを決めた。

 元ブラジル代表FWパトの個人技に苦しめられる場面もあったが、内田がゴールラインぎりぎりでシュートをブロックするなど守備陣が体を張って対応。DF昌子源を欠く中、2戦180分間で無失点を貫いた。マン・オブ・ザ・マッチに選出された日本代表MF三竿健は「みんな同じ意識でサッカーができた」と手応えを示した。

 これで元同代表FWフッキ、オスカルらを擁した上海上港、元コロンビア代表MFグアリン、モレノ、元ナイジェリア代表FWマルティンスらの上海申花に続き、ビッグネームがそろう中国3クラブを下しての4強入り。中国にとっては、広州恒大を除く出場3クラブが鹿島に土をつけられて敗退が決まった。

 試合後の会見では中国メディアから「我々に何が足りないのでしょうか…。何かアドバイスをもらえますか?」と大岩剛監督へ質問が飛ぶ場面も。指揮官は苦笑いを浮かべつつ「常に120%の力で戦わなければ勝てない相手でした。アドバイスすることは何もありません」と話した。

 次戦は19日に試合が行われる水原三星―全北現代(ともに韓国)の勝者と対戦する。




◆【鹿島】中国勢3クラブ撃破に同国報道陣が大岩監督へ珍質問「我々に何が足りないのでしょうか…」(報知)




◆鹿島が初の4強入り…水原三星、シャビ所属アル・サッドも/ACL準々決勝(サッカーキング)



内田篤人 Atsuto.Uchida


 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝セカンドレグが17日から19日にかけて各地で行われ、ベスト4が出揃った。

 東地区では、日本勢で唯一のベスト8進出を果たした鹿島アントラーズが天津権健(中国)と対戦。中立地のマカオ開催となったアウェイゲームで、FWセルジーニョとMF安部裕葵、MF土居聖真がゴールを決め、3-0と快勝した。ファーストレグに続いての完封勝利で、2試合合計5-0と圧倒。クラブ史上初のベスト4進出を果たしている。

 東地区のもう1試合は、水原三星と全北現代の韓国勢対決。敵地に乗り込んだファーストレグで3-0と完勝した水原三星だったが、ホームでは全北現代に押し込まれ続けた。0-3で90分を終え、2試合合計3-3、アウェイゴール数でも並んで延長戦に突入。前後半15分の延長戦でも決着がつかず、PK戦に持ち込まれることとなった。

 PK戦では、先攻だった全北現代の1人目と3人目が失敗。水原三星は4人連続で成功し、4-2で勝利を収めた。熱戦の末、水原三星が準決勝進出を決めている。

 なお、準決勝で激突することとなった鹿島と水原三星はグループHですでに2試合を戦い、1勝1敗という戦績だった。

 また西地区では、グループステージから準々決勝ファーストレグまで9戦全勝と圧倒的な強さを示していたアル・ドゥハイル(カタール)が大逆転で敗退。ホームでのファーストレグを1-0で制し、セカンドレグでも先制に成功したものの、“2失点までであれば突破”という状況でまさかの3失点を喫した。3-1で勝利を収めたペルセポリス(イラン)が、2試合合計3-2でベスト4進出を決めている。

 また、ホームでエステグラル(イラン)と対戦したアル・サッド(カタール)は2-2のドロー。2試合合計5-3で、準決勝進出を果たした。元スペイン代表MFシャビ、スペイン人MFガビらを擁するカタールの強豪が、ベスト4まで駒を進めている。

 ACL準々決勝セカンドレグの結果は以下のとおり(左側がホーム)。

▼西地区
◎アル・サッド(カタール) 2-2(2試合合計:5-3) エステグラル(イラン)
◎ペルセポリス(イラン) 3-1(2試合合計:3-2) アル・ドゥハイル(カタール)

▼東地区
天津権健(中国) 0-3(2試合合計:0-5) 鹿島アントラーズ(日本)◎
◎水原三星(韓国) 0-3(2試合合計:3-3/PK:4-2) 全北現代(韓国)

 ACL準決勝の組み合わせは以下のとおり(左側がファーストレグのホーム)。準決勝は10月2日と3日にファーストレグ、23日と24日にセカンドレグが行われる。

アル・サッド(カタール) vs ペルセポリス(イラン)
鹿島アントラーズ(日本) vs 水原三星(韓国)




◆鹿島が初の4強入り…水原三星、シャビ所属アル・サッドも/ACL準々決勝(サッカーキング)




◆鹿島、ACL初の4強入り 「ジーコ効果」で悲願へ前進(zakzak)






 8度目の正直だ。サッカーアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦で、J1鹿島がアウェーで天津権健(中国)を3-0と完封勝ち。2戦合計5-0の完勝で、8度目の挑戦にして初のACLべスト4入りを決めた。

 立役者はFWセルジーニョだ。前半13分、右CKを相手GKの前でフリーになっていたセルジーニョが頭でたたき込み先制。これで一気に楽になり、アウェーにもかかわらずゴールラッシュを続けた。セルジーニョは直近の公式戦6試合で4得点。8月からやってきた助っ人のゴールで、鹿島の試合運びが明らかに変わった。

 セルジーニョは23歳。入団前に「オレがナマでみてきてやる」と言い放った男がいる。鹿島再建のために16年ぶりにテクニカル・ディレクター(TD)として復帰した元日本代表監督、ジーコ氏(65)だ。そして自らセルジーニョを口説いて鹿島に連れてきた。“神様”のお眼鏡にかなったセルジーニョの活躍は、まさにジーコ効果といっていい。

 鹿島とのTD契約は12月いっぱいで切れるが、ジーコは来年も続投に意欲満々。「可愛くてたまらない」という7人の孫をブラジルに置いて単身赴任が続いているが、鹿島再建がいの一番と話している。

 J1優勝は絶望。ACL奪取へ、10月の準決勝で水原三星か全北現代の勝者と対戦。いずれにせよ“日韓対決”となる。


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