日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2018年7月26日木曜日

◆決勝トーナメント組合せ決定!! 1回戦は鳥栖vs東京V、広島vsG大阪など:クラブユース選手権U-18(ゲキサカ)



鹿島アントラーズユース Kashima.Antlers.youth


 第42回日本クラブユース選手権(U-18)大会は25日夕、決勝トーナメントの組み合わせ抽選会を行った。グループリーグで各組2位以内に入った16チームが激突。1回戦は26日9時、群馬県内各地で一斉にキックオフする。

 32チームが出場する同大会は今月22日に開幕。これまでグループリーグ全日程を消化し、合計48試合が行われてきた。決勝トーナメント1回戦の組み合わせは、各組の1位チームと2位チームが対戦する仕組みとなっている。

 2連覇中のFC東京U-18はH組を2勝1分けの2位で勝ち抜き、1回戦ではD組1位のアビスパ福岡U-18と対戦。グループリーグ突破は史上初ながら、唯一の3戦全勝でC組を突破したサガン鳥栖U-18はF組2位の東京ヴェルディユースを迎え撃つ。

 ほかにもサンフレッチェ広島ユース(G組1位)対ガンバ大阪ユース(C組2位)、ヴィッセル神戸U-18(F組1位)対浦和レッズユース(D組2位)などのビッグカードが初戦から実現。その後、準々決勝は28日に同県の前橋フットボールセンターで行われ、準決勝は30日、決勝は8月1日にいずれも東京都の味の素フィールド西が丘で開催される。

決勝トーナメントの日程は以下のとおり

【1回戦】(7月26日)
[前橋総合]
[1]ヴィッセル神戸U-18 9:00 浦和レッズユース
[前橋フA]
[2]三菱養和SCユース 9:00 清水エスパルスユース
[宮城総合]
[3]アビスパ福岡U-18 9:00 FC東京U-18
[前橋フC]
[4]ジュビロ磐田U-18 9:00 名古屋グランパスU-18
[前橋フD]
[5]大宮アルディージャユース 9:00 鹿島アントラーズユース
[前橋フB]
[6]サガン鳥栖U-18 9:00 東京ヴェルディユース
[NTT図南]
[7]サンフレッチェ広島ユース 9:00 ガンバ大阪ユース
[富士見総合]
[8]大分トリニータU-18 9:00 セレッソ大阪U-18

【準々決勝】(7月28日)
[前橋フD]
[A][1]の勝者 9:00 [2]の勝者
[前橋フB]
[B][3]の勝者 9:00 [4]の勝者
[前橋フA]
[C][5]の勝者 9:00 [6]の勝者
[前橋フC]
[D][7]の勝者 9:00 [8]の勝者

【準決勝】(7月30日)
[味フィ西]
[A]の勝者 16:00 [B]の勝者
[味フィ西]
[C]の勝者 19:00 [D]の勝者

【決勝】(8月1日)
[味フィ西]
未定 17:00 未定




決勝トーナメント組合せ決定!! 1回戦は鳥栖vs東京V、広島vsG大阪など:クラブユース選手権U-18





◆W杯代表の鹿島・昌子が左足負傷…つえをつき無言でチームバスへ(サンスポ)



昌子源 Gen.Shoji


 明治安田J1第14節最終日(25日、C大阪0-2鹿島、ヤンマ)ワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表の中で、Jリーグ勢では唯一の主力メンバーといえた鹿島のDF昌子が、シュートブロックにいった際に左足首を痛めて前半41分に途中交代した。

 試合後は左足首をしっかりテーピングし、つえをつきながら無言でチームバスへ。大岩監督は「ドクターの診断は出ていない。次のガンバ戦(28日)まで日にちがないが、検査等を含めてしっかり判断したい」と心配そうだった。

鹿島・大岩監督
「選手が素晴らしい集中を見せた90分だった。いいゲームができた」

鹿島・土居(3試合連続得点)
「パスやドリブルとか、自分の持ち味を出せているのが結果的にゴールにつながっている」




W杯代表の鹿島・昌子が左足負傷…つえをつき無言でチームバスへ




◆日本代表DF鹿島昌子が負傷交代、松葉杖姿でバスへ(ニッカン)



昌子源 Gen.Shoji


<明治安田生命J1:C大阪0-2鹿島>◇第14節◇25日◇ヤンマー

 鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源がアクシデントに見舞われた。

 前半39分、セレッソ大阪のMF水沼宏太がフリーでシュートを放とうとした際、勢いよく飛び込んで防いだ。だが、そのときに左足のスパイクが芝生に取られて、足首を負傷。自らピッチの外に転がり出て交代した。1人では歩けずに肩を借り、最後は松葉づえでバスに乗り込んだ。

 相棒のDF植田直通がベルギーに移籍。鳥栖からDFチョン・スンヒョンの新加入が発表された中で、守備の要を襲ったアクシデント。26日にも病院で検査を受けるが、鹿島には大きな痛手となりそうだ。




日本代表DF鹿島昌子が負傷交代、松葉杖姿でバスへ


◆22歳・優磨V弾!金崎去り…若き力で鹿島を引っ張る(サンスポ)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


 明治安田J1第14節最終日(25日、C大阪0-2鹿島、ヤンマ)鹿島がアウェーでC大阪に2-0で快勝、勝ち点を25として7位に浮上した。後半12分にFW鈴木優磨(22)のゴールで先制し、FW土居聖真(26)が追加点を挙げた。元日本代表FW金崎夢生(29)が鳥栖に移籍。金崎を師と仰ぐ鈴木が“魂”を受け継ぎ、チームを上昇気流に乗せる。

 真夏の夜の大阪で華麗に打ち込んだ先制弾。FW鈴木が本領を発揮した。

 「(得点を)取れると思っていた。体が勝手に動いてイメージどおりだった」

 W杯期間の中断明けから3試合連続の先発シャット場。後半12分、後方からパスを受けた鈴木はセンターサークル付近ででDFをかわし、ゴール前へ突進。飛び出したGKの脇元から浮かせる巧みな左足シュートで2戦連発、今季7得点目を決めた。

 尊敬するFW金崎が24日に鳥栖へ完全移籍。「離れて悲しいものはある」と本音を吐露しつつも、「(周囲の)期待は感じる。あの人みたいに(チームを)勝たせられる人になりたい」。

 偉大な先輩への惜別の一発は、新時代到来を告げる号砲だ。22歳の若武者が力強く輝いた。 (一色伸裕)

3試合連続得点に鹿島FW土居
「パスやドリブルとか、自分の持ち味を出せているのが結果的にゴールにつながっている」




22歳・優磨V弾!金崎去り…若き力で鹿島を引っ張る






◆鹿島FW鈴木「あれしか」“妙技”GK誘い出し弾(ニッカン)






<明治安田生命J1:C大阪0-2鹿島>◇第14節◇25日◇ヤンマー

 FW金崎夢生のサガン鳥栖移籍が発表された直後の試合。そこで、鹿島アントラーズの2人のFWが存在感を見せた。

 後半12分、DF犬飼智也からのパスを受けたFW鈴木優磨が、ハーフウエー付近からドリブルを開始。ゴールに迫ると“妙技”を見せた。目前でわざと大きくタッチ。セレッソ大阪のGKキム・ジンヒョンを誘い出した。

 「あれしかなかった。ちょっとボールタッチをデカくして、GKが出てくるのを待っていた。出てこなかったらファーサイドに思い切り打つしかなかったので。誘って、うまく出てきてくれたので決めることができた。練習通りです」。

 左足で浮かしてゴールへ。支配しながら得点が奪えない状況で、2試合連発となる待望の先制点を奪った。

 続く3分後には、負傷した昌子源に代わって出場したDF町田浩樹が左サイドで1人を交わして、絶妙な左クロス。これにFW土居聖真が右足で合わせて、3試合連続ゴール。土居は「入りすぎず、遅すぎず。いいタイミングだった」と自画自賛した。

 背番号10の金崎が抜けた。鈴木は「チームとして、ダメージがないと言ったらウソになりますけど、サッカーというのはこういうものだし、自分もプロは、こういうものだと教わってきた」。穴は、自分たちで埋める-。その気概があふれていた。

 鈴木は、金崎からこう言われたという。「やっとPK、蹴れるな」-。「言葉で語る人じゃない。あの人らしいかな。オレも、あの人みたいにチームを勝たせられるような選手になりたい。全部が全部マネはできないけど、いい部分を拾いつつ、自分のストロングポイントと照らし合わせてうまく反映できたら、もっと良い選手になれると思っている」。

 ちなみにこの日の試合前に、DF西大伍から「オレがPK取ったら、オレが蹴るからな」と言われたという。

 「新たなライバル…」と笑った鈴木。だが、その気迫あふれる姿が続く限り、誰もがPKを「任せる」と言うに違いない。




鹿島FW鈴木「あれしか」“妙技”GK誘い出し弾


◆金崎移籍、昌子負傷交代も動揺なし!鹿島、鈴木2戦&土居3戦連発でC大阪に快勝(ゲキサカ)


土居聖真 Shoma.Doi

[7.25 J1第14節 C大阪0-2鹿島 ヤンマー]

 鹿島アントラーズが敵地でセレッソ大阪に2-0で勝利した。鹿島は2連勝で7位に浮上。C大阪はホームでは昨年9月以来の敗戦を喫した。

 鹿島がAFCチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦を戦ったための延期分。22日の第17節から中2日で行われた。スタメンは対照的。2年目MF山内寛史をプロ初先発で起用するなど、先発7人を入れ替えたC大阪に対し、鹿島はMFレオ・シルバを1人を先発復帰させた布陣で臨んだ。

 序盤から主導権を握ったのは鹿島だったが、前半終了間際にアクシデント。DF昌子源がMF水沼宏太のシュートをブロックした際に、左足首を負傷。前半41分にDF町田浩樹との交代を余儀なくされた。さらに後半に入ると、GKクォン・スンテが右足を痛めて顔をしかめる。何とかプレー続行したが、心配な出来事が続いた。

 しかしそんな中で鹿島は得点を奪って勝利を手繰り寄せた。まずは後半12分、自陣からDF犬飼智也が縦にパスを出すと、FW鈴木優磨に通る。鈴木はワンタッチでDFの裏を取ると、そのままGKと1対1に持ち込み、ゴールネットを揺らした。前節2ゴールの鈴木は2試合連続弾。

 さらに鹿島は後半15分、左サイドから町田がクロスをDFとGKの間に入れると、ニアに詰めたFW土居聖真がワンタッチで流し込む。守っても同28分に足を痛めているはずのGKクォン・スンテがビッグセーブをみせてゴールラインを割らせない。24日には背番号10のFW金崎夢生の鳥栖への衝撃移籍が発表されたばかりだが、動揺をみせることなく、勝ち点3をしっかりと積み上げた。




金崎移籍、昌子負傷交代も動揺なし!鹿島、鈴木2戦&土居3戦連発でC大阪に快勝

◆鹿島、鈴木優磨と土居聖真のゴールで完封勝利…敵地でC大阪を下す(サッカーキング)



土居聖真 Shoma.Doi


 2018明治安田生命J1リーグ第14節延期分が25日に行われ、セレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。

 J1再開後1分け1敗と勝ち星がない暫定4位のC大阪は、山口蛍や杉本健勇らがスタメン入り。一方、22日に行われた柏レイソル戦を6-2で勝利した暫定10位の鹿島は、昌子源や鈴木優磨が先発に名を連ねた。

 前半はお互いにチャンスを生かせずに後半に突入。試合が動いたのは57分、鈴木優磨が中盤からドリブルで駆け上がり、GKとの1対1を迎えると、最後はループシュートでゴールへと流し込み、鹿島が先制に成功する。

 さらに60分には、町田浩樹が左サイドを突破しグラウンダーで速いクロスをあげると、ニアサイドに土居聖真が滑り込みながら合わせ、鹿島が追加点を挙げる。土居は3試合連続ゴールとなった。試合はこのまま終了し、鹿島は2連勝で7位に浮上した。

 次戦、C大阪は28日に敵地でベガルタ仙台と、鹿島は同日に敵地でガンバ大阪とそれぞれ対戦する。

【スコア】
セレッソ大阪 0-2 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 57分 鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
0-2 60分 土居聖真(鹿島アントラーズ)




鹿島、鈴木優磨と土居聖真のゴールで完封勝利…敵地でC大阪を下す




◆鈴木&土居弾の鹿島がC大阪撃破で連勝も…日本代表DF昌子源が負傷交代/J1第14節延期分(GOAL)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


J1第14節、セレッソ大阪vs鹿島アントラーズが開催された。

明治安田生命J1リーグ第14節延期分のセレッソ大阪vs鹿島アントラーズが25日にヤンマースタジアム長居で行われた。

7勝6分け3敗で4位につけるC大阪と6勝4分け6敗で10位に位置する鹿島が相まみえた。22日に行われた第17節の浦和レッズ戦を引き分けたC大阪は、中2日という厳しい日程の今回の一戦で、リーグ3試合ぶりの勝利を目指す。対する鹿島は、22日の柏レイソル戦を6-2で大勝しており、勢いを継続する連勝を狙った。

試合序盤は一進一退の攻防となる。C大阪は杉本のポストワークを生かして攻撃を展開。対する鹿島は、積極的な仕掛けを見せる安部を軸に効率的にゴールを目指そうとする。その鹿島は32分、右サイドで鋭い縦突破を仕掛けた鈴木がクロス。ニアサイドに走りこんだ土居が合わせにかかるが、これはミートできなかった。

逆にC大阪は39分にチャンス。ボックス右でロングパスを受けた水沼が中央に仕掛けてシュートに持ち込む。しかし、ここは素晴らしいカバーリングに入った昌子のブロックに遭い、先制点とはならない。ただ、鹿島はこのプレーで昌子が左足を痛め、町田との交代でピッチを後にした。

C大阪はさらに前半終盤の43分に決定機を演出する。ボックス左から田中亜が入れたグラウンダークロスにファーサイドで合わせた水沼が枠内シュート。しかし、これはコースが甘く、GKクォン・スンテに処理された。

すると迎えた後半、試合の均衡を破ったのは鹿島だった。57分、ハーフウェーライン過ぎあたりでボールに反応した鈴木がスピードを生かして一気にボックス左まで進入。前に出てきたGKキム・ジンヒョンをはずす巧みなシュートを沈め、鹿島が先制した。

さらに鹿島は60分、左サイドで仕掛けた町田のクロスに土居が合わせる。これが見事に決まり、土居の3試合連続ゴールで鹿島がリードを広げた。

終盤はC大阪が巻き返す。73分にはCKの流れからこぼれ球に反応した水沼がペナルティアーク付近でシュート。しかし、これは左ポストに直撃し、跳ね返りに反応した片山のシュートはGKクォン・スンテにセーブされた。

結局、試合はそのまま鹿島が逃げ切り。鹿島は3試合負けなしの2連勝としたものの、昌子の状態が気になるところだ。

■試合結果
C大阪 0-2 鹿島
■得点者
C大阪:なし 
鹿島:鈴木(57分)、土居(60分)




鈴木&土居弾の鹿島がC大阪撃破で連勝も…日本代表DF昌子源が負傷交代/J1第14節延期分


◆鹿島2発快勝、C大阪W杯後勝利無し/C-鹿14節(ニッカン)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


<明治安田生命J1:C大阪0-2鹿島>◇第14節◇25日◇ヤンマー

 鹿島アントラーズが痛いアクシデントを乗り越えてセレッソ大阪に快勝した。

 前半41分に日本代表DF昌子源(25)が、シュートをブロックした際に左足首を痛めて早々と退く。再三のピンチを防いで前半は0-0で耐え、後半13分にFW鈴木優磨(22)が相手ミスから縦に抜け出して先制ゴール。直後の15分には、FKからつないだチャンスでFW土居聖真(26)が2点目のゴールをたたき込んだ。

 お互い中2日の一戦。C大阪は22日の浦和戦から先発メンバー7人を入れ替えて臨んだが機能せず。ワールドカップ(W杯)ロシア大会の中断明けは、1分け2敗と厳しい戦いをしいられている。




鹿島2発快勝、C大阪W杯後勝利無し/C-鹿14節




◆2018明治安田生命J1リーグ 第14節(オフィシャル)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


明治安田J1 第14節

大阪2連戦の幕開け、気迫の完封勝利!鈴木と土居のゴールでC大阪を撃破!

真夏の大阪2連戦、第1章。鹿島が力強く連勝街道を走り始めた。ACLラウンド16進出に伴い、延期となっていたJ1第14節のセレッソ大阪戦。敵地・ヤンマースタジアム長居に乗り込んだ鹿島は、スコアレスで迎えた後半に鈴木と土居がゴールネットを揺らしてリードを奪う。気温30度超のタフな一戦、終盤は押し込まれる時間も増えたものの、最後まで集中力を切らさずに勝利へとたどり着いた。2-0。完封勝利で2連勝を果たした。

3日前、約1ヶ月半ぶりのリーグ戦を迎えた聖地は祝祭空間と化していた。柏戦、圧巻の6得点。多彩な攻撃で相手を圧倒し、鈴木が2得点、中村が1得点を挙げて前半を3-1で終えると、後半にも土居と安部がゴールネットを揺らした。そして65分、安西が中盤でボールを持つと、瞬時の加速で縦へ突破。敵陣中央を切り裂き、強烈な一撃を左サイドネットに突き刺す。輝きを放ち続ける若武者のファインゴールで、鹿島が6得点目を記録。終盤にセットプレーから1点を返されたものの、6-2と圧勝した。

中断明け3試合、これで14得点。シーズン前半戦の鬱憤を晴らすかのように、鹿島は充実の時を迎えている。遠藤、安部、土居、中村と、4選手がここ2試合で今季のJ1初得点を記録したことも象徴的だろう。個々の輝きが互いを刺激し、そしてチームとしての熟成へとつながっていく。鈴木は「今は本当に攻撃がやりやすい」と頷き、さらなるゴールラッシュを誓っていた。そして次なる戦いは中2日、敵地でのC大阪戦。連日続く猛暑の中、選手たちはわずかな準備期間でしっかりと回復を図り、そして集中力を高めていった。

前日練習を終え、指揮官は「攻守両面において、余裕が緩さにつながってしまった。ルーズな試合運びになってしまった」と、柏戦終盤の試合運びを反省していた。中2日、トレーニングで戦術的な確認を施す時間はわずかしかない。だからこそ大岩監督は「緊張感をしっかりと持って、突き詰めていこうという話をした」と、メンタル面での引き締めを強調していた。三竿健斗も「声や意識で変えられることだと思う」と、ここ2試合で喫した失点を反省し、奮起を期していた。

そして試合前日、内外に衝撃を与えるリリースが発表された。3年半に渡って鹿島を牽引してきた金崎が鳥栖への完全移籍を決断。そして鳥栖から韓国代表のセンターバック、チョン スンヒョンが加入した。様々な感情が去来する、別れと出会い。それでもフットボールは、戦いは続いていく。FWとして、さらなる期待と責任を纏う鈴木は「ここからの連戦、真価を問われる」と不退転の決意を語っていた。





中2日でのアウェイゲームへ、大岩監督が施した先発変更は1名のみだった。ボランチの一角にレオ シルバを指名し、ミドルゾーンの掌握を託す。その他、GKはクォン スンテ、最終ラインは西、犬飼、昌子、安西が並び、ボランチはレオと健斗が務める。会心のパフォーマンスを続ける攻撃陣は中村、遠藤、土居、鈴木が形成。今夜も虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、町田、内田、永木、小笠原、田中、山口が座る。



40度近い高温に見舞われた長居に、アントラーズレッドが続々と足を運んでいく。中2日で迎える、平日夜のナイトゲーム。ホームチームに数では及ばなくとも、ビジタースタンドの密度と情熱は桜色を凌駕していた。メンバー入り全選手の名前が叫ばれ、ボルテージが高まっていく。前節から新たに加わった昌子のチャントもまた、長居の空に誇り高く響き渡っていた。

19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となり、一進一退の展開で時計の針は進んでいった。鹿島は安西がスピードに乗った攻撃参加で突破口を見出し、サイドの攻防で主導権を握る。前線の土居も巧みにスペースを突く動き出し、そして切れ味鋭いドリブルでC大阪守備陣を翻弄。体を張ったポストプレーを繰り返す鈴木との連係で、鹿島の推進力となっていた。



互いに決定機を作り出せないまま、15分経過後はC大阪のボールポゼッション率が高まっていった。それでも鹿島は動じることなく。タイミングを見極めたプレスと激しいタックルで相手に自由を与えない。健斗がポイントに挙げていた「セカンドボールへの反応」でも優位に立ち、ピンチの芽を摘んでいた。

拮抗した展開ながら、20分経過後は少しずつゴール前へ進出する場面を増やしていた鹿島。だが、決定機を作るには至らない。それでも、対面する相手の状態を瞬時に把握し、緩急をつけた突破で幾度となくマークを振り切った安部の輝き、安定感抜群の対人戦でピッチに君臨した昌子など、それぞれが特長を存分に発揮していた。







しかし、39分。緊迫感が漂うピッチにアクシデントが発生する。ペナルティーエリア左奥へパスを通された次の刹那、起死回生のシュートブロックで鹿島を救った昌子が負傷。足首を痛めたDFリーダーは自らゴールラインの外へと退き、そして戦いの場を後にすることとなった。数的不利で迎えたCKのピンチを脱すると、町田がピッチへ。41分、1人目の選手交代。真夏のアウェイゲームで、苦しい展開を強いられた。すると思いがけない交代から2分後、背後を完全に取られてクロスを許し、フリーでシュートを打たれてしまう。それでも、スンテが起死回生のビッグセーブ。スコアレスで前半を終えた。







迎えた後半開始早々、再びのアクシデントが鹿島を襲う。ハイボールをキャッチした直後、ゴールライン外の着地でスンテが負傷。治療を終えて一度はプレーを再開したが、すぐに倒れ込んでしまった。それでも、不屈の守護神はゴールマウスに立ちはだかり続ける。そしてのちに、再び鹿島を窮地から救うこととなる。





守護神とともに勝利を目指す鹿島は57分、取り組み続けてきたビルドアップから待望の先制点を記録する。最終ラインの犬飼が縦パスを供給すると、相手DFに当たってコースが変わったボールが鈴木の下へ。センターサークル内からワンタッチで相手の背後を取ると、敵陣を独走してペナルティーエリアに入る。GKとの駆け引き、そして左足ループシュート。1-0。新エースを襲名すべく、その道をひた走る背番号9が結果を残してみせた。









さらに鹿島は3分後、極めて重い意味を持つ追加点を記録する。セットプレーからの二次攻撃、前線に残っていた町田が左サイドでパスを受けると、瞬時の判断でボールを背後へ流し、反転。マークを振り切ってグラウンダーのラストパスを送ると、そこへ土居が飛び込むのが同時だった。アカデミー育ちの2人が紡いだホットラインが、ゴールネットを揺らす。2-0。土居の3戦連発で、鹿島がリードを広げた。







優位に立った鹿島は、選手交代を織り交ぜて反撃を期すC大阪に押し込まれる場面が増えたものの、町田と犬飼のセンターバックが奮闘を見せ、失点を許さない。そして73分には、相手のミドルシュートが右ポストを直撃し、こぼれ球を拾われて絶体絶命のピンチ。しかし、至近距離から打たれたシュートはスンテがキャッチしてみせた。驚愕のスーパーセーブで、桜色の沸騰は一瞬にして沈黙へと変わった。











大岩監督は終盤、永木と山口を投入。ミドルゾーンと前線に活力を注入し、チーム一丸で勝利へと突き進んだ。5分と表示されたアディショナルタイムも戦い抜き、待っていたのは歓喜の瞬間だった。2-0。総力戦でクリーンシートを成し遂げ、2連勝を果たした。



次戦は3日後、28日のG大阪戦だ。中2日でのアウェイゲームへ、鹿島は大阪にとどまって準備を進めていく。真夏の大阪2連戦、2連勝へ――。J1はいよいよ後半戦、その幕開けとなる90分だ。6ポイントを持って鹿嶋へと帰還するため、チームはJ GREEN堺でのトレーニングで準備を進めていく。



【この試合のトピックス】
・J1でのC大阪戦は昨年8月26日のJ1第24節から2連勝となった。
・J1でのアウェイC大阪戦は2011年7月31日の第19節から6連勝(2011~2014年、2017年、2018年)となった。
・土居が3試合連続、鈴木が2試合連続得点を記録した。
・町田が途中出場。J1通算4試合目で、リーグ戦では初めて勝利の瞬間をピッチで迎えた。
・レオ シルバが先発復帰。5月5日のJ1第13節浦和戦以来だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・リスク管理、攻守の切り替え、非常に良い守備ができているので後半も続けていこう
・こちらのサイドバックがあがった後の裏のスペースのケアをしっかりすること
・後半頭からしっかりと試合に入り、相手を自分たちのペースのひきづりこもう!

セレッソ大阪:尹 晶煥
・集中して対応できている。集中を切らさないように!
・良いポジショニングから攻撃に出ていこう。
・ミス減らしていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
鹿島アントラーズ:大岩剛監督
厳しいコンディション、そして大阪までたくさんのサポーターが来てくれた中で、選手たちが素晴らしい姿勢を見せてくれた90分だったと思う。抽象的な言い方だが、非常にいい試合ができたと思う。サポーターの皆さんに感謝しながら、次のG大阪戦に向けて準備をして行きたい。

Q.昌子の状態は?

A.把握していることは、足首を冷やしているということ。ドクターから詳しい診断は出ていない。これから検査などを踏まえて判断をしていく。

Q.金崎選手が移籍した直後の試合で若い選手たちが結果を出したが、いい流れでは?

A.もちろん結果を評価したいが、彼らだけではなく、他の選手の姿勢、ボールへのアグレッシブさや先手を取るという意識の高さに感服した。この暑さの中、「しっかりとしたパフォーマンスをしよう」、「チームとして一体感を持ってプレーしよう」と言っていたので、チーム全体の勝利として評価したい。


セレッソ大阪:尹 晶煥
中2日で非常に大変な試合だった。多くの方々から力を与えてもらったが、いい姿を見せることができなかった。メンバーの多くを入れ替えて臨んだ試合で、よく耐えていたものの、個人の能力で相手に劣っていたと思う。選手たちは意欲を持ってプレーしてくれた。一瞬の集中力が切れてしまって、その一瞬で敗れてしまった。これからも試合があるので、落ち込むことなく反省すべきことは反省しなければならない。上を目指すためには、今のままでは力が不足している。自分だけでなく、全選手が奮闘していかないといけない。多くの方々に足を運んでいただいたことに応えていけるようにしたい。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
いい形でビルドアップができていたし、チャンスは来ると思っていた。(得点の場面は)GKが出てくるのを待っていた。体が勝手に動いた感じだけど、あれしかなかったと思う。イメージ通りでした。

【土居 聖真】
得点の場面は、呼び込んだところにイメージ通りのボールが来た。いいタイミングだったと思う。自分の持ち味を出せていて、そこに結果的に得点がついてきているという感覚。でも、やるべきことはまだまだある。

【町田 浩樹】
アシストよりも無失点で終えることができたのが一番の収穫だと思う。スンテに助けられたけど、結果としてゼロで抑えることができて良かった。

【犬飼 智也】
前線に上背のある選手がいるので、その対応を意識していた。スンテに助けられた場面、危ないシーンもあったので修正点はある。マチもスムーズに試合に入っていた。能力のあるセンターバックなので、安心してプレーしていた。

【クォン スンテ】
シュートをセーブできたのはみんなのおかげ。GKはシュートを止めることが仕事。大阪2連戦の初戦を無失点で抑えることができたのは大きいと思う。

【安部 裕葵】
セカンドボールの回収や攻守の切り替え、コンパクトさを保つことなど、試合前に指示を受けたことを全うしようと思って臨んだ。自分たちのペースで試合を運ぶことができたと思う。




2018明治安田生命J1リーグ 第14節



Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事