日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年3月1日日曜日

◆千葉FWジャイールがブラジル復帰…ワシントンが副会長務めるクラブに期限付き移籍(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?157972-157972-fl



 ジェフユナイテッド千葉は28日、FWジャイールがブラジル リオグランデ ド スル州選手権のS.E.R.カシアス・ド・スルに期限付き移籍すると発表した。同選手は13年に千葉に加入。途中、UAEリーグに移り、14年に鹿島に入団。14年途中から千葉に復帰していた。

 クラブを通じ、「サポーターの皆さん、今までサポートしてくれてありがとうございました。たくさんの人にサポートしていただき、感謝しています。これからもジェフを応援し続けてください」とコメントしている。

 また、同クラブは元ブラジル代表で、浦和レッズなどでプレーしたワシントン氏が副会長を務めるクラブ。千葉の公式サイトを通じ同氏は、「彼のポテンシャルに期待し、また伝統あるジェフユナイテッド千葉とカシアスとの新たな友情の始まりとなること期待しています」とコメントした。

◆【山形】中島「裏に抜けて」2戦連発(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150228-OHT1T50226.html

 28日はJ2大宮とさいたま市内で非公開の練習試合を行い、2―0で勝利。後半にPKでMFディエゴ(30)、流れの中からFW中島裕希(30)がそれぞれ得点を挙げた。

 中島はJ2横浜Cとの練習試合(25日)に続き2戦連発。仙台との開幕戦(3月7日)前のJチームとの最後の対外試合で結果を残した。石崎信弘監督(56)は「アピールするためゴリゴリやってたよ。裏に抜けてのゴール。裕希のよさが出たんじゃないか」と開幕スタメンに燃えるFWを高く評価した。

◆C大阪・アウトゥオリ監督「大事なのはメンタル、勝負強さ、効率的な戦い方」/独占インタビュー(2)(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150228/jle15022811210006-n1.html



 パウロ・アウトゥオリ新監督はJ2を戦い抜くために目下、チームの土台作りを急ピッチで進めている。その中核となるのが、右ひざ半月板負傷からの完全復活を期しているキャプテン・山口蛍だろう。2014年ブラジルワールドカップ全3試合先発を果たし、次世代の日本代表のダイナモと期待されながら、昨季後半を棒に振り、チームのJ1残留に貢献できなかった。新指揮官もリベンジを目論むこの男を大黒柱に据えて、チーム全体を連動させながら、真の勝負強さを持った集団へとセレッソ大阪を変貌させていくつもりだ。

 ――長期離脱から復帰した山口蛍選手への期待はいかがですか?

 「やはり彼は『差』をつけられる格の違う選手。クオリティも非常に高く、間違いなく偉大な選手だと思います。彼がボールを持った時は本当に安心して見てられる。どの監督も一番欲しい選手じゃないかと思いますね。中盤のポジションは流動的なので、彼はアンカー的ではありながら、自由に移動していい。1人1人がチームにおける攻守の役割は違いますが、全てに関わっていかなければいけないのがサッカーなんで。タカ(扇原貴宏)や(長谷川)アーリア(ジャスール)に関してもそれは言えますし、練習試合でもうまくやれていると思います」

 ――昨季失点が多かった守備陣については?

 「ディフェンス陣は私のコンセプトを非常によく理解してくれていると思います。練習試合でも手堅く安定した面が出て、手ごたえを感じています。前線の選手たちがクリエイティブなプレーを見せようと思ったら、後ろの安定感は不可欠。それがあって初めて前線が自由にプレーができると。『後ろが安定しているから大丈夫だ』と攻撃陣が思えれば、ミスを恐れず、より堂々とプレーできると思いますね」

 ――今季のJ2での勝ち点目標はありますか? 2014年にJ1自動昇格を果たした湘南ベルマーレは100超、松本山雅も80超の勝ち点を稼ぎましたが。

 「勝ち点を設定するとそれに囚われてしまう。僕は1試合1試合、高いインテンシティー(強度)で出し切ってほしいと選手たちに伝えています。インテンシティーというのはフィジカルの部分だけではなくて、頭を使うという意味も含めてですね。最近4~5年のJ2昇格チームの勝ち点は見ましたが、昨季の湘南の数字はノーマルではない気がした。ガンバ大阪が2013年に昇格した時は勝ち点80台ですからね。昨季の湘南は開幕から凄まじい勢いで連勝した。それは大きいですね。ガンバが昨年のJ1で3冠を取れたのも、10試合以上無敗で戦っていたからだと思います。シーズンの中でそういう勢いに乗れれば、自信にもつながるし、J1昇格につながる可能性も高まる。チームも成長すると思います」

 ――アウトゥオリ監督のJ1昇格への3条件を挙げるとしたら何でしょう?

 「何よりも大事なのはメンタルです。2つ目が本当の意味での勝負強さ。そして最後が効率的な戦い方ができるかどうかですね。サッカーはいいプレーをするだけで終わってはいけない。ゲームを支配していい内容を見せても、最終的にフィニッシュに結びつけられない試合は効率的でなかったということになる。やはり内容がよかったと言えるのは結果が伴ってこそ。そこを肝に銘じてシーズンを戦っていきたいです」

 ――今季J2で勢いに乗ってJ1昇格できれば、来季J1でいきなり優勝という昨季のガンバ大阪のようなことができるのでは? セレッソにはそれだけのポテンシャルがありますよね。

 「そうですね。ガンバのよかったところはJ2に降格しても、チームのベースを大きく変えなかったこと。同じメンバーでJ2を戦い切ったことがカギになったのかなと。J1復帰後を考えてあえてそういう体制を取ったから、1年での3冠達成につながったんじゃないかとできたんじゃないかと思います。我々も重要なのは、単に昇格するだけではなく、J1昇格した時にどれだけ固いベースを作りあげているのか。それができれば、もう後退はないと思います。セレッソが今やるべきなのは、とにかく好不調の波を止めること。そのうえで上昇気流に乗せなければいけません。今季、固いベースを作ることは何よりも重要です。途中で路線を変えてしまうと、いわゆるフルーツサラダみたいになってしまう。いろんなものが混じり合って、何を食べているのかが分からなくなるという意味です。ぶれずに貫く道を持つこと。それが今後の成長、いい歴史を作ることにつながると私は強く考えます」

 ――それと同時に、サポーターは第2第3の香川真司(ドルトムント)や乾貴士(フランクフルト)、清武弘嗣(ハノーバー)、柿谷曜一朗(バーゼル)を輩出してほしいという期待も抱いています。

 「若い選手であっても底力を見せつけてくれれば、彼らのような爆発は起こり得る。僕自身も若手を融合させながらチームを作り上げていくつもりです。後ろに下がるようなことのないように細心の注意を払いながら、若い選手を引き上げていきたいです。とにかく今、セレッソはクラブとしての真価が問われている。応援してくださる方々の期待を裏切らないように、今季はベストを尽くしたいと思います」(Goal.com)

元川悦子

 1967年長野県松本市生まれ。94年からサッカー取材に携わる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は練習にせっせと通い、アウェー戦も全て現地取材している。近著に「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由」(カンゼン刊)がある。

◆C大阪・アウトゥオリ監督「厳しい要求受けるシーズン…若返りは簡単ではない」/独占インタビュー(1)(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150226/jle15022619100007-n1.html



 2014年にクラブ3度目のJ2降格を強いられたセレッソ大阪にとって、2015年はクラブ再建のための重要なシーズン。再生請負人として招聘されたのは、百戦錬磨のブラジル人指揮官、パウロ・アウトゥオリ監督だ。過去25年間に母国ブラジルをはじめとしてポルトガル、ペルー、日本、カタールで指揮を執った彼は、サンパウロ時代には2005年FIFAクラブワールドカップ制覇も経験。2006年にはJリーグの常勝軍団・鹿島アントラーズを指揮し、新人だった内田篤人(シャルケ)を抜擢している。チームの底上げとともに若い力を伸ばせる指導者として大きな期待を寄せられている。そのアウトゥオリ監督にここまでのチーム作りと今季のビジョンを伺った。

 ――9年ぶりの日本での指揮となりますが、セレッソ大阪の動向は見ていましたか?

 「鹿島の後、いろんな国へ行きましたが、自分が仕事をした国のことはつねにチェックしていました。セレッソがどれだけ偉大なクラブかというのは、もちろん理解していましたし、今回再来日してみて、組織力や環境も含めて絶対にJ1にいるべきクラブだなと再認識しましたね。J1に復帰するために、今季はタフな1年を戦い続けなければいけないと強く思いました。昨季のセレッソは監督が3人変わって、選手たちには本当に難しい状況だった。コンセプトが分かりかけた時に監督が交代し、全然違う新しいものを求められるというのが、シーズン中に3回も起こることは日本ではなかなかない。僕自身にとってもサプライズでした。選手たちも頭が混乱したでしょう。だからこそ、彼らは自信を取り戻していかければいけない。そう仕向けられるように、僕も言葉をかけていきたいと思っています」

 ――キャンプ中の練習試合ではメンバーを固定することが多かったようですが。

 「歴史を振り返ると、セレッソというクラブは何が起きるか分からない。その過去と同じような波を作ってはいけない。まずはチームとして固いベースを作らないといけない。そのベースがあってこそ、初めて若手も自分の持ち味を出せるようになる。実際、若い選手もすごくいい練習をしています。今回のキャンプでは試合出場機会が少なかったかもしれないですけど、シーズン開幕後はリーグ戦後に沢山の練習試合を組み込んでいきますし、彼らの台頭は必ずあると思いますよ」

 ――鹿島時代に高卒ルーキーだった内田篤人選手をいきなり抜擢したアウトゥオリ監督には、若手の底上げも期待されています。

 「当時の鹿島はチーム移行期でしたね。内田篤人がデビューして、チームを若返らせるという意味では1つ、いい仕事ができたのかなとは思います。ただ、全ての若手をすぐ公式戦に送り込めるわけじゃない。やはり選手の成熟度次第なんですよね。内田篤人はあの時まだ17歳だったと思いますけど、練習を3回見ただけで、もうプロとして成熟した選手だなと僕はすごく感じたんでね。今季のセレッソはJ1昇格という大きな責務があるし、厳しい要求を受けるシーズンでもあるので、若返りはなかなか簡単には行かない部分もあります。でもポテンシャルの高い若手は沢山いる、それは間違いないなと。チームの現実と若手の成長を見極めながら、タイミングを図っていきたいですね」

 ――目下、チーム全体に植えつけている攻守両面のコンセプトは?

 「サッカーには全く違う局面が2つある。それはオフェンスとディフェンスですね。さらに攻撃から守備の切り替えと、守備から攻撃の切り替えという局面もあります。そういったところでバランスが取れれば、どんなシステムであってもチームは機能する。選手たちにはまずそこを理解してもらいたいです。それからセットプレー。今のサッカーではセットプレーの重要性がより一層、高まっていますからね。もう1つ大切なのは、チームとしていかに連動して動くか。横幅を使いながらタテを意識するとか、プロセスを踏みながら今、組織を作り上げているところです」

 ――今季J2ではセレッソに対して引いて守ってくるチームが多くなりそうですが、そのあたりの対策は?

 「選手たちにも、今シーズンは単純に昇格が難しいというだけではなくて、我々に対して守りを固めてくるところが多くなる分、より難しいと話しています。ただ、相手が非常に守備的だとしても、負けた理由には一切ならない。相手が守備を固めてカウンター狙いで来るなら、我々はどう攻めるのかを考えなければならない。『いいサッカーをしたけど、相手がずっと守ってばかりいたから勝てなかった』というコメントをよく聞きますが、打開する術を身につけておかないとそういうことになってしまう。勝ち切るためには戦術、技術、フィジカルと全てが求められますけど、一番重要なのはメンタルの部分。まずはそこかなと思います」

 ――フォルラン、カカウ、パブロを筆頭に攻撃陣に求めるものは?

 「彼ら3人だけはなくて、玉田(圭司)はクオリティが高くて経験もあるし、クニ(関口訓充)もいます。チーム内で健全な競争が生まれるように僕もつねに導いていきたい。我々の求めるものに対して理解度が高い選手が試合に出ることになると思います。フォルランはキャンプ合流が遅れましたが、昨年のフロントとそういう話をしていたので今いえる事は特にない。ただ僕は今、彼のことを最高に素晴らしいプロフェッショナルの選手だと思っています。いい練習をしているし、選手としてはポテンシャルについては僕がコメントする必要は全くない。彼自身も自分に求められている事を一番自覚しています。今季は彼が活躍してくれること、チーム躍進の原動力になることを強く期待しています。カカウもフォルラン同様、ホントに経験豊富な選手。パブロは若いけどポテンシャルが高いし、チームのために献身的に働いてくれる。そこはホントに重要な要素です。彼らの中から得点源になってくれる選手、チャンスを効率的にゴールにつなげられる選手が出てくれば、チームの躍進に必ずつながると確信しています」

 (インタビュー収録日2015年2月19日)

文/元川悦子

 1967年長野県松本市生まれ。94年からサッカー取材に携わる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は練習にせっせと通い、アウェー戦も全て現地取材している。近著に「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由」(カンゼン刊)がある。

◆大迫 守備で奮闘も前半で交代「もう少し長くやりたかった」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/03/01/kiji/K20150301009893000.html

ブンデスリーガ第23節 ケルン1―4バイエルンM (2月27日)



 ケルンのFW大迫が3試合連続で先発したが、無得点で前半だけで退いた。ポジションは最近起用されてきた2トップの一角ではなく、守備的な4―3―2―1の2シャドー右。チームは敵地で王者バイエルンMに押し込まれ、大迫も守備に奮闘して前半5分に相手MFリベリからボールを奪う場面もあったが、攻撃ではシュート0に終わった。

 ハーフタイムに布陣変更に伴い交代し「戦術的なものが一番(の理由)だったと思う。もうちょっとやりたかった」と悔しさをにじませた。MF長沢はベンチで出番はなかった。

◆不発の大迫…独紙が名指しで批判「魔法使いホルンと消えたオオサコ」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150228/285868.html


バイエルン戦に先発出場した大迫 [写真]=Getty Images


 ブンデスリーガ第23節が27日に行われ、MF長澤和輝、FW大迫勇也が所属するケルンはバイエルンに1-4で敗れた。大迫は先発出場し45分で交代、長澤に出場機会はなかった。

 ドイツの地元メディアは、同試合の採点と寸評を発表。先発出場したものの、前半終了で交代を告げられた大迫に対し、「5」という低評価が与えられている。『Kölner Stadt-Anzeiger』紙は、「ゲームに関わることもなく、かなり離れたトップポジションを取った」と中盤との距離が離れすぎ、孤立していたと指摘。また『EXPRESS』紙は、「魔法使いの(ケルンGK)ティモ・ホルンと消えた大迫」というタイトルを付け、ケルンのGKティモ・ホルンが好セーブを連発した一方で、大迫は終始消えていたと名指しで批判。「サイドアタッカーとしての大迫は効果を発揮できず」と、厳しい評価がくだされた。

 採点と寸評は以下のとおり(最高点1、最低点6)。

■大迫勇也(ケルン)対バイエルン戦(1-4●)先発出場、45分交代
『Kölner Stadt-Anzeiger』
採点:5
寸評:ゲームに関わることもなく、前半は、スワヴォミル・ペシュコとケルンのクリスマスツリー型フォーメーションでアンソニー・ウジャーとともに、かなり離れたトップポジションを取った。

『EXPRESS』
採点:5
寸評:「魔法使いティモ・ホルンと消えた大迫」サイドアタッカーとしての大迫は効果を発揮できず。

◆バイエルン戦先発も無得点…ケルン大迫「次に向けて頑張ります」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150228/285688.html


バイエルン戦に出場した大迫(右) [写真]=Getty Images


 ブンデスリーガ第23節が27日に行われ、MF長澤和輝、FW大迫勇也が所属するケルンはバイエルンに1-4で敗れた。先発出場した大迫が試合を振り返っている。

 前半のみの出場となった大迫は「後ろがズルズル下がっていったので、上手く前に残ることができませんでした。もう少し勇気を持って、みんなで前に行くべきだと思いました」とコメント。また「(試合の)入りも悪かったです。1つ2つかわせばチャンスになるシーンもあったので、みんなが落ち着いてできればよかったです」と述べた。

 ケルンの戦い方については「戦術的なものが一番だったと思うんですけど、立ち上がりは4-3-2-1でした。ただ、なかなかウチの3ボランチが前に出ることができず、ハーフタイムに4-5-1に戻しました」と説明。さらに「今はやれる自信があるし、シュートに持っていく形はある程度イメージできています。ただ、今日はゴールまでの距離が遠すぎて、ボールを取った時には枚数が足りないという状況でした」と語った。

 対戦相手のバイエルンに関しては「個の能力もそうですけど、チームとして出来上がっていると思います。一人ひとりの距離感がすごく良いと感じました」と印象を語り、「後半、スペースができた時にやりたかったですが、次に向けて頑張ります」と気持ちを切り替えていた。

◆香川と内田先発のダービー、終始圧倒のドルトが3発で前半戦の雪辱晴らす(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150301/286009.html


シャルケとのダービー戦で先発出場した香川真司 [写真]=Bongarts/Getty Images


 ブンデスリーガ第23節が28日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、同代表DF内田篤人が所属するシャルケが対戦した。

 12位に順位を上げてきたドルトムントが、ホームのシグナル・イドゥナ・パルクに4位のシャルケを迎えての一戦。両クラブともルール地方をホームとしており、今試合はルール・ダービーとなった。シーズン前半戦では、シャルケがホームで2-1の勝利を収めており、ドルトムントはホームでなんとしてもリベンジしたいところ。病気や負傷で欠場の可能性もあった、香川と内田はともに先発出場しており、スタートから日本人対決が実現している。

 開始から積極的に前線からプレッシングするドルトムントは4分にいきなりビックチャンスが訪れる。香川のスルーパスで抜け出した、ピエール・エメリク・オーバメヤンがフリーでエリア内右からシュートを放つが、GKティモン・ヴェレンロイターに足でセーブされゴールとはならなかった。

 一方のシャルケは8分、ヴェレンロイターのロングボールから、味方が落としたところに、ケヴィン・プリンス・ボアテングがダイレクトでシュートを放つが、枠を外した。

 その後は、ドルトムントが主導権を握り、シャルケゴールに攻め込む。15分に、ヘンリク・ムヒタリアンの高いクロスを、エリア内左でマルコ・ロイスがダイレクトボレーを見せるが、これは枠をとらえられない。16分、マッツ・フンメルスのロングフィードに反応した香川がエリア内右で受けようとするが、直前でロマン・ノイシュテッターがカット。しかし、イノシュテッターはクリアしきれず、こぼれ球を香川がダイレクトでループシュートを放つが、わずかに枠の右に外れた。

 34分、ドルトムントは右CKから、相手のクリアボールをエリア内左にいたロイスがダイレクトで右足を振り抜くが、ノイシュテッターが頭で触り、ボールはクロスバーに直撃してゴールとはならない。36分には、左サイドで香川のスルーパスを受けたロイスが中央へ切り込んで、シュート。しかし、これもわずかにゴール右に外れた。

 前半は、ドルトムントが何度もチャンスを作るが決めきれず、シャルケが守り切ってスコアレスドローで折り返す。

 後半に入って56分、ハーフライン付近からヌリ・シャヒンがスルーパスを出すと、それに反応したロイスが抜け出す。エリア内右に侵入して、DFを1人かわし右足を振り抜くが、ヴェレンロイターが右手1本で好セーブ。こぼれ球に香川も詰めるが、直前でDFにクリアされた。

 72分にシャルケは、右サイドの内田がロングボールを前線に送ると、フリーだったクラース・ヤン・フンテラールが反応するも、直前でGKローマン・ヴァイデンフェラーがキャッチ。76分、ドルトムントは香川に代えて、ヤクブ・ブワシュチコフスキをピッチに送り出した。

 すると78分、ムヒタリアンがエリア内にボールを送ると、シャルケDFはこれをカット。しかし、こぼれ球がエリア内中央に流れて、オーバメヤンがいち早く反応しシュートを放つと、ゴール右隅に決まり、ドルトムントが先制に成功した。

 直後の79分、イルカイ・ギュンドアンがハーフライン付近でボールをカットするとそのまま前線に駆け上がる。右サイドで再びパスを受けたギュンドアンが中央へ折り返すと、ムヒタリアンが合わせて、ドルトムントが追加点を決めた。

 この2ゴールでさらに勢いを増したドルトムントは86分、バックパスを受けたヴェレンロイターが、一瞬キックを躊躇したところに、ロイスが詰めてボールを奪いそのままゴールに押し込んだ。ロイスは、リーグ戦4試合連続ゴールとなった。

 試合はそのまま終了し、終始シャルケを圧倒したドルトムントが3-0で勝利。ドルトムントはリーグ戦4連勝となった。香川は76分までプレー。内田はフル出場した。

 次節、ドルトムントは7日にハンブルガーSVと、シャルケは同日にホッフェンハイムと対戦する。

【スコア】
ドルトムント 3-0 シャルケ

【得点者】
1-0 78分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-0 79分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)
3-0 86分 マルコ・ロイス(ドルトムント)

◆香川VS内田のルールダービー、ドルトムントが3発完勝で4連勝(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?158009-158009-fl



[2.28 ブンデスリーガ第23節 ドルトムント3-0シャルケ]

 ブンデスリーガは28日、第23節2日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでDF内田篤人の所属するシャルケと対戦し、3-0で完勝した。香川、内田ともに先発。香川は後半31分に交代したが、チームはその後、3ゴールを奪い、今季初の4連勝を飾った。

 ウイルス性の胃腸炎に感染し、24日に行われた欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦のユベントス戦を欠場した香川。右膝に故障を抱える影響で左足に痛みを訴え、前節21日のブレーメンを欠場した内田。ともに26日の練習から合流し、香川は公式戦2試合ぶりの先発でリーグ戦は4試合連続の先発となり、内田は2試合ぶりに先発復帰した。

 ドルトムントは前半4分、香川のスルーパスにFWピエール・エメリク・オーバメヤンが抜け出すが、シュートはGKが右足1本でセーブ。同16分にはDFマッツ・フンメルスのロングフィードをDFロマン・ノイシュテッターがクリアし切れず、ゴール前にこぼれたボールを香川が右足アウトサイドで浮かす。これは前に出てきたGKの頭上を越したが、わずかにゴールマウスを捉え切れなかった。

 立ち上がりから攻勢に出るドルトムントだが、その後もなかなか決定機を生かせない。前半26分、フンメルスの縦パスからMFマルコ・ロイスがGKを引き付けて横パス。オーバメヤンは無人のゴールに押し込むだけだったが、シュートはDFマティヤ・ナスタシッチに当ててしまった。前半34分には右CKのセカンドボールをロイスが右足ボレーで狙うが、ノイシュテッターの頭をかすめてクロスバーを直撃。同36分にも香川のラストパスを受けたロイスがPA手前から右足を振り抜いたが、わずかにゴール左へ外れた。

 完全にゲームを支配するドルトムントに対し、シャルケは出場停止から5試合ぶりに復帰したFWクラース・ヤン・フンテラールになかなかボールが入らず、耐える時間が続いた。スコアレスで折り返した後半もドルトムントペースが続き、後半11分にはMFヌリ・サヒンのスルーパスにロイスが抜け出すが、シュートは19歳のGKティモン・ベレンロイターに阻まれた。

 香川は後半31分にMFヤクブ・ブラスチコフスキと交代したが、直後の33分だった。ドルトムントはシンプルなロングフィードからDFのクリアミスを拾ったムヒタリアンが素早く縦パスを入れる。DFに当たってコースが変わったボールにオーバメヤンが反応し、GKとの1対1から右足アウトサイドでゴール右隅に流し込んだ。

 オーバメヤンは得点後、ゴール裏に置いてあった黒いマスクをかぶり、バットマンに扮するゴールパフォーマンス。ついに均衡を破ると、わずか1分後の後半34分、またもロングフィードのセカンドボールを拾って右サイドに展開。猛然と駆け上がったMFイルカイ・ギュンドガンのクロスにムヒタリアンが飛び込み、内田と競り合いながら体を前に入れて右足でゴールに押し込んだ。

 ムヒタリアンに待望の今季初ゴールが生まれたドルトムントは後半41分、シャルケDFナスタシッチのバックパスを受けたGKのベレンロイターにロイスがプレッシャーをかけ、コントロールを誤ったところをカットし、そのままゴールに蹴り込んだ。ルールダービーに3-0で快勝したドルトムントは今季初の4連勝。シャルケは2試合ぶりの黒星で3試合勝ちなし(1分2敗)となった。

◆FUJI XEROX SUPER CUP 2015 NEXT GENERATION MATCH U‐18Jリーグ選抜×日本高校サッカー選抜@日産(J SPORTS)


http://www.jsports.co.jp/football/jleague/blog/game-report/fuji-xerox-super-cup-2015-next-generation-match-u18-1/



如月のスペシャルマッチは6回目にして初めてワールドカップファイナルの舞台へ。日本の未来を担うべきハイティーンが一同に会するのは日産スタジアムです。
例年のように1年生と2年生で構成されるU-18Jリーグ選抜。昨年末のJユースカップを制した鹿島アントラーズユースを率いる熊谷浩二監督の下に集ったのは、プロへの道を切り拓くための新シーズンへ挑む逸材揃い。千葉健太(2年)や田中稔也(2年)、平戸太貴(2年)らの鹿島アントラーズ勢や、市丸瑞希(2年)や高木彰人(2年)といった2種登録済みのガンバ大阪勢に加え、来週のJ1開幕戦での出場も期待される横浜F・マリノスユースの和田昌士(2年)も追加招集で参戦。日本最高峰の"劇場"で自らの未来を証明する70分間に臨みます。
わずかに1ヶ月前の真剣勝負を経験した精鋭たちに、それぞれの予選で涙を呑んだ猛者も集った日本高校サッカー選抜。前川優太(3年・星稜)、平田健人(3年・星稜)、吉田舜(3年・前橋育英)に鈴木徳真(3年・前橋育英)、渡邊凌磨(3年・前橋育英)、青柳燎汰(3年・前橋育英)と6人のファイナリストを軸にした17人の選手権出場組と、今回の選抜でただ1人プロへと進む志村滉(3年・市立船橋)や既にJ2での出場経験を持つ野田裕喜(2年・大津)ら4人の予選敗退組をミックスしたチーム構成で、欧州遠征への決意を表明する一戦に挑みます。「勝ちを追求していくという中で試合を行いました」という熊谷監督の言葉は間違いなく両者の共通認識。スタンドでは13724人が見守る中、高校選抜のキックオフで未来への新たな扉は開かれました。

先に勢いを持ってゲームに入ったのは高校選抜。4分、岩崎悠人(1年・京都橘)が果敢に仕掛け、末吉塁(3年・初芝橋本)が左サイドをえぐって上げたクロスはDFにクリアされましたが、両SHの積極性でチャンスを生み出すと、直後に渡邊が蹴った左CKに渡辺剛(3年・山梨学院大附属)が合わせたヘディングは枠の右へ外れたものの、6分にもシンプルなフィードを収めた岩崎が枠の左へ外れるミドルを放つなど、まずは3年生も多くスタメンに名を連ねた"1世代上"の高校選抜が好リズムで立ち上がります。
一方、「まずはシンプルにゴールを目指していって無理だったらポゼッションという感じ」と市丸も話したJリーグ選抜は9分に決定機。その市丸が右へ振り分け、粘った高木がマーカーと入れ替わってマイナスのクロス。フリーで走り込んだ平戸のダイレクトシュートはクロスバーを越えるも、いきなりビッグチャンスを創りましたが、10分には横パスをかっさらわれて鈴木に枠の上へ外れるミドルを打たれてしまい、攻撃のテンポを上げ切れません。
10分以降はお互いになかな手数を繰り出せない中で、個の特徴が目立ったのは高校選抜の末吉。左SHの位置でとにかく縦に仕掛ける姿勢を前面に押し出しながら、ドリブル勝負の連続。トップチームのプレシーズンマッチにも出場したJリーグ選抜の右SB藤谷壮(2年・ヴィッセル神戸U-18)とのマッチアップは迫力十分。メインスタンドサイドで双方がバチバチ飛ばし合う意地の火花。
20分はJリーグ選抜。「1個上の世代だけど、U-20ワールドカップの1次予選のメンバーに食い込んでいきたい」と意気込む堂安律(1年・ガンバ大阪ユース)がスルーパスを繰り出し、走った高木の前で野田がきっちりカットしますが、1年生ながらトップチームのキャンプにも帯同していた7番がセンスの一端を。29分は高校選抜。右サイドから久保和己(3年・流通経済大柏)が上げたクロスはGKを越え、ゴールのわずか左へ流れましたが、やはりゲームリズムは変わらず高校選抜に。
すると、31分に飛び出した先制弾。野田がシンプルなフィードを送ると、同じ高校の同級生でもある一美和成(2年・大津)が抜け出して中央へ。走り込んだ渡邊のシュートは一旦DFにブロックされたものの、いち早くリバウンドに反応した渡邊は自らの頭でゴールネットへ球体をねじ込みます。前橋育英でも選抜でも10番を託されたストライカーの一撃で、高校選抜がスコアを動かしました。
34分も高校選抜。末吉を起点に前川の浮き球パスを岩崎が競ると、こぼれを拾った一美のシュートはDFが何とかブロック。同じく34分も高校選抜。渡邊の左CKはファーに流れるも、久保の折り返しを叩いた渡辺のシュートもDFが懸命にブロック。そして、35分に飛び出した11番のゴラッソ。左サイドでボールを持った前川は、ゴールまで30m近い距離にも躊躇なく右足を振り抜き、軌道はゴール左スミへ一直線に突き刺さります。「前半は個々の部分の良さというのは、出せたのかなという気がしています」と大野聖吾監督。6回目の対戦にして初めて"2点目"を奪った高校選抜がアドバンテージを握って、最初の35分間は終了しました。

後半はスタートから両チームに選手交替が。Jリーグ選抜は平戸と和田、千葉と伊藤達哉(2年・柏レイソルU-18)、田中と色摩雄貴(2年・鹿島アントラーズユース)と一気に3枚を入れ替え、高木と和田が2トップ気味に並び、右SHに色摩、左SHに伊藤を配置。堂安が市丸とドイスボランチを組む4-4-2気味の布陣へシフト。高校選抜は野田と菊池流帆(3年・青森山田)というCB同士の交替を行い、残された35分間へ向かいます。
いきなり魅せたのは鹿島の快足アタッカー。開始早々の36分、右サイドを駆け抜けた色摩のクロスはDFに弾かれたものの、気持ち良いくらいの仕掛けに沸いたスタンド。41分に前川と澤田篤樹(3年・流通経済大柏)をスイッチする高校選抜の交替を挟み、42分もJリーグ選抜。今度は左サイドから伊藤がカットインしながらシュートを枠内へ。ここは高校選抜のGK吉田舜(3年・前橋育英)にキャッチされましたが、43分にも高木、和田と繋ぐと、上がってきた左SBの吹ヶ徳喜(2年・名古屋グランパスU18)がDFに弾かれるフィニッシュまで。色摩と伊藤の両SHが躍動したことで、Jリーグ選抜に増えてきた攻撃の形
45分に3人目の交替として一美と青柳を入れ替えた高校選抜は、49分にようやく後半のファーストシュート。渡邊が左へ展開したボールをSBの小川明(3年・履正社)がクロス。ファーで打ち切った岩崎のボレーは枠の上へ消えたとはいえ、サイドアタックからシュートへの形を1つ。大野監督は53分に大野佑哉(3年・山梨学院大附属)、54分に旗手怜央(2年・静岡学園)、55分にGKの脇野敦至(2年・東福岡)、57分に森島司(2年・四日市中央工業)と相次いで交替選手を送り出し、「チームとして戦うという中では大変だったかなという気がしますが」と話しながらも、ベンチメンバー全員をピッチへ登場させます。
「勝つということを目的にしていた」(千葉)Jリーグ選抜も庄司朋乃也(2年・セレッソ大阪U-18)と町田浩樹(2年・鹿島アントラーズユース)で組んだCBコンビを中心に守備は安定感を増していく中で、63分に市丸が蹴った左CKはゴールキックへ変わり、65分に伊藤のパスを受けた和田が巧みな切り返しから入れた左クロスも小川のクリアに遭うと、67分には一挙に4枚替え。GKの阿部航斗(2年・アルビレックス新潟U-18)、麻田将吾(1年・京都サンガU-18)、大里優斗(2年・鹿島アントラーズユース)、長沼洋一(2年・サンフレッチェ広島ユース)をピッチへ解き放ち、迎える最終盤の時間帯。
68分は高校選抜に好チャンス。中央をドリブルで運んだ澤田がそのまま放った30mミドルは、入ったばかりの阿部がファインセーブで応酬。アディショナルタイムへ突入した70+3分にはJリーグ選抜にセットプレーのチャンス。中央左寄り、ゴールまで約25mの距離で獲得したFKを和田がゴール左スミの枠内へ飛ばすと、脇野はファインセーブで掻き出し、詰めた大里のシュートは枠の右へ。双方に訪れた好機にもスコアは変わりません。
意地のゴールは終了間際の70+4分。色摩のドリブルで獲得した右CK。堂安が丁寧に蹴ったボールは中央へ鋭く飛び込み、突っ込んだ藤谷がヘディングで叩き付けたボールは、ゴール左スミへ弾み込みます。昨年の"ネクジェネ"も経験している神戸の槍が頭で魅せてJリーグ選抜も一矢を報いたものの、直後にピッチへ鳴り響いたタイムアップのホイッスル。「こういう大事なゲームで勝ちを収められたことは凄く良かったと思います。その中でも良かった点、改善点がいくつか見られたので、ヤングフェスティバル、ドイツと繋がっていく中で、ドイツへ良い形で乗り込めるように、チームとして改善点を克服しながらプラス思考で頑張っていきたいと思います」とキャプテンの鈴木も話した高校選抜が、2年連続でJリーグ選抜を撃破する結果となりました。

個人的にはお互いにもっと魅せて欲しかったなという印象が残りました。Jリーグ選抜は完全な即席チームであり、高校選抜もドイツ遠征に向けて数少ない"チーム"として実戦経験を積める場であるということは重々承知していますが、それでも1万人を超える観衆の前でプレーする機会というのは、高校年代の選手にとってはそうそうない経験であり、そういう環境の中で自身をアピールする姿勢がもっとあっても良かったのかなと。Jユースカップや高校選手権の取材を通じて、彼らが有する本来の実力は十分に理解しているつもりだったからこそ、この日の観衆の前でそのポテンシャルを遺憾なく披露してもらいたかったなという気持ちは拭えません。ただ、彼らのこれからに無限の可能性が広がっているのも間違いのない事実であり、この"午前中"を戦った彼らの中から何人もの選手が数年後、"午後"の舞台に立っていることを強く期待したいと思います。        土屋

◆欧州遠征控える日本高校選抜が勝利「高校を代表するチームとして一生懸命さは出せた」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?157970-157970-fl



[2.28 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 日産]

 日本高校選抜はU-18Jリーグ選抜相手に2連勝。「NEXT GENERATION MATCH」では10年の第1回から13年まで2分2敗と1学年下の年代で構成されているU-18Jリーグ選抜に苦戦が続いていたが、通算成績を五分に戻すことに成功した。

 U-18Jリーグ選抜のMF千葉健太(鹿島ユース)は「勝つということを目的にしていたので、勝てなかったことはスゴイ残念です」と語り、熊谷浩二監督(鹿島ユース)も「先日の会見でもお話しましたが、勝ちを追及していくと。その中で試合を行いましたが、結果負けてしまったというのは、私含めて責任があると思います」と唇を噛んだ。U-18Jリーグ選抜は全力で勝利を目指してきていたが、日本高校選抜は前半、CB野田裕喜(大津高)とCB渡辺剛(山梨学院高)中心に相手をシュート1本に封じると、終了間際にMF渡邊凌磨(前橋育英高)とMF前川優太(星稜高)が連続ゴール。2点リードのまま試合を進めた日本高校選抜は後半アディショナルタイムに1点をこそ失ったが、崩れずに白星を掴んだ。

 日本高校選抜の大野聖吾監督(大垣工高)は「前半は良い守備ができる部分とできていない部分、最終ラインとミドルラインの連係の部分は課題として出てきたと思います。ただ、個々の良さというのは出せたという気がします。(後半はメンバー交代でチームとして難しい戦いになったが)高校を代表するチームとして一生懸命さは出せたのかなと思います」と選手たちを讃えていた。

 日本高校選抜は3月1日にJリーグプレシーズンマッチ「Chantasia Match横浜FC対日本高校選抜」を戦い、翌週の静岡県ヤングサッカーフェスティバル(対静岡県高校選抜)を経てメンバーを現在の21名から18名まで絞る。そして3月末からの欧州遠征で第53回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に出場。この日キャプテンマークを巻いたMF鈴木徳真(前橋育英高)は「こういう大事なゲームで勝ちをおさめられたことは凄く良かったと思います。でも、その中でも良かった点、改善点がいくつか見られたので、これからヤングフェスティバル、ドイツとつながっていく中で、ドイツにいい形で乗り込めるよう、またチームとして改善点を克服しながら頑張っていきたいと思います」。4000校以上ある高校チームの代表選手たちは課題を改善して欧州で日本の高校生の強さを示す。

[写真]日本高校選抜の末吉は立ち上がりからアグレッシブな仕掛けを見せた

(取材・文 吉田太郎)

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